JP2019026981A - 空気紡績機及び表示制御方法 - Google Patents

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Hiroyuki Susami
浩之 須佐見
真治 岩田
Shinji Iwata
真治 岩田
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Abstract

【課題】空気紡績を行う空気紡績機においてスライバの消費長さを正確に算出する構成を提供する。【解決手段】精紡機は、案内装置と、ドラフト装置と、空気紡績装置と、第1モータ81と、制御部100と、を備える。案内装置は、スライバを案内する。ドラフト装置は、案内装置が案内したスライバを送るバックローラ16を備え、当該スライバを繊維束として供給する。空気紡績装置は、ドラフト装置が供給した繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する。第1モータ81は、バックローラ16を駆動し、指示信号に応じて回転量が制御される。制御部100は、指示信号に基づいて、スライバの消費長さを算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、主として、空気紡績機に関する。詳細には、スライバの消費長さを算出するための構成に関する。
従来から、紡績機等の繊維機械において、原料であるスライバを効率的に補充するために、スライバの消費長さ等を算出する処理を行う構成が知られている。特許文献1から3は、この種の繊維機械を開示する。
特許文献1は、オープンエンド精紡機等の生産管理装置を開示する。この生産管理装置は、スライバの消費長さを算出し、スライバの消費長さが予め設定した量に到達した際に、作業者に報知する。生産管理装置は、巻取ドラム又はドローオフローラを駆動させる駆動軸の回転を検出することで、スライバの消費長さを算出する。
特許文献2は、スライバの始端とスライバの終端を接続する自動篠継ぎ装置を開示する。この自動篠継ぎ装置は、光電管式のセンサを用いてスライバの端末を検出する。
特許文献3は、スライバが収容されるケンスを紡績機に供給するケンス交換システムに関する。このケンス交換システムはケンス交換管理装置を備える。このケンス交換管理装置は、ケンス内に収容されるスライバの量、各紡績ユニットにおける紡績速度、並びに、紡績番手等のデータから、次のケンス交換時期を算出する。
特公平2−29770号公報 実公平7−40536号公報 特開平11−279862号公報
しかし、特許文献1では、紡績装置よりも繊維走行方向の下流側の巻取ドラム又はドローオフローラを駆動させる駆動軸の回転を検出する構成であるため、スライバの正確な消費長さを検出できない。例えば、紡績装置でファイバーロスが発生したとしても、当該ファイバーロスに基づくスライバの消費長さを全体的なスライバの消費長さに反映することができない。更に、パッケージに巻き取られる糸から糸欠陥等を除去するために、糸の一部分を除去したとしても、当該除去された糸に基づくスライバの消費長さを全体的なスライバの消費長さに反映することも困難である。また、特許文献2は、スライバの端末を検出する構成であり、スライバの消費長さを具体的に算出する構成ではない。特許文献3では、設定された紡績速度に基づいてケンス交換時期を算出するため、ケンス交換時期を正確性に算出できないことがある。
本発明の主要な目的は、空気紡績を行う空気紡績機においてスライバの消費長さを正確に算出する構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、この空気紡績機は、案内装置と、供給装置と、空気紡績装置と、電動モータと、制御部と、を備える。前記案内装置は、スライバを案内する。前記供給装置は、前記案内装置が案内したスライバを送る搬送ローラを備え、当該スライバを繊維束として供給する。前記空気紡績装置は、前記供給装置が供給した前記繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する。前記電動モータは、前記搬送ローラを駆動し、指示信号に応じて回転量が制御される。前記制御部は、前記指示信号に基づいて、前記スライバの消費長さを算出する。
これにより、搬送ローラ等の回転量を直接検出するセンサを用いることなく、スライバの消費長さを算出できる。従って、センサを追加することによる空気紡績機の構成の複雑化とコストアップとを回避できる。また、スライバを送る搬送ローラの回転量に基づいて算出を行うため、紡績速度等を用いてスライバの消費長さを算出する方法と比較して、スライバの消費長さを正確に算出できる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、この空気紡績機は、案内装置と、供給装置と、空気紡績装置と、制御部と、を備える。前記案内装置は、スライバを案内する。前記供給装置は、前記案内装置が案内したスライバを送る搬送ローラを備え、当該スライバを繊維束として供給する。前記空気紡績装置は、前記供給装置が供給した前記繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する。前記制御部は、前記搬送ローラ又は当該搬送ローラと同期して回転する部材の回転量に基づいて、前記スライバの消費長さを算出する。
供給装置の搬送ローラは、空気紡績装置よりも上流側に配置されるため、空気紡績装置でのファイバーロス等の影響を受けずにスライバの消費長さを正確に算出できる。
前記の空気紡績機においては、少なくとも前記供給装置と前記空気紡績装置を有する紡績ユニットを複数備えることが好ましい。
紡績ユニットを複数備える空気紡績機では、オペレータが各紡績ユニットのスライバの消費長さを把握することが難しいため、本発明の効果を一層有効に発揮できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御部は、前記スライバの消費長さに基づいて前記スライバの残り長さを算出する処理を行う。制御部は、算出した前記スライバの残り長さに基づいて前記供給装置を前記紡績ユニット毎に停止させる制御が可能であり、当該制御において、前記スライバの繊維走行方向の上流側の端部が前記案内装置よりも上流側の位置に配置されるように前記供給装置を停止させる。
これにより、例えばスライバの補充(スライバケンスの交換)時に、スライバを案内装置にセットする作業が不要となるため、スライバの補充を短時間で行うことができ、空気紡績機全体の稼動効率の低下を回避できる。
前記の空気紡績機においては、前記制御部は、前記スライバの初期長さ情報、及び、繊維走行速度に基づいて、複数の前記紡績ユニットの何れかで前記スライバがなくなるまでの残り時間、及び、所定時間以内に補充が必要な前記スライバの合計の数量の少なくとも何れかを算出することが好ましい。
これにより、スライバの補充を補助する情報が算出されるため、例えばスライバの補充を効率的に行うことができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、複数の前記紡績ユニットに関する情報を表示する第1表示部を備える。前記第1表示部は、前記制御部が算出した前記残り時間、及び、前記数量の少なくとも何れかを表示する。
これにより、スライバの補充を行うオペレータが第1表示部の表示を確認することで、効率的にスライバを補充したり、スライバがなくなるまでに補充を完了させたりし易くなる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、前記紡績ユニットに個別に配置され、報知状態と非報知状態とを切替可能に構成された報知部を備える。前記報知部は、前記報知部が配置される前記紡績ユニットについて、前記紡績ユニットの前記スライバの残り長さが所定長さ以下になった場合、及び、現在の前記スライバを用いて前記紡績ユニットで紡績可能な残り時間が所定時間以下になった場合、の少なくとも何れかにおいて報知状態に切り替わる。
これにより、スライバの補充を行うオペレータが報知部の報知内容を確認することで、スライバの補充が必要な紡績ユニットを早めに特定できるので、スライバの補充を効率的に行うことができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、前記紡績ユニットに個別に配置され、少なくとも数字を表示可能な第2表示部を備える。前記第2表示部は、当該第2表示部が配置される前記紡績ユニットについて、前記スライバの残り長さ及び当該スライバがなくなるまでの残り時間の少なくとも何れかを表示する。
これにより、各紡績ユニットのスライバの使用状況が詳細に表示されるので、スライバの補充を行うオペレータがこの表示を確認することで、スライバの補充を効率的に行うことができる。
前記の空気紡績機においては、複数の前記紡績ユニットについて、補充が必要な前記スライバの数量及びスライバの補充が必要なタイミングのうち少なくとも何れかを外部へ送信する送信部を備えることが好ましい。
これにより、空気紡績機の表示部等を確認する構成と比較して、スライバの補充に関する情報を様々な場所で確認可能となる。
前記の空気紡績機においては、前記制御部は、前記スライバの残り長さに関する閾値である停止長さを記憶しており、前記スライバの残り長さが前記停止長さ以下になった場合に前記供給装置を停止させることが好ましい。
これにより、品質が低い可能性がある端部近傍のスライバから紡績糸が生成されることを防止できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記供給装置は、前記案内装置が案内したスライバをドラフトして繊維束とするドラフト装置である。前記搬送ローラは、前記ドラフト装置が備える複数のドラフトローラと複数の対向ローラである。隣接する2つの前記紡績ユニットがそれぞれ備える前記複数の対向ローラを前記複数のドラフトローラに向けて押圧する、又は、隣接する2つの前記紡績ユニットがそれぞれ備える前記複数のドラフトローラを前記複数の対向ローラに向けて押圧するドラフト装置クレードルを備える。前記制御部は、前記ドラフト装置クレードルが前記ドラフトローラ又は前記対向ローラを押圧している状態であって、かつ、2つの前記紡績ユニットの前記ドラフト装置が前記スライバを保持している状態で、一方の前記紡績ユニットの前記ドラフト装置を停止させる。
これにより、一方の紡績ユニットは、スライバを保持している状態でドラフト装置が停止するため、ドラフト装置クレードルの押圧を解除することなく、紡績動作を再開できる。従って、他方の紡績ユニットの紡績動作を継続させながら、一方の紡績ユニットによる紡績動作を再開できるため、生産効率の低下を防止できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、スライバ貯留部と、パッケージ載置部と、を備える。前記スライバ貯留部には、前記案内装置が案内する前記スライバが貯留される。前記パッケージ載置部には、前記空気紡績装置が紡績した前記紡績糸を巻き終えたパッケージが置かれる。平面視において、前記紡績ユニットの並列方向と垂直な方向において、前記パッケージ載置部、前記紡績ユニット、前記案内装置、前記スライバ貯留部の順で配置されており、前記パッケージ載置部を基準として、前記紡績ユニットの反対側には、前記並列方向に沿って延びる通路が形成されている。
上記のレイアウトでは、紡績ユニットに対して通路の反対側にスライバ貯留部が配置されているため、通常は通路で作業しているオペレータがスライバの残り長さを目視することが困難になり易い。従って、スライバがなくなってからスライバを補充する場合が多くなり、生産効率が低下する。この点、本発明を用いることにより、上記のレイアウトであってもオペレータがスライバの消費長さを把握し易くなる。その結果、スライバがなくなる前にスライバを補充できる可能性が高くなるため、生産効率を上昇させることができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績装置は、ノズルブロックと、中空ガイド軸体と、を備える。前記ノズルブロックは、空気を噴射して紡績室に旋回流を発生させることによって前記繊維束に撚りを加える。前記中空ガイド軸体は、前記紡績室で撚りが加えられた前記繊維束を外部へ案内する。
一般的に上記のタイプの空気紡績機は紡績速度が高速であるため、何らかの理由で紡績動作を一時的に停止している紡績ユニットは、他の紡績ユニットと比較して、スライバの消費長さが大幅に少なくなる。その結果、複数の紡績ユニット間でスライバの補充タイミングが大きく異なるため、本発明の効果を一層有効に発揮できる。
前記の空気紡績機においては、前記制御部が算出する前記スライバの消費長さの算出結果をリセットする操作が可能なリセット操作部を備えることが好ましい。
これにより、例えばスライバを補充した後にリセット操作部を操作することで、補充後のスライバの消費長さを正確に算出することができる。
前記の空気紡績機においては、前記供給装置の上流側の端部と前記案内装置の上流側の端部との間に前記搬送ローラの回転量又は前記スライバが送られる長さを検出するセンサが設けられていないことが好ましい。
これにより、上記のようなセンサが設けられていないため、空気紡績機の構成を簡素にでき、更にコストを下げることができる。
本発明の第3の観点によれば、以下のスライバ補充情報の表示制御方法が提供される。即ち、このスライバ補充情報の表示制御方法は、前記空気紡績機と通信可能に配置される外部機器に対して、以下の受信工程と、表示工程と、を行わせる。前記受信工程では、前記指示信号に基づいて算出された前記スライバの消費長さ、及び、当該スライバの消費長さに基づいて算出される情報のうち少なくとも何れかを受信する。前記表示工程では、前記受信工程で受信した内容を前記外部機器に表示する。
これにより、スライバの補充に有用な情報を外部機器に表示させることができるので、オペレータがこの外部機器を携帯することで、スライバの補充を効率的に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る精紡機の全体的な構成を示す正面図。 精紡機の縦断面図。 空気紡績装置及びその周辺の機器の構成を示す側面断面図。 精紡機の制御ブロック図。 紡績動作中にユニット制御部が行う処理を示すフローチャート。 紡績動作の停止後にユニット制御部が行う処理を示すフローチャート。 機台制御部が行う処理を示すフローチャート。 携帯端末が行う処理を示すフローチャート。 ユニット表示部の表示例を示す図。 機台表示部の表示例を示す図。 変形例の精紡機の制御ブロック図。
次に、本発明の一実施形態に係る精紡機について、図面を参照して説明する。本明細書において「上流」及び「下流」とは、繊維走行方向における上流及び下流を意味する。
図1に示すように、精紡機(空気紡績機)1は、並べて配置された複数の紡績ユニット2と、糸継台車41と、玉揚台車42と、原動機ボックス43と、を備えている。
原動機ボックス43の内部には、機台制御部101が配置されている。この機台制御部101は、複数の紡績ユニット2を制御する。原動機ボックス43は、機台表示部(第1表示部)50を備える。機台表示部50は、オペレータの適宜の操作により、各紡績ユニット2の稼動状況及び/又は糸品質に関する情報を表示する。機台制御部101は、アンテナ(送信部)103を介して、上記の情報をオペレータが携帯する携帯端末(外部機器)200に送信可能である。機台制御部101は、上記の情報を精紡機1の前工程の機械である練条機に送信しても良い。機台表示部50及び機台制御部101は、原動機ボックス43以外に設けられていても良い。
携帯端末200は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等であり、少なくとも精紡機1との無線通信を行う通信部と、所定の情報を表示する表示部と、を備えている。携帯端末200は、様々なアプリケーションを実行可能な汎用機であっても良いし、精紡機1等の繊維機械に関するアプリケーションのみが実行される専用機(組込み機)であっても良い。
図2に示すように、各紡績ユニット2は、上流から下流へ向かって順に、スライバ貯留部(スライバケンス)5と、複数の案内装置6と、ドラフト装置(供給装置)7と、空気紡績装置9と、糸貯留装置12と、巻取装置13と、を備える。ドラフト装置7は、スライバ貯留部5のスライバ15を送りながらドラフトして繊維束8とする。このドラフト装置7が供給する繊維束8は、空気紡績装置9で紡績される。空気紡績装置9から送出された紡績糸10は、後述のヤーンクリアラ49を通過した後、糸貯留装置12を更に通過する。そして、巻取装置13によって紡績糸10がボビン48に巻き取られることにより、パッケージ28が形成される。
案内装置6は、スライバ貯留部5に貯留されているスライバ15をドラフト装置7に向けて案内する。案内装置6は、ローラ状の部材であり、スライバ15を幅方向に案内する案内部が繊維走行方向に平行な方向に沿って設けられている。本実施形態では、案内装置6を駆動する駆動部は設けられておらず、下流側のドラフト装置7がスライバ15を引っ張ることにより、スライバ15を下流側へ搬送させる。案内装置6を駆動する駆動部が設けられていても良い。
ドラフト装置7は案内装置6から供給されるスライバ15を、複数のドラフトローラ(ボトムローラ、搬送ローラ)と、複数の対向ローラ(トップローラ、搬送ローラ)との間で挟み込んで搬送することにより、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)繊維束8とする。ドラフト装置7は、上流側から順に、バックローラ16、サードローラ17、ミドルローラ19、及びフロントローラ20の4つのドラフトローラを備える。ミドルローラ19には、ゴム製のエプロンベルト18が巻き掛けられている。各ドラフトローラは、所定の回転速度で回転駆動される。
隣り合う2つの紡績ユニット2では、対向ローラの軸同士は連結されるとともに、ドラフト装置クレードル21に支持されている。ドラフト装置クレードル21は、対向ローラをドラフトローラに対して押圧する状態と、対向ローラをドラフトローラから離間させる状態と、の間で位置を変更可能に構成されている。対向ローラをドラフトローラから離間させることで、ドラフト装置7を清掃することができる。ドラフト装置クレードル21は、対向ローラではなくドラフトローラを支持する構成であっても良い。
図4に示すように、ドラフト装置7は、バックローラ16を駆動する第1モータ81と、サードローラ17を駆動する第2モータ82と、ミドルローラ19を駆動する第3モータ83と、フロントローラ20を駆動する第4モータ84と、を備える。本実施形態の第1モータ81から第4モータ84は、紡績ユニット2毎に設けられているため、ドラフトローラの回転の有無及び回転速度を紡績ユニット2毎に変更可能である。
ドラフト装置7は、第1モータ(電動モータ)81から第4モータ84をそれぞれ駆動するためのモータドライバとして、第1モータ制御部85と、第2モータ制御部86と、第3モータ制御部87と、第4モータ制御部88と、を備える。第1モータ81から第4モータ84は、紡績ユニット2毎に設けられたユニット制御部102によって制御されている。ユニット制御部102は、1つの紡績ユニット2毎に設ける代わりに、複数の紡績ユニット2毎に1つ設けられていても良い。
具体的には、例えば第1モータ81はステップモータであり、ユニット制御部102から第1モータ制御部85に入力されたパルスの数(第1モータ81の回転を指示するパルスの数)に基づいて回転量(回転させる回数及び回転させる角度)が制御されている。従って、単位時間あたりに入力されるパルスの数を変化させることで、第1モータ81の単位時間あたりの回転回数を制御できる。ユニット制御部102は、第1モータ81の回転を指示するパルスの数(指示信号)に基づいて、第1モータ81の回転回数を求めることができる。第2モータ82から第4モータ84についても同様に回転回数を求めることができる。そのため、本実施形態では、ドラフトローラ(特に繊維走行方向の最も上流側に配置されている搬送ローラであるバックローラ16)の回転回数を検出するセンサ、及び、案内装置6に案内されるスライバ15を検出するセンサを備えていない。言い換えれば、精紡機1は、スライバ貯留部5(即ち案内装置6から)からドラフト装置7にかけて、繊維の走行長さを直接的に又は間接的に検出するセンサを備えていない。
空気紡績装置9は、ドラフト装置7から供給された繊維束8を用いて紡績糸10を生成する。具体的には、図3に示すように、空気紡績装置9は、第1ホルダ(ノズルブロック)60と、第2ホルダ70と、を備える。第1ホルダ60は、空気紡績装置9の上流側の端部に配置される。第1ホルダ60は、繊維ガイド61と、紡績室62と、ノズル63と、を備える。
繊維ガイド61は、ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8を空気紡績装置9の内部に向けて案内する。繊維ガイド61には、繊維導入口61aと、ガイドニードル61bと、が形成されている。ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8は、繊維導入口61aから導入され、ガイドニードル61bに巻き掛かるようにして紡績室62内に案内される。空気紡績装置9は、ノズル63から紡績室62内に空気を噴出して、紡績室62内の繊維束8に旋回空気流を作用させる。なお、ガイドニードル61bを省略し、繊維ガイド61の下流側端部にガイドニードル61bの機能を持たせても良い。
第2ホルダ70は、中空ガイド軸体71を備える。中空ガイド軸体71の軸中心には糸通路72が形成されている。ノズル63から噴射された空気によって、繊維束8の繊維の後端は中空ガイド軸体71の先端の周囲を振り回される。これにより、撚りが加えられた繊維束8は、糸通路72を通って下流側の糸出口(図略)から空気紡績装置9の外部へ送出される。
空気紡績装置9の下流には、糸貯留装置12が設けられている。糸貯留装置12は、図2に示すように、糸貯留ローラ26を備えている。
糸貯留ローラ26は、その外周面に一定量の紡績糸10を巻き付けて一時的に貯留することができる。糸貯留ローラ26の外周面に紡績糸10を巻き付けた状態で当該糸貯留ローラ26を所定の回転速度で回転させることにより、空気紡績装置9から紡績糸10を所定の速度で引き出して下流側に搬送することができる。糸貯留ローラ26の外周面に紡績糸10を一時的に貯留することができるので、糸貯留装置12を一種のバッファとして機能させることができる。これにより、空気紡績装置9における紡績速度と、巻取速度(パッケージ28へ巻き取られる紡績糸10の走行速度)と、が何らかの理由により一致しない不具合(例えば紡績糸10の弛み等)を解消することができる。なお、糸貯留装置12の代わりに、デリベリローラとニップローラを設けて、当該ローラ対にて紡績糸10を空気紡績装置9から引き出すようにしても良い。あるいは、空気紡績装置9と糸貯留装置12の間にデリベリローラとニップローラを設けても良い。デリベリローラとニップローラを設ける場合、糸貯留装置12の代わりに、当該ローラ対の下流に紡績糸10を空気で一時的に貯留するスラックチューブを設けても良い。
糸貯留装置12の下流には、糸ガイド25及び巻取装置13が配置されている。糸ガイド25と巻取装置13の間にワキシング装置を設け、紡績糸10にワックスを付与しても良い。
巻取装置13は、クレードルアーム46と、巻取ドラム98と、トラバースガイド99と、を備えている。クレードルアーム46は、紡績糸10を巻き取るためのボビン48を回転可能に支持する。巻取ドラム98は、図略の巻取ドラム駆動モータの駆動力が伝達されることにより、前記ボビン48又はパッケージ28の外周面に接触した状態で回転する。巻取ドラム駆動モータは、例えば、複数の紡績ユニット2に対して共通で設けられており、原動機ボックス43内に設けられている。トラバースガイド99は、紡績糸10を係合可能である。巻取装置13は、トラバースガイド99を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム98を巻取ドラム駆動モータによって駆動する。これにより、巻取装置13は、巻取ドラム98に接触するパッケージ28を回転させ、紡績糸10を綾振りしつつ、紡績糸10をパッケージ28に巻き取る。
各紡績ユニット2は、ユニット表示パネル53を備えている。ユニット表示パネル53は、報知ランプ(報知部)54と、ユニット表示部(第2表示部)55と、リセット操作部56と、を備えている。例えば、報知ランプ54は、通常時は消灯されており(非報知状態)、紡績ユニット2においてオペレータの介入が必要な異常が発生した際に点灯する(報知状態)。報知ランプ54は、通常時と異常時の双方において点灯しており、通常時と異常時で色が異なる構成でも良い。報知ランプ54は、通常時は消灯又は点灯しており、異常時に点滅する構成でも良い。オペレータはこの報知ランプ54の状態を目視で確認することで異常の発生を知ることができる。ユニット表示部55は、セグメントディスプレイであり、異常発生時において、異常に関する情報及びエラーコード等を表示する。リセット操作部56は、後述のスライバ15の消費長さの算出結果(積算長さ)をリセットするためのボタン等である。
糸継台車41は、図1及び図2に示すように、糸継装置93と、サクションパイプ94と、サクションマウス95と、を備えている。糸継台車41は、ある紡績ユニット2で糸切れ又は糸切断が発生すると、図略のレール上を走行して当該紡績ユニット2又はその近傍で停止する。サクションパイプ94は、軸を中心に上方向に回動して、空気紡績装置9から送出される紡績糸10を捕捉し、軸を中心に下方向に回動することによって当該紡績糸10を糸継装置93へ案内する。サクションマウス95は、軸を中心に下方向に回動して、パッケージ28から紡績糸10を捕捉し、軸を中心に上方向に回動することによって当該紡績糸10を糸継装置93へ案内する。糸継装置93は、案内された紡績糸10同士の糸継ぎを行う。これにより、巻取装置13は、紡績糸10の巻き取りを再開できる。
玉揚台車42は、クレードルアーム46にボビン48を供給して紡績糸10の巻取りの準備を行うボビンセット作業と、満巻になったパッケージ28をクレードルアーム46から取り外す玉揚作業と、を行う。玉揚台車42は、ある紡績ユニット2に対してボビンセット作業及び/又は玉揚作業を行う指示を受けると、紡績ユニット2が並べて配置されている領域の外側の走行路上を当該紡績ユニット2まで走行する。玉揚台車42は、指示を受けた紡績ユニット2の前で停止し、ボビンセット作業又は玉揚作業(又はその両方の作業)を行う。玉揚台車42によって玉揚げされたパッケージ28は、パッケージ載置部47に載置される。
本実施形態において、パッケージ載置部47はコンベアとしての機能を有しており、紡績ユニット2が並べられる方向に沿ってパッケージ28が搬送されて、次工程へ自動的に送られる。ただし、パッケージ載置部47がコンベア機能を有しないように構成して、パッケージ載置部47上のパッケージ28がオペレータによって手作業で回収されるようにしても良い。以上のようにして玉揚作業が行われる。
パッケージ載置部47を挟んで紡績ユニット2の反対側には、オペレータが通行する通路44が設けられている。言い換えれば、通路44は、精紡機1の正面側(例えば機台表示部50又はユニット表示パネル53が配置される側)(機械正面側)に設けられている。
精紡機1は、機械背面側(図2の右側)にスライバ貯留部5が配置され、その反対側である機械正面側(図2の左側)に通路44が設けられている。その間には、機械正面側から順に、通路44、紡績ユニット2、案内装置6、スライバ貯留部5が配置されている。このように、通路44とスライバ貯留部5の間に多数の部材が配置されているので、オペレータは通路44を通行するときに、スライバ貯留部5のスライバ15の残り長さを直接目視で確認できないため、スライバ15の補充のタイミングが分かりにくいという課題がある。本実施形態の精紡機1は、スライバ15の残り長さをオペレータが確認し易くするための構成を備えている。
次に、図5から図9を参照して、スライバ15の補充に関する情報の算出処理及び表示処理について説明する。これらの処理は、機台制御部101、ユニット制御部102、及び携帯端末200によって行われる。以下の説明では、機台制御部101とユニット制御部102を合わせて制御部100と称することがある。また、以下の説明では、スライバ15からパッケージ28を生成する作業の全体を「紡績動作」と称する。つまり、紡績動作は、ドラフト装置7によるドラフト及び空気紡績装置9による紡績を含む動作である。
初めに、ユニット制御部102が行う処理について図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。上述のように、ユニット制御部102は、バックローラ16の回転を指示するために第1モータ制御部85へ送信するパルスの数に基づいて第1モータ81の累計回転回数を取得することができる。第1モータ81とバックローラ16の回転回数の比は決まっているため、第1モータ81の累計回転回数に基づいて、バックローラ16の累計回転回数を算出(取得)することができる(S101)。バックローラ16と第1モータ81の回転回数の比が1である場合、第1モータ81の累計回転回数とバックローラ16の累計回転回数は等しい。
次に、ユニット制御部102は、ステップS101で取得したバックローラ16の累計回転回数に基づいて、スライバ15の消費長さを算出する(S102)。具体的には、ユニット制御部102は、バックローラ16の累計回転回数に、バックローラ16の直径及び円周率を乗ずることで、バックローラ16が送り出したスライバ15の長さ(即ち、スライバ15の消費長さ)を算出する。スライバ15とバックローラ16の間の滑りを考慮して、補正係数等を更に乗じても良い。
次に、ユニット制御部102は、ステップS102で算出したスライバ15の消費長さと、繊維走行速度の設定値(スライバ15、繊維束8、及び紡績糸10の何れかの設定走行速度)と、スライバ15の初期長さ情報と、を取得する。各スライバ貯留部5に貯留されているスライバ15の量は、各紡績ユニット2によるスライバ15の消費が開始される前の状態である満量の状態においては基本的には全て同じ長さであるため、スライバ15の初期長さ情報は一定の値である。繊維走行速度の設定値及びスライバ15の初期長さ情報は、オペレータにより予め入力され、機台制御部101又はユニット制御部102に記憶される。機台制御部101が他の機器と通信することで、これらの情報を取得する構成であっても良い。例えば、スライバ貯留部5の記憶部、又は練条機からスライバ15の初期長さ情報を所得するようにしても良い。
ユニット制御部102は、バックローラ16の累計回転回数と、繊維走行速度の設定値と、スライバ15の初期長さ情報に基づいて、スライバ15の残り長さとスライバ15がなくなるまでの残り時間とを算出する(S103)。スライバ15の初期長さ情報から、スライバ15の消費長さを減算することで、スライバ15の残り長さを算出できる。また、繊維走行速度の設定値を用いることで、単位時間あたりのスライバ15の消費長さが算出できるので、スライバ15がなくなるまでの残り時間を算出できる。繊維走行速度の設定値に代えて、バックローラ16の回転速度に基づいて繊維走行速度(例えば過去の所定時間の平均のスライバ15の走行速度)を算出して、ステップS103の処理に用いても良い。
ユニット制御部102は、ステップS103で算出した、スライバ15の残り長さ又は残り時間を図9に示すようにユニット表示部55に表示する(S104)。ユニット表示部55はセグメントディスプレイであるため、残り長さ又は残り時間に対応した数字を表示する。残り長さを表示する場合、残り長さを具体的な数値(例えば「2」メートル等)で示しても良いし、残り長さを初期長さに対する割合(例えば「15」%等)で示しても良い。また、残り長さに代えて残り時間を示しても良い。また、ユニット表示部55が表示可能な桁数が多い場合、又は、ユニット表示部55がドットマトリクス式のディスプレイである場合は、残り長さと残り時間の両方を表示することもできる。ユニット表示部55は、残り長さと残り時間の何れを表示するかが切換可能に構成されていても良い。
次に、ユニット制御部102は、ステップS103で算出した残り長さが停止長さ以下かを判定する(S105)。この停止長さは、紡績動作を停止させるタイミングを規定するための数値である。従来では、スライバ15がなくなる場合、空気紡績装置9に繊維束8が供給されなくなったこと、又は、空気紡績装置9から紡績糸10が送出されないことを検出して、紡績動作が停止されていた。この場合、スライバ15を補充して紡績動作を再開する場合、スライバ15を案内装置6に掛ける作業が必要となる。また、上述のようにドラフト装置クレードル21は、2つの紡績ユニット2の対向ローラをまとめて支持しているため、対向ローラをドラフトローラから離間させた状態にして、スライバ15をドラフト装置7にセットし直す必要がある。そのため、隣の紡績ユニット2の紡績動作も停止させる必要があった。これに対し、本実施形態では、残り長さが停止長さ以下となった場合に紡績動作を停止させる(S106)。停止長さとして、紡績動作の停止後にスライバ15の上流側の端部が案内装置6よりも上流側(即ちドラフト装置7よりも上流側)になるような値が設定されている。これにより、案内装置6にスライバ15を掛ける作業(通す作業)及びドラフト装置クレードル21を操作する作業が不要となり、オペレータの手間が軽減できる。また、オペレータの手間の軽減により紡績動作の再開を早く行うことができるとともに、隣の紡績ユニット2の紡績動作の停止も不要となるため、生産効率を向上できる。紡績動作の停止後の処理は後述する。
ユニット制御部102は、算出した残り長さが停止長さより長い場合、この残り長さが予告長さ(所定長さ)以下であるか否かを判定する(S107)。予告長さは、停止長さよりも長く、オペレータにスライバ15の補充を促すタイミングを決定するための長さである。ユニット制御部102は、算出した残り長さが予告長さ以下である場合、報知ランプ54を点灯させる(S108)。このとき、ユニット表示部55にスライバ15が少ないことを示すエラーコードを表示しても良い。また、報知ランプ54に加えて又は代えて、報知音を発生させても良い。残り長さに基づいて報知ランプ54を点灯させる処理に代えて、残り時間が予告時間(所定時間)以下になった場合に報知ランプ54を点灯させても良い。
次に、ユニット制御部102は、算出したスライバ15の残り長さ及び残り時間を機台制御部101へ送信する(S109)。ステップS109での送信は、有線であっても良いし、無線であっても良い。その後、ユニット制御部102は、再びステップS101の処理を行う。
以下、図6を参照して、紡績動作の停止後にユニット制御部102が行う処理を説明する。紡績動作の停止後、ユニット制御部102は、リセット操作部56が操作されたか否かを判定する(S110)。ユニット制御部102は、リセット操作部56が操作された場合、スライバ15の消費長さをリセットする。従って、スライバ15の補充後にリセット操作部56が操作されることで、ユニット制御部102は、スライバ15の補充を考慮した、スライバ15の消費長さを適切に算出できる。具体的には、ユニット制御部102が管理しているスライバ15の消費長さが0になるとともに、スライバ15の残り長さがスライバ15の初期長さ情報と一致する。
紡績動作の停止後にスライバ貯留部5に残ったスライバ15の品質は悪い可能性がある。従って、オペレータは、この残ったスライバ15を廃棄しつつ、案内装置6の上流側の位置において、補充したスライバ15の下流側の端部を紡績ユニット2にセットされているスライバ15に接続する。オペレータは、上記残ったスライバ15を廃棄しなくても良い。
次に、ユニット制御部102は、紡績動作の再開指示の有無を判定する(S112)。ユニット制御部102は、紡績動作の再開指示があった場合、紡績動作を再開し(S113)、再びステップS101の処理を行う。ユニット制御部102は、紡績動作の再開指示がない場合は、再開指示があるまで待機する。
以下、図7を参照して、機台制御部101が行う処理について説明する。
機台制御部101は、上記のステップS109でユニット制御部102が送信した情報(具体的には、各紡績ユニット2のスライバ15の残り長さ及び残り時間)を取得(受信)する(S201)。
次に、機台制御部101は、複数の紡績ユニット2のユニット制御部102から受信した残り時間を比較することで、最も短い残り時間を選択し、図10に示すように、「補充が必要になるまでの時間」として機台表示部50に表示する(S202)。オペレータは、この表示を見ることで、スライバ15の補充が必要なタイミングを把握できる。
次に、機台制御部101は、ステップS202で選択及び表示した残り時間が算出された紡績ユニット2を示す情報を機台表示部50に表示する(S203)。オペレータは、この表示を見ることで、次にスライバ15の補充が必要な紡績ユニット2を把握できる。なお、最も残り時間が短い紡績ユニット2だけでなく、所定時間以内にスライバ15の補充が必要な紡績ユニット2を機台表示部50に表示しても良い。
次に、機台制御部101は、取得した残り時間に基づいて、所定時間以内に補充が必要なスライバ15の合計の数量(例えば本数、スライバ貯留部の個数)を算出して機台表示部50に表示する(S204)。オペレータは、この表示を見ることで、どの程度の数量のスライバ15が必要になるかを把握できる。
次に、機台制御部101は、機台表示部50に表示された情報(具体的には、補充が必要になるまでの時間、次に補充が必要な紡績ユニット2を示す情報、所定時間以内に補充が必要なスライバの合計の数量)を、アンテナ103を介して携帯端末200へ送信する(S205)。なお、携帯端末200へ送信する情報は、上記の3つの情報のうち1つ又は2つであっても良いし、機台制御部101がユニット制御部102から取得した紡績ユニット2毎の情報であっても良い。また、携帯端末200へ送信する情報は、スライバ15の補充に関係する情報であるスライバ補充情報であれば、携帯端末200への送信用に別途算出された情報であっても良い。オペレータは、この表示を見ることで、必要となるスライバ15の数量を把握できる。機台制御部101から携帯端末200への送信タイミングは、例えば図7に示すように機台表示部50に表示する情報の内容の更新毎であっても良いし、携帯端末200からの要求を受信した場合であっても良いし、これら以外の任意のタイミングであっても良い。
以下、図8を参照して、携帯端末200が行う処理について説明する。
携帯端末200は、機台制御部101から、機台表示部50に表示された情報(具体的には、補充が必要になるまでの時間、次に補充が必要な紡績ユニット2を示す情報、所定時間以内に補充が必要なスライバの合計の数量)を受信する(S301、受信工程)。
次に、携帯端末200は、機台制御部101から受信した情報を当該携帯端末200の表示画面に表示する(S302、表示工程)。オペレータは、この携帯端末200を携帯することで、機台表示部50及びユニット表示パネル53を見ることなく、スライバ15の消費状況を把握することができるので、より効率的にスライバ15の補充を行うことができる。
上述のように、機台制御部101が送信する情報は別の情報であっても良く、その場合は携帯端末200は上述した以外の情報を表示する。携帯端末200は、機台制御部101が有する、スライバ15の補充に関する様々な情報を受信及び記憶しておき、オペレータの操作に応じた情報を表示する構成であっても良い。携帯端末200は、オペレータの操作に応じて、機台制御部101にアクセスして、対応した情報を取得する構成であっても良い。
以上に説明したように、本実施形態の精紡機1は、案内装置6と、ドラフト装置7と、空気紡績装置9と、第1モータ81と、制御部100と、を備える。案内装置6は、スライバ15を案内する。ドラフト装置7は、案内装置6が案内したスライバ15を送るバックローラ16を備え、当該スライバ15を繊維束8として供給する。空気紡績装置9は、ドラフト装置7が供給した繊維束8に空気流によって撚りを加えて紡績糸10を生成する。第1モータ81は、バックローラ16を駆動し、指示信号(具体的にはパルスの数)に応じて回転量が制御される。制御部100は、指示信号に基づいて、スライバ15の消費長さを算出する。
これにより、ドラフトローラ等の回転量を直接検出するセンサを用いることなく、スライバ15の消費長さを算出できる。従って、センサを追加することによる精紡機1の構成の複雑化とコストアップとを回避できる。また、スライバ15を送るドラフトローラの回転量に基づいて算出を行うため、紡績速度等を用いてスライバ15の消費長さを算出する方法と比較して、スライバ15の消費長さを正確に算出できる。
本実施形態の精紡機1では、少なくともドラフト装置7と空気紡績装置9を有する紡績ユニット2を複数備える。
紡績ユニット2を複数備える精紡機1では、オペレータが各紡績ユニット2のスライバ15の消費長さを把握することが難しいため、本発明の効果を一層有効に発揮できる。
本実施形態の精紡機1では、制御部100は、スライバ15の消費長さに基づいてスライバ15の残り長さを算出する処理を行う。制御部100は、算出したスライバ15の残り長さに基づいてドラフト装置7を紡績ユニット2毎に停止させる制御が可能であり、当該制御において、スライバ15の繊維走行方向の上流側の端部が案内装置6よりも上流側の位置となるようにドラフト装置7を停止させる。
これにより、例えばスライバ15の補充(スライバケンスの交換)時に、スライバ15を案内装置6にセットする作業が不要となるため、スライバ15の補充を短時間で行うことができ、精紡機1全体の稼動効率の低下を回避できる。
本実施形態の精紡機1では、制御部100は、スライバ15の初期長さ情報、及び、繊維走行速度に基づいて、複数の紡績ユニット2の何れかでスライバ15がなくなるまでの残り時間、及び、所定時間以内に補充が必要なスライバ15の合計の数量の少なくとも何れかを算出する。
これにより、スライバ15の補充を補助する情報が算出されるため、例えばスライバ15の補充を効率的に行うことができる。
本実施形態の精紡機1は、複数の紡績ユニット2に関する情報を表示する機台表示部50を備える。機台表示部50は、複数の紡績ユニット2の何れかでスライバ15がなくなるまでの残り時間、及び、所定時間以内に補充が必要なスライバ15の合計の数量の少なくとも何れかを表示する。
これにより、スライバ15の補充を行うオペレータが機台表示部50の表示を確認することで、効率的にスライバ15を補充したり、スライバ15がなくなるまでに補充を完了させたりし易くなる。
本実施形態の精紡機1は、紡績ユニット2に個別に配置され、報知状態と非報知状態とを切替可能に構成された報知ランプ54を備える。報知ランプ54は、報知ランプ54が配置される紡績ユニット2について、紡績ユニット2のスライバ15の残り長さが予告長さ以下になった場合、及び、現在のスライバ15を用いて紡績ユニット2で紡績可能な残り時間が予告時間以下になった場合、の少なくとも何れかにおいて報知状態に切り替わる。
これにより、スライバ15の補充を行うオペレータが報知ランプ54の報知内容(点灯の有無、点灯色、点滅の有無等)を確認することで、スライバ15の補充が必要な紡績ユニット2を早めに特定できるので、スライバ15の補充を効率的に行うことができる。
本実施形態の精紡機1は、紡績ユニット2に個別に配置され、少なくとも数字を表示可能なユニット表示部55を備える。ユニット表示部55は、当該ユニット表示部55が配置される紡績ユニット2について、スライバ15の残り長さ及び当該スライバ15がなくなるまでの残り時間の少なくとも何れかを表示する。
これにより、各紡績ユニット2のスライバ15の使用状況が詳細に表示されるので、スライバ15の補充を行うオペレータがこの表示を確認することで、スライバ15の補充を効率的に行うことができる。
本実施形態の精紡機1では、複数の紡績ユニット2について、補充が必要なスライバ15の数量及びタイミングのうち少なくとも何れかを外部へ送信するアンテナ103を備える。
これにより、精紡機1の表示部等を確認する構成と比較して、スライバ15の補充に関する情報を様々な場所で確認可能となる。
本実施形態の精紡機1の制御部100は、スライバ15の残り長さに関する閾値である停止長さを記憶しており、スライバ15の残り長さが停止長さ以下になった場合にドラフト装置7を停止させる。
これにより、品質が低い可能性がある端部近傍のスライバ15から紡績糸10が生成されることを防止できる。
本実施形態の精紡機1は、隣接する2つの紡績ユニット2がそれぞれ備える複数の対向ローラを複数のドラフトローラに向けて押圧する、又は、隣接する2つの紡績ユニット2がそれぞれ備える複数のドラフトローラを複数の対向ローラに向けて押圧するドラフト装置クレードル21を備える。制御部100は、ドラフト装置クレードル21がドラフトローラを押圧している状態であって、かつ、2つの紡績ユニット2のドラフト装置7がスライバ15を保持している状態で、一方の紡績ユニット2のドラフト装置7を停止させる。
これにより、一方の紡績ユニット2は、スライバ15を保持している状態でドラフト装置7が停止するため、ドラフト装置クレードル21の押圧を解除することなく、紡績動作を再開できる。従って、他方の紡績ユニット2の紡績動作を継続させながら、一方の紡績ユニット2による紡績動作を再開できるため、生産効率の低下を防止できる。
本実施形態の精紡機1は、スライバ貯留部5と、パッケージ載置部47と、を備える。スライバ貯留部5には、案内装置6が案内するスライバ15が貯留される。パッケージ載置部47には、空気紡績装置9が紡績した紡績糸10を巻き終えたパッケージが置かれる。平面視において、紡績ユニット2の並列方向と垂直な方向において、パッケージ載置部47、紡績ユニット2、案内装置6、スライバ貯留部5の順で配置されており、パッケージ載置部47を基準として、紡績ユニット2の反対側には、並列方向に沿って延びる通路が形成されている。
上記のレイアウトでは、紡績ユニット2に対して通路の反対側にスライバ貯留部5が配置されているため、通常は通路で作業しているオペレータがスライバ15の残り長さを目視することが困難になり易い。従って、スライバ15がなくなってからスライバ15を補充する場合が多くなり、生産効率が低下する。この点、本発明を用いることにより、上記のレイアウトであってもオペレータがスライバ15の消費長さを把握し易くなる。その結果、スライバ15がなくなる前にスライバ15を補充できる可能性が高くなるため、生産効率を上昇させることができる。
本実施形態の精紡機1は、第1ホルダ60と、中空ガイド軸体71と、を備える。第1ホルダ60は、空気を噴射して紡績室62に旋回流を発生させることによって繊維束8に撚りを加える。中空ガイド軸体71は、紡績室62で撚りが加えられた繊維束8を外部(中空ガイド軸体71の外部、即ち空気紡績装置9の外部)へ案内する。
一般的に上記のタイプの精紡機1は紡績速度が高速であるため、何らかの理由で紡績動作を一時的に停止している紡績ユニット2は、他の紡績ユニット2と比較して、スライバ15の消費長さが大幅に少なくなる。その結果、複数の紡績ユニット2間でスライバ15の補充タイミングが大きく異なるため、本発明の効果を一層有効に発揮できる。
本実施形態の精紡機1では、制御部100が算出するスライバ15の消費長さの算出結果をリセットする操作が可能なリセット操作部56を備える。
これにより、例えばスライバ15を補充した後にリセット操作部56を操作することで、補充後のスライバ15の消費長さを正確に算出することができる。
本実施形態の精紡機1では、ドラフト装置7の上流側の端部と案内装置6の上流側の端部との間にドラフトローラの回転量又はスライバ15が送られる長さを検出するセンサが設けられていない。
これにより、上記のようなセンサが設けられていないため、精紡機1の構成を簡素にでき、更にコストを下げることができる。上記のようなセンサのメンテナンス及び故障による交換のために精紡機1の紡績動作を止める事態も発生しないため、精紡機1の運転効率が低下することもない。
以上に本発明の好適な実施の形態及び変形例を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、バックローラ16の回転を指示するパルスを生成するハードウェアと、パルスの数に基づいて累計回転回数を算出するハードウェアと、が同じであるが、異なっていても良い。
上記実施形態では、第1モータ81から第4モータ84が紡績ユニット2毎に設けられているが、複数の紡績ユニット2のドラフトローラを共通のモータで駆動する構成であっても良い。この構成では、各紡績ユニット2のドラフトローラの回転速度は全て同じとなる。また、この構成では、クラッチを用いて、モータからドラフトローラへの動力の伝達と非伝達を切り替えることで、紡績ユニット2毎にドラフトローラの回転の有無を切り替えることができる。従って、この構成では、ドラフトローラの回転量と、クラッチの動作状態と、に基づいてスライバの消費長さを算出することができる。例えば、第3モータ83と第4モータ84は、複数の紡績ユニット2に対して共通で設け、原動機ボックス43内に配置されていても良い。
上記実施形態では、報知ランプ54による報知、ユニット表示部55による表示は、スライバ15の残り長さに基づいて行うが、スライバ15がなくなるまでの残り時間に基づいて行っても良い。
上記実施形態では、バックローラ16を駆動する第1モータ81を回転させるためのパルスの数に基づいて、スライバ15の消費長さを算出する構成であるが、他のドラフトローラ(サードローラ17、ミドルローラ19、フロントローラ20)を駆動するモータを回転させるためのパルスの数に基づいてスライバ15の消費長さを算出する構成であっても良い。
上記実施形態では、第1モータ81の回転を指示するパルスの数に基づいてスライバ15の消費長さを検出する。これに代えて、図11に示すように、バックローラ16の回転量を検出する回転センサ89を設け、この回転センサ89の検出結果に基づいてバックローラ16の累計回転回数を算出することもできる。また、図11に示すように、バックローラ16とサードローラ17を第1モータ81で駆動する場合、バックローラ16とサードローラ17は、回転速度は異なるが回転回数の比が固定であるため、同期して回転する。そのため、サードローラ17の回転量を検出することで、バックローラ16の回転量を精度良く推定できる。従って、精紡機1は、バックローラ16の回転量を検出するセンサに代えて、サードローラ17の回転量を検出するセンサを備える構成であっても良い。あるいは、第1モータ81の出力軸から、バックローラ16又はサードローラ17の駆動軸まで動力を伝達するギア等もバックローラ16と同期して回転するため、そのギアの回転回数を検出するようにしても良い。
上記実施形態では、リセット操作部56は、紡績ユニット2の通路44側(機械正面側)に設けられているが、紡績ユニット2を挟んで通路44の反対側(機械背面側、スライバ貯留部5及び案内装置6の近傍)に設けられていても良い。これにより、スライバ15の補充作業の後に、オペレータは機械正面側に移動することなくリセット操作部56を操作できる。また、精紡機1は、スライバの残り長さが停止長さ以下になったことが原因で紡績動作が停止した場合において、紡績動作の再開後に自動的にリセットが行われる構成であっても良い。
上記実施形態では、スライバ15の補充に関する情報を算出する処理は、機台制御部101又はユニット制御部102で行われているが、機台制御部101で行うと説明した処理の一部がユニット制御部102で行われても良いし、その逆であっても良い。例えば、紡績ユニット2毎の残り時間を算出する処理を、機台制御部101で行っても良い。また、ユニット制御部102が携帯端末200と通信する機能を備えていても良い。
空気紡績装置9は、上記実施形態の構成の装置に代えて、互いに反対方向に繊維束に撚りを掛ける一対のエアジェットノズルを備えていても良い。
上記実施形態の空気紡績装置9は、エアジェット精紡機であるが、オープンエンド精紡機にも本発明を適用できる。オープンエンド精紡機では、ドラフト装置に代えて、供給装置が設けられる。供給装置は、案内装置が案内したスライバを空気紡績装置(具体的には、繊維を開繊するための開繊室、及び、開繊された繊維を集束かつ加撚する紡績室)へ送る供給ローラを備えている。供給ローラは対向ローラを有さない構成であっても良い。この供給ローラを駆動する電動モータの回転量を指示する指示信号を用いることで、上記実施形態と同様に、スライバの消費長さ等を算出できる。
上記実施形態では、ステップモータである第1モータ81の指示信号(パルスの数)に基づいてスライバ15の消費長さ等を算出している。搬送ローラを駆動する電動モータは、指示信号に応じて回転量が制御されるモータであれば、ステップモータではなく、例えばサーボモータであっても良い。
上記実施形態では、精紡機1の高さ方向において、パッケージ28の巻取時におけるドラフト装置7から巻取装置13までの紡績糸10の走行経路が上から下に設定されており、スライバ貯留部5は機械背面側に設けられていた。しかし、上記走行経路を下から上に設定し、スライバ貯留部5を機械正面側であって、ドラフト装置7の下方の位置に配置しても良い。
1 精紡機(空気紡績機)
7 ドラフト装置(供給装置)
9 空気紡績装置
16 バックローラ(ドラフトローラ)
17 サードローラ(ドラフトローラ)
18 エプロンベルト(ドラフトローラ)
20 フロントローラ(ドラフトローラ)
50 機台表示部(第1表示部)
53 ユニット表示パネル
54 報知ランプ(報知部)
55 ユニット表示部(第2表示部)
56 リセット操作部
81 第1モータ
85 第1モータ制御部

Claims (16)

  1. スライバを案内する案内装置と、
    前記案内装置が案内したスライバを送る搬送ローラを備え、当該スライバを繊維束として供給する供給装置と、
    前記供給装置が供給した前記繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
    前記搬送ローラを駆動し、指示信号に応じて回転量が制御される電動モータと、
    前記指示信号に基づいて、前記スライバの消費長さを算出する制御部と、
    を備えることを特徴とする空気紡績機。
  2. スライバを案内する案内装置と、
    前記案内装置が案内したスライバを送る搬送ローラを備え、当該スライバを繊維束として供給する供給装置と、
    前記供給装置が供給した前記繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
    前記搬送ローラ又は当該搬送ローラと同期して回転する部材の回転量に基づいて、前記スライバの消費長さを算出する制御部と、
    を備えることを特徴とする空気紡績機。
  3. 請求項1又は2に記載の空気紡績機であって、
    少なくとも前記供給装置と前記空気紡績装置を有する紡績ユニットを複数備えることを特徴とする空気紡績機。
  4. 請求項3に記載の空気紡績機であって、
    前記制御部は、
    前記スライバの消費長さに基づいて前記スライバの残り長さを算出する処理を行い、
    算出した前記スライバの残り長さに基づいて前記供給装置を前記紡績ユニット毎に停止させる制御が可能であり、当該制御において、前記スライバの繊維走行方向の上流側の端部が前記案内装置よりも上流側の位置に配置されるように前記供給装置を停止させることを特徴とする空気紡績機。
  5. 請求項3又は4に記載の空気紡績機であって、
    前記制御部は、
    前記スライバの初期長さ情報、及び、繊維走行速度に基づいて、複数の前記紡績ユニットの何れかで前記スライバがなくなるまでの残り時間、及び、所定時間以内に補充が必要な前記スライバの合計の数量の少なくとも何れかを算出することを特徴とする空気紡績機。
  6. 請求項5に記載の空気紡績機であって、
    複数の前記紡績ユニットに関する情報を表示する第1表示部を備え、
    前記第1表示部は、前記制御部が算出した前記残り時間、及び、前記数量の少なくとも何れかを表示することを特徴とする空気紡績機。
  7. 請求項3から6までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記紡績ユニットに個別に配置され、報知状態と非報知状態とを切替可能に構成された報知部を備え、
    前記報知部は、前記報知部が配置される前記紡績ユニットについて、前記紡績ユニットの前記スライバの残り長さが所定長さ以下になった場合、及び、現在の前記スライバを用いて前記紡績ユニットで紡績可能な残り時間が所定時間以下になった場合、の少なくとも何れかにおいて報知状態に切り替わることを特徴とする空気紡績機。
  8. 請求項3から7までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記紡績ユニットに個別に配置され、少なくとも数字を表示可能な第2表示部を備え、
    前記第2表示部は、当該第2表示部が配置される前記紡績ユニットについて、前記スライバの残り長さ及び当該スライバがなくなるまでの残り時間の少なくとも何れかを表示することを特徴とする空気紡績機。
  9. 請求項3から8までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    複数の前記紡績ユニットについて、補充が必要な前記スライバの数量及び前記スライバの補充が必要なタイミングのうち少なくとも何れかを外部へ送信する送信部を備えることを特徴とする空気紡績機。
  10. 請求項3から9までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記制御部は、前記スライバの残り長さに関する閾値である停止長さを記憶しており、前記スライバの残り長さが前記停止長さ以下になった場合に前記供給装置を停止させることを特徴とする空気紡績機。
  11. 請求項10に記載の空気紡績機であって、
    前記供給装置は、前記案内装置が案内したスライバをドラフトして繊維束とするドラフト装置であり、
    前記搬送ローラは、前記ドラフト装置が備える複数のドラフトローラと複数の対向ローラであり、
    隣接する2つの前記紡績ユニットがそれぞれ備える前記複数の対向ローラを前記複数のドラフトローラに向けて押圧する、又は、隣接する2つの前記紡績ユニットがそれぞれ備える前記複数のドラフトローラを前記複数の対向ローラに向けて押圧するドラフト装置クレードルを備え、
    前記制御部は、前記ドラフト装置クレードルが前記ドラフトローラ又は前記対向ローラを押圧している状態であって、かつ、2つの前記紡績ユニットの前記ドラフト装置が前記スライバを保持している状態で、一方の前記紡績ユニットの前記ドラフト装置を停止させることを特徴とする空気紡績機。
  12. 請求項3から11までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記案内装置が案内する前記スライバが貯留されるスライバ貯留部と、
    前記空気紡績装置が生成した前記紡績糸を巻き終えたパッケージが置かれるパッケージ載置部と、
    を備え、
    平面視において、前記紡績ユニットの並列方向と垂直な方向において、前記パッケージ載置部、前記紡績ユニット、前記案内装置、前記スライバ貯留部の順で配置されており、前記パッケージ載置部を基準として、前記紡績ユニットの反対側には、前記並列方向に沿って延びる通路が形成されていることを特徴とする空気紡績機。
  13. 請求項1から12までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記空気紡績装置は、
    空気を噴射して紡績室に旋回流を発生させることによって前記繊維束に撚りを加えるノズルブロックと、
    前記紡績室で撚りが加えられた前記繊維束を外部へ案内する中空ガイド軸体と、
    を備えることを特徴とする空気紡績機。
  14. 請求項1から13までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記制御部が算出する前記スライバの消費長さの算出結果をリセットする操作が可能なリセット操作部を備えることを特徴とする空気紡績機。
  15. 請求項1から14までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記供給装置の上流側の端部と前記案内装置の上流側の端部との間に前記搬送ローラの回転量又は前記スライバが送られる長さを検出するセンサが設けられていないことを特徴とする空気紡績機。
  16. スライバを案内する案内装置と、
    前記案内装置が案内したスライバを送る搬送ローラを備え、当該スライバを繊維束として供給する供給装置と、
    前記搬送ローラを駆動し、入力された指示信号に応じて回転量が制御される電動モータと、
    前記供給装置が供給した前記繊維束に空気流によって撚りを加えて紡績糸を生成する空気紡績装置と、
    を備える空気紡績機の外部に位置しており、当該空気紡績機と通信可能に配置される外部機器に対して、
    前記指示信号に基づいて算出された前記スライバの消費長さ、及び、当該スライバの消費長さに基づいて算出される情報のうち少なくとも何れかを受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信した内容を前記外部機器に表示する表示工程と、
    を行わせることを特徴とするスライバ補充情報の表示制御方法。
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