JP2018515281A - 薬物送達デバイス - Google Patents

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Abstract

薬物送達デバイス(1)は、一次薬剤の用量の設定のために螺旋運動で回転するように構成される一次用量設定部材を含む一次薬剤の送達のための一次薬物送達アセンブリ(2)、および二次薬剤の送達のための二次薬物送達アセンブリ(3)を保持するハウジング(4)を含む。用量ダイヤル(12)は、第1の位置と第2の位置との間で軸方向に動くことができ、第1の位置から第2の位置へと動かされるときはハウジング(4)に対して回転的に拘束され、第2の位置では一次用量設定部材に対して回転的に拘束される。投薬アクチュエータ(19)は、二次薬剤の投薬の開始のために遠位方向(8)に動かされる。用量ダイヤルおよび投薬アクチュエータは、二次薬剤の投薬のためにクラッチ構成要素を介して連結される。

Description

本発明は、一次薬物送達アセンブリと二次薬物送達アセンブリとを含む、別個の薬剤カートリッジから2つ以上の薬剤を注射するための薬物送達デバイスを対象とする。
症状によっては、1つまたはそれ以上の異なる薬剤を使用する治療が必要となる。一部の薬物化合物は、最適な治療用量を送達するために、互いに特定の関係で送達される必要がある。この点で、組合せ治療が望ましく、しかしながら、限定されないが安定性、治療効果の低下、および毒性などの理由で単一の配合では不可能な場合がある。
例えば、糖尿病患者の治療に、長時間作用型インスリンおよびプログルカゴン遺伝子の転写産物由来のグルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)が有利な場合がある。GLP−1は体内に見出され、消化管ホルモンとして腸管L細胞により分泌される。GLP−1は、いくつかの生理学的性質を持っており、それ(およびそのアナログ)は糖尿病の有力な治療法として集中的な調査の対象となっている。薬剤の組合せの他の例としては、変形性関節症の治療に、鎮痛薬とある薬剤を組み合わせて投与することが挙げられる。例えば、調節不能な固定用量の麻酔薬を、例えば関節リウマチに対する、調節可能用量の抗炎症薬剤と組み合わせることができる。
上述した種類の薬物送達デバイスには、しばしば、正式な医療訓練を受けていない者が日常的に注射を行う適用例がある。これは、糖尿病患者または例えば変形性関節症などの患者の間でますます一般的になっている。自己治療によって、そうした患者は、自身の疾患の効果的な管理を行うことができる。
基本的に2つのタイプの薬物送達デバイス、すなわち:リセット可能デバイス(すなわち、再使用可能なもの)、およびリセット不可能デバイス(すなわち、使い捨てのもの)がある。例えば、使い捨てペン送達デバイスは独立型デバイスとして供給される。このような独立型デバイスには、着脱可能な充填済みカートリッジがない。というより、その充填済みカートリッジは、デバイス自体を壊さなければこれらのデバイスから取り出し、取り替えることができない。したがって、このような使い捨てデバイスは、リセット可能な用量設定機構を有する必要がない。本発明は、両方のタイプのデバイス、すなわち使い捨てデバイスならびに再使用可能デバイスに適用することができる。
組合せ治療では、最適な治療用量を送達するために、一次薬剤と二次薬剤を特定の関係で送達する。一般的な種類の注射デバイスは、通常、2つまたはそれ以上の薬物送達アセンブリを保持するハウジングを含む。そうしたデバイスは、長時間作用型インスリンなどの一次薬剤を投薬するための一次薬物送達アセンブリと、GLP−1などの二次薬剤を投薬するための二次薬物送達アセンブリとを含む。いくつかの種類の薬物送達アセンブリは、薬剤を収納するカートリッジなどの交換可能な薬剤容器を収容するためのカートリッジホルダなどのコンパートメントを含む。
場合によっては、患者に応じてまたは治療段階に応じて治療を効果的にするために、組合せ治療を構成する薬剤の量および/または割合を変える必要がある。例えば、患者は、調節不能な固定用量の二次薬剤を、調節可能な可変用量の一次薬剤と組み合わせることを必要とすることがある。
薬剤の組合せ送達を効果的にするために、2つの薬剤のうちの一方を他方の送達よりも前に身体に注射するように、1つまたはそれ以上の用量を順次的に送達することが必要な場合がある。そうした治療は、連続して起動されるように互いに独立して作動される2つの別個の投薬機構を含むデバイスによって実施することができる。しかし、そうしたデバイスは使用者による取り扱いが難しい。
したがって、別個のコンパートメントに収納された2つの用量の薬剤をより安全かつより好都合に設定することができるようにデバイスの使用を簡単にした注射デバイスを使用者に提供することが依然として強く求められている。
上述の目的は、請求項1に定められるような特徴の薬物送達デバイスによって解決される。
本発明は、特に、交換可能カートリッジ用に構成される薬物送達デバイスに適している。例えば、使用者は、カートリッジホルダをハウジング本体から取り外し、空のカートリッジを新しいものに取り替えることができる。次いで、カートリッジホルダをハウジング本体に再び取り付けることができる。しかし、本発明は、通常は薬剤カートリッジの内容物を投薬した後に使用者によって捨てられる使い捨て薬物送達デバイスも含む。
一般的な種類の薬物送達デバイスは、デュアルカートリッジ薬物送達デバイスとも呼ばれ、ハウジングを含み、ハウジングは、一次薬剤の送達のための一次薬物送達アセンブリであって、投薬予定の一次薬剤の用量の設定のために通常は第1の回転方向で近位方向に螺旋運動で回転するように構成される用量設定スリーブのような一次用量設定部材を含む、一次薬物送達アセンブリ、および、二次薬剤の送達のための二次薬物送達アセンブリを保持する。一次薬剤の用量が設定されていないとき、一次用量設定部材は、ゼロ単位用量位置である、一次用量設定部材の最遠位位置にある。本発明は、一次用量設定部材に対して軸方向に、第1の位置と第2の位置との間で可動の用量ダイヤルを含む。用量ダイヤルは、一次用量設定部材がゼロ単位用量位置にあるとき、第1の位置から第2の位置へと動かされるとき、ハウジングに対して(第1の位置において)回転的に拘束されるように構成され、さらに、用量ダイヤルは、第2の位置において一次用量設定部材に回転的に拘束され、一次薬剤の用量が設定されるようにハウジングに対して自由回転するように構成される。二次薬物送達アセンブリは、二次薬剤の投薬を開始するように遠位方向に動くように構成される投薬アクチュエータと、クラッチ構成要素とをさらに含む。クラッチ構成要素は、用量ダイヤルに設けられたねじ山インターフェースに係合するように構成されるねじ山インターフェースを有し、遠位方向におけるクラッチ構成要素の変位が二次薬剤の投薬を引き起こすように投薬アクチュエータに連結される。薬物送達デバイスは、用量ダイヤルが第1の位置から第2の位置へと動かされるとき、クラッチ構成要素が動かされて用量ダイヤルに係合し、用量ダイヤルの第2の位置における回転中、用量ダイヤルとクラッチ構成要素のねじ山インターフェースが係合し、用量ダイヤルが、回転されるとクラッチ要素に対して軸方向に動き、遠位方向における用量ダイヤルの単純な軸方向の動きが投薬アクチュエータに伝わるように構成される。
使用者は、用量ダイヤルを用いて回転により投薬予定の一次薬剤の用量を設定することができる。一次薬剤の用量の設定前に、使用者が用量ダイヤルを軸方向に第1の位置から第2の位置に引く必要があるので、用量ダイヤルが第2の位置に達するまで、一次用量設定部材の回転が防止される。第2の位置における回転によって一次薬剤の用量が設定され、用量ダイヤルとクラッチ構成要素との間の相対的な軸方向変位は投薬アクチュエータの軸方向位置に影響を与えない。したがって、一次薬剤の用量の設定に使用された用量ダイヤルは、二次薬剤の投薬を開始することができる。用量ダイヤルと連結要素との間の係合は、用量ダイヤルが第1の位置から第2の位置へと動かされるときに連結され、それによって一次薬剤の用量の設定のためのデバイスの準備が整う。用量ダイヤルは、一次用量設定部材に恒久的にキー連結(key)することができる。用量ダイヤルは、第2の位置における一次用量設定部材にある対応するスプライン機能に係合する歯のようなスプライン機能を備えることができる。
ハウジングは、薬物送達アセンブリが互いに隣り合うように、薬物送達アセンブリを保持することができる。遠位セクションには、2つの薬剤を含む薬剤カートリッジが取り付けられる。薬物送達アセンブリは、それぞれの薬剤カートリッジ内の栓を変位させるようになど、投薬中、遠位方向に変位されるように構成されたピストンロッド、親ねじなどをそれぞれ含む。「2対1(2 to 1)」ニードルアダプタは、ハウジングに取り付けられる。好ましい一実施形態では、このアダプタは、使い捨て構成要素であるが;処分しなければならなくなる前に、多数回の注射に再使用できるように、適切に設計される。送達針は、注射が終わるごとに取り替えることができる。送達針は、アダプタと一体のハブに取り付けることができる。アダプタは、2つの薬剤カートリッジのうちの1つと流体連通するようにそれぞれ構成される2本の針と、注射針とを含む。
一次薬物送達アセンブリとしてハウジング内に保持される適切な薬物送達アセンブリは、参照により本明細書に組み入れるEP1603610A1に記載されている。そのようなデバイスにおいて、以下に記載されるような修正を加えることができる。一次薬物送達アセンブリは、用量ダイヤルに連結可能な用量設定部材のような用量ダイヤルスリーブを含む。一次薬物送達アセンブリは、第1の(遠位)端部に第1のねじ付部分と、第2の(近位)端部に第2のねじ付部分を含むピストンロッドを含む。第1のねじ山および第2のねじ山は、互いに反対に配置されている。インサートは、ピストンロッドの第1のねじ付部分にねじ係合するねじ付インサートを備える。駆動スリーブは、ピストンロッドの周りに延びる。駆動スリーブは、略円筒形である。駆動スリーブは、第1の(遠位)端部に、第1の径方向に延びるフランジを備える。第2の径方向に延びるフランジは、第1のフランジから駆動スリーブに沿って距離を置いて設けられる。中間ねじ山は、第1のフランジと第2のフランジとの間に延びる駆動スリーブの外側部に設けられる。螺旋状溝は、駆動スリーブの内面に沿って延びる。ピストンロッドの第2のねじ山は、その螺旋状溝内で動作するように適用される。
ショルダは、駆動スリーブの近位端と、駆動スリーブの近位端に設けられる延長部との間に形成される。延長部は、駆動スリーブの残りの部分に比べて減少した内径および外径を有する。延長部の第2の端部は、径方向外側向きのフランジを備える。
クラッチは、駆動スリーブと、用量ダイヤルまたは用量設定スリーブとして構成される用量設定部材との間において、駆動スリーブの周りに配置される。用量ダイヤルスリーブは用量設定の間、回転と軸方向変位を組み合わせた、螺旋運動で回転する。用量ダイヤルスリーブは、クラッチの外側かつ主ハウジングの径方向内側に設けられる。螺旋状溝は、ハウジングによって提供される螺旋状リブに係合する用量ダイヤルスリーブの外面の周りに設けられる。用量ダイヤルスリーブ上の螺旋状溝および駆動スリーブ内の螺旋状溝は、同じリードを有する。それによって、用量ダイヤルスリーブは、主ハウジングから延びることができ、駆動スリーブは、同じ割合でピストンロッドを登ることができるようになる。
クラッチは円筒形であり、遠位端に、一連の鋸歯を備える。クラッチ手段の近位端の方に向けて、径方向内側向きのフランジが配置されている。クラッチ手段のフランジは、駆動スリーブのショルダと、延長部の径方向内側向きのフランジとの間に配置される。クラッチ手段の近位端は、用量ダイヤルスリーブの第2の端部に係合するように適用された複数のドッグ歯を備える。クラッチは、クラッチと駆動スリーブとの間の相対的な回転を防止するスプラインによって、駆動スリーブにキー連結される。
クリッカばねは、駆動スリーブの近位フランジに近接して配置され、ハウジングにスプライン連結される。クリッカばねは、クラッチの鋸歯に係合する、近位方向に延びる可撓性アームを有する。用量ダイヤルグリップは、用量ダイヤルスリーブに、それらの間における相対運動を防止するように固定される。用量ダイヤルグリップは、中心開口部を備える。略「T」字形断面の投薬ボタンは、ペン型注射器の第2の端部に設けられる。ボタンのステムは、用量ダイヤルグリップにある開口部を通って延びることができる。
用量の設定は、用量ダイヤルを回転させ、それによって用量ダイヤルスリーブが回転することにより行われる。所望の用量をダイヤル設定したら、使用者は、ボタンを押し下げることでその用量を投薬することができる。ボタンは、クラッチに係合し、それを用量ダイヤルスリーブに対して軸方向に変位させ、それによってドッグ歯が係合解除される。しかし、クラッチ手段は、駆動スリーブに回転的にキー連結されたままである。そして、用量ダイヤルスリーブおよび関連の用量ダイヤルグリップは、自由に回転するようになる(螺旋状溝内に位置する螺旋状リブによって案内される)。
軸方向運動は、クリッカばねの可撓性アームを変形させ、鋸歯が投薬中に引き離されないことを確実にする。それによって、クラッチは、主ハウジングに対して回転方向にロックされ、駆動スリーブは、主ハウジングに対する回転を防止されるが、依然としてそれに対して軸方向に自由に動く。この変形は、後で、圧力がボタンから取り除かれたときにクラッチと用量ダイヤルスリーブとの間の連結を戻すように、クラッチを近位方向に戻すように付勢するために使用される。
駆動スリーブの長手方向軸方向運動によって、ピストンロッドがインサートの開口部の中で回転され、それによってピストンがカートリッジ内で前進する。本発明によれば、上述した薬物送達アセンブリのダイヤルグリップは、それぞれの用量設定部材を形成することができる。当然のことながら、用量ダイヤルは、一次用量設定部材を形成することもできる。
二次薬物送達アセンブリは、本明細書では二次駆動スリーブと称される駆動スリーブと、第1および第2のねじ付部分を含む親ねじとを含むことができる。第1のねじ付部分は、親ねじの回転が親ねじを遠位方向に変位させるように、デバイスのハウジング内に固定されるねじ山にねじ係合する。親ねじの端部には、薬剤カートリッジ内の栓を変位させる支承部が設けられる。
第2のねじ付部分は、二次駆動スリーブの内側ねじ山にねじ係合する。第2のねじ付部分は、二次駆動スリーブの近位方向運動が可撓性アームを好ましくは内側に偏向させ二次駆動スリーブを親ねじに対して動かすように、可撓性アーム上に形成される。可撓性アームは偏向しないので、駆動スリーブが遠位に動かされると、このねじ係合は、親ねじを回転させ遠位に変位させる。
親ねじのねじ山は、反対回りであってよい。駆動スリーブ、親ねじ、および親ねじナットであってよいインサートの相互作用の結果、親ねじの直線的な行程に対する駆動スリーブの行程の直線的な行程の機械的減少になる。駆動スリーブは、ハウジングに対して軸方向に移動することができるが回転することができないように設計される。親ねじの近位端のねじ山は、可撓性アームに上に形成され、それが協働する駆動スリーブのねじ山形状は、一方の側において傾斜している。投薬予定の二次薬剤の用量の設定のため、駆動スリーブは、ハウジングに対して近位方向に軸方向に動かされる。設定の間、可撓性アームは偏向され、それによって二次駆動スリーブが親ねじに対して近位に動かされる。二次薬剤の設定用量は、二次駆動スリーブが、その開始位置へと戻るように遠位方向に軸方向に動かされることで投薬される。この動作によって、駆動スリーブのねじ山形状は、親ねじの可撓性アームに係合し、親ねじが回転される。親ねじは、親ねじナットにねじ留めされるので、二次薬剤の設定用量を投薬するようにそのねじ山を通って前進する。親ねじは、第1のねじ山のリードと第2のねじ山のリードとの間の関係に対応する距離まで前進する。
本発明のさらなる一実施形態によれば、用量ダイヤルは、一次用量設定部材を少なくとも部分的に囲繞するスリーブとして構成される。
ハウジングは、薬物送達アセンブリが互いに隣り合うように、薬物送達アセンブリを保持することができる。遠位セクションには、2つの薬剤を含む薬剤カートリッジが取り付けられる。
本発明のさらなる一実施形態によれば、クラッチ構成要素は、クラッチ構成要素が用量ダイヤルから係合解除される第1の位置と、クラッチ構成要素が好ましくはデバイスの長手(軸)方向に対して横断する方向に沿って用量ダイヤルに係合する第2の位置との間で、投薬アクチュエータ上に摺動可能に案内される。この目的のため、クラッチ構成要素は、投薬アクチュエータのリブが係合する溝などを有することができる。リブおよび溝は、デバイスの遠位端から近位端に延びるデバイスの前記長手方向軸に対して横断する前記方向において位置合わせされる。これは、2つの薬物送達デバイスが互いに隣り合うように配置されるので、利点を有する。
本発明のさらなる一実施形態によれば、二次薬物送達アセンブリは、二次薬剤の用量を設定するように近位方向に動くように構成される二次用量設定部材を含む。用量ダイヤルは、第1の位置から第2の位置へと動かされるときに移送カラーに係合するように構成される。移送カラーは、二次薬剤の固定用量が自動的に設定されるように、二次用量設定部材に対して用量ダイヤルの近位方向運動を伝える。一般的に、移送要素は、クラッチ構成要素に係合しそれを第2の位置に動かすために使用可能である。さらに、二次用量設定部材は、二次用量設定部材の近位方向運動によって二次用量設定部材がクラッチ構成要素を第2の位置へと動かして用量ダイヤルに係合させ、それによってねじ山インターフェースが互いに係合することができるように適用される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、二次駆動スリーブは、二次用量設定部材に連結され、二次薬剤の用量を設定するために近位に動くように構成され、さらに、親ねじを遠位方向に駆動するように、投薬中、遠位に動くように構成される。二次用量設定部材は、二次駆動スリーブと一体に形成することができる。実際、移送要素は、用量ダイヤルによって近位方向に付勢されるとき、二次駆動スリーブを近位に押すように適用される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、投薬アクチュエータは、作動されると、二次駆動スリーブを遠位方向に動かすように構成される。結果的に、駆動スリーブは、親ねじを駆動し、それによって二次薬剤の設定用量が投薬される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、二次駆動スリーブは、クラッチ構成要素にある(第1の)トラックに係合するピンまたは他の適切な突起を有する。(第1の)トラックは、二次薬剤の用量の設定のとき、(第1の)トラック内におけるピンの動きがクラッチ構成要素を用量ダイヤルに係合させるように、構成される。(第1の)トラックは、ピンが(第1の)トラックに対して動かされるときに、クラッチ構成要素を第1の位置から第2の位置に案内して動かす傾斜面付きで形成することができる。二次駆動スリーブが二次薬剤の用量の設定のために近位方向に動かされると、ピンはクラッチ構成要素を付勢し、それによってクラッチ構成要素と用量ダイヤルとの間のねじ山インターフェースが確立される。このインターフェースは、用量ダイヤルへと誘導された投薬力をクラッチ構成要素を通して投薬アクチュエータに伝えるために使用される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、ピンは、可撓性アーム上に設けられる。可撓性アームは、二次駆動スリーブが遠位方向に動かされるとき、第1のトラックから偏向してクラッチ構成要素の第2のトラックに係合するように構成される。第2のトラックは、二次駆動スリーブの軸方向変位がクラッチ構成要素を第1の位置へと動かすように構成される。したがって、二次薬剤が投薬されるとき、用量ダイヤルとクラッチ構成要素との間のねじ山インターフェース係合は、再び解除される。可撓性アームを偏向させるために、可撓性アームは、二次駆動スリーブが遠位に動かされるときにハウジングの固定セクションに係合する傾斜面を備えることができる。ピンは、第2のトラック内へと再び方向付けられる。
クラッチ構成要素のリセットのために、二次薬剤の投薬後に二次駆動スリーブを軸方向に付勢するように配置されるリセットばねが設けられる。
本発明のさらなる一実施形態によれば、用量ボタンは、遠位方向における用量ボタンの変位が用量ダイヤルを一次用量設定部材に対して遠位方向に第2の位置から第1の位置へと動かし、それによって二次薬剤の設定用量が投薬されるように、用量ダイヤル内に配置される。二次薬剤が一次薬剤に先立って投薬されることを確実にするために、本発明のさらなる一実施形態によれば、用量ボタンは、遠位方向における用量ボタンの変位が用量ダイヤルを遠位方向に第2の位置から第1の位置へと動かしそれによって二次薬剤の設定用量が投薬され、用量ダイヤルが第1の位置にあるとき、用量ボタンが一次薬物送達アセンブリの投薬ボタンに係合し、それによって用量ボタンのさらなる動きにより一次薬剤の設定用量が投薬されるように、用量ダイヤル内に配置される。
好ましくは、一次薬剤の用量の設定後、用量ダイヤルが一次用量設定部材に対して第2の位置から第1の位置へと再び動かされるとき、用量ダイヤルは、用量ダイヤルとクラッチ構成要素との間のねじ山係合が二次薬物送達アセンブリの投薬アクチュエータに用量ダイヤルの軸方向の動きを伝えることを確実にするように、再び回転に対してロックされる。
本発明のさらなる一実施形態によれば、一次用量設定部材は、クラッチ構成要素と用量ダイヤルとの間のねじ山係合と同じリードを有するハウジング内またはインサート上に設けられたねじ山にねじ係合する。
本発明のさらなる一実施形態によれば、用量ダイヤルは、第1の位置においてハウジングに軸方向にスプライン連結され、第2の位置において一次用量設定部材にスプライン連結される。これは、用量設定の最初の段階において一次薬剤の用量をダイヤル設定しないという点で追加の安全性を提供する。用量ダイヤルにある屈曲アームは、ハウジングのリブに係合し、それによって用量ダイヤルは回転に対してロックされる。用量ダイヤルは、第2の位置においてハウジングのリブから係合解除される。
組合せ治療処置において使用者が影響を与えることができない固定用量を決定するために、二次駆動スリーブの近位方向における軸方向行程を制限する止め具が設けられる。二次駆動スリーブは、用量ダイヤルが第2の位置に達すると、止め具に達する。
一次薬剤の用量が設定されるまで二次薬剤の送達を防止するために、本発明のさらなる一実施形態は、ロッキング要素を含む。ロッキング要素は、用量ダイヤルが一次用量設定部材に対して第1の位置から第2の位置へと動かされるときに二次駆動スリーブの遠位方向における動きが防止されるように、二次駆動スリーブに係合するように構成される。用量ダイヤルは、ロッキング要素が二次駆動スリーブから係合解除されないようにする。用量ダイヤルは、一次薬剤の用量の設定のための第2の位置における用量ダイヤルのそのような回転がロッキング要素を駆動スリーブから係合解除可能にし、それによって駆動スリーブの遠位方向における変位が可能になるように、構成される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、用量ダイヤルは、用量ダイヤルが第1の位置から第2の位置へと動かされるまで、ハウジング内に設けられたリブにスプライン連結される。このリブは、用量ダイヤルの回転を防止し、結果的に一次薬剤の用量の設定を防止する。したがって、使用者の動作は、常に、二次薬剤の用量を設定することを含む。本発明のさらなる一実施形態によれば、一次用量設定部材は、一次薬剤の投薬中に螺旋運動で遠位方向に動くように構成される。用量ダイヤルは、一次薬剤の投薬後、リブに再係合するように構成される。この目的のため、用量ダイヤルは、カチッと留める動作で裂け目に係合する可撓性要素を有することができる。それによって、投薬後、デバイスは、使用者が用量ダイヤルを引く必要がある状態に再びなる。
さらなる一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、一次薬剤カートリッジと、二次薬剤カートリッジとを含む。一次薬剤カートリッジは、一次薬物送達アセンブリに連結され、二次薬剤カートリッジは、二次薬物送達アセンブリに連結され、一次および二次薬剤カートリッジは、薬剤を含む。カートリッジは、少なくとも部分的に透明なカートリッジホルダ内に収容される。
本発明のさらなる一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、使い捨てデバイスとして構成される。
一次用量設定部材は、用量目盛が上に設けられる数字スリーブとして構成することができる。設定用量を示すために、数字スリーブの用量目盛は、2つの数字列、すなわち一次薬剤の設定用量を示す一方の数字列、および二次薬剤の設定用量を示す他方の数字列を組み入れることができる。
デバイスは、一次薬剤および二次薬剤の単一用量投与を効率的に防止し、一次薬剤が投与可能になる前に二次薬剤の固定用量を患者が受けることを確実にする。
デバイスは、薬剤が、順々に投与されることを効果的に促進し、したがって互いに混合されることが防止される。それによって、各薬剤は、相互作用することなく、その所期の効果を単独でもたらすことが確実になる。
調節不能な固定用量が、調節可能な用量の前に投与されることの効果は、特に、例えば、痛みの軽減をもたらすように調節不能な固定用量の麻酔薬が投与され、例えば関節リウマチの調節可能な用量の抗炎症薬剤と組み合わせられる場合に有利である。したがって、局部麻酔薬をあらかじめ投与することで、痛みを伴う薬剤投与を緩和することができる。他の例は、組合せ治療において固定用量のGLP−1と個別用量の長時間作用型インスリンを必要とする糖尿病の患者に対する組合せ治療である。
本発明のさらなる一実施形態によれば、薬物送達デバイスは、使い捨てデバイスとして構成される。
本明細書で使用する用語「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味し、
ここで、一実施形態において、薬学的に活性な化合物は、最大1500Daまでの分子量を有し、および/または、ペプチド、タンパク質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、酵素、抗体もしくはそのフラグメント、ホルモンもしくはオリゴヌクレオチド、または上述の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチの処置および/または予防に有用であり、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病または糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置および/または予防のための少なくとも1つのペプチドを含み、
ここで、さらなる実施形態において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも1つのヒトインスリンもしくはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)もしくはその類似体もしくは誘導体、またはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4もしくはエキセンジン−3もしくはエキセンジン−4の類似体もしくは誘導体を含む。
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、およびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
エキセンジン−4は、例えば、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH2配列のペプチドであるエキセンジン−4(1−39)を意味する。
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下のリストの化合物:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39
)−NH2、
desPro36エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);または
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)、
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39)、
(ここで、基−Lys6−NH2が、エキセンジン−4誘導体のC−末端に結合していてもよい);
または、以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
desPro36エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2(AVE0010)、
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desAsp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
desMet(O)14,Asp28Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH2、
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH2、
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2、
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH2、
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH2;
または前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和化合物
から選択される。
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどの、Rote Liste、2008年版、50章に列挙されている脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストである。
多糖類としては、例えば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、例えば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩がある。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。
抗体は、基本構造を共有する免疫グロブリンとしても知られている球状血漿タンパク質(約150kDa)である。これらは、アミノ酸残基に付加された糖鎖を有するので、糖タンパク質である。各抗体の基本的な機能単位は免疫グロブリン(Ig)単量体(1つのIg単位のみを含む)であり、分泌型抗体はまた、IgAなどの2つのIg単位を有する二量体、硬骨魚のIgMのような4つのIg単位を有する四量体、または哺乳動物のIgMのように5つのIg単位を有する五量体でもあり得る。
Ig単量体は、4つのポリペプチド鎖、すなわち、システイン残基間のジスルフィド結合によって結合された2つの同一の重鎖および2本の同一の軽鎖から構成される「Y」字型の分子である。それぞれの重鎖は約440アミノ酸長であり、それぞれの軽鎖は約220アミノ酸長である。重鎖および軽鎖はそれぞれ、これらの折り畳み構造を安定化させる鎖内ジスルフィド結合を含む。それぞれの鎖は、Igドメインと呼ばれる構造ドメインから構成される。これらのドメインは約70〜110個のアミノ酸を含み、そのサイズおよび機能に基づいて異なるカテゴリー(例えば、可変すなわちV、および定常すなわちC)に分類される。これらは、2つのβシートが、保存されたシステインと他の荷電アミノ酸との間の相互作用によって一緒に保持される「サンドイッチ」形状を作り出す特徴的な免疫グロブリン折り畳み構造を有する。
α、δ、ε、γおよびμで表される5種類の哺乳類Ig重鎖が存在する。存在する重鎖の種類により抗体のアイソタイプが定義され、これらの鎖はそれぞれ、IgA、IgD、IgE、IgGおよびIgM抗体中に見出される。
異なる重鎖はサイズおよび組成が異なり、αおよびγは約450個のアミノ酸を含み、δは約500個のアミノ酸を含み、μおよびεは約550個のアミノ酸を有する。各重鎖は、2つの領域、すなわち定常領域(C)と可変領域(V)を有する。1つの種において、定常領域は、同じアイソタイプのすべての抗体で本質的に同一であるが、異なるアイソタイプの抗体では異なる。重鎖γ、α、およびδは、3つのタンデム型のIgドメインと、可撓性を加えるためのヒンジ領域とから構成される定常領域を有し、重鎖μおよびεは、4つの免疫グロブリン・ドメインから構成される定常領域を有する。重鎖の可変領域は、異なるB細胞によって産生された抗体では異なるが、単一B細胞またはB細胞クローンによって産生された抗体すべてについては同じである。各重鎖の可変領域は、約110アミノ酸長であり、単一のIgドメインから構成される。
哺乳類では、λおよびκで表される2種類の免疫グロブリン軽鎖がある。軽鎖は2つの連続するドメイン、すなわち1つの定常ドメイン(CL)および1つの可変ドメイン(VL)を有する。軽鎖のおおよその長さは、211〜217個のアミノ酸である。各抗体は、常に同一である2本の軽鎖を有し、哺乳類の各抗体につき、軽鎖κまたはλの1つのタイプのみが存在する。
すべての抗体の一般的な構造は非常に類似しているが、所与の抗体の固有の特性は、上記で詳述したように、可変(V)領域によって決定される。より具体的には、各軽鎖(VL)について3つおよび重鎖(HV)に3つの可変ループが、抗原との結合、すなわちその抗原特異性に関与する。これらのループは、相補性決定領域(CDR)と呼ばれる。VHドメインおよびVLドメインの両方からのCDRが抗原結合部位に寄与するので、最終的な抗原特異性を決定するのは重鎖と軽鎖の組合せであり、どちらか単独ではない。
「抗体フラグメント」は、上記で定義した少なくとも1つの抗原結合フラグメントを含み、そのフラグメントが由来する完全抗体と本質的に同じ機能および特異性を示す。パパインによる限定的なタンパク質消化は、Igプロトタイプを3つのフラグメントに切断する。1つの完全なL鎖および約半分のH鎖をそれぞれが含む2つの同一のアミノ末端フラグメントが、抗原結合フラグメント(Fab)である。サイズが同等であるが、鎖間ジスルフィド結合を有する両方の重鎖の半分の位置でカルボキシル末端を含む第3のフラグメントは、結晶可能なフラグメント(Fc)である。Fcは、炭水化物、相補結合部位、およびFcR結合部位を含む。限定的なペプシン消化により、Fab片とH−H鎖間ジスルフィド結合を含むヒンジ領域の両方を含む単一のF(ab’)2フラグメントが得られる。F(ab’)2は、抗原結合に対して二価である。F(ab’)2のジスルフィド結合は、Fab’を得るために切断することができる。さらに、重鎖および軽鎖の可変領域は、縮合して単鎖可変フラグメント(scFv)を形成することもできる。
薬学的に許容される塩は、例えば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩としては、例えば、HClまたはHBr塩がある。塩基性塩は、例えば、アルカリまたはアルカリ土類、例えば、Na+、またはK+、またはCa2+から選択されるカチオン、または、アンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1〜R4は互いに独立に:水素、場合により置換されたC1〜C6アルキル基、場合により置換されたC2〜C6アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10アリール基、または場合により置換されたC6〜C10ヘテロアリール基を意味する)を有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」17版、Alfonso R.Gennaro(編)、Mark Publishing Company、Easton、Pa.、U.S.A.、1985およびEncyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
薬学的に許容される溶媒和物は、例えば、水和物である。
次に、本発明の非限定的な例示的な一実施形態を、添付の図面を参照して述べる。
部材が取り外されている、本発明の第1の実施形態によるデュアルカートリッジ薬物送達デバイスの図である。 用量設定中の、図1のデバイスの一セクションの斜視図である。 他の眺めからの一セクションの図である。 用量投薬中の、図1のデバイスの遠位セクションの図である。
図1は、一次薬物送達アセンブリ2と、二次薬物送達アセンブリ3とを含む薬物送達デバイス1の内部の図である。一次薬物送達アセンブリ2および二次薬物送達アセンブリ3はともに符号4だけで示されるハウジング内に保持される。一次薬物送達アセンブリ2は、一次薬物送達アセンブリ2の遠位端に取り付けられる一次カートリッジ5に含まれる一次薬剤を送達する役割を果たす。二次薬物送達アセンブリ3は、二次薬物送達アセンブリ3の遠位端に取り付けられる二次カートリッジ6に含まれる二次薬剤を送達する役割を果たす。カートリッジは、デバイス1の遠位端に取り付け可能なカートリッジホルダ内で保持することができる。カートリッジのためのカートリッジホルダは、単一カートリッジホルダハブと一体化してもよい。
アセンブリの遠位端には、2−1ニードルアダプタ7が取り付けられる。ニードルアダプタの遠位端8には、ねじ山(screw thread)が形成される。注射針は、前記ねじ山または注射(injection)に取り付けることができる。注射針は、それぞれの薬剤カートリッジ5、6のそれぞれのセプタムを穿孔するニードルアダプタ7の2本の近位向きの針と流体連通する。デバイス1は、遠位端8から近位端9まで延びる。
一次薬物送達アセンブリ2は、ハウジング4内に固定される一次ハウジング、ハウジング本体またはハウジングセクション10を含み、二次薬物送達アセンブリ3は、ハウジング4内に固定される二次ハウジング、ハウジング本体またはハウジングセクション11を含む。一次薬物送達アセンブリ2には、用量ダイヤルスリーブの形態の一次用量設定部材(図示せず)がある。一次用量設定部材は、一次薬剤の増加用量の設定のために一次用量設定部材が回転されるときに近位方向に螺旋状パターンに沿って動くように、一次ハウジングセクション10内に固定されるねじ付インサート(図示せず)にねじ係合される。一次用量設定部材は、連結要素を介して、一次用量設定部材に回転的に拘束される普通の薬物送達デバイスのダイヤルグリップである用量ダイヤル12に連結される。用量ダイヤルは、ダイヤルカラーとして構成され、一次薬物送達アセンブリ2の上にスリーブのように組み付けられる。
用量ダイヤル12は、第1の遠位軸方向位置と第2の近位軸方向位置との間で動くことができる。用量ダイヤル12は、第1の位置にあるとき、一次用量設定部材がゼロ単位の設定用量に相当するその最遠位位置にあるときは、ハウジング4に対して回転的に拘束される。
用量ダイヤル12は、軸方向に近位に動かされると、ハウジングとの回転ロックから係合解除され、それによってハウジング4に対して自由に回転するようになる。用量ダイヤル12は、一次用量設定部材に回転的に拘束される。用量ダイヤル12は、軸方向に延びるスプライン連結によって一次用量設定部材に恒久的にスプライン連結される。したがって、用量ダイヤル12の回転は、一次用量設定部材に伝わる。一次用量設定部材は、通常は、一次薬剤の増加用量の設定のために(第1の回転方向に)回転される。用量ダイヤル12が第2の位置にあるとき、一次薬剤の用量を、用量ダイヤル12の回転によって設定することができる。この場合、用量ダイヤル12および一次用量設定部材11は、螺旋運動で近位方向に変位される。
一次薬物送達アセンブリ2内には、クラッチと、ピストンロッドと、駆動スリーブとを含む用量投薬機構がある。一次薬剤の投薬のため、一次薬物送達アセンブリ2の連結要素内に配置される投薬ボタンが押される。図示の実施形態では、ばね(14で示される)は、用量ダイヤル12内において、用量ボタン15を、一次薬物送達アセンブリ2の投薬ボタン(図示せず)から遠ざかる近位方向に付勢する。
一次薬剤の用量を設定したら、用量ボタン15を押す。それによって、用量ボタンは、一次薬物送達アセンブリの投薬ボタンに作用する。投薬ボタンは、係合解除されている一次駆動スリーブと一次用量設定部材との間のクラッチ機構に作用し、一次用量設定部材は、単純な軸方向の動きで遠位方向に動かされ、それによって内部に配置されているピストンロッドが回転される。ピストンロッドは、ハウジングインサートにねじ係合しているので、遠位方向に変位され、それによってカートリッジ5内の栓が変位される。
用量を設定するために、使用者は、特定の工程に従わなければならない。用量ダイヤル12は、一次用量設定部材に対して第1の位置から第2の位置へと上方に(近位に)引き上げられるまでハウジング4内で回転方向に阻止されるので、使用者は、用量ダイヤル12を近位方向に引く必要がある。それによって、ハウジング4との係合が解除される。その後、用量ダイヤル12は、回転可能になり、この回転が一次用量設定部材に伝わり、それによって一次薬物送達アセンブリ2の一次薬剤の用量が設定される。
二次薬物送達アセンブリは、第2のハウジング本体11内に二次駆動スリーブ16を有する。二次駆動スリーブ16は、二次薬物送達アセンブリ3の親ねじ(図示せず)を囲繞する。親ねじは、2つのねじ山を有する。第1のねじ山は、親ねじに沿って延び、ハウジング11内に固定されるねじ山にねじ係合される。親ねじの近位端にある第2のねじ山は、可撓性アーム上に形成され、それが協働する駆動スリーブ16の内側ねじ山形状は、一方の側が傾斜している。
投薬予定の二次薬剤の用量を設定するために二次駆動スリーブ16が近位に動かされると、二次駆動スリーブが親ねじに対して近位に動くように前記可撓性アームが偏向する。二次駆動スリーブ16が遠位方向8に軸方向にその開始位置まで戻るように動かされることで、二次薬剤の設定用量が投薬される。この動きによって、駆動スリーブのねじ山形状は、親ねじの可撓性アームに係合し、それによって親ねじが回転される。親ねじは、ハウジング11にねじ留めされているので、そのねじ山を通って進むと、二次薬剤の設定用量が投薬される。親ねじは、第1のねじ山のリードと第2のねじ山のリードとの間の関係に対応する距離を進む。
図2は、二次薬物送達アセンブリ3が、プッシュアーム18を含む移送カラー17を有することを示している。移送カラー17は、近位位置と遠位位置との間で軸方向に動くことができる。アーム18は、二次ハウジング11の内側セクションに連結される。移送カラー17が近位に動かされると、アーム18は、二次駆動スリーブ16と一体形成可能な二次用量設定部材(図示せず)を介して二次駆動スリーブ16を近位方向に押す。二次駆動スリーブ16が近位方向に動かされると、二次薬剤の用量が設定される。移送カラー17の近位方向の可能な変位は、アーム18に係合するハウジング止め具(図示せず)によって制限される。したがって、二次薬剤の設定用量は、固定用量である。
二次薬物送達アセンブリの近位端には、遠位に動かされると遠位方向に二次駆動スリーブを付勢する投薬アクチュエータ19がある。箱形クラッチ構成要素20は、二次薬物送達アセンブリの近位端に配置され、投薬アクチュエータ19の一セクションを収容する。用量ダイヤル12の方に向けて、クラッチ構成要素20の一セクションは、ここでは軸方向に延びるねじ山セクション21である、ねじ山インターフェースを備える。用量ダイヤルは、外面に、対応するねじ山22を有する。クラッチ構成要素は、近位端9から遠位端8に延びる軸に対して垂直な方向に、第1の位置Aと第2の位置Bとの間を動くことができる。第1の位置では、ねじ山インターフェース21/22は、係合しない。クラッチ構成要素が第2の位置Bへと動かされると、用量ダイヤル12の回転によって外側ねじ山22がねじ山21に係合する。係合は、用量ダイヤルの方に向かうクラッチ構成要素20の変位の結果(直接的な係合)、または、その後の用量ダイヤルの回転の結果(間接的な係合)として、なされる。
用量ダイヤル12は、遠位セクションに、アーム23を有する。用量ダイヤルが最遠位位置にあるとき、アーム23は、ハウジングの可撓性リブ24に係合する。アーム23とリブ24が係合することによって、用量ダイヤル12は、回転に対してロックされる。アーム23をリブ24から係合解除するには、使用者が、用量ダイヤル12を近位方向9に引く必要がある。使用者が用量ダイヤル12を引くと、アーム23は、移送カラー17(図1参照)に係合し、それを近位方向に動かし、それによって二次薬剤の用量が設定される。ダイヤルのこの単純な軸方向の動きは、さらに、用量ダイヤル12とハウジング10との間のスプライン連結(図示せず)によって確実にされる。このスプライン連結は、用量ダイヤル12が近位の第2の位置に達するまで用量ダイヤル12をロックする。第2の位置では、用量ダイヤルは、自由に回転し一次用量設定部材に回転方向にロックされる。アーム23は、用量ダイヤル12が第2の位置に達するまで、移送カラー17を近位に動かす。
図3に示されるように、二次駆動スリーブ16は、クラッチ構成要素20に設けられた第1のトラック26に係合する可撓性アーム25を有する。アーム25は、外側に延びる。アーム25の下側には、傾斜面27がある。二次駆動スリーブ16が遠位に動かされると、傾斜面がハウジング本体11と相互作用し、アームが内側に偏向される。それによって、アーム25に形成されたピン28は、第1のトラック26から、クラッチ構成要素20の内面に形成された第2のトラック29内へと動く。
クラッチ構成要素20は、水平に延びるバー30がクラッチ構成要素20にある凹部31に係合するかたちで、投薬アクチュエータ19上に横方向に案内される。クラッチ構成要素20と投薬アクチュエータ19との間の下側には、さらなるナット/溝連結が配置される。投薬アクチュエータは、ハウジング本体11に対して軸方向に動くことができる。
用量ダイヤル12が近位方向9に動かされるとき、二次駆動スリーブ16が近位に動かされと、ピン28は、湾曲した第1のトラック26に係合する。トラック26のこの形により、クラッチ構成要素20は、第1の位置Aから第2の位置Bへと水平方向に動いて用量ダイヤル12に係合する。そして、用量ダイヤル12は、第2の位置になり、一次薬剤のゼロ単位からはじまる一次薬剤の増加用量の設定のために回転される準備が整う。用量ダイヤル12の回転は、二次駆動スリーブ16の変位を引き起こさないので、二次薬物送達アセンブリ3におけるさらなる用量の設定はない。
投薬のため、使用者は、用量ボタン15を押し下げる。用量ボタン15を押し下げることで、用量ダイヤル12が変位され、さらに、クラッチ構成要素とのねじ係合により、クラッチ構成要素も変位される。この段階の間、用量ダイヤル12は、一次用量設定部材が回転に対してロックされるので、回転に対してロックされる。用量ボタン15を近位方向に付勢するばね14は、二次駆動スリーブ16を変位させるのに必要な力よりも強い力を加える。
クラッチ構成要素20の遠位方向変位は、投薬アクチュエータ19に伝わり、それによって二次駆動スリーブ16が遠位方向に付勢され、二次薬剤の設定用量が投薬される。二次駆動スリーブ16の遠位行程の終わりに、アーム25が内側に偏向し、ピン28が第2のトラック29内へと動く。そして二次薬剤の投薬が終了する。ピン28が第2のトラック内にあるとき、二次駆動スリーブは、ばね32の力を受けて近位方向にわずかな距離を動く。第2のトラック29は、クラッチ構成要素20が位置Bから位置Aへと用量ダイヤルから遠ざかるように動きそれによってクラッチ構成要素20のねじ山が用量ダイヤル12のねじ山から係合解除されるように、形成される。
二次薬剤の投薬の後、用量ボタン15は、一次投薬ボタンに達する。用量ボタン15は、一次投薬ボタンに係合し、一次薬物送達アセンブリ2内のクラッチをクラッチ解除することによって一次薬剤の投薬が始まる。用量ボタン15の押し下げによる用量ダイヤル12のさらなる変位によって、一次用量設定部材11は、遠位方向に回転して戻り、それによって一次薬剤が投薬される。したがって、二次薬剤の固定用量が、一次薬剤の可変用量よりも前に投薬されるようになる。
投薬プロセスの終わりに、用量ダイヤル12のアーム23(図4参照)は、可撓性リブ24に再係合する。用量設定プロセスのはじめに用量ダイヤル12が第1の位置から第2の位置に設定され、用量ダイヤル12がまだ回転されていない場合、屈曲リブ24は、投薬機構(用量ダイヤル12)が遠位に変位されることを防止する。こうして、二次薬剤の設定用量が投薬可能になる前に、使用者は、一次薬剤の用量を設定することが必要となる。そして、使用者が、一次薬剤の用量の設定が可能になる前に用量ダイヤル12を引く必要があるので、使用者は、常に、一次薬剤の可変用量と組み合わせて、二次薬剤の固定用量を受けることになる。
1 薬物送達デバイス
2 一次薬物送達アセンブリ
3 二次薬物送達アセンブリ
4 ハウジング
5 一次カートリッジ
6 二次カートリッジ
7 ニードルアダプタ
8 遠位端
9 近位端
10 一次ハウジング
11 二次ハウジング
12 用量ダイヤル
13 螺旋運動
14 ばね
15 用量ボタン
16 二次駆動スリーブ
17 移送カラー
18 アーム
19 投薬アクチュエータ
20 クラッチ構成要素
21 ねじ山
22 外側ねじ山
23 アーム
24 可撓性リブ
25 可撓性アーム
26 第1のトラック
27 傾斜面
28 ピン
29 第2のトラック
30 バー
31 凹部
32 ばね

Claims (13)

  1. 薬物送達デバイス(1)であって、ハウジング(4)を含み、該ハウジングは、一次薬剤の送達のための一次薬物送達アセンブリ(2)であって、一次薬剤の用量を設定するように近位方向(9)に螺旋運動(13)で回転するように構成される一次用量設定部材を含む、一次薬物送達アセンブリ(2);および二次薬剤の送達のための二次薬物送達アセンブリ(3)を保持し、
    用量ダイヤル(12)は、一次用量設定部材に対して軸方向に第1の位置と第2の位置との間で動くことができ、用量ダイヤル(12)は、一次用量設定部材がゼロ単位用量位置にあるときに用量ダイヤル(12)が第1の位置から第2の位置へと動かされるとき、ハウジング(4)に対する軸方向スプライン連結により、ハウジング(4)に対して回転的に拘束されるように構成され、さらに、用量ダイヤル(12)は、第2の位置において一次用量設定部材にある対応するスプライン機能に係合するスプライン機能によって第2の位置において一次用量設定部材に対して回転的に拘束され、一次薬剤の用量の設定のために、ハウジング(4)に対して自由に回転するように構成され、
    二次薬物送達アセンブリ(3)は、クラッチ構成要素(20)を含み、該クラッチ構成要素は、用量ダイヤル(12)に設けられたねじ山インターフェース(22)に係合するように構成されるねじ山インターフェース(21)を有し、二次薬物送達アセンブリ(3)の投薬アクチュエータ(19)に連結され、
    用量ボタン(15)は、該用量ボタン(15)の遠位方向(8)における変位が、用量ダイヤル(12)を、一次用量設定部材に対して前記遠位方向(8)に第2の位置から第1の位置へと動かすように、用量ダイヤル(12)内に配置され、
    前記薬物送達デバイス(1)は、用量ダイヤル(12)が第1の位置から第2の位置へと動かされるとき、クラッチ構成要素(20)は、該クラッチ構成要素(20)が用量ダイヤル(12)から係合解除する第1の位置(A)からクラッチ構成要素(20)が用量ダイヤル(12)に係合する第2の位置(B)へと動かされ、用量ダイヤルのその第2の位置における回転中、用量ダイヤル(12)とクラッチ構成要素(20)のねじ山インターフェース(21/22)が係合し、用量ダイヤル(12)が回転されるとき、用量ダイヤル(12)がクラッチ構成要素(20)に対して前記軸方向に動き、用量ボタンによる用量ダイヤル(12)の前記遠位方向における第2の位置から第1の位置までの単純な軸方向の動きが投薬アクチュエータ(19)に伝わり、それによって二次薬剤の固定用量が投薬されるように、構成され、
    二次薬物送達アセンブリ(3)は、二次用量設定部材と、移送カラー(17)とを含み、二次用量設定部材は、前記近位方向(9)に動くように構成され、用量ダイヤル(12)は、第1の位置から第2の位置へと動かされるとき、移送カラー(17)に係合するように構成され、移送カラー(17)は、用量ダイヤル(12)の近位方向運動を二次用量設定部材に伝え、それによって二次薬剤の固定用量が設定されることを特徴とする、
    前記薬物送達デバイス。
  2. クラッチ構成要素(20)は、該クラッチ構成要素(20)が用量ダイヤル(12)から係合解除される第1の位置(A)と、クラッチ構成要素(20)が用量ダイヤル(12)に係合する第2の位置(B)との間で、投薬アクチュエータ(19)上に摺動可能に案内される、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  3. 二次薬物送達アセンブリ(3)は、二次駆動スリーブ(16)と、親ねじとを含み、二次駆動スリーブ(16)は、二次用量設定部材に連結され、二次薬剤の用量の設定のために前記近位方向(9)に動き、親ねじを前記遠位方向(8)に駆動するように投薬中は前記遠位方向(8)に動くように構成される、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  4. 投薬アクチュエータ(19)は、作動されると、二次駆動スリーブ(16)を前記遠位方向(8)に動かすように構成され、二次駆動スリーブ(16)は、前記遠位方向(8)に動かされると、二次薬剤の投薬のために親ねじを駆動するように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  5. 二次駆動スリーブ(16)は、クラッチ構成要素(20)にある第1のトラック(26)に係合するピン(28)を有し、第1のトラック(26)は、二次薬剤の用量が設定されるとき、第1のトラック(26)内におけるピン(28)の動きがクラッチ構成要素(20)を用量ダイヤル(12)に係合させるように構成される、請求項3または4に記載の薬物送達デバイス。
  6. 二次駆動スリーブは、可撓性アーム(25)を含み、ピン(28)は、可撓性アーム(25)に設けられ、可撓性アーム(25)は、二次駆動スリーブ(16)が前記遠位方向(8)に動かされるとき、第1のトラック(26)から偏向してクラッチ構成要素(20)にある第2のトラック(29)に係合するように構成され、第2のトラック(29)は、二次駆動スリーブ(16)の軸方向変位がクラッチ構成要素(20)を第1の位置(A)へと動かすように構成される、請求項5に記載の薬物送達デバイス。
  7. 二次薬物送達アセンブリ(3)は、二次薬剤の投薬後に二次駆動スリーブ(16)を前記軸方向に付勢するように配置されるリセットばね(32)を含む、請求項3〜6のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  8. 用量ダイヤル(12)が第1の位置にあるとき、用量ボタン(15)は、該用量ボタン(15)の前記遠位方向(8)におけるさらなる動きが一次薬剤の設定用量の投薬を引き起こすように、一次薬物送達アセンブリ(2)の投薬ボタンに係合する、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  9. 用量ダイヤル(12)は、該用量ダイヤル(12)が第1の位置から第2の位置へと動かされるまで、ハウジング(4)内に設けられたリブ(24)にスプライン連結される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  10. 一次用量設定部材は、一次薬剤の投薬中、螺旋運動(13)で前記遠位方向(8)に動くように構成され、用量ダイヤル(12)は、一次薬剤の投薬後、リブ(24)に再係合するように構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  11. 一次薬剤カートリッジ(5)と、二次薬剤カートリッジ(6)とを含み、ここで、一次薬剤カートリッジ(5)は、一次薬物送達アセンブリ(2)に連結され、二次薬剤カートリッジ(6)は、二次薬物送達アセンブリ(3)に連結され、一次薬剤カートリッジ(5)は、一次薬剤を含み、二次薬剤カートリッジ(6)は、二次薬剤を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  12. 使い捨てデバイスとして構成される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  13. 用量ダイヤル(12)は、一次用量設定部材を少なくとも部分的に囲繞するスリーブとして構成される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
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