JP2018079585A - インクタンク - Google Patents

インクタンク Download PDF

Info

Publication number
JP2018079585A
JP2018079585A JP2016221774A JP2016221774A JP2018079585A JP 2018079585 A JP2018079585 A JP 2018079585A JP 2016221774 A JP2016221774 A JP 2016221774A JP 2016221774 A JP2016221774 A JP 2016221774A JP 2018079585 A JP2018079585 A JP 2018079585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
wall
ink tank
tank according
injected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016221774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7030409B2 (ja
Inventor
心 現田
Shin Genta
心 現田
弾塚 俊光
Toshimitsu Danzuka
俊光 弾塚
横澤 琢
Migaku Yokozawa
琢 横澤
大岳 加藤
Hirotake Kato
大岳 加藤
晶子 愛知
Akiko Aichi
晶子 愛知
一樹 成實
Kazuki Narumi
一樹 成實
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016221774A priority Critical patent/JP7030409B2/ja
Publication of JP2018079585A publication Critical patent/JP2018079585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7030409B2 publication Critical patent/JP7030409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 ユーザがインクタンクに誤った色のインクを注入した場合に、インクの混色を抑制することができる。【解決手段】 第1の内側壁と、第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、第2の内側壁より第1の内側壁の近傍に設けられインクが注入される注入口と、第1の内側壁及び第2の内側壁と当接する底部と、を備えるインクタンクであって、鉛直方向において注入口より下方で且つ底部より上方であって第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において第1の端部より上方であって第2の内側壁と離間した第2の端部と、によって規定される隔壁と、を備え、隔壁は注入口から注入される所定量のインクを貯留可能であるインクタンク。【選択図】 図6

Description

本発明は、インクを注入するための注入口を有するインクタンクに関する。
従来、記録ヘッドに供給されるインクをユーザが注入口から注入することができるインクタンクが知られている。特許文献1には、インクの色毎にインクタンクが独立して設けられていて、ユーザがインクボトル等からインクタンクにインクを注入することができる構成が開示されている。
特開2016−507号公報
しかしながら特許文献1の構成では、ユーザがインクタンクに誤った色のインクを注入してしまった場合、インクタンクの内部で2色のインクが混ざってしまう。これにより、記録ヘッドから所望の色のインクが吐出されなくなることがある。
上記課題に鑑みて本発明は、ユーザがインクタンクに誤った色のインクを注入した場合に、インクの混色を抑制することができるインクタンクを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、第1の内側壁と、前記第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、前記第2の内側壁より前記第1の内側壁の近傍に設けられインクが注入される注入口と、前記第1の内側壁及び前記第2の内側壁と当接する底部と、を備えるインクタンクであって、鉛直方向において前記注入口より下方で且つ前記底部より上方であって前記第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において前記第1の端部より上方であって前記第2の内側壁と離間した第2の端部と、によって規定される隔壁と、を備え、前記隔壁は前記注入口から注入される所定量のインクを貯留可能であることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザがインクタンクに誤った色のインクを注入した場合に、インクの混色を抑制することができるインクタンクが提供される。
第1実施形態に係るインクジェット記録装置の外観斜視図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置のインク供給に関する断面模式図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置にユーザがインクを注入する様子を示す斜視図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置にユーザが注入するインクを収容するインクボトルを示す図である。 第1実施形態に係るインクタンクの構造を示す図である。 第1実施形態に係るインクタンクにユーザがインクを注入する様子を示す断面模式図である。 第1実施形態に係るインクタンクにユーザが異なる色のインクを注入した場合の様子を示す断面模式図である。 第2実施形態に係るインクタンクにユーザがインクを注入する様子を示す断面模式図である。 第3実施形態に係るインクタンクにユーザが異なる色のインクを注入した場合の様子を示す断面模式図である。
本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。本明細書においては、間欠的に搬送される記録媒体に対しインクを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動させて記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置を例に説明する。しかしながら、本発明はシリアル型のインクジェット記録装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うライン型のインクジェット記録装置にも適用することができる。本明細書において「インク」とは、記録液などの液体の総称として用いる。さらに本明細書において「記録」とは、平面的なものに対する記録に限らず、立体物に対する記録も含む。本明細書において「記録媒体」とは、液体を吐出されるものであって、紙、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等の記録媒体の総称として用いる。さらに、記録媒体はカット紙に限らずロール状の連続紙も含む。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態におけるインクジェット記録装置(以下、記録装置)1000の外観斜視図である。記録装置1000は前面側に第1の給送部(カセット)1が設けられ、ユーザは図に示すY方向にカセット1を引き出して、記録媒体を積載することができる。カセット1の鉛直上方には、ユーザが記録装置1000に対する指令を入力することができる操作部1001が設けられている。カセット1の右側には、インクタンク16がインクの色毎に設けられている。本実施形態では4色のインクに対応するように、右側からブラック用インクタンク16Bk、イエロー用インクタンク16Ye、マゼンタ用インクタンク16M、シアン用インクタンク16Cが配されている。
記録装置1000にはさらに、開閉可能なタンクカバー1002が設けられている。ユーザがタンクカバー1002の鉛直下方を軸として回動させて開くと、インクタンク16は露出される。反対に、ユーザがタンクカバー1002を回動させて閉じると、インクタンク16はタンクカバー1002によって被覆される。タンクカバー1002は前面側が透明な部材で形成され、閉じた状態であってもユーザからインクタンク16の前面が見える構成となっている。インクタンク16も透明な部材等で構成されているため、タンクカバー1002が閉じた状態でも、ユーザはタンクカバー1002及びインクタンク16の両者を透過してインクタンク16のインク残量を確認することができる。
図2は、記録装置1000の内部構造を示す断面模式図である。第1の給送部1には給送ローラ10が設けられている。給送ローラ10は、積載された記録媒体から1枚の記録媒体を分離して第2の給送部2へ給送する。第2の給送部2には、記録媒体の搬送方向に対して記録ヘッド15の上流側に搬送ローラ11が設けられ、記録ヘッド15の下流側に排紙ローラ12が設けられている。搬送ローラ11と排紙ローラ12の間にはプラテン13が設けられ、プラテン13は搬送される記録媒体の裏面を鉛直下方から支持する。
プラテン13の鉛直上方で対向する位置に、記録部3が設けられている。記録部3はキャリッジ14と記録ヘッド15を備える。キャリッジ14は記録ヘッド15を搭載して、図1に示すX方向(走査方向)に往復移動する。記録媒体はX方向と交差するY方向(搬送方向)に搬送され、本実施形態ではX方向とY方向は直交する。記録ヘッド15はインクを吐出する吐出口列がインクの色毎に設けられ、プラテン13と対向する面に配されている。複数の吐出口列の内部には吐出エネルギー発生素子が設けられ、記録データに基づいて駆動されることにより、インク滴を複数の吐出口列から吐出して記録媒体に対して画像を記録する。
記録ヘッド15はキャリッジ14に搭載されて往復移動しながらインク滴を吐出して、記録媒体に対して1バンド分の画像を記録する記録動作を行う。記録媒体に1バンド分の画像が記録されると、記録媒体は搬送ローラ等の回転によって所定の搬送量だけY方向に搬送される(間欠搬送動作)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、記録媒体の全体に画像が記録される。画像を記録された記録媒体は、排紙ローラ12によって記録装置1000の外へ排出される。
インク供給部4は主に、インクタンク16と、インクタンク16から記録ヘッド15へインクを供給するためのインク流路207で構成される。インク流路207は可撓性チューブ等によって構成される。インクタンク16は、前面(第1の内側壁)200、前面200と対向する背面(第2の内側壁)201、及び前面200と背面201に当接する左側面(第3の内側壁)202、右側面(第4の内側壁)203に四方を囲まれることで一色分のインクを収容する。またインクタンク16の鉛直方向は、四方を囲む側面と当接し底面を規定する底部100と、側面と当接し底部100と対向する上面によって構成される。インクタンク16の上面には大気連通口108が設けられ、インクタンク16の内部と大気を連通している。また、インクタンク16の下部には供給口300が設けられ、供給口300によってインクタンク16とインク流路207が接続されている。本実施形態においてインクタンク16は4色で一体成型されているため、隣り合う右側面203と左側面202は同一部材で構成される。例えばシアン用右側面203Cとマゼンタ用左側面202Mは同一部材で構成される(図5(a)参照)。
記録ヘッド15は、複数の吐出口列が設けられた吐出口面を有する。吐出口面は、インクタンク16に収容されるインクの液面120より鉛直方向において上方となるように形成されている。これにより、インクタンク16から複数の吐出口列までインクで満たされると、各吐出口においてメニスカスが維持される。記録動作に伴い記録ヘッド15からインクが吐出されると、負圧によってインクタンク16から記録ヘッド15へインクが供給される。このとき、インクタンク16には供給されたインクと同量の空気が、大気連通口108を通じて流入する。
インクタンク16の上部であって記録装置1000の前面側には、ユーザがインクを注入するための注入口17が設けられている。また、注入口17を封止するためのキャップ104が設けられている。図3は、ユーザによってインクボトル20からインクタンク16へインクの注入が行われている様子を示す。図3では例として、シアンインクの入ったシアン用インクボトル20Cから、シアン用インクタンク16Cへユーザによってインクが注入されている様子を示す。
図4は、インクボトル20の構成を詳細に示す図である。図4(a)はインクボトル20の断面図であり、図4(b)はインクボトル20の斜視図である。インクボトル20は、インクを収容する本体部21と、本体部21より小径のノズル部22とによって構成される。ノズル部22の先端には、本体部21に収容されたインクを注出するための注出口23が形成されている。
図3に示すように、ユーザがインクタンク16へインクを注入する際は、まずタンクカバー1002を前方へ回動して開き、注入口17を封止するためのキャップ104を露出させる。次いで、ユーザはキャップ104を注入口17から取り外して注入口17を開放し、インクボトル20のノズル部22を注入口17へ挿入して注出口23からインクタンク16の内部へインクを注入する。注入が終わったら、ユーザはキャップ104で注入口17を封止し、タンクカバー1002を回動させて閉じて図1の状態に戻す。なお、インクタンク16の注入口17は、挿入されるノズル部22より大きい開口として設けられている。そのため、ユーザがインクを注入する際に、注入口17とノズル部22の間の隙間からインクタンク16内の空気が放出され、気液交換がスムーズに行われる。
このようなインクの注入動作は、ユーザがインクタンク16とインクボトル20に付されるインクの色情報に基づいて行う。そのため、ユーザが誤ってインクボトル20に収容されている色のインクとは異なる色用のインクタンク16に、インクを注入してしまうおそれがある。これにより、インクタンク16内でインクの混色が生じてしまい、混色したインクが記録ヘッド15へ供給されることで、所望の画像が記録されない場合がある。以下に、ユーザによるインクの注入動作に際して、インクタンク16内におけるインクの混色を抑制するための構成を説明する。
図5は、本実施形態におけるインクタンク16を示す図である。図5(a)は外観斜視図、図5(b)は正面図、図5(c)は縦断面図である。インクタンク16は、記録装置1000の前面側で且つ上部に傾斜面を有し、当該傾斜面に注入口17が設けられている。また、図5(b)に示すように、インクタンク16の前面200には上限指示線101と下限指示線102が設けられている。上限指示線101は、インクタンク16に注入されるインクの上限量をユーザに示すための線であり、本実施形態では傾斜面と前面200の境界と同じ位置に配されている。上限指示線101が設けられていることで、ユーザがインクを注入する際に、インクの液面120が上限指示線101に達したのを確認して注入動作をやめることができる。インクタンク16の前面200で上限指示線101の直下には、上限指示線101を強調するための上限マーク121が設けられている。これにより上限指示線101の存在が強調されるため、ユーザがインクを注入する際どこまでインクを入れれば良いのかがより明確になる。
下限指示線102は、インクタンク16内における記録動作に必要なインク量の下限値を示す。インクタンク16に収容されるインク量が下限指示線102より下回ってしまうと、インクの液面120が供給口300よりも下方に位置することが原因で供給口300へ空気が供給されてしまうことがある。その結果、インク流路207を介して記録ヘッド15に空気が供給されてしまい、記録ヘッド15におけるインクの吐出不良を発生させる原因となる。そのため、下限指示線102をインクタンク16の底部100よりも鉛直方向において上方の位置に設けることで、ユーザが適切なタイミングでインクを注入するよう促し、記録ヘッド15へのインク供給においてインクが不足することを抑制する。
これに限らず、インクタンク16内に残量検知手段を設けて、下限指示線102で示すインク量を下回ったことを検知させて、CPU等の制御手段が操作部1001を通じてユーザに対してインク補充を促すよう報知させることもできる。インクタンク16の前面200で下限指示線102の直上には、下限指示線102を強調するための下限マーク122が設けられている。
インクタンク16の内部には、図5(c)に示すようにインクタンク16の内部を鉛直方向において上下に隔てる板状の隔壁103が設けられている。隔壁103は、インクタンク16の前面200に一方の端部である下端部(第1の端部)111が支持されている。下端部111は、鉛直方向において底部100より上方で、注入口17より下方に設けられている。隔壁103の他方の端部である上端部(第2の端部)110は、インクタンク16の背面201とは離間している。また、上端部110が鉛直方向において下端部111より上方に位置するように、隔壁103は傾斜して背面201へ向けて延設されている。隔壁103は左側面202及び右側面203とは当接している。
さらに、上端部110と下端部111は共に鉛直方向において、上限指示線101より下方で且つ下限指示線102より上方となる位置に設けられている。しかしながら、これに限らず、上端部110が上限指示線101や注入口17より鉛直方向において上方にある構成でもよい。
次に図6を用いて、ユーザがインクボトル20からインクタンク16へのインクの注入動作について説明する。図6(a)は、もともと収容されているインクの液面120が下限指示線102に到達し、インクの注入が必要な状態を示す。そこで、ユーザがインクタンク16のキャップ104を開けて、注入口17にインクボトル20のノズル部22を挿入する。このとき、ユーザはインクボトル20に付された色情報とインクタンク16に付された色情報を確認する必要がある。
色情報を付する方法としては以下のようなものが挙げられる。インクボトル20に対しては、例えば本体部21に色情報に関するラベルを貼ったり、収容されているインクが見えるようにインクボトル20を透明な部材で構成したりすることが考えられる。また、インクタンク16に対しては、例えばキャップ104に色情報を示す記号や文字を付したり、キャップ104自体を該当色で構成したりしてもよい。また、注入口17の周囲に色情報を付してもよい。他には、隔壁103を該当色で構成することで、ユーザがインクを注入するときに注入口17を通して色を確認できる形態であってもよい。このように、ユーザはインクボトル20とインクタンク16にそれぞれ付された色情報を確認してインクを注入する。
続いて、図6(b)に示すように、ユーザがインクタンク16の内部にインクを注入する。注入されたインクは、所定量に至るまで隔壁103上に貯留される。ユーザによって注入される前にもともと収容されていたインクの液面は下限指示線102にあるため、ユーザによって注入されたインクは、隔壁103に保持されている間はもともと収容されていたインクとは混ざらない。ここで、もともと収容されていたインクとは、ユーザによってインクが注入される前から、底部100によって受けられて鉛直方向において隔壁103より下方の空間で収容されているインクを示す。このように、隔壁103は所定量のインクを貯留可能な貯留部としての役割を果たす。なお、ユーザがインクを注入する際にインクが直接底部100に到達しないように、隔壁103は注入されたインクを受けられる形状であれば良い。例えば器のような形状であってもよい。
ユーザがインクを注入し続けると、図6(c)に示すように、やがて隔壁103で保持可能な所定量を超える。隔壁103で保持されているインクの液面が上端部110に到達すると、保持できないインクは、矢印で示すように上端部110と背面201の隙間から底部100へ向かって落下する。隔壁103からのインクの落下により、もともと収容されていたインクとユーザによって注入されたインクが混ざる。
さらにユーザがインクを注入し続けると、図6(d)に示すように、ユーザに注入されるインクと混ざったインクの液面120は上限指示線101に到達するため、ユーザはインクの注入を止める。
図6においては、ユーザによってインクタンク16に適切な色のインクが注入される、通常のインク注入における一連の動作を説明した。図7では、ユーザがインクタンク16に注入されるべき色とは違う色の、適切ではないインクを誤って注入してしまった場合にインクの混色を抑制する構成を説明する。
図7(a)では、図6(a)と同様に、ユーザがインクを注入するためにインクボトル20のノズル部22を注入口17に挿入している様子を示す。ユーザがインクの注入を開始すると、図7(b)に示すように、注入されるインクが所定量以内の間はインクが隔壁103上に貯留される。このように、ユーザが誤って違う色のインクを注入してしまった場合でも、隔壁103によって保持されている間はもともと収容されていたインクとは混ざらない。
従って、ユーザがインクを注入してしまった後に誤りに気付いた場合であっても、図7(c)のように注入を止めることで、もともと収容されていた適切な色のインクとの混色が抑制される。隔壁103に残った適切ではない色のインクは、ユーザが注入口17を介して除去することができる。例えば、ユーザがスポイト状の道具を使用して隔壁103上に保持されたインクを吸引排出する手段や、スポンジ状の多孔質体に隔壁103上のインクを染み込ませて排出する手段等が考えられる。なお、隔壁103によって保持可能なインク量を多くするために、鉛直方向において下端部111をさらに下方に設けてもよい。これにより、例えばユーザがインクの注入を初めてから誤りに気付くまでに時間がかかってしまっても、インクの混色を抑制することができる。
ユーザが色の間違いに気づくための手段としては、インクタンク16のキャップ104の色と注入しているインクの色を比較したり、注入口17を通して、隔壁103の色と注入しているインクの色を比較したりする方法が挙げられるが、これらに限定されない。ユーザが誤りに気付きやすくするために、図7(d)のように、インクタンク16を上面から見たときに、隔壁103に保持されているインクの色と底部100に収容されているインクの色をユーザが比較できる形態でもよい。さらに、図7(e)のように、インクタンク16を正面から見たときに、隔壁103に保持されているインクの色と底部100に収容されているインクの色をユーザが比較できる形態でもよい。
上述した構成により、ユーザがインクボトル20からインクタンク16へインクを注入する際に誤って違う色のインクを注入してしまった場合でも、インクの混色を抑制することができる。さらに、ユーザが注入してしまった異なる色のインクを、注入口17を介してインクタンク16の外部へ排出することができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態について図8を用いて説明する。本実施形態では、隔壁103に接続路106が設けられている。接続路106は、隔壁103から鉛直方向において下方に向けて貫通していて、隔壁103より上方の空間と下方の空間を接続する。図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態と同様に、ユーザによって注入口17からインクが注入される様子を示す。ユーザが注入したインクはまず隔壁103上に貯留される。
このとき、接続路106の内径はインクの表面張力によって保持可能な大きさで構成されている。つまり、隔壁103によってインクが貯留されている間、接続路106でインクが保持されて接続路106から落下しないように構成されている。
ユーザがインクの注入を続けると、図8(c)のように、隔壁103上で貯留可能な所定量を超えて、上端部110と背面201の隙間からインクが落下してもともと収容されていたインクと混ざる。このように混ざったインクの液面120が接続路106内に到達すると、接続路106内で表面張力によって形成されていたメニスカスが破壊される。そして、隔壁103の上部空間のインクと下部空間のインクとが連通する。
図8(c)でインクの液面120が上限指示線101に到達したのを確認すると、ユーザはインクの注入を止める。その後、記録動作によってインクタンク16のインクが消費されていくと、図8(d)に示すように液面120は隔壁103よりも下方に下がっていく。ここで、接続路106内のメニスカスは破壊されているため、隔壁103で保持されていたインクも、接続路106を通じて底部100へ向けて落下する。
上述した構成により、隔壁103に保持されたインクも接続路106を通じて記録ヘッド15へ供給される。これにより、インクの混色を抑制しつつ、インクタンク16内に注入されたインクを効率的に記録ヘッド15へ供給することができる。なお、接続路106は隔壁103において、上端部110よりも下端部111の近傍に設けられることが好ましい。これにより、下端部111近傍で貯留されているインクも、さらに効率的に記録ヘッド15へ供給することができる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態について、図9を用いて説明する。本実施形態では、インクタンク16の前面200に排出口107が設けられている。排出口107は、隔壁103の下端部111の直上に設けられている。排出口107は不図示の開閉手段によって、排出口の開放状態と閉塞状態とに切替可能な構成である。
図9(a)に示すように、第1実施形態と同様にユーザが注入口17からインクを注入すると、図9(b)に示すように、所定量までは隔壁103によってインクが保持される。ユーザがインクの注入を開始してから、適切ではない色のインクを注入してしまったことに気付いた場合、図9(c)に示すように排出口107を閉塞状態から開放状態に切り替える。これにより、ユーザは隔壁103に貯留されているインクを、排出口107からインクタンク16の外部へ排出することができる。
上述した構成により、ユーザが誤って注入してしまい隔壁103に貯留されたインクを、排出口107を介してインクタンク16の外部へ排出することができる。これにより、隔壁103によって貯留されたインクを排出する際のユーザの操作性を向上することができる。また、キャップ104を開けた状態のときに注入口17から侵入してしまった埃等も排出口107から排出することができ、記録ヘッド15への安定したインク供給に寄与することができる。
16 インクタンク
100 前面(第1の内側壁)
200 背面(第2の内側壁)
103 隔壁
200 上端部(第2の端部)
201 下端部(第1の端部)
100 底部

Claims (16)

  1. 第1の内側壁と、前記第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、前記第2の内側壁より前記第1の内側壁の近傍に設けられインクが注入される注入口と、前記第1の内側壁及び前記第2の内側壁と当接する底部と、を備えるインクタンクであって、
    鉛直方向において前記注入口より下方で且つ前記底部より上方であって前記第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において前記第1の端部より上方であって前記第2の内側壁と離間した第2の端部と、によって規定される隔壁と、を備え、
    前記隔壁は前記注入口から注入される所定量のインクを貯留可能であることを特徴とするインクタンク。
  2. 前記注入口から注入されるインクが前記所定量を超えると、前記隔壁によって貯留されているインクが前記底部へ落下することを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  3. 鉛直方向において前記隔壁より下方の空間に収容されているインクの液面が前記第2の端部よりも下方にあって、且つ、前記注入口から注入されるインクが前記所定量以内のとき、前記隔壁によって貯留されるインクは前記隔壁より下方の空間に収容されているインクと混ざらないことを特徴とする請求項1または2に記載のインクタンク。
  4. 前記第1の内側壁と前記第2の内側壁と前記底部と当接する第3の内側壁と、前記第3の内側壁と対向する第4の内側壁と、をさらに備え、前記隔壁は前記第3の内側壁及び前記第4の内側壁と当接することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクタンク。
  5. 前記隔壁は、鉛直方向において前記隔壁より上方の空間と下方の空間を接続するための接続路を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクタンク。
  6. 前記接続路は、前記隔壁によって貯留されているインクを該インクの表面張力によって保持することを特徴とする請求項5に記載のインクタンク。
  7. 前記接続路は、前記第1の端部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載のインクタンク。
  8. 前記第1の内側壁には開閉可能な排出口が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のインクタンク。
  9. 前記排出口は前記第1の端部の直上に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のインクタンク。
  10. 前記注入口から注入されるべきインクの色情報が付されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクタンク。
  11. 前記隔壁に前記色情報が付されていることを特徴とする請求項10に記載のインクタンク。
  12. 前記注入口の周囲に前記色情報が付されていることを特徴とする請求項10または11に記載のインクタンク。
  13. 前記注入口を封止するためのキャップを有し、前記キャップに前記色情報が付されていることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載のインクタンク。
  14. 前記注入口に注入するためのインクを収容し前記色情報が付されているインクボトルからインクを注入されることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のインクタンク。
  15. 請求項10から14のいずれか1項に記載のインクタンクに注入するためのインクを収容し、前記色情報が付されていることを特徴とするインクボトル。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載のインクタンクと、前記インクタンクから供給されたインクを吐出する記録ヘッドと、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
JP2016221774A 2016-11-14 2016-11-14 インクタンク、インクボトルおよびインクジェット記録装置 Active JP7030409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221774A JP7030409B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 インクタンク、インクボトルおよびインクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221774A JP7030409B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 インクタンク、インクボトルおよびインクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018079585A true JP2018079585A (ja) 2018-05-24
JP7030409B2 JP7030409B2 (ja) 2022-03-07

Family

ID=62197453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221774A Active JP7030409B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 インクタンク、インクボトルおよびインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7030409B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019123169A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 セイコーエプソン株式会社 液体収容装置
US11752772B2 (en) 2020-03-13 2023-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink container and inkjet printer

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6025761A (ja) * 1983-07-22 1985-02-08 Seiko Epson Corp インクジエツトヘツド
KR20140131739A (ko) * 2013-05-06 2014-11-14 삼성디스플레이 주식회사 유체토출장치의 리저버
US20150239253A1 (en) * 2014-02-25 2015-08-27 Palo Alto Research Center Incorporated Reservoir having particle trapping features
JP2016087848A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 ブラザー工業株式会社 液体消費システム
JP2016132162A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 ブラザー工業株式会社 液体消費装置
JP2016190402A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 インクボトル及びインクタンクとインクボトルとのセット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6025761A (ja) * 1983-07-22 1985-02-08 Seiko Epson Corp インクジエツトヘツド
KR20140131739A (ko) * 2013-05-06 2014-11-14 삼성디스플레이 주식회사 유체토출장치의 리저버
US20150239253A1 (en) * 2014-02-25 2015-08-27 Palo Alto Research Center Incorporated Reservoir having particle trapping features
JP2016087848A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 ブラザー工業株式会社 液体消費システム
JP2016132162A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 ブラザー工業株式会社 液体消費装置
JP2016190402A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 ブラザー工業株式会社 インクボトル及びインクタンクとインクボトルとのセット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019123169A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 セイコーエプソン株式会社 液体収容装置
JP7010013B2 (ja) 2018-01-18 2022-01-26 セイコーエプソン株式会社 液体収容装置
US11752772B2 (en) 2020-03-13 2023-09-12 Canon Kabushiki Kaisha Ink container and inkjet printer

Also Published As

Publication number Publication date
JP7030409B2 (ja) 2022-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5552931B2 (ja) 液体収容容器、および、液体噴射システム
US10618297B2 (en) Tank and liquid ejection device
JP5176967B2 (ja) インクカートリッジ及び画像形成装置
JP7305404B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクタンク
JP2017081086A (ja) 記録装置および液体収容部材
JP2015199261A (ja) 液体吐出装置
JP7327976B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクタンク
JP2006212845A (ja) 液体収納容器及び液体供給装置
JP2007296795A (ja) 液体供給システム及びインクジェット記録装置
JP2020168823A (ja) 液体貯留タンクと液体補給容器のセット、および液体吐出装置
JP7374718B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクタンク
JP7030409B2 (ja) インクタンク、インクボトルおよびインクジェット記録装置
JP6187357B2 (ja) 液体吐出装置、液体カートリッジ、及び、液体吐出システム
JP6372284B2 (ja) 液体噴射装置及び液体置換方法
US20220184961A1 (en) Liquid replenishing system
JP2011131514A (ja) 液体供給装置
JP2020168822A (ja) 液体吐出装置
JP5867548B2 (ja) 液体収容容器
JP5532161B2 (ja) 液体供給装置及び液体カートリッジ
JP7483961B2 (ja) 記録装置
JP6666052B2 (ja) 記録装置
JP2022026847A (ja) インクジェット記録装置及びインクタンク
JP2011194779A (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射装置のメンテナンス方法
JP2004017637A (ja) インクジェット記録装置および液体貯蔵容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220222

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7030409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151