JP2019156115A - 車両用空調装置 - Google Patents

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【課題】車両用空調装置において、加熱器へ流入する空気の流れを改善することで温度コントロール性を向上させる。【解決手段】エバポレータ14の上流側が第1仕切り板38によって上下に分離された空調ケース12を有し、このエバポレータ14とヒータコア16との間に第1エアミックスダンパ48が設けられると共に、この第1エアミックスダンパ48と前記エバポレータ14との間にガイド壁40が設けられ、該ガイド壁40が、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が下方に向かって傾斜するように形成される。これにより、エバポレータ14を通過した空気がガイド壁40によって高圧となったヒータコア16の下方側へと案内されるため、前記ヒータコア16へ流入する空気の偏りを解消し、該ヒータコア16に対して略均等に流通させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載され、空調ケース内の熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、送風機によって内外気を内部に空気通路を形成した空調ケースへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とエアミックスドアを駆動させ前記空調ケース内で所望の混合比率に混合した後、例えば、前記空調ケースに設けられた複数の開口部から送風ダクトを通じて車室内へと送風することで温度及び湿度の調整が行われる。
上述したような空調ケースの開口部からの送風割合と温度を調節可能な車両用空調装置として、例えば、特許文献1には、ケーシング内において送風機から送られる空気を上下に分離させる仕切り板を設け、さらにヒータコアの下流側において、上側通路をさらに上下に分離させる仕切り板を設けている。そして、ケーシングのフット開口部から車室内へと送風される温風の風量を増加させる場合は、このフット開口部に臨むように配置されたモードドアによって仕切り板の間の空気を導く構造としている。
特許第6201621号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車両用空調装置では、ケーシング内において下側の圧力が高くなってしまうため、エバポレータを通過してヒータコアへと流入する空気が前記ヒータコアの上方に偏って流通してしまい、該ヒータコアに対して均等に空気を流通させることができないという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、加熱器へ流入する空気の流れを改善することで温度コントロール性を向上させることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ケーシングと、ケーシングの内部に設けられる冷却器及び加熱器と、冷却器と加熱器との間に設けられた冷風通路と、加熱器が配置される温風通路と、冷却器の下流側で加熱器の上方を迂回する第1バイパス通路と、冷却器と加熱器との間に設けられ冷風と温風との混合割合を調節するエアミックスドアとを有した車両用空調装置において、
エアミックスドアと冷却器との間には、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が、加熱器の上方となる第1バイパス通路側から離間する方向に向かって傾斜したガイドを備えることを特徴とする。
本発明によれば、車両用空調装置を構成するケーシングにおいて、エアミックスドアと冷却器との間に、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が、加熱器の上方となる第1バイパス通路側から離間する方向に向かって傾斜したガイドを設けることにより、冷却器を通過した空気を下流側の加熱器へと供給する際、低圧である加熱器の上方となる第1バイパス通路側から、高圧である加熱器の下方側へとガイドによって空気を好適に案内することができる。
その結果、加熱器の高さ方向において流入する空気の偏りを解消し、加熱器に対して略均等に空気を流通させることができるため、車両用空調装置で温度調整がなされ送風される空気の温度コントロール性を向上させることができる。
また、温風通路には、加熱器の下流側に第2の加熱器を備え、ガイドを、第1バイパス通路から第2の加熱器に向かって延在させることにより、加熱器を通過した空気は、一般的に下流側に設けられた第2の加熱器によって上方側へと偏向される傾向となるが、上流側に設けられたガイドによって下方へと好適に導くことで、空気を加熱器及び第2の加熱器の高さ方向において略均等に流通させ、それに伴って、下流側への送風を均一とすることができる。
さらに、冷却器の下流側に、上側通路と下側通路とに分割する上下仕切り板を備え、加熱器が上下仕切り板に跨って配置されると共に、上側通路及び下側通路を含む温風通路と加熱器の下方を迂回する第2バイパス通路との流通割合を調節する第2のエアミックスドアを備えるとよい。
さらにまた、上側通路における加熱器の下流側をさらに分割する通路仕切り板を備え、ガイドに案内された空気を、通路仕切り板と上下仕切り板の間の通路に向かって案内することにより、通路仕切り板に加えてガイドを設けることで、加熱器へと流入する空気の偏りをより円滑に解消することができる。
またさらに、第2の加熱器が、上下仕切り板に跨るように配置され、通路仕切り板より下方に配置されることにより、上下仕切り板と通路仕切り板との間の通路に第2の加熱器が配置され通路内の流通抵抗が高まった場合でも、加熱器の上流側に設けられたガイドによって第2の加熱器へと流入する空気の偏りを解消することが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、車両用空調装置を構成するケーシングにおいて、エアミックスドアと冷却器との間に、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が、加熱器の上方となる第1バイパス通路側から離間する方向に向かって傾斜したガイドを備えることにより、冷却器を通過した空気を下流側の加熱器へと供給する際、低圧となった加熱器の上方の第1バイパス通路側から、高圧となった加熱器の下方側へとガイドによって空気を案内することができる。その結果、加熱器の高さ方向において流入する空気の偏りを解消し、加熱器に対して略均等に空気を流通させることができるため、車両用空調装置で温度調整がなされて送風される空気の温度コントロール性を向上させることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。なお、以下の説明では、図1に示される車両用空調装置10の左側(矢印A方向)を車両の前方側とし、右側(矢印B方向)を該車両の後方側として説明する。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース(ケーシング)12と、該空調ケース12の内部に配設され前記空気を冷却するエバポレータ(冷却器)14と、該空気を加熱するヒータコア(加熱器)16と、前記各通路内を流通する空気の流れを切り換えるダンパ機構18とを含む。
空調ケース12の上方(矢印C1方向)には、車室内における乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口20と、該ベント送風口20と隣接し車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口22とが開口し、該空調ケース12の後方側(矢印B方向)には乗員の足元近傍に送風を行う第1フット送風口24が開口している。また、第1フット送風口24の上部には、該第1フット送風口24の下流側と連通した第2フット送風口25が開口している。
一方、空調ケース12の内部には、前方側(矢印A方向)にエバポレータ14が収納されると共に、該エバポレータ14の下流側、すなわち、後方側(矢印B方向)にヒータコア16が収納される。エバポレータ14は、空調ケース12の高さ方向(矢印C1、C2方向)に沿って該空調ケース12と略同一高さで形成され、ヒータコア16は、例えば、前記エバポレータ14における下半分に臨むように略半分の高さで形成される。また、エバポレータ14及びヒータコア16の下部は、空調ケース12の底部から離間するように設けられている。
そして、空調ケース12には、エバポレータ14の上流側となる位置に接続された図示しないダクトを通じて送風機から空気が導入され、前記エバポレータ14を通過することで空気が冷却され、ヒータコア16を通過することで前記空気が加熱される。
また、空調ケース12における通路は、エバポレータ14の配置される冷風通路26と、該冷風通路26の下流側に形成されヒータコア16の配置される温風通路28と、前記冷風通路26の下流側において前記ヒータコア16を迂回する一組の第1及び第2バイパス通路30、32とを含む。
第1バイパス通路30は、ヒータコア16の上方(矢印C1方向)を迂回するように設けられ、冷風通路26の下流側と連通し、第2バイパス通路32は、前記ヒータコア16の下方(矢印C2方向)を迂回するように設けられ、前記冷風通路26の下流側と連通している。
さらに、エバポレータ14の上流側には、空調ケース12へ供給された空気を上側送風通路34と下側送風通路36とに分離する第1仕切り板38が設けられ、この第1仕切り板38は、エバポレータ14の高さ方向略中央に臨むように形成され、空気の流通方向(矢印B方向)に沿って延在している。そして、上側送風通路34には、車両の外部から取り込まれた空気(外気)が供給され、下側送風通路36には、車室内から取り込まれた空気(内気)が供給される。
すなわち、この車両用空調装置10は、外気と内気とを同時に取り込んで空調ケース12内へと供給可能な二層型である。
エバポレータ14の下流側となる冷風通路26には、エバポレータ14の高さ方向略中央に臨み、下流側(矢印B方向)に向かって下方(矢印C2方向)へと傾斜したガイド壁(ガイド)40が設けられると共に、上下方向(矢印C1、C2方向)に分割する第2仕切り板41が設けられている。すなわち、ガイド壁40は、その下流側が空気の流通方向に沿って第1バイパス通路30から離間する方向へと傾斜して形成される。なお、第2仕切り板41は、車両用空調装置10の前後方向(矢印A、B方向)に沿って第1仕切り板38と一直線状となるように形成される。
また、ヒータコア16の下流側には、温風通路28を上側温風通路(上側通路)42と下側温風通路(下側通路)44とに分離する第3仕切り板(通路仕切り板)46が設けられている。この第3仕切り板46は、例えば、ヒータコア16の高さ方向略中央に臨む一端部から空気の流れ方向(矢印B方向)に沿って延在した後、途中から第1フット送風口24に向かって下方へと傾斜するように形成される。
ダンパ機構18は、エバポレータ14とヒータコア16との間に設けられ冷風と温風との混合割合を調節する第1エアミックスダンパ48と、前記エバポレータ14の下流側において第2バイパス通路32への空気の流通状態を切り替える第2エアミックスダンパ50と、ベント送風口20からの送風状態を調整するベント切替ダンパ52と、デフロスタ送風口22からの送風状態を切り替えるデフロスタ切替ダンパ54と、第1フット送風口24への送風状態を調整する第1フット切替ダンパ56と、第2フット送風口25への送風状態を調整する第2フット切替ダンパ57とを含む。
第1及び第2エアミックスダンパ48、50は、空調ケース12に対して回転自在に支持された第1及び第2シャフト58、60のピニオンギア62にラックギア64を介してそれぞれ噛合され、図示しない駆動手段からの駆動力によって第1及び第2シャフト58、60が回転することで、前記第1及び第2エアミックスダンパ48、50が上下方向(矢印C1、C2方向)にスライド変位する。
なお、第1エアミックスダンパ48に噛合される第1シャフト58は、ヒータコア16の上部近傍及びガイド壁40に臨むように設けられ、第2エアミックスダンパ50に噛合される第2シャフト60は、前記ヒータコア16の下部近傍に臨むように設けられている。
そして、第1エアミックスダンパ48は、上下方向にスライドすることで冷風通路26を流れる冷風の温風通路28側への流通割合を調節し、第2エアミックスダンパ50は、上下方向にスライドすることで前記温風通路28とヒータコア16の下方となる第2バイパス通路32との流通割合を調節する。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
この車両用空調装置10で暖房運転を行って乗員の足元近傍へ温風を送風する場合には、第1エアミックスダンパ48を上方(矢印C1方向)へとスライドさせ、第2エアミックスダンパ50を下方(矢印C2方向)へとスライドさせることにより、ヒータコア16の上流側(矢印A方向)が開放された状態となり、上側送風通路34及び下側送風通路36を通じて外気及び内気である空気がエバポレータ14へと供給され内部を通過して冷風通路26へと流れる。
この冷風通路26へと流れる冷風は、第2仕切り板41に対して上方側を流れる空気の一部がガイド壁40によって下方(矢印C2方向)へと案内されることで、低圧となったヒータコア16の上部近傍へと流れてしまうことがなく、高圧となっている前記ヒータコア16の下方側へと強制的に流通させることができるため、ヒータコア16の高さ方向(矢印C1、C2方向)に沿って略均等に前記空気を流入させて下流側(矢印B方向)へと流通させることができる。
そして、ヒータコア16を通過して加熱された温風は、第3仕切り板46によって下方へと導かれた後、第1フット送風口24から乗員の足元近傍へと送風される。
以上のように、第1の実施の形態では、空調ケース12におけるエバポレータ14の上流側が第1仕切り板38によって上下二層に分離された二層型の車両用空調装置10において、前記エバポレータ14とヒータコア16との間に第1エアミックスダンパ48が設けられると共に、この第1エアミックスダンパ48と前記エバポレータ14との間にガイド壁40が設けられ、該ガイド壁40が、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が下方(矢印C2方向)に向かって傾斜するように形成される。
従って、エバポレータ14を通過した冷風を下流側のヒータコア16へと供給する際、低圧となったヒータコア16の上方の第1バイパス通路30側から、高圧となった前記ヒータコア16の下方側へと空気をガイド壁40によって案内することで、前記ヒータコア16の高さ方向において流入する空気の偏りを解消し、該ヒータコア16に対して略均等に空気を流通させることができる。
その結果、ヒータコア16に対して略均等に空気を流通させることで、車両用空調装置10で温度調整がなされ送風される空気の温度コントロール性を向上させることが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る車両用空調装置70を図2に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る車両用空調装置70では、図2に示されるように、ヒータコア16の下流側(矢印B方向)に電気ヒータ(第2の加熱器)72が設けられている点で、第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と相違している。
この車両用空調装置70に用いられる電気ヒータ72は、ヒータコア16に対して高さ寸法が小さく形成され、その通電作用下に内部を通過する空気を加熱可能に形成される。また、電気ヒータ72は、その下端がヒータコア16の下端と略同一高さとなるように配置され、その下方には第2バイパス通路32が設けられると共に、上端が第3仕切り板46の下方となるように配置されている。
そして、上述した車両用空調装置70において暖房運転を行う際、ヒータコア16を通過した温風は、一般的に下流側に設けられた電気ヒータ72によって上方側(矢印C1方向)へと偏向される傾向があるが、上流側にガイド壁40を設けることで予め空気を下方へと好適に導くように流通させることができる。これにより、空気をヒータコア16から電気ヒータ72へと高さ方向において略均等に流通させ、それに伴って、下流側への送風を均一にできるため車両用空調装置70から送風される空気の温度コントロール性を向上させることができる。
また、冷風通路26において、第2仕切り板41の上方を流れる冷風がガイド壁40によって下方(矢印C2方向)へと偏向されることで、ヒータコア16と第2仕切り板41との間に生じた隙間から該第2仕切り板41の下側を流れる空気が上方へと流入することを抑制することができる。
次に、第3の実施の形態に係る車両用空調装置80を図3に示す。なお、上述した第1及び第2の実施の形態に係る車両用空調装置10、70と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第3の実施の形態に係る車両用空調装置80では、ヒータコア16及び電気ヒータ72に跨るように第2仕切り板41が設けられると共に、前記ヒータコア16の下流側において上側温風通路42をさらに上下方向に分割する第4仕切り板(上下仕切り板)82を備えている点で、第1及び第2の実施の形態に係る車両用空調装置10、70と相違している。
この車両用空調装置80では、図3に示されるように、エバポレータ14の下流側に冷風通路26及び温風通路28の一部を上側中間通路84と下側中間通路86とに分割する第2仕切り板41を備え、この第2仕切り板41は、例えば、その上流側端部がヒータコア16から冷風通路26側へと突出している。
また、第2仕切り板41は、ヒータコア16の高さ方向略中央に臨んで空気の流通方向に沿って延在し、ヒータコア16及び電気ヒータ72を跨った後、下流側端部が下方に向かって傾斜するように形成される。
第4仕切り板82は、ヒータコア16の下流側において、電気ヒータ72の上方となり、且つ、第2仕切り板41の上方(矢印C1方向)に所定距離だけ離れて略平行に設けられると共に、第2仕切り板41と同様に、その下流側端部が下方(矢印C2方向)に向かって傾斜するように形成される。
そして、上述した車両用空調装置80において暖房運転を行う際、ヒータコア16を通過した温風は、一般的に下流側に設けられた電気ヒータ72によって上方側へと偏向される傾向となるが、上流側にガイド壁40を設けることで予め空気を下方(矢印C2方向)へと好適に導くように流通させることができ、しかも、前記ヒータコア16及び電気ヒータ72を跨るように設けられた第2仕切り板41によってさらに上方への流れが阻止され下方側へと流通させることができる。
その結果、エバポレータ14を通過した空気をガイド壁40によって下方へと偏向させ、且つ、第2仕切り板41によって上方への流れを規制することで、前記空気をヒータコア16から電気ヒータ72へと高さ方向において略均等に流通させることができ、下流側への送風を均一とすることで、車両用空調装置80のさらなる温度コントロール性を向上させることができる。
また、ヒータコア16の上流側に設けられたガイド壁40によって導かれた空気が、第2仕切り板41と第4仕切り板82との間の通路88へと好適に導かれるため、より一層円滑にヒータコア16及び電気ヒータ72へ流入する空気の偏りを解消することができる。
さらに、温風通路28におけるヒータコア16の下流側をさらに分割する第4仕切り板82を備え、ガイド壁40に案内された空気を、前記第2仕切り板41と第4仕切り板82の間の通路88に向かって案内することにより、前記第4仕切り板82に加えてガイド壁40を設けることで、ヒータコア16へと流入する空気の偏りをより円滑に解消することができる。
さらにまた、電気ヒータ72が第2仕切り板41に跨るように配置され、第4仕切り板82より下方(矢印C2方向)に配置されることで、第2仕切り板41と第4仕切り板82との間の通路88に電気ヒータ72の一部が配置されることになるが、この電気ヒータ72によって通路88内の流通抵抗が高まった場合でも、前記ヒータコア16の上流側に設けられたガイド壁40によって空気を好適に下方側へと導くことで、前記電気ヒータ72へと流入する空気の偏りを解消することが可能となる。
また、ガイド壁40を設けることで、下側送風通路36を流れる内気が、上側送風通路34側へと流入してしまうことが防止されるため、前記外気に対して湿度の高い内気が該外気へと混ざり車室内へと送風された際のウィンドウの曇り等を防止することができる。
さらに、第2フット切替ダンパ57を弁開状態として第4仕切り板82の先端に沿った状態とすることで、通路88を流れる温風を第1フット送風口24へと導いて乗員の足元近傍へと送風可能となる。
さらにまた、上述した構成は、二層型の車両用空調装置10、70、80のみに適用されるものではなく、外気又は内気が選択的に空調ケース12へと供給される方式の車両用空調装置に適用されてもよい。このような車両用空調装置においても、空調ケース内で下方側の圧力が高くなり、上方側への空気の流通が滞りがちとなるため、上述したような構成が有効となる。
また、第1及び第2エアミックスダンパ48、50は、その動作軌跡が上述したような鉛直方向(矢印C1、C2方向)となる場合に限定されるものではなく、例えば、前記鉛直方向に対して所定角度傾斜した軌跡で動作してもよいし円弧状の軌跡で動作してもよい。このような場合、第1及び第2エアミックスダンパ48、50の動作軌跡とガイド壁40とが空調ケース12内において高さ方向(矢印C1、C2方向)に重なるように両者を配置することで、車両用空調装置10、70、80の前後方向(矢印A、B方向)に小型化を図ることができる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、70、80…車両用空調装置 12…空調ケース
14…エバポレータ 16…ヒータコア
18…ダンパ機構 26…冷風通路
28…温風通路 30…第1バイパス通路
32…第2バイパス通路 38…第1仕切り板
40…ガイド壁 41…第2仕切り板
48…第1エアミックスダンパ 50…第2エアミックスダンパ
72…電気ヒータ 82…第4仕切り板

Claims (5)

  1. ケーシングと、該ケーシングの内部に設けられる冷却器及び加熱器と、前記冷却器と前記加熱器との間に設けられた冷風通路と、前記加熱器が配置される温風通路と、前記冷却器の下流側で前記加熱器の上方を迂回する第1バイパス通路と、前記冷却器と前記加熱器との間に設けられ冷風と温風との混合割合を調節するエアミックスドアとを有した車両用空調装置において、
    前記エアミックスドアと前記冷却器との間には、空気の流通方向に沿って延在し、且つ、その下流側が、前記加熱器の上方となる第1バイパス通路側から離間する方向に向かって傾斜したガイドを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記温風通路には、前記加熱器の下流側に第2の加熱器を備え、
    前記ガイドは、前記第1バイパス通路から前記第2の加熱器に向かって延在していることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、
    前記冷却器の下流側には、上側通路と下側通路とに分割する上下仕切り板を備え、
    前記加熱器が前記上下仕切り板に跨って配置されると共に、前記上側通路及び前記下側通路を含む温風通路と前記加熱器の下方を迂回する第2バイパス通路との流通割合を調節する第2のエアミックスドアを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3記載の車両用空調装置において、
    前記上側通路における前記加熱器の下流側をさらに分割する通路仕切り板を備え、
    前記ガイドに案内された空気が、前記通路仕切り板と前記上下仕切り板の間の通路に向かって案内されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4記載の車両用空調装置において、
    前記第2の加熱器は、前記上下仕切り板に跨るように配置され、前記通路仕切り板より下方に配置されていることを特徴とする車両用空調装置。
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