JP2019170729A - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents

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亜希子 長野
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祐里香 ▲高▼木
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Abstract

【課題】連結テープの剥離強度が高く、フィット性に優れるテープタイプ使い捨ておむつを提供すること。【解決手段】連結テープ13は、ウイング部WFに固定される基端部13Cと、基端部13Cから幅方向外方へ向って延在する延在部13Bとを有し、連結テープ13の延在部13Bの形状は、基端側から先端側へ向かって、階段式に、前後方向の長さが狭まる形状を成し、前記延在部13Bの幅方向中間部における前後方向の長さは、15mm〜45mmであり、前記延在部13Bの幅方向中間部における前後方向の長さは、幅方向のいずれの地点においても同じ長さであり、または、幅方向のいずれかの地点によって長さが異なり、最長部分と最短部分の差が2.0mmの範囲内であり、少なくとも前記連結テープ13の幅方向中間部に、前記連結テープ13を前記腹側部分の外面に固定する連結部13Aが設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、フィット性を改善した連結テープを備えたテープタイプ使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつには、主にテープタイプ、パンツタイプ、パッドタイプの三種類がある。このうち、テープタイプの使い捨ておむつは、展開状態で身体にあてがった後、背側部分の左右両側に設けられた連結部を腹側部分の外面に連結することにより装着を行うものである。
一般的なテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向中央を含む股間部と、前後方向 中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分を有し、少なくとも背側部分は、股間部よりも幅方向左右両側に延び出たウイング部分を有し、腹側部分及び背側部分は左右のウイング部分の間に位置する中間部分を有し、ウイング部分は腹側部分の外面に着脱可能に連結される連結テープを有している。使用時には、ウイング部分を腰の両側から腹側部分の外面に回して、ウイング部分の幅方向外側に設けた連結テープを腹側部分の外面に連結する。このようなテープタイプ使い捨ておむつは、乳幼児向けとして用いられる他、介護用途(成人用途)でも使用されている。
従来、テープタイプ使い捨ておむつの連結テープ(「ファスニングテープ」ともいう。以下、同じ。)の形状としては、下記特許文献1、2に開示されたものがある。特許文献1のファスニングテープは、おむつに固定される固定部と、該固定部に連設された締結部とからなり、上記締結部は、止着部を有し、該止着部の周縁は、上記固定部の最も近くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る基端縁と、該固定部最も遠くに位置し且つファスニングテープをその幅方向に横切る先端縁と、該締結部の左右両側縁とほぼ一致するように形成された左右の側縁より構成されており、上記先端縁の幅X が15〜40mmであり、上記基端縁の幅Yが25〜55mmであり、該幅X と該幅Y との比X/Yが0.40〜0.80であり、上記ファスニングテープは、不織布からなるテープ基材と、該テープ基材上に固着された機械的ファスナーの凸部材とからなり、該凸部材により上記止着部が形成されており、上記ファスニングテープは、それぞれ互いの鏡像であり、一方のファスニングテープの複数個をそれらの上記固定部の左右両側縁が連接されるように配置したとき、これらが形成する輪郭の一部が他方のファスニングテープの上記締結部の輪郭と合致する。この特許文献1に記載されたファスニングテープを図7(b)に示す。
他方、特許文献2記載のファスニングテープは、サイドフラップに連結された基材シートと、前胴回り域に係合する複数の係合部材が設けられ、前記基材シートに固定されたフックシートと、を備えており、前記基材シートは、前記サイドフラップに接合された接合部と、前記フックシートよりも製品幅方向外側に延出する先端部と、を有しており、前記先端部の製品幅方向の長さは、5〜12mmであり、前記接合部の製品長手方向の外側端部と前記フックシートの製品長手方向の外側端部との製品長手方向における距離は、2〜12mmであり、前記フックシートと前記先端部との境界における製品長手方向の長さは、前記基材シートの製品長手方向の内側端部と前記フックシートの製品長手方向の内側端部との製品長手方向における距離の2倍以上であって、前記フックシートは、前記フックシートの製品幅方向の内側端部における製品長手方向の外側端部と前記先端部の製品幅方向の内側端部における製品長手方向の外側端部との中間点よりも製品長手方向外側に延出している。
特許第4014267号公報 特許第5291234号公報
特許文献1記載のファスニングテープは、ファスニングテープの幅方向中間の領域で、フック材の前後方向の長さが大きく変動する。すなわち、幅方向中間領域で、ファスニングテープの基端側から先端側へ向って、湾曲した形状をしており、先端に向かって先細となっている。そうすると、使い捨ておむつの腹側外面とファスニングテープの剥離強度が低くなる。この剥離強度の低下は、特に幅方向中間領域で顕著となる。幅方向中間領域の剥離強度が低い場合、たとえその他の領域の剥離強度が高くても、ファスニングテープが剥がれやすくなってしまうため、消費者がファスニングテープを付けたり外したりする際に、すぐに剥がれてしまうのではないかとの不安を感じてしまうという問題がある。
特許文献2記載のファスニングテープは、幅方向中間領域の面積が大きいため、前記特許文献1のような問題は生じないが、特許文献1のように、左右対称(鏡像)の形状をしていないため、おむつを製造する際に、ファスニングテープの切断片がごみになってしまうという問題がある。
その他のファスニングテープとして、細長い長方形状のものがあるが、ファスニングテープに固定されたフックシートの幅方向内側端縁からファスニングテープの固定端縁までの部分において、ファスニングテープの前後方向の長さが短いと、使い捨ておむつの着用者が足を動かした際に、ファスニングテープの前記部分に前後方向のヨレが生じやすい。
そこで、本発明の主たる課題は、連結テープの剥離強度が高く、フィット性に優れるテープタイプ使い捨ておむつを提供することにある。本発明の従たる課題は、装着時、ファスニングテープに前後方向のヨレが生じにくく、おむつの背側が前後方向にズレにくいテープタイプ使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決したテープタイプ使い捨ておむつの各種態様は以下のとおりである。
<第1の態様>
前後方向中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分と、両方の側縁が、前記腹側部分の前後方向の中間から前記背側部分の前後方向の中間まで延びる股間部と、
前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体と、
前記腹側部分及び前記背側部分に、前記股間部よりも幅方向外側に延び出たウイング部分と、
前記背側部分の両側部に、前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結テープを有する、
テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記連結テープは、前記ウイング部に固定される基端部と、前記基端部から幅方向外方へ向って延在する延在部とを有し、
前記連結テープの前記延在部の形状は、基端側から先端側へ向かって、階段式に、前後方向の長さが狭まる形状を成し、
前記延在部の幅方向中間部における前後方向の長さは、15mm〜45mmであり、
前記延在部の幅方向中間部における前後方向の長さは、幅方向のいずれの地点においても同じ長さであり、または、幅方向のいずれかの地点によって長さが異なり、最長部分と最短部分の差が2.0mmの範囲内であり、
少なくとも前記連結テープの幅方向中間部に、前記連結テープを前記腹側部分の外面に固定する連結部が設けられていることを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
延在部の幅方向中間部における前後方向の長さを15mm〜45mmの範囲内とし、延在部の幅方向中間部における前後方向の長さは、幅方向のいずれの地点においても同じ長さであり、または、幅方向のいずれかの地点によって長さが異なり、最長部分と最短部分の差が2.0mmの範囲内にすることで、前記特許文献1のように、幅方向中間部分を大きく湾曲させたものと比べて、剥離強度を高くすることができる。すなわち、最長部分と最短部分の差が2.0mmの範囲内にすることにより、剥離強度が約160gf〜180gfになるため、消費者が剥離強度に関する不安(連結テープが、腹側外面に、しっかり固定されているのだろうかという不安)を感じにくくなる。
<第2の態様>
前記延在部の根元部分の前後方向の長さは、前記基端部の前後方向の長さの約63%〜70%の範囲内の長さである前記第1の態様記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
延在部の根元部分の前後方向の長さを上記のようにすることで、延在部の根元部分が太くなる(前後方向の長さが長くなる)ため、前記延在部の根元部分のヨレの発生を防ぐことができる。具体的には、基端部の前後方向の長さを50mm〜75mmとした場合、根元部分の前後方向の長さを30mm〜48mmとすることが好ましい。
<第3の態様>
前記連結テープの前後方向一方側の端縁は、前記基端側から先端側にかけて、凹状の曲線と凸状の曲線を交互に繰り返し配置した形状であり、
前記連結部は、前記連結テープの幅方向中間部の両端に設けられた凹状の曲線と凸状の曲線の間に配置されている前記第1の態様記載のテープ式使い捨ておむつ。
(作用効果)
連結部が、連結テープの幅方向中間部の両端に設けられた凹状の曲線と凸状の曲線の間に収められているため、着用者の足が延在部の根元部分に接触した場合に、根元部分が捲れやすくなる。また、根元部分に連結部が存在しないため、根元部分が足に接触した際に、不快感を抱くことが少なくなる。
本発明によれば、連結テープの剥離強度が高く、フィット性に優れるテープタイプ使い捨ておむつを提供することができる。また、装着時に、ファスニングテープに前後方向のヨレが生じにくく、おむつの背側が前後方向にズレにくいテープタイプ使い捨ておむつを提供することもできる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 (a)図1の8−8線断面図、及び(b)図1の9−9線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 連結テープの平面図であり、(a)本発明、(b)従来例である。 連結テープの製造過程を示した平面図である。
図1〜図6はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、図中の符号Xは連結テープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図における点模様部分はその表側及び裏側に位置する各構成部材を接合する接合手段としてのホットメルト接着剤を示している。ホットメルト接着剤は、スロット塗布、連続線状又は点線状のビード塗布、スパイラル状、Z状等のスプレー塗布、又はパターンコート(凸版方式でのホットメルト接着剤の転写)等、公知の手法により塗布することができる。これに代えて又はこれとともに、弾性部材の固定部分では、ホットメルト接着剤を弾性部材の外周面に塗布し、弾性部材を隣接部材に固定することができる。ホットメルト接着剤としては、例えばEVA系、粘着ゴム系(エラストマー系)、オレフィン系、ポリエステル・ポリアミド系などの種類のものが存在するが、特に限定無く使用できる。各構成部材を接合する接合手段としてはヒートシールや超音波シール等の素材溶着による手段を用いることもできる。
このテープタイプ使い捨ておむつは、前後方向LDの中央より前側に延びる腹側部分Fと、前後方向LDの中央より後側に延びる背側部分Bとを有している。また、このテープタイプ使い捨ておむつは、股間部を含む範囲に内蔵された吸収体56と、吸収体56の表側を覆う液透過性のトップシート30と、吸収体56の裏側を覆う液不透過性シート11と、液不透過性シートの裏側を覆い、製品外面を構成する外装不織布12とを有するものである。
以下、各部の素材及び特徴部分について順に説明する。
(吸収体)
吸収体56は、***液を吸収し、保持する部分であり、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用できる。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)、及びこのふるい分けでふるい下に落下する粒子について180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)を行ったときに、500μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下で、180μmの標準ふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
高吸収性ポリマー粒子の抜け出しを防止するため、あるいは吸収体56の形状維持性を高めるために、吸収体56は包装シート58で包んでなる吸収要素50として内蔵させることができる。包装シート58としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、一枚で吸収体56の全体を包む構造とするほか、上下2枚等の複数枚のシートで吸収体56の全体を包むようにしてもよい包装シート58は省略することもできる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30は、前後方向では製品前端から後端まで延び、幅方向WDでは吸収体56よりも側方に延びているが、例えば後述する起き上がりギャザー60の起点が吸収体56の側縁よりも幅方向中央側に位置する場合等、必要に応じて、トップシート30の幅を吸収体56の全幅より短くする等、適宜の変形が可能である。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド不織布又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは17〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.0〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示例の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。また、中間シート40は、おむつの全長にわたり設けてもよいが、図示例のように***位置を含む中間部分にのみ設けてもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11は、特に限定されるものではないが、透湿性を有するもが好ましい。液不透過性シート11としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを好適に用いることができる。また、液不透過性シート11としては、不織布を基材として防水性を高めたものも用いることができる。
液不透過性シート11は、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56と同じか又はより広範囲にわたり延びていることが望ましいが、他の遮水手段が存在する場合等、必要に応じて、前後方向LD及び幅方向WDにおいて吸収体56の端部を覆わない構造とすることもできる。
(外装不織布)
外装不織布12は液不透過性シート11の裏側全体を覆い、製品外面を布のような外観とするものである。外装不織布12としては特に限定されず、素材繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(起き上がりギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する***物を阻止し、いわゆる横漏れを防止するために、表面の幅方向WDの両側には、装着者の肌側に立ち上がる起き上がりギャザー60が設けられていると好ましい。もちろん、起き上がりギャザー60は省略することもできる。
起き上がりギャザー60を採用する場合、その構造は特に限定されず、公知のあらゆる構造を採用できる。図示例の起き上がりギャザー60は、実質的に幅方向WDに連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向LDに沿って伸長状態で固定された細長状のギャザー弾性部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、またギャザー弾性部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向WDの接合始端を有し、この接合始端から幅方向外側の部分は各サイドフラップ部SFの内面、つまり図示例では液不透過性シート11の側部及びその幅方向外側に位置する外装不織布12の側部にホットメルト接着剤などにより接合されている。
脚周りにおいては、起き上がりギャザー60の接合始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性部材63の収縮力により立ち上がり、身体表面に密着するようになる。
(エンドフラップ部、サイドフラップ部)
図示例のテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のエンドフラップ部EFと、吸収体56の両方の側縁よりも側方にそれぞれ延出する、吸収体56を有しない一対のサイドフラップ部SFとを有している。サイドフラップ部SFは、図示例のように、吸収体56を有する部分から連続する素材(外装不織布12等)からなるものであっても、他の素材を取り付けて形成してもよい。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SFには、糸ゴム等の細長状弾性部材からなるサイド弾性部材64が前後方向LDに沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性部材64は、図示例のように、ギャザーシート62の接合部分のうち接合始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に設けるほか、サイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装不織布12との間に設けることもできる。脚周り弾性部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
平面ギャザーは、サイド弾性部材64の収縮力が作用する部分(図中ではサイド弾性部材64が図示された部分)である。よって、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64が存在する形態の他、平面ギャザーよりも前側、後側又はその両側にわたりサイド弾性部材64が存在しているが、平面ギャザーの部位以外ではサイド弾性部材が一か所又は多数個所で細かく切断されていたり、サイド弾性部材64を挟むシートに固定されていなかったり、あるいはその両方であったりすることにより、平面ギャザー以外の部位に収縮力が作用せず(実質的には、弾性部材を設けないことに等しい)に、平面ギャザーの部位にのみサイド弾性部材64の収縮力が作用する構造も含まれる。
(連結テープ)
背側部分Bにおけるサイドフラップ部SFには、腹側部分Fの外面に対して着脱可能に連結される連結テープ13がそれぞれ設けられている。使い捨ておむつ10の装着に際しては、連結テープ13を腰の両側から腹側部分Fの外面に回して、連結テープ13の連結部13Aを腹側部分F外面の適所に連結する。
連結テープ13の構造は特に限定されないが、図示例では、サイドフラップ部SFに固定された基端部13Cと、この基端部13Cから幅方向WD外側へ延在する延在部13Bを有する。延在部13Bは、シート基材と、このシート基材における幅方向中間部に設けられた、腹側外面と連結する連結部13Aを有し、この連結部13Aより先端側が摘み部13Dとなっている。
前記連結テープ13における幅方向中間部Nとは、連結部13Aの幅方向中間地点T−Tを基準として、先端側に5mm移動した地点S−Sと、基端側に5mm移動した地点U−Uに挟まれた範囲をいう。すなわち、連結部13Aの幅方向中間部Nは、S−S〜U−Uまでの間の部分であり、幅方向WDの長さは1cmである。
図7(a)の実施形態において、前記連結テープ13の前後方向LDの長さは、前記基端部13Cから先端側へ向かって、階段式に、次第に狭まる形状をなしている。階段式とは、連結テープ13の前後方向端縁が、先行技術文献2のように緩やかなカーブを描いて狭まる形状ではなく、階段のように、複数の段を描きながら、狭まる形状をいう。図7(a)の実施形態では、延在部13Cの段数を3段にしたが、2段または4段以上にしても良い。なお、隣接する段の前後方向の長さの差は、5mm〜10mm程度にすることが好ましい。
前記連結テープ13の幅方向中間部Nにおいて、前記連結テープ13の前後方向LDの長さQが、同じ長さになっている。連結テープ13の幅方向中間部Nの前後方向LDの長さQは、15mm〜45mmにすることが好ましく、20mm〜40mmにすることがより好ましく、25mm〜37.5mmにすることがさらに好ましい。連結テープ13の幅方向中間部Nの前後方向LDの長さQは、延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さP(サイドフラップ部SFの幅方向WD外側の端縁と連結テープ13が重なり合った部分の前後方向LDの長さ。以下、同じ。)の55%〜95%にすることが好ましく、60%〜90%にすることがより好ましく、70%〜80%にすることがさらに好ましい。連結テープ13の幅方向中間部Nの前後方向LDの長さQは、基端部の前後方向の長さOの半分の長さにすることが好ましい。本発明は、この形態に限られるものではなく、例えば、幅方向中間部Nの先端部S−Sの長さが、基端部U−Uの長さよりも短くなる形態にしても良い。ただし、基端部U−Uの長さに比べて、先端部S−Sの長さをあまりにも短くすると、前記特許文献1のように、剥離強度が弱くなってしまう。したがって、基端部U−Uの長さを100%とした場合、先端部S−Sの長さを約90%〜100%程度にすると好ましい。具体的には、基端部U−Uの長さを25mm〜26mmとするとき先端部S−Sの長さを24〜25mmとすることが好ましく、基端部U−Uの長さを37.5mm〜39mmとするとき先端部S−Sの長さを36〜37.5mmとすることが好ましい。消費者が不安になるほどに、剥離強度が低下することを防ぐため、基端部U−Uと先端部S−Sの長さの差(長さの違い)は2mm以内にすることが好ましい。
延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPは、基端部の前後方向の長さOの約63%〜70%にすることが好ましい。延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPを63%以上にすることで、根元部分13Eの長さが十分に長くなり、装着時にサイドフラップ部SFに発生しやすい不織布のヨレの発生を防止することができる。また、延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPを70%以下にすることで、図8に示すように、左右の連結テープ13、13を互いに同じ形状(鏡像)にして製造する際に、基端部13Cの前後方向の長さOに対して、摘み部13Dの前後長さを少なくとも30%程度は確保することができるため、連結テープ13の摘みやすさの悪化を防ぐことができるという効果がある。具体的には、延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPを30mm〜48mmとすることが好ましく、基端部13Cの前後方向の長さOを50mm〜75mmとすることが好ましい。延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPと、基端部13Cの前後方向の長さOの差(長さの違い)は20mm以内にすることが好ましい。なお、一般的に、摘み部13Dの前後方向の長さは、連結テープ13の幅方向中間部Nの前後方向LDの長さQの約50%〜70%にすることが好ましい。具体的には、摘み部13Dの前後方向の長さを約10mm〜27mmにすることが好ましい。
延在部13Bの根元部分13Eの前後方向LDの長さPと、連結テープ13の幅方向中間部Nの前後方向LDの長さQを前記の長さにすることで、延在部13Bの根元部分13Eから、連結テープ13の幅方向中間部Nまでの間の延在部13Bの太さを太くすることができる。そうすると、延在部13Bの根元部分13Eから、連結テープ13の幅方向中間部Nまでの間にヨレが発生することを防止できる。
なお、図7(a)の実施形態において、基端部13Cの幅方向WDの長さは、15mm〜25mmとすることが好ましく、根本部分13Eの幅方向WDの長さは、10mm〜15mmとすることが好ましい。さらに、連結部13Aの幅方向WDの長さは、18mm〜24mmとすることが好ましく、摘み部13Dの幅方向WDの長さは、10mm〜15mmとすることが好ましい。
図7(a)の実施形態では、連結テープ13の前後方向片側において、基端側から先端側へ向って、6つの曲線部分R1〜R6が形成されている。R1、R3、R5は、連結テープ13の前後方向中央側へ向う凹状の曲線とされ、R2、R4、R6は、連結テープ13の前後方向外側へ向う凸状の曲線とされる。延在部13Bは、R1からR2まで、R3からR4まで、R5からR6まで、大きく分けて計3段階に分けて延在しており、2段階目のR3からR4が、ほぼ平坦部であることを特徴としている。連結テープ13の形状として、このように多くの曲線部分を用いることで、当該部分を鋭角にした場合と比べて、柔らかく、肌触りが良くなるとともに、剥がれにくくなる。また、第2段階目をほぼ平坦部にすることで、図7(b)に示す先行例と比べて、連結部13Aの腹側外面に対する連結力(付着力などともいう。)を高めることができる。
図7(a)の実施形態をより好ましく変形するならば、連結部13Aの幅方向WDの長さを、R3〜R4の長さよりも短くし、連結部13AをR3〜R4の間に収めることが好ましい。このような形態にした場合、着用者の足が連結テープの根元部分13E、すなわち、前記R2の周辺部分Mに接触した際、当該周辺部分Mに連結部13Aがないため、R2の凸部分が折り返りやすくなる。そのため、連結部13Aが、足に当たりにくいという利点がある。
前述のように、連結テープ13の幅方向中間部Nにおいて、先端部S−Sから基端部U−Uまで、前後方向の長さを一定の同じ長さにすると、先端部S、Sと基端部U、Uを結ぶ2つの直線が直線状かつ平行になる。そして、このような連結テープ13を腹側の外面に設けたフロントターゲットテープに平行に取り付けると、着用者(特に赤ちゃん)が動いたとしても、テープがずれにくいという利点がある。
連結部13Aとしては、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)を設ける他、粘着剤層を設けてもよい。フック材は、その連結面に多数の係合突起を有するものであり、係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。
基端部13Cから延在部13Bまでを形成するシート基材としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができるが、繊度1.0〜3.5dtex、目付け20〜100g/m2、厚み1mm以下のスパンボンド不織布、エアスルー不織布、又はスパンレース不織布が好ましい。
また、サイドフラップ部SFの左右にそれぞれ設けた連結テープ13の形状は、図8に示すように、連結テープ13を180度回転させて、互い違いに並べた際に、連結テープ13の側縁が互いに一致する形状、すなわち鏡像となるような形状にすることが好ましい。このような形状にすることで、連結テープ13を製造する際に、切断片が出ないため、製造現場を清潔に保つことが容易になるとともに、製造効率が向上する。
(ターゲットシート)
腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所には、ターゲット部を設けることが好ましい。ターゲット部は、図示例のように、連結を容易にするためのターゲットシート20を腹側部分Fの外面に貼り付けることにより設けることができる。ターゲットシート20は、連結部13Aがフック材の場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。また、腹側部分Fにおける連結テープ13の連結箇所が不織布からなる場合、例えば図示例のように外装不織布12を有する場合には、ターゲットシート20を省略し、フック材を外装不織布12の繊維に絡ませて連結することもできる。この場合、目印としてのターゲットシート20を外装不織布12と液不透過性シート11との間に設ける他、外装不織布12や液不透過性シート11の外面に目印を印刷してもよい。
(ウイング部分)
本テープタイプ使い捨ておむつは、図1、図2に示すように、腹側部分Fの前後方向LDの中間から背側部分Bの前後方向LDの中間まで延びる股間部Mを有している。また、腹側部分F及び背側部分Bは、股間部Mよりも幅方向WD外側に延び出たウイング部分WPを有している。腹側部分Fのウイング部分の下縁70は、股間部Mの側縁の前端から前方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びており、背側部分Bのウイング部分の下縁75は、股間部Mの側縁の後端から後方に向かうにつれて斜め外側に位置するように延びている。ウイング部分WPの側縁は図示例では直線状となっているが、これに限定されず、公知の他の形状を採用することもできる。股間部Mの前後方向LDの寸法は適宜定めることができるが、股間部Mの最小幅MXの1.2〜1.4倍程度とすることができる。乳幼児用途の場合、股間部Mの前後方向LDの寸法MYは10〜30cm程度である。
(実験例)
図7に示した連結テープは、(a)が本発明に係るテープであり、(b)が前記特許文献1に記載されたテープである。この2種類のテープを用いて、下記のように、剥離強度の試験を行った。
まず、前記(a)(b)の連結テープを備えたテープタイプ使い捨ておむつを容易し、各おむつからフロントターゲット部分のみをカットして取り除いた。そして、各おむつを引張試験機(島津製作所製、型番AG−X500N)の載置台に張り付けた。次に、連結テープを装着時と同じように、前身頃の外面に取り付け、連結テープの上に荷重を付加した。この荷重の付加は、2キロのローラーを用いて、連結テープの上を一往復させることにより行った。その後、前記引張試験機によって、300mm/minの速度で、連結テープを90度の方向に剥離した。
前記実験結果を表1に示す。
Figure 2019170729
連結テープの幅方向中間部の剥離強度が、図7(b)の形状よりも、図7(a)の形状の方が高いことが分かる。特に、図7(a)において、連結テープの幅方向中間部の剥離強度が179gfであり、凸最大点が301gfであるため、その差が122gfとなっている。それに対して、図7(b)において、連結テープの幅方向中間部の剥離強度が124gfであり、凸最大点が283gfであるため、その差が159gfとなっている。つまり、図7(a)の方が、その差が少なくなっているため、連結テープを剥がす際に、装着者がしっかりと固定されていると感じることができる。また、図7(b)の形状では、連結テープの幅方向中間部の剥離強度が124gfという低い値であるため、簡単に剥がれてしまうというデメリットがある。
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後方向」とは図中に符号LDで示す方向(縦方向)を意味し、「幅方向」とは図中にWDで示す方向(左右方向)を意味し、前後方向と幅方向とは直交するものである。
・「曲線」とは、直線を含まない意味である。
・「展開状態」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載が無い場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、上記例のようなテープタイプ使い捨ておむつに適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装不織布、13…連結テープ、13A…連結部、13B…延在部、13C…基端部、13D…摘み部、13E…根元部分、20…ターゲットシート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…起き上がりギャザー、62…ギャザーシート、64…サイド弾性部材、B…背側部分、F…腹側部分、LD…前後方向、M…股間部、SF…サイドフラップ部、WD…幅方向、WP…ウイング部分

Claims (3)

  1. 前後方向中央より前側に延びる腹側部分と、前後方向中央より後側に延びる背側部分と、両方の側縁が、前記腹側部分の前後方向の中間から前記背側部分の前後方向の中間まで延びる股間部と、
    前記股間部を含む範囲に内蔵された吸収体と、
    前記腹側部分及び前記背側部分に、前記股間部よりも幅方向外側に延び出たウイング部分と、
    前記背側部分の両側部に、前記腹側部分とを着脱可能に連結するための連結テープを有する、
    テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記連結テープは、前記ウイング部に固定される基端部と、前記基端部から幅方向外方へ向って延在する延在部とを有し、
    前記連結テープの前記延在部の形状は、基端側から先端側へ向かって、階段式に、前後方向の長さが狭まる形状を成し、
    前記延在部の幅方向中間部における前後方向の長さは、15mm〜45mmであり、
    前記延在部の幅方向中間部における前後方向の長さは、幅方向のいずれの地点においても同じ長さであり、または、幅方向のいずれかの地点によって長さが異なり、最長部分と最短部分の差が2.0mmの範囲内であり、
    少なくとも前記連結テープの幅方向中間部に、前記連結テープを前記腹側部分の外面に固定する連結部が設けられていることを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記延在部の根元部分の前後方向の長さは、前記基端部の前後方向の長さの約63%〜70%の範囲内の長さである請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記連結テープの前後方向一方側の端縁は、前記基端側から先端側にかけて、凹状の曲線と凸状の曲線を交互に繰り返し配置した形状であり、
    前記連結部は、前記連結テープの幅方向中間部の両端に設けられた凹状の曲線と凸状の曲線の間に配置されている請求項1記載のテープ式使い捨ておむつ。
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