JP2019182209A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンを始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図る。【解決手段】エンジンの運転を停止して走行する電動走行中において、走行に要求される要求トルクが、ショック発生閾値からマージンを減じた始動用閾値以上であるときには、第1モータによりエンジンをクランキングして始動すると共に要求トルクに向けて変化レートで変化するトルクで走行するようにエンジンと第1,第2モータとを制御する。そして、電動走行中において、変化レートが小さいときには大きいときに比して小さくなるようにエンジンのクランキング中の変化レートを設定し、クランキング中の変化レートが小さいときには大きいときに比してマージンを小さくする。これにより、エンジンを始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図ることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関し、詳しくは、エンジンと、第1モータと、プラネタリギヤと、第2モータと、を備えるハイブリッド車両に関する。
従来、この種のハイブリッド車両としては、エンジンと、第1モータと、プラネタリギヤと、第2モータと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。プラネタリギヤは、3つの回転要素がエンジンの出力軸と第1モータの回転軸と車軸に連結されている。第2モータは、駆動軸に動力を入出力する。この車両では、走行に要求される要求トルクが始動用閾値以上に至ったときに、第1モータでエンジンをクランキングして始動する。そして、エンジンのクランキング中には、クランキング中ではないときに比して、要求トルクの変化レートを小さくすることにより、エンジンのクランキング中の要求トルクの増加量を小さくして、エンジンのクランキング中に要求トルクがショックが発生するショック発生閾値を超えない範囲内で始動用閾値をより大きくすることができる。これにより、エンジンの運転停止をできるだけ継続して、エネルギ効率の向上を図っている。
特開2014−19354号公報
上述のハイブリッド車両では、エンジンのクランキング開始前の要求トルクの変化レートが大きいにも拘わらずクランキング中の変化レートが小さいときなど、エンジンのクランキング開始前後で変化レートが大きく変化すると、ユーザに違和感を与える場合がある。ユーザにこうした違和感を与えることを抑制する手法として、エンジンのクランキング中の変化レートを大きくすることも考えられる。しかしながら、変化レートを大きくすると、クランキング中の要求トルクの増加量が大きくなる。そのため、エンジンのクランキング中に要求トルクがショックが発生するショック発生閾値を超えないようにするためには、始動用閾値を低くする必要がある。始動用閾値を低くすると、エンジンの運転停止を継続する時間が短くなり、エネルギ効率が低下してしまう。
本発明のハイブリッド車両は、エンジンを始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図ることを主目的とする。
本発明のハイブリッド車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
エンジンと、
第1モータと、
3つの回転要素が前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、
前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
前記エンジンの運転を停止して走行する電動走行中において、走行に要求される要求トルクが、ショック発生閾値からマージンを減じた始動用閾値以上であるときには、前記第1モータにより前記エンジンをクランキングして始動すると共に前記要求トルクに向けて変化レートで変化するトルクで走行するように前記エンジンと前記第1,第2モータとを制御する制御装置と、
を備えるハイブリッド車両であって、
前記制御装置は、
前記電動走行中において、前記変化レートが小さいときには大きいときに比して小さくなるように前記エンジンのクランキング中の前記変化レートを設定し、
前記クランキング中の前記変化レートが小さいときには大きいときに比して前記マージンを小さくする、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車両では、エンジンの運転を停止して走行する電動走行中において、走行に要求される要求トルクが、ショック発生閾値からマージンを減じた始動用閾値以上であるときには、第1モータによりエンジンをクランキングして始動すると共に要求トルクに向けて変化レートで変化するトルクで走行するようにエンジンと第1,第2モータとを制御する。そして、電動走行中において、変化レートが小さいときには大きいときに比して小さくなるようにエンジンのクランキング中の変化レートを設定する。即ち、電動走行中の要求トルクの変化レートが小さくなるほど小さくなるようにエンジンのクランキング中の要求トルクの変化レートを設定する。これにより、エンジンのクランキング前後において要求トルクの変化レートが大きく変化することを抑制することができ、ショックの発生を抑制することができる。そして、クランキング中の変化レートが小さいときには大きいときに比してマージンを小さくする。即ち、クランキング中の要求トルクの変化レートが小さいほどマージンを小さくすることにより、クランキング中の要求トルクの変化レートが小さくクランキング中の要求トルクの増加量が小さいほど始動用閾値が高くなる。これにより、電動走行がより長く継続するから、エネルギ効率の低下を抑制することができる。この結果、エンジンを始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図ることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 レート値Rtevとレート値Rtcrとの関係の一例を説明するための説明図である。 レート値RtcrとマージンMとの関係の一例を説明するための説明図である。 要求トルクTd*の時間変化の一例を説明するための説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。エンジン22は、エンジンマウント14により車体12に懸架されている。エンジンマウント14は、内部にゴムなどの弾性体を有し、振動を吸収できるようになっている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートから入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2と接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行モード)や、エンジン22の運転を伴わずに走行する電動走行モード(EV走行モード)で走行する。
HV走行モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に要求される)要求トルクTd*の仮の値として仮要求トルクTdtmpを設定する。次に、仮要求トルクTdtmpが大きいときには小さいときに比して大きくなるように、即ち、仮要求トルクTdtmpが大きくなるほど大きくなるように、HV走行モードでの要求トルクTd*のレート値Rthvを設定する。レート値Rthvは、エンジン22やモータMG2の制御応答性などに基づいて設定される。そして、既に設定されている要求トルクTd*(前回Td*)から仮要求トルクTdtmpに向かってレート値Rthvで変化するように要求トルクTd*を設定する。そして、設定した要求トルクTd*に駆動軸36の回転数Nd(モータMG2の回転数Nm2)を乗じて走行に要求される要求パワーPd*を計算する。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を受信すると、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*に基づいて運転されるようにエンジン22の運転制御(吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御など)を行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信すると、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようにインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
EV走行モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて仮要求トルクTdtmpを設定し、仮要求トルクTdtmpに基づいてHV走行モードでのレート値Rhvと同様の手法でEV走行モードでのレート値Rtevを設定する。レート値Rtevは、モータMG2の制御応答性などに基づいて設定される。そして、前回Td*から仮要求トルクTdtmpに向かってレート値Rtevで変化するように要求トルクTd*を設定する。そして、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTd*が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。
EV走行モードでの走行中に、仮要求トルクTdtmpが始動用閾値Tst以上となったときには、EV走行モードからHV走行モードへ移行する。EV走行モードからHV走行モードに移行する際には、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、エンジン22の始動処理を実行する。エンジン22の始動処理では、モータMG1から、エンジン22をクランキングするためのクランキングトルクTcr(正のトルク)を出力して、エンジン22をクランキングする。このとき、モータMG2から、要求トルクTd*と、モータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に出力(伝達)されるトルクを打ち消すためのトルクと、の和のトルクを出力する。要求トルクTd*は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて仮要求トルクTdtmpを設定し、エンジン22の始動処理における要求トルクTd*の変化レートであるレート値Rtcrを設定し、仮要求トルクTdtmpに向かってレート値Rtcrで変化するように要求トルクTd*を設定する。そして、エンジン22の回転数Neが運転開始閾値Nst(例えば、800rpm,900rpm,1000rpmなど)以上であるときには、エンジン22の運転制御(燃料噴射制御や点火制御など)を開始する。そして、エンジン22が完爆すると、HV走行モードでの走行を開始する。始動用閾値Tst,レート値Rtcrの設定については後述する。
HV走行モードからEV走行モードに移行する際には、HVECU70とエンジンECU24とモータECU40との協調制御により、エンジン22の回転を停止させる回転停止処理を実行して、EV走行モードでの走行を開始する。エンジン22の回転停止処理については、本発明の中核をなさないので、説明を省略する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、レート値Rtcrや始動用閾値Tstを設定する際の動作について説明する。最初に、レート値Rtcrの設定について説明し、次に、始動用閾値Tstの設定について説明する。
レート値Rtcrは、EV走行モードでの走行中に、EV走行モードでのレート値Rtevを用いて設定される。図2は、レート値Rtevとレート値Rtcrとの関係の一例を説明するための説明図である。レート値Rtcrは、図示するように、レート値Rtevが所定値Rref未満であるときには、上限値Rcrmaxへ向けてレート値Rtevが大きくなるほど大きくなるように設定される。即ち、レート値Rtevが所定値Rref未満であるときには、レート値Rtcrは、レート値Rtevが小さくいときには大きいときに比して小さくなるように設定される。そして、レート値Rtcrは、レート値Rtevが所定値Rref以上であるときには、レート値Rtevに拘わらず上限値Rcrmaxとなるように設定される。こうした処理により、EV走行モードからHV走行モードへの移行に伴ってエンジン22を始動する際には、エンジン22の始動処理を開始する直前のEV走行モードでのレート値Rtevを用いて設定されるレート値Rtcrで仮要求トルクTdtmpに向けて変化するように要求トルクTd*が設定されることになる。レート値Rtcrが大きくなると、要求トルクTd*の変化にモータMG2の制御が追従しなくなったり、車両が過度に加速してユーザが違和感を覚えることがある。上限値Rcrmaxは、こうしたモータMG2の制御応答性やユーザの違和感等を考慮して設定されている。
始動用閾値Tstは、ショック発生閾値TthからマージンMを減じたトルクとして設定される。ショック発生閾値Tthは、エンジン22の底にエンジンマウント14が当たって(エンジンマウント14が底当たりしている状態で)ショックが発生するトルクである。マージンMは、レート値Rtcrを用いて設定される。図3は、レート値RtcrとマージンMとの関係の一例を説明するための説明図である。マージンMは、図示するように、レート値Rtcrが所定値Rcrref未満であるときには、上限値Mmaxへ向けてレート値Rtcrが大きいほど大きくなるように設定される。即ち、レート値Rtcrが所定値Rcrref未満であるときには、マージンMは、レート値Rtcrが小さいときは大きいときに比して小さくなるように設定される。そして、マージンMは、レート値Rtcrが所定値Rcrref以上であるときには、レート値Rtcrに拘わらず上限値Mmaxとなるように設定される。エンジンマウント14が底当たりしている状態でエンジン22を始動すると、始動時の振動などが車体12に伝達されやすく始動時のショックが大きくなることがある。実施例では、始動用閾値Tstを、ショック発生閾値TthからマージンMを減じたトルクとして設定することにより、エンジンマウント14が底当たりしている状態でエンジン22を始動することが抑制され、始動時のショックを抑制することができる。マージンMが大きくなると始動用閾値Tstは小さい値となり、EV走行モードから早期にエンジン22が始動されることになり、エネルギ効率が低下する。上限値Mmaxは、エネルギ効率が過度に低下しないようにマージンMを制限する値として実験や解析等などにより定められる。
図4は、要求トルクTd*の時間変化の一例を説明するための説明図である。図中、実線は、EV走行モードでのレート値Rtevが図2における所定値Rrefより小さい所定値R1であるときの要求トルクTd*の時間変化の一例を示している。「Tst1」は、EV走行モードでのレート値Rtevが所定値R1であるときの始動用閾値Tstの値である。破線は、EV走行モードでのレート値Rtevが所定値R1より小さい所定値R2であるときの要求トルクTd*の時間変化の一例を示している。「Tst2」は、EV走行モードでのレート値Rtevが所定値R2であるときの始動用閾値Tstの値である。EV走行モードでのレート値Rtevが所定値R1であるときには、要求トルクTd*が始動用閾値Tst(=Tst1)となるタイミング(時間t1)でエンジン22の始動処理が開始され、モータMG1によるエンジン22のクランキングが開始される。その後、要求トルクTd*はレート値Rtcrで仮要求トルクTrtmpに向けて増加する。EV走行モードでのレート値Rtevが所定値R2であるときには、要求トルクTd*が始動用閾値Tst(=Tst2)となるタイミング(時間t2)でエンジン22の始動処理が開始され、モータMG1によるエンジン22のクランキングが開始される。その後、要求トルクTd*はレート値Rtcrで仮要求トルクTrtmpに向けて増加する。レート値Rtcrは、図示するように、EV走行モードでのレート値Rtevが小さいとき(破線)には大きいとき(実線)に比してレート値Rtcrが小さくなる。これにより、要求トルクTd*が始動用閾値Tstとなるタイミング(時間t1,t2)の前後、即ち、エンジン22がクランキングされる前後で要求トルクTd*のレート値が大きく変化することが抑制される。したがって、エンジン22がクランキングされる前後で要求トルクTd*のレート値が大きく変化することによるショックの発生を抑制することができる。また、クランキング中のレート値Rtcrが小さいときには大きいときに比してマージンMを小さくする、即ち、レート値Rtcrが小さいほどマージンMを小さくすることにより、レート値Rtcrが小さくクランキング中の要求トルクTd*の増加量が小さいほど始動用閾値Tstを高くする。これにより、EV走行モードでの走行をより長く継続することができるから、エネルギ効率の低下を抑制することができる。したがって、エンジン22を始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図ることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、EV走行モードでの走行中において、EV走行中のレート値Rtevが小さいときには大きいときに比して小さくなるようにエンジン22のクランキング中のレート値Rtcrを設定し、クランキング中のレート値Rtcrが小さいときには大きいときに比してマージンMを小さくすることにより、エンジン22を始動する際のショックの発生の抑制とエネルギ効率の低下の抑制との両立を図ることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図2に示すように、レート値Rtcrを、レート値Rtevが所定値Rref未満であるときには、レート値Rtevが小さいときには大きいときに比して小さくなるように設定し、レート値Rtevが所定値Rref以上であるときにはレート値Rtevに拘わらず上限値Rcrmaxとなるように設定している。しかしながら、レート値Rtcrを、レート値Rtevが所定値Rref未満であるか否かに拘わらず、レート値Rtevが小さいときには大きいときに比して小さくなるように設定してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図3に示すように、マージンMを、レート値Rtcrが所定値Rcrref未満であるときには、レート値Rtcrが小さいときには大きいときに比して小さくなるように設定し、レート値Rtcrが所定値Rcrref以上であるときにはレート値Rtcrに拘わらず上限値Mmaxとなるように設定している。しかしながら、マージンMを、レート値Rtcrが所定値Rcrref以上であるか否かに拘わらず、レート値Rtcrが小さいときには大きいときに比して小さくなるように設定してもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、モータMG1が「第1モータ」に相当し、プラネタリギヤ30が「プラネタリギヤ」に相当し、モータMG2が「第2モータ」に相当し、エンジンECU24とモータECU40とHVECU70とが「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車両の製造産業などに利用可能である。
12 車体、14 エンジンマウント、20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、46 コンデンサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1モータと、
    3つの回転要素が前記エンジンの出力軸と前記第1モータの回転軸と車軸に連結された駆動軸とに接続されたプラネタリギヤと、
    前記駆動軸に動力を入出力する第2モータと、
    前記エンジンの運転を停止して走行する電動走行中において、走行に要求される要求トルクが、ショック発生閾値からマージンを減じた始動用閾値以上であるときには、前記第1モータにより前記エンジンをクランキングして始動すると共に前記要求トルクに向けて変化レートで変化するトルクで走行するように前記エンジンと前記第1,第2モータとを制御する制御装置と、
    を備えるハイブリッド車両であって、
    前記制御装置は、
    前記電動走行中において、前記変化レートが小さいときには大きいときに比して小さくなるように前記エンジンのクランキング中の前記変化レートを設定し、
    前記クランキング中の前記変化レートが小さいときには大きいときに比して前記マージンを小さくする、
    ハイブリッド車両。
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