JP2016144219A - 回転電機 - Google Patents
回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016144219A JP2016144219A JP2015015756A JP2015015756A JP2016144219A JP 2016144219 A JP2016144219 A JP 2016144219A JP 2015015756 A JP2015015756 A JP 2015015756A JP 2015015756 A JP2015015756 A JP 2015015756A JP 2016144219 A JP2016144219 A JP 2016144219A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- stator core
- reinforcing member
- stator
- end surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
【課題】動力線の振動の発生と異音の発生とを抑制する。
【解決手段】ステータコア32の端面32bに対向する端面32cにおいて、動力線36u,36v,36wの引き出し部37u,37v,38wに対応する領域A1とケース34との間に剛性の高い材料から形成された補強部材40を設け、端面32bの引き出し部37u,37v,38wに対応する領域A2とケース34との間に剛性の高い材料から形成された補強部材42を設ける。これにより、ステータコア32の鋼板の積層方向における振動を抑制して、動力線の振動の発生と異音の発生とを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】ステータコア32の端面32bに対向する端面32cにおいて、動力線36u,36v,36wの引き出し部37u,37v,38wに対応する領域A1とケース34との間に剛性の高い材料から形成された補強部材40を設け、端面32bの引き出し部37u,37v,38wに対応する領域A2とケース34との間に剛性の高い材料から形成された補強部材42を設ける。これにより、ステータコア32の鋼板の積層方向における振動を抑制して、動力線の振動の発生と異音の発生とを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機に関し、詳しくは、複数の薄板の鋼板が積層されて円環状に形成されると共にコイルが組み付けられたステータコアと、ステータコアを収納するケースと、コイルの端部と外部端子とを接続する動力線と、を備える回転電機に関する。
従来、この種の回転電機としては、積層コアと、発電コイルと、結線部とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。積層コアは、コアプレートを複数枚積層して構成されており、エンジンケースに取り付けられている。発電コイルは、積層コアの突極部に巻回されている。結線部は、発電コイルの巻線端子と外部リード線とを接続している。この回転電機では、積層コアの全外周をエンジンケースの環状のステータ取付部にねじで固定している。そして、ねじの頭部を収容するねじ頭部収容部を積層コアに設けることにより、ステータ取付部の一部に切り欠きを設けてねじ頭部収容部とするものと比較すると、ステータの剛性を高めることができるとしている。
しかしながら、上述の回転電機では、積層コアの全外周がエンジンケースに接触しているから、積層コアとエンジンケースとの接触面積が比較的大きくなってしまう。こうした接触面積が増えると、積層コアの振動がケースへ伝達されやすくなり、異音が発生してしまう。こうした異音の発生を抑制するために、積層コアの一部だけエンジンケースのステータ取付部に取り付ける手法があるが、この手法では、充分に積層コアの振動を抑制することができなくなり振動が増加してしまう。積層コアの振動が増加すると、結線部が振動して曲げ応力が働き、結線部の耐久性が低下してしまう。
本発明の回転電機は、動力線の振動と異音の発生とを抑制することを主目的とする。
本発明の回転電機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の回転電機は、
複数の薄板の鋼板が積層されて円環状に形成されると共にコイルが組み付けられたステータコアと、前記ステータコアを収納するケースと、前記コイルの端部と外部端子とを接続する動力線と、を備える回転電機であって、
前記動力線は、前記ステータコアの鋼板の積層方向の第1端面側から前記ステータコアの径方向外側に引き出された引き出し部を有し、該引き出し部が前記外部端子に接続されており、
前記ステータコアの前記第1端面の反対側の第2端面において前記動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部と前記ケースとの間のみに補強部材が設けられている、
ことを要旨とする。
複数の薄板の鋼板が積層されて円環状に形成されると共にコイルが組み付けられたステータコアと、前記ステータコアを収納するケースと、前記コイルの端部と外部端子とを接続する動力線と、を備える回転電機であって、
前記動力線は、前記ステータコアの鋼板の積層方向の第1端面側から前記ステータコアの径方向外側に引き出された引き出し部を有し、該引き出し部が前記外部端子に接続されており、
前記ステータコアの前記第1端面の反対側の第2端面において前記動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部と前記ケースとの間のみに補強部材が設けられている、
ことを要旨とする。
この本発明の回転電機では、動力線は、ステータコアの鋼板の積層方向の第1端面側からステータコアの径方向外側に引き出された引き出し部を有し、引き出し部が外部端子に接続されている。そして、ステータコアの第1端面の反対側の第2端面において動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部とケースとの間のみに補強部材を設ける。ここで、「第2端面において動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部とケースとの間のみに補強部材が設けられている」とは、第2端面における引き出し部に対応する領域の少なくとも一部を除く第2端面の領域とケースとの間には補強部材が設けられていないことを意味している。ステータコアの第1端面の反対側の第2端面における動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部とケースとの間のみに補強部材を設けることにより、積層方向の剛性を高めることができるから、ステータコアの振動を抑制して動力線の振動を抑制することができる。また、第2端面のうち動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部とケースとの間のみに補強部材を設けるから、第2端面とケースとの間の外周の全てとケースとの間に補強部材を設けるものと比較すると、補強部材とケースとの接触面積を小さくすることができる。これにより、ステータコアの振動が補強部材を介してケースに伝搬し、ケースに振動が発生することを抑制して、ケースの振動による異音の発生を抑制することができる。この結果、動力線の振動と異音の発生とを抑制できる。
こうした本発明の回転電機において、前記ステータコアの前記第1端面において前記引き出し部に対応する領域の少なくとも一部とケースとの間のみに第2補強部材を設けるものとしてもよい。こうすれば、第1端面の全面に補強部材を設けるものと比較すると、回転電機の軽量化を図ることができる。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としてのモータ20のステータ30の外観を示す外観図である。なお、図1では、説明のため、ケース34の図における上側の一部が切り取られて示されている。モータ20は、ステータ30と、図示しないロータとから構成されている。ステータ30は、図示するように、ステータコア32と、図示しないコイルと、ケース34と、動力線36u、36v、36wと、中性線36nと、外部端子38u,38v,38wと、補強部材40,42と、を備える。
ステータコア32は、複数の薄板の鋼板が積層されて、全体として円環状に形成されている。ステータコア32は、径方向内側に突出した複数のティース32aに図示しないU相,V相,W相のコイルが組み付けられている。
ケース34は、コイルが組み付けられたステータコア32を収納している。ケース34には、外部端子38u,38v,38wが取り付けられた端子台34aが設けられている。
動力線36u、36v、36wは、ステータコア32に組み付けられたコイルと外部端子38u,38v,38wとを接続する。動力線36u、36v、36wは、ステータコア32の鋼板の積層方向の端面32b側からステータコア32の径方向外側に引き出されると共に外部端子38u,38v,38wに接続された引き出し部37u、37v、37wを有する。中性線36nは、モータ20の中性点を構成するコイルの結線部に接続されており、端子台34aに固定されている。
外部端子38u,38v,38wは、モータ20を駆動する駆動回路からのU相,V相,W相用の電力が入力されたり、動力線36u,36v,36wからU相,V相,W相用の電力が出力されたりする。
図2はステータコア32とケースとの間やステータコア32に補強部材40,42が取り付けられている様子を説明するための説明図であり、図3は補強部材40の平面図であり、図4は補強部材42の平面図である。なお、図2では、説明のため、図1におけるケース34の側面の一部を切り取ると共に動力線36u,36v,36w、端子台34a,外部端子38u,38v,38wの記載を省略している。
補強部材40,42は、比較的剛性の高い材料により板状に形成されている。補強部材40は、図1〜図4に示すように、端面32bに対向する端面32cのうち動力線36u、36v、36wの引き出し部37u、37v、37wに対応する領域A1とケース34との間に設けられている。補強部材42は、端面32bのうち動力線36u、36v、36wの引き出し部37u、37v、37wに対応する領域A2とケース34との間に設けられている。このように補強部材40,42を設けることにより、積層方向の剛性を高めることができ、ステータコア32の振動を抑制することができる。これにより、動力線36u、36v、36wの引き出し部37u、37v、37wの振動を抑制し、動力線36u、36v、36wの耐久性の低下を抑制することができる。
また、補強部材40は、領域A1とケース34との間のみに設けられているから、端面32cの全周に亘って補強部材を設けるものと比較すると、補強部材40とケース34との接触面積を小さくできる。これにより、ステータコア32の振動が補強部材40を介してケース34に伝搬し、ケース34が振動することを抑制できる。よって、ケース34の振動による異音の発生を抑制することができる。
さらに、補強部材42は、領域A2のみに設けられているから、端面32bの全周に亘って補強部材を設けるものと比較すると、ステータ30の軽量化を図ることができる。
以上説明した実施例のモータ20によれば、補強部材40を端面32bに対向する端面32cの領域A1とケース34との間のみに設け、補強部材42を端面32bの領域A2とケース34との間のみに設けることにより、ステータコア32の鋼板の積層方向における振動を抑制して、動力線36u,36v,36wの振動の発生と異音の発生とを抑制できる。
実施例のモータ20では、ステータコア32の領域A1とケース34との間に図3に例示した形状の補強部材40を設けるものとしたが、他の形状の補強部材40を設けるものとしてもよい。図5は変形例のモータにおけるステータ130の側面の概略を示す概略図であり、図6はステータ130の要部の概略を示す概略図である。変形例のモータのステータ130に例示するように、ステータコア32の領域A1とケース34との間にケース34の底面34bから立設するリブ状の補強部材140を設けるものとしてもよい。図7は他の変形例のモータにおけるステータ230の側面の概略を示す概略図であり、図8はステータ230の要部の概略を示す概略図である。変形例のモータにおけるステータ230に例示するように、ケース34の底面34bに底面34bから立設するリブ234cを設けて、リブ234cと領域A1との間に補強部材240を設けるものとしてもよい。図9は、補強部材240をリブ234cに取り付けている様子を示す説明図である。図示するように、補強部材240に突起部240aを設け、リブ234cに突起部240aに整合する凹部234dを設けて、突起部240aを凹部234dに差し込むことにより、補強部材240をリブ234cに取り付けるものとしてもよい。また、図10の変形例のモータにおけるステータ330に例示するように、リブ234cと同様のリブ334cをケース34の底面34bに設け、補強部材340をボルト340aによりリブ334cに取り付けるものとしてもよい。
実施例のモータ20では、ステータコア32の端面32bに補強部材42を設けるものとしたが、補強部材42を設けないものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ステータコア32が「ステータコア」に相当し、ケース34が「ケース」に相当し、動力線36u,36v,36wが「動力線」に相当し、引き出し部37u,37v,37wが「引き出し部」に相当し、補強部材40が「補強部材」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、回転電機の製造産業などに利用可能である。
20 モータ、30,130,230,330 ステータ、32 ステータコア、32a ティース、32b,32c 端面、34 ケース、34a 端子台、34b 底面、36n 中性線、36u,36v,36w 動力線、37u,37v,37w 引き出し部、38u,38v,38w 外部端子、40,42,140,240,340 補強部材、234c,334c リブ、234d 凹部、240a 突起部、340a ボルト、A1,A2 領域。
Claims (1)
- 複数の薄板の鋼板が積層されて円環状に形成されると共にコイルが組み付けられたステータコアと、前記ステータコアを収納するケースと、前記コイルの端部と外部端子とを接続する動力線と、を備える回転電機であって、
前記動力線は、前記ステータコアの鋼板の積層方向の第1端面側から前記ステータコアの径方向外側に引き出された引き出し部を有し、該引き出し部が前記外部端子に接続されており、
前記ステータコアの前記第1端面の反対側の第2端面において前記動力線の引き出し部に対応する領域の少なくとも一部と前記ケースとの間のみに補強部材が設けられている、
回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015015756A JP2016144219A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015015756A JP2016144219A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016144219A true JP2016144219A (ja) | 2016-08-08 |
Family
ID=56571000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015015756A Pending JP2016144219A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016144219A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018068042A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | トヨタ自動車株式会社 | 補強部材の取付構造 |
JP2019030041A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機 |
-
2015
- 2015-01-29 JP JP2015015756A patent/JP2016144219A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018068042A (ja) * | 2016-10-20 | 2018-04-26 | トヨタ自動車株式会社 | 補強部材の取付構造 |
JP2019030041A (ja) * | 2017-07-25 | 2019-02-21 | トヨタ自動車株式会社 | 回転電機 |
US11095187B2 (en) | 2017-07-25 | 2021-08-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Rotary electric machine |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20160301269A1 (en) | Rotary electric machine rotor | |
JP2010246343A5 (ja) | ||
JP6003113B2 (ja) | 回転電気機械 | |
JPWO2016178368A1 (ja) | 回転電機およびその製造方法 | |
JP2013115949A (ja) | 端部絶縁部材、固定子および回転機 | |
JP5267751B1 (ja) | 回転電機 | |
JP6113049B2 (ja) | 回転電機のステータ | |
JP6597327B2 (ja) | 回転電機 | |
JP5609835B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2016144219A (ja) | 回転電機 | |
JP5181627B2 (ja) | 回転電機および回転電機の製造方法 | |
JP2014138429A (ja) | 回転電機 | |
JP4793802B2 (ja) | 内転型ブラシレス直流電動機 | |
US10381894B2 (en) | Stator end coil retainer member elastically press end coil against the stator core | |
JPWO2017122445A1 (ja) | 回転電機の固定子、回転電機、および回転電機の固定子の製造方法 | |
JP2014054104A (ja) | リード線端末の取付構造 | |
Kim et al. | Vibration analysis according to stator shape design in a PMSM | |
CN203416091U (zh) | 防震胶圈及电机 | |
JP2010124661A (ja) | 回転電機 | |
JP2016046867A (ja) | 回転電機ステータ | |
JP6390545B2 (ja) | 電動機 | |
JP6108655B2 (ja) | 発電機用磁石 | |
US1122187A (en) | Coil-support | |
JP2011239626A (ja) | 回転電機 | |
JP2008199856A (ja) | ステータコア、回転電機および回転電機ユニット |