JP2018501149A - 車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム - Google Patents

車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム Download PDF

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Abstract

車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、前から後に５つの区分、すなわち前ハンガー（１）、前輪キャリア（２）、中間リンク機構（３）、後輪キャリア（４）および後ハンガー（５）から成り、前ハンガー（１）、前輪キャリア、中間リンク機構（３）、後輪キャリア（４）および後ハンガー（５）のうちのそれぞれの２つの隣り合う区分は、統一規格に従った統合製造によって接続され、モジュール式組合せ構造を有し、前ハンガー（１）、前輪キャリア（２）、中間リンク機構（３）、後輪キャリア（４）および後ハンガー（５）は、独立しており、必要に応じて組み立ておよび調整が可能であり、十分な強度と剛性、ならびに完全な独立性と互換性を有し、本発明は、フレームの横支持式接続、車輪の位置決め、また懸架装置、弾性要素および抵抗点の一体化を実現し、アクスルが除去されることから、すべての荷重が合理的に担持され得、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、種々の独立懸架装置、およびリーフスプリングを除くすべての弾性要素と互換性があり、自動車床の高さを劇的に下げ、自動車の内部空間の活用を効率的かつ大幅に高め、また快適性を向上させ、加えて、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、電気自動車の要件を満たす利点を有し、電気自動車の最適構成フレームとして働くことができ、種々の燃料およびハイブリッド動力式乗用車両とともに、必要に応じて改造された後の事業用車両にも好適であり得る。

Description

本発明は、自動車両の重要な支持組立体に関し、乗用車両および商用車両の技術分野に関し、特に、自動車両の軽量化、電化、インテリジェント化およびモジュール化を実現するための汎用アクスルレス車両フレームに関する。
自動車両の走行システムは、車両フレーム（車枠）、アクスル（車軸）、懸架装置、および車輪を備え、車両フレームは、自動車両の基本部材および走行システムの重要な部分であり、自動車両の動力組立体とその車台の種々の組立体は、すべて車両フレームに取り付けられ、また、車両フレームは、運搬を支持する基部であり、車両全体の性能に重要な影響を及ぼし得る、十分な剛性と適切な柔軟性を備えることが要求される。自動車両の既存のフレーム構造は、モデルＴ（ラダーフレーム）の原理に依然として従っており、横断面として働く前後アクスル（ブリッジラック、ポータルアクスルなど）と、縦断面として働く車両ビーム（梁）は、リーフスプリングを用いて蝶着され、車台および車両全体の荷重を支持し受ける車両フレームを形成し、アクスルの支持、伝動および位置決め機能は、依然として変わっていない。このような構造は、単純であり、製造性に優れているが、高重量、高い車両重心、多くの中央位置の占有などの欠点を有する。現代のモノコックバスやプラットフォームフレーム車のフレームには、このような欠点はないが、組立体の配置は依然として制限されている。電化、インテリジェント化および軽量化の発達につれて、この要件を満たす新たな車両フレームの出現も求められる。
既存の車両フレームは、様々な構造に従って、主に次のいくつかの型に分けられる。第１に、主にバスやトラックに適用される、背骨型、サイドビーム（側梁）型、および包括型を含むクロスビーム（横梁）型構造、第２に、一回成形で、車の一貫大量生産に適しているプラットフォームフレーム、また第３に、主に大型バスに適用可能なスペース型（鋼管型）モノコック構造であり、ＩＲＳ型や半フレーム型のような形態は少ない。
しかしながら、３つの方法はすべて、次の大きな欠点を有する。すなわち、クロスビーム型構造では、前後アクスルが横断面として働き、縦ビームがアクスルに架け渡され、車両ボディの大部分の中間スペースの占有と、車両フレームの幅が数多くの要因によって制限されることによる、重心の高さを下げることの難しさをもたらす。プラットフォーム車両フレームでは、ブリッジラックが、支持具として設定され、縦骨組接続および横一体型成形接続に高い技術的要件が課せられ、１つの車両モデルに１つの型が必要であり、製造工程が、高い改造コストを伴って複雑である。スペース型モノコック車両フレームでは、クロスビームが複数のトラスに分解され、スペース全体の占有と、車両ボディ高の上昇をもたらし、このような車両フレームは、複雑な設計、数多くの部品、技術工程における厳しい要件、高い製造コスト、数多くの溶接継手、および許容応力の低下といった欠点も有する。
特許文献１、および特許文献２を含む特許出願において、そこに提示されている一体型車両フレームは、両方とも、部分的改良のラダーフレームの原理に従うが、それらのいずれにおいても、新たなアクスルレス構造は達成されておらず、加えて、電気、軽量、およびインテリジェント機能における要件も、あまり満たされていない。
中国特許出願公開第１０３３８１８５１号明細書 中国特許出願公開第１６３１６９０号明細書
本出願の目的は、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームを提供することにある。
本出願によれば、アクスルの位置決め機能および担持機能は、電気自動車用モータの動力軸のインテリジェント出力には無用であり、したがって、アクスルレス車両フレームが、より合理的であり得る。アクスルレス車両フレームは、既存の車台フレームの上記の欠点を克服し、かつそれらのそれぞれの利点を取り込むことによって、力とモーメントの合理的な配置に重きを置いた機械構造原理に従って最適に設計され、アクスルの機能は、床と側面による支持と担持に分解され、伝動軸用のスペースが確保され、車両フレームは、車輪に直接接続されている懸架装置と直接蝶着され、それを担持し、力の作用が、動き軌跡に従って伝達され、自動車両車台の高さを下げる、２つの車輪間の使用スペースを拡張する、またアクスル距離を長くする、といった目的が達成され、全従動輪を備える車両全体と、動力軸の完全出力を可能にする総独立懸架装置が形成される。
本出願によれば、一体型アクスル、ライブアクスル（回転車軸）、および対応するブリッジの構造機能と効果は、完全に無効にされる。車両フレームは、一体化され、懸架システムの１つの端部が、車両ボディの重量を担持するように車両フレームに直接取り付けられる一方、それのもう一方の端部は、簡易動力出力軸といっしょに、車輪に接続される。車両フレームは、懸架装置によって、車輪を直接に位置付ける。
本出願によれば、自動車両の一般配置、構造力学特徴、製造工程、軽量化、インテリジェント化および電化を十分考慮した上で、その自動車両に対する懸架装置の配置、操舵システム、および動力システムが、複数の特性を高める効果がもたらされるように、調整される。
車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、前から後に順に、前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリア、および後吊り下げラックを含む、５つの区分を備える。前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリアおよび後吊り下げラック間のそれぞれの２つの隣り合う区分が、統一規格化接続モードで接続され、車両フレームは、モジュール式組合せ構造に構成され、前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリアおよび後吊り下げラックは、それぞれ独立しており、要件に従って組み立てられ、調整されるように構成され、また、十分な強度と剛性、ならびに完全に独立した互換性を有する。
前吊り下げラックは、前端部に位置し、２つの第１の縦主ビーム、２つの第２の補助ビームおよび複数の第１の腕金、ならびに装備品を備える。第１の縦主ビームおよび第２の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、前吊り下げラックは、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、通路型または座席型に、要件に従って調整可能な長さで構成される。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
前輪キャリアおよび後輪キャリアは、構造において同じであり、それらのそれぞれは、２つのブリッジ、２つのブリッジ補助ラック、２つのＨ形車輪ビーム、２つのＨ形車輪ビーム基部、２つのＨ形車輪ビーム補助ラック、２つのＭ形車輪ビームおよび４つのＭ形車輪ビーム補助ラック、ならびにいくつかの装備品を備える。前輪キャリアおよび後輪キャリアのそれぞれ用の部品は、一体的に接続される。２つのブリッジは、底が広く上が狭く、台形構造に成形され、２つのブリッジは、Ｈ形車輪ビームと接続されて格子状構造になり、それにより、車輪組立体の取り付けに、また車両ボディの支持に使用される安定した一体型車輪キャリアを形成する。格子状構造のそれぞれの側部構造は、Ｍ形車輪ビームの上部分と組み合わされ、より高い適用性とより良い安定性をもたらす多点空間接続を形成し、種々の懸架装置に適用可能であり、また複数車輪組合せ型および複数車両モデルに対応することができる。
そのそれぞれがＵ形一体部材であるブリッジは、前輪キャリアおよび後輪キャリアの中間位置に配設される。２つのブリッジは、組み合わされて、輪距スペースを支持し、安定させ、拡張するための底が広く上が狭い台形構造になる。２つのブリッジ補助ラックは、横支持および縦接続用に、前輪車輪キャリアおよび後輪キャリアのぞれぞれのブリッジの両側に位置する。２つのＨ形車輪ビームは、前輪キャリアおよび後輪キャリアのぞれぞれの底面の左右に位置し、車輪キャリア全体を安定して接続するために、ブリッジ補助ラックと直交する。
Ｈ形車輪ビーム基部は、Ｈ形車輪ビームの下に配設され、Ｈ形車輪ビーム補助ラックは、Ｈ形車輪ビームの上に配設され、Ｈ形車輪ビームと一体的に組み合わされ、一体型骨組みを形成する。Ｈ形車輪ビーム補助ラックは、ブリッジおよびブリッジ補助ラックと垂直に接続され、Ｍ形車輪ビーム補助ラックによって、Ｍ形車輪ビームと交差する。
そのそれぞれがアーチ状ビームであるＭ形車輪ビームは、ブリッジ補助ラックに垂直に載置される。Ｍ形車輪ビームの上面は、ブリッジと接続される。Ｍ形車輪ビームは、左右に１つずつ載置され、荷重を担持し、直立に安定させ、また高さを調整するための車輪懸架組立体の取り付け用の２つのアーチ状スペースを左右に形成する。Ｍ形車輪ビーム補助ラックは、Ｍ形車輪ビームとブリッジとの間に位置し、Ｍ形車輪ビームを横方向に支持する。
中間連結ラックは、前輪キャリアと後輪キャリアとの間に配置され、２つの第２の縦主ビーム、２つの第２の補助ビームおよび複数の腕金、ならびに装備品を備える。中間連結ラックの断面は、台形構造である。第２の縦主ビームおよび第２の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、また、様々な装備品と組み合わせて、直線底型、中間層型、外方フランジ型または内方集中型にも設計され得る。中間連結ラックは、様々なアクスル距離の要件を満たすために、要件に従った長さに調整可能である。
後吊り下げラックは、後端部に位置し、２つの第３の縦主ビーム、２つの第３の補助ビームおよび複数の第３の腕金、ならびに装備品を備える。第３の縦主ビームおよび第３の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、倉庫型、通路型または座席型に構成される。後吊り下げラックの長さは、要件に従って調整可能である。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。倉庫型は、物品を保管するのに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
さらに、本出願により、タイヤを設定するための幅スペースが、前輪キャリアおよび後輪キャリアの位置のみに確保され、中間連結ラック、前吊り下げラック、後吊り下げラック、ならびに前輪キャリアおよび後輪キャリアの通路部分を含む、その他の位置はすべて、低床といっしょに設計され、自動車両の床高が大幅に低くされ、スペースが合理的に活用されるようにする。様々な車両モデルに対して局部的強化をもたらすために、２１以上のタイプの種々の装備品が、それらへの対応する接続において設置される。
駆動輪または従動輪のいずれか、また操舵輪または非操舵輪のいずれかが、前輪キャリアおよび後輪キャリアに取り付けが可能であり、４輪操舵および多輪駆動がもたらされ得る。２つの車輪キャリアのスペースは、動力軸、操舵ボールヘッド、操舵レバー、弾性要素、ダンパ、バランシングレバーなどの空間配置を十分に保証し得る。
Ｈ形車輪ビームおよびデュアルブリッジから成る格子状内外部材は、Ｍ形ビームと周囲スペースを用いて、既存の車の独立懸架モードをもたらし得る。担持用に複数の弾性要素を使用し、懸架ガイド構造を調整し、また伝導デバイスを加えることによって、新たな懸架システムが実現される。この懸架システムは、種々の独立懸架装置に適している。懸架システムによって、車輪が、車両フレームに直接連結され、基準としての車両フレームにより、ホイールアライメントが直接もたらされ、こうして、アクスルレス車両フレームが実現される。
本出願の有益な効果：
１．モジュール式組合せモードを使用して、大量生産が容易になり、規格化組立体が低コストで達成される。車両フレームは、一体的に設計され、組み立てられてもよく、また区分ごとに組み立てられてもよい。装備品は、構造が単純であり、可変性が調整可能である。種々の組立体および部品の合理的配置が容易になる。５つの区分は、規格化統一接続モードで接続され、また、複数の車両モデルに分解、一体化、変換されてもよい。
２．アクスルレス（ブリッジレス）蝶番式車両フレームは、車両フレームの横方向負荷式接続、ホイールアライメント（前輪のキャンバーとトーイン、マスタピンのキャスターと傾き、など）、また懸架装置および弾性要素、ならびに車両フレーム上の抵抗点の一体化を達成する。アクスルの除去は、軽量化の向上に有益であり、車両フレームは、軽量化、高強度、高剛性、また調整可能範囲でのトーション（ねじれ）および曲げの変更といった利点を有し、全荷重を合理的に担持することができる。車両フレームは、合理的な機構分散、下げられた重心、種々の低減された水平および垂直モーメント、ならびにエネルギー消費の縮小により、種々の独立懸架装置内のリーフスプリング以外の弾性要素のすべてに匹敵することができる。複数の立体台形構造により、横力、縦力、およびトーションが分解され得る。
３．車両内部スペースの活用が効果的に改善され、快適性が高められるように、自動車両の床高が大幅に下げられ得る。
４．車両フレームは、電気自動車のニーズに合う利点を有し、したがって、電気自動車に最適な構成フレームとして使用されてもよい。車両フレームは、種々の搬送車両、乗用車両、および商用車両に、実用価値で広く適用可能である。車両フレームは、電気自動車に適用可能であり、ハイブリッド電気自動車および燃料自動車にも適用可能である。
５．自動車両の性能は、適度な調整を通して向上することができる。車両フレームは、４輪および多輪駆動に適しており、それらの両方に独立懸架装置が使用される。カーアジャスタブル装備品は、ダブルウィッシュボーン式、ＭｃＰｈａｅｓｏｎ式、スライディングピラー式、多接続ロッド式など、種々の懸架装置に対応することができ、それにより、走行時の快適性を高める。それは、自動車両の全体的な性能の展開および活用に便利であり、車両ボディ、走行性、アクスル距離および回転半径におけるバラツキの調整、また車両全体の快適性および安定性の向上を可能にすることができる。要するに、それは、新規自動車両の設計および製造の設定用のプラットフォームモードである。
本出願の正面図である。 本出願の上面図である。 本出願の側面図である。 本出願の中間連結ラックの断面図である。 本出願の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のブリッジ部材の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のブリッジ補助ラックの等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のＨ形車輪ビーム部材の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のＭ形車輪ビーム部材の等角図である。 ある視野角における、バスの低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、バスの低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、車に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、車に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、オフロード車両に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、オフロード車両に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。
図１〜図１０に関連して、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、前から後ろに順に、前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４、および後吊り下げラック５を含む、５つの区分を備える。前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４および後吊り下げラック５間のそれぞれの２つの隣り合う区分が、統一規格化接続モードで接続される。モジュール式組合せ構造が使用される。それぞれ独立している、前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４および後吊り下げラック５は、要件に従って組み立ておよび調整が可能であり、また、十分な強度と剛性、ならびに完全に独立した互換性を有する。
前吊り下げラック１は、前端部に位置し、２つの第１の縦主ビーム１１、２つの第２の補助ビーム１２および複数の第１の腕金１３、ならびに装備品を備える。第１の縦主ビーム１１および第２の補助ビーム１２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能で、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、通路型または座席型にも、要件に従って調整可能な長さで設計され得る。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
前輪キャリア２および後輪キャリア４は、構造が同じであり、それらのそれぞれは、２つのブリッジ２１、２つのブリッジ補助ラック２２、２つのＨ形車輪ビーム２３、２つのＨ形車輪ビーム基部２４、２つのＨ形車輪ビーム補助ラック２５、２つのＭ形車輪ビーム２６および４つのＭ形車輪ビーム補助ラック２７、ならびにいくつかの装備品を備える。前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれ用の部品は、一体的に接続される。２つのブリッジ２１は、底が広く上が狭く、台形構造に成形され、２つのブリッジ２１は、全体としてＨ形車輪ビームと接続され、格子状構造になり、それにより、車輪組立体の取り付けに、また車両ボディを支持するのに使用される安定した一体型車輪キャリアを形成する。格子状構造のそれぞれの側部構造は、それぞれのＭ形車輪ビーム２６の上部分と組み合わされて、より高い適用性とより良い安定性をもたらす多点空間接続を形成し、複数車輪組合せ型および複数車両モデルに対する適応性を備えた種々の懸架装置に適用可能である。
そのそれぞれがＵ形一体部材であるブリッジ２１は、前輪キャリア２および後輪キャリア４の中間位置に配設される。２つのブリッジ２１は、組み合わされて、底が広く上が狭い台形構造になり、支持および安定化において指導的役割を果たし、また、輪距を拡張する効果を上げることができる。２つのブリッジ補助ラック２２は、前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれのブリッジ２１の両側に位置し、横支持および縦接続における役割を果たす。２つのＨ形車輪ビーム２３は、前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれの底面の左右に位置し、ブリッジ補助ラック２２と直交して、車輪キャリア全体に対する安定した接続における役割を果たす。
Ｈ形車輪ビーム基部２４は、Ｈ形車輪ビーム２３の下に配設される一方、Ｈ形車輪ビーム補助ラック２５は、Ｈ形車輪ビーム２３の上に配設され、Ｈ形車輪ビーム２３と一体的に組み合わされ、一体型骨組みを形成する。Ｈ形車輪ビーム補助ラック２５は、ブリッジ２１およびブリッジ補助ラック２２と垂直に接続され、Ｍ形車輪ビーム補助ラック２７によって、Ｍ形車輪ビーム２６と交差する。
そのそれぞれがアーチ状ビームであるＭ形車輪ビーム２６は、ブリッジ補助ラック２２に垂直に載置される。Ｍ形車輪ビーム２６の上面は、ブリッジ２１と接続される。Ｍ形車輪ビーム２６は、左右に１つずつ載置され、車輪懸架組立体の取り付け用の２つのアーチ状スペースを左右に形成し、荷重担持、直立安定化、および高さ調整における役割を果たす。Ｍ形車輪ビーム補助ラック２７は、Ｍ形車輪ビーム２６とブリッジ２１との間に位置し、Ｍ形車輪ビーム２６を横方向に支持する。
中間連結ラック３は、前輪キャリア２と後輪キャリア４との間に位置し、２つの第２の縦主ビーム３１、２つの第２の補助ビーム３２、および複数の第２の腕金、ならびに装備品を備える。中間連結ラック３の断面は、台形構造である。第２の縦主ビーム３１および第２の補助ビーム３２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能であり、また、種々の装備品と組み合わせて、直線底型、中間層型、外方フランジ型または内方集中型にも設計され得る。中間連結ラック３は、様々なアクスル距離の要件を満たすために、要件に従ったいずれの長さにも調整が可能である。
後吊り下げラック５は、後端部に位置し、２つの第３の縦主ビーム５１、２つの第３の補助ビーム５２および複数の第３の腕金５３、ならびに装備品を備える。第３の縦主ビーム５１および第３の補助ビーム５２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能であり、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、倉庫型、通路型または座席型にも、要件に従って調整可能な長さで設計され得る。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。倉庫型は、物品を保管するのに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
さらに、本出願により、タイヤを設定するための幅スペースが、前輪キャリア２および後輪キャリア４の位置のみに確保され、中間連結ラック３、前吊り下げラック１、後吊り下げラック５、ならびに前輪キャリア２および後輪キャリア４の通路部分を含む、その他の位置はすべて、低床といっしょに設計され得、自動車両の床高が大幅に低くされ、スペースが合理的に活用されるようにする。様々な車両モデルに対して局部的強化をもたらすために、２１以上のタイプの種々の装備品が、それらへの対応する接続において設置される。
駆動輪または従動輪のいずれか、また操舵輪または非操舵輪のいずれかが、前輪キャリア２および後輪キャリア４に取り付けが可能であり、４輪操舵および多輪駆動がもたらされ得る。２つの車輪キャリアのスペースは、動力軸、操舵ボールヘッド、操舵レバー、弾性要素、ダンパ、バランシングレバーなどの空間配置を十分に保証し得る。
Ｈ形車輪ビーム２３およびデュアルブリッジ２１から成る格子状内外部材は、Ｍ形ビーム２６と周囲スペースによって、既存の車の独立懸架モードをもたらし得る。担持用の複数の弾性要素を使用し、懸架ガイド構造を調整し、また伝導デバイスを加えることによって、新たな懸架システムが実現される。この懸架システムは、種々の独立懸架装置に適している。懸架システムによって、車輪が、車両フレームに直接連結され、基準としての車両フレームにより、ホイールアライメントが直接もたらされ、こうして、アクスルレス車両フレームが実現される。
本出願によって提供される車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、種々のタイプの車両、例えば、バス、車、オフロード車両などに適用可能である。図１１〜図１６は、それぞれ異なる視野角における、バス、車およびオフロード車両の低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造を図示している。
本発明は、自動車両の重要な支持組立体に関し、乗用車両および商用車両の技術分野に関し、特に、自動車両の軽量化、電化、インテリジェント化およびモジュール化を実現するための汎用アクスルレス車両フレームに関する。
自動車両の走行システムは、車両フレーム（車枠）、アクスル（車軸）、懸架装置、および車輪を備え、車両フレームは、自動車両の基本部材および走行システムの重要な部分であり、自動車両の動力組立体とその車台の種々の組立体は、すべて車両フレームに取り付けられ、また、車両フレームは、運搬を支持する基部であり、車両全体の性能に重要な影響を及ぼし得る、十分な剛性と適切な柔軟性を備えることが要求される。自動車両の既存のフレーム構造は、モデルＴ（ラダーフレーム）の原理に依然として従っており、横断面として働く前後アクスル（ブリッジラック、ポータルアクスルなど）と、縦断面として働く車両ビーム（梁）は、リーフスプリングを用いて蝶着され、車台および車両全体の荷重を支持し受ける車両フレームを形成し、アクスルの支持、伝動および位置決め機能は、依然として変わっていない。このような構造は、単純であり、製造性に優れているが、高重量、高い車両重心、多くの中央位置の占有などの欠点を有する。現代のモノコックバスやプラットフォームフレーム車のフレームには、このような欠点はないが、組立体の配置は依然として制限されている。電化、インテリジェント化および軽量化の発達につれて、この要件を満たす新たな車両フレームの出現も求められる。
既存の車両フレームは、様々な構造に従って、主に次のいくつかの型に分けられる。第１に、主にバスやトラックに適用される、背骨型、サイドビーム（側梁）型、および包括型を含むクロスビーム（横梁）型構造、第２に、一回成形で、車の一貫大量生産に適しているプラットフォームフレーム、また第３に、主に大型バスに適用可能なスペース型（鋼管型）モノコック構造であり、ＩＲＳ型や半フレーム型のような形態は少ない。
しかしながら、３つの方法はすべて、次の大きな欠点を有する。すなわち、クロスビーム型構造では、前後アクスルが横断面として働き、縦ビームがアクスルに架け渡され、車両ボディの大部分の中間スペースの占有と、車両フレームの幅が数多くの要因によって制限されることによる、重心の高さを下げることの難しさをもたらす。プラットフォーム車両フレームでは、ブリッジラックが、支持具として設定され、縦骨組接続および横一体型成形接続に高い技術的要件が課せられ、１つの車両モデルに１つの型が必要であり、製造工程が、高い改造コストを伴って複雑である。スペース型モノコック車両フレームでは、クロスビームが複数のトラスに分解され、スペース全体の占有と、車両ボディ高の上昇をもたらし、このような車両フレームは、複雑な設計、数多くの部品、技術工程における厳しい要件、高い製造コスト、数多くの溶接継手、および許容応力の低下といった欠点も有する。
特許文献１、および特許文献２を含む特許出願において、そこに提示されている一体型車両フレームは、両方とも、部分的改良のラダーフレームの原理に従うが、それらのいずれにおいても、新たなアクスルレス構造は達成されておらず、加えて、電気、軽量、およびインテリジェント機能における要件も、あまり満たされていない。
中国特許出願公開第１０３３８１８５１号明細書 中国特許出願公開第１６３１６９０号明細書
本出願の目的は、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームを提供することにある。
本出願によれば、アクスルの位置決め機能および担持機能は、電気自動車用モータの動力軸のインテリジェント出力には無用であり、したがって、アクスルレス車両フレームが、より合理的であり得る。アクスルレス車両フレームは、既存の車台フレームの上記の欠点を克服し、かつそれらのそれぞれの利点を取り込むことによって、力とモーメントの合理的な配置に重きを置いた機械構造原理に従って最適に設計され、アクスルの機能は、床と側面による支持と担持に分解され、伝動軸用のスペースが確保され、車両フレームは、車輪に直接接続されている懸架装置と直接蝶着され、それを担持し、力の作用が、動き軌跡に従って伝達され、自動車両車台の高さを下げる、２つの車輪間の使用スペースを拡張する、またアクスル距離を長くする、といった目的が達成され、全従動輪を備える車両全体と、動力軸の完全出力を可能にする総独立懸架装置が形成される。
本出願によれば、一体型アクスル、ライブアクスル（回転車軸）、および対応するブリッジの構造機能と効果は、完全に無効にされる。車両フレームは、一体化され、懸架システムの１つの端部が、車両ボディの重量を担持するように車両フレームに直接取り付けられる一方、それのもう一方の端部は、簡易動力出力軸といっしょに、車輪に接続される。車両フレームは、懸架装置によって、車輪を直接に位置付ける。
本出願によれば、自動車両の一般配置、構造力学特徴、製造工程、軽量化、インテリジェント化および電化を十分考慮した上で、その自動車両に対する懸架装置の配置、操舵システム、および動力システムが、複数の特性を高める効果がもたらされるように、調整される。
車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、前から後に順に、前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリア、および後吊り下げラックを含む、５つの区分を備える。前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリアおよび後吊り下げラック間のそれぞれの２つの隣り合う区分が、統一規格化接続モードで接続され、車両フレームは、モジュール式組合せ構造に構成され、前吊り下げラック、前輪キャリア、中間連結ラック、後輪キャリアおよび後吊り下げラックは、それぞれ独立しており、要件に従って組み立てられ、調整されるように構成され、また、十分な強度と剛性、ならびに完全に独立した互換性を有する。
前吊り下げラックは、前端部に位置し、２つの第１の縦主ビーム、２つの第１の補助ビームおよび複数の第１の腕金、ならびに装備品を備える。第１の縦主ビームおよび第１の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、前吊り下げラックは、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、通路型または座席型に、要件に従って調整可能な長さで構成される。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
前輪キャリアおよび後輪キャリアは、構造において同じであり、それらのそれぞれは、２つのブリッジ、２つのブリッジ補助ラック、２つのＨ形車輪ビーム、２つのＨ形車輪ビーム基部、２つのＨ形車輪ビーム補助ラック、２つのＭ形車輪ビームおよび４つのＭ形車輪ビーム補助ラック、ならびにいくつかの装備品を備える。前輪キャリアおよび後輪キャリアのそれぞれ用の部品は、一体的に接続される。２つのブリッジは、底が広く上が狭く、台形構造に成形され、２つのブリッジは、Ｈ形車輪ビームと接続されて格子状構造になり、それにより、車輪組立体の取り付けに、また車両ボディの支持に使用される安定した一体型車輪キャリアを形成する。格子状構造のそれぞれの側部構造は、Ｍ形車輪ビームの上部分と組み合わされ、より高い適用性とより良い安定性をもたらす多点空間接続を形成し、種々の懸架装置に適用可能であり、また複数車輪組合せ型および複数車両モデルに対応することができる。
そのそれぞれがＵ形一体部材であるブリッジは、前輪キャリアおよび後輪キャリアの中間位置に配設される。２つのブリッジは、組み合わされて、輪距スペースを支持し、安定させ、拡張するための底が広く上が狭い台形構造になる。２つのブリッジ補助ラックは、横支持および縦接続用に、前輪車輪キャリアおよび後輪キャリアのぞれぞれのブリッジの両側に位置する。２つのＨ形車輪ビームは、前輪キャリアおよび後輪キャリアのぞれぞれの底面の左右に位置し、車輪キャリア全体を安定して接続するために、ブリッジ補助ラックと直交する。
Ｈ形車輪ビーム基部は、Ｈ形車輪ビームの下に配設され、Ｈ形車輪ビーム補助ラックは、Ｈ形車輪ビームの上に配設され、Ｈ形車輪ビームと一体的に組み合わされ、一体型骨組みを形成する。Ｈ形車輪ビーム補助ラックは、ブリッジおよびブリッジ補助ラックと垂直に接続され、Ｍ形車輪ビーム補助ラックによって、Ｍ形車輪ビームと交差する。
そのそれぞれがアーチ状ビームであるＭ形車輪ビームは、ブリッジ補助ラックに垂直に載置される。Ｍ形車輪ビームの上面は、ブリッジと接続される。Ｍ形車輪ビームは、左右に１つずつ載置され、荷重を担持し、直立に安定させ、また高さを調整するための車輪懸架組立体の取り付け用の２つのアーチ状スペースを左右に形成する。Ｍ形車輪ビーム補助ラックは、Ｍ形車輪ビームとブリッジとの間に位置し、Ｍ形車輪ビームを横方向に支持する。
中間連結ラックは、前輪キャリアと後輪キャリアとの間に配置され、２つの第２の縦主ビーム、２つの第２の補助ビームおよび複数の腕金、ならびに装備品を備える。中間連結ラックの断面は、台形構造である。第２の縦主ビームおよび第２の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、また、様々な装備品と組み合わせて、直線底型、中間層型、外方フランジ型または内方集中型にも設計され得る。中間連結ラックは、様々なアクスル距離の要件を満たすために、要件に従った長さに調整可能である。
後吊り下げラックは、後端部に位置し、２つの第３の縦主ビーム、２つの第３の補助ビームおよび複数の第３の腕金、ならびに装備品を備える。第３の縦主ビームおよび第３の補助ビームは、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、倉庫型、通路型または座席型に構成される。後吊り下げラックの長さは、要件に従って調整可能である。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。倉庫型は、物品を保管するのに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
さらに、本出願により、タイヤを設定するための幅スペースが、前輪キャリアおよび後輪キャリアの位置のみに確保され、中間連結ラック、前吊り下げラック、後吊り下げラック、ならびに前輪キャリアおよび後輪キャリアの通路部分を含む、その他の位置はすべて、低床といっしょに設計され、自動車両の床高が大幅に低くされ、スペースが合理的に活用されるようにする。様々な車両モデルに対して局部的強化をもたらすために、２１以上のタイプの種々の装備品が、それらへの対応する接続において設置される。
駆動輪または従動輪のいずれか、また操舵輪または非操舵輪のいずれかが、前輪キャリアおよび後輪キャリアに取り付けが可能であり、４輪操舵および多輪駆動がもたらされ得る。２つの車輪キャリアのスペースは、動力軸、操舵ボールヘッド、操舵レバー、弾性要素、ダンパ、バランシングレバーなどの空間配置を十分に保証し得る。
Ｈ形車輪ビームおよびデュアルブリッジから成る格子状内外部材は、Ｍ形ビームと周囲スペースを用いて、既存の車の独立懸架モードをもたらし得る。担持用に複数の弾性要素を使用し、懸架ガイド構造を調整し、また伝導デバイスを加えることによって、新たな懸架システムが実現される。この懸架システムは、種々の独立懸架装置に適している。懸架システムによって、車輪が、車両フレームに直接連結され、基準としての車両フレームにより、ホイールアライメントが直接もたらされ、こうして、アクスルレス車両フレームが実現される。
本出願の有益な効果：
１．モジュール式組合せモードを使用して、大量生産が容易になり、規格化組立体が低コストで達成される。車両フレームは、一体的に設計され、組み立てられてもよく、また区分ごとに組み立てられてもよい。装備品は、構造が単純であり、可変性が調整可能である。種々の組立体および部品の合理的配置が容易になる。５つの区分は、規格化統一接続モードで接続され、また、複数の車両モデルに分解、一体化、変換されてもよい。
２．アクスルレス（ブリッジレス）蝶番式車両フレームは、車両フレームの横方向負荷式接続、ホイールアライメント（前輪のキャンバーとトーイン、マスタピンのキャスターと傾き、など）、また懸架装置および弾性要素、ならびに車両フレーム上の抵抗点の一体化を達成する。アクスルの除去は、軽量化の向上に有益であり、車両フレームは、軽量化、高強度、高剛性、また調整可能範囲でのトーション（ねじれ）および曲げの変更といった利点を有し、全荷重を合理的に担持することができる。車両フレームは、合理的な機構分散、下げられた重心、種々の低減された水平および垂直モーメント、ならびにエネルギー消費の縮小により、種々の独立懸架装置内のリーフスプリング以外の弾性要素のすべてに匹敵することができる。複数の立体台形構造により、横力、縦力、およびトーションが分解され得る。
３．車両内部スペースの活用が効果的に改善され、快適性が高められるように、自動車両の床高が大幅に下げられ得る。
４．車両フレームは、電気自動車のニーズに合う利点を有し、したがって、電気自動車に最適な構成フレームとして使用されてもよい。車両フレームは、種々の搬送車両、乗用車両、および商用車両に、実用価値で広く適用可能である。車両フレームは、電気自動車に適用可能であり、ハイブリッド電気自動車および燃料自動車にも適用可能である。
５．自動車両の性能は、適度な調整を通して向上することができる。車両フレームは、４輪および多輪駆動に適しており、それらの両方に独立懸架装置が使用される。カーアジャスタブル装備品は、ダブルウィッシュボーン式、ＭｃＰｈａｅｓｏｎ式、スライディングピラー式、多接続ロッド式など、種々の懸架装置に対応することができ、それにより、走行時の快適性を高める。それは、自動車両の全体的な性能の展開および活用に便利であり、車両ボディ、走行性、アクスル距離および回転半径におけるバラツキの調整、また車両全体の快適性および安定性の向上を可能にすることができる。要するに、それは、新規自動車両の設計および製造の設定用のプラットフォームモードである。
本出願の正面図である。 本出願の上面図である。 本出願の側面図である。 本出願の中間連結ラックの断面図である。 本出願の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のブリッジ部材の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のブリッジ補助ラックの等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のＨ形車輪ビーム部材の等角図である。 本出願の車輪キャリア区分のＭ形車輪ビーム部材の等角図である。 ある視野角における、バスの低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、バスの低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、車に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、車に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、オフロード車両に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。 ある視野角における、オフロード車両に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造概略図である。
図１〜図１０に関連して、車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、前から後ろに順に、前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４、および後吊り下げラック５を含む、５つの区分を備える。前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４および後吊り下げラック５間のそれぞれの２つの隣り合う区分が、統一規格化接続モードで接続される。モジュール式組合せ構造が使用される。それぞれ独立している、前吊り下げラック１、前輪キャリア２、中間連結ラック３、後輪キャリア４および後吊り下げラック５は、要件に従って組み立ておよび調整が可能であり、また、十分な強度と剛性、ならびに完全に独立した互換性を有する。
前吊り下げラック１は、前端部に位置し、２つの第１の縦主ビーム１１、２つの第１の補助ビーム１２および複数の第１の腕金１３、ならびに装備品を備える。第１の縦主ビーム１１および第１の補助ビーム１２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能で、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、通路型または座席型にも、要件に従って調整可能な長さで設計され得る。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
前輪キャリア２および後輪キャリア４は、構造が同じであり、それらのそれぞれは、２つのブリッジ２１、２つのブリッジ補助ラック２２、２つのＨ形車輪ビーム２３、２つのＨ形車輪ビーム基部２４、２つのＨ形車輪ビーム補助ラック２５、２つのＭ形車輪ビーム２６および４つのＭ形車輪ビーム補助ラック２７、ならびにいくつかの装備品を備える。前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれ用の部品は、一体的に接続される。２つのブリッジ２１は、底が広く上が狭く、台形構造に成形され、２つのブリッジ２１は、全体としてＨ形車輪ビームと接続され、格子状構造になり、それにより、車輪組立体の取り付けに、また車両ボディを支持するのに使用される安定した一体型車輪キャリアを形成する。格子状構造のそれぞれの側部構造は、それぞれのＭ形車輪ビーム２６の上部分と組み合わされて、より高い適用性とより良い安定性をもたらす多点空間接続を形成し、複数車輪組合せ型および複数車両モデルに対する適応性を備えた種々の懸架装置に適用可能である。
そのそれぞれがＵ形一体部材であるブリッジ２１は、前輪キャリア２および後輪キャリア４の中間位置に配設される。２つのブリッジ２１は、組み合わされて、底が広く上が狭い台形構造になり、支持および安定化において指導的役割を果たし、また、輪距を拡張する効果を上げることができる。２つのブリッジ補助ラック２２は、前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれのブリッジ２１の両側に位置し、横支持および縦接続における役割を果たす。２つのＨ形車輪ビーム２３は、前輪キャリア２および後輪キャリア４のそれぞれの底面の左右に位置し、ブリッジ補助ラック２２と直交して、車輪キャリア全体に対する安定した接続における役割を果たす。
Ｈ形車輪ビーム基部２４は、Ｈ形車輪ビーム２３の下に配設される一方、Ｈ形車輪ビーム補助ラック２５は、Ｈ形車輪ビーム２３の上に配設され、Ｈ形車輪ビーム２３と一体的に組み合わされ、一体型骨組みを形成する。Ｈ形車輪ビーム補助ラック２５は、ブリッジ２１およびブリッジ補助ラック２２と垂直に接続され、Ｍ形車輪ビーム補助ラック２７によって、Ｍ形車輪ビーム２６と交差する。
そのそれぞれがアーチ状ビームであるＭ形車輪ビーム２６は、ブリッジ補助ラック２２に垂直に載置される。Ｍ形車輪ビーム２６の上面は、ブリッジ２１と接続される。Ｍ形車輪ビーム２６は、左右に１つずつ載置され、車輪懸架組立体の取り付け用の２つのアーチ状スペースを左右に形成し、荷重担持、直立安定化、および高さ調整における役割を果たす。Ｍ形車輪ビーム補助ラック２７は、Ｍ形車輪ビーム２６とブリッジ２１との間に位置し、Ｍ形車輪ビーム２６を横方向に支持する。
中間連結ラック３は、前輪キャリア２と後輪キャリア４との間に位置し、２つの第２の縦主ビーム３１、２つの第２の補助ビーム３２、および複数の第２の腕金、ならびに装備品を備える。中間連結ラック３の断面は、台形構造である。第２の縦主ビーム３１および第２の補助ビーム３２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能であり、また、種々の装備品と組み合わせて、直線底型、中間層型、外方フランジ型または内方集中型にも設計され得る。中間連結ラック３は、様々なアクスル距離の要件を満たすために、要件に従ったいずれの長さにも調整が可能である。
後吊り下げラック５は、後端部に位置し、２つの第３の縦主ビーム５１、２つの第３の補助ビーム５２および複数の第３の腕金５３、ならびに装備品を備える。第３の縦主ビーム５１および第３の補助ビーム５２は、様々な車両モデルの要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されることが可能であり、また、様々な装備品と組み合わせて、ホルダ型、倉庫型、通路型または座席型にも、要件に従って調整可能な長さで設計され得る。ホルダ型は、エンジンや変速機などの動力部材の取り付けに使用される。倉庫型は、物品を保管するのに使用される。通路型は、通路を設定するのに使用される。座席型は、座席を設定するのに使用される。
さらに、本出願により、タイヤを設定するための幅スペースが、前輪キャリア２および後輪キャリア４の位置のみに確保され、中間連結ラック３、前吊り下げラック１、後吊り下げラック５、ならびに前輪キャリア２および後輪キャリア４の通路部分を含む、その他の位置はすべて、低床といっしょに設計され得、自動車両の床高が大幅に低くされ、スペースが合理的に活用されるようにする。様々な車両モデルに対して局部的強化をもたらすために、２１以上のタイプの種々の装備品が、それらへの対応する接続において設置される。
駆動輪または従動輪のいずれか、また操舵輪または非操舵輪のいずれかが、前輪キャリア２および後輪キャリア４に取り付けが可能であり、４輪操舵および多輪駆動がもたらされ得る。２つの車輪キャリアのスペースは、動力軸、操舵ボールヘッド、操舵レバー、弾性要素、ダンパ、バランシングレバーなどの空間配置を十分に保証し得る。
Ｈ形車輪ビーム２３およびデュアルブリッジ２１から成る格子状内外部材は、Ｍ形ビーム２６と周囲スペースによって、既存の車の独立懸架モードをもたらし得る。担持用の複数の弾性要素を使用し、懸架ガイド構造を調整し、また伝導デバイスを加えることによって、新たな懸架システムが実現される。この懸架システムは、種々の独立懸架装置に適している。懸架システムによって、車輪が、車両フレームに直接連結され、基準としての車両フレームにより、ホイールアライメントが直接もたらされ、こうして、アクスルレス車両フレームが実現される。
本出願によって提供される車輪ビーム型アクスルレス車両フレームは、種々のタイプの車両、例えば、バス、車、オフロード車両などに適用可能である。図１１〜図１６は、それぞれ異なる視野角における、バス、車およびオフロード車両の低床に使用される本出願の車輪ビーム型アクスルレス車両フレームの構造を図示している。

Claims (9)

  1. 車輪ビーム型アクスルレス車両フレームが、前から後ろに順に、前吊り下げラック（１）、前輪キャリア（２）、中間連結ラック（３）、後輪キャリア（４）、及び後吊り下げラック（５）を含む５つの区分を備え、
    前記前吊り下げラック（１）、前記前輪キャリア（２）、前記中間連結ラック（３）、前記後輪キャリア（４）、及び前記後吊り下げラック（５）の間で、それぞれの２つの隣り合う区分が、統一規格化接続モードで接続され、
    前記車両フレームが、モジュール式組合せ構造であるように構成され、
    前記前吊り下げラック（１）、前記前輪キャリア（２）、前記中間連結ラック（３）、前記後輪キャリア（４）、及び前記後吊り下げラック（５）が、それぞれ独立しており、要件に従って組み立てられて調整されるように構成され、また、十分な強度と剛性、並びに完全に独立した互換性を有する、
    車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  2. 前記前輪キャリア（２）及び前記後輪キャリア（４）が、構造において同じであり、それらのそれぞれが、２つのブリッジ（２１）、２つのブリッジ補助ラック（２２）、２つのＨ形車輪ビーム（２３）、２つのＨ形車輪ビーム基部（２４）、２つのＨ形車輪ビーム補助ラック（２５）、２つのＭ形車輪ビーム（２６）、及び４つのＭ形車輪ビーム補助ラック（２７）、並びにいくつかの装備品を備え、
    前記前輪キャリア（２）及び前記後輪キャリア（４）のそれぞれの部品が、一体的に接続され、
    前記２つのブリッジ（２１）は、底部において広く上部において狭く、台形構造に成形され、前記２つのブリッジ（２１）が、前記Ｈ形車輪ビームと接続されて、格子状構造になり、それによって、車輪組立体の取り付けに、また車両ボディを支持するのに使用される安定した一体型車輪キャリアを形成し、
    前記格子状構造のそれぞれの側部構造が、Ｍ形車輪ビーム（２６）の上部と組み合わされて、より高い適用性とより良い安定性をもたらす多点空間接続を形成し、種々の懸架装置に適用可能であり、また、複数車輪組合せ型及び複数車両モデルに対する適応性を有する懸架設計の向上のために信頼できる状態を提供する、
    請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  3. 前記中間連結ラック（３）が、２つの第２の縦主ビーム（３１）、２つの第２の補助ビーム（３２）、及び複数の第２の腕金（３３）、並びに装備品を備え、
    前記中間連結ラック（３）の断面が、台形構造であり、
    前記第２の縦主ビーム（３１）及び前記第２の補助ビーム（３２）が、様々な車両モデルの前記要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、また、様々な装備品と組み合わせて、直線底型、中間層型、外方フランジ型、又は内方集中型に構成され、
    前記中間連結ラック（３）が、様々なアクスル距離の要件に従って、任意の長さに調整可能である、
    請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  4. 前記前吊り下げラック（１）が、前端部に位置し、２つの第１の縦主ビーム（１１）、２つの第２の補助ビーム（１２）、及び複数の第１の腕金（１３）、並びに装備品を備え、
    前記第１の縦主ビーム（１１）及び前記第２の補助ビーム（１２）が、様々な車両モデルの前記要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成され、
    前記前吊り下げラック（１）の長さが、要件に従って調整可能である、
    請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  5. 前記後吊り下げラック（５）が、２つの第３の縦主ビーム（５１）、２つの第３の補助ビーム（５２）、及び複数の第３の腕金（５３）、並びに装備品を備え、
    前記第３の縦主ビーム（５１）及び前記第３の補助ビーム（５２）が、様々な車両モデルの前記要件に従って上下に調整され、左右にずらされ、次いで蝶番連結されるように構成されている、
    請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  6. 前記前吊り下げラック（１）が、ホルダ型、通路型、又は座席型に構成され、前記後吊り下げラック（５）が、ホルダ型、倉庫型、通路型、又は座席型に構成されている、請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  7. それぞれがＵ形一体部材である前記ブリッジ（２１）が、前記前輪キャリア（２）及び前記後輪キャリア（４）の中間位置に配設され、２つのブリッジ（２１）が、輪距スペースを支持し、安定させ、且つ、拡張するための底部において広く上部において狭い台形構造に組み合わされ、
    ２つのブリッジ補助ラック（２２）が、横支持及び縦接続用に、前記前輪キャリア（２）及び前記後輪キャリア（４）のそれぞれの前記ブリッジ（２１）の両側に位置し、
    ２つのＨ形車輪ビーム（２３）が、前記前輪キャリア（２）及び前記後輪キャリア（４）のそれぞれの底面の左右に位置し、前記車輪キャリア全体を安定して接続するために前記ブリッジ補助ラック（２２）と直交し、
    前記Ｈ形車輪ビーム基部（２４）が、前記Ｈ形車輪ビーム（２３）の下に配設され、
    前記Ｈ形車輪ビーム補助ラック（２５）が、前記Ｈ形車輪ビーム（２３）の上に配設され、前記Ｈ形車輪ビーム（２３）と一体的に組み合わされて、一体型骨組みを形成し、前記Ｈ形車輪ビーム補助ラック（２５）が、前記ブリッジ（２１）及び前記ブリッジ補助ラック（２２）と垂直に接続され、前記Ｍ形車輪ビーム補助ラック（２７）によって、前記Ｍ形車輪ビーム（２６）と交差し、
    それぞれがアーチ状ビームである前記Ｍ形車輪ビーム（２６）が、前記ブリッジ補助ラック（２２）に垂直に載置され、前記Ｍ形車輪ビーム（２６）の上面が、前記ブリッジ（２１）と接続され、前記Ｍ形車輪ビーム（２６）が、左右に１つずつ載置されて、荷重を担持し、直立に安定させ、且つ、高さを調整するための、車輪懸架組立体の取り付け用の２つのアーチ状スペースを前記左右に形成し、
    前記Ｍ形車輪ビーム補助ラック（２７）が、前記Ｍ形車輪ビーム（２６）と前記ブリッジ（２１）との間に位置して、前記Ｍ形車輪ビーム（２６）を横方向に支持する、
    請求項２に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  8. 前記車両フレームが、調整を通して、種々の電気自動車走行システム、ハイブリッド電気自動車、及び燃料自動車に適用可能であり、種々の装備品の追加、並びに一体及び局部構造サイズの調整を通して、バス、中型バス、連接車両、バン型トラック、オフロード車両、商用車両、車、又はスポーツカーを含む、種々の車両モデルに更に適用可能である、請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
  9. 前記車両フレームが、新規自動車両の設計及び製造プラットフォームを確立し、構造変更を通して機能的変更が行われ、前記アクスルレス車両フレームに基づき、走行システムにおける車輪、懸架装置、及び操舵システムの配置の調整、伝動システムの構成の調整、インテリジェント設備の構成、並びに対応するデータベースの包括的確立がもたらされて、自動車両用のより良い性能指標設計プラットフォームを設定する、請求項１に記載の車輪ビーム型アクスルレス車両フレーム。
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