JP2019030041A - 回転電機 - Google Patents

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義忠 山岸
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Abstract

【課題】ステータコアの振動をより抑制できる回転電機を開示する。【解決手段】回転電機10は、複数の鋼板を軸方向に積層して成るステータコア24と、前記ステータコア24に巻回されたステータコイルと、を有するステータ16と、前記ステータ16と同心配置されたロータと、前記ステータ16および前記ロータを収容するとともに、前記ステータコア24の一部が着座する着座部を2以上有するケース18と、前記ステータコア24の上面に配される補強プレート60と、を備え、前記ステータコア24は、周方向に間隔を開けて配される2以上の取付部32であって、前記着座部に着座して固定される2以上の取付部32を有し、前記補強プレート60は、前記鋼板よりも前記軸方向に撓みにくいプレートであって、前記ステータコア24の上面において少なくとも2つの取付部32間に跨って固定されている。【選択図】図1

Description

本明細書は、ステータとロータとをケースに収容した回転電機を開示する。
一般的に回転電機では、ステータは、ケース内に収容され、ボルト等を用いて固定されている。例えば、特許文献1には、ステータをケースにボルト締結した回転電機が開示されている。すなわち、特許文献1において、ステータコアは、その周縁から径方向外側に突出する鍔部を三つ有しており、当該鍔部には、ボルト挿入孔が形成されている。ステータコアは、このボルト挿入孔に挿入されたボルトにより、ケースに螺合締結される。換言すれば、特許文献1では、ステータコアとケースとの複数の締結点(固定点)は、周方向に離間し、分散していると言える。
特開2008−289244号公報
ここで、特許文献1に開示するように、ステータコアとケースとの複数の固定点が、周方向に離間し、分散している場合、固定点から離間した位置において、ステータコアの振動が生じる恐れがあった。
すなわち、一般に、ステータコアは、複数の鋼板を積層して成る。各鋼板は、その径に比して厚みが小さく、振動等を受けて軸方向に撓みやすい。そのため、ステータコアの固定点が分散している場合、ステータコアのうち、固定点周辺では、鋼板は、撓まないが、固定点から離間した位置においては、鋼板が撓んで振動することがあった。かかるステータコアの振動は、ステータに取り付けられた部品、例えば、リード線の劣化等を招くおそれがあった。
そこで、本明細書では、ステータコアの振動をより抑制できる回転電機を開示する。
本明細書で開示する回転電機は、複数の鋼板を軸方向に積層して成るステータコアと、前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、を有するステータと、前記ステータと同心配置されたロータと、前記ステータおよび前記ロータを収容するとともに、前記ステータコアの一部が着座する着座部を2以上有するケースと、前記ステータコアの軸方向一端に固定される補強プレートと、を備え、前記ステータコアは、周方向に間隔を開けて配される2以上の取付部であって、前記着座部に着座して固定される2以上の取付部を有し、前記補強プレートは、前記鋼板よりも前記軸方向に撓みにくいプレートであって、前記ステータコアの前記軸方向一端において少なくとも2つの取付部間に跨って固定されている、ことを特徴とする。
この場合、ステータコアの軸方向一端が、撓みにくい補強プレートで押さえられるため、ステータコアを構成する鋼板の軸方向一端側への撓みが抑制され、ひいては、ステータコアの振動を抑制できる。
回転電機は、さらに、前記ケースに取り付けられた端子台と、前記ステータコイルの前記軸方向一端側のコイルエンドから引き出されて前記端子台に連結される複数のリード線と、を備え、前記複数のリード線は、周方向に隣接する二つの着座部の間にある引出範囲において、前記コイルエンドから引き出されており、前記補強プレートは、前記引出範囲を跨いでもよい。
補強プレートが引出範囲を跨ぐことで、当該引出範囲周辺におけるステータコアの振動が抑制される。そして、これにより、ステータコアの振動に起因してリード線にかかる応力を低減でき、リード線の劣化や、接続不良を効果的に防止できる。
また、前記着座部は、前記ケースのうち、前記ステータコアの軸方向他端面との対向面から部分的に突出した突出部であり、前記ステータコアの前記軸方向他端面の一部は、前記ケースの前記対向面と離間していてもよい。
ステータコアの軸方向他端面の一部が、ケースの対向面と離間することで、ステータコアとケースとの接触面積が低減し、ステータコアとケース間での振動、騒音の伝達量を低減できる。
また、さらに、前記鋼板よりも前記軸方向に撓みにくい支持プレートを備え、前記支持プレートは、前記補強プレートとともに前記ステータコアを挟み持つべく、前記ステータコアを挟んで前記補強プレートの軸方向反対側に配されるとともに、その一部が前記ケースの前記対向面に固定されていてもよい。
ステータコアを、補強プレートと支持プレートとで挟み持つことで、ステータコアの振動がより効果的に防止される。
また、前記支持プレートの周方向範囲は、前記引出範囲の周方向範囲とほぼ同じであってもよい。
支持プレートの周方向範囲を、振動の抑制が特に必要な引出範囲とほぼ同じにすることで、支持プレートとステータコアとの接触面積を低減でき、当該支持プレートを介して、ステータコア−ケース間で伝達される振動、騒音を低減できる。
また、前記補強プレートは、前記引出範囲の周方向両側に位置する前記二つの着座部の間に跨る略弓形状でもよい。
補強プレートを、全周に延びる略環状ではなく、周方向一部にのみ延びる弓形状とすることで、材料、コストを低減できる。
この場合、前記補強プレートは、無負荷状態では、厚み方向一端側に凸となるように周方向に湾曲しており、前記補強プレートは、前記厚み方向一端側の面が前記ステータコアに接触するように固定されていてもよい。
かかる構成とすることで、補強プレートの反り上がった両端を、ステータコアに密着するように当該補強プレートをステータコアに取り付ければ、補強プレートの全体がステータコアの上面に接触するように自然に矯正される。換言すれば、上記の構成とすることで、補強プレートの平面度を高く保たなくても、補強プレート全体を、ステータコアの上面に接触させることができる。
本明細書で開示する回転電機によれば、ステータコアの軸方向一端が、撓みにくい補強プレートで押さえられるため、ステータコアを構成する鋼板の軸方向一端側への撓みが抑制され、ひいては、ステータコアの振動を抑制できる。
回転電機の斜視図である。 回転電機の平面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 補強プレートの平面図である。 補強プレートを側方からみた図である。 支持プレートの平面図である。
以下、回転電機10の構成について図面を参照して説明する。図1は、回転電機10の斜視図であり、図2は、回転電機10の平面図である。また、図3は、図2のA−A断面図であり、図4は、図2のB−B断面図である。なお、見易くするために、必要に応じて、一部、部品の図示を省略している。例えば、図1では、ケースカバー、ステータコイル26、ロータ12等の図示を省略している。また、図2では、ケースカバーの図示を省略している。また、以下の説明では、回転電機10の軸方向一端側を「上側」または「リード線側」と呼び、回転電機10の軸方向他端側を「下側」または「反リード線側」と呼ぶが、これは、実際の重力方向とは無関係である。したがって、回転電機10は、その軸方向が、重力方向に略直交するような姿勢で設置されてもよい。
この回転電機10は、電動機として機能してもよいし、発電機として機能してもよい。また、回転電機10が搭載される機器は、特に限定されないが、本明細書で開示する回転電機10は、振動に対する耐性が高いため、この回転電機10は、振動が生じやすい機器への搭載に適している。したがって、本明細書で開示する回転電機10は、例えば、電動車両に搭載され、車両の走行用動力を生成する電動機、または、エンジンの余剰動力や回生動力により発電する発電機に適している。
回転電機10は、回転電機本体と、当該回転電機本体を収容するモータケースと、を有している。回転電機本体は、ロータ12と、回転軸14と、ステータ16と、を有している。ロータ12は、例えば、ロータコアと、当該ロータコアの内部に埋め込まれた複数の永久磁石(磁極、図示せず)と、を有しており、ロータコアの中央には、回転軸14が固着されている。回転軸14は、軸受22を介して軸支されており、ロータ12とともに回転自在となっている。
ロータ12の外周囲には、略環状のステータ16が、ロータ12と同心配置されている。ステータ16は、ステータコア24と、当該ステータコア24に巻回されたステータコイル26と、を備えている。ステータコア24は、複数の鋼板、例えば、電磁鋼板を軸方向に積層して構成される。各鋼板は、非常に薄く、例えば、0.1mm〜1mm、より望ましくは0.2mm〜0.5mmである。複数の鋼板は、ヨーク28に形成されたカシメ部34により互いにカシメ結合されている。
複数の鋼板からなるステータコア24は、環状のヨーク28と、当該ヨーク28の内周縁から突出する複数のティース30と、ヨーク28の外周縁から突出する複数(図示例では三つ)の取付部32と、に大別される。ヨーク28には、上述した通り、複数の鋼板を連結するための複数のカシメ部34が、周方向に均等に形成されている。また、ヨーク28の外周縁からは、平面視略山形の取付部32が、120度間隔で三つ突出している。取付部32は、ステータ16を、ロアケース18の着座部48に着座して固定される部位である。この取付部32には、軸方向に貫通する締結孔32aが形成されており、この締結孔32aに、締結ボルト58が挿通される。なお、ここでは、取付部32を三つとしているが、取付部32は、2以上であれば、その個数は、限定されない。
ステータコイル26は、ステータコア24のティース30に巻回される。ステータコイル26は、三相、すなわち、U相、V相、W相のコイルを有しており、これら三相のコイルに交流電流が印加されることで、回転磁界が形成され、ロータ12が回転する。この三相のコイルは、例えば、分布巻で巻回され、スター結線される。ステータコア24の軸方向両端からは、このステータコイル26の一部が突出して、コイルエンド36を形成する。
リード線側(上側)のコイルエンド36からは、複数のリード線40が引き出されている。リード線40は、端子台54に設けられた接続端子と、ステータコイル26と、を中継する配線であり、例えば、三相コイルに電力を送受する電力線40aや、中性点を形成するために互いに結線される中性線40b等が含まれる。この複数のリード線40は、周方向に殆ど分散しておらず、概ね50°程度の角度範囲内から引き出されている。以下では、この複数のリード線40が引き出される周方向範囲を「引出範囲E1」と呼ぶ。図2から明らかな通り、この引出範囲E1は、周方向に隣接する二つの取付部32の間に位置している。換言すれば、引出範囲E1の近傍には、取付部32は、存在していない。
モータケースは、上端が開口したロアケース18と、当該ロアケース18の上端開口を覆うケースカバー(図示せず)と、を有している。ロアケース18は、ロータ12およびステータ16を収容するもので、ケース底面44と、当該ケース底面44から立脚するケース周壁46と、を有している。ケース周壁46は、図1、図2に示す通り、ステータコア24の外周形状に概ね沿った形状をしており、平面視略円形である。ただし、リード線40の引出範囲E1周辺においては、ケース周壁46は、大きく外側に張り出している。この外側に張り出した箇所には、端子台54が固着される。
ケース底面44は、ステータコア24の軸方向端面に対向する面である。このケース底面44のうちステータコア24の取付部32に対応する箇所には、着座部48が設けられている(図2、図3参照)。着座部48は、ケース底面44から部分的に突出した突出部であり、その高さは、コイルエンド36部の高さよりも十分に高い。着座部48の上面には、締結ボルトが螺合される雌ネジが形成されている。この着座部48にステータコア24の取付部32が載置される。このとき、着座部48は、コイルエンド36よりも十分に高いため、コイルエンド36とケース底面44との干渉は、確実に防止される。また、この場合、ステータコア24の底面のうち、取付部32以外の箇所は、ケース底面44から離間しているといえる。この場合、ステータコア24は、着座部48にのみ接触することになり、ステータコア24とロアケース18との接触面積を小さく抑えることができる。ステータコア24とロアケース18との接触面積を低減できることで、両者の間で伝達される振動や騒音を低減でき、ひいては、回転電機10全体の振動騒音特性を向上できる。
ケース底面44からは、さらに、後述する支持プレート70が載置される支持部50も突出している。支持部50は、ケース底面44から島状に突出する突出部である。図1では、支持部50は、一箇所しか見えていないが、実際には、支持部50は、支持プレート70の対応する位置に複数、設けられている。
上述した通り、ケース周壁46のうち、外側に張り出した箇所には、端子台54が固着されている。この端子台54は、ケース周壁46を貫通して設けられており(図4参照)、回転電機10と、外部の電気機器との電気的接続を中継する。端子台54のうち、モータケースの内部に位置する箇所には、複数の接続端子が設けられており、各接続端子には、リード線40の先端が接続される。このリード線40と接続端子との接続態様は、特に限定されないが、例えば、リード線40の先端に、先端略環状の端子用金具をカシメ結合し、この端子用金具を、端子台54の接続端子に螺合締結してもよい。
さらに、本明細書で開示する回転電機10は、ステータコア24の上面に配される補強プレート60と、ステータコア24の下面に配される支持プレート70と、を有している。かかる二つのプレート60,70の構成の説明のまえに、この二つのプレート60,70が無い場合の問題について説明する。
上述した通り、ステータコア24は、複数の鋼板を積層して構成される。このとき、複数の鋼板が、接着剤等を用いて全面的に結合されるのではなく、カシメ部34等を介して、部分的にのみ連結されている場合、鋼板は、個別に撓みやすい。ここで、各鋼板は、その径に比して厚みが小さく、振動等を受けて軸方向に撓みやすい。すなわち、一般に、板材の撓み量は、材料のヤング率に反比例し、さらに、板厚の3乗に反比例する。これは、板厚が薄いほど、撓み量が増加することを示している。
ここで、取付部32周辺では、ステータコア24が、締結ボルトの頭部と着座部48とで挟み込まれているため、上述した鋼板の撓みは、殆ど生じない。一方で、取付部32と取付部32との中間位置においては、ステータコア24は、拘束されていないため、各鋼板は、その厚み方向に撓んで振動しやすい。かかるステータコア24(鋼板)の振動は、当該ステータ16に取り付けられた部品、例えば、リード線40の劣化等を招くおそれがあった。
本明細書では、こうした鋼板の振動を抑制するために、ステータコア24の上面に、補強プレート60を配している。図5は、補強プレート60の平面図である。また、図6は、補強プレート60を側方から見た図である。
補強プレート60は、ステータコア24を構成する鋼板よりも軸方向に撓みにくいプレートである。既述した通り、板材の撓み量は、材料のヤング率に反比例し、板材の厚みの3乗に反比例する。したがって、補強プレート60を、鋼板よりも撓みにくくするためには、その厚みを鋼板よりも大きくすることが最も効果的といえる。したがって、補強プレート60の厚みは、例えば、鋼板の厚みの2倍以上、より望ましくは、5倍以上、より望ましくは、10倍以上である。また、厚みに比べて影響は小さいものの、ヤング率の差も、撓み量に影響を与える。そこで、補強プレート60は、鋼板とヤング率が同程度の材料、例えば、金属材料から成ることが望ましい。さらに、補強プレート60は、磁束漏れを防止するために、非磁性材料、例えば、ステンレス鋼や黄銅、アルミニウム等からなることが望ましい。
補強プレート60は、一つの取付部32から、引出範囲E1を通過して、周方向に隣接する他の取付部32まで、ヨーク28に沿って延びる略弓形状をしている。換言すれば、補強プレート60は、ステータコア24の全周ではなく、一部範囲にのみ延びている。このように、補強プレート60を、周方向一部にのみ延びる形状としているのは、材料、コストを低減するためである。ただし、補強プレート60は、少なくとも、2つの取付部32間を跨ぐのであれば、更に、より多数の取付部32間を跨ぐ形状でもよく、更には、補強プレート60は、ステータコア24の全周に延びる略環状であってもよい。ただし、いずれの場合であっても、補強プレート60は、ステータコア24の振動を特に抑制したい箇所、本例では、リード線40の引出範囲E1を跨ぐ形状であることが望ましい。
補強プレート60のうち、取付部32に対応する位置(図示例では、補強プレート60の周方向両端)には、取付部32と同様に径方向外側に突出する略山形の耳部62が設けられている。この耳部62のうち、締結孔32aと対応する位置には、同様に貫通孔が形成されている。補強プレート60は、この貫通孔、締結孔32aを挿通する締結ボルト58により、ステータコア24と共締めされる。
つまり、補強プレート60およびステータコア24は、耳部62および取付部32において、締結ボルト58の頭部とロアケース18の着座部48とで挟み込まれる。その結果、当該耳部62において、補強プレート60のロアケース18に対する動きは、規制される。また、既述した通り、補強プレート60は、十分な厚みを持っており、殆ど撓まない。その結果、補強プレート60は、隣接する耳部62と耳部62との中間位置、例えば、引出範囲E1周辺においても殆ど撓まない。
このように殆ど撓まない補強プレート60が、ステータコア24の上面に配された場合、ステータコア24を構成する鋼板が上方へ撓もうとしても、その撓みが補強プレート60により阻害される。結果として、ステータコア24の振動が抑制される。ここで、補強プレート60は、リード線40が引き出される引出範囲E1を周方向に横断しているため、当該引出範囲E1におけるステータコア24の振動が抑制され、リード線40の劣化や接続不良が効果的に防止される。
ところで、鋼板の上方への撓みを防止するためには、補強プレート60の全面がステータコア24の上面に接触していることが望まれる。例えば、補強プレート60の周方向の一部が、ステータコア24から浮いていると、その部分については、鋼板の上方への撓みが生じてしまう。そこで、補強プレート60の全面を確実にステータコア24に接触させるために、補強プレート60の平面度を高く保つことが考えられる。しかし、補強プレート60の平面度を高く保つためには、製造工程の煩雑化、コスト増加等の問題を招く。
そこで、本明細書で開示する回転電機10では、補強プレート60の反り凸面64が、ステータコア24の上面との接触面となるように補強プレート60を配している。すなわち、一般に補強プレート60は、材料となる板材をプレス加工で打ち抜いて形成される。この場合、形成された補強プレート60は、無負荷状態(ステータコア24への取り付け前の状態)では、図6に示すように、打ち抜き方向C(厚み方向一端側)に凸となるように周方向に湾曲する。補強プレート60は、この凸となる面(厚み方向一端側の面)、すなわち、反り凸面64(図6における下面)が、ステータコア24の上面に接触するように、配される。この場合において、補強プレート60のうち、反り上がった周方向両端を、ステータコア24の取付部32に押し付けて締結すれば、自然と、補強プレート60全体が、ステータコア24の上面に接触する形状に矯正される。つまり、補強プレート60の反り凸面64を、ステータコア24との接触面とすれば、補強プレート60の平面度が低いままでも、補強プレート60の全体をステータコア24に接触させることができる。結果として、コスト増加を抑えつつ、ステータコア24の振動を効果的に抑制できる。
ここで、補強プレート60を表裏逆に取り付けた場合、すなわち、反り凸面64を上にして補強プレート60を取り付けた場合、当然ながら、ステータコア24の振動を十分に抑制できない。そこで、補強プレート60の表裏逆に誤組み付けすることを防止するために、補強プレート60には、チェック部66が設けられている。チェック部66は、略弓形の補強プレート60の本体の外周縁から径方向外側に突出した部位である。このチェック部66は、補強プレート60を表裏正しく取り付けた場合には、ロアケース18と干渉せず、補強プレート60を表裏逆にして取り付けた場合には、ロアケース18の一部と干渉する位置およびサイズとなっている。かかるチェック部66を設けることで、補強プレート60を表裏逆に取り付ける誤組み付けを効果的に防止できる。
回転電機10は、さらに、支持プレート70も有している。図7は、支持プレート70の平面図である。支持プレート70も、補強プレート60と同じく、ステータコア24を構成する鋼板よりも軸方向に撓みにくいプレートである。したがって、支持プレート70は、例えば、鋼板の厚みの2倍以上、より望ましくは、5倍以上、より望ましくは、10倍以上の厚みを有することが望ましい。また、支持プレート70は、金属材料かつ非磁性材料からなることが望ましく、例えば、ステンレス鋼や黄銅、アルミニウム等からなることが望ましい。
支持プレート70は、ケース底面44から突出する支持部50に載置され、支持部50に螺合締結される。また、この支持プレート70には、ステータコア24が載置される。支持プレート70の周方向範囲は、引出範囲E1の周方向範囲とほぼ同じとなっている。したがって、ステータコア24のうち引出範囲E1に相当する部分だけは、支持プレート70と補強プレート60とで挟みこまれることになる。このように支持プレート70と補強プレート60で挟みこまれることで、ステータコア24を構成する鋼板の撓みがより確実に防止され、ひいては、リード線40の劣化や接続不良をより確実に防止できる。
ところで、支持プレート70の周方向長さは、補強プレート60の周方向長さに比べて、小さくなっている。このように支持プレート70を全体的に小さくするのは、ステータ16とロアケース18との間の振動・騒音の伝達量を小さくするためである。すなわち、補強プレート60は、ステータコア24とロアケース18との間に介在する部材であるため、この補強プレート60とステータコア24との接触面積が大きいほど、ステータコア24とロアケース18との間で伝達される振動・騒音が大きくなる。そこで、支持プレート70の周方向範囲を、極力、振動を抑制したい箇所、すなわち、リード線40の引出範囲E1とほぼ同じとし、支持プレート70とステータコア24との接触面積の増加を防止している。
以上の説明から明らかな通り、本明細書で開示する回転電機10では、ステータコア24を構成する鋼板よりも撓みにくい補強プレート60および支持プレート70で、ステータコア24の軸方向端面を押さえている。これにより、各鋼板の撓みを抑制でき、ひいては、ステータコア24の振動を抑制できる。なお、これまで説明した構成は、一例であり、少なくとも、鋼板よりも撓みにくい補強プレート60を配するのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、上述の説明では、支持プレート70を設けているが、支持プレート70は、省略されてもよい。支持プレート70を省略した場合は、当該支持プレート70に替えて、ロアケース18に、ステータコア24の引出範囲E1に相当する箇所を支持する突出部を設けてもよい。また、かかる突出部も支持プレート70も設けず、ステータコア24のうち、着座部48以外の下面は、宙に浮いた状態としてもよい。この場合でも、ステータコア24の上面に補強プレート60が配置されるのであれば、鋼板の上方への撓みが阻害されるため、ステータコア24の振動が効果的に抑制される。
また、上述の説明では、補強プレート60は、締結ボルト58で、ステータコア24と共締めされるが、補強プレート60は、ステータコア24の取付部32周辺において、ステータコア24に固定されるのであれば、必ずしも共締めされなくてもよい。例えば、補強プレート60は、ステータコア24の取付部32近傍で、ステータコア24にカシメ結合されてもよい。
10 回転電機、12 ロータ、14 回転軸、16 ステータ、18 ロアケース、22 軸受、24 ステータコア、26 ステータコイル、28 ヨーク、30 ティース、32 取付部、34 カシメ部、36 コイルエンド、40 リード線、44 ケース底面、46 ケース周壁、48 着座部、50 支持部、54 端子台、58 締結ボルト、60 補強プレート、62 耳部、66 チェック部、70 支持プレート、E1 引出範囲。

Claims (7)

  1. 複数の鋼板を軸方向に積層して成るステータコアと、前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、を有するステータと、
    前記ステータと同心配置されたロータと、
    前記ステータおよび前記ロータを収容するとともに、前記ステータコアの一部が着座する着座部を2以上有するケースと、
    前記ステータコアの軸方向一端に固定される補強プレートと、
    を備え、
    前記ステータコアは、周方向に間隔を開けて配される2以上の取付部であって、前記着座部に着座して固定される2以上の取付部を有し、
    前記補強プレートは、前記鋼板よりも前記軸方向に撓みにくいプレートであって、前記ステータコアの前記軸方向一端において少なくとも2つの取付部間に跨って固定されている、
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機であって、さらに、
    前記ケースに取り付けられた端子台と、
    前記ステータコイルの前記軸方向一端側のコイルエンドから引き出されて前記端子台に連結される複数のリード線と、
    を備え、
    前記複数のリード線は、周方向に隣接する二つの着座部の間にある引出範囲において、前記コイルエンドから引き出されており、
    前記補強プレートは、前記引出範囲を跨ぐ、
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機であって、
    前記着座部は、前記ケースのうち、前記ステータコアの軸方向他端面との対向面から部分的に突出した突出部であり、
    前記ステータコアの前記軸方向他端面の一部は、前記ケースの前記対向面と離間している、
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機であって、さらに、
    前記鋼板よりも前記軸方向に撓みにくい支持プレートを備え、
    前記支持プレートは、前記補強プレートとともに前記ステータコアを挟み持つべく、前記ステータコアを挟んで前記補強プレートの軸方向反対側に配されるとともに、その一部が前記ケースの前記対向面に固定されている、
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項4に記載の回転電機であって、
    前記支持プレートの周方向範囲は、前記引出範囲の周方向範囲とほぼ同じである、ことを特徴とする回転電機。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の回転電機であって、
    前記補強プレートは、前記引出範囲の周方向両側に位置する前記二つの着座部の間に跨る略弓形状である、ことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項5に記載の回転電機であって、
    前記補強プレートは、無負荷状態では、厚み方向一端側に凸となるように周方向に湾曲しており、
    前記補強プレートは、前記厚み方向一端側の面が前記ステータコアに接触するように固定されている、
    ことを特徴とする回転電機。
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