JP2019123169A - 液体収容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体収容装置において、液体の注入口が塞がれない状態のままとなることを容易な作業で抑制する。【解決手段】液体収容装置は、液体を収容する液体収容部と、液体を液体収容部に注入するための注入口と、注入口を閉じるため第1方向に回動可能な第1回動部を有する栓部材と、栓部材を覆うため第1方向と反対の第2方向に回動可能な第2回動部を有するカバーと、カバーの回動動作に連動して栓部材に力を伝えて回動させる伝動部材であって、栓部材における第1回動部側に接する第1接触部と、カバーにおける第2回動部側に接する第2接触部と、を有する伝動部材と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に用いられる液体収容装置に関する。
従来より、インク等の液体を噴射する液体噴射部と、液体噴射部に供給される液体を収容する液体収容装置とを搭載した液体噴射装置が用いられている。このような液体噴射装置では、液体を補充するための注入口が液体収容装置に設けられ、かかる注入口がキャップにより開閉可能に塞がれる構成が採用されることがある。しかし、注入口がキャップにより塞がれない状態のままであると、液体収容装置内の液体から水分が蒸発して粘度が上がってしまうおそれがある。そこで、特許文献1では、注入口がキャップで塞がれない状態のままとなることを防止するために、開状態のキャップ位置を調整して、注入口が開いた状態では液体収容装置の全体を覆うカバーがキャップに当たって完全に閉まらない状態とする構成が開示されている。カバーが完全に閉まらない状態であることにより、ユーザーは、注入口がキャップで塞がれていないことを認識できる。
特開2016−68473号公報
しかし、特許文献1の構成では、ユーザーは、カバーが完全に閉まらない状態であることを認識した場合、カバーを開き、キャップにより注入口を塞ぎ、あらためてカバーを閉じるという作業を行わねばならず、煩雑な上に、作業中に手に液体が付着するおそれがある。このため、注入口が塞がれない状態のままとなることを容易な作業で抑制可能な技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体噴射部を有する液体噴射装置に搭載され、前記液体噴射部に供給される液体を収容する液体収容装置が提供される。この液体収容装置は、前記液体を収容する液体収容部と;前記液体を前記液体収容部に注入するための注入口と;前記注入口を閉じるため第1方向に回動可能な第1回動部を有する栓部材と;前記栓部材を覆うため前記第1方向と反対の第2方向に回動可能な第2回動部を有するカバーと;前記カバーの回動動作に連動して前記栓部材に力を伝えて回動させる伝動部材であって、前記栓部材における前記第1回動部側に接する第1接触部と、前記カバーにおける前記第2回動部側に接する第2接触部と、を有する伝動部材と;を備える。
上記形態の液体収容装置によれば、カバーの回動動作に連動して栓部材に力を伝えて回動させる伝動部材であって、栓部材における第1回動部側に接する第1接触部と、カバーにおける第2回動部側に接する第2接触部と、を有する伝動部材を備えるので、ユーザーがカバーで栓部材を覆う作業を行うことにより、連動して注入口を自動的に栓部材により閉じることができ、注入口が塞がれない状態のままとなることを容易な作業で抑制できる。
(2)上記形態の液体収容装置において、前記第1接触部は、前記伝動部材における前記栓部材側の端部に位置し;前記第2接触部は、前記伝動部材における前記カバー側の端部に位置し;前記伝動部材は、前記第1接触部と前記第2接触部との間に配置され、回動可能な第3回動部をさらに有し;前記第3回動部は、前記カバーの回動動作に連動して回動することにより、前記第2接触部に入力された力を、前記第1接触部を介して前記栓部材に伝えてもよい。この形態の液体収容装置によれば、第3回動部は、カバーの回動動作に連動して回動することにより、第2接触部に入力された力を、第1接触部を介して栓部材に伝えるので、いわゆるてこの原理を利用して栓部材により注入口を閉じることができる。
(3)上記形態の液体収容装置において、前記第2回動部は、ギヤ形状を有するギヤ形状部を有し;前記第2接触部は、前記第2回動部に接し、前記ギヤ形状に対応するラック形状を有するラック形状部を有してもよい。この形態の液体収容装置によれば、第2回動部は、ギヤ形状部を有し、第2接触部は、ギヤ形状に対応するラック形状を有して第2回動部に接するラック形状部を有しているので、第2回動部の回動運動を直線運動に変換し、かかる直線運動を、第1接触部を介して栓部材に伝えることができる。
(4)上記形態の液体収容装置において、前記ギヤ形状部を第2ギヤ形状部とし、前記ラック形状部を第2ラック形状部とすると;前記第1回動部は、ギヤ形状を有する第1ギヤ形状部を有し;前記第1接触部は、前記第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して前記第1回動部に接する第1ラック形状部を有してもよい。この形態の液体収容装置によれば、第1回動部は、第1ギヤ形状部を有し、第1接触部は、第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して第1回動部に接する第1ラック形状部を有しているので、第2回動部の回動運動が変換された後の直線運動を、第1接触部を介して第1回動部の回動運動に変換でき、栓部材を回動させることができる。
(5)上記形態の液体収容装置において、前記伝動部材は、前記第1接触部を有する第1部材と、前記第2接触部を有する第2部材と、を有し;前記第1部材は、前記第1回動部の下方に配置され、前記第1方向に回動可能な第4回動部を有し;前記ギヤ形状部を第2ギヤ形状部とし、前記ラック形状部を第2ラック形状部とすると;前記第4回動部は、ギヤ形状を有する第1ギヤ形状部を有し;前記第1部材は、前記第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して前記第4回動部に接する第1ラック形状部を有してもよい。この形態の液体収容装置によれば、第4回動部は、第1ギヤ形状部を有し、第2部材は、第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して第4回動部に接する第1ラック形状部を有しているので、第2回動部の回動運動が変換された後の直線運動を、第4回動部により回動運動に更に変換し、かかる回動運動を、第1接触部を介して栓部材に伝えることができる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、上記のいずれかの形態の液体収容装置と液体噴射部とを備える液体噴射装置、液体収容装置または液体噴射装置の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての液体収容装置を備える複合機の外観構成を示す斜視図である。 液体収容装置の詳細構成を示す斜視図である。 液体収容装置の詳細構成を示す斜視図である。 液体収容装置の左側面図である。 液体収容装置の右側面図である。 閉状態における液体収容装置の斜視図である。 液体収容装置の左側面図である。 液体収容装置の右側面図である。 伝動部材の斜視図である。 閉状態における液体収容装置の左側面図である。 閉状態における液体収容装置の右側面図である。 閉状態における液体収容装置の左側面図である。 閉状態における液体収容装置の右側面図である。 第2実施形態の液体収容装置の詳細構成を示す斜視図である。 第2実施形態の液体収容装置の詳細構成を示す斜視図である。 第2実施形態の液体収容装置の左側面図である。 第2実施形態の液体収容装置の右側面図である。 閉状態における液体収容装置の左側面図である。 閉状態における液体収容装置の右側面図である。 第3実施形態の液体収容装置の概略構成を示す左側面図である。 第4実施形態の液体収容装置の概略構成を示す左側面図である。
A.第1実施形態:
A−1.複合機10の全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての液体収容装置100を備える複合機10の外観構成を示す斜視図である。複合機10は、スキャナーユニット300と、液体噴射装置200とを備える。複合機10において、スキャナーユニット300と液体噴射装置200とは、互いに重ねられている。本実施形態において、液体噴射装置200は、いわゆるインクジェット式プリンターとして構成されている。液体噴射装置200は、液体噴射部として機能する印刷ヘッド15からインクを噴射することにより、印刷用紙などの媒体に画像等を印刷できる。複合機10は、液体噴射装置200がインクを噴射する状態、換言すると使用状態において、液体噴射装置200の鉛直上方にスキャナーユニット300が位置するように、机や台などに載置される。図1には、相互に直交する座標軸であるX軸、Y軸およびZ軸が表わされている。X−Y平面は、水平面と平行な面である。+Z方向は鉛直上方を示し、−Z方向は鉛直下方を示す。本実施形態において、+Z方向および−Z方向を合わせてZ軸方向とも呼ぶ。同様に+X方向および−X方向を合わせてX軸方向とも呼び、+Y方向および−Y方向を合わせてY軸方向とも呼ぶ。なお、図2以降の各図面に表わされるX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、いずれも図1のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向とそれぞれ同じ方向を示す。
スキャナーユニット300は、イメージセンサーなどの図示しない撮像素子と、原稿台と、蓋とを備えるいわゆるフラットベッド式のスキャナー装置に該当する。スキャナーユニット300は、紙等の媒体に記録されている文字や画像等を撮像素子により撮像して画像データとして読み取る。スキャナーユニット300の図示しない原稿台の液体噴射装置200側の面(−Z方向の面)は、液体噴射装置200のハウジングを覆い、液体噴射装置200の蓋としても機能する。
液体噴射装置200は、操作パネル11と、排紙カバー12と、液体収容装置100と、キャリッジ14と、印刷ヘッド15と、チューブ16とを備える。液体噴射装置200は、いわゆるシリアルタイプのプリンターであり、キャリッジ14が往復動作を行いつつ印刷ヘッド15からインクを噴射して画像等の印刷を行う。
操作パネル11は、使用状態において複合機10の正面側(+Y方向)に位置している。操作パネル11は、電源ボタンやその他の操作ボタンが設けられている。ユーザーは、操作パネル11に対面した状態で、各種操作ボタンを操作できる。
排紙カバー12は、液体噴射装置200の筐体前面に設けられた図示しない開口を開閉可能に塞いでいる。ユーザーは、紙詰まり発生時に、排紙カバー12を取り外して液体噴射装置200の内部にアクセスして印刷用紙を除去できる。排紙カバー12の−Z方向には、印刷後の印刷用紙が排出される開口13が形成されている。印刷用紙は、図示しない搬送機構により、Y軸方向と平行な副走査方向に搬送される。
キャリッジ14は、図示しない搬送機構により、X軸と平行な主走査方向に往復移動される。キャリッジには、印刷ヘッド15と図示しない中継ユニットが搭載されている。
印刷ヘッド15は、多数のノズルと、各ノズルに連通するインク室と、各インク室の容積を変化させて各ノズルからインクを吐出するためのピエゾ素子とを備える。印刷ヘッド15には、キャリッジ14に搭載されている図示しない中継ユニットからインクが供給される。また、印刷ヘッド15には、図示しない制御回路から駆動信号が入力され、かかる入力信号に応じてピエゾ素子が駆動されてインクが吐出される。
チューブ16は、キャリッジ14に搭載された図示しない中継ユニットと、液体収容装置100に収容されている後述のタンクとを連通する。本実施形態において、チューブ16は、合成ゴム等の可撓性を有する材料によって形成されている。
液体収容装置100は、インクを収容する。また、液体収容装置100は、チューブ16を介して図示しない中継ユニットを介して印刷ヘッド15にインクを供給する。本実施形態において、複合機10は、4色のインク、具体的には、シアン色(C)、マゼンタ色(M)、黄色(Y)、黒色(K)の各色のインクを噴射する。したがって、液体収容装置100は、各色のインクをそれぞれ収容する構成を有する。液体収容装置100は、複合機10の正面側(+Y方向)に配置され、複合機10の他の部分、例えば、操作パネル11や排紙カバー12に比べて+Y方向に突出している。液体収容装置100は、カバー101を備える。カバー101は、主カバー部材109を備える。主カバー部材109は、X軸方向と平行な軸を中心に回動可能に構成されている。主カバー部材109が回動することにより、後述の4つのタンクおよび栓部材をカバー101が覆う状態(以下、「閉状態」と呼ぶ)と、4つのタンクおよび栓部材が露呈する状態(以下、「開状態」と呼ぶ)とが切り替わる。図1では、開状態における複合機10が表わされている。本実施形態において、液体収容装置100を−Y方向に見た場合の正面を、液体収容装置100の正面とする。
A−2.液体収容装置100の詳細構成:
図2および図3は、液体収容装置100の詳細構成を示す斜視図である。図4は、液体収容装置100の左側面図である。図5は、液体収容装置100の右側面図である。なお、図4および図5では、図示の便宜上、後述の筐体110を省略している。図2ないし図5では、開状態の液体収容装置100を表している。図2および図3に示すように、液体収容装置100は、上述のカバー101に加えて、4つのタンク20C、20M、20Y、20Kと、筐体110と、4つの栓部材26と、4つの伝動部材120とを備える。本実施形態では、4つのタンク20K、20C、20M、20Yを総称して又はそれぞれを「タンク20」と呼ぶこともある。
各タンク20は、互いに異なる色のインクを収容する。具体的には、タンク20Kは、黒色インクを収容する。また、タンク20Cはシアン色インクを、タンク20Mはマゼンタ色インクを、タンク20Yは黄色インクを、それぞれ収容する。4つのタンク20は、X軸方向に並んで配置されている。各タンク20に収容されているインクは、図1に示すチューブ16を介してキャリッジ14に搭載されている図示しない中継ユニットに供給される。したがって、図1に示すように、チューブ16は、各色ごとに合計4本用意されている。なお、図1では、チューブ16の両端のうち、タンク20に接続される側の端部の一部を省略している。
各タンク20は、ケース21と、図示しない2つのシート部材とを備える。ケース21は、液体収容部22と、注入口23と、大気導入口24と、液体流出口25と、大気連通部28と、回転軸部29とを備える。図2および図3に示すように、ケース21には、−X方向に露呈する開口部が形成されており、かかる開口部が図示しない第1のシート部材により封止されることにより、液体収容部22が形成される。液体収容部22には、液体が収容される。注入口23は、ケース21の+Z方向端部において、+Z方向に突出して形成されている。注入口23は、液体収容部22と連通し、液体収容部22にインクを注入するために用いられる。大気導入口24は、ケース21の+Z方向端部において、+Z方向に突出して形成されている。大気導入口24は、液体収容部22と連通し、液体収容部22に大気を導入するために用いられる。液体流出口25は、ケース21の+Z方向端部において、+Z方向に突出して形成されている。液体流出口25は、液体収容部22と連通している。また、液体流出口25には、チューブ16が取り付けられ、チューブ16を介して中継ユニットにインクが供給される。図4および図5に示す回転軸部29は、−X方向に突出した円柱状の回転軸を有する。かかる回転軸は、伝動部材120の回転軸として機能する。図5に示すように、ケース21には、+X方向に露呈する開口部が形成されており、かかる開口部が図示しない第2のシート部材により封止されることにより、大気連通部28が形成される。大気連通部28は、大気導入口24と液体収容部22との間を連通する。ケース21の+Y方向の端面は、光透過性を有する。また、かかる端面には、液体収容部22内のインク量を特定するための目印、例えば、上限量および下限量を示すための目印が形成されている。
図2および図3に示すように、筐体110は、各タンク20において図1に示す操作パネル11や排紙カバー12の+Y方向の端面よりも手前側(+Y方向)に突出している部分を収容する。筐体110の+Z方向は開口しており、かかる開口を主カバー部材109が覆う。図3に示すように、筐体110の+Y方向の端面には、開口111が形成されている。かかる開口111は、各タンク20の+Y方向の端面のうち、インク量を特定するための目印が形成された領域に対応して設けられている。ここで、各タンク20の+Y方向の端面は光透過性を有する。したがって、ユーザーは、かかる開口111から各タンク20内のインク量を確認できる。筐体110において、主カバー部材109の近傍の位置、すなわち、+Y方向且つ+Z方向の端部の近傍には、軸受け部106が形成されている。軸受け部106は、厚さ方向(X軸方向)の貫通孔として形成されている。軸受け部106には、後述する回転支持部102の回転軸部103が挿入される。
各栓部材26は、各タンク20の注入口23を開閉可能に封止する。図2および図3の例では、タンク20Kの栓部材26は注入口23を閉じておらず、他の3つのタンク20C、20M、20Yの栓部材26は、各タンクの20の注入口23を閉じている。図3ないし図5に示すように、栓部材26は、キャップ部材261と、レバー部材262とを備える。
キャップ部材261は、注入口23に対応した円筒状の外観形状を有し、閉状態において注入口23を封止する。本実施形態において、キャップ部材261は、ゴムにより形成されている。なお、ゴムに限らず、任意の種類の樹脂や金属などにより形成してもよい。レバー部材262は、キャップ部材261を保持すると共に、注入口23の開動作の際にユーザーによって把持される。レバー部材262は、屈曲した板状の部材である。図4に示すように、注入口23を閉じた状態におけるレバー部材262の+Y方向の端部は、注入口23を保持する部分に比べて+Z方向に位置している。したがって、ユーザーは、注入口23を閉じている状態の栓部材26を、レバー部材262の+Y方向の端部を摘んで注入口23を開くように動作させることができる。レバー部材262において、注入口23を閉じた状態における−Y方向の端部には、軸受け部263が形成されている。図4および図5に示すように、軸受け部263は、回転軸部112に対して回動可能に取り付けられている。これにより、栓部材26は、回転軸部112を中心として回転することができる。なお、図2および図3では、回転軸部112は、図示の便宜上省略されている。図4および図5におけるタンク20Kの栓部材26のように、注入口23を開いた状態の栓部材26は、第1方向D1に回動することにより、注入口23を閉じる。後述するように、本実施形態では、栓部材26による注入口23を開いた状態から閉じた状態への変化は、主カバー部材109の動作、より具体的には、4つのタンク20を覆っていない位置から覆う位置への回転動作に連動して自動的に行われる。なお、軸受け部263は、第1回動部とも呼ぶ。
図2ないし図5に示すように、カバー101は、上述の主カバー部材109に加えて、回転支持部102と、レバー部104とを備える。カバー101は、図4および図5に示す第2方向D2に回動可能に構成されている。
主カバー部材109は、開状態において+Z方向の端面が開口して−Z方向が深さ方向となる凹状の外観形状、換言すると籠状の外観形状を有する。主カバー部材109は、開状態から図4および図5に示す第2方向D2に回動することにより、各タンク20および各栓部材26を塞ぐ。回転支持部102は、主カバー部材109の幅方向(X軸方向)の端部にそれぞれ1つずつ接合されて配置されている。
回転支持部102は、X軸方向に沿って外向きに突出した回転軸部103を有する。回転軸部103は、軸受け部106に回転可能に挿入されている。このため、回転支持部102は、筐体110に対して回動可能に取り付けられている。
レバー部104は、板状の外観形状を有し、一対の回転支持部102に亘って配置されている。レバー部104の+X方向端部および−X方向の端部は、それぞれ回転支持部102に接合されている。図4および図5において破線で示すように、レバー部104の断面形状は、略長方形であり、レバー部104は、開状態において、長手方向がY軸方向と平行となるように、回転軸部103の近傍に配置されている。レバー部104は、開状態から閉状態に変化する際にカバー101の他の部位と共に回動する。このとき、伝動部材120と接触して伝動部材120を回動させる。伝動部材120の回動については、後述する。回転支持部102およびレバー部104は、第2回動部とも呼ぶ。
図6は、閉状態における液体収容装置100の斜視図である。図6では、図示の便宜上、カバー101および筐体110を省略している。また、図6では、図3とは異なり、タンク20Kの栓部材26は、注入口23を閉じている。図7は、液体収容装置100の左側面図である。図8は、液体収容装置100の右側面図である。図7および図8は、伝動部材120を明らかにするため、図4および図5からカバー101を省略した図面に相当する。図9は、伝動部材120の斜視図である。
図6に示すように、液体収容装置100は、軸支持部材113を備える。軸支持部材113は、枠状の外観形状を有し、−Y方向の端部に上述の回転軸部112を有する。なお、図2ないし図5、図7、図8では、図示の便宜上、軸支持部材113を省略している。
伝動部材120は、カバー101の回動動作に連動して栓部材26に力を伝えて回動させる。図9に示すように、伝動部材120は、屈曲した棒状の外観形状を有する。伝動部材120は、第1支柱部123と、第2支柱部124と、第1接触部121と、第2接触部122と、軸受け部125とを備える。
第1支柱部123は、直線状の外観形状を有する。図7に示すように、開状態において、第1支柱部123は、Y軸と略平行に配置される。図9に示すように、第2支柱部124は、直線状の外観形状を有する。第2支柱部124は、第1支柱部123の一端に連なり、開状態においてZ軸方向と略平行に配置される。第1接触部121は、第2支柱部124のうち、第1支柱部123と連なる側の端部とは反対側の端部に連なる。第1接触部121は、X軸方向と略平行な直線状の外観形状を有する。第1接触部121は、開状態であり、且つ、栓部材26が注入口23を閉じていない状態において、栓部材26と接触する。図4、図5、図7および図8に示すように、第1接触部121は、栓部材26(レバー部材262)のうち、軸受け部263に近い側に接触する。図9に示すように、第2接触部122は、第1支柱部123のうち、第2支柱部124が連なる側の端部とは反対側の端部に設けられており、後述のように、閉状態においてカバー101のうちのレバー部104に接触する。軸受け部125は、第1支柱部123の途中に設けられた環状の部位である。換言すると、軸受け部125は、第1接触部121と第2接触部122との間に配置されている。図6に示すように、軸受け部125は、回転軸部29の回転軸に回動可能に取り付けられている。軸受け部125は、カバー101の回動動作に連動して回動することにより、カバー101から第2接触部122に入力された力を、第1接触部121を介して栓部材26に伝える。軸受け部125は、第3回動部とも呼ぶ。
A−3.カバー101に連動した栓部材26の閉動作:
図10は、閉状態における液体収容装置100の左側面図である。図11は、閉状態における液体収容装置100の右側面図である。図12は、閉状態における液体収容装置100の左側面図である。図13は、閉状態における液体収容装置100の右側面図である。図10および図11では、図4および図5と同様に、図示の便宜上、筐体110を省略している。図12および図13では、図7および図8と同様に、図示の便宜上、筐体110およびカバー101を省略している。
黒色インクをタンク20Kに補充する場合、ユーザーは、先ず、主カバー部材109を回動させて図1に示すように開状態とし、さらに、タンク20Kの栓部材26におけるレバー部材262を摘み、第1方向D1とは反対方向(第2方向D2)に栓部材26を回動させて、注入口23を開く。次に、ユーザーは、注入口23から黒色インクを補充する。このとき、図4、図5、図7および図8に示すように、伝動部材120の第1接触部121は、栓部材26のレバー部材262に接触している。他方、伝動部材120の第2接触部122は、カバー101に接触していない。
黒色インクの補充が終わった場合、本実施形態では、ユーザーは、栓部材26によって注入口23を閉じる操作を行うことなく、主カバー部材109を第2方向D2に回動させて閉状態とする。このとき、主カバー部材109の回動と共にレバー部104も回動し、図10に示すように、レバー部104は、長手方向がZ軸方向と平行な姿勢となる。このため、レバー部104は、伝動部材120の第2接触部122と接触し、第2接触部122を下方へと押し下げる。ここで、第1支柱部123は、軸受け部125において回転軸部29に対して回動可能に取り付けられている。このため、いわゆるてこの原理により、第2接触部122が第1方向D1に沿って下方に押し下げられると、第1支柱部123において軸受け部125挟んで第2接触部122とは反対側、すなわち、第2支柱部124と連なる側は、第2方向D2に沿って上方へと移動する。したがって、第2支柱部124および第1接触部121は、回転軸部29の軸部を中心軸として第2方向D2とは反対側、すなわち、第1方向D1へと回転動作を行う。このとき、第1接触部121は、栓部材26のレバー部材262を第1方向D1に沿って押すため、栓部材26は、回転軸部112を中心軸として第1方向D1に回動し、さらに自重により注入口23を閉じるように動作する。その結果、開いていた注入口23は栓部材26によって閉じられ、また、各タンク20および各栓部材26は、カバー101によって覆われることとなる。
なお、主カバー部材109が各タンク20および各栓部材26を完全に覆う前に、栓部材26が注入口23を閉じることを実現するためには、例えば、レバー部104の長手方向の長さを調整したり、軸受け部125および回転軸部29のY軸方向に沿った位置を調整したりできる。具体的には、例えば、レバー部104の長手方向の長さをより長くすることにより、より早く栓部材26を回動させることができる。また、軸受け部125および回転軸部29のY軸方向に沿った位置を、カバー101により近づけることにより、より早く栓部材26を回動させることができる。
以上説明した第1実施形態の液体収容装置100によれば、カバー101の回動動作に連動して栓部材26に力を伝えて回動させる伝動部材120であって、栓部材26における軸受け部263側(第1回動部側)に接する第1接触部121と、カバー101における回転支持部102およびレバー部104の側(第2回動部側)に接する第2接触部122と、を有する伝動部材120を備えるので、ユーザーがカバー101で栓部材26を覆う作業を行うことにより、連動して注入口23を自動的に栓部材26により閉じることができ、注入口23が塞がれない状態のままとなることを容易な作業で抑制できる。
また、軸受け部125(第3回動部)は、カバー101の回動動作に連動して回動することにより、第2接触部122に入力された力を、第1接触部121を介して栓部材26に伝えるので、いわゆるてこの原理を利用して栓部材26により注入口23を閉じることができる。
B.第2実施形態:
B−1.装置構成:
図14および図15は、第2実施形態の液体収容装置100aの詳細構成を示す斜視図である。なお、図14では、図3と同様に筐体110を省略している。また、図15では、図6と同様に筐体110および主カバー部材109を省略している。図16は、第2実施形態の液体収容装置100aの左側面図である。図17は、第2実施形態の液体収容装置100aの右側面図である。図17および図18では、筐体110を省略している。
第2実施形態の液体収容装置100aは、カバー101に代えてカバー101aを備える点と、伝動部材120に代えて伝動部材120aを備える点とにおいて、第1実施形態の液体収容装置100と異なる。第2実施形態の液体収容装置100aのその他の構成は、第1実施形態の液体収容装置100と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
カバー101aは図16および図17に示すように、ギヤ形状部105を備える点と、レバー部104が省略されている点とにおいて、第1実施形態のカバー101と異なる。ギヤ形状部105は、平面視が半円板状の外観形状を有し、外周部にギヤ形状を有する。ギヤ形状部105は、各回転支持部102と接合されており、回転支持部102の回動と共に回動する。したがって、ギヤ形状部105は、各回転支持部102に対応して合計2つ設けられている。
伝動部材120aは、第2接触部122に代えて、第2接触部122aを備える点と、軸受け部125が省略されている点とにおいて、第1実施形態の伝動部材120と異なる。第2接触部122aは、ギヤ形状部105と対向する側に、ラック形状部126を有する。ラック形状部126は、ギヤ形状部105に対応するラック形状を有する。伝動部材120aは、図示しない支持部材により、Y軸方向に往復移動可能に支持されている。また、伝動部材120aは、第2接触部122aのラック形状部126がギヤ形状部105に噛み合うような位置に配置されている。
なお、第2実施形態において、回転支持部102とギヤ形状部105とは、第2回動部とも呼ぶ。
B−2.カバー101aに連動した栓部材26の閉動作:
図18は、閉状態における液体収容装置100aの左側面図である。図19は、閉状態における液体収容装置100aの右側面図である。図18および図19では、説明の便宜上、筐体110を省略している。
図16および図17に示すように、タンク20Kの栓部材26が注入口23を閉じていない状態であり、且つ、開状態において、ユーザーがカバー101aによって全てのタンク20および栓部材26を塞ぐために、カバー101aを第2方向D2に回動させると、かかるカバー101aの回動動作に連動して、ギヤ形状部105が第2方向D2に回動する。伝動部材120aのラック形状部126はギヤ形状部105と噛み合っているため、伝動部材120aは、ギヤ形状部105の第2方向D2の回動動作に伴って+Y方向に直線移動する。このため、伝動部材120aの第1接触部121は、栓部材26(キャップ部材261)を+Y方向に押す。栓部材26は、第1接触部121により+Y方向に押されると、回転軸部112を中心軸として第1方向D1に回動し、さらに自重により注入口23を閉じるように動作する。その結果、開いていた注入口23は栓部材26によって閉じられ、また、全てのタンク20および栓部材26は、カバー101aによって覆われることとなる。このようにして、図18および図19に示す閉状態となる。
以上説明した第2実施形態の液体収容装置100aは、第1実施形態の液体収容装置100と同様な効果を有する。加えて、第2回動部は、ギヤ形状部105を有し、第2接触部122aは、第2回動部に接し、ギヤ形状に対応するラック形状を有するラック形状部126を有しているので、第2回動部の回動運動を直線運動に変換し、かかる直線運動を、第1接触部121を介して栓部材26に伝えることができる。
C.第3実施形態:
図20は、第3実施形態の液体収容装置100bの概略構成を示す左側面図である。図20では、説明の便宜上、各構成要素を模式的に表している。第3実施形態の液体収容装置100bは、伝動部材120aに代えて伝動部材120bを備える点と、栓部材26に代えて栓部材26aを備える点とにおいて、第2実施形態の液体収容装置100aと異なる。第3実施形態の液体収容装置100bのその他の構成は、第2実施形態の液体収容装置100aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
伝動部材120bは、第1接触部121に代えて第1接触部121bを備える点において、第2実施形態の伝動部材120aと異なる。第1接触部121bは、Y軸方向と平行な棒状の外観形状を有し、−Y方向の端部の下方側に第1ラック形状部127を有する。このような第1接触部121bを備える伝動部材120bの形状を概略的に説明すると、第2接触部122aを有し直線状の−Y方向側の部位と、+Y方向側に位置する直線状の第1接触部121bとが、Z軸方向と平行な第2支柱部124により接続され、全体として屈曲した棒状の外観形状である。本実施形態では、説明の便宜上、第2接触部122aに設けられているラック形状部126を、「第2ラック形状部126」と呼ぶ。また、カバー101aが有するギヤ形状部105を、「第2ギヤ形状部105」と呼ぶ。
第1ラック形状部127は、栓部材26aが有する後述する第1ギヤ形状部264に対応するラック形状を有する。
栓部材26aは、配置位置が−Z方向且つ−Y方向にずれている点と、レバー部材262に代えてレバー部材262aを備える点と、第1ギヤ形状部264を備える点とにおいて、第2実施形態の栓部材26と異なる。レバー部材262aは、第2実施形態の栓部材26のレバー部材262に比べて長手方向の長さが大きい。第1ギヤ形状部264は、平面視が円形状の板状部材であり、外周面にギヤ形状を有する。第1ギヤ形状部264は、伝動部材120bの第1ラック形状部127と噛み合う位置に配置されている。第1ギヤ形状部264は、軸受け部263と接合され、軸受け部263と同様に回転軸部112により回動可能に支持されている。図20に示すように、本実施形態において、第1ギヤ形状部264と、第2ギヤ形状部105とは、Z軸方向の位置が互いにほぼ一致している。本実施形態において、軸受け部263および第1ギヤ形状部264は、第1回動部とも呼ぶ。
図20に示すように、タンク20Kの栓部材26aが注入口23を閉じていない状態であり、且つ、開状態において、ユーザーがカバー101aによって全てのタンク20および栓部材26を塞ぐために、カバー101aを第2方向D2に回動させると、かかるカバー101aの回動動作に連動して、第2ギヤ形状部105が第2方向D2に回動する。伝動部材120bの第2ラック形状部126は、第2ギヤ形状部105と噛み合っているため、第2ギヤ形状部105の第2方向D2の回動動作に伴って+Y方向に直線移動する。このとき第1ラック形状部127も+Y方向に移動するため、かかる直線動作により、第1ギヤ形状部264は、第1方向D1へ回動することとなる。その結果、栓部材26a全体が第1方向D1に回動し、栓部材26aにより注入口23が閉じられる。また、その後、カバー101aによって全てのタンク20および栓部材26が覆われ、閉状態となる。
以上説明した第3実施形態の液体収容装置100bは、第2実施形態の液体収容装置100aと同様な効果を有する。加えて、第1回動部(軸受け部263および第1ギヤ形状部264)は、第1ギヤ形状部264を有し、第1接触部121bは、第1回動部に接して第1ギヤ形状部264のギヤ形状に対応するラック形状を有する第1ラック形状部127を有しているので、第2回動部(回転支持部102およびギヤ形状部105)の回動運動が変換された後の直線運動を、第1接触部121bを介して第1回動部の回動運動に変換でき、栓部材26aを回動させることができる。
また、栓部材26a自身が、伝動部材120b(第1ラック形状部127)と噛み合う第1ギヤ形状部264を有するので、カバー101aを閉じるときのみならず、カバー101aを開くときも、栓部材26aと連動することができる。すなわち、カバー101aを第2方向D2とは反対方向(第1方向D1)に回動させて開く場合、第1支柱部123aを−Y方向に直線移動させることができる。このため、第1ギヤ形状部264を第1方向D1とは反対方向(第2方向D2)に回動させて栓部材26aを開くことができる。
また、少ない部品点数でカバー101aの回動動作に連動して栓部材26aを開閉させることができる。
D.第4実施形態:
図21は、第4実施形態の液体収容装置100cの概略構成を示す左側面図である。図21では、説明の便宜上、各構成要素を模式的に表している。第4実施形態の液体収容装置100cは、伝動部材120に代えて伝動部材120cを備える点において、第2実施形態の液体収容装置100aと異なる。第4実施形態の液体収容装置100cのその他の構成は、第2実施形態の液体収容装置100aと同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、第2接触部122aに設けられているラック形状部126を、「第2ラック形状部126」と呼ぶ。また、カバー101aが有するギヤ形状部105を、「第2ギヤ形状部105」と呼ぶ。
第4実施形態の伝動部材120cは、第1部材131と、第2部材132とを備える。第1部材131は、第1ギヤ形状部129と、第2支柱部133と、第1接触部121bとを備える。
第1ギヤ形状部129は、平面視が円形状の板状部材であり、外周面にギヤ形状を有する。かかるギヤ形状は、第2部材132が有する後述の第1ラック形状部128に対応する形状である。第1ギヤ形状部129は、伝動部材120bの第1ラック形状部128と噛み合う位置に配置されている。第3実施形態の第1支柱部123aとは異なり、第4実施形態の第2部材132は、直線状の外観形状を有する。このため、第1ギヤ形状部129は、ギヤ形状部105に比べて、−Z方向に位置する。第1ギヤ形状部129は、図示しない軸支部材により回動可能に支持されている。第1ギヤ形状部129は、第4回動部とも呼ぶ。第2支柱部133は、棒状の外観形状を有し、一端が第1ギヤ形状部129に接合され、他端が第1接触部121bに連なる。開状態において、第2支柱部133は、Z軸方向と略平行に配置されている。第1接触部121bは、X軸方向と平行な棒状の外観形状を有し、第2支柱部133の+Z方向の端部に連なる。第1接触部121bは、第2実施形態の第1接触部121と同様に、開状態において栓部材26と接触する。
第2部材132は、第1支柱部123bを備える。第1支柱部123bは、第2ラック形状部126が形成されている端部とは反対側の端部(栓部材26側の端部)に、第1ラック形状部128を有する点において、第2実施形態の第1支柱部123aとは異なる。したがって、第1支柱部123bは、第2実施形態の第1支柱部123aと同様に、カバー101a側の端部に第2ラック形状部126を有する第2接触部122aが形成されている。
第1ラック形状部128は、第1ギヤ形状部129に対応するラック形状を有する。第1ラック形状部128は、第1支柱部123bの−Y方向の端部(栓部材26側の端部)において、下方(−Z方向)側に形成されている。
図21に示すように、タンク20Kの栓部材26が注入口23を閉じていない状態であり、且つ、開状態において、ユーザーがカバー101aによって全てのタンク20および栓部材26を塞ぐために、カバー101aを第2方向D2に回動させると、かかるカバー101aの回動動作に連動して、第2ギヤ形状部105が第2方向D2に回動する。第2部材132の第2ラック形状部126は、第2ギヤ形状部105と噛み合っているため、第2ギヤ形状部105の第2方向D2の回動動作に伴って、第2部材132は、+Y方向に直線移動する。このとき第1ラック形状部128も+Y方向に移動するため、かかる直線動作により、第1ギヤ形状部129は、第1方向D1へ回動することとなる。第1ギヤ形状部129と接合されている第1部材131および第1接触部121bも同様に第1方向D1に回動するため、栓部材26は、第1方向D1に押されて回動し、さらに自重により注入口23を閉じるように動作する。その結果、開いていた注入口23は栓部材26によって閉じられ、また、全てのタンク20および栓部材26は、カバー101aによって覆われることとなる。
以上説明した第4実施形態の液体収容装置100cは、第2実施形態の液体収容装置100aと同様な効果を有する。加えて、第4回動部(第1ギヤ形状部129)は、第1ギヤ形状部129を有し、第2部材132は、第4回動部に接して第1ギヤ形状部129のギヤ形状に対応するラック形状を有する第1ラック形状部128を有しているので、第2回動部(回転支持部102およびギヤ形状部105)の回動運動が変換された後の直線運動を、第4回動部により回動運動に更に変換し、かかる回動運動を、第1接触部121bを介して栓部材26に伝えることができる。
E.他の実施形態:
E−1.他の実施形態1:
第3実施形態では、伝動部材120bは、全体として屈曲した棒状の外観形状を有していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、全体として屈曲していない(まっすぐ伸びた)棒状の外観形状を有する構成としてもよい。かかる構成においては、第2接触部122aでは、上方に第2ラック形状部126が形成され、第1接触部121bでは、下方側に第1ラック形状部127が形成され、伝動部材が水平面(X−Y面)に対して斜めに配置してもよい。このような構成においても、第3実施形態と同様な効果を有する。
E−2.他の実施形態2:
各実施形態の液体収容装置100、100a、100b、100cの構成は、あくまでも一例であり、種々変形可能である。例えば、各実施形態において、液体収容装置100、100a、100b、100cは、複合機10を構成する液体噴射装置200に用いられていたが、液体噴射装置200に代えて、独立したインクジェット式プリンター装置に用いられてもよい。また、液体噴射装置200は、いわゆるシリアルタイプのプリンターであったが、主走査方向全体に亘って配置された印刷ヘッドにより、主走査方向の往復動作を行わずにインクを噴射するいわゆるラインプリンターであってもよい。また、例えば、筐体110は、開口111を備えない構成としてもよい。或いは、各タンク20に1つずつの開口111が形成された構成に代えて、4つのタンク20の全体に亘って単一の開口が形成された構成としてもよい。また、液体噴射装置200は、4色のインクに限らず、1色または2色以上の任意の色数のインクを噴射してもよい。この構成においては、タンク20の数は、4つに限らず、噴射するインク色の数に相当する数であってもよい。
E−3.他の実施形態3:
本発明は、プリンターに用いられる液体収容装置に限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の液体噴射装置に用いられる液体収容装置にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置に用いられる液体収容装置に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を吐出する液体噴射装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置。
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から噴射される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…複合機、11…操作パネル、12…排紙カバー、13…開口、14…キャリッジ、15…印刷ヘッド、16…チューブ、20…タンク、20C…タンク、20K…タンク、20M…タンク、20Y…タンク、21…ケース、22…液体収容部、23…注入口、24…大気導入口、25…液体流出口、26…栓部材、26a…栓部材、28…大気連通部、29…回転軸部、100…液体収容装置、100a…液体収容装置、100b…液体収容装置、100c…液体収容装置、101…カバー、101a…カバー、102…回転支持部、103…回転軸部、104…レバー部、105…ギヤ形状部(第2ギヤ形状部)、106…軸受け部、109…主カバー部材、110…筐体、111…開口、112…回転軸部、113…軸支持部材、120…伝動部材、120a…伝動部材、120b…伝動部材、120c…伝動部材、121…第1接触部、121b…第1接触部、122…第2接触部、122a…第2接触部、123…第1支柱部、123a…第1支柱部、123b…第1支柱部、124…第2支柱部、125…軸受け部、126…ラック形状部(第2ラック形状部)、127…第1ラック形状部、128…第1ラック形状部、129…第1ギヤ形状部、131…第1部材、132…第2部材、133…第2支柱部、200…液体噴射装置、261…キャップ部材、262…レバー部材、262a…レバー部材、263…軸受け部、264…第1ギヤ形状部、300…スキャナーユニット、D1…第1方向、D2…第2方向

Claims (5)

  1. 液体噴射部を有する液体噴射装置に搭載され、前記液体噴射部に供給される液体を収容する液体収容装置であって、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体を前記液体収容部に注入するための注入口と、
    前記注入口を閉じるため第1方向に回動可能な第1回動部を有する栓部材と、
    前記栓部材を覆うため前記第1方向と反対の第2方向に回動可能な第2回動部を有するカバーと、
    前記カバーの回動動作に連動して前記栓部材に力を伝えて回動させる伝動部材であって、前記栓部材における前記第1回動部側に接する第1接触部と、前記カバーにおける前記第2回動部側に接する第2接触部と、を有する伝動部材と、
    を備える、液体収容装置。
  2. 請求項1に記載の液体収容装置において、
    前記第1接触部は、前記伝動部材における前記栓部材側の端部に位置し、
    前記第2接触部は、前記伝動部材における前記カバー側の端部に位置し、
    前記伝動部材は、前記第1接触部と前記第2接触部との間に配置され、回動可能な第3回動部をさらに有し、
    前記第3回動部は、前記カバーの回動動作に連動して回動することにより、前記第2接触部に入力された力を、前記第1接触部を介して前記栓部材に伝える、液体収容装置。
  3. 請求項1に記載の液体収容装置において、
    前記第2回動部は、ギヤ形状を有するギヤ形状部を有し、
    前記第2接触部は、前記ギヤ形状に対応するラック形状を有して前記第2回動部に接するラック形状部を有する、液体収容装置。
  4. 請求項3に記載の液体収容装置において、
    前記ギヤ形状部を第2ギヤ形状部とし、前記ラック形状部を第2ラック形状部とすると、
    前記第1回動部は、ギヤ形状を有する第1ギヤ形状部を有し、
    前記第1接触部は、前記第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して前記第1回動部に接する第1ラック形状部を有する、液体収容装置。
  5. 請求項3に記載の液体収容装置において、
    前記伝動部材は、前記第1接触部を有する第1部材と、前記第2接触部を有する第2部材と、を有し、
    前記第1部材は、前記第1回動部の下方に配置され、前記第1方向に回動可能な第4回動部を有し、
    前記ギヤ形状部を第2ギヤ形状部とし、前記ラック形状部を第2ラック形状部とすると、
    前記第4回動部は、ギヤ形状を有する第1ギヤ形状部を有し、
    前記第1部材は、前記第1ギヤ形状部のギヤ形状に対応するラック形状を有して前記第4回動部に接する第1ラック形状部を有する、液体収容装置。
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