JP2019107945A - フードロックケーブル配索構造を有する車両前部構造 - Google Patents

フードロックケーブル配索構造を有する車両前部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フードロックケーブルへのアクセスを防止しながら、車両に係る質量及びコストの増加を抑制することができる車両前部構造を提供する。【解決手段】車両前部構造10は、車幅方向に延び、ラジエータ本体の上部を支持するアッパ部20と、アッパ部20の上部に取り付けられ、フードを閉状態にロックするラッチ構造26と、ラッチ構造26に連結し、ラッチ構造26を操作するケーブル28と、を備える。アッパ部20の車両後面には、車両後方に向かって突出するとともに車幅方向に延びる少なくとも2つの凸部34を設ける。ケーブル28は、2つの凸部34とアッパ部20の車両後面とで形成される空間S内に配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、フードロックケーブル配索構造をラジエータサポートに設けた車両前部構造に関する。
車両の前部構造において、例えば、フロントフードに設けたストライカと係合するラッチ構造等のフロントフードの開閉構造を、ラジエータ本体を支持するラジエータサポートの上部に設ける技術が知られている。この場合、フロントフードと車両本体との隙間や車両前方のグリル開口部から指又は道具を侵入させることにより、フード開閉構造を操作するフードロックケーブルへのアクセスが可能になると、フロントフードが開けられて車両を盗難されるおそれがある。
特許文献1には、ラジエータコアを支持するフロントエンドモジュール枠体と、フロントエンドモジュール枠体の上部に装着されるラッチ機構と、ラッチ機構に連結されるラッチケーブルと、ラッチ機構が外部から不正操作されることを防止すべく、ラッチ機構に隣接してフロントエンドモジュール枠体の上面から突出され、ラッチケーブルを車両前方側から覆う第1邪魔板部等の不正操作規制部と、を備える車両のフロントエンドモジュール構造が記載されている。
特開2007−106329号公報
特許文献1に記載されるフロントエンドモジュール構造では、フードロックケーブル(ラッチケーブル)へのアクセスを防止するプロテクタ部材を追加で設けている。このような部材の追加は、質量及びコスト増加の要因になると考えられる。
本発明は、フードロックケーブルへのアクセスを防止しながら、車両に係る質量及びコストの増加を抑制することができる車両前部構造を提供することを目的とする。
本発明に係る車両前部構造は、車幅方向に延び、ラジエータ本体の上部を支持するラジエータサポートアッパと、ラジエータサポートアッパの上部に取り付けられ、フードを閉状態にロックするフード開閉構造と、フード開閉構造に連結し、フード開閉構造を操作するフードロックケーブルと、を備え、ラジエータサポートアッパの車両後面に車両後方に向かって突出するとともに車幅方向に延びる少なくとも2つの凸部を設け、フードロックケーブルが2つの凸部とラジエータサポートアッパの車両後面とで形成される空間内に配置される。
好適な態様では、当該空間内に配置されたフードロックケーブルの車両後方への移動を規制するガイド部材を設けている。他の好適な態様では、ラジエータサポートアッパ及び凸部がいずれも樹脂製であって、両者が一体成形されている。
ラジエータサポートアッパの車両後面に設けられ、車両後方に向かって突出するとともに車幅方向に延びる2つの凸部と、ラジエータサポートアッパの車両後面とで形成される空間内に、フードロックケーブルが配置される。これにより、グリル開口部等の車両前部構造の前方側からのフードロックケーブルへのアクセスに対して、ラジエータサポートアッパを利用してこれを防止することができる。そのため、フードロックケーブルへのアクセスを防止するプロテクタ部材等を追加する必要が無くなり、部材の追加による車両の質量及びコストの増加を抑制することができる。
実施形態の一例に係る車両前部構造の概略構成を示す斜視図である。 実施形態の一例に係る車両前部構造の概略構成を示す正面図である。 フードロックケーブルの配索構造を示す概略断面図である。 図2のA−A線における概略断面図である。 ケーブル28を配索する配索作業の一例を示す図面である。 車両衝突時のフードロックケーブル及びその周囲の構造を示す図面である。
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両前部構造の構成を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る車両前部構造の構成を示す正面図である。図3は、本実施形態に係るフードロックケーブルの配索構造を示す概略断面図である。図4は、図2のA−A線における部分断面図であり、ラジエータサポートアッパにおけるフードロックケーブルの配置を示す。なお、各図面に示す矢印RHの向きが車両の右方であり、矢印UPの向きが車両の上方であり、矢印FRの向きが車両の前方である。以下の説明において、特段の断りがない限り、前後左右上下などの向き及び方向を表す語句は、車両に関する向き及び方向を示す。
図1に示すように、車両前部構造10の両サイドには、前後方向に沿って延在するフロントサイドメンバ12が配設されている。フロントサイドメンバ12は、略車幅方向及び略車両上下方向に沿った断面が略矩形状の車両骨格部材とされている。フロントサイドメンバ12の前端部の前側には、補強板14を介して衝撃吸収部材としてのクラッシュボックス16が設けられている。クラッシュボックス16は、略車両前後方向に配置された筒状部を備えており、衝突荷重の入力時に軸方向に圧縮変形することによって衝突エネルギーを吸収するようになっている。
車両前部構造10の前方であって、クラッシュボックス16の前端には、車幅方向に沿って延在し、左右一対のクラッシュボックス16の前端部に架け渡されたバンパリインホースメント18が配置されている。バンパリインホースメント18は、金属製のバンパ骨格部材であり、車幅方向中央部が車幅方向両端部よりも車両前方側に突出するように湾曲した形状とされている。
車両前部構造10には、ラジエータ本体(図示しない)を支持するラジエータサポートが設けられている。ラジエータサポートは、ラジエータ本体の上部を支持するラジエータサポートアッパ(以下「アッパ部」と称する)20と、ラジエータ本体の下部を支持するラジエータサポートロア(以下「ロア部」と称する)30とで構成されている。図1に示すように、アッパ部20とロア部30とは、分かれて(分離独立して)配置されており、直接連結していない。
ラジエータサポートのアッパ部20は、車幅方向両側のフロントサイドメンバ12の前端部と接合される補強板14にそれぞれ固定される左右一対の側壁22と、これらの側壁22の上部を略車幅方向に沿って架け渡すアッパ部本体24と、を備える。本実施形態では、アッパ部20は樹脂製であり、左右一対の側壁22及びアッパ部本体24の両者は一体成形されている。側壁22は、ボルト及びナットからなる締結具により補強板14に固定される。なお、各図面においてボルト及びナットからなる締結具の記載を省略する。また、側壁22の形状及びアッパ部本体24の形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、変更が可能である。
ラジエータサポートのロア部30は、車幅方向両側のフロントサイドメンバ12の前端部と接合される補強板14にそれぞれ固定されており、車幅方向に沿って延在し、略矩形状であるロア部本体32によってラジエータ本体を下方から支持する。ロア部30は、鋼板等の金属板から形成されている。
アッパ部本体24の上部の車幅方向中央には、図示しないフロントフードを閉じた状態でロックするフード開閉構造としてのラッチ構造26が取り付けられている。ラッチ構造26は、車両前部構造10の上方を覆うように配設されたフロントフードの前縁部裏面に設けられた図示しないストライカを係脱可能に係止する。ラッチ構造26の側面部には、ラッチ構造26を車室側から解除操作するためのフードロックケーブル(以下単に「ケーブル」と称する)28の一端が連結されている。また、ラッチ構造26のロック状態を解除する操作レバー27が車両前方側に突出するように固定されている。ラッチ構造26の構造は周知のものであるため、詳細な説明を省略するが、ラッチ構造26は、一度ストライカと係合してロック状態になると、ケーブル28が引かれない限りそのロック状態が維持される。
図2及び図3に示す通り、アッパ部20の右側部分には、車幅方向に延びるケーブル28が配置されている。ケーブル28の左端は、上述の通りラッチ構造26の側面部に連結されている。他方、右側の側壁22に設けた第1配索孔36を貫通して、アッパ部20から引き出されたケーブル28は、右側のフロントサイドメンバ12の上側に沿って延び、車室内に引き出され、その他端が車室内の連結される。このロック解除レバーを運転席から操作し、ケーブル28を引っ張ることで、ラッチ構造26のロック状態が解除される。

アッパ部20におけるケーブル28の配索構造について、図2〜図4を参照しながら、詳しく説明する。アッパ部20において、ケーブル28は、側壁22の第1配索孔36を貫通してアッパ部本体24の後面側に入り、車幅方向に沿って延びる配索構造を有する。アッパ部本体24の後面には、図3及び図4に示すように、車両後方に向かって突出し、車幅方向に延びる2つの凸部34が設けられている。本実施形態では、図3に示す通り、ケーブル28がアッパ部本体24の後面側に配索される範囲、即ち、第1配索孔36から第2配索孔40までの間の略全域において、ケーブル28の上下を挟むように2つの凸部34を設けている。これら凸部34はいずれも樹脂製であり、アッパ部20(側壁22及びアッパ部本体24)と一体成形されている。この2つの凸部34とアッパ部本体24の後面とによって、略矩形状の断面を有し車幅方向に延びる空間Sが形成され、ケーブル28は、当該空間Sの内部に配置される。このようにケーブル28をアッパ部本体24の後面側に配置されることにより、車両前部構造10の前方側、例えばグリル開口等からのケーブル28へのアクセスが防止される。
また、図3に示すように、アッパ部本体24の後方の第1配索孔36近傍には、上記空間Sの後方を覆う形状を有する第1ガイド部材38が立設している。第1ガイド部材38は、第1配索孔36の近傍から車幅方向左側に向かってアッパ部本体24の後面に沿って延びている。これにより、第1ガイド部材38は、第1配索孔36の近傍において、空間Sにおけるケーブル28の後方側への移動を規制している。
2つの凸部34とアッパ部本体24の後面とによって形成された空間Sの左側(車幅方向中央側)は、アッパ部本体24に設けた第2配索孔40と接続している。第2配索孔40は、図3に示す通りケーブル28を迎え入れるように車幅方向に向かって開口している。また、第2配索孔40の左側には、アッパ部本体24の一部が後方側に凹んだ形状を有する第2ガイド部材42が形成されている。これにより、ケーブル28は、第2配索孔40を通り、且つ、第2ガイド部材42により後方側が規制されて、アッパ部本体24の後面側の空間S内からアッパ部本体24の前面側に引き出される。アッパ部本体24の前面側にあるケーブル28は、第2ガイド部材42に沿ってアッパ部本体24の車幅方向中央まで延び、その先端がラッチ構造26の側面部と連結する。なお、第2ガイド部材もガイド部材を構成する。
本実施形態の車両前部構造10では、図3に示すように、アッパ部20の第2配索孔40とラッチ構造26との間に対応する範囲の前方に、ダクトアッパカバー50が配置される。これにより、第2配索孔40とラッチ構造26との間においてアッパ部本体24の前面側に配置されたケーブル28に対して、グリル開口部等からのアクセスが防止されている。
ここで、本実施形態に係る車両前部構造10においてケーブル28を配索する配索作業の一例について、図5を参照しながら説明する。なお図5では説明のためアッパ部20については断面のみを示す。アッパ部20への配索を行うケーブル28は、予め、その一端が車室内に設けられたロック解除レバーに連結され、右側のフロントサイドメンバ12の上側に沿って引き出される。次いで、ケーブル28の先端をアッパ部20の右側の側壁22に設けた第1配索孔36に挿入する。このとき、第1配索孔36からケーブル28が押し込まれる(図5において白抜き矢印にて示す方向)と、押し込まれたケーブル28の先端は、第1配索孔36近傍に設けられた第1ガイド部材38に衝突し、矢印方向に進行する。これにより、ケーブル28の進路が、アッパ部本体24の後面と2つの凸部34により設けられた空間Sから後方に外れないように規制される。同様に、空間Sの前方側はアッパ部本体24の後面によって、また、空間Sの上下方向は2つの凸部34によって、ケーブル28の進路が規制される。
更にケーブル28を押し込むと、空間S内を進んだケーブル28の先端は、空間Sの左端の第2配索孔40に達する。そして、第2配索孔40から先にケーブル28が押し込まれる(図5において白抜き矢印にて示す方向)と、ケーブル28の先端は第2ガイド部材42に衝突し、アッパ部本体24の前面側(矢印方向)に強制的に押し出される。続いて、ケーブル28の先端がアッパ部本体24の車幅方向中央に到達するまでケーブル28を押し込み続ける。その後、ダクトアッパカバー50が無い状態で、車両前部構造10の前方側から、配索されたケーブル28の先端をラッチ構造26の側面部に連結する作業を行う。本実施形態に係る車両前部構造10では、アッパ部20の側面からケーブル28を押し込むだけで、アクセスの困難なアッパ部20後面側の所定の空間Sを通す配索作業を容易に行うことができる。そのため、例えば、動く組立ライン上で、素早く且つ作業者の習熟度に依存しないケーブル配索作業が可能となる。その後、ダクトアッパカバー50が取り付けられる。
次に本実施形態に係る車両前部構造10の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、アッパ部20の後面に設けられ、車両後方に向かって突出し、車幅方向に延びる2つの凸部34と、アッパ部20の後面とで形成された空間S内に、ケーブル28が配置される。これにより、グリル開口部等の車両前部構造10の前方側からのケーブル28へのアクセスが防止される。ケーブル28へのアクセスを防止する構造としては、例えば、アッパ部20の表面に配索されるケーブル28に対してプロテクタ部材を追加で設けることが考えられるが、この場合、部材が追加されるため車両の質量及びコストが増加する。それに対して、本実施形態の車両前部構造10では、アッパ部20の後面と2つの凸部34とで形成される空間内にケーブル28を配置することにより、アッパ部20を利用してケーブル28へのアクセスを防止しながら、部材の追加による車両の質量及びコストの増加を抑制することができる。
また、ラッチ機構等のフード開閉構造は、上述の通り、運転席からロック解除レバーを操作してフロントロックケーブルを引っ張ることにより、ロック状態が解除される。しかしながら、ラジエータサポートの車両後面側にフロントロックケーブルを配置した場合、車両衝突時等の車両前方から衝撃が加わると、当該ラジエータサポートが後方に移動することがある。このとき、当該ラジエータサポートと後方に配置されたエンジンルーム内部品とによりフロントロックケーブルが挟まれる可能性が考えられる。フロントロックケーブルが挟まれると、フロントロックケーブルを引っ張る外力が作用してフード開閉構造のロック状態が解除され、フロントフードが開放されるおそれがある。
それに対して、本実施形態の車両前部構造10では、ケーブル28は、アッパ部20の後面から突出した2つの凸部34とアッパ部20の後面とで形成された空間S内に配置される。図6は、本実施形態の車両前部構造10について、車両衝突時において、アッパ部20とエンジンルーム内部品52とが接触したときの、ケーブル28及びその周囲の構造を示す図面である。図6に示す通り、本実施形態の車両前部構造10では、車両衝突時にアッパ部20とエンジンルーム内部品52とが接触した場合であっても、アッパ部20の後面から後方に延びる2つの凸部34を設けたことにより、ケーブル28の周囲には空間Sによる生存スペースが確保される。そのため、ケーブル28がアッパ部20とエンジンルーム内部品52とで挟まれることにより、ケーブル28が引っ張られ、ラッチ構造26のロック状態が解除されてフロントフードが開放されるという事態を、確実に防止することが可能になる。
さらに、本実施形態の車両前部構造10では、ケーブル28が配置される空間Sの上方が凸部34を含むアッパ部20で覆われるため、フロントフードを開状態にしても車両前部構造10の上方からケーブル28が視認されず、車両前部構造10の上方からの見栄えが向上する。

車両前部構造10の組み付けにおいて、本実施形態のように、ケーブル28をアッパ部20の側壁22から一旦アッパ部本体24の後面側を通した上でアッパ部本体24の前面側に配索する場合、当該後面側が視認及びアクセスしづらいため、ケーブル28を狙い通りに配索することは困難である。それに対して、本実施形態では、ケーブル28は、アッパ部本体24の後面から突出する2つの凸部34と、第1配索孔36の近傍において空間Sの後方を覆う第1ガイド部材38と、第2配索孔40の左側に形成された第2ガイド部材42とを設けている。これにより、ケーブル28の先端をアッパ部20の側壁22からアッパ部本体24の後面側を通して前面側の車幅中央まで配索する配索作業において、ケーブル28の上下方向の移動は2つの凸部34によって規制され、ケーブル28の後方への移動は第1ガイド部材38と第2ガイド部材42とによって規制される。そのため、本実施形態の車両前部構造10では、アッパ部20の側面からケーブル28を押し込むだけでアッパ部20後面側の所定の空間Sにケーブル28を配索させることができる。このように、本実施形態の車両前部構造10は、素早く且つ作業者の習熟度に依存しないケーブル配索作業を可能とするので、組立ライン上での組み付けに適した構造を有する。
加えて、従来であれば、フードロックケーブルをラジエータサポートに沿わせて配置させる場合、フードロックケーブルの走行時の垂れ下がりや周辺部品への引っ掛かりを防止するため、フードロックケーブルを固定するクランプ等の固定用部品が必要であった。それに対して、本実施形態の車両前部構造10では、ケーブル28がアッパ部20の形状を利用した空間S内に配置され、ケーブル28の前後方向及び上下方向の移動が規制されている。これにより、ケーブル28の走行時の垂れ下がりや周辺部品への引っ掛かりを防止しながら、固定用部品の追加による質量及びコストの増加を抑制することができる。
本実施形態では、アッパ部20を構成する側壁22及びアッパ部本体24、並びに、アッパ部本体24の後面から後方に向かって突出し、車幅方向に延びる2つの凸部34はいずれも、樹脂製であり、一体成形されている。側壁22、アッパ部本体24及び凸部34が、一体成形された樹脂製部材であることにより、質量削減をより一層図ることができる。
なお、上記で説明した構成は一例であり、本実施形態に係るアッパ部20は、アッパ部20の後面から後方に向かって突出し、車幅方向に延びる少なくとも2つの凸部34を設け、ケーブル28がこれら凸部34とアッパ部20の後面とで形成される空間S内に配置されるものであれば、その他の構成は、適宜変更されてもよい。上記の説明では、ラジエータサポートは、アッパ部20とロア部30とが分離した構造を有していたが、ラジエータ本体の左右に配置され、上下方向に延び、上端部がアッパ部と接合し、下端部がロア部と接合する左右一対のサイド部によって、四角形の枠状のラジエータサポートを構成してもよい。また、上記の説明では、アッパ部20は樹脂製であるが、アッパ部20が鋼板等の金属製部材で構成されていてもよい。加えて、上記の説明ではフード開閉構造としてラッチ構造26を例示したが、フード開閉構造は、フロントフードを閉じた状態でロックし、車室側からのケーブル28を用いた解除操作により当該ロック状態が解除可能な他のロック構造であってもよい。
10 車両前部構造、12 フロントサイドメンバ、14 補強板、16 クラッシュボックス、18 バンパリインホースメント、20 アッパ部(ラジエータサポートアッパ)、22 側壁、24 アッパ部本体、26 ラッチ構造(フード開閉構造)、27 操作レバー、28 ケーブル(フードロックケーブル)、30 ロア部(ラジエータサポートロア)、32 ロア部本体、34 凸部、36 第1配索孔、38 第1ガイド部材、40 第2配索孔 42 第2ガイド部材、50 ダクトアッパカバー、52 エンジンルーム内部品。

Claims (3)

  1. 車幅方向に延び、ラジエータ本体の上部を支持するラジエータサポートアッパと、
    前記ラジエータサポートアッパの上部に取り付けられ、フードを閉状態にロックするフード開閉構造と、
    前記フード開閉構造に連結して前記フード開閉構造を操作するフードロックケーブルと、を備え、
    前記ラジエータサポートアッパの車両後面に車両後方に向かって突出するとともに車幅方向に延びる少なくとも2つの凸部を設け、
    前記フードロックケーブルが、2つの前記凸部と前記ラジエータサポートアッパの車両後面とで形成される空間内に配置される、
    車両前部構造。
  2. 前記空間内に配置された前記フードロックケーブルの車両後方への移動を規制するガイド部材を設けた、
    請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記ラジエータサポートアッパ及び前記凸部がいずれも樹脂製であって、両者が一体成形されている、
    請求項1又は2に記載の車両前部構造。
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