JP2019176537A - 回転電機及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性楔を用いて高周波損失を低減しつつも高効率化及び信頼性の低下抑制を両立すること。【解決手段】磁性楔は、磁性楔の周方向幅が内周側に向けて狭くなるテーパが形成された勘合部を有するとともに、テーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成されており、かつ、このテーパの内周側の終端における磁性楔の周方向の幅W1と、磁性楔が回転子に対向する面の周方向の幅W2と、スロット開口部の幅W3とが、W1≦W2<W3の関係を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機及び車両に関し、特に、固定子及び回転子のギャップ表面に高調波損失を低減するための磁性楔を備える回転電機に適用して好適なものである。
一般に、回転電機の損失要因には、固定子巻線に通電した際に発生する銅損、固定子及び回転子の鉄心に発生する鉄損、回転によって発生する機械損と固定子及び回転子のギャップの表面に発生する漂遊負荷損に大別される。この漂遊負荷損に含まれる損失には、固定子及び回転子のスロット数に起因したギャップ磁束密度の脈動によって、固定子及び回転子のギャップ表面に高周波の渦電流が発生することで、固定子及び回転子のギャップ表面に発生する高調波損失が含まれている。
この高調波損失の低減方法として、磁性楔を用いた損失低減方法が先行技術文献1、2及び3に開示されている。特許文献1、2及び3に開示された回転電機では、磁性楔の周方向両端部に透磁率が高い材料、中央部には低い材料で構成されている。
一方、特許文献4では、非磁性の楔の強度に対する課題に対し解決した文献が開示されている。また、特許文献4では、回転子の導体部を固定するために用いられる非磁性の楔に掛かる遠心力に関して応力が集中することを抑制し信頼性を向上させようとしている(特許文献1参照)。
特開2010−136460号公報 実開平5−9154号公報 特開平6−311683号公報 特開2009−219277号公報
しかしながら、先行技術文献1、2及び3の構成では、高調波損失の低減を目的として、磁性楔に着目した構成であるが、磁性楔にはスロット部での漏れ磁束によって周方向・径方向の電磁加振力が加わり、振動することで磁性楔が破損する課題がある。
一方、特許文献4では、遠心力に対する応力集中を抑制する構成であるため、磁性楔に加わる周方向の電磁加振力に対しては考慮していないと推察される。このため、この特許文献4に開示された構造を磁性楔に適用した場合、周方向に加わる電磁加振力に対しては磁性楔が破損する課題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、磁性楔を用いて高周波損失を低減しつつも高効率化及び信頼性の低下抑制を両立することができる回転電機及び車両を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明においては、固定子と、前記固定子に対向するように空隙を介して配置された回転子と、複数のティースが内部に形成された固定子鉄心と、前記複数のティースのうち隣り合うティース間に固定子巻線を収納するとともに、前記固定子スロットのスロット開口部が前記固定子巻線の幅よりも大きく、かつ、前記スロット開口部に磁性楔が勘合された固定子スロットと、を備えた回転電機において、前記磁性楔は、前記磁性楔の周方向幅が内周側に向けて狭くなるテーパが形成された勘合部を有するとともに、前記テーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成されており、かつ、前記テーパの内周側の終端における前記磁性楔の周方向の幅W1と、前記磁性楔が前記回転子に対向する面の周方向の幅W2と、前記スロット開口部の幅W3とが、W1≦W2<W3の関係であることを特徴とする。
また、本発明においては、固定子と、前記固定子に対向するように空隙を介して配置された回転子と、複数のティースが内部に形成された固定子鉄心と、前記複数のティースのうち隣り合うティース間に固定子巻線を収納するとともに、前記固定子スロットのスロット開口部が前記固定子巻線の幅よりも大きく、かつ、前記スロット開口部に磁性楔が勘合された固定子スロットと、を有する回転電機が搭載された駆動システムを備える車両において、前記磁性楔は、前記磁性楔の周方向幅が内周側に向けて狭くなるテーパが形成された勘合部を有するとともに、前記テーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成されており、かつ、前記テーパの内周側の終端における前記磁性楔の周方向の幅W1と、前記磁性楔が前記回転子に対向する面の周方向の幅W2と、前記スロット開口部の幅W3とが、W1≦W2<W3の関係であることを特徴とする。
本発明によれば、磁性楔を用いて高周波損失を低減しつつも高効率化及び信頼性の低下抑制を両立することができる。
第1の実施の形態による回転電機の軸方向断面図である。 第1の実施の形態による固定子及び回転子の周方向断面図である。 従来構造での固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 一般的な構造での固定子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図と回転子側からみたギャップ部の磁気抵抗の検証例を示す概略図である。 第1の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第2の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第3の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第4の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第5の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第6の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第7の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第8の実施の形態による固定子スロット及び回転子スロットの周方向断面の楔周辺を拡大した図である。 第9の実施の形態による電気鉄道車両に用いた交流電動機駆動システムの構成図である。
以下、図面について、本発明の一実施の形態について詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1は、第1の実施の形態による回転電機1の軸方向断面図である。ここで、回転電機1は、誘導電動機として図示しており、以下の実施の形態では誘導電動機であるものとして説明する。
回転電機1では、固定子2が、固定子鉄心4と、この固定子鉄心4に巻回された多相の固定子巻線5と、固定子鉄心4をその内周面や内部で保持するハウジング11と、を備えている。
一方、回転子3は、回転子鉄心7、押さえ板15、シャフト8及びベアリング10を備えている。ベアリング10は、回転可能に保持されている。ベアリング10は、エンドブラケット9によって支持されており、エンドブラケット9は、ハウジング11に固定されている。回転子鉄心7は、押さえ板15によって軸方向両端部で軸方向に抑えられている。
回転子3の回転子鉄心7には、導体からなる回転子導体棒13を挿入するための複数の回転子スロット6が設けられている。この回転子導体棒13は、回転子3の両軸端部でエンドリング14と接続されている。
図2は、図1に示す回転電機1の断面構成の地霊を示す。なお、ハウジングは図示が省略されている。図示の例において、回転電機1は、主として固定子2及び回転子3を備える。固定子2は、固定子鉄心4及び固定子巻線5を備えている。固定子巻線5は、固定子鉄心4に巻回されている。
固定子鉄心4は、円筒状の固定子ヨーク21及び複数の固定子ティース22を備える。複数の固定子ティース22は、固定子ヨーク21の内周表面から径方向内側に突出しており、固定子ヨーク21の内周面に沿って軸方向に沿って延びる構成となっている。
固定子ティース22は、固定子ヨーク21の内周面に沿って周方向に等間隔で配置されている。固定子ティース22の間には、固定子巻線5が収納される固定子スロット12が形成されている。固定子スロット12には固定子巻線5が収納され、固定子2と回転子3の間のギャップに固定子巻線5が脱落しないように固定子巻線5が楔20によって固定されている。楔20は、磁性を有する材料で構成されている。
回転子3には、複数枚の電磁鋼板が積層されている回転子鉄心7が挿入されているとともに、この回転子鉄心7に複数設けられた回転子スロット6に回転子導体棒13が挿入されている。
回転子鉄心7は、円筒状の回転子ヨーク30と、回転子ヨーク30の外周表面から径方向外側に突出しており回転子ヨーク30の外周面に沿って軸方向に延びた複数の回転子ティース31と、を備えている。
この回転子ティース31は、回転子ヨーク30の外周面に沿って周方向に等間隔で配置されている。さらに回転子ティース31間には、回転子導体棒13を収めるための複数の回転子スロット6が周方向に等間隔で配置されている。
回転子鉄心7には、回転子鉄心7の内周部に軸方向に貫通したシャフト8を通す孔が打ち抜かれた構造が採用されている。
回転子3は、シャフト8を通す孔が打ち抜かれた電磁鋼板を積層して貫通するシャフト8を通す孔の中にシャフト8が挿入されて構成されている。この回転子3は、時計方向及び反時計方向に回転し、電動機または発電機として運転される。
図3は、本実施の形態との比較例としての一般的な楔20Aなどの構成例を示す。図示の例では、固定スロット12及び楔20Aを拡大した場合の構成例を示している。この楔20Aは、固定子ティース22に勘合されている。
この楔20Aには、固定子巻線5の重力(図示の下方向)が加わっており、さらに、楔20Aが磁性を有するため、上下方法、左右方向または、これらの方向を合成した方向(図示の電磁振動の方向)に電磁力を受けて振動する。この楔20Aは、これらの力を固定子ティース22との接触部にて受け、楔20Aにおける箇所Aにて応力が集中することにより破損するおそれがある。このような応力集中を緩和するため、本実施の形態では、固定子スロット12の回転子側開口幅W3よりも楔20の固定子ティース22の勘合部での幅W1(後述する図5参照)が小さく構成されている。
図4(A)及び図4(B)は、それぞれ、上記一般的な楔20Aの回転子ギャップ面側の寸法を変えた場合の回転子側から見たギャップ部の磁気抵抗の検証例を示す。なお、ここでは、回転子側の構造が考慮されていない。磁気抵抗R_gは、以下の式で表される。
R_g=L/(μ・S)
ここで、μは透磁率、Lは磁路長、Sは断面積である。
これにより、比透磁率が1の空気の場合には磁気抵抗R_gは高くなる一方、磁性を有する楔(以下「磁性楔」ともいう)のように比透磁率が1より大きい材料の場合には固定子スロットに多く占めた方が磁気抵抗の変動が少なく、すなわち高調波損失が少ない。このため、本実施ノン形態に係る回転電機1に発生する高調波損失を低減するためには、図4(A)に示すように固定子スロット12の開口部において楔20が多く占める方が損失低減の効果が大きいといえる。
図5は、第1の実施の形態に係る回転電機1の周方向断面に関して楔20周辺を拡大した構成例を示す。
本実施の形態では、楔20の勘合部において、楔20の周方向幅が内周側に向けて狭くなるようなテーパを有する形状とし、かつ、楔20は、このテーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成され、このテーパの内周側の終端における楔20の周方向の幅W1が固定子スロット12の開口部よりも小さい構成として応力集中を緩和している。さらに本実施の形態では、楔20が回転子に対向する面の周方向幅W2を上記楔20の周方向の幅W1よりも大きくすることにより、高調波損失を低減しており、スロット12の開口部の幅をW3と定義した場合、W1≦W2<W3という関係とした楔20を備えた回転電機としている点が特徴である。
上述のような構成によれば、高調波損失の低減と磁性楔に加わる電磁加振力によって、固定子ティース22に楔20が勘合されている部分(図示の破線の箇所、前述した図3に示す箇所Aに相当)に応力が集中してしまうことを緩和することができ、さらには高調波損失を低減することができるため、回転電機1の信頼性を向上させ、かつ効率を向上させることができる。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る回転電機は、第1の実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図6は、第2の実施の形態による回転電機の断面構成例を示し、図5と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、第1の実施の形態において図5に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係はほぼ同様の構成である。第2の実施の形態において特徴的な構成は、楔20の固定子ティース22との勘合部のテーパ内周側終端において幅W1となる部位に楔20に曲率Rの曲面を設けている点である。
本実施の形態では、このような曲率Rの曲面を設けているため、楔20に対して固定子巻線5の脱落(飛び出す)方向に力が加わった場合、または、電磁力を受けた場合でも、応力が集中することを緩和することができる。
上述した実施の形態によれば、前述した楔20の応力が集中する箇所Aに曲率Rの曲面を設けて応力集中を緩和することにより楔20の径方向の高さを低減することができるため、固定子巻線5の断面積を拡大させて回転電機1に発生する導通損を低減し、回転電機1を高効率化することが可能となる。
(3)第3の実施の形態
第3の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図7は、第3の実施の形態による回転電機の断面構成例を示し、図5と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、第1の実施の形態において図5に示す楔20の幅及び固定子スロット12の開口部との関係はほぼ同様の構成である。第3実施の形態において特徴的な構成は、楔20の中央部に比透磁率が低い材料41を用いるとともに、その両脇に比透磁率が高い材料40を用いている点である。
本実施の形態では、このように楔20に中央部側に比透磁率が低い材料41を用いるとともに、その両脇に比透磁率が高い材料40が固定子ティース22に勘合されるように用いられており、かつ、比透磁率が低い材料41と比透磁率が高い材料40とが熱溶解で接合されているため、楔20での漏れ磁束を抑制しつつ、ギャップ磁束密度の高調波成分を低減することができる。しかも、このような比透磁率が高い材料40及び低い材料41は、熱溶解により接合されて強度を高めることができる。
上述した実施の形態によれば、固定子ティース22に接する部分が比透磁率の高い材料であるため、楔20での固定子スロット12の漏れ磁束を低減して回転電機1で発生する導通損と高調波損失の低減とを両立することができ、回転電機1を高効率化することができる。
(4)第4の実施の形態
第4の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図8は、第4の実施の形態による回転電機1の断面構成を示し、図7と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、第3の実施の形態において図7に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係、及び、比透磁率が高い材料、低い材料を有する構成が同様である。
本実施の形態において特徴的な構成は、楔20の比透磁率が低い材料41で構成された部分の回転子側の周方向の幅W4と、固定子の外径側の周方向幅W5とが、W4≦W5の関係となっている点である。
本実施の形態では、楔20の比透磁率が低い材料41で構成された部分の回転子側の周方向の幅W4を固定子の外径側の周方向幅W5よりも小さくしているため、楔20の回転子側に比透磁率が高い材料の占める割合が大きくなることで、ギャップの磁束密度の高調波成分を抑制することができ、高調波損失を低減できる。
上述した実施の形態によれば、楔20の比透磁率が低い材料41で構成された部分の回転子側の周方向の幅W4を固定子の外径側の周方向幅W5よりも小さくして高調波損失を低減することができ、回転電機1を高効率化することが可能となる。
(5)第5の実施の形態
第5の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図9は、第5の実施の形態による回転電機の断面構成を示し、図7と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、図7に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係、並びに、比透磁率が高い材料及び低い材料を有する構成は同様である。
本実施の形態において特徴的な構成は、図示しないモータのシャフト中心から、楔20における比透磁率が高い材料40の回転子側までの距離R1、このシャフト中心から比透磁率が低い材料41の回転子側までの距離R2が、R1≦R2の関係となっている点である。
本実施の形態では、比透磁率が低い材料41の回転子側を比透磁率が1である空気で構成しているため、楔20での漏れ磁束を低減して固定子巻線5に導通する電流が低減することができる。
上述した実施の形態によれば、楔20の比透磁率が低い材料41の回転子側を比透磁率が1の空気で構成することで、漏れ磁束低減による電流を低減し、回転電機1に発生する導通損を低減することができることで、回転電機1を高効率化することが可能となる。
(6)第6の実施の形態
第6の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図10は、第6の実施の形態による回転電機の断面構成を示し、図7と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、図7に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係、並びに、比透磁率が高い材料及び低い材料を有する構成は同様である。
本実施の形態において特徴的な構成は、モータのシャフト中心から楔20の比透磁率が高い材料40の外径側までの距離R3、シャフト中心から楔20の比透磁率が低い材料41の回転子側までの距離R4が、R4≦R3の関係である点である。
上述した実施の形態によれば、第5の実施の形態による効果とほぼ同等の効果が得られ、回転電機1に発生する導通損を低減して回転電機1を高効率化することが可能となる。
(7)第7の実施の形態
第7の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図11は、第7の実施の形態による回転電機の断面構成を示し、第1の実施の形態における図5と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、第3の実施の形態において図5に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係はほぼ同様である。
本実施の形態において特徴的な構成は、モータのシャフト中心から楔20の回転子側までの距離R5、及び、固定子内径側の半径Rsiが、Rsi≦R5の関係を有する点である。
本実施の形態では、楔20の回転子側とモータシャフト中心との距離R5を固定子ティース内径Rsiよりも大きくしているため、固定子ティース内径Rsiを小さくすることができることで、固定子2と回転子3との間の距離を小さくなることから、固定子巻線5に通電する電流を低減することができる。
このような構成によれば、固定子2と回転子3との間の距離を小さくして電流を低減して回転電機1で発生する導通損を低減することができ、回転電機1を高効率化することが可能となる。
(8)第8の実施の形態
第8の実施の形態に係る回転電機は、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作であるため、同様な構成及び動作については説明を省略し、以下、両者の異なる点を中心として説明する。
図12は、第8の実施の形態による回転電機の断面構成を示し、図4と同様に楔20の周辺を拡大した図である。図示の例では、第1の実施の形態において図5に示す楔20の幅、固定子スロット12の開口部との関係は同様である。
本実施の形態において特徴的な構成は、楔20の回転子側の周方向寸法W2が、複数の固定子スロット12のうち少なくとも一つのスロットにおいて異なっている点である。
本実施の形態では、楔20の回転子側の幅W2が複数の固定子スロット12において少なくとも一つのスロットで異なるため、楔20の幅がW2である場合と、楔20の幅がW2’である場合とで、ギャップ磁束密度の高調波成分の位相が変わり、これらを足し合わたギャップ磁束密度の高調波成分を打ち消すことができる。
上述した実施の形態によれば、ギャップ磁束密度の高調波成分を低減することができるため、本実施の形態に係る回転電機に発生する高調波損失を低減することができ、回転電機1を高効率化することが可能となる。
以上のようにこれまでは楔20の形状について説明してきたが、複雑な形状や異種金属での構成を低コストに製作する方法として、三次元プリンタによる製造方法がある。三次元プリンタにて形状に制約がなく大量に製造すると、本実施の形態における磁性楔を低コストに製造することができる。これにより、前述のように信頼性を向上させ、かつ効率を向上させた回転電機1を提供することができる。
なお、本実施の形態に係る回転電機は、誘導電動機を例に説明したが、永久磁石式同期電動機及びスイッチトリラクタンス電動機のいずれかの交流電動機においても同様の効果が発揮できる。
(9)第9の実施の形態
第9の実施の形態では、前述した各実施の形態に係る回転電機とほぼ同様の構成及び動作である回転電機を搭載した交流電動機駆動システムを用いた車両について説明する。
図13は、第9の実施の形態に係る車両の構成例を示す。図示の例では、これまでの各実施形態の回転電機を搭載した交流電動機駆動システムを用いた車両の一例としての鉄道車両である。
この鉄道車両では、搭載する駆動装置に、架線62から集電装置を介して電力が供給され、電力変換装置61を経由して交流電力が回転電機1に供給されることで、回転電機1を駆動する。この回転電機1は、鉄道車両の車軸と連結されており、回転電機1により鉄道車両の走行を制御する。電気的なグランドは、レール63を介して接続されている。ここで、架線62の電圧は、直流及び交流のどちらでもよい。
上述した実施の形態によれば、以上のような各実施形態の回転電機を鉄道車両システムに搭載することで、前述した各実施の形態と同様に、鉄道車両の駆動システムを高効率に運転することが可能となる。
(10)その他の実施形態
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
本実施の形態に係る回転電機は、上述のように鉄道車両に適用された例について説明したが、その他にも、建機向けのダンプトラック、ショベルカー、ホイールローダ、ハイブリッド自動車または電気自動車といった交流電動機駆動システムで可変速運転する車両に適用されても同様の効果を発揮することができる。
本発明は、磁性楔を備える回転電機に広く適用することができる。
2……固定子、3……回転子、4……固定子鉄心、5……固定子巻線、6……回転子スロット、7……回転子鉄心、8……シャフト、9……エンドブラケット、10……ベアリング、11……ハウジング、12……固定子スロット、13……回転子導体棒、14……エンドリング、15……押え板、20……楔、20A……楔(比較例)、21……固定子ヨーク、22……固定子ティース、30……回転子ヨーク、31……回転子ティース、40……楔の比透磁率が高い部分、41……楔の比透磁率が低い部分、31……回転子ティース、61……電力変換装置、62……架線、63……レール。

Claims (10)

  1. 固定子と、前記固定子に対向するように空隙を介して配置された回転子と、複数のティースが内部に形成された固定子鉄心と、前記複数のティースのうち隣り合うティース間に固定子巻線を収納するとともに、前記固定子スロットのスロット開口部が前記固定子巻線の幅よりも大きく、かつ、前記スロット開口部に磁性楔が勘合された固定子スロットと、を備えた回転電機において、
    前記磁性楔は、前記磁性楔の周方向幅が内周側に向けて狭くなるテーパが形成された勘合部を有するとともに、前記テーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成されており、かつ、
    前記テーパの内周側の終端における前記磁性楔の周方向の幅W1と、前記磁性楔が前記回転子に対向する面の周方向の幅W2と、前記スロット開口部の幅W3とが、W1≦W2<W3の関係である
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記磁性楔の前記テーパの内周側の終端が曲率Rの曲面を有することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記磁性楔は、比透磁率が異なる複数の材料で構成され、かつ、比透磁率が高い材料を有する部分が固定子ティースに勘合されている一方、比透磁率が低い材料を有する部分がスロット中央部側に配置されており、かつ、
    前記比透磁率が低い材料と前記比透磁率が高い材料とが熱溶解で接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記比透磁率が低い材料を有する部分における前記回転子側の周方向の幅W4と、前記固定子の外径側の周方向幅W5とが、W4≦W5の関係であることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. モータのシャフト中心から前記比透磁率が高い材料を有する部分における前記回転子側までの距離R1と、前記シャフト中心から比透磁率が低い材料を有する部分における前記回転子側までの距離R2とが、R1≦R2の関係であることを特徴とする請求項3に記載の磁性楔を備えた回転電機。
  6. モータのシャフト中心から前記比透磁率が高い材料を有する部分の外径側までの距離R3と、前記シャフト中心から前記比透磁率が低い材料を有する部分における前記回転子側までの距離R4とが、R4≦R3の関係であることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  7. モータのシャフト中心から前記磁性楔の回転子側までの距離R5と、前記固定子内径側の半径RSiとが、RSi≦R5の関係であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の回転電機。
  8. 前記磁性楔の回転子側の周方向寸法が複数の前記固定子スロット間で、少なくとも一つ以上異なることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の回転電機。
  9. 誘導電動機、永久磁石式同期電動機及びスイッチトリラクタンス電動機のいずれかの交流電動機であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  10. 固定子と、前記固定子に対向するように空隙を介して配置された回転子と、複数のティースが内部に形成された固定子鉄心と、前記複数のティースのうち隣り合うティース間に固定子巻線を収納するとともに、前記固定子スロットのスロット開口部が前記固定子巻線の幅よりも大きく、かつ、前記スロット開口部に磁性楔が勘合された固定子スロットと、を有する回転電機が搭載された駆動システムを備える車両において、
    前記磁性楔は、前記磁性楔の周方向幅が内周側に向けて狭くなるテーパが形成された勘合部を有するとともに、前記テーパの内周側の終端からさらに内周側に向けて凸形状となるように構成されており、かつ、
    前記テーパの内周側の終端における前記磁性楔の周方向の幅W1と、前記磁性楔が前記回転子に対向する面の周方向の幅W2と、前記スロット開口部の幅W3とが、W1≦W2<W3の関係である
    ことを特徴とする回転電機が搭載された駆動システムを備える車両。
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