JP2019046828A - トランス、及びスイッチング電源 - Google Patents

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Takehiro Shimizu
健広 清水
松田 善秋
Yoshiaki Matsuda
善秋 松田
薫平 吉川
Kumpei Yoshikawa
薫平 吉川
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Abstract

【課題】一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減する。【解決手段】一次巻線が巻回された中心磁脚と、二次巻線がそれぞれ巻回された複数の外部磁脚と、を備えるトランスであって、前記各外部磁脚は、互いに断面積が等しく、且つ前記中心磁脚の中央部から等しい距離であり、隣り合う前記外部磁脚同士の距離が等しくなるように配置され、前記中心磁脚の断面積は、前記各外部磁脚の断面積の合計値と等しい、ことを特徴とするトランスである。【選択図】図1

Description

本発明は、トランス、及びスイッチング電源に関する。
近年、共振コンバータであるスイッチング電源は小型化の要求を満たすために駆動周波数の高周波化が求められている。ただし、駆動周波数を高周波化するとスイッチング電源の損失が増加してしまう。この問題を解決するために、スイッチング電源のトランスとしてプレーナ構造のトランスが用いられる。
上記プレーナ構造のトランスは、一次巻線と二次巻線との結合を向上させて交流抵抗を低減することを目的として、一次巻線と二次巻線とを交互に積層したサンドイッチ構造をとることが知られている。
特開2001−284130号公報
しかしながら、上述したように、プレーナ構造のトランスは、一次巻線と二次巻線とを交互に積層したサンドイッチ構造であるために、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量が増大してしまう。そのため、この寄生容量を介して一次側から二次側に流れるコモンモード電流が増加し、誤動作やノイズの原因になる。また、励磁電流によりZVS用コンデンサを充放電することでZVS動作を行う場合では、上記寄生容量に多くの励磁電流が流れてしまい、ZVS動作を行うことができない場合がある。更に、上記寄生容量の増加に伴い、一次側から二次側に流れる電流が増加するため、無負荷時に出力電圧が上昇してしまう場合がある。このような問題はプレーナ構造のトランスに限られた問題ではなく、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量が形成される様々なトランスに共通する問題である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減するトランス、及びスイッチング電源を提供することである。
本発明の第一の態様は、一次巻線が巻回された中心磁脚と、二次巻線がそれぞれ巻回された複数の外部磁脚と、を備えるトランスであって、前記各外部磁脚は、互いに断面積が等しく、且つ前記中心磁脚の中央部から等しい距離であり、隣り合う前記外部磁脚同士の距離が等しくなるように配置され、前記中心磁脚の断面積は、前記各外部磁脚の断面積の合計値と等しい、ことを特徴とするトランスである。
本発明の第二の態様は、第一の態様に係るトランスであって、前記各外部磁脚に巻回された各二次巻線の巻き数と等しい。
本発明の第三の態様は、第一の態様又は第二の態様に係るトランスであって、前記一次巻線の巻き数と前記二次巻線の巻き数との比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、前記外部磁脚の数をnとするとともに、一次巻線の巻き数は、各二次巻線の巻き数と等しい。
本発明の第四の態様は、第一の態様に係るトランスであって、前記一次巻線の巻き数と前記二次巻線の巻き数との比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、前記外部磁脚の数をm(mは2以上の整数、n≧m)とするとともに、前記一次巻線の巻き数は、n/mターンとし、前記二次巻線の巻き数は1ターンとする。
本発明の第五の態様は、第一の態様から第三の態様のいずれかの態様に係るトランスであって、前記一次巻線の巻き数と、前記各二次巻線の巻き数とをそれぞれ1ターンとする。
本発明の第六の態様は、第一の態様から第五の態様のいずれかの態様に係るトランスと、前記一次巻線に接続され、スイッチングすることで入力電圧を前記一次巻線に印加するスイッチング回路と、前記各二次巻線に接続され、前記各二次巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換して出力電圧を得る交直変換回路と、を備えることを特徴とするスイッチング電源である。
本発明の第七の態様は、第六の態様に係るスイッチング電源であって、前記外部磁脚の数は、前記入力電圧と前記出力電圧との比に基づいて設定される。
以上説明したように、本発明によれば、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源Aの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るトランス4の平面図を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコア40の形状を示す図である。 従来の共振コンバータであるスイッチング電源100の概略構成図である。 従来のプレーナ構造のトランスにおける概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスイッチング電源Aの概略構成の一例を示す図である。本実施形態では、スイッチング電源AがLLC方式のDC−DCコンバータである場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。
図1に示すように、スイッチング電源Aは、電源1、トーテンポール回路2、共振回路3、トランス4、複数の整流回路5(整流回路5−1,5−2)、平滑部6、及び制御部7を備える。なお、整流回路5と平滑部6とは、本発明の「交直変換回路」を構成する。また、トーテンポール回路2は、本発明の「スイッチング回路」の一例である。
電源1は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、電源1は、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
トーテンポール回路2は、スイッチ素子を備えている。トーテンポール回路2は、電源1からの直流の入力電圧Vinを交流に変換する。
具体的には、トーテンポール回路2は、一対のスイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2を備える。ただし、本実施形態において、トーテンポール回路2は、複数個のスイッチ素子を備えていればよく、偶数個のスイッチ素子を備えていることが望ましい。
スイッチ素子Q1,Q2は、例えば、FET(Field Effective Transistor;電界効果トランジスタ)、又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等である。
スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2は、互いに直列接続されている。具体的には、スイッチ素子Q1のソースは、スイッチ素子Q2のドレインに接続されている。スイッチ素子Q1のドレインは電源1の正極端子に接続されている。スイッチ素子Q2のソースは電源1の負極端子に接続されている。スイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q2のドレインとの接続点は、共振回路3に接続されている。スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2のゲートは、それぞれ制御部7に接続されている。したがって、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2は、制御部7から出力される制御信号がそれぞれのゲートに入力されて、交互にオン・オフ駆動(スイッチング)される。これにより、入力電圧Vinがトランス4の一次側に印加される。
共振回路3は、直列接続された共振コンデンサ31及び共振インダクタ32を備えている。
共振回路3は、一端側がトーテンポール回路2のスイッチ素子Q1のソース及びスイッチ素子Q2のドレインの接続点に接続されると共に、他端側がトランス4に一次側に接続されている。
共振回路3の共振コンデンサ31及び共振インダクタ32の各値は、共振回路3によるトランス4の一次側での共振周波数を駆動周波数と一致させて、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2をソフトスイッチングさせることができるように予め規定されている。
なお、共振インダクタ32は、トランス4の漏洩インダクタンスで構成することもできるし、トランス4とは異なる独立したインダクタで構成することもできる。
次に、本実施形態に係るトランス4について説明する。図2は、本実施形態に係るトランス4の平面図を示す図である。
トランス4は、例えば、プレーナ構造のトランスであってもよい。トランス4は、コア40、一次巻線41a、及び複数の二次巻線41bを備える。複数の二次巻線41bとは、二次巻線41b−1,41b−2,…,41b−4を備える。
図3は、本実施形態に係るコア40の形状を示す図である。図3(a)はコア40の平面図を示す。また、図3(b)はコア40の正面図を示し、図3(c)はコア40の右側面図を示す。
コア40は、フェライト等の磁性材料で形成されている。図3に示すように、コア40は、中心磁脚401、複数の外部磁脚402(外部磁脚402−1,402−2,…,402−4)、下面部403、及び上面部404を備える。なお、中心磁脚401、複数の外部磁脚402、下面部403、及び上面部404は一体で形成されてもよいし、別体で形成されてもよい。
中心磁脚401は、コア40の中心部に配置されている。中心磁脚401には一次巻線41aが巻回されている。この中心磁脚401は、下面部403から上面部404へ突出している。すなわち、中心磁脚401は、下面部403と上面部404との間の設けられている。本実施形態では、中心磁脚401は、多角柱形状である。なお、以下において、下面部403から上面部404へ向かう方向を高さ方向と称する。
外部磁脚402−1〜402−4は、中心磁脚401の中央部から等しい距離であり、隣り合う外部磁脚402同士の距離が等しくなるように配置されている。例えば、外部磁脚402−1〜402−4は、中心磁脚401の中央部を中心とした円周Cに沿って等間隔で配置されている。
このように、中心磁脚401と各外部磁脚402−1〜402−4との間の距離Lは互いに等しい。また、各外部磁脚402−1〜402−4において、周方向において隣り合う外部磁脚402同士の距離は互いに等しい。なお、本実施形態では、一例として外部磁脚402が4つの場合について説明するが、これに限定されない。すなわち、外部磁脚402は複数であればよい。
外部磁脚402−1〜402−4は、中心磁脚401と同様に、下面部403から上面部404へ突出している。すなわち、各外部磁脚402−1〜402−4は、下面部403と上面部404との間の設けられている。本実施形態では、各外部磁脚402−1〜402−4は、多角柱形状である。
各外部磁脚402−1〜402−4は、中心磁脚401の側面にそれぞれ対向するように設けられている。したがって、本実施形態の中心磁脚401は、四角柱形状のコアとして形成されている。
また、各外部磁脚402−1〜402−4の高さ方向の長さは、中心磁脚401の高さ方向の長さに等しい。
各外部磁脚402−1〜402−4は、互いに断面積が等しい。そして、各外部磁脚402−1〜402−4の断面積の合計値は、中心磁脚401の断面積と等しい。例えば、各外部磁脚402−1〜402−4の断面積がAe/4である場合には中心磁脚401の断面積はAeとなる。したがって、一次巻線210aにより通電されることで中心磁脚401から発生した磁束Φは、各外部磁脚402−1〜402−4に磁束Φ/4ずつ流れることになる。
下面部403は、中心磁脚401と各外部磁脚402−1〜402−4との下部をそれぞれ磁気的に連結する。
上面部404は、中心磁脚401と各外部磁脚402−1〜402−4との上部をそれぞれ磁気的に連結する。
図2に戻り、一次巻線41aは、中心磁脚401に巻回されており、その巻回数(巻き数)は1ターンである。そして、一次巻線41aは、一端側が共振回路3に接続され、他端側がスイッチ素子Q2のソースに接続されている。
二次巻線41bは、各外部磁脚402−1〜402−4に巻回されており、その巻き数はそれぞれ1ターンである。具体的には、二次巻線41b−1は外部磁脚402−1に1ターンで巻回されている。二次巻線41b−2は外部磁脚402−2に1ターンで巻回されている。二次巻線41b−3は外部磁脚402−3に1ターンで巻回されている。二次巻線41b−4は外部磁脚402−4に1ターンで巻回されている。
したがって、中心磁脚401に巻回されている一次巻線41aの巻き数は、各外部磁脚402−1〜402−4に巻回された各二次巻線41b−1〜41b−4の巻き数と等しい。
図1に戻り、整流回路5は二次巻線41bに誘起される交流電圧を整流して直流電圧に変換する。
具体的には、整流回路5−1は、フルブリッジ接続された整流素子51〜54を備えている。本実施形態では、整流素子51〜54の一例としてダイオードで構成されている。この整流回路5−1は、二次巻線41b−1に誘起される交流電圧と二次巻線41b−2に誘起される交流電圧との和を直流電圧に変換する。
整流回路5−2は、フルブリッジ接続された整流素子51〜54を備えている。この整流回路5−2は、二次巻線41b−3に誘起される交流電圧と二次巻線41b−4に誘起される交流電圧との和を直流電圧に変換する。
平滑部6は、整流回路5−1及び整流回路5−2のそれぞれの出力側に並列接続される平滑コンデンサである。平滑部6は、整流回路5−1により変換された直流電圧と、整流回路5−2により変換された直流電圧とを平滑し、その平滑した直流電圧を出力電圧Voutとして一対の出力端子7a、7b間に出力する。
制御部7は、スイッチ素子Q1,Q2を交互にオン・オフ駆動する。したがって、トランス4は、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2のスイッチングに伴い(スイッチ素子Q3及びスイッチ素子Q4が交互にオン・オフ駆動されるのに伴い)、一次巻線41aから二次巻線41bのそれぞれに交流電圧を誘起させる。
次に、本実施形態に係る作用効果について説明する。図4は、従来の共振コンバータであるスイッチング電源100の概略構成図である。図5は、従来のプレーナ構造のトランスの概略構成図である。
図4に示すように、従来のスイッチング電源100は、トランス200を備えたハーフブリッジのLLC式のコンバータである。このトランス200は、EI型又はEE型の磁性材料からなるコア201であり、このコア201の中央磁脚202には一次巻線210a及び二次巻線210bが巻回されている。
ここで、スイッチング電源100において、例えば、入力電圧Vin=400Vで出力電圧Vout=50Vを得るためには、トランス200における一次巻線の巻き数Nと二次巻線の巻き数Nとの比は、N/N=4/1(N:N=4:1)と設定される。したがって、トランス200の一次側においては1ターンの一次巻線210aが4つ直列接続となり、二次側においては1ターンの二次巻線210bが4つ並列接続となる。
この場合において、トランス200としてプレーナ構造のトランスが用いられると、図5に示すように、一次巻線210aと二次巻線210bとは交互に積層したサンドイッチ構造となる。したがって、一次巻線210aと二次巻線210bとの間の寄生容量Cpが増大してしまう。そのため、この寄生容量Cpを介して一次側から二次側に流れるコモンモード電流が増加し、誤動作やノイズの原因になる。また、励磁電流によりZVS用コンデンサを充放電することでZVS動作を行う場合では、寄生容量Cpに多くの励磁電流が流れてしまい、ZVS動作を行うことができない場合がある。更に、寄生容量Cpの増加に伴い、一次側から二次側に流れる電流が増加するため、無負荷時に出力電圧が上昇してしまう場合がある。
一方、本実施形態に係るトランス4のコア40は、一次巻線41aが巻回される中心磁脚401と、二次巻線41bがそれぞれ巻回される複数の外部磁脚402−1〜402−4と、を備え、各外部磁脚402−1〜402−4は、互いに断面積が等しく、且つ中心磁脚401の中央部を中心とした円周に沿って等間隔で配置されている。そして、その中心磁脚401の断面積は、各外部磁脚402の断面積の合計値と等しい。
これにより、上述したように、入力電圧Vin=400Vで出力電圧Vout=50Vを得る場合において、本実施形態に係る一次巻線41aの巻き数N11と、各二次巻線41b−1〜41b−4の各巻き数N22をそれぞれ1ターンとすることができる。すなわち、一次巻線41aの巻き数N11と各二次巻線41b−1〜41b−4の各巻き数N22との比を1:1の関係にすることができる。したがって、一次巻線210aにより通電されることで中心磁脚401から発生した磁束Φが各外部磁脚402−1〜402−4にΦ/4ずつ流れることになり、トランス4の一次側と二次側の巻き数比は、従来における一次側と二次側の巻き数比N/N=4/1と同等となる。
このように、本実施形態に係るトランス4は、一次側の巻き数と二次側の巻き数をすべて1ターンで構成することができるため、従来のように一次巻線と二次巻線とを交互に積層したサンドイッチ構造を採用せずに巻線抵抗を低減することができる。また、トランス4は、二次巻線を分割巻きにすることが可能となり、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減することが可能となる。
なお、外部磁脚402の数は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの比(一次巻線の巻き数と二次巻線の巻き数との比)に基づいて設定される。例えば、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、外部磁脚402の数はnとし、中心磁脚の数は1つとなる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)上記実施形態では、中心磁脚401及び各外部磁脚402−1〜402−4の形状が四角柱である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、中心磁脚401及び各外部磁脚402−1〜402−4の形状は特に限定されず、例えば、円柱形状でもよい。また、中心磁脚401及び各外部磁脚402−1〜402−4はそれぞれ異なる形状であってもよい。
(変形例2)上記実施形態では、中心磁脚401及び各外部磁脚402−1〜402−4にそれぞれ1ターンの巻き数が巻回されている場合について説明したが、これに限定されない。例えば、中心磁脚401及び各外部磁脚402−1〜402−4のそれぞれに同じ巻き数の巻線が巻回されていればよい。すなわち、一次巻線41aの巻き数は、各二次巻線41b−1〜41b−4の巻き数と等しければよい。
(変形例3)上記実施形態では、スイッチング電源Aは、2つの整流回路5−1,5−2を用いて二次巻線41b−1〜41b−4に誘起される交流電圧を整流したが、これに限定されない。例えば、スイッチング電源Aは、一つの整流回路5で二次巻線41b−1〜41b−4に誘起される交流電圧を整流してもよい。
(変形例4)上記実施形態では、一次巻線41aを中心磁脚401に1ターンで巻回し、二次巻線41bを各外部磁脚402に1ターンで巻回したが、本発明はこれに限定されない。例えば、一次巻線41aを各外部磁脚402に1ターンで巻回し、その巻回した一次巻線41aをそれぞれ直列接続し、二次巻線41bを中心磁脚401に1ターンで巻回してもよい。この場合においても、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減することが可能となる。
(変形例5)上記実施形態では、スイッチング電源Aは、トーテンポール回路構成のうちハーフブリッジ構成のLLC方式のDC−DCコンバータである場合について説明したが、これに限定されない。例えば、スイッチング電源Aは、フルブリッジ構成やプッシュプル構成のLLC方式のDC−DCコンバータ等であってもよい。
(変形例6)上記実施形態では、外部磁脚402−1〜402−4を4つ設け、一次巻線41aの巻き数N11と、各二次巻線41b−1〜41b−4の各巻き数N22をそれぞれ1ターンとし、トランス200における一次巻線の巻き数Nと二次巻線の巻き数Nとの比を、N/N=4/1(N:N=4:1)と設定したが、例えば、外部磁脚402−1〜402−4を4つ設け、一次巻線の巻き数Nと二次巻線の巻き数Nとの比を、N/N=16/1(N:N=16:1)と設定する場合は、一次巻線41aの巻き数N11を4ターンとし、各二次巻線41b−1〜41b−4の各巻き数N22をそれぞれ1ターンとすればよい。
上述したように、一次巻線41aが巻回された中心磁脚401と、二次巻線41bがそれぞれ巻回された複数の外部磁脚402と、を備え、各外部磁脚402は、断面積が等しく、且つ中心磁脚401の中心部から等しい距離であり、隣り合う前記外部磁脚同士の距離が等しくなるように配置される。そして、中心磁脚401の断面積を各外部磁脚402の断面積の合計値と等しくする。これにより、一次巻線41aの巻き数は、各二次巻線41bの巻き数と等しい構成にすることが可能になり、一次巻線41aと二次巻線41bとの間の寄生容量を低減することができる。
また、上述したように、トランス4は、上記寄生容量を低減することができるため、寄生容量を介して一次側から二次側に流れるコモンモード電流の増加を抑制することができ、誤動作やノイズを抑制することができる。
また、上述したように、トランス4は、上記寄生容量を低減することができるため、励磁電流によりZVS用コンデンサを充放電することでZVS動作を行う場合では、上記寄生容量に多くの励磁電流が流れることを抑制することができる。したがって、トランス4は、ZVS動作を確実に実施することができる。
また、上述したように、トランス4は、上記寄生容量を低減することができるため、一次側から二次側に流れる電流の増加を抑制し、無負荷時に出力電圧が上昇することを抑制することができる。
また、上記トランス4の一次巻線41aの巻き数は、各外部磁脚402に巻回された各二次巻線41bの巻き数と等しくする。これにより、一次巻線41aの巻き数及び各二次巻線41bの巻き数を減らすことが可能となり、一次巻線41aと各二次巻線41bとの交流抵抗を低減することができる。
また、上記トランス4は、一次巻線41aの巻き数と二次巻線41bの巻き数との比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、外部磁脚402の数をnとするとともに、一次巻線41aの巻き数は、各二次巻線41bの巻き数と等しくする。これにより、トランス4は、二次巻線41bを分割巻きにすることが可能となり、一次巻線と二次巻線との間の寄生容量を低減することが可能となる。
また、上記トランス4は、前記一次巻線41aの巻き数と、各二次巻線41bの巻き数とをそれぞれ1ターンとすることで、更に一次巻線41aと各二次巻線41bとの交流抵抗を低減することができる。
A スイッチング電源
1 電源
2 トーテンポール回路
3 共振回路
4 トランス
5 整流回路
6 平滑部
7 制御部
40 コア
41a 一次巻線
41b 二次巻線
401 中心磁脚
402 外部磁脚
403 下面部
404 上面部

Claims (7)

  1. 一次巻線が巻回された中心磁脚と、二次巻線がそれぞれ巻回された複数の外部磁脚と、を備えるトランスであって、
    前記各外部磁脚は、互いに断面積が等しく、且つ前記中心磁脚の中央部から等しい距離であり、隣り合う前記外部磁脚同士の距離が等しくなるように配置され、
    前記中心磁脚の断面積は、前記各外部磁脚の断面積の合計値と等しい、
    ことを特徴とするトランス。
  2. 前記一次巻線の巻き数は、前記各外部磁脚に巻回された各二次巻線の巻き数と等しいことを特徴とする請求項1に記載のトランス。
  3. 前記一次巻線の巻き数と前記二次巻線の巻き数との比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、前記外部磁脚の数をnとするとともに、一次巻線の巻き数は、各二次巻線の巻き数と等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載のトランス。
  4. 前記一次巻線の巻き数と前記二次巻線の巻き数との比がn:1(nは2以上の整数)の関係にある場合には、前記外部磁脚の数をm(mは2以上の整数、n≧m)とするとともに、前記一次巻線の巻き数は、n/mターンとし、前記二次巻線の巻き数は1ターンとすることを特徴とする請求項1に記載のトランス。
  5. 前記一次巻線の巻き数と、前記各二次巻線の巻き数とをそれぞれ1ターンとすることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のトランス。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のトランスと、
    前記一次巻線に接続され、スイッチングすることで入力電圧を前記一次巻線に印加するスイッチング回路と、
    前記各二次巻線に接続され、前記各二次巻線に誘起される交流電圧を直流電圧に変換して出力電圧を得る交直変換回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチング電源。
  7. 前記外部磁脚の数は、前記入力電圧と前記出力電圧との比に基づいて設定されることを特徴とする、請求項6に記載のスイッチング電源。
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