JP2018506956A - 非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法 - Google Patents

非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018506956A
JP2018506956A JP2017545276A JP2017545276A JP2018506956A JP 2018506956 A JP2018506956 A JP 2018506956A JP 2017545276 A JP2017545276 A JP 2017545276A JP 2017545276 A JP2017545276 A JP 2017545276A JP 2018506956 A JP2018506956 A JP 2018506956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asynchronous machine
current value
frequency
value
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017545276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018506956A5 (ja
JP6632633B2 (ja
Inventor
ヘネン,マルティーン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2018506956A publication Critical patent/JP2018506956A/ja
Publication of JP2018506956A5 publication Critical patent/JP2018506956A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6632633B2 publication Critical patent/JP6632633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/05Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation specially adapted for damping motor oscillations, e.g. for reducing hunting
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/08Controlling based on slip frequency, e.g. adding slip frequency and speed proportional frequency
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P1/00Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/06Rotor flux based control involving the use of rotor position or rotor speed sensors
    • H02P21/08Indirect field-oriented control; Rotor flux feed-forward control
    • H02P21/09Field phase angle calculation based on rotor voltage equation by adding slip frequency and speed proportional frequency
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P27/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage
    • H02P27/04Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage
    • H02P27/06Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by the kind of supply voltage using variable-frequency supply voltage, e.g. inverter or converter supply voltage using dc to ac converters or inverters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P2207/00Indexing scheme relating to controlling arrangements characterised by the type of motor
    • H02P2207/01Asynchronous machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

非同期機を作動する方法であって、同期的に回転する非同期機の座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって、非同期機の多数の目標トルクについて非同期機の作用点軌跡を決定する決定ステップ;縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて、非同期機の滑り周波数を計算する計算ステップ;非同期機の最新のロータ回転数を検出する検出ステップ;計算された滑り周波数および非同期機の極対数によって重み付けされた最新のロータ回転数の合計により非同期機の励起周波数を計算する計算ステップ;および計算された非同期機の励起周波数と、非同期機の少なくとも1つの所定の共振周波数値とを比較する比較ステップを備える方法に関する。この場合、2組のうち、計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する方について、目標トルクが一定に保持されている場合に、縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、決定された作用点軌跡が補正される。

Description

本発明は、非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法に関する。
スイス特許発明第477124号明細書は、非同期機における滑り周波数を制御するための装置を開示している。
誘導機を備える電気駆動装置は、回転数およびトルクによって決定された作動点に応じて、三相電動機において異なる周波数を励起し、これらの周波数は、固体または空気伝搬音の伝搬時ならびに伝送されたトルクのリップルの制御時に現れる場合がある。特に、例えばステータとロータとの間のエアギャップにおける力の伝達によって、三相電動機の固有周波数が励起された場合、または機械の駆動軸にフランジ結合された構成要素の固有周波数によって、機械および/または機械に結合された構成要素の共振が生じ、このような共振は、検出された電気駆動装置の空気伝搬音に不都合な影響を及ぼす場合がある。
所定の回転数範囲では、電気駆動装置の構成要素内の固有周波数が三相電動機の調波によって励起され、検出される空気伝搬音のレベルはこれらの固有周波数において飛躍的に上昇する。しかしながら、電気駆動装置によって放出される騒音は、作動時には最小限に低減されることが望ましい。
スイス特許発明第477124号明細書
非同期機を作動するために、機械の設計および機械の出力密度を実質的に制限する必要なしに、作動範囲全体にわたって騒音発生を最小限に抑えることができる手段が必要とされている。
本発明は、第1の態様によれば、非同期機を作動する方法であって、同期的に回転する非同期機の座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって、非同期機の多数の目標トルクについて、非同期機の作用点軌跡を決定する決定ステップ;縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて、非同期機の滑り周波数を計算する計算ステップ;非同期機の最新のロータ回転数を検出する検出ステップ;計算された滑り周波数、および非同期機の極対数によって重み付けされた最新のロータ回転数の合計により非同期機の励起周波数を計算する計算ステップ;および計算された非同期機の励起周波数と、非同期機の少なくとも1つの所定の共振周波数値とを比較する比較ステップを備える方法が得られる。この場合、2組のうち、計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する方について、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、決定された作用点軌跡が補正される。
別の態様によれば、本発明は非同期機のための制御装置であって、非同期機の同期的に回転する座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって、非同期機の多数の目標トルクについて、非同期機のための作動点軌跡を決定し、縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて非同期機の滑り周波数を計算し、計算された滑り周波数および非同期機の極対数によって重み付されたロータ回転数の合計により、非同期機の励起周波数を計算するように設計されたコントロールモジュールを備える制御装置が得られる。さらに制御装置は比較モジュールを含み、比較モジュールは、コントロールモジュールに接続されており、コントロールモジュールによって計算された非同期機の励起周波数を非同期機の少なくとも1つの所定の共振周波数値と比較し、2組のうち、計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する方にていて、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、コントロールモジュールによって決定された作用点軌跡を補正するように設計されている。
別の態様によれば、本発明は電気駆動系であって、非同期機、非同期機に接続されており、非同期機のために複数相の電流供給を準備するように設計されているインバータ、およびインバータに接続されており、非同期機を作動するための本発明による方法にしたがってインバータを制御するように設計されている本発明による制御装置を備える電気駆動系が得られる。
発明の利点
本発明の思想は、電気駆動系において固有周波数および/または共振周波数がもはや励起されないように、制御アルゴリズムによって非同期機内で励起される周波数をずらすことである。これは、非同期機の作動点もしくは作用点を決定するための付加的な操作量として、所定の目標トルクにおいて縦電流および横電流との間の比率によって滑り周波数が変更されることを保証することができる。
したがって、全ての周波数スペクトルにわたって、ほぼすべての回転数範囲において音響に対する要求が満たされる必要があるという設計基準は著しく緩和される。非同期機によって放出される空気伝搬音における音量差は、非同期機の共振周波数の励起を防止することにより著しく減じられる。
作用点軌跡の変更は非同期機の効率の負担になるが、効率の観点で最適な非同期機の作用点から離れて、作用点を持続的に補正することは不可欠ではない。したがって、本発明による方法によって、非同期機の制御において付加的な自由度が得られ、この自由度により、駆動系の不都合な固有周波数が励起される恐れのある負荷レベルで、まさにこの固有周波数の励起を防止するための動的および一時的な制御機構を得ることができる。
本発明による方法の一実施形態によれば、作用点軌跡の決定は、非同期機の複数の目標トルクのそれぞれについて、縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流を最小限にすることを含む。
本発明による方法の別の一実施形態によれば、非同期機の少なくとも1つの所定の共振周波数値は、非同期機に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって非同期機内で励起された共振周波数および/または調波を含んでいてもよい。
この場合、別の一実施形態では、非同期機の所定の共振周波数値は、回転数に依存した空気伝搬音測定によって決定することができる。
本発明による方法の別の実施形態によれば、縦電流値と横電流値との間の比率の変更は、目標トルクが一定に保持された場合に縦電流および横電のベクトル加算により得られる相電流の増大を含んでいてもよい。
本発明による制御装置の一実施形態によれば、さらに制御装置は、コントロールモジュールに接続されており、非同期機の最新のロータ回転数を検出するように設計されている回転数検出モジュールを含んでいてもよい。
本発明による制御装置の別の一実施形態によれば、さらに制御装置は、比較モジュールに接続されており、非同期機の所定の共振周波数値を保存するように設計されている基準値メモリを含んでいてもよい。
本発明による制御装置の別の一実施形態によれば、所定の共振周波数値は、非同期機に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって非同期機内で励起された共振周波数および/または調波を含んでいてもよい。
本発明による制御装置の一実施形態によれば、コントロールモジュールは、非同期機の複数の目標トルクのそれぞれについて、縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流を最小限にすることによって非同期機のための作用点軌跡を決定するように設計されている。
本発明の実施形態の他の特徴および利点が、添付の図面を参照した次の説明から明らかになる。
本発明の一実施形態による非同期機を制御するための方法を示す概略図である。 本発明の別の一実施形態による非同期機を備える電気駆動系を示す概略図である。 本発明の別の一実施形態による非同期機のための制御装置を示す概略図である。
非同期機の電動モードでは、ステータの回転数nsおよびロータの実際の回転数nr、すなわち実測回転数との間に差があり、ロータの実測回転数はステータの回転数よりも小さい。この差は、「滑り」とも呼ばれ、したがって、ステータ周波数fstを計算するためには、対応する滑り周波数fsが非同期機の極対数pの関数であるロータ周波数fr=p・nrに加算される:
fst=p・nr+fs。
非同期機の磁界方向制御モードでは、いわゆる「縦軸d」および縦軸に対して直交する横軸qを備える磁界方向の座標系にしたがって非同期機のステータに流れる電流が制御され、したがって、d軸は常にロータ磁束の空間ベクトルの方向に位置する。ステータ電流の空間ベクトルは、磁界方向の座標系では縦電流成分Idおよび横電流成分Iqに分割される。
滑り周波数fsは、非同期機の全ての作動範囲において一定ではなく、滑り係数ksに比例しており、滑り係数は、ステータ電流の縦成分(縦電流成分Id)およびステータ電流の横成分(横電流成分Iq)に比例している。磁界方向制御では、効率を最適化するために、目標トルクが一定の場合には最小限の相電流が生じるように、ステータ電流の縦成分とステータ電流の横成分との間の比率を設定することができる。
この場合、相電流は、ステータ電流の縦成分および横成分のベクトルの合計の値から計算される値をとる。したがって、それぞれの目標トルクおよびそれぞれのロータ回転数について相電流毎に最大トルクの作用点が生じる(「相電流毎の最大トルク(Maximum torque per phase current)」:MTPC)。これらの作用点は、目標トルクおよびロータ回転数の関数として作用点軌跡をもたらし、この作用点軌跡に基づいて非同期機の作動を制御することができる。
ステータ電流の縦方向成分および横方向成分を磁界方向の座標系から非同期機のステータに固定された座標系へ変換することにより、望ましい作用点のために、非同期機への供給を行うn相、例えば三相インバータのための制御信号が得られる。
図1は、非同期機を制御するための方法20の概略図を示す。この方法20は、例えば非同期機への供給を行うインバータのための制御装置において、例えば図3に関連して以下にさらに説明する図2の電気駆動系10のための制御装置2において、実施することができる。
まず第1ステップ21では、非同期機の多数の目標トルクについて、非同期機のための作用点軌跡が決定される。これは、同期的に回転する非同期機の座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって行われる。2組は、例えば非同期機の最適な効率を考慮して決定することができ、非同期機では、縦電流および横電流がベクトル加算され、これにより生じた相電流の値が最小限になる。非同期機の多数の目標トルクのそれぞれについて、それぞれの作用点に割り当てられ、共に作用点軌跡を形成する2組を決定することができる。
縦電流値および横電流値から計算される2組のそれぞれについて、ステップ22で非同期機の滑り周波数が決定される。一般に、(目標トルクが等しい場合に)縦電流値と、対応する横電流値との間の比率が上昇した場合には、滑り周波数が低下するといえる。例えば、40Aの縦電流値および450Aの横電流値によって作動される例示的な非同期機の目標トルクが60Nmの場合には、滑り周波数は約18Hzである。したがって、縦電流値が200Aに高められ、横電流値が189Aに減じられた場合には、滑り周波数は3Hz未満に低下することもある。
上述のように、滑り周波数は非同期機に伝送される励起の周波数に影響を及ぼす。非同期機に実際に伝送される励起の周波数を計算するためには、さらに非同期機の極対数および最新のロータ回転数に関する情報が必要である。方法20のステップ23では、例えば回転数センサ、インクリメンタルエンコーダ、または非センサ式の適切な測定方法によって、非同期機のこの最新のロータ回転数を検出することができる。次いで、ステップ24では、計算された滑り周波数および非同期機の極対数によって重み付された最新のロータ回転数を合計することによって、非同期機の励起周波数を計算することができる。
励起された非同期機、および非同期機のシャフトに接続された駆動成分の全ての基本波および調波がわかっている場合には、計算された励起周波数において電気駆動系の固有周波数が励起されるかどうか、またどのような範囲で励起されるかを予測することができる。非同期機の共振周波数値は、例えば非同期機に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって非同期機内で励起された共振周波数、および/またはこの共振周波数の調波を含んでいてもよい。非同期機のこれらの共振周波数値は、例えば回転数に依存した空気伝搬騒音測定により測定することができる。
特にこのような固有周波数の励起を防止することができるように、方法20のステップ25では、計算された非同期機の励起周波数が非同期機の少なくとも1つの所定の共振周波数値と比較される。計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致することが明らかな場合には、この励起周波数について、ステップ26において、縦電流値と横電流値との間の比率を変更することによって、決定された作用点軌跡が補正される。この場合、目標トルクは一定に保持される。例えば、縦電流値と横電流値との間の比率の変更が、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値および横電流値のベクトル加算によって得られる相電流の上昇を含むように、2組を変更してもよい。
縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、滑り周波数の変更を達成することができ、それぞれのロータ回転数および所定の目標トルクにおいて、非同期機の励起周波数は、もはや危険な共振周波数値と一致することはない。換言すれば、作用点軌跡は、非同期機に伝送される励起周波数を常に電気駆動系の固有周波数の範囲外に保持するために、効率を幾分失った上で意図的に変更される。
作用点軌跡のこのような音響的な最適化を持続的に行う必要はなく、それぞれ危険な共振周波数値の回転数範囲において短期的にのみ継続すればよく、時間平均の非同期機の効率への負の影響は無視することができる。
縦電流値と横電流値との間の比率を変更する場合に、十分に予備制御がなされた電気駆動系の基本回転数範囲で方法20を行うことは特に有意義である。もちろん基本回転数範囲にも音響的な観点から危険な作動点がある。なぜなら、回転数が高い場合には他のシステム構成要素の騒音または車両の走行音は、非同期機の騒音にほぼ重なるからである。本方法によって、例示的な非同期機の場合には、危険な共振周波数値における騒音レベルを5dBまで低下させることができる。
図2は、インバータ3からn相の交流電流を供給される非同期機1を備える電気駆動系10の概略図を示す。インバータ3自身には、例えば直流電圧中間回路4によって支援された直流電圧源5、例えば車両の牽引バッテリからエネルギーを供給することができる。
電気駆動系10は制御装置2を備え、この制御装置はインバータ3に接続されており、図1との関連で説明したように方法20にしたがって非同期機1を作動するためにインバータ3を制御するように設計されている。制御装置2は、図3の概略図に、より詳細に示されている。
制御装置2は、コントロールモジュール7に接続された回転数検出モジュール6を含む。制御装置2のコントロールモジュール7は、基準値メモリ9へのアクセスを有する比較モジュール8に接続されている。回転数検出モジュール6は非同期機1に接続されており、非同期機1の最新のロータ回転数nrを検出するように設計されている。
最新のロータ回転数はコントロールモジュール7に伝送され、コントロールモジュール7は、非同期機1の同期的に回転する座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することにより、非同期機1の多数の目標トルクについて非同期機1のための作用点点軌跡を決定するように設計されている。次いで、縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて、コントロールモジュール7は非同期機1の滑り周波数を計算する。非同期機1の滑り周波数から、コントロールモジュール7は非同期機1の励起周波数を計算することができる。これは、コントロールモジュール7において、計算された滑り周波数および非同期機1の極対数によって重み付された最新のロータ回転数nrを合計することによって行われる。例えば、非同期機1の多数の目標トルクそれぞれについて、縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流を最小限にすることによって、非同期機1のための作用点軌跡を決定することができる。
決定された作用点軌跡は、コントロールモジュール7に接続された比較モジュール8に引き渡される。比較モジュール8は、コントロールモジュール7によって計算された非同期機1の励起周波数を少なくとも1つの所定の共振周波数値と比較するように設計されている。計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する2組のいずれかについて、比較モジュール8は、コントロールモジュール7によって決定された作用点軌跡を補正することができる。これは、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値と横電流値との間の比率を変更することによって行われる。
比較モジュール8は、例えば基準値メモリ9から共振周波数値を引き出すことができる。基準値メモリ9には、非同期機1の所定の共振周波数値、例えば、非同期機1に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって非同期機1内で励起された共振周波数、および/または共振周波数の調波を保存することができる。これらの共振周波数値は、例えば異なる回転数範囲における空気伝搬音測定によってあらかじめ測定してもよい。
必要に応じて、比較モジュール8によって補正された作用点軌跡はコントロールモジュール7に伝送され、コントロールモジュール7は、対応する制御信号cによってインバータ3を制御することができる。
制御装置2は、例えば、非同期機1にアクセスし、最大限の音量レベルに対するそれぞれの要求を全ての回転数範囲で満たす電気自動車およびハイブリッド車のための電気駆動系10で使用することができる。

Claims (11)

  1. 非同期機(1)を作動する方法(20)であって、同期的に回転する非同期機(1)の座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって、非同期機(1)の多数の目標トルクについて非同期機(1)のための作用点軌跡を決定する決定ステップ(21);
    縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて、非同期機(1)の滑り周波数を計算する計算ステップ(22);
    非同期機(1)の最新のロータ回転数を検出する検出ステップ(23);
    計算された滑り周波数および非同期機(1)の極対数によって重み付けされた最新のロータ回転数の合計により非同期機(1)の励起周波数を計算する計算ステップ(24);
    計算された非同期機(1)の励起周波数と、非同期機(1)の少なくとも1つの所定の共振周波数値とを比較する比較ステップ(25);および
    2組のうち、計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する方について、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、決定された作用点軌跡を補正する補正ステップ(26)によって非同期機(1)を作動する方法(20)。
  2. 請求項1に記載の方法(20)において、
    前記作用点軌跡を決定する前記決定ステップ(21)が、前記非同期機(1)の複数の目標トルクのそれぞれについて、縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流を最小限にすることを含む方法(20)。
  3. 請求項1または2に記載の方法(20)において、
    前記非同期機(1)の少なくとも1つの所定の前記共振周波数値が、前記非同期機(1)に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって前記非同期機(1)内で励起された共振周波数、および/または調波を含む方法(20)。
  4. 請求項3に記載の方法(20)において、
    回転数に関係した空気伝搬音測定によって前記非同期機(1)の所定の前記共振周波数値を決定する方法(20)。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の方法(20)において、
    縦電流値と横電流値との間の比率の変更が、目標トルクが一定に保持された場合に縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流の増大を含む方法(20)。
  6. 非同期機(1)のための制御装置(2)であって、非同期機(1)の同期的に回転する座標系における縦電流値および横電流値から2組を計算することによって、非同期機(1)の多数の目標トルクについて、非同期機(1)のための作動点軌跡を決定し、縦電流値および横電流値から計算された2組のそれぞれについて非同期機(1)の滑り周波数を計算し、計算した滑り周波数および非同期機(1)の極対数によって重み付された最新のロータ回転数の合計により非同期機(1)の励起周波数を計算するように設計されたコントロールモジュール(7);および
    コントロールモジュール(7)に接続されており、コントロールモジュール(7)によって計算された非同期機(1)の励起周波数を非同期機(1)の少なくとも1つの所定の共振周波数値と比較し、2組のうち、計算された励起周波数が少なくとも1つの共振周波数値と一致する方について、目標トルクが一定に保持されている場合に縦電流値と横電流値との間の比率を変更することにより、コントロールモジュール(7)によって決定された作用点軌跡を補正するように設計されている比較モジュールを備える非同期機(1)
    のための制御装置(2)。
  7. 請求項6に記載の制御装置(2)において、
    前記コントロールモジュール(7)に接続されており、前記非同期機(1)の最新のロータ回転数を検出するように設計されている回転数検出モジュール(6)をさらに備える制御装置(2)。
  8. 請求項6または7に記載の制御装置(2)において、
    前記比較モジュール(8)に接続されており、前記非同期機(1)の所定の共振周波数値を保存するように設計されている基準値メモリ(9)をさらに備える制御装置(2)。
  9. 請求項8に記載の制御装置(2)において、
    所定の共振周波数値が、前記非同期機(1)に接続された伝動装置内の固有周波数、エアギャップにおける力によって前記非同期機(1)内で励起された共振周波数および/または調波を含む制御装置(2)。
  10. 請求項6から9までのいずれか一項に記載の制御装置(2)において、
    前記コントロールモジュール(7)が、前記非同期機(1)の複数の目標トルクのそれぞれについて、縦電流および横電流のベクトル加算により得られる相電流を最小限にすることによって、前記同期機(1)のための作用点軌跡を決定するように設計されている制御装置(2)。
  11. 電気駆動系(10)において、
    非同期機(1);
    非同期機(1)に接続されており、非同期機(1)のための多相電流供給を準備するように設計されているインバータ(3);および
    請求項6から10までのいずれか一項に記載の制御装置(2)であって、インバータ(3)に接続されており、非同期機(1)を作動するための、請求項1から5までのいずれか一項に記載の方法にしたがってインバータ(3)を制御するように設計されている制御装置(2)を備える電気駆動系(10)。
JP2017545276A 2015-02-27 2016-01-13 非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法 Active JP6632633B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015203524.7A DE102015203524A1 (de) 2015-02-27 2015-02-27 Steuereinrichtung für eine Asynchronmaschine und Verfahren zum Betreiben einer Asynchronmaschine
DE102015203524.7 2015-02-27
PCT/EP2016/050502 WO2016134872A1 (de) 2015-02-27 2016-01-13 Steuereinrichtung für eine asynchronmaschine und verfahren zum betreiben einer asynchronmaschine

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018506956A true JP2018506956A (ja) 2018-03-08
JP2018506956A5 JP2018506956A5 (ja) 2019-11-28
JP6632633B2 JP6632633B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=55135219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017545276A Active JP6632633B2 (ja) 2015-02-27 2016-01-13 非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10432126B2 (ja)
EP (1) EP3262746B1 (ja)
JP (1) JP6632633B2 (ja)
KR (1) KR20170120609A (ja)
CN (1) CN107251403B (ja)
DE (1) DE102015203524A1 (ja)
WO (1) WO2016134872A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2660460C1 (ru) * 2017-06-16 2018-07-06 федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Южно-Уральский государственный университет (национальный исследовательский университет)" Устройство частотного управления асинхронным электроприводом
DE102020133760A1 (de) * 2020-12-16 2022-06-23 Leistritz Pumpen Gmbh Verfahren zur Förderung eines Fluids durch eine Schraubenspindelpumpe und Schraubenspindelpumpe
CN114933241A (zh) * 2022-04-22 2022-08-23 中联重科建筑起重机械有限责任公司 用于塔机的控制方法、装置、控制器、塔机及存储介质
EP4312360A1 (en) * 2022-07-29 2024-01-31 IMRA Europe S.A.S. Control of varying speed induction motor at the resonance

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05111291A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Hitachi Ltd インバータ付空気調和機の周波数制御方法
JPH05137390A (ja) * 1991-11-14 1993-06-01 Toshiba Corp インバータ装置
JP2004187460A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ制御装置、誘導電動機の制御装置及び誘導電動機システム
JP2009225552A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Daikin Ind Ltd 機械駆動系統の運転方法
JP2011205857A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Sanken Electric Co Ltd 誘導電動機の制御装置及び制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH484566A (de) 1967-12-20 1970-01-15 Bosch Gmbh Robert Einrichtung zum Addieren zweier Impulsfolgen
CN85102382B (zh) * 1985-04-01 1988-06-08 华中工学院 谐波起动方法及按该方法起动的电动机
JPH0775478B2 (ja) * 1987-05-20 1995-08-09 三菱電機株式会社 交流エレベ−タ制御装置
CN100440721C (zh) * 2005-12-20 2008-12-03 江门市洗衣机厂 一种变频交流调速驱动的洗衣机

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05111291A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Hitachi Ltd インバータ付空気調和機の周波数制御方法
JPH05137390A (ja) * 1991-11-14 1993-06-01 Toshiba Corp インバータ装置
JP2004187460A (ja) * 2002-12-06 2004-07-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ制御装置、誘導電動機の制御装置及び誘導電動機システム
JP2009225552A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Daikin Ind Ltd 機械駆動系統の運転方法
JP2011205857A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Sanken Electric Co Ltd 誘導電動機の制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN107251403A (zh) 2017-10-13
DE102015203524A1 (de) 2016-09-15
US20180026564A1 (en) 2018-01-25
US10432126B2 (en) 2019-10-01
EP3262746B1 (de) 2020-03-11
EP3262746A1 (de) 2018-01-03
CN107251403B (zh) 2019-10-01
WO2016134872A1 (de) 2016-09-01
JP6632633B2 (ja) 2020-01-22
KR20170120609A (ko) 2017-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10063177B2 (en) Method and apparatus for optimizing efficiency of induction motor in electric vehicle
JP4045307B1 (ja) 永久磁石同期電動機のベクトル制御装置
JP5576145B2 (ja) モータ制御装置
JP2014513910A (ja) 可変動作速度において可変スイッチング周波数で電気モータを制御する方法およびシステム
JP4712585B2 (ja) 電動機の制御装置
US10693410B2 (en) Control method and control device for rotary electric motor, and rotary electric motor drive system
JPWO2009040884A1 (ja) 電動機の制御装置
JP2008005604A (ja) 交流回転機の制御装置
JP6632633B2 (ja) 非同期機のための制御装置および非同期機を作動する方法
EP2800269B1 (en) Permanent magnet motor controller
AU2015396604B2 (en) Wind power generator vibration inhibition method and device
JP2003299391A (ja) 回転電機の制御装置
JP2005117876A (ja) 交流回転電機装置
JP6485330B2 (ja) モータ制御装置
KR20130094691A (ko) 센서리스 비틀림 모드 댐핑 시스템 및 방법
JP2010088200A (ja) 電動モータの制御装置
JP2018506956A5 (ja)
JP5361452B2 (ja) 同期電動機のセンサレス制御装置
JP2017147870A (ja) モータ振動評価試験方法およびモータ振動評価試験装置
JP6988447B2 (ja) モータの制御方法、およびモータの制御装置
JP6223915B2 (ja) 圧縮機及びその駆動装置
Pervin et al. Newton-Raphson based computation of i d in the field weakening region of IPM motor incorporating the stator resistance to improve the performance
JP5851867B2 (ja) 誘導電動機の駆動装置
JP2002233193A (ja) 風力発電装置
JP2010074920A (ja) 風力発電システムの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171016

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181101

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190131

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20190307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190809

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20191018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6632633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250