以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<空気調和システム1の全体構成と動作概要>
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかる空気調和システム1は、主に、サーバ100と、インターネットやルータなどを介してサーバ100に接続可能な空気調和機200と、インターネットやルータなどを介してサーバ100に接続可能なスマートフォン300などの通信端末(携帯端末)などを含む。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。空気調和機200は、定期的に、人感センサを利用して周囲に人がいるか否かを検知する。図1(A)に示すように、空気調和機200は、人を検知すると、人を検知した旨の情報をサーバ100に送信する。なお、人感センサの例としては、CCD(Charged Coupled Device)やCMOS(complementary metal oxide semiconductor)などの撮像素子や、赤外線センサなど、周知のものを使用すればよい。
図1(B)に示すように、空気調和機200は、人を検知しなかった場合は、人を検知しなかった旨の情報をサーバ100に送信する。この場合、サーバ100は、図2に示すように、自動清掃を実行してもよいかどうかを、空気調和機200のユーザのスマートフォン300に問い合わせる。
図1(C)に示すように、ユーザが自動清掃を許可すると、スマートフォン300から自動清掃の許可の通知がサーバ100に送られる。サーバ100は、当該通知に基づいて、空気調和機200に自動清掃を開始させる。
このように、本実施の形態においては、空気調和機200の周囲に人が検知できない場合に、ユーザに自動清掃を実行してもよいか否かを問い合わせるので、ユーザや空気調和機200の周囲の人が望まないタイミングで自動清掃が実行されてしまう可能性を低減することができる。以下、このような機能を実現するための空気調和システム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバ100のハードウェア構成>
図3を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)などによって実現される。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、ユーザ管理データ121、空気調和機管理データ122、自動清掃管理データ123、その他の本実施の形態にかかる家電管理サービスに利用されるデータベースなどを記憶する。なお、本実施の形態においては、これらのデータベースなどの情報がサーバ100に格納されているが、それらの情報はサーバ100がアクセス可能な他の装置に格納されてもよい。
図4は、本実施の形態にかかるユーザ管理データ121を示すイメージ図である。図4を参照して、本実施の形態にかかるユーザ管理データ121は、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名、通信端末IDなどの対応関係を含む。
図5は、本実施の形態にかかる空気調和機管理データ122を示すイメージ図である。図5を参照して、本実施の形態にかかる空気調和機管理データ122は、空気調和機200毎に、主に、空気調和機200のIDと、空気調和機200のユーザのIDなどの対応関係を含む。
図6は、本実施の形態にかかる自動清掃管理データ123を示すイメージ図である。図6を参照して、本実施の形態にかかる自動清掃管理データ123は、空気調和機200毎に、主に、空気調和機200のIDと、直近の自動清掃が完了した日時と、それからの経過時間と、直近のユーザへの自動清掃の実行の提案の通知の日時などの対応関係を含む。
図3に戻って、ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、空気調和機200やスマートフォン300などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して空気調和機200やスマートフォン300などの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<サーバ100における情報処理>
次に、図7を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、受信したデータに基づいて、空気調和機200の周囲に人が検知されたか否かを判断する(ステップS112)。空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、前回の通知から所定時間、たとえば1時間、以上経過しているか否かを判断する(ステップS122)。前回の通知から所定時間、たとえば1時間、以上経過していない場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
前回の通知から所定時間以上経過している場合(ステップS122にてYESである場合)、CPU110は、空気調和機管理データ122とユーザ管理データ121とを参照して、空気調和機200のユーザの通信端末、たとえばユーザのスマートフォン300を特定する(ステップS130)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該スマートフォン300に自動清掃の実行を提案するためのデータを送信する(ステップS134)。CPU110は、自動清掃管理データ123の当該空気調和機200の前回通知日時を更新する。なお、このとき、スマートフォン300は、図2に示すような画面を表示する。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、自動清掃を許可しない旨のデータを受け付けた場合(ステップS136にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、自動清掃を許可する旨のデータを受け付けた場合(ステップS136にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して空気調和機200に自動清掃を実行する旨の命令を送信する(ステップS138)。CPU110は、自動清掃管理データ123の当該空気調和機200の完了日時を更新する(ステップS140)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
<空気調和機200のハードウェア構成>
図8を参照して、空気調和システム1を構成する空気調和機200のハードウェア構成の一態様について説明する。本実施の形態にかかる空気調和機200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、時計(タイマ)250と、通信インターフェイス260と、人感センサ270と、赤外線受光部280と、機器駆動部290とを含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、空気調和機200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、リモコンから受信したデータ、ルータやインターネットを介してサーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。なお、ディスプレイ230は、単にライトであってもよいし、あるいは、LEDなどからなる表示部であってもよい。
操作部240は、ボタン、タッチパネルなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。なお、ディスプレイ230と操作部240とは、タッチパネルを構成してもよい。
時計250は、現在時刻をCPU210に入力したり、指定されたタイミングからの経過時間を計測したりする。
通信インターフェイス260は、無線LANまたは有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス260は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100などの他の装置から各種の情報を受信したり、当該他の装置に各種の情報を送信したりする。
人感センサ270は、CPU210からの信号に基づいて、空気調和機200の周囲の人を検知して、検知結果をCPU210に入力する。本実施の形態においては、CPU210は、人感センサ270から空気調和機200の周囲に人を検知したか否かを示すデータを取得し、通信インターフェイス260を介して当該データをサーバ100に送信する。
赤外線受光部280は、リモコンなどからの赤外線信号を検知して、CPU210に受信信号を入力する。たとえば、CPU210は、赤外線受光部280を介して、リモコンから電源ON/OFF命令、その他の制御命令や各種データなどを受け付ける。
機器駆動部290は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器の各部(モータやヒータなど)を制御する。たとえば、本実施の形態においては、CPU210は、通信インターフェイス260を介してサーバ100からの自動清掃開始の指示を受信し、当該指示に基づいて機器駆動部290に自動清掃を実行させる。
<スマートフォン300のハードウェア構成>
図9を参照して、本実施の形態にかかるスマートフォン300などの通信端末(携帯端末)のハードウェア構成の一態様について説明する。スマートフォン300は、主たる構成要素として、CPU310と、メモリ320と、ディスプレイ330と、操作部340と、通信インターフェイス360と、GPS(Global Positioning System)機能390を含む。
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、スマートフォン300の各部を制御する。たとえば、CPU310は、メモリ320に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ320は、各種のRAMや各種のROMなどによって実現される。メモリ120は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかる家電管理サービスに利用されるデータベースなどを記憶する。
ディスプレイ330は、CPU310からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部340は、ユーザなどの命令を受け付けて、当該命令をCPU310に入力する。
通信インターフェイス360は、CPU310からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して、サーバ100や空気調和機200などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス360は、インターネット、キャリア網、ルータなどを介して当該他の装置からのデータを受信して、CPU310に受け渡す。たとえば、CPU310は、通信インターフェイス360を介してサーバ100から受信したデータに基づいてディスプレイ330に図2に示すような画像やテキストを表示し、操作部340を介してユーザから受け付けた指示を通信インターフェイス360を介してサーバ100に送信する。
GPS機能390は、磁石や加速度センサなどを含み、スマートフォン300自身の現在位置の計測に必要なデータを取得してCPU310に入力する。たとえば、CPU310は、通信インターフェイス360を介して現在位置情報をサーバ100に提供する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、空気調和機200の周囲に人がいない場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものであった。本実施の形態においては、前回の自動清掃からの経過時間が所定時間を超えた場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものである。
図10を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。空気調和機200は、定期的に、サーバ100にアクセスする。サーバ100は、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間、たとえば24時間、以上経過したか否かを判断する。図10(A)に示すように、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過していない場合、自動清掃の提案は行わない。
図10(B)に示すように、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過している場合は、サーバ100は、図11に示すように、自動清掃を実行してもよいかどうかを、空気調和機200のユーザのスマートフォン300に問い合わせる。
図10(C)に示すように、ユーザが自動清掃を許可すると、スマートフォン300から許可の通知がサーバ100に送られる。サーバ100は、当該通知に基づいて、空気調和機200に自動清掃を開始させる。
このように、本実施の形態においては、前回の自動清掃からの経過時間に基づいてユーザに自動清掃を実行してもよいか否かを尋ねるので、ユーザや空気調和機200の周囲の人が望まないタイミングで自動清掃が実行される可能性を低減することができる。
次に、図12を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態においては、空気調和機200の周囲に人がいない場合、かつ、前回の自動清掃からの経過時間が所定時間を超えた場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものである。
図13を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。空気調和機200は、人感センサを利用して周囲に人がいるか否かを検知する。また、空気調和機200は、定期的に、サーバ100にアクセスする。図13(A)に示すように、空気調和機200の周囲に人がいる場合、または、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過していない場合、自動清掃の提案は行わない。
図13(B)に示すように、空気調和機200の周囲に人がいない場合、かつ、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過している場合は、サーバ100は、図14に示すように、自動清掃を実行してもよいかどうかを、空気調和機200のユーザのスマートフォン300に問い合わせる。
図13(C)に示すように、ユーザが自動清掃を許可すると、スマートフォン300から許可の通知がサーバ100に送られる。サーバ100は、当該通知に基づいて、空気調和機200に自動清掃を開始させる。
このように、本実施の形態においては、空気調和機200の周囲の人の存在と前回の自動清掃からの経過時間とに基づいてユーザに自動清掃を実行してもよいか否かを尋ねるので、ユーザや空気調和機200の周囲の人が望まないタイミングで自動清掃が実行される可能性を低減することができる。
次に、図15を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、受信したデータから、空気調和機200の周囲に人が検知されたか否かを判断する(ステップS112)。空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
なお、図13に戻って、空気調和機200の周囲に人がいる場合、かつ、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過していない場合に、自動清掃の提案は行わない形態であってもよい。すなわち、空気調和機200の周囲に人がいない場合、または、空気調和機200の前回の自動清掃から所定時間経過している場合に、サーバ100が、自動清掃を実行してもよいかどうかを、空気調和機200のユーザのスマートフォン300に問い合わせてもよい。
より詳細には、図16を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、受信したデータから、空気調和機200の周囲に人が検知されたか否かを判断する(ステップS112)。空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、ステップS122からの処理を実行する。
空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
<第4の実施の形態>
空気調和機200がサーバ100の命令を受けていないときにも自らの判断で自動清掃を行うようにプログラムされている場合には、サーバ100は、空気調和機200に自動清掃を実行させた際に、それ以降の所定の期間、たとえば24時間など、空気調和機200に自動清掃を行わないように指示してもよい。
より詳細には、図17に示すように、サーバ100のCPU110は、空気調和機200に自動清掃を実行する旨の命令を送信する際に(ステップS138)、通信インターフェイス160を介して空気調和機200に、これ以降の所定期間、自動清掃を実行しないように指示する(ステップS139)。なお、ステップS102からステップS136までの処理およびステップS140の処理は第3の実施の形態のそれらと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、空気調和機200のメモリ220は、図18に示すような、サーバ100から指示された自動清掃の不実行期間の長さと不実行期間開始からの経過時間とのデータ221を記憶する。これによって、空気調和機200のCPU210は、各種の理由からの自らの判断で自動清掃を開始しようとする際に、データ221を参照することによって、経過時間がOFF期間内である場合に、自動清掃を実行しない。なお、本実施の形態では、自動清掃のOFF期間を指定しているが、「○月○日○○時○○分まで、自動清掃OFFとする」というように、現在の時刻に所定期間を加えて算出した自動清掃のOFF時刻を指定してもよい。
<第5の実施の形態>
第1の実施の形態においては、人感センサによって空気調和機の周囲に人がいない場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものである。しかしながら、GPS機能を利用して、ユーザが在宅していない場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行ってもよい。
より詳細には、本実施の形態においては、サーバ100のメモリ120は、図19に示すようなユーザ管理データ121Bを記憶する。ユーザ管理データ121Bは、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名と、通信端末IDと、ユーザの住所と、ユーザの現在位置情報などの対応関係を含む。
図20を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、空気調和機管理データ122を参照してユーザを特定し、ユーザ管理データ121Bを参照して空気調和機200のユーザの住所とユーザのスマートフォン300のIDとを取得する(ステップS113)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、ユーザのスマートフォン300から現在位置情報を取得して、ユーザの住所と実質的に一致するか否かを判断する(ステップS114)。
なお、実質的に一致する場合とは、スマートフォン300などの端末の位置がユーザの住所からGPSの誤差範囲内に位置する場合や、端末の位置がユーザの住所から数m以内に位置する場合などを言い、完全に一致する場合だけユーザが在宅であると判断する、という形態には限られないという意味である。
CPU110は、スマートフォン300の現在位置がユーザの住所と実質的に一致する場合、すなわちユーザが在宅中であると判断した場合(ステップS114にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
スマートフォン300の現在位置がユーザの住所と実質的に一致しない場合、すなわちユーザが在宅中でないと判断した場合(ステップS114にてNOである場合)、CPU110は、ステップS116からの処理を実行する。ステップS116からの処理は第3の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
<第6の実施の形態>
第5の実施の形態においては、GPS機能を利用して、ユーザが在宅していない場合に、ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものであった。しかしながら、空気調和機200の家には複数人が住んでいる場合がある。本実施の形態においては、GPS機能を利用して、空気調和機200に関わる全てのユーザが在宅していない場合に、当該ユーザの通信端末を介して自動清掃の提案を行うものである。
本実施の形態においては、サーバ100のメモリ120は、図19に示すようなユーザ管理データ121Bや図6の自動清掃管理データ123に加えて、図21に示す空気調和機管理データ122Bや、図22に示す家族管理データ124を記憶する。本実施の形態にかかる空気調和機管理データ122Bは、空気調和機200毎に、主に、空気調和機200のIDと、空気調和機200のユーザが属する家族のIDなどの対応関係を含む。本実施の形態にかかる家族管理データ124は、家族毎に、当該家族を特定するためのIDと、当該家族に含まれるユーザのIDなどの対応関係を含む。
図23を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、空気調和機管理データ122Bを参照して家族を特定し、家族管理データ124を参照して空気調和機200に関わる全てのユーザを特定し、ユーザ管理データ121Bを参照して空気調和機200の住所や全てのユーザのスマートフォン300のIDを取得する(ステップS113B)。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、全てのユーザのスマートフォン300から現在位置情報を取得して、空気調和機200の住所と実質的に一致するか否かを判断する(ステップS115)。なお、実質的に一致する場合とは、端末の位置がユーザの住所からGPSの誤差範囲内に位置する場合や、端末の位置がユーザの住所から数m以内に位置する場合などを言い、完全に一致する場合だけユーザが在宅であると判断する、という形態には限られないという意味である。
CPU110は、いずれかのユーザのスマートフォン300の現在位置が住所と実質的に一致する場合、すなわち一人でもユーザが在宅中であると判断した場合(ステップS115にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
全てのユーザのスマートフォン300の現在位置が住所と実質的に一致しない場合、すなわち一人もユーザが在宅中でないと判断した場合(ステップS115にてNOである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、前回の通知から所定時間、たとえば1時間、以上経過しているか否かを判断する(ステップS122)。前回の通知から所定時間、たとえば1時間、以上経過していない場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
前回の通知から所定時間以上経過している場合(ステップS122にてYESである場合)、CPU110は、空気調和機管理データ122Bを参照して空気調和機200のユーザの家族を特定し、家族管理データ124を参照して当該家族に含まれる全てのユーザを特定し、ユーザ管理データ121Bを参照して当該全てのユーザのスマートフォン300を特定する(ステップS130)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該スマートフォン300に自動清掃の実行を提案するためのデータを送信する(ステップS134)。
CPU110は、自動清掃管理データ123の当該空気調和機200の前回通知日時を更新する。なお、このとき、全てのユーザのスマートフォン300は、図14に示すような画面を表示する。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、いずれかのユーザのスマートフォン300から自動清掃を許可しない旨のデータを受け付けた場合(ステップS136にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、全てのユーザのスマートフォン300から自動清掃を許可する旨のデータを受け付けた場合(ステップS136にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して空気調和機200に自動清掃を実行する旨の命令を送信する(ステップS138)。CPU110は、自動清掃管理データ123の当該空気調和機200の完了日時を更新する(ステップS140)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
なお、ステップS136においては、CPU110は、通信インターフェイス160を介していずれかのユーザのスマートフォン300から自動清掃を許可する旨のデータを受け付けた場合(ステップS136にてYESである場合)にステップS138を実行してもよい。
<第7の実施の形態>
第6の実施の形態においては、空気調和機200に関わる全てのユーザに通信端末を介して自動清掃の提案のための通知を行うものであった。本実施の形態においては、自動清掃の提案の通知を受けるか否か、ユーザ毎または通信端末毎に設定できるものである。
本実施の形態においては、サーバ100のメモリ120は、図24に示すようなユーザ管理データ121Cを記憶する。本実施の形態にかかるユーザ管理データ121Cは、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名と、通信端末IDと、通知の有り無しなどの対応関係を含む。
そして、図23におけるステップS122にてYESである場合、CPU110は、空気調和機管理データ122とユーザ管理データ121Cとを参照して、空気調和機200に関するユーザのうちの通知有りのスマートフォン300を特定する(ステップS130)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、当該スマートフォン300に自動清掃の実行を提案するためのデータを送信する(ステップS134)。なお、他のステップの処理は、図23に示す第6の実施の形態のものと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
<第8の実施の形態>
なお、サーバ100のCPU110は、空気調和機200の各々に関するユーザまたは通信端末のいずれかが自動清掃の提案の通知機能をONにした場合には、通信インターフェイス160を介して、対象となる空気調和機200に、空気調和機200自身の判断による自動清掃を実行しないように命令してもよい。逆に、サーバ100のCPU110は、空気調和機200の各々に関するユーザまたは通信端末の全てが自動清掃の提案の通知機能をOFFにした場合に、通信インターフェイス160を介して、対象となる空気調和機200に、空気調和機200自身の判断によって自動清掃を実行するように命令してもよい。
<第9の実施の形態>
第1〜第8の実施の形態においては、空気調和機200が空気調和運転中であるときに、空気調和機200がサーバ100にアクセスすることによって、サーバ100が空気調和機200の自動清掃の有無を判断するものであった。しかしながら、空気調和機200が空気調和運転中でないときであっても、サーバ100から空気調和機200に自動清掃の命令をプッシュする形態であってもよい。
以下では、図25を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、定期的に以下の処理を実行する。
CPU110は、自動清掃管理データ123を参照して、前回の自動清掃の完了から所定時間以上経過している空気調和機200を探索する(ステップS104)。前回の自動清掃の完了から所定時間以上経過している空気調和機200が見つからなかった場合(ステップS104においてNOである場合)、CPU110は、次の確認タイミングまで待機する。
前回の自動清掃の完了から所定時間以上経過している空気調和機200が見つかった場合(ステップS104においてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して当該空気調和機200に周囲に人がいるかを確認するように指示する(ステップS108)。空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、次の確認タイミングまで待機する。
空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
<第10の実施の形態>
本実施の形態においては、自動清掃の具体例として、フィルタ清掃と内部清浄との2種類のメンテナンス処理を自動的に実行する形態について説明する。なお、内部清浄とは、カビなどの防止のために、冷房運転などによって生じた空気調和機200内の湿気を除去する処理である。
本実施の形態においては、サーバ100のメモリ120は、図26に示すような自動清掃管理データ123Cを記憶する。本実施の形態にかかる自動清掃管理データ123Cは、空気調和機200毎に、主に、空気調和機200のIDと、直近のフィルタ清掃が完了した日時と、それからの経過時間と、直近の内部清浄が完了した日時と、それからの経過時間と、直近のユーザへのフィルタ清掃または内部清浄の実行の提案の通知の日時などの対応関係を含む。
そして、本実施の形態にかかるCPU110は、サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、図27に示すフィルタ清掃のための情報処理と、図29に示す自動清浄のための情報処理とを実行する。
図27に示すフィルタ清掃のための情報処理に関しては、第3の実施の形態の情報処理と比較して、自動清掃がフィルタ清掃に代わり、ステップS116の所定時間がフィルタ清掃の間隔、たとえば48時間に代わったものであるため、ここでは説明を繰り返さない。なお、図27のステップS134Bにおいて、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、前回のフィルタ清掃の完了からの経過時間やフィルタ清掃の意義をスマートフォン300に送信する。たとえば、スマートフォン300のCPU310は、サーバ100からのデータに基づいて、ディスプレイ330に図28に示すような確認画面を表示する。
図29に示す内部清浄のための情報処理に関しては、第3の実施の形態の情報処理と比較して、自動清掃が内部清浄に代わり、ステップS116の所定時間が内部清浄の間隔、たとえば12時間に代わったものであるため、ここでは説明を繰り返さない。なお、図29のステップS134Cにおいて、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、前回の内部清浄の完了からの経過時間や内部清浄の意義をスマートフォン300に送信する。たとえば、スマートフォン300のCPU310は、サーバ100からのデータに基づいて、ディスプレイ330に図30に示すような確認画面を表示する。
なお、図27に示すフィルタ清掃のための情報処理に関しても、図31に示すように、空気調和機200が空気調和運転中でない場合であっても、サーバ100が定期的にフィルタ清掃の実行の判断を行うことができる。そして、サーバ100から空気調和機200にフィルタ清掃の命令をプッシュする形態であってもよい。
同様に、図29に示すフィルタ清掃のための情報処理に関しても、図32に示すように、空気調和機200が空気調和運転中でない場合であっても、サーバ100が定期的に内部清浄の実行の判断を行うことができる。そして、サーバ100から空気調和機200に内部清浄の命令をプッシュする形態であってもよい。
さらには、フィルタ清掃に関しては図31の処理を採用し、内部清浄に関しては図29の処理を採用してもよい。あるいは、フィルタ清掃に関しては図27や図31の処理を採用し、内部清浄に関しては空気調和機200の自身において実行の可否を判断してもよい。
<第11の実施の形態>
第1〜第10の実施の形態においては、空気調和機200の周囲に人がいないことや、直近の清掃からの経過時間などを、自動清掃開始の問合せのトリガーとして利用するものであった。しかしながら、他のトリガーを利用してもよい。たとえば、空気調和機200の運転積算時間や設定温度と室内温度の差などが利用できる。
たとえば、サーバ100のメモリ120が、図6の自動清掃管理データ123の代わりに、図33の自動清掃管理データ123Dを記憶する。本実施の形態にかかる自動清掃管理データ123Dは、空気調和機200毎に、主に、空気調和機200のIDと、直近の自動清掃が完了した日時と、それからの経過時間と、直近のユーザへの自動清掃の実行の提案の通知の日時と、空気調和運転の積算時間などの対応関係を含む。
なお、空気調和運転の積算時間は、直近の清掃完了時からの空気調和運転時間の積算値である。ただし、積算時間は、空気調和機200の製造直後からの空気調和運転時間の積算値であってもよく、この場合はサーバ100がトリガーとなる複数の所定時間を記憶することになる。
図34を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。
CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、受信したデータから、空気調和機200の周囲に人が検知されたか否かを判断する(ステップS112)。空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123Dを参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123Dを参照して、運転積算時間が所定時間、たとえば12時間など、に達したか否かを判断する(ステップS156)。運転積算時間が所定時間に達していない場合(ステップS156にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
運転積算時間が所定時間に達した場合(ステップS156にてYESである場合)、CPU110は、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
なお、サーバ100は、図35に示すような処理を実行してもよい。すなわち、CPU110は、空気調和機200から受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。CPU110は、受信したデータから、空気調和機200の周囲に人が検知されたか否かを判断する(ステップS112)。空気調和機200の周囲に人が検知されなかった場合(ステップS112にてNOである場合)、CPU110は、ステップS122からの処理を実行する。ステップS122からの処理は第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここではそれらの説明を繰り返さない。
空気調和機200の周囲に人が検知された場合(ステップS112にてYESである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123Dを参照して、空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過したか否かを判断する(ステップS116)。空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過している場合(ステップS116にてYESである場合)、ステップS122からの処理を実行する。
空気調和機200の直近の自動清掃の完了から所定時間以上経過していない場合(ステップS116にてNOである場合)、CPU110は、自動清掃管理データ123Dを参照して、運転積算時間が所定時間、たとえば12時間など、に達したか否かを判断する(ステップS156)。運転積算時間が所定時間に達した場合(ステップS156にてYESである場合)、CPU110は、ステップS122からの処理を実行する。
運転積算時間が所定時間に達していない場合(ステップS156にてNOである場合)、CPU110は、通信インターフェイス160を介して次の空気調和機200からのデータを待ち受ける。
<第12の実施の形態>
第1〜第11の実施の形態の空気調和システム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や空気調和機200やスマートフォン300の各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、サーバ100や空気調和機200やスマートフォン300の各々の役割の一部または全部を複数の装置で担ったり、サーバ100や空気調和機200やスマートフォン300のいずれかがサーバ100や空気調和機200やスマートフォン300のいずれかの役割の一部または全部を担ったりしてもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
上記の第1から第12の実施の形態においては、空気調和機200と、通信端末300と、空気調和機200に関する所定の条件が満たされた際に、通信端末300に空気調和機200の自動清掃を実行してもよいか否かを問合せ、当該問合せの回答が肯定的である場合に空気調和機200に自動清掃を実行させるためのサーバ100と、を備える空気調和システム1が提供される。
好ましくは、所定の条件は、空気調和機200の周囲に人がいないこと、および/または、前回の自動清掃からの経過時間が所定時間に達していること、および/または前記空気調和機の運転積算時間が所定値に達していること、を含む。
好ましくは、通信端末300はGPS機能を利用してユーザの現在位置をサーバ100に提供する。サーバ100はユーザの現在位置に基づいて、空気調和機200の周囲に人がいないことを判断する。
好ましくは、サーバ100は、空気調和機200の自動清掃を実行するか否かの問合せの機能を有効または無効にするための命令を受け付け、前記問合せの機能を有効にする命令を受け付けた場合は空気調和機200の自動清掃を実行させない。
好ましくは、サーバ100は、1つの空気調和機200に複数の通信端末300を紐づけることが可能であって、当該複数の通信端末300に各々に関して、空気調和機200の自動清掃の問合せを行うか否かの設定を受け付ける。
好ましくは、サーバ100は、通信端末300に空気調和機200の自動清掃の問合せを行う時に、通信端末300に空気調和機200の前回の自動清掃の完了時からの経過時間を出力させる。
あるいは、空気調和機200と通信端末300と通信するための通信インターフェイス160と、空気調和機200に関する所定の条件が満たされた際に、通信インターフェイス160を介して通信端末300に空気調和機200の自動清掃を実行してもよいか否かを問合せ、当該問合せの回答が肯定的である場合に通信インターフェイス160を介して空気調和機200に自動清掃を実行させるためのプロセッサ110と、を備えるサーバ100が提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。