JP2019117872A - シート供給装置およびシート供給方法 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本発明における分断予定線とは、剥離シートを貫通する切込が連続的に続くことで当該剥離シートが部分的または全体的に繋がることなく完全に分断される切込を除外する擬似的な切断線のことであり、ナイフやはさみ等の刃物を用いることなく、例えば剥離シートに張力や振動等の外力を加えることで、当該剥離シートを当該分断予定線で分断することができるものを意味する。このような分断予定線は、例えば、剥離シートを貫通する切込が断続的に続くことで、当該剥離シートが部分的に繋がった状態の擬似的な切断線、剥離シートを貫通することのない切込が連続的または断続的に続く擬似的な切断線、剥離シートを貫通することのない押し跡が連続的または断続的に続く擬似的な切断線、剥離シートにレーザ光、電磁波、熱、薬品、化学物質等を付与して当該剥離シートの特性、特質、性質、材質、組成、構成、寸法等を変更して脆弱化させた脆弱部が連続的または断続的に続く擬似的な切断線の他、剥離シートを貫通する切込と、当該剥離シートを貫通することのない切込と、当該剥離シートを貫通することのない押し跡と、当該剥離シートを脆弱化させた脆弱部との少なくとも2つが規則的または不規則的に続く擬似的な切断線等様々な擬似的な切断線が例示できる。
また、このような分断予定線は、剥離シートを分断することを目的とし、当該剥離シートに外力を加えることで、再現性のある分断縁を形成しつつ当該剥離シートを分断できる擬似的な切断線のことであり、剥離シートを分断することを目的としない単なる切込、穴または押し跡等や、剥離シートに突発的に形成される切込、穴または押し跡等は除外される。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本発明のシート供給装置10は、剥離板30で剥離された接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ60と、シート供給装置10および押圧ローラ60と、被着体WKとを相対移動させる移動手段70とでシート貼付装置SAを構成している。
蓄積手段25は、分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向上流側に設けられ、2体の蓄積ローラ25Aと、上下方向に移動するスライダ25Cを備えた駆動機器としてのリニアモータ25Bと、スライダ25Cに回転自在に支持された昇降ローラ25Dとを備えている。
なお、本実施形態では、分断予定線形成手段50は、分断予定線として、剥離シートRLを貫通する切込が断続的に続くことで、当該剥離シートRLが部分的に繋がった状態の擬似的な切断線を当該剥離シートRLに形成する構成となっている。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置SAに対し、シート貼付装置SAの使用者が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して、シート貼付装置SAに運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段20および回収手段40が回動モータ23A、41Aを駆動し、原反RSを繰り出して先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板30の剥離縁30Aで所定長さ剥離されると、回動モータ23A、41Aの駆動を停止し、シート貼付装置SAがスタンバイ状態となり、当該シート貼付装置SAは、以下の貼付動作を繰り返す。
この脱着補助動作は、先ず、分断予定線形成手段50がリニアモータ51を駆動し、ミシン目ロータリカッター刃52を前方向または後方向に移動させ、剥離シートRLに分断予定線を形成した後、シート貼付装置SAが貼付動作を1回以上行い、分断予定線を分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側(回収ローラ41側)に位置させる。そして、分断予定線形成手段50が図示しない減圧手段を駆動し、支持面53Aでの剥離シートRLの吸着保持を開始すると共に、シート貼付装置SAがランプやブザー等の図示しない警告手段を駆動し、使用者に剥離シートRLの脱着作業が必要になったことを知らせる。
このサブ貼付動作は、上記の貼付動作と同ようにして被着体WKの移動速度に合わせて原反RSを繰り出し、押圧ローラ60によって接着シートASを被着体WKの上面に貼付するも、回収手段40が回動モータ41Aを駆動する代わりに、蓄積手段25がリニアモータ25Bを駆動し、図1中二点鎖線で示すように、昇降ローラ25Dを下降させてピンチローラ24と刃受け台53との間に存在する剥離シートRLに所定の張力を付与しつつ、蓄積ローラ25A間に当該剥離シートRLを蓄積する(以上がサブ貼付動作)。
この剥離シートRLの脱着作業は、使用者が刃物等を使用せずに、剥離シートRLに外力としての張力を付与して分断予定線で剥離シートRLを分断した後、回収ローラ41で回収された剥離シートRLを当該回収ローラ41から抜き取る。その後、使用者が繰出手段20側に残留した剥離シートRLの分断縁側を回収ローラ41に接続する(以上が剥離シートRLの脱着作業)。この剥離シートRLの脱着作業の際、分断予定線が分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側に位置しているので、使用者は、当該分断予定線で分断され、繰出手段20側に残留した剥離シートRLを簡単に回収ローラ41に接続することができる。また、剥離シートRLの脱着作業を機械や装置等で構成された自動機器で行う場合でも、上記のような残留状態にある剥離シートRLであれば、簡単に回収ローラ41に接続することができる。なお、蓄積手段25は、使用者や自動機器が剥離シートRLの脱着作業を完了できる時間に対し、余裕をもって剥離シートRLを蓄積できるように昇降ローラ25Dの下降量(ストローク量)が設定されている。
なお、昇降ローラ25Dを初期位置に復帰させる間も、シート貼付装置SAは、サブ貼付動作を行うことができる。その後、シート貼付装置SAは、上記貼付動作を繰り返す。
蓄積手段25は、剥離シートRLの蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを検知するカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等によって構成された蓄積量検知機器を設け、当該蓄積量検知機器が蓄積手段25の蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを検知すると、シート供給装置10またはシート貼付装置SAが、動作を中止し、ランプやブザー等の図示しない警告手段を駆動し、使用者に蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを知らせるようにしてもよいし、分断予定線形成手段50に対する原反繰出方向下流側および原反繰出方向上流側の少なくとも一方に設けられてもよいし、リニアモータ25Bおよび昇降ローラ25Dの代わりに、大気やガス等の気体の吹き付けにより蓄積ローラ25A間に剥離シートRLを蓄積する構成としてもよいし、シート供給装置10またはシート貼付装置SAに備わっていなくてもよい。
シート貼付装置SAは、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを被着体WKに貼付してもよい。
シート供給装置10またはシート貼付装置SAが、剥離シートRLに形成した分断予定線を停止させる位置は、分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側であればどこでもよく、例えば、回収手段40で巻回される前段の位置でもよいし、回収手段40で巻回された位置でもよい。
シート供給装置10またはシート貼付装置SAは、使用者が剥離シートRLの脱着作業を行う領域に扉や柵等の安全機器を設け、当該安全機器の開閉または移動等の変位を検知するスイッチやセンサ等を通知手段とし、安全機器が開いている間は、使用者が剥離シートRLの脱着作業を行っていると判断し、安全機器が閉まった時点で剥離シートRLの脱着作業が終えたことをシート貼付装置SAに通知するようにしてもよいし、使用者や自動機器が剥離シートRLの脱着作業を行っている間、サブ貼付動作を行わなくてもよい。
分断予定線としては、回収手段40や蓄積手段25が剥離シートRLに加える所定の張力によって、当該剥離シートRLが分断されることなく、且つ、脱着作業時に使用者や自動機器が素手または簡単な工具や部材で当該剥離シートRLを分断することができれば、そのような擬似的な切断線でもよい。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
20…繰出手段
30…剥離板(剥離手段)
40…回収手段
50…分断予定線形成手段
AS…接着シート
RL…剥離シート
RS…原反
Claims (2)
- 帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反から前記接着シートを剥離して当該接着シートを供給する剥離手段と、
前記剥離手段で前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収する回収手段と、
前記回収手段の前段において、前記剥離シートが完全に分断されることのない分断予定線を当該剥離シートに形成する分断予定線形成手段とを備えていることを特徴とするシート供給装置。 - 帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記原反から前記接着シートを剥離して当該接着シートを供給する剥離工程と、
前記剥離工程で前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収手段で回収する回収工程とを有し、
前記回収手段で回収した前記剥離シートを当該回収手段から取外す前に、前記剥離シートが完全に分断されることのない分断予定線を分断予定線形成手段で前記剥離シートに形成し、当該分断予定線を前記分断予定線形成手段よりも原反繰出方向下流側に位置させる工程を実施することを特徴とするシート供給方法。
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