JP2019040966A - 実装基板製造システムおよび実装基板製造方法 - Google Patents

実装基板製造システムおよび実装基板製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を抑制することができる実装基板製造システムおよび実装基板製造方法を提供する。【解決手段】部品搭載部によって部品が搭載された基板を撮像して部品の搭載位置を検査し、検査結果を使用して搭載の目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は新たな検査結果を使用して補正値を更新し、補正値を使用して目標位置を算出する構成において、部品搭載部が運転を停止した後に運転を再開して部品搭載部による部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を装置状態を検出した結果に基づいて算出された値の異なる補正値に変更する。これにより、運転停止により変動した装置状態に適合しない補正値がそのまま使用される事態を回避して、連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を抑制することができる。【選択図】図9

Description

本発明は、基板に部品を実装した実装基板を製造する実装基板製造システムおよび実装基板製造方法に関する。
実装基板製造システムは、基板に電子部品を実装する部品搭載装置を複数台連結した部品実装ラインを備えている。それぞれの部品搭載装置では、部品供給部から取り出した部品を部品実装機構によって基板に搭載する部品実装動作が反復して実行される。このような部品実装動作における搭載位置精度は一定ではなく、稼働時間の経過に伴う経時変化、例えば部品搭載機構において搭載ヘッドを移動させるビームの経時的な熱変形など、種々の要因によって変動する。このような変動要因による搭載位置精度の低下を防止するため、部品実装ラインに設けられた検査装置の検査結果より求められた部品の位置ずれ傾向を反映させた補正データを、各部品搭載装置にフィードバックして部品搭載位置を補正する機能を備えた部品搭載装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2016−58603号公報
しかしながら、上述の先行技術例を含め従来技術においては、連続生産を停止してある程度の時間が経過した後の運転再開時に、搭載位置精度が低下するという不都合が生じている。すなわち、上述のフィードバックにおける補正値には、稼働時間の経過に伴う機構各部の温度上昇に起因する経時変動成分が含まれている。ところが生産停止後には機構各部の温度は低下して冷却状態に復帰するため、生産停止時における補正値をそのまま適用すると、部品搭載位置の補正が正しく行われずに搭載位置精度が低下する。このように従来技術では、部品の位置ずれ傾向を反映させた補正データをフィードバックする構成において、連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を招くという課題があった。
そこで本発明は、連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を抑制することができる実装基板製造システムおよび実装基板製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実装基板製造システムは、部品を保持して基板に搭載する保持具を有する搭載ヘッドと、基板の部品搭載位置に前記保持具に保持した部品を搭載するための目標位置に前記搭載ヘッドを移動させる搭載ヘッド移動部とを有する部品搭載部と、前記部品搭載部によって部品が搭載された基板を撮像してこの基板に搭載された部品の搭載位置を検査する検査部と、前記検査部で得られた検査結果を使用して前記目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は前記新たな検査結果を使用して前記補正値を更新する補正値算出部と、前記補正値を使用して前記目標位置を算出する目標位置算出部と、前記部品搭載部が運転を停止した後に運転を再開して前記部品搭載部による部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する補正値変更部と、を備えた。
本発明の実装基板製造方法は、部品を保持して基板に搭載する保持具を有する搭載ヘッドと、基板の部品搭載位置に前記保持具に保持した部品を搭載するための目標位置に前記搭載ヘッドを移動させる搭載ヘッド移動部とを有する部品搭載部によって、前記部品を基板に搭載する部品搭載工程と、前記部品搭載工程において部品が搭載された基板を撮像して基板に搭載された部品の搭載位置を検査する検査工程と、前記検査工程において得られた検査結果を使用して前記目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は前記新たな検査結果を使用して前記補正値を更新する補正値算出工程と、前記補正値を使用して前記目標位置を算出する目標位置算出工程と、前記部品搭載工程において運転を停止した後に運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する補正値変更工程とを含む。
本発明によれば、連続生産を停止した後の運転再開時における装着位置精度の低下を抑制することができる。
本発明の一実施の形態の実装基板製造システムの構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける部品搭載装置の平面図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける部品搭載装置による経時変化の状態検出の説明図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける検査装置による搭載位置検査の説明図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける情報処理装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける運転再開時の補正値に関する設定画面の説明図 本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける部品搭載動作を示すフロー図 本発明の一実施の形態の本発明の一実施の形態の実装基板製造システムにおける運転再開時の処理を示すフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、基板に電子部品を実装して実装基板を製造する機能を有する実装基板製造システム1の構成を説明する。図1において、実装基板製造システム1は、基板供給装置M1、はんだ印刷装置M2、部品搭載装置M3、M4、M5、検査装置M6、リフロー装置M7、実装基板回収装置M8を直列に連結して構成されている。各装置は基板搬送コンベアによって接続されており、上流側(図において左側)の基板供給装置M1によって供給される基板は順次下流側装置へ受け渡される。そして以下に示す部品搭載作業が完了した実装基板は、実装基板回収装置M8によって回収される。
はんだ印刷装置M2は、基板供給装置M1から供給された基板に部品接合用のはんだを印刷する。部品搭載装置M3、M4、M5は、実装基板製造システム1における部品搭載部であり、はんだが印刷された基板に部品を搭載する。検査装置M6は実装基板製造システム1における検査部であり、部品が搭載された基板における部品の搭載位置を検査する。リフロー装置M7は、検査後の基板を加熱することによりはんだを溶融固化させて、搭載された部品を基板にはんだ接合する。
上述の各装置は通信ネットワーク2を介して相互に接続されており、さらに通信ネットワーク2を介して情報処理装置3に接続されている。これにより、実装基板製造システム1において、基板供給装置M1〜実装基板回収装置M8の各装置間における信号、情報、データの授受が行われ、検査装置M6による検査結果を上流側装置へフィードバックすることが可能となっている。これとともに、各装置から情報処理装置3にアップロードされる各種のデータを情報処理装置3によって情報処理し、処理された情報を各装置によってダウンロードできるようになっている。
次に図2を参照して、実装基板製造システム1における部品搭載部としての部品搭載装置M3、M4、M5の構成および機能を説明する。図2において、架台4の上面の中央にはX方向(基板搬送方向)に基板搬送部5が配設されている。基板搬送部5は上流側装置から受け渡された基板6を搬送して、以下に説明する部品搭載機構による搭載作業位置に基板6を位置決めして保持する。
基板搬送部5の両側方には部品供給部7A、7Bが配置されており、部品供給部7A、7Bには複数のテープフィーダ8が並設されている。テープフィーダ8は実装対象の部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、部品搭載機構による部品吸着位置に部品を供給する。架台4の上面においてX方向の一方側の端部には、X方向と直交するY方向にY軸ビーム9が配設されている。Y軸ビーム9には、2基のX軸ビーム10A、10BがY方向に移動自在に結合されており、X軸ビーム10A、10BをY方向に別々に移動させることができるリニアモータを備えている。
2基のX軸ビーム10A、10Bには、それぞれ搭載ヘッド11A、11BがX方向に移動自在に装着されており、搭載ヘッド11A、11BをX方向に移動させるリニアモータを備えている。搭載ヘッド11A、11Bは複数の保持ヘッドを有する多連型ヘッドであり、各保持ヘッドの下端部に部品を保持して基板6に搭載する保持具としての吸着ノズル11a(図4(a)参照)を有している。
X軸ビーム10AおよびY軸ビーム9はXYテーブル12A(図5参照)を構成し、XYテーブル12Aを駆動することにより、搭載ヘッド11AはX方向、Y方向に移動する。またX軸ビーム10BおよびY軸ビーム9はXYテーブル12B(図5参照)を構成し、XYテーブル12Bを駆動することにより、搭載ヘッド11BはX方向、Y方向に移動する。すなわちXYテーブル12A、12Bは、搭載ヘッド11A、11Bを移動させる搭載ヘッド移動部となっている。
これにより2つの搭載ヘッド11A、11Bは、それぞれ対応する部品供給部7A、7Bのテープフィーダ8の部品吸着位置から部品を吸着ノズル11aによって吸着保持して取り出して、基板6の部品搭載位置に部品を搭載する。上記構成において、XYテーブル12A、12Bおよび搭載ヘッド11A、11Bは、部品を保持した搭載ヘッド11A、11Bを移動させることにより、部品を基板6に搭載する部品搭載機構を構成する。
この部品搭載機構による部品搭載動作において、搭載ヘッド移動部であるXYテーブル12A、12Bは、基板6の部品搭載位置に吸着ノズル11aに保持した部品を搭載するための目標位置に、搭載ヘッド11A、11Bを移動させる。ここで目標位置とは、XYテーブル12A(12B)の座標系における搭載ヘッド11A(11B)の移動目標座標を意味している。
すなわち本実施の形態に示す部品搭載部としての部品搭載装置M3、M4、M5は、部品を保持して基板6に搭載する保持具を有する搭載ヘッド11A,11Bと、基板6の部品搭載位置に保持具に保持した部品を搭載するための目標位置に搭載ヘッド11A,11Bを移動させる搭載ヘッド移動部とを有する構成となっている。
部品供給部7A、7Bと基板搬送部5との間には、それぞれ部品認識カメラ14A、14Bが配設されている。部品供給部7A、7Bから部品を取り出した搭載ヘッド11A、11Bが、それぞれ部品認識カメラ14A、14Bの上方を移動する際に、部品認識カメラ14A、14Bは搭載ヘッド11A、11Bに保持された状態の部品を撮像する。この撮像結果を認識処理することにより、搭載ヘッド11A、11Bに保持された状態の部品の位置ずれが検出される。
搭載ヘッド11A、11BにはX軸ビーム10A、10Bの下面側に位置して、それぞれ搭載ヘッド11A、11Bと一体的に移動する基板認識カメラ13A、13Bが装着されている。搭載ヘッド11A、11Bが移動することにより、基板認識カメラ13A、13Bは基板搬送部5に位置決めされた基板6の上方に移動し、基板6を撮像する。この撮像結果を認識処理することにより、基板6における部品搭載位置が認識される。搭載ヘッド11A、11Bによる基板6への部品搭載動作においては、部品認識カメラ14A、14Bによる部品認識の結果と、基板認識カメラ13A、13Bによる基板認識の結果とを加味して搭載位置補正が行われる。
なお以下の記述においては、冗長を省いて記載を簡略化するため、前述構成の部品搭載部を示す場合には、1対で存在する要素については、特に区別する必要が無い限りは、部品供給部7A、7B、X軸ビーム10A、10B、搭載ヘッド11A、11B、XYテーブル12A、12B、基板認識カメラ13A、13B、部品認識カメラ14A、14Bを、単に部品供給部7、X軸ビーム10、搭載ヘッド11、XYテーブル12、基板認識カメラ13、部品認識カメラ14と、総称略記する。
部品搭載装置M3において架台4の上面には、基板搬送部5に位置決めされた状態の基板6を周囲から囲む配置で、部品搭載装置M3の状態を検出するための基準点として、4つの位置基準ポスト15(1)〜15(4)が立設されている。部品搭載装置M3の状態の検出に際しては、XYテーブル12によって移動する基板認識カメラ13により位置基準ポスト15(1)〜15(4)の位置を撮像する。この撮像結果を画像認識部24(図5参照)によって認識処理することにより、搭載ヘッド11がXYテーブル12の熱変形により正規状態から変位している経時変化の状態、すなわち部品搭載装置M3の状態を検出してこの状態を示す数値データを出力することができるようになっている。
この状態の検出について図3を参照して説明する。まず図3(a)は、XYテーブル12によって搭載ヘッド11を移動させて、基板認識カメラ13を認識対象の位置基準ポスト15の上方に位置させた状態を示している。基準点としての位置基準ポスト15の位置は部品搭載装置M3が取り付けられた架台4に固定されている。搭載ヘッド11を移動させる際には位置基準ポスト15の正規位置データで示される位置を目標として移動させる。そして基板認識カメラ13によって位置基準ポスト15を撮像することにより、図3(b)に示す認識画像が得られる。
すなわち基板認識カメラ13の認識画面13aには、位置基準ポスト15の上面を示す画像が、Y軸ビーム9、X軸ビーム10、搭載ヘッド11の熱変形による状態に応じた位置ずれベクトルP(X方向成分px、Y方向成分py)だけ、認識画面13aの光学座標原点から位置ずれした状態で現れる。すなわち、熱変形のない状態、すなわちY軸ビーム9、X軸ビーム10、搭載ヘッド11が冷却状態では、認識画面13aにおける位置基準ポスト15の画像は光学座標系の原点に一致して現れ、温度が上昇して熱変形が大きくなるほど位置基準ポスト15の位置ずれ状態を示す位置ずれベクトルPは大きくなる。
位置基準ポスト15を対象とした位置ずれ検出は、図3(c)に示すように、基板6を囲んで配置された4つの位置基準ポスト15(1)〜15(4)について実行される。これにより、4つの位置基準ポスト15(1)〜15(4)について、それぞれに対応する位置ずれベクトルPが求められる。これらの位置ずれベクトルPの組み合わせは、当該部品搭載装置の状態をベクトル成分によって示す数値データである。そしてこのようにして出力される数値データは、後述する補正値変更部28による補正値の変更に際して参照される。
さらにY軸ビーム9、X軸ビーム10A,10Bの上面には、それぞれの長手方向の略中央に位置して、それぞれ温度計測部としての温度センサT1、T2、T3が装着されている。温度センサT1、T2、T3は、Y軸ビーム9、X軸ビーム10A、10Bの温度を計測し、部品搭載装置M3の運転継続による昇温状態を示す数値データとして出力する。なお温度センサT1、T2、T3の全てを計測対象とする必要は無く、これらのうちの少なくとも1つを代表点の温度として計測すればよい。すなわちここに示す例では、部品搭載装置M3の状態を示す数値データとして、少なくとも1つの代表点の温度を用いるようにしている。なお、部品搭載装置M4,M5も、部品搭載装置M3と同様に位置基準ポストや温度センサを使用した数値データ、すなわち部品搭載装置M4,M5の状態を示す数値データの算出する機能を備えている。
部品搭載装置M3,M4,M5によって部品が搭載された基板6は、検査部である検査装置M6によって検査される。ここでは、部品が搭載された基板6を撮像してこの基板6に搭載された部品の搭載位置を検査する。すなわち図4(a)に示すように、検査装置M6に設けられた基板搬送部17には、部品16が搭載された基板6が搬入される。基板搬送部17の上方には検査用カメラ18が、カメラ移動機構19によって水平方向に移動自在に配設されている。検査用カメラ18を検査対象の部品16の上方に移動させて撮像した画像を検査処理部(図示省略)によって認識処理することにより、図4(b)に示す搭載位置ずれ量Δxn、Δynが取得される。
搭載位置ずれ量Δxn、Δynは、設計データにおいて部品16の中心点16cが一致すべき部品搭載位置6aと、実際に基板6に搭載された部品16の中心点16cとの位置ずれ状態を示すものである。なお、ここでは説明の便宜のため、検査対象の部品16を1つのみ図示しているが、実際の部品実装作業では単一の基板6に対し、部品搭載装置M3,M4,M5によって順次実装された複数の部品16が存在し、それぞれの部品16について搭載位置ずれ量Δxn、Δynが求められる。
このようにして求められた搭載位置ずれ量Δxn、Δynは、検査部である検査装置M6で得られた検査結果である。実装基板製造システム1においては、このようにして得られた検査結果を使用して、前述の目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は新たな検査結果を使用して目標位置を修正するための補正値を更新する処理が、補正値算出部25(図5)の機能によって行われる。すなわち検査装置M6で複数の基板を順次対象として得られた検査結果は、通信ネットワーク2を介して部品搭載装置M3,M4,M5に逐次フィードバックされる。
部品搭載装置M3,M4,M5では、逐次取得されるこれらの検査結果を使用して算出された補正値を使用して目標位置を算出する処理が、目標位置算出部26(図5)の機能によって行われる。なお、補正値の算出方法としては、検査結果である搭載位置ずれ量Δxn、Δynに所定割合を乗じた値を補正値とする方式など、各種の算出方式を適宜選択することができる。
本実施の形態に示す実装基板製造システム1においては、これらの検査結果を使用して目標位置を修正するための補正値を算出するに際し、以下に説明するように、部品搭載装置M3,M4,M5におけるXYテーブル12の熱変形による経時変化の状態を示す数値データを参照するようにしている。
ここで部品搭載装置M3における状態の経時変化について説明する。部品搭載作業では、搭載ヘッド11を部品供給部7と基板6との間で反復して移動させる実装ターンが高頻度で実行されるため、Y軸ビーム9、X軸ビーム10はリニアモータからの発熱によって温度が上昇し、昇温部分が熱膨張する熱変形を生じる。
この熱変形により、運転開始前の冷却状態では本来の直線的な形状を維持していたXYテーブル12は、発熱状況に応じて複雑な曲線形状に変形する。そしてこの変形は、運転開始からの時間経過とともに変化し、ある時間経過後に熱変形が飽和状態となって一定形状に収束する。そしてその後には、運転停止により温度が低下するに伴い徐々に熱変形が解消し、完全冷却後には初期形状に復帰する。
このような熱変形が生じている状態で部品実装作業を実行すると、XYテーブル12の変形により搭載ヘッド11の水平方向の位置が安定しないまま部品16が基板6に搭載される結果となる。すなわち、基板6における本来の部品搭載位置から位置ずれした状態で、部品が基板6に搭載される。そしてこの位置ずれ量は、時系列的に一定ではなくXYテーブル12の熱変形の状態によって異なっている。
このようなXYテーブル12の熱変形の状態の経時変化に起因する搭載位置ずれを抑制するため、本実施の形態に示す実装基板製造システム1では、前述のように検査装置M6で得られた検査結果を逐次フィードバックすることにより、上述の経時変化に起因する搭載位置ずれを補正するようにしている。しかしながら、このように検査結果を逐次フィードバックする方式においては、搭載位置ずれを補正するための補正値は常にその時点における状態に応じた値となっていることから、部品搭載装置M3において運転を停止した後に運転を再開する場合には、以下に述べるような不都合が生じる。
すなわち、部品搭載装置M3において運転を停止した後には、運転停止後の経過時間によってXYテーブル12の熱変形の度合いが低下して、部品搭載装置M3の状態が変化する。このため運転を再開する場合に運転停止直前まで使用されていた補正値をそのまま適用すると、運転再開後の部品搭載動作において搭載位置ずれを適正に補正することができず、搭載位置精度の低下を招くこととなる。
このような不都合を解消するため、本実施の形態に示す実装基板製造システム1では、運転再開時の補正値の取り扱いを適正且つ合理的に行えるよう、以下に示すような処理を選択的に実行する。すなわち部品搭載装置M3が運転を停止した後に運転を再開して部品搭載をする場合には、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を無条件にそのまま用いるのではなく、予め登録された「運転再開時の補正値に関する設定」に従って補正値の算出および変更を行う。
この設定は、運転を停止した後に運転を再開する場合の補正値の変更態様を予め規定するものであり、図7に示す設定画面により入力されて、設定情報記憶部23(図5参照)に記憶される。図7に示すように、部品搭載装置M3が備えたタッチパネル31の表示画面31aには、「運転再開時の補正値に関する設定」23aの設定画面が表示されている。「運転再開時の補正値に関する設定」23aには、「運転再開時の処理設定」46および「補正値の計算」47の2項目が含まれている。そして登録操作ボタン48を操作することにより、入力された内容が登録されて設定情報記憶部23に記憶される。
「運転再開時の処理設定」46では、2択式のチェックボックス46a、46bへのチェック入力により、「常に最適な補正値を計算」(設定(1))または「必要に応じて最適な補正値を計算」(設定(2))のいずれかを予め選択できるようになっている。設定(1)の「常に最適な補正値を計算」を選択した場合には、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する処理が、補正値変更部28(図5参照)の処理機能により実行される。
また設定(2)の「必要に応じて最適な補正値を計算」を選択した場合には、まず運転を停止する直前に使用していた最新の補正値の使用可否を判断する処理が、最新補正値使用判断部27(図5参照)の処理機能によって実行される。ここで最新補正値使用判断部27が、直前に使用していた最新の補正値について使用不可と判断した場合は、最新の補正値を値の異なる補正値に変更する処理が、補正値変更部28(図5参照)の処理機能により実行される。すなわち、設定(2)では、最新の補正値が使用不可と判断されて補正値の変更が必要とされた場合のみ、最適な補正値を計算する処理が実行される。
さらに「運転再開時の処理設定」46においては、チェックボックス46cへのチェック入力により、「補正値の変更が必要な場合はオペレータに通知する」通知処理を実行するか否かを選択可能となっている。この通知処理の実行を選択することにより、最新の補正値について使用不可と判断されて補正値の変更が必要となった場合において、部品搭載装置M3のオペレータ(操作者)に補正値の変更を要求する通知が行われる。この処理は、補正値変更要求部29(図5参照)の処理機能によって行われる。
「補正値の計算」47では、2択式のチェックボックス47a、47bへのチェック入力により、補正値変更部28による補正値の変更における補正値の計算に際し、「過去の補正値に基づいて計算」または「データテーブルを使用して計算」のいずれを適用するかを予め選択できるようになっている。「過去の補正値に基づいて計算」を選択すると、補正値の変更において情報処理装置3の制御部40に設けられた過去補正値記憶部43(図6参照)に記憶された過去の補正値が参照される。すなわち補正値変更部28は、最新の補正値を過去補正値記憶部43に記憶された過去の補正値若しくは少なくとも1つの過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する。
この過去の補正値に基づく計算では、運転の再開時に状態検出部21で得られた現在の数値データと設備状態記憶部22に記憶されている過去の数値データと比較して、現在の数値データと同一または類似する数値データが得られた時期に使用されていた少なくとも1つの過去の補正値を選択する。そして最新の補正値を、選択した1つの過去の補正値若しくは複数の過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する。
すなわち本実施の形態では、装置状態を示す数値データが同一または類似する状態であれば、部品搭載装置M3における搭載位置の位置ずれも同様の傾向を示す状態であると判断している。したがって、数値データが同一または類似するという条件に合致する補正値を過去補正値記憶部43に記憶された過去の補正値から検索し、該当する補正値を選択して変更後の補正値とする。なお、過去の補正値において該当する補正値を1つのみに特定することが困難な場合には、類似の条件を拡大して選択された複数の補正値を用いて変更後の補正値を求める。この場合には、選択された複数の補正値を対象として平均値を求める演算処理などを行う。
または「データテーブルを使用して計算」を選択すると、補正値の変更において、部品搭載装置M3の停止時間と補正値との相関関係を定義したデータテーブルが参照される。ここでは、部品搭載装置M3の停止時間が同じであれば、部品搭載装置M3における搭載位置の位置ずれも同様の傾向を示す状態であると判断している。したがって計測によって取得された停止時間を上述のデータテーブルと参照することにより、当該停止時間を計測した時点における適正な補正値を推測することができる。すなわち本実施の形態において制御部20は、部品搭載装置M3の停止時間を計測する停止時間計測部と併せて前述のデータテーブルとを備えている。そして補正値変更部28は、最新の補正値を、停止時間計測部で計測した停止時間とデータテーブルに定義されている相関関係とに基づいて求めた補正値に変更する。
上述のような運転再開時の補正値の取り扱いを可能にするため、本実施の形態においては、実装基板製造システム1を構成する部品搭載装置M3および情報処理装置3の制御系を、それぞれ図5、図6に示すような構成としている。まず図5を参照して、部品搭載装置M3の制御系の構成について説明する。ここでは部品搭載装置M3の制御機能のうち、主に補正値の算出および更新に関連した機能について記載している。
部品搭載装置M3に内蔵された制御部20(図4(a)参照)には、搭載ヘッド11、XYテーブル12、基板認識カメラ13、部品認識カメラ14、部品供給部7、基板搬送部5、タッチパネル31が接続されている。制御部20が基板搬送部5を制御することにより、部品搭載装置M3における基板6の搬送動作が実行される。制御部20が部品供給部7を制御することにより、テープフィーダ8による搭載ヘッド11への部品供給が行われる。そして制御部20が搭載ヘッド11、XYテーブル12を制御することにより、基板搬送部5に位置決め保持された基板6への部品搭載が実行される。タッチパネル31は操作入力および表示手段であり、制御部20への操作入力のための入力画面および各種の設定画面を表示する。
制御部20は、内部機能要素としての状態検出部21、設備状態記憶部22、設定情報記憶部23、画像認識部24、補正値算出部25、目標位置算出部26、最新補正値使用判断部27、補正値変更部28、補正値変更要求部29を備えている。さらに制御部20は通信インターフェイス30を介して通信ネットワーク2に接続されている。これにより、実装基板製造システム1を構成する他装置との間で信号やデータの授受を行うとともに、情報処理装置3へのデータのアップロードおよび情報処理装置3からのデータのダウンロードが可能となっている。
状態検出部21は、部品搭載部である部品搭載装置M3の状態を検出して、この状態を示す数値データを出力する。出力された複数の数値データは設備状態記憶部22に記憶される。補正値変更部28は、運転の再開時に状態検出部21で得られた現在の数値データと設備状態記憶部22に記憶されている過去の数値データと比較して、現在の数値データと同一または類似する数値データが得られた時期に使用されていた少なくとも1つの過去の補正値を選択する。そして最新の補正値を、選択した1つの過去の補正値若しくは複数の過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する。
なお、ここでは部品搭載装置M3に設けられた設備状態記憶部22に過去の数値データを記憶する例を示しているが、情報処理装置3の制御部40に設けられた設備状態記憶部44に過去の数値データを記憶するようにしてもよい。
ここで、状態検出部21の構成としては、前述の位置基準ポスト15を撮像して認識する第1の構成と、部品搭載装置M3に設けられた代表点の温度を計測する第2の構成を選択できるようになっている。状態検出部21の第1の構成では、XYテーブル12によって移動する基板認識カメラ13と、架台4に固定された少なくとも1つの基準点としての位置基準ポスト15と、基板認識カメラ13で撮像した位置基準ポスト15の画像より、部品搭載装置M3における位置基準ポスト15の位置を部品搭載装置M3の状態を示す数値データとして出力する画像認識部24とを含む構成となっている。
また状態検出部21の第2の構成では、部品搭載装置M3の少なくとも1つの代表点の温度を計測し、その温度を部品搭載装置M3の状態を示す数値データとして出力する温度計測部(温度センサT1、T2、T3(図1参照))を含む構成となっている。
なお状態検出部21によって部品搭載装置M3の状態を検出する替わりに、部品搭載装置M3の停止時間を制御部20の計時機能によって計測する停止時間計測部と、この停止時間と補正値との相関関係を定義したデータテーブルとを備えた構成を用いるようにしてもよい。データテーブルは、制御部20もしくは制御部40に格納される。
この場合には、補正値変更部28は、最新の補正値を、停止時間計測部で計測した部品搭載装置M3の運転停止から再開までに要した時間と、データテーブルに定義されている相関関係とに基づいて求めた補正値に変更する。なお、補正値の変更に際して、前述のように過去の補正値に基づいて計算するか、あるいはデータテーブルを使用して計算するかの選択は、予め登録された「運転再開時の補正値に関する設定」(図7参照)において規定されている。
設定情報記憶部23は、図7に示す前述の「運転再開時の補正値に関する設定」23aを記憶する。画像認識部24は、基板認識カメラ13、部品認識カメラ14による撮像結果を認識処理する。これにより、基板6の位置を認識する基板認識、搭載ヘッド11に保持された部品の位置を認識する部品認識が行われる。さらに基板認識カメラ13による位置基準ポスト15の撮像結果を認識処理することにより、熱変形による状態を示す数値データが出力される。
補正値算出部25は、検査装置M6で得られた検査結果を使用して目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は新たな検査結果を使用して補正値を更新する処理を行う。目標位置算出部26は、補正値算出部25によって算出され、また更新された補正値を使用して目標位置を算出する。最新補正値使用判断部27は、部品搭載装置M3が運転を停止した後運転を再開して部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値の使用可否を判断する。
この使用可否の判断は、設備の運転停止時間または状態検出部21によって出力された装置状態を示す数値データに基づいて行われる。すなわち設備の運転停止時間に基づく場合には、最新補正値使用判断部27は部品搭載装置M3が運転を停止して再開するまでに要した時間があらかじめ設定した時間よりも長い場合は、当該最新の補正値は使用不可と判断する。また装置状態を示す数値データに基づく場合には、最新補正値使用判断部27は、部品搭載装置M3が運転を停止する前に状態検出部21が出力した数値データと運転再開時に状態検出部21が出力した数値データとを比較し、比較の結果、差があらかじめ設定した閾値よりも大きい場合は使用不可と判断する。
補正値変更部28は、部品搭載装置M3が運転を停止した後に運転を再開して部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する処理を、予め登録された「運転再開時の補正値に関する設定」23a(図7参照)の設定に従って実行する。すなわち、常に最適な補正値を計算するように設定されている場合には、補正値変更部28は最新の補正値を無条件で値の異なる最適な補正値に変更する。また必要に応じて補正値を計算するように設定されている場合には、最新補正値使用判断部27が最新の補正値について使用不可と判断した場合においてのみ、補正値変更部28は最新の補正値を値の異なる最適な補正値に変更する。
補正値変更要求部29は、最新補正値使用判断部27が最新の補正値について使用不可と判断した場合は、部品搭載装置M3の操作者に補正値の変更を要求する処理を行う。この処理は、操作者であるオペレータに補正値の変更が必要である旨の通知を、例えばタッチパネル31に表示することにより行われる。この通知は、設定情報記憶部23に記憶された「運転再開時の補正値に関する設定」23a(図7参照)の「運転再開時の処理設定」46において、通知処理を実行する選択がなされている場合にのみ行われる。
この通知を行うことにより、当該装置において補正値の変更が必要と判断されて自動的に補正値の変更が行われる状況であることを、当該装置を担当するオペレータに周知させることができる。これにより、オペレータがその補正値の変更が不適切であると判断してその旨回答入力した場合には、補正値の変更処理は保留され、不適切な補正値が自動的に設定される事態を回避することが可能となっている。
次に図6を参照して、情報処理装置3の構成を説明する。図6において、情報処理装置3の制御部40には、モニター32、入力装置33が接続されている。制御部40は内部処理機能として、通信処理部41、検査結果記憶部42、過去補正値記憶部43、設備状態記憶部44を備えている。さらに制御部40は通信インターフェイス45を介して通信ネットワーク2と接続されている。
モニター32は表示装置であり、入力装置33による入力操作時の操作画面や、制御部40の各部に記憶されたデータを示すデータ画面などを表示する。通信処理部41は、実装基板製造システム1を構成する各装置との通信ネットワーク2を介してのデータ通信処理を行う。これにより、実装基板製造システム1を構成する各装置からのデータのアップロードおよび情報処理装置3に記憶されたデータの各装置へのダウンロードが行われる。
検査結果記憶部42は、検査装置M6による検査結果を記憶する。過去補正値記憶部43は、部品搭載装置M3にて過去に使用した複数の補正値を記憶する。設備状態記憶部44は、図5に示す設備状態記憶部22と同様に、部品搭載装置M3にて状態検出部21から出力された過去の数値データを記憶する。
この実装基板製造システム1は上記のように構成されており、以下実装基板製造システム1によって実行される実装基板製造方法について説明する。まず実装基板製造システム1を構成する部品搭載装置M3によって実行される部品搭載動作について、図8のフローに則して説明する。ここでは部品搭載装置M3において連続して基板搭載を実行する通常運転状態における部品搭載動作を示している。この部品搭載動作は、実装基板製造方法において前述構成の部品搭載部である部品搭載装置M3によって部品を基板に搭載する部品搭載工程に該当する。
この実装基板製造方法では、部品搭載工程において部品が搭載された基板を撮像して基板に搭載された部品の搭載位置を検査する検査工程が検査装置M6によって各基板毎に実行され、得られた検査結果は逐次情報処理装置3の検査結果記憶部42に記憶される。
まず部品搭載動作の開始に際して、基板搬入完了の確認を行う(ST1)。ここでは基板搬入が確認できるまで待機し、搬入完了が確認されたならば、装置状態検出の要否を判断する(ST2)。ここでは、当該基板が搬入されたタイミングが、装置状態検出を実行すべきタイミングに該当するか否かを判断する。すなわち予め設定された装置状態検出のインターバルに該当するタイミングであるか、または当該基板が装置状態検出を実行すべき所定枚数目の基板に該当するかを判断する。
ここで該当する場合には、次ステップに進んで装置状態の検出を実行する(ST3)。ここでは、状態検出部21によって装置状態を示す数値データが出力され、出力された数値データは設備状態記憶部22に記憶される。装置状態の検出の次には、また装置状態の検出をスキップする場合には、検査結果の取得が行われる(ST4)。ここでは、情報処理装置3の検査結果記憶部42に記憶されている検査結果のうち、最新の未取得の検査結果を通信ネットワーク2を介して取得する。ここで最新の未取得の検査結果がない場合には、検査結果の取得をスキップする。
次いで、取得した検査結果を使用して目標位置の修正のための補正値を計算する(ST5)。(ST4)にて検査結果を取得できなかった場合には、前回計算した補正値をそのまま使用する。すなわちここでは前に実行された検査工程において得られた検査結果を使用して目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は新たな検査結果を使用して補正値を更新する(補正値算出工程)。なお、ここでは基板搬入後に(ST5)までの一連の処理を行うものとしてフローを記載したが、(ST5)までの処理は基板の搬入前に実行してもよい。
次に基板認識が行われる(ST6)。すなわち基板認識カメラ13によって基板6を撮像し、撮像結果を画像認識部24によって認識処理することにより基板6の位置を認識する。次いで部品保持が行われ(ST7)、搭載ヘッド11よって部品供給部7から部品を取り出す。次に部品認識が行われる(ST8)。すなわち、部品を取り出した搭載ヘッド11を部品認識カメラ14の上方に移動させ、部品を撮像し、撮像結果を画像認識部24によって認識処理することにより部品の位置を認識する。
次いで、目標座標の計算が行われる(ST9)。ここでは部品を保持した搭載ヘッド11が部品を搭載するために移動する移動目標となるXYテーブル座標系の位置座標を計算する。この計算においては、基板の設計データで与えられる搭載位置座標と、部品認識結果および基板認識結果、さらに(ST5)にて求められた補正値を加味して目標座標を求める。このとき多連型の搭載ヘッド11において複数の吸着ノズル11aに部品が保持されている場合には、これら複数の部品のそれぞれについて目標座標を求める。すなわちここでは(ST5)にて計算により求められた補正値を使用して、部品を搭載するために搭載ヘッド11が移動する目標位置を算出する(目標位置算出工程)。
次いで部品搭載が行われる(ST10)。すなわち上述の目標位置に移動した搭載ヘッド11が保持した部品を基板6の部品搭載位置に搭載する。次いで作業対象部品を全て搭載したか否かを確認し(ST11)、未搭載部品がある場合には(ST7)に戻って部品保持以降の各ステップを反復実行する。そして(ST11)にて全ての部品搭載を確認したならば、基板搬出が行われる(ST12)。次いで補正値のアップロードが実行される(ST13)。
ここでは、(ST9)の目標座標計算で使用した補正値を、当該日時の記録とともに情報処理装置3にアップロードする。なお、(ST3)にて装置状態検出を実行した場合には、状態検出部21によって出力された数値データも併せて情報処理装置3にアップロードする。アップロードされた補正値および数値データは、情報処理装置3の過去補正値記憶部43、設備状態記憶部44にそれぞれ記憶される。
次に、実装基板製造システム1によって実行される実装基板製造方法において、部品搭載装置M3の運転を停止した後に運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合の運転再開時の処理について、図9のフローに則して説明する。まず運転再開に際して基板搬入完了の確認を行う(ST21)。ここでは基板搬入が確認できるまで待機し、搬入完了が確認されたならば、運転再開時の補正値設定を確認する(ST22)。すなわち目標位置の算出に使用される補正値の計算指針についての設定内容を確認する。
ここでは、制御部20の設定情報記憶部23に記憶された「運転再開時の補正値に関する設定」23a(図7参照)を参照して、当該運転時における設定が、「常に最適な補正値を計算」(設定(1))または「必要に応じて最適な補正値を計算」(設定(2))のいずれであるかを確認する。ここで設定内容が「常に最適な補正値を計算」(設定(1))である場合には、最適な補正値に変更するための補正値変更処理(ST27)にそのまま進む。ここでは、部品搭載工程において部品搭載装置M3が運転を停止した後に運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を、値の異なる補正値に変更する補正値変更処理が、補正値変更部28の処理機能によって実行される(補正値変更工程)。
本実施の形態においては、情報処理装置3の過去補正値記憶部43に複数の過去の補正値を記憶しておくように構成されている。そして上述の補正値変更工程においては、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を、過去補正値記憶部43に記憶されている過去の補正値若しくは少なくとも1つの過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する。この過去の補正値に基づく補正値変更においては、装置状態を示す数値データが参照される。
すなわち本実施の形態においては、図8にて説明した部品搭載工程において、部品搭載部である部品搭載装置M3の状態を検出する状態検出工程を状態検出部21によって実行して状態を示す数値データを出力し、出力された過去の数値データを設備状態記憶部22(もしくは情報処理装置3の設備状態記憶部44)に複数記憶しておくようになっている。なお、ここでは基板搬入後に(ST27)までの一連の処理を行うものとしてフローを記載したが、(ST27)までの処理は基板の搬入前に実行してもよい。
(ST27)の補正値変更処理においては、運転の再開時に状態検出工程にて得られた現在の数値データと記憶されている過去の数値データとを比較して、現在の数値データと同一または類似する数値データが得られた時期に使用されていた少なくとも1つの過去の補正値を選択する。そして変更の対象となる最新の補正値を、選択した1つの過去の補正値若しくは複数の過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する。
状態検出部21による状態検出工程の実行態様としては、前述の位置基準ポスト15を撮像して認識する第1の構成と、部品搭載装置M3に設けられた代表点の温度を計測する第2の構成を選択して実行するようになっている。状態検出工程の第1の構成では、XYテーブル12によって移動する基板認識カメラ13によって、部品搭載装置M3が取り付けられた架台4に固定された少なくとも1つの基準点としての位置基準ポスト15を撮像し、基板認識カメラ13で撮像した位置基準ポスト15の画像より、部品搭載装置M3における位置基準ポスト15の位置を部品搭載装置M3の状態を示す数値データとして出力する画像認識工程を実行するようにしている。また状態検出工程の第2の構成では、部品搭載装置M3の少なくとも1つの代表点の温度を計測し(図1に示す温度センサT1、T2、T3参照)、その温度を部品搭載装置M3の状態を示す数値データとして出力するようにしている。
なお状態検出部21によって部品搭載装置M3の状態を検出する状態検出工程を実行する代わりに、部品搭載装置M3の停止時間を制御部20の計時機能によって計測する停止時間計測工程を実行するようにしてもよい。この場合には、(ST27)の補正値変更工程において、変更対象となる最新の補正値を、停止時間計測工程にて計測した部品搭載装置M3の運転停止から再開までに要した時間と、停止時間と補正値との相関関係を定義したデータテーブルに定義されている相関関係とに基づいて求めた補正値に変更する。ここで用いるデータテーブルは、制御部20もしくは制御部40に格納されている。
これに対し設定内容が「必要に応じて最適な補正値を計算」(設定(2))である場合には、補正値変更処理に先立って補正値変更の要否を判断するための一連の処理が実行される。ここではまず部品搭載工程において運転を停止した後運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値の使用可否を判断する(最新補正値使用判断工程)。
この判断のため、ここでは装置状態検出が行われる(ST23)。すなわち部品搭載装置M3の状態を検出する装置状態検出工程を状態検出部21により実行して、装置の状態を示す数値データを出力する。そして前述の最新補正値使用判断工程においては、部品搭載装置M3が運転を停止する前に実行された装置状態検出工程(図8に示す(ST2)参照)にて出力された数値データと、運転再開時に実行された装置状態検出工程(ST23)にて出力された数値データとを比較する。
そして比較の結果、差が予め設定されたしきい値より大きい場合は、装置の状態が変動しており同一の補正値を適用することは不適当であって、最新の補正値は使用不可と判断する。上述の状態検出部21による状態検出工程の実行態様については、前述例と同様に位置基準ポスト15を撮像して認識する第1の構成と、部品搭載装置M3に設けられた代表点の温度を計測する第2の構成を選択して実行する。
なお状態検出部21によって部品搭載装置M3の状態を検出する状態検出工程を実行する代わりに、部品搭載装置M3の停止時間を制御部20の計時機能によって計測する停止時間計測工程を実行するようにしてもよい。すなわち最新補正値使用判断工程において、部品搭載装置M3が運転を停止して再開するまでに要した時間があらかじめ設定した時間よりも長い場合は、装置状態の変動が大きいと推測され、同様の理由により最新の補正値は使用不可と判断する。
このように(ST23)の装置状態検出の結果、または停止時間計測の結果に基づいて最新の補正値の使用可否が判断されたならば、これらの結果に基づいて、補正値変更の要否が判断される(ST24)。すなわち運転を停止する直前に使用していた最新の補正値がそのまま使用可能であると判断された場合には補正値の変更は不要であり、この場合には(ST28)に進む。
これに対し、最新の補正値が使用不可であると判断された場合には、補正値の変更が必要であると判断される。そしてこの場合には、オペレータ通知の要否が判断される。ここでは、設定情報記憶部23に記憶された「運転再開時の補正値に関する設定」23a(図7参照)を参照することにより、「運転再開時の処理設定」46において、「補正値の変更が必要な場合はオペレータに通知する」通知処理を実行する選択がなされているか否かを確認する。ここでこの通知処理の実行が選択されていない場合には、オペレータへの通知は不要と判断して、(ST27)へ進む。
そしてこの通知処理の実行が選択されている場合には、オペレータへの通知が必要であると判断して、オペレータ通知および入力待機の状態となる(ST26)、すなわち、最新補正値使用判断部27が最新の補正値について使用不可と判断した場合は、補正値変更要求部29(図5参照)の機能により、部品搭載装置M3のオペレータ(操作者)に補正値の変更を要求する。そしてオペレータから補正値の変更を承諾する旨の回答入力があったならば(ST27)へ進み、補正値変更処理が実行される。
ここで実行される補正値変更処理は、設定(1)の場合に実行される処理と同様である。すなわち上述処理ステップにおいて、設定(2)の場合に実行される処理は、部品搭載工程において運転を停止した後運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値の使用可否を判断する最新補正値使用判断工程を実行し、ここで使用不可と判断した場合は、最新の補正値を値の異なる補正値に変更する補正値変更工程とを含む形態となっている。
このようにして(ST27)にて補正値変更処理が行われたならば、基板認識(ST28)、部品保持(ST29)、部品認識(ST30)、目標座標計算(ST31)、部品搭載(ST32)、作業対象部品を全て搭載し終えたかの確認(ST33)、基板搬出(ST34)および補正値アップロード(ST35)の各ステップが順次実行される。上述の(ST28)〜(ST35)の各処理ステップは、図8にて(ST6)〜(ST13)に示す各処理ステップと同様である。
上記説明したように、本実施の形態に示す実装基板製造システムおよび実装基板製造方法では、部品搭載部によって部品が搭載された基板を撮像して部品の搭載位置を検査し、検査結果を使用して搭載の目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は新たな検査結果を使用して補正値を更新し、補正値を使用して前記目標位置を算出する構成において、部品搭載部が運転を停止した後に運転を再開して部品搭載部による部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を装置状態を検出した結果に基づいて算出された値の異なる補正値に変更するようにしている。これにより、運転停止により変動した装置状態に適合しない補正値がそのまま使用される事態を回避して、連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を抑制することができる。
また同様構成において、部品搭載部が運転を停止した後に運転を再開して部品搭載部による部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値の使用可否を判断し、最新の補正値について使用不可と判断した場合は、最新の補正値を装置状態を検出した結果に基づいて算出された値の異なる補正値に変更するようにしている。これにより、上述の効果に加えて、補正値を変更する処理を変更が必要とされる場合のみに限定することができ、補正値を適正に管理するデータ管理を効率化することができる。
本発明の実装基板製造システムおよび実装基板製造方法は、連続生産を停止した後の運転再開時における搭載位置精度の低下を抑制することができるという効果を有し、基板に部品を実装した実装基板を製造する分野において有用である。
1 実装基板製造システム
2 通信ネットワーク
3 情報処理装置
4 架台
6 基板
7A、7B 部品供給部
11A、11B 搭載ヘッド
13A、13B 基板認識カメラ
15 位置基準ポスト
16 部品
M3、M4、M5 部品搭載装置
M6 検査装置
T1、T2、T3 温度センサ

Claims (12)

  1. 部品を保持して基板に搭載する保持具を有する搭載ヘッドと、基板の部品搭載位置に前記保持具に保持した部品を搭載するための目標位置に前記搭載ヘッドを移動させる搭載ヘッド移動部とを有する部品搭載部と、
    前記部品搭載部によって部品が搭載された基板を撮像してこの基板に搭載された部品の搭載位置を検査する検査部と、
    前記検査部で得られた検査結果を使用して前記目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は前記新たな検査結果を使用して前記補正値を更新する補正値算出部と、
    前記補正値を使用して前記目標位置を算出する目標位置算出部と、
    前記部品搭載部が運転を停止した後に運転を再開して前記部品搭載部による部品搭載をする場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する補正値変更部と、
    を備えた実装基板製造システム。
  2. さらに、過去に使用した複数の補正値を記憶する過去補正値記憶部を備え、
    前記補正値変更部は、前記最新の補正値を、前記過去補正値記憶部に記憶されている過去の補正値若しくは少なくとも1つの過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する、請求項1に記載の実装基板製造システム。
  3. さらに、前記部品搭載部は、前記部品搭載部の状態を検出して前記状態を示す数値データを出力する状態検出部と、前記状態検出部から出力された過去の数値データを複数記憶する設備状態記憶部を備え、
    前記補正値変更部は、運転の再開時に前記状態検出部で得られた現在の数値データと前記設備状態記憶部に記憶されている過去の数値データとを比較して、現在の数値データと同一または類似する数値データが得られた時期に使用されていた少なくとも1つの過去の補正値を選択し、
    前記最新の補正値を、選択した1つの過去の補正値若しくは複数の過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する、請求項2に記載の実装基板製造システム。
  4. 前記状態検出部は、前記搭載ヘッド移動部によって移動するカメラと、前記部品搭載部が取り付けられた架台に固定された少なくとも一つの基準点と、前記カメラで撮像した前記基準点の画像より前記部品搭載部における前記基準点の位置を前記部品搭載部の状態を示す数値データとして出力する画像認識部と、を含む、請求項3に記載の実装基板製造システム。
  5. 前記状態検出部は、前記部品搭載部の少なくとも一つの代表点の温度を計測し、その温度を前記部品搭載部の状態を示す数値データとして出力する温度計測部を含む、請求項3記載の実装基板製造システム。
  6. さらに、前記部品搭載部の停止時間を計測する停止時間計測部と、前記停止時間と補正値との相関関係を定義したデータテーブルとを備え、
    前記補正値変更部は、前記最新の補正値を、前記停止時間計測部で計測した前記部品搭載部の運転停止から再開までに要した時間と前記データテーブルに定義されている前記相関関係とに基づいて求めた補正値に変更する、請求項1に記載の実装基板製造システム。
  7. 部品を保持して基板に搭載する保持具を有する搭載ヘッドと、基板の部品搭載位置に前記保持具に保持した部品を搭載するための目標位置に前記搭載ヘッドを移動させる搭載ヘッド移動部とを有する部品搭載部によって、前記部品を基板に搭載する部品搭載工程と、
    前記部品搭載工程において部品が搭載された基板を撮像して基板に搭載された部品の搭載位置を検査する検査工程と、
    前記検査工程において得られた検査結果を使用して前記目標位置を修正するための補正値を算出し、新たな検査結果を得た場合は前記新たな検査結果を使用して前記補正値を更新する補正値算出工程と、
    前記補正値を使用して前記目標位置を算出する目標位置算出工程と、
    前記部品搭載工程において運転を停止した後に運転を再開して再度部品搭載工程を実行する場合は、運転を停止する直前に使用していた最新の補正値を値の異なる補正値に変更する補正値変更工程とを含む、実装基板製造方法。
  8. さらに、過去に使用した複数の過去の補正値を記憶しておき、
    前記補正値変更工程において、前記最新の補正値を、記憶されている前記過去の補正値若しくは少なくとも1つの過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する、請求項7に記載の実装基板製造方法。
  9. さらに、前記部品搭載工程において、前記部品搭載部の状態を検出する状態検出工程を実行して前記状態を示す数値データを出力し、前記出力された過去の数値データを複数記憶しておき、
    前記補正値変更工程において、運転の再開時に前記状態検出工程にて得られた現在の数値データと記憶されている前記過去の数値データとを比較して、現在の数値データと同一または類似する数値データが得られた時期に使用されていた少なくとも1つの前記過去の補正値を選択し、
    前記最新の補正値を、前記選択した1つの過去の補正値若しくは複数の過去の補正値に基づいて求めた補正値に変更する、請求項8に記載の実装基板製造方法。
  10. 前記状態検出工程において、前記搭載ヘッド移動部により移動するカメラによって、前記部品搭載部が取り付けられた架台に固定された少なくとも一つの基準点を撮像し、前記カメラで撮像した前記基準点の画像より前記部品搭載部における前記基準点の位置を前記部品搭載部の状態を示す数値データとして出力する画像認識工程を実行する、請求項9に記載の実装基板製造方法。
  11. 前記状態検出工程において、前記部品搭載部の少なくとも一つの代表点の温度を計測し、その温度を前記部品搭載部の状態を示す数値データとして出力する、請求項9に記載の実装基板製造方法。
  12. さらに、前記部品搭載部の停止時間を計測する停止時間計測工程を含み、
    前記補正値変更工程において、前記最新の補正値を、前記停止時間計測工程にて計測した前記部品搭載部の運転停止から再開までに要した時間と前記停止時間と補正値との相関関係を定義したデータテーブルに定義されている前記相関関係とに基づいて求めた補正値に変更する、請求項7に記載の実装基板製造方法。
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