JP7364327B2 - 不要シート除去装置および不要シート除去方法 - Google Patents
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Description
また、不要シートを挟み込んで湾曲させる複数のローラ部材や、プーリに掛け回されたベルト部材によって不要シートを回収手段方向に送るようにすれば、支持なし不要シート部分に接触する領域を多くして、当該支持なし不要シート部分を回収手段方向に送ることができる。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
切断手段14は、駆動機器としての回動モータ14Aの出力軸14Bに支持され、円周面に平ループ状の切断部材としての切断刃14Cが設けられたダイカットローラ14Dと、ダイカットローラ14Dと同期回転するアンビルローラ14Eとを備えている。
繰出力付与手段15は、駆動機器としてのリニアモータ15Aのスライダ15Bに支持された支持プレート15Cと、支持プレート15Cに支持された駆動機器としての回動モータ15Dと、回動モータ15Dの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ15Eとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ15Fと、ピンチローラ15Eとの間に存在する剥離シートRLに、常に所定の張力を付与して当該剥離シートRLを巻回して回収する剥離シート回収ローラ15Gとを備えている。
付勢手段24は、支点軸24Aに回転自在に支持され、当該支点軸24Aの反対側で不要シート回収ローラ21を回転自在に支持する回動アーム24Bと、回動アーム24Bを駆動ローラ23方向に付勢するばね24Cとを備えている。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が接着シート積層体RS1を同図に示すようにセットし、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段10、回収手段20および不要シート送り手段30が回動モータ14A、15D、22、32を駆動し、接着シート積層体RS1を繰り出しつつ、ダイカットローラ14Dを回転させて接着シート基材BSに閉ループ状の切込CUを形成することにより、剥離シートRLに接着シートASと不要シートUSとが仮着された原反RSを形成し、当該原反RSを繰り出す。
なお、上記のようにして原反RSが繰り出されると、カバーシートCSは、第2ガイドローラ12Bで接着シート基材BSから剥離され、カバーシート回収ローラ13に巻回されて回収されるとともに、不要シートUSは、第4ガイドローラ12Dで剥離シートRLから剥離され、不要シート回収ローラ21に巻回されて回収される。
ここで、剥離シートRLから剥離された不要シートUSは、回収手段20の回収動作すなわち、不要シート回収ローラ21の回転動作に同期して回転駆動されるローラ部材31によって回収手段20方向に送られ、不要シート回収ローラ21に巻き取られる。
繰出手段10は、支持プレート15Cを移動させずにまたは移動させつつ、支持ローラ11、第1~第4ガイドローラ12A~12D、カバーシート回収ローラ13、切断手段14等を移動させ、原反RSを繰り出してもよいし、チャックシリンダや吸着パッド等の保持手段で原反RSを保持して繰り出してもよいし、巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持した接着シート積層体RS1や原反RSを繰り出してもよいし、カバーシートCSや剥離シートRLを巻回することなく例えばファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだりして回収してもよいし、カバーシートCSや剥離シートRLを巻回したりファンフォールド折りにしたりすることなく単に集積して回収してもよい。
切断手段14は、接着シート積層体RS1を移動させずにまたは移動させつつ切断部材を移動させ、接着シート基材BSに切込CUを形成して原反RSを形成してもよいし、接着シート基材BSからカバーシートCSを剥離する前に当該カバーシートCSを貫通し、接着シート基材BSに切込CUを形成して原反RSを形成してもよいし、切断部材として、例えば、接着シート基材BSに離間接近することで、当該接着シート基材BSに所定形状の切込CUを形成する所謂平刃を採用してもよいし、切断刃14Cがダイカットローラ14Dに対して着脱可能でもよいし、着脱不能でもよい。
回収手段20は、駆動機器としての回動モータで不要シート回収ローラ21を駆動してもよく、この場合、回動モータ22、駆動ローラ23および付勢手段24はなくてもよい。
付勢手段24は、駆動機器としての直動モータや、駆動機器としてのリニアモータによって、不要シート回収ローラ21を駆動ローラ23方向に付勢してもよいし、不要シート回収ローラ21を上下方向に自由移動可能に構成し、不要シート回収ローラ21の自重で当該不要シート回収ローラ21を駆動ローラ23方向に付勢してもよい。
不要シート送り手段30は、例えば、図1中左上に示した符号AAの図のように、駆動機器としての回動モータ34Aによって駆動される第1プーリ34と、自由回転可能な第2プーリ35と、第1プーリ34および第2プーリ35に掛け回されたベルト部材36とを備えていてもよい。この場合も前記実施形態と同様に、ベルト部材36で不要シートUSを挟み込んで当該不要シートUSを回収手段20方向に送るように構成してもよいし、不要シートUSにおける剥離シートRLに仮着していなかった面のみに当接し、回収手段20の回収動作に同期して不要シートUSを当該回収手段20方向に送る構成としてもよいし、図1中符号AAの図に二点鎖線で示すように、ベルト部材36を多孔質部材で構成し、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段によって吸引が可能な吸引面37Aを有する吸引チャンバ37を採用し、ベルト部材36で不要シートUSを吸着保持しながら、当該不要シートUSを回収手段20方向に送るように構成してもよいし、前記実施形態で示した不要シート送り手段30と、図1中符号AAの図に示した不要シート送り手段30とを併用してもよい。
ローラ部材31は、不要シートUSの幅と同じ長さであってもよいし、不要シートUSの幅の長さよりも長くてもよいし、短くてもよい。
回転力付与手段は、全てのローラ部材31を個別に回転駆動させる駆動機器としての回動モータを採用してもよいし、前記実施形態の態様において、不要シートUSにおける剥離シートRLに仮着していた面側に当接するローラ部材31のみに回転力を付与してもよいし、不要シートUSにおける剥離シートRLに仮着していなかった面側に当接するローラ部材31のみに回転力を付与してもよい。
駆動力伝達手段は、ギヤやチェーン等で構成してもよい。
不要シートUSは、剥離シートRLにおける接着シートASが仮着された面に仮着されていてもよいし、剥離シートRLにおける接着シートASが仮着されていない面に仮着されていてもよいし、剥離シートRLにおける接着シートASが仮着された面に仮着されている場合、接着シートASと重ならないように当該接着シートASに隣接して仮着されていてもよいし、接着シートASと重ならないように当該接着シートASから離れるようにして仮着されていてもよいし、接着シートASと重なるように仮着されていてもよい。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよいし、付勢手段が採用されている場合、ばね、ゴム、樹脂等で構成してもよい。
10…繰出手段
20…回収手段
30…不要シート送り手段
31…ローラ部材
32…回動モータ(回転力付与手段)
34…第1プーリ
35…第2プーリ
36…ベルト部材
AS…接着シート
PT1…剥離開始部
PT2…回収開始部
RL…剥離シート
RS…原反
US…不要シート
Claims (2)
- 複数の接着シートと帯状の不要シートとが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記剥離シートから前記不要シートを剥離し、所定の回収動作を行って当該不要シートを回収する回収手段と、
前記剥離シートから前記不要シートが剥離される剥離開始部と、前記回収手段で前記不要シートが回収される回収開始部との間で、前記回収手段の回収動作に同期して前記不要シートを回収手段方向に送る不要シート送り手段とを備え、
前記不要シート送り手段は、前記不要シートを挟み込んで当該不要シートを湾曲させる複数のローラ部材と、前記複数のローラ部材に回転力を付与する回転力付与手段とを備え、前記複数のローラ部材は、前記不要シートの一方の面側と他方の面側とで互い違いに位置するように千鳥配置されていることを特徴とする不要シート除去装置。 - 複数の接着シートと帯状の不要シートとが帯状の剥離シートに仮着された原反を繰り出す繰出工程と、
前記剥離シートから前記不要シートを剥離し、回収手段で所定の回収動作を行って当該不要シートを回収する回収工程と、
前記剥離シートから前記不要シートが剥離される剥離開始部と、前記回収手段で前記不要シートが回収される回収開始部との間で、前記回収手段の回収動作に同期して前記不要シートを回収手段方向に送る不要シート送り工程とを実施し、
前記不要シート送り工程では、前記不要シートの一方の面側と他方の面側とで互い違いに位置するように千鳥配置された複数のローラ部材で当該不要シートを挟み込んで当該不要シートを湾曲させた状態で、前記複数のローラ部材に回転力を付与することを特徴とする不要シート除去方法。
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