JP2018207444A - 情報処理装置、プログラム、および情報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高速伝送路を含む情報処理装置において工場出荷時を含む出荷以降の時点で、高速伝送路が設けられた基板、高速伝送路に接続されるLSI等の部品の交換、あるいは増設が行われても、極力チューニングのための時間を少なくし、高速伝送路を安定して動作させる。【解決手段】情報処理装置は、プロセッサを有し、伝送路の伝送特性を調整可能な部品の伝送特性を調整する。プロセッサが一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合に、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定して、伝送特性を測定し、複数のパラメータの中から伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定する。そして、プロセッサは、決定されたパラメータによって伝送特性を調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム、および情報システムに関する。
図1は、MOtherBOard (MOBO)とRiserBOard (RIZB)とを基板対基板接続用のコ
ネクタ(CN)で接続した情報処理装置の例である。MOBOには、Central Processing
Unit(CPU)が搭載されている。RIZBには、メモリバッファ(MB)とDual Inline Memory Module(DIMM) が搭載されている。そして、MOBO上のCPUとRIZ
B上のMBとは、コネクタ(CN)を介して高速伝送路で接続されている。ここで、高速伝送路は、情報処理装置の基板上の部品間、あるいは、基板間で信号が授受される伝送路が例示される。
図1のような高速伝送路が複数の基板上でCPU等の電子装置間を接続しているシステムにおいて、高速伝送路の伝送特性を規定する伝送パラメータは例えば以下の方法で決定される。ここで、伝送特性は、アイパターンで例示される、授受される信号の品質、マージン等の特性ということができる。
第1の方法では、情報処理装置の起動時に毎回チューニング(最適化)が実施されて伝送パラメータが決定される。第2の方法では、予めチューニングして決定された固定の伝送パラメータがそのまま使用される。情報処理装置は、起動されると上記のように決定された伝送パラメータを使用し、高速伝送路を初期化し、CPUとMB等に搭載された電子装置を高速伝送路で接続する。このような情報処理装置の立ち上げ時の高速伝送路の初期化および電子装置の接続処理は、トレーニングと呼ばれる。
基板、あるいは基板に搭載されたLarge Scale Integration (LSI)の組み合わせ等が起動ごとに変わらない場合、伝送特性がほぼ変わらないため起動時の伝送パラメータのチューニングは不要と考えてよい。したがって、情報処理装置は、上記2つの方法のうち後者の固定の伝送パラメータを使用してトレーニングを実施する。一方、基板やLSIの組み合わせが変更される場合には基板のインピーダンスやLSIのバラツキ等の要因により伝送特性が変わることが想定される。このため、情報処理装置は前者のように起動時に毎回チューニングを実施しトレーニングを実施する。前者の例としては、Input/Output(I
O)系のPeripheral Component Interconnect-Express (PCI-Express(登録商標))や、Double-Data-Rate4(DDR4)等のインターフェースが例示される。
一般的に情報処理装置が起動ごとに伝送パラメータをチューニングする場合、固定パラメータを使用する場合に比べて、起動時間が長くなる。このことから基板やLSIの組み合わせの変更が無い構成において伝送特性が変わらない場合は固定パラメータを使用してトレーニングが行われる。固定パラメータを使用したトレーニングは起動時間の短縮化を図ることができる。
図2は、図1の情報処理装置上にイコライザ等の高速伝送路の伝送特性を調整するための調整用部品を例示したブロック図である。図2の例では、MOBOにはCPUが搭載され、CPUは、送信イコライザTXEQ−Aを介して送信用の高速伝送路に接続される。また、CPUは、受信イコライザRXEQ−AAを介して受信用の高速伝送路に接続される。一方、MBは、受信イコライザRXEQ−Aを介して受信用の高速伝送路に接続される。また、MBは、送信イコライザTXEQ−AAを介して送信用の高速伝送路に接続される。ここで、イコライザとは、データ伝送で使用されるシグナル・コンディショニング
(信号調整)用の回路部品をいい、伝送信号の周波数特性等を調整するためのフィルタ回路などを含む補償回路である。
図2では、MOBOおよびRIZBには、それぞれRead Only Memory(ROM)が搭載され、基板のシリアル番号が記憶されている。MOBOおよびRIZBを管理する管理装置は、MOBOおよびRIZBの基板を含むシステムが工場出荷時以降にMOBOおよびRIZBの基板が交換されたか否かを判定可能となっている。ただし、図2に例示される情報処理装置が固定の伝送パラメータを使用する情報処理装置の場合には、情報処理装置が工場等から出荷後にフィールドで故障交換や増設により基板の組み合わせが出荷時の構成から変更された場合も、伝送パラメータの変更は行なわれない。
特開2010−34777号公報 国際公開第2013/018337号
ところで、出荷以降の回路部品の障害、故障等による基板の交換、メモリの増設、オプションの追加等で、基板が変更あるいは増設されることがある。基板が交換あるいは増設されるケースでは、高速伝送路が設けられる基板自体、あるいは高速伝送路に接続されるLSI等の回路部品の組み合わせが変わることになる。従来のシステムは、高価な基材を使用することで伝送特性のマージンに余裕のある伝送品質を確保し、基板の組み合わせが変更することによる伝送特性の変化にも追従可能であった。したがって、従来のシステムは、伝送特性の変化を出荷時の固定の伝送パラメータで吸収できていた。
しかし、今日、価格競争力を上げるため、基板設計は伝送マージンを削減して、安価な基材を使用してコストダウンを図る傾向にある。このため、伝送特性のマージンは減少し、基板のインピーダンス特性やLSI等の回路部品の特性バラツキ等が高速伝送路の伝送特性に影響を及ぼしやすくなってきている。つまり、今日の情報処理装置が有する基板では、例えば、信号の反射、クロストークノイズ等の現象が生じやすくなっており、これらの現象が伝送特性に影響すると想定できる。以上から出荷時に固定の伝送パラメータによるトレーニングで伝送上の問題が生じない情報処理装置において、フィールドで基板やLSIの組み合わせが変更になった場合には、伝送エラー等の問題が発生することも想定される。
一方、固定の伝送パラメータを使用しない情報処理装置の場合には、情報処理装置が起動する度に伝送パラメータが決定されることとなる。しかしながら、上述のように、伝送パラメータが決定等を含むチューニングにはある程度の時間が費やされる結果、情報処理装置の起動時間が長くなる。
そこで、本発明の目的は、高速伝送路を含む情報処理装置において工場出荷時を含む出荷以降の時点で、高速伝送路が設けられた基板、高速伝送路に接続されるLSI等の部品の交換、あるいは増設が行われても、極力チューニングのための時間を少なくし、高速伝送路を安定して動作できるようにすることを目的とする。
開示の技術の一側面は、プロセッサを有し、伝送路の伝送特性を調整可能な部品の伝送特性を調整する情報処理装置によって例示される。本情報処理装置では、プロセッサが一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合に、前記伝送路の伝送特性を調
整する調整回路に既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定して、伝送特性を測定し、前記複数のパラメータの中から伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定する。そして、プロセッサは、決定されたパラメータによって伝送特性を調整する。
本情報処理装置によれば、高速伝送路を含む情報処理装置において工場出荷時を含む出荷以降の時点で、高速伝送路が設けられた基板、高速伝送路に接続されるLSI等の部品の交換、あるいは増設が行われても、極力チューニングのための時間を少なくし、高速伝送路を安定して動作させることができる。
MOBOとRIZBとを基板対基板接続用のコネクタで接続したシステムの例である。 イコライザ等の高速伝送路の伝送特性を調整するための調整用部品を例示したブロック図である。 情報処理装置の機能ブロックを例示する図である。 情報処理装置のハードウェアを例示する図である。 出荷試験サーバを例示する図である。 イコライザに設定する設定値パラメータを例示する図である。 比較例のPowerOnからBootまでのフローを例示する図である。 実施形態1のPowerOnからBootまでのフローを例示する図である。 実施形態2のサーバ装置の構成図を例示する図である。 SBとMEZZの接続の詳細図を例示する図である。 EQ Tableの詳細情報を例示する図である。 出荷データベースに格納される情報を例示する図である。 出荷試験サーバの出荷データベースが実行する連携処理における提供情報の内容を例示する図である。 実施形態2の工場出荷時のPowerOnフローを例示する図である。 実施形態2の工場出荷時のPowerOnフローを例示する図である。 出荷対象の基板の基板情報格納部への初期EQ Tableの設定処理を例示する図である。 チューニング後のイコライザ設定値を出荷データベースの初期EQ Tableに反映する処理を例示する図である。
以下、図面を参照して、一実施形態に係る情報処理装置1について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、情報処理装置1は実施形態の構成には限定されない。
[実施形態1]
図3から図7により実施形態1に係る情報処理装置1を説明する。
<構成>
図3は情報処理装置1の機能ブロックを例示する図である。なお、図3には、情報処理装置1に搭載されるハードウェアの一部、情報処理装置1を出荷する出荷工場の出荷試験サーバ2および出荷データベース3も記載されている。出荷試験サーバ2は管理装置の一例である。
図3のように、情報処理装置1は複数のプリント基板A、B、C等を有する。情報処理装置1は出荷工場で出荷試験サーバ2に接続され、出荷試験が行われる。情報処理装置1には、LSIを搭載し、搭載したLSIを高速伝送路で接続しているプリント基板A、プ
リント基板Bが例示されている。また、図3には、情報処理装置1のシステム全体のマネージメントを行うプリント基板Cが例示されている。プリント基板Cは、プリント基板Aとプリント基板Bとにそれぞれ通信路で接続されている。高速伝送路は、例えば、PCI-Express(登録商標)、DDR4等のメモリデータの伝送路、Universal Serial Bus(USB
)等であり、伝送路の一例である。
プリント基板Aに搭載されたLSIは高速伝送路の伝送特性を調整する送信イコライザ制御部13T1、受信イコライザ制御部13R2を有する。また、プリント基板BのLSIは高速伝送路の伝送特性を調整する送信イコライザ制御部13T2、受信イコライザ制御部13R1を有する。送信イコライザ制御部13T1、13T2、受信イコライザ制御部13R1、13R2は、伝送路の伝送特性を調整する調整回路の一例である。さらに、プリント基板Aとプリント基板Bは、それぞれの個体識別番号(シリアル番号等)を格納するシリアル番号格納部を有している。実施形態1では、シリアル番号格納部は、例えば、ROMである。
プリント基板Cはコントローラ10と、プリント基板A、B等のシリアル番号格納部の情報(シリアル番号)に対応する情報を保持する基板情報格納部12を有する。プリント基板Cのコントローラ10は、プリント基板Aとプリント基板Bの送信イコライザ制御部13T1、13T2、受信イコライザ制御部13R1、13R2、およびシリアル番号格納部に通信路を介して接続される。また、プリント基板Cのコントローラ10は、Local Area Network(LAN)等のネットワークを介して出荷工場の出荷試験サーバ2と接続される。
コントローラ10は、プリント基板Aとプリント基板Bの送信イコライザ制御部13T1、13T2、受信イコライザ制御部13R1、13R2に伝送パラメータを設定し、伝送特性を評価し、チューニングを実行する。
ただし、コントローラ10は、プリント基板A上の図示しないプロセッサ、プリント基板B上の図示しないプロセッサおよびファームウェア等に、伝送パラメータを指定し、伝送特性の評価とチューニングの実行を指令する場合もある。伝送特性は、例えば、受信側の受信信号のアイパターンの各部の値で評価される。アイパターンは、ONのパルス信号とOFFのパルス信号を重ね合わせた波形であり、伝送路の伝送特性の一例である。
出荷試験サーバ2は、情報処理装置1が出荷される前に、情報処理装置1上の高速伝送路等の出荷試験を実行し、伝送パラメータのチューニングを支援する。出荷試験サーバ2は、チューニングの結果得られる好ましい伝送パラメータをプリント基板A、B等の個体識別番号に対応付けて出荷データベース3に保存する。なお、図3では、出荷データベース3は、出荷試験サーバ2と別体で記載されているが、出荷データベース3が出荷試験サーバ2に内蔵されるものでもよい。
図4Aは情報処理装置1のハードウェアを例示する図である。また、図4Bは情報処理装置1への出荷時の処理を支援する出荷試験サーバ2を例示する図である。図4A、図4Bのように、出荷前の情報処理装置1と出荷試験サーバ2とは、LAN等のネットワークで接続されている。また、情報処理装置1は、MOBO、RIZB、およびコントローラ10を有する。図4Aでは、コントローラ10としてManagement Board(MMB)が例示されている。MOBOおよびRIZBは、例えばシリアル通信等により、コントローラ10(MMB)と接続されている。また、MOBOおよびRIZBは個体識別番号(基板のシリアル番号)が記憶されているROMを有している。MOBO、およびRIZBは伝送路の伝送特性を調整可能な部品の一例である。
コントローラ10(MMB)は、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)11と内蔵RAM等を有し、情報処理装置1全体の管理機能を提供する。マイコン11は、プロセッサの一例である。また、コントローラ10(MMB)は、各基板の伝送パラメータを基板情報格納部12に保存している。図4Aの例では、基板情報格納部12は、内蔵RAMであり、EQ Tableと初期EQ Tableを格納する。
EQ Tableは、情報処理装置1に搭載される基板ごとに、チューニングの結果としてイコライザに設定した伝送パラメータを保持する。すなわち、EQ Tableは、各行が1つの基板に対応し、シリアル番号(SN)、送信イコライザ設定値(TXEQ)、受信イコライザ設定値(RXEQ)を有する。
初期EQ Tableは、情報処理装置1に搭載される基板ごとに、チューニングに使用する伝送パラメータの初期値を保持する。本実施形態では、各基板と同一構成の基板での既存のチューニングの結果から、基板ごとにチューニングに使用する伝送パラメータが3種類準備される。第1の伝送パラメータは、各基板と同一構成の基板でマージン上限値となる伝送パラメータである。すなわち、イコライザに設定される伝送パラメータが第1の伝送パラメータを越えると、各基板と同一構成の基板での既存のチューニングの結果においては伝送特性がマージンの範囲に収まらない。したがって、出荷対象の情報処理装置1の基板でも受信信号のアイパターンがマージンを維持できない結果となる可能性が高い。
第2の伝送パラメータは、各基板と同一構成の基板でマージン下限値となる伝送パラメータである。すなわち、イコライザに設定される伝送パラメータが第2の伝送パラメータ未満の場合、各基板と同一構成の基板での既存のチューニングの結果においては伝送特性がマージンの範囲に収まらない。したがって、出荷対象の情報処理装置1の基板でも受信信号のアイパターンがマージンを維持できない結果となる可能性が高い。
第3の伝送パラメータは、各基板と同一構成の基板で伝送特性がマージン上限値とマージン下限値の中間値となる伝送パラメータである。すなわち、イコライザに設定される伝送パラメータが第3の伝送パラメータの場合、各基板と同一構成の基板での既存のチューニングの結果においては伝送特性がマージンの範囲に収まる。したがって、出荷対象の情報処理装置1の基板でも受信信号のアイパターンがマージンを十分に維持できる結果となる可能性が高い。
なお、各基板と同一構成の基板での既存のチューニングでは、サンプルとして選定された基板、あるいは出荷済の既存の基板を用いて伝送特性が評価されている。しかし、事前のチューニングで選択されたサンプルの基板および実際に情報処理装置1に搭載される基板の特性ばらつき、基板に搭載されたLSIの特性ばらつき等が存在する。したがって、サンプルの基板、あるいは出荷済の基板でチューニングされた伝送パラメータによる伝送特性が現在出荷対象の情報処理装置1においてそのまま再現されるとは限らない。しかしながら、上記第1の伝送パラメータと第2の伝送パラメータを限界値として、第3の伝送パラメータ近傍で伝送特性(アイパターン)のマージンが良好となる可能性が高いと言える。
図4Aのように、初期EQ Tableは、情報処理装置1に搭載される基板ごとに、チューニング用の伝送パラメータの初期値を保持する。初期EQ Tableの各行は、送信イコライザ下限値(TXEQ_M)、送信イコライザ中間値(TXEQ_0)、送信イコライザ上限値(TXEQ_P)、受信イコライザ下限値(RXEQ_M)、受信イコライザ中間値(RXEQ_0)、受信イコライザ上限値(RXEQ_P)の各フィールドを含む。
一方、出荷試験サーバ2が管理する出荷データベース3は、出荷済の装置ごと、基板ご
とに、基板のシリアル番号(SN)、送信イコライザ(TXEQ)の伝送パラメータ下限値(M)、中間値(0)、上限値(P)、受信イコライザ(RXEQ)の伝送パラメータ下限値(M)、中間値(0)、上限値(P)を格納する。
各基板のコントローラ10は、出荷試験サーバ2から初期EQ Tableの各パラメータ(初期値)を取得し、保持する。そして、各基板のコントローラ10は、工場出荷時に初期EQ
Tableの各パラメータにしたがい、チューニングを実行し、チューニングの結果に基づき、初期EQ Tableの各パラメータ(初期値)のうちから好ましい伝送パラメータを改めて選択し、基板情報格納部12のEQ tableに設定する。また、各基板のコントローラ10は、出荷試験サーバ2を介して、出荷データベース3に、チューニングの結果選択された各基板での好ましい伝送パラメータ(EQ Table)を格納する。
一方、出荷試験サーバ2は、各基板のチューニングで得られた好ましい伝送パラメータ(EQ Table)から、伝送パラメータの下限値、中間値、上限値を求める。そして、出荷試験サーバ2は、今回の各基板で得られた伝送パラメータの下限値、中間値、上限値と、出荷データベース3に、各基板に対応付けて蓄積済みの既存の伝送パラメータの下限値、中間値、上限値とを平均し、下限値、中間値、上限値の標準的な値を算出し、以降の基板への初期値とする。平均の仕方は、必ずしも単純平均には限定されないので、本実施形態では、出荷試験サーバ2の処理を統計処理という。すなわち、出荷試験サーバ2は、統計処理を行った結果である伝送パラメータの下限値、中間値、上限値を以降チューニング対象となる基板に設定する。そして、出荷試験サーバ2は、以降チューニング対象となった基板のチューニングで得られた好ましい伝送パラメータを取得し、さらに平均等の統計処理を行い、出荷データベース3に反映する。
ここで、伝送パラメータのチューニング時間について説明する。図4Aの例では、送信イコライザへの設定値(TXEQ_x)が0b000のように、3ビット(8パターン)、受信イコライザへの設定値(REQ_x)が0b00のように、2ビット(4パターン)であり、送受信の両イコラ
イザへの設定値の組み合わせは全部で32のパラメータある。1パターンのトレーニング時間は5分を要すると仮定すると、全32のパラメータでのトレーニングの実施には、5x32=160分(約2.6時間)の時間が掛かることになる。
図5は、イコライザに設定する設定値(上記図4AのTXEQ−A等の伝送パラメータ)を例示する図である。図5のように実際の伝送パラメータは全ての組み合わせにおいて、伝送路の伝送ができるのではなく、ある組み合わせの範囲の中で各LSIが動作するのが一般的である。このため、同一構成の各基板で一度全てのパラメータ試験をすることで稼動の上限、下限のパラメータは把握できることになる。この最初の試験で、上限と下限の中間値が最良の伝送パラメータとして決定され、以降、同一構成の基板に対しては、通常はこの最良の伝送パラメータ値(中間値)が使用される。
この最良の伝送パラメータ値(中間値)を中心にマージン上限、下限の伝送パラメータとあわせた3つのパラメータを選択しておき、同一構成の基板に対して、この3つのパラメータに絞ってチューニングをすることで、チューニング時間は5x3=15分にまで削減可能となる。このような限定された伝送パラメータによるチューニング時間は、故障や増設後の初回起動でのチューニング時間としては現実的なものといえる。
次に工場での出荷試験時に関して、従来は評価時に決定した最良の伝送パラメータ値(中間値)で試験するため、出荷時に試験サーバによるシリアル情報以外の構成情報は取得されない。一方、本実施形態では図4A、図4Bのように、出荷試験サーバ2は、上記3つの伝送パラメータでチューニングを実行するとともに、出荷対象装置の各基板のシリアル情報に関連付けて、チューニング後の伝送パラメータ(中間値)を出荷データベース3
に蓄積する。また、出荷試験サーバ2は、チューニング後の伝送パラメータ(中間値)に対する、マージン上限値およびマージン下限値を決定する。そして、出荷試験サーバ2は、この各基板でのチューニング後の伝送パラメータ(中間値)、マージン上限値およびマージン下限値を出荷データベース3に蓄積する。
このように蓄積された情報は最新のLSIや基板のロットバラツキに対する最適なイコライザ設定値として活用できる。このため、出荷試験サーバ2は、定期的に事業部等に設けられるファームウェアアップ配布用のサーバへ最適なイコライザ設定値をフィードバックし、MMBの初期EQ Table(RAM)情報としてファームウェアの更新情報に含める。このような仕組みを採用することで、チューニング後の伝送パラメータを出荷データベース3に蓄積した情報は、工場出荷後、フィールドで稼働中の情報処理装置1に対する故障交換や増設時の再チューニングで使用される新しいイコライザ設定の初期値として活用可能となる。
<処理フロー>
図6に比較例のPowerOnからBootまでのフローを例示する。比較例の処理では、情報処
理装置1がPowerOnされた後に(C1)、MMBが固定値の伝送パラメータをCPU/M
Bに設定し(C2)、BIOSの起動後に、CPU/MBのトレーニング(初期化)が実行され(C3)、Operating System(OS)がBootする(C4)。
図7に実施形態1のPowerOnからBootまでのフローを例示する。本実施形態ではLSI
を搭載し、搭載したLSIを高速伝送路で接続しているプリント基板について、PowerOn
毎に、コントローラ10(MMB)がチューニングの要否を判断する。すなわち、図7のフローのようにPowerOn毎に(D1)、LSIを高速伝送路で接続しているプリント基板
等の部品、例えば、MOBOまたはRIZB等の個体識別情報をMMB等のコントローラ10が確認する。すなわち、MMB等のコントローラ10はMOBOまたはRIZB等のROMに入っているシリアル番号等の個体識別情報、または個体識別情報の組み合わせを読み出し、取得する(D2)。また、MMB等のコントローラ10は、基板情報格納部12から前回起動時に取得しておいた個体識別情報、または個体識別情報の組み合わせを読み出し、取得する。基板情報格納部12は、すでに述べたように、MMB等のコントローラ10内のRAMに構築される。そして、MMB等のコントローラ10は、D2で取得した個体識別情報、または個体識別情報の組み合わせを前回起動時に取得した個体識別情報、または個体識別情報の組み合わせと比較する(D3)。比較の結果が一致する場合は(D3でYES)、図6の比較例のように、MMB等のコントローラ10は、CPU、MB等のイコライザに固定の伝送パラメータを設定する(D4)。そして、MMB等のコントローラ10は、BIOSを起動し、CPU/MB間に固定値を使用したトレーニング(初期化)を実施する(D5)。
一方、前回起動時と今回とで、個体識別情報、または個体識別情報の組み合わせが不一致の場合には(D3でNO)、MMB等のコントローラ10は、CPU/MB間の伝送パラメータを再チューニングするフローに進む。D3でNOの場合は、一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合の一例である。情報処理装置1に搭載されたMOBOまたはRIZB等の基板は一の部品の一例である。
すなわち、MMB等のコントローラ10は、CPU、MB等のイコライザに初期EQ Tableの3つの伝送パラメータ(M、0、P)を順次設定する(D6)。D6の処理は、伝送路の伝送特性を調整する調整回路に既存の測定結果において伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定することの一例である。初期EQ Tableの3つの伝送パラメータ(マージン下限値であるM、中間値である0、マージン上限値であるP)は、所定の条件を充足する複数のパラメータの一例である。
そして、MMB等のコントローラ10は、BIOSを起動し、BIOSは、それぞれの伝送パラメータ(M、0、P)で、例えば、CPU/MB間のチューニングを実行する(D7)。すなわち、BIOSは、3つの伝送パラメータ(M、0、P)のうち、伝送マージンが最大値となるものを最適な新伝送パラメータ(中間値、0)に決定する(D8)。D8の処理は、複数のパラメータの中から伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することの一例である。
最適なパラメータ(中間値、0)を決定する方法については、BIOSは、伝送パラメータの3つの初期値を用い、それぞれのパラメータでBIOSが取得したアイパターンのマージンの値が一番大きいものを選択する。すなわち、図7では、簡略化されているが、D6からD8の処理は、初期EQ Tableの3つの伝送パラメータ(M、0、P)について、順次3回繰り返し実行される。D6からD8の処理は、測定された伝送特性がマージン上限値とマージン下限値との中間値となるときのパラメータを第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータの中から選択することの一例である。
そして、BIOSは、D6からD8の処理で決定された伝送パラメータをCPU/MBに設定し、CPU/MBを初期化し、トレーニングを実行し、高速伝送路に接続する(D9)。D9の処理は、決定されたパラメータによって伝送特性を調整することの一例である。なお、D9の処理は、コントローラ10がBIOSを介して実行しているということも言える。この調整により、物理的には高速伝送路に接続されているCPU/MBを論理的にも高速伝送路に接続することとなる。
また、BIOSは、D6からD8の処理で決定され、CPU/MBに設定された伝送パラメータ(中間値、0)をコントローラ10の基板情報格納部12のEQ Table(例えば、MMBのRAM)に格納する(D10)。
以上述べたように、実施形態1では、情報処理装置1は、チューニング方法としては従来の既存技術を使用するが、全パラメータの組み合わせを確認するとチューニング時間が長くなるため、図5において前述したように、サンプルの基板等でチューニングを実行した、同一構成の基板での既存のチューニング結果から、伝送特性が稼動範囲となる伝送パラメータのうち、中間値、マージン上限およびマージン下限の3つの伝送パラメータに絞りチューニングを実行する。このように、実施形態1では、3つの伝送パラメータに絞りチューニングすることで、工場出荷時の個々の基板が搭載された情報処理装置1、フィールドでの故障等による基板等の交換後の情報処理装置1の初回の起動時間短縮を図ることができる。
図5のように、工場から出荷される情報処理装置1の初期値を蓄積する出荷データベース3は、パラメータ稼動範囲の中間値と、マージンの上限、下限の3つを蓄積している。そこで、MMB等のコントローラ10は、出荷データベース3から全出荷装置の3点のそれぞれの平均値から伝送パラメータの3つの初期値を取得し、基板情報格納部12に保持している。
ところで、故障交換時、増設時は、合わせてファーム更新作業を行うことが一般的である。このため、故障交換時、増設時に、MMB等のコントローラ10のファームウェアとともに、各ボードの伝送パラメータテーブルである基板情報格納部12のEQ Tableも更新される。交換された基板間高速伝送路の再チューニング時の初期値としては、工場での出荷データベース3から、より多くの基板で最適化されたパラメータが選択される。このため、基板の故障交換時、あるいは増設時に選択される3つのパラメータは、安定したマージンを確保したパラメータになる可能性が高い。
なお、MMB等のコントローラ10のファーム更新作業が行われない場合は、出荷時点または前回のファーム更新作業での伝送パラメータの3つの初期値が基板情報格納部12の初期EQ Tableに格納されている。ただし、前回のファーム更新作業での伝送パラメータの3つの初期値は、ある時点では最新のパラメータではない。しかしながら、実施形態1では、伝送パラメータの3つの初期値が最新か否かは問わない。すなわち、MMB等のコントローラ10は、再チューニングにより基板情報格納部12に格納された伝送パラメータの3つの初期値から最適な伝送パラメータを選択することとする。この再チューニングの結果は新たな伝送パラメータとしてMMBのEQ Table に再登録することで次回以降の
起動ではこの再チューニグパスを通らず、図6のような比較例の固定の伝送パラメータによる起動フローでBootすればよい。
以上により、工場出荷時、およびフィールドで基板の組み合わせが変わった時にのみ伝送パラメータを再チューニングし、新しい伝送パラメータをMMBに設定し、更新する。また、交換後の初回起動は、再チューニングのため時間を要するが、伝送パラメータの範囲を3つに絞り込むことで起動時間の短縮化が可能となる。
情報処理装置1によれば出荷後の故障交換、増設時に伝送パラメータが最適化されるため、出荷後も安定した高速伝送路の品質を確保することが可能となる。
[実施形態2]
以下、図8から図13により、実施形態2に係るサーバ装置1Aを説明する。実施形態2では、実施形態1の情報処理装置1に代えて、より具体的な構成のサーバ装置1Aにより高速伝送路の伝送パラメータをチューニングする処理を例示する。なお、実施形態2の構成要素で実施形態1の構成要素と同一の構成要素については、同一の符合を付してその説明を省略する。サーバ装置1Aは情報処理装置の一例である。
図8に、サーバ装置1Aの構成図を例示する。サーバ装置1Aは、SystemBoard(SB)
と、ManagementBoard(MMB)を有する。SBには、CPUとMemoryBubber(MB−A)が
高速伝送路−Aで接続され、MB−AにはさらにDDRメモリ(DIMM)が接続されている。なお、サーバ装置1Aには、SB上にMemory Riser(MEZZ)の基板が搭載されている(点線箇所参照)。SBとMEZZとにおいて、CPUとMB−Bが高速伝送路−Bで接続され、MB−BにはさらにDIMMが接続されている。SBとMEZZには基板のシリアル番号が記憶されているROMがそれぞれ搭載され、MMB10AとInter-Integrated Circuit(I2C、アイ・スクエアド・シー)で接続される。
サーバ装置1Aは、MMB10Aを有する。MMB10Aは、実施形態1のコントローラ10と同様、マイコン11およびRAM12Aを有している。RAM12Aは、実施形態1の基板情報格納部12と同様であり、EQ Tableと初期EQ Tableを格納する。MMB10Aは、工場では出荷試験サーバ2と接続してチューニングを実行し、伝送パラメータの最適値(中間値、0)を決定する。実施形態2においても実施形態1と同様、伝送パラメータは、例えば、イコライザへの設定値である。MMB10Aは、決定した伝送パラメータの最適値(中間値、0)を基板情報格納部12のEQ Tableに格納する。
さらに、MMB10Aは、出荷時のサーバ装置1Aの構成(基板の個体識別番号等)と出荷時のサーバ装置1Aの構成に対応する伝送パラメータの最適値(中間値、0)を出荷データベース3のEQ Tableに蓄積する。出荷試験サーバ2は、MMB10Aで決定された出荷時のサーバ装置1Aの構成での伝送パラメータの最適値(中間値、0)を基に、マージン下限値(M)およびマージン上限値(P)を決定し、出荷データベース3の初期EQ Tableに蓄積する。
図9にSBとMEZZの接続の詳細図を例示する。図9のように、サーバ装置1Aでは、SB上にMEZZが搭載され、SBとMEZZがコネクタ(CN)で接続されており、CPUとMEZZ上のMB−Bが高速伝送路−Bで接続されている。
CPUとMB−Bは、それぞれ、高速伝送路−Bの接続のための伝送パラメータ設定箇所である送信イコライザ(TXEQ)制御部13T1、13T2、受信イコライザ(RXEQ)制御部13R1、13R2を有する。送信イコライザ(TXEQ)制御部13T1、13T2、受信イコライザ(RXEQ)制御部13R1、13R2には、実施形態1と同様、トレーニング時にMMB10AよりBIOSを通じて、伝送パラメータの設定が可能である。
図10にMMB10A内のRAM12Aが保持するEQ Tableと初期EQ Tableの詳細情報を例示する。EQ Tableは、基板のシリアル番号(SN)等の個体識別情報と対応する送信イコライザ制御部(TXEQ)および送信イコライザ制御部(RXEQ)への設定パラメータを記憶している。
また、RAM12Aは、再チューニング時に使用される初期EQ Tableも保持する。初期EQ Tableは、実施形態1と同様、それぞれの伝送パラメータの初期値(TXEQ_0/RXEQ_0)
及び再チューニングの用のパラメータのTXEQ_M/TXEQ_P,RXEQ_M/RXEQ_Pを格納している。
なお、初期EQ Tableは、MMB10Aファームウェアの更新時に最新のパラメータ初期値に更新される。なお、サーバ装置10A出荷時には、MMB10Aは、出荷時点での最新パラメータを出荷試験サーバ2から取得し、初期EQ Tableに格納し、チューニングを実行する。
図11に工場の出荷試験サーバ2が管理する出荷データベース3に格納される情報を例示する。出荷試験サーバ2は、各基板のチューニング時に、出荷データベース3に、実施形態1と同様、装置(A、B、C等)ごと、基板の個体識別情報(SN)と対応させて各イコライザに設定された伝送パラメータの下限値(M)、中間値(0)、および上限値(P)を記憶する。図11のように、伝送パラメータは、送信イコライザ(TXEQ)用と、受信イコライザ(RXEQ)用とに分けて記憶される。
なお、図11には、出荷試験サーバ2のハードウェア構成も例示されている。出荷試験サーバ2は、CPU21と、RAM22と、Network Interface Card(NIC)23を有している。CPU21は、RAM22に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、出荷試験サーバ2の処理を実行する。RAM22は、CPU21で実行されるコンピュータプログラム、CPU21が処理するデータを格納する。なお、RAM22には、BIOS等のファームウェアを格納する不揮発性のメモリも含まれる。NIC23は、LAN等を通じて、例えば、サーバ装置1A等と通信する。したがって、CPU21はNIC23を通じて、出荷対象のサーバ装置1AのMMB10Aに対して、ファームアップを実行し、初期EQ Tableを格納する。また、CPU21はNIC23を通じて、出荷対象のサーバ装置1AのMMB10Aから、チューニング後のEQ Tableを取得する。出荷試験サーバ2と出荷対象のサーバ装置1Aは、情報システムの一例である。
図12に工場の出荷試験サーバ2の出荷データベース3から事業部へファームウェアとともに提供される伝送パラメータの下限値(M)、中間値(0)、および上限値(P)を例示する。すなわち、図12は、工場から出荷されるサーバ装置1AのMMB10Aに対して、ファームアップを通じて出荷試験サーバ2の出荷データベース3が実行する連携処理と、この連携処理において提供される情報の内容を例示する。
図12のように、工場の出荷試験サーバ2は、基板の個体識別情報(SN)と各イコライザに設定される伝送パラメータの下限値(M)、中間値(0)、および上限値(P)を
出荷データベース3に蓄積する。すなわち、出荷試験サーバ2は、サーバ装置1Aの出荷時のチューニングのたびに、装置ごと、基板ごとに、上記の伝送パラメータの組みを出荷データベース3に蓄積する。さらに、出荷試験サーバ2は、蓄積した伝送パラメータの下限値(M)、中間値(0)、および上限値(P)を各装置の基板について平均した、基板ごとの平均値(MOBO_ave、RIZB_ave等)を保持する。伝送パラメータの下限値(M)、中間値(0)、および上限値(P)を装置の基板ごとに平均した平均値(MOBO_ave、RIZB_ave等)は、チューニング時の標準的な初期値として利用可能である。伝送パラメータの上記3つの組みの平均値は、例えば、ファームウェアのアップデート時に、事業部のファームウェア管理サーバに提供され、基板ごとのイコライザ初期値(中間値、マージン上限値、下限値)とされ、最新MMBファームウェアのデータとしてMMB10Aに設定される。例えば、これらのイコライザ初期値は、定期ファーム更新時の伝送パラメータとしてサーバ装置1Aのユーザに公開されることになる。
図13A、図13Bに実施形態2の工場出荷時のPowerOnフローを例示する。なお、図
13Aと図13Bとは、Z1、Z2の箇所で接続されている。工場出荷時のPowerOn(E
1)では、実施形態1と同様、伝送パラメータ(イコライザ設定値)のチューニングが実行される。この処理では、まず、MMB10AがSB/MEZZのROMを読み、SB/MEZZのシリアル番号等の個体識別情報(以下、単にシリアル情報)を取得する(E2)。
次に、MMB10Aは、読み出したSB/MEZZの基板シリアル情報をMMB10AのRAM12A内のEQ Tableのシリアル番号(SN)と比較する(E3)。そして、両者が一致する場合(E3でYes)には、MMB10AがCPU/MBへEQ TableのTXEQ/RXEQにある伝送パラメータ(固定値)を設定する(E4)。そして、MMB10Aは、BI
OSの起動を開始し、CPU−MB間の伝送路のトレーニング後(E5)、OSをbootする。
一方、E3の判定の結果、読み出したSB/MEZZの基板シリアル情報がRAM12A内のEQ Tableのシリアル番号(SN)と一致しない場合(E3でNO)、MMB10Aは、CPU−MB間の伝送パラメータの再チューニングを実施するため、初期EQ Table値(TXEQ_0/RXEQ_0)をCPUとMBへ設定する(E6)。このときのEQ Tableの初期値は、
装置組み立て後の最初のファームに書かれている初期EQ Tableの値である。E3でNOの場合は、一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合の一例である。
そして、MMB10Aは、再チューニングのためのBIOS処理を起動し、初期EQ Tableの値での伝送特性(アイパターン)のマージン(アイマージンという)を取得し、BIOS内のRAMへ保存する(E7)。この処理は、例えば、特許文献1にあるような従来技術が適用できる。
次に、MMB10Aは次の伝送パラメータ(TXEQ_M/RXEQ_M)をCPU/MBへ設定する
(E8)。そして、MMB10AはE6からE7と同様の処理で、伝送特性(アイパターン)のマージンをBIOS内のRAMへ保存する(E9)。
次に、MMB10Aは次の伝送パラメータ(TXEQ_P/RXEQ_P)をCPU/MBへ設定する
(E10)。E6、E8、E10の処理は、伝送路の伝送特性を調整する調整回路に既存の測定結果において伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定することの一例である。
そして、MMB10AはE6からE7(およびE8からE9)と同様の処理で、伝送特性(アイパターン)のマージンをBIOS内のRAMへ保存する(E11)。E7、E9
、E11の処理は、伝送特性を測定することの一例である。
次に、BIOSがRAMに保存してある3回分の伝送マージンを比較し、一番大きなマージン(値)の伝送パラメータを新パラメータとして決定する(E12)。E12の処理は、複数のパラメータの中から伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することの一例である。E6−E12の処理は、測定された伝送特性がマージン上限値とマージン下限値との中間値となるときのパラメータを第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータの中から選択することの一例である。そして、BIOSがMMB10Aへ伝送パラメータの更新を依頼し、MMBはEQ Tableのパラメータを更新し、登録する(
E13)。
次に、MMB10Aは一度システムをリセットし、MMB10Aが新パラメータでCPU/MBのパラメータを再設定する(E14)。そして、MMB10AはBIOS起動し、通常のトレーニングでbootする(E15)。E15の処理は、決定されたパラメータに
よって伝送特性が調整された伝送路を通じて一の部品による伝送を可能にすることの一例である。
以上の出荷試験で新しい伝送パラメータが決定されたため、MMB10Aは出荷試験サーバ2に伝送パラメータの更新を通知し、出荷試験サーバ2は、シリアル情報と、伝送パラメータをMMB10Aから回収する(E16)。その後、MMB10AはBIOSを起動し、Bootする。
図13A、図13Bの処理は、工場でのサーバ装置1A出荷時の処理であるが、工場から出荷後にフィールドで基板交換後のPowerOnフローも、実質的に図13A、図13Bと
同様である。なお、フィールドでのPowerOnフローでは、E16の処理、つまり、出荷試
験サーバ2は、シリアル情報と、伝送パラメータをMMB10Aから回収する処理は実行されない場合が多い。以上の実施例から出荷後の故障交換、増設時の伝送パラメータを全てのパラメータのパターンを実施せずに短時間で最適化することが可能になる。
図14は、出荷試験サーバ2による、出荷対象の基板の基板情報格納部12(RAM12A)への初期EQ Tableの設定処理を例示する図である。この処理では、出荷試験サーバ2のCPU21は、サーバ装置1AのMMB10Aから初期EQ Tableの設定要求を受け付ける(S1)。ただし、初期EQ Tableの設定要求は、所定の端末等からユーザ操作にしたがって受け付けてもよい。初期EQ Tableの設定要求を受け付けると(S1でYES)、CPU21は、既存の初期EQ Tableを出荷データベース3から取得する(S2)。既存の初期EQ Tableは、この時点までに出荷時のチューニングが実施されたサーバ装置1A等の基板から取得されたチューニング後のEQ Tableの値、つまり、イコライザへの設定値を基に出荷データベース3に蓄積された値である。チューニング後の基板のイコライザへの設定値を出荷データベース3に蓄積する手順は、別途図15で例示する。すでに、図12で説明したように、既存の初期EQ Tableは、複数装置の基板ごとに平均値が求められ、出荷データベース3に格納されている。そして、CPU21は、初期EQ Tableを出荷対象の基板に設定する(S3)。S1、S3の処理によって、MMB10Aのマイコン11は、出荷試験サーバ2から、既存の測定結果において伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータとして、初期EQ Tableを取得する。
図15は、チューニング後のイコライザ設定値を出荷データベース3の初期EQ Tableに反映する処理を例示する図である。この処理では、出荷試験サーバ2のCPU21は、出荷対象のサーバ装置1Aにチューニングの実行を指令する(S10)。そして、CPU21は、サーバ装置1AのMMB10Aからイコライザ設定値の格納要求を待つ(S11)。CPU21は、サーバ装置1AのMMB10Aからイコライザ設定値の格納要求を受け
ると(S11でYES)、イコライザ設定値を取得する(S12)。S12の処理は、情報処理装置によって伝送路の伝送特性を調整するために決定されたパラメータを取得することの一例である。
そして、CPU21は、イコライザ設定値に対するマージン上限値、マージン下限値を特定する(S13)。ここで、イコライザ設定値に対するマージン上限値、マージン下限値は、以下のような方法1、2等で特定できる。
(方法1)
通常の出荷対象のサーバ装置1Aに搭載される基板では、過去の試験等で得られた既存のデータでマージンの大きさ、段階,レベルに応じたイコライザ設定値が測定済みである。このような過去の試験等で得られた既存のデータは、例えば、出荷試験サーバ2に蓄積される。例えば、図5では、稼働不可(111)、稼働上限(110)、マージン上限(101)、中間(100)、マージン下限(011)、稼働下限(001)、稼働不可(000)の各イコライザ設定値で、アイマージンが測定済みである。そこで、出荷試験サーバ2は、各イコライザ設定値間の変化に伴うマージンの変化は推定できる。つまり、101から110に変化したときのマージンの変化の推定値ΔM1を算出できる。また、101から111に変化したときのマージンの変化の推定値ΔM2も、推定できる。これらの変化の推定値ΔM1、ΔM2から、101が中間値となった場合のマージン上限値は推定できる。
したがって、初期EQ Tableとしてマージン上限(101)、中間(100)、マージン下限(011)を用いたチューニングの結果、イコライザ設定値(新たな中間値)として、101が得られた場合には、上記マージンの変化の推定値からマージン上限値を決定すればよい。また、マージン下限値も同様に決定できる。ただし、イコライザ設定値(新たな中間値)として、初期EQ Tableの上限値である101が得られた場合には、マージン下限値は、初期EQ Tableの中間値である100にしてもよい。
同様に、初期EQ Tableとしてマージン上限(101)、中間(100)、マージン下限(011)を用いたチューニングの結果、イコライザ設定値(新たな中間値)として、011が得られた場合には、上記マージンの変化の推定値からマージン上限値を決定すればよい。また、マージン下限値も同様に決定できる。ただし、イコライザ設定値(新たな中間値)として、初期EQ Tableの下限値である011が得られた場合には、マージン上限値は、初期EQ Tableの中間値である100にしてもよい。したがって、S13の処理は、決定されたパラメータが既存の測定結果における第1パラメータである場合に、既存の測定結果における第3パラメータを下限値となる新たな第2パラメータに決定するとともに、既存の測定結果における伝送路の伝送特性を基に上限値となる新たな第1パラメータを決定することの一例である。また、S13の処理は、決定されたパラメータが既存の測定結果における第2パラメータである場合に、既存の測定結果における第3パラメータを上限値となる新たな第1パラメータに決定するとともに、既存の測定結果における伝送路の伝送特性を基に前記下限値となる新たな第2パラメータを決定することの一例でもある。
(方法2)
過去の多数の基板についての測定結果から、例えば、あるイコライザ設定値(例:101)が中間値となる基板の場合の上限値、下限値は実績値として出荷試験サーバ2に記録されている。そこで、チューニングの結果、イコライザ設定値(新たな中間値)が得られた場合には、当該中間値に対して、過去に実績として用いられたマージン上限値、マージン下限値を用いてもよい。
次に、CPU21は、S13で求めたイコライザ設定値、マージン上限値、マージン下
限値と、出荷データベース3に格納された既存値との平均値を算出し、出荷データベース3内の既存の初期EQ Tableを更新する(S14)。S14の処理は、既存の測定結果において伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータに取得されたパラメータを反映することの一例である。S14の処理は、取得されたパラメータを反映することは、取得されたパラメータから前記第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータを特定し、既存の測定結果における第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータとの間での統計値を算出することの一例でもある。更新された初期EQ Tableは、図12で例示したように、以降に出荷される基板に対して設定されるとともに、以降のファームアップにより、フィールドで稼働中のサーバ装置1A等の基板にも適用される。
以上述べたように、本実施形態によれば、SB/MEZZのシリアル番号等の個体識別情報がMMB10AのRAM12A内のEQ Tableのシリアル番号(SN)と一致しない場合にチューニングが実施される。チューニングでは、MMB10Aは、サーバ装置1AのBIOSに指示し、既存の基板でのチューニングで得られた初期 EQ Tableの中間値、マ
ージン上限値、マージン下限値を用いて伝送特性を測定させ、伝送マージンが最大のイコライザ設定値を決定する。したがって、工場出荷時とその後の基板交換後に限定して、チューニングが実行される。また、チューニングでは、3つのパラメータ(イコライザ設定値)に限定して伝送特性が測定されるので、多数のパラメータを用いる場合と比較してチューニングの時間が短縮されきる。
なお、実施形態1、2では、初期 EQ Tableの中間値、マージン上限値、マージン下限
値という3つのパラメータでチューニングが実施されたがチューニング時のパラメータが3つに限定される訳ではない。例えば、5個以上のパラメータでチューニングしてもよい。また、例えば、中間値からマージン上限値方向の伝送特性の変化が、中間値からマージン下限値方向の伝送特性よりも急峻に変化する場合には、MMB10A(およびBIOS)は、中間値からマージン上限値方向に2つの上限値を設け、全体で4つのパラメータでチューニングを実行してもよい。同様に、中間値からマージン下限値方向の伝送特性の変化が、中間値からマージン上限値方向の伝送特性よりも急峻に変化する場合には、MMB10A(およびBIOS)は、中間値からマージン下限値方向に2つの下限値を設け、全体で4つのパラメータでチューニングを実行してもよい。このように、MMB10A(およびBIOS)は、偶数個のパラメータでチューニングを実行してもよい。
また、実施形態2の出荷試験サーバ2は、出荷時に各サーバ装置1Aの各基板に初期EQ
Tableを設定するとともに、チューニングの結果得られる、各基板で決定されたイコライザ設定値(中間値)を取得する。そして、出荷試験サーバ2は、各基板で決定されたイコライザ設定値(中間値)に対するマージン上限値およびマージン下限値を求め、出荷データベース3の既存の初期EQ Tableに反映する。このような処理によって、出荷試験サーバ2は、多数のサーバ装置1Aの多数基板で得られたイコライザ設定値(中間値)と、イコライザ設定値(中間値)に対するマージン上限値およびマージン下限値を蓄積することができる。したがって、多数の基板で実績のある初期EQ Tableを蓄積し、以降に出荷されるサーバ装置1A、および以降にファームアップが実施されるフィールドで稼働中のサーバ装置1Aに適用できる。
また、出荷試験サーバ2は、各基板で決定されたイコライザ設定値(中間値)に対するマージン上限値およびマージン下限値と出荷データベース3の既存の初期EQ Tableとの平均をとることによって、出荷データベース3の初期EQ Tableを更新する。出荷試験サーバ2は、多数の基板で得られたイコライザ設定値(中間値)に対するマージン上限値およびマージン下限値の平均を取ることにより、客観的に確からしい初期EQ Tableを得ることができる。
また、出荷試験サーバ2は、初期EQ Tableのマージン上限(101)、中間(100)、マージン下限(011)を用いたチューニングの結果、イコライザ設定値(新たな中間値)として、初期EQ Tableのマージン上限値を用いる場合には、マージン下限値としては、初期EQ Tableの中間値を用いればよい。この場合に、マージン上限値は、イコライザ設定値の変化に対する伝送特性の変化量、あるいは、過去の実績値等から決定すればよい。したがって、出荷試験サーバ2は、チューニングの結果決定されたイコライザ設定値に対して、簡易にマージン上限値、マージン下限値を決定できる。
また、出荷試験サーバ2は、チューニングの結果、イコライザ設定値(新たな中間値)として、初期EQ Tableの下限値を用いる場合には、上限値としては、初期EQ Tableの中間値を用いればよい。この場合に、マージン下限値は、イコライザ設定値の変化に対する伝送特性の変化量、あるいは、過去の実績値等から決定すればよい。したがって、出荷試験サーバ2は、チューニングの結果決定されたイコライザ設定値に対して、簡易にマージン上限値、マージン下限値を決定できる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コンピュータ
等に固定された記録媒体としても利用可能である。
1 情報処理装置
1A サーバ装置
2 出荷試験サーバ
3 出荷データベース
10 コントローラ
12 基板情報格納部
12A RAM
13T1、13T2 送信イコライザ制御部
11 マイコン
13R1、13R2 受信イコライザ制御部

Claims (8)

  1. プロセッサを有し、伝送路の伝送特性を調整可能な部品の前記伝送特性を調整する情報処理装置であって、
    前記プロセッサが
    一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合に、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定して、伝送特性を測定し、前記複数のパラメータの中から前記伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することと、
    前記決定されたパラメータによって伝送特性を調整することと、を実行する情報処理装置。
  2. 前記複数のパラメータの中から前記伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することは、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に前記既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性がマージン上限値となる第1パラメータ、前記伝送特性がマージン下限値となる第2パラメータ、および前記伝送特性が前記マージン上限値と前記マージン下限値との中間値となる第3パラメータをそれぞれ設定して、前記一の部品について前記伝送路の伝送特性をそれぞれ測定し、前記測定された伝送特性が前記マージン上限値と前記マージン下限値との中間値となるときのパラメータを前記第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータの中から選択することである請求項1に記載の情報処理装置。
  3. プロセッサを有し、伝送路の伝送特性を調整可能な部品の前記伝送特性を調整する情報処理装置のプロセッサに実行させるためのプログラムであって、
    一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合に、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定して、伝送特性を測定し、前記複数のパラメータの中から前記伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することと、
    前記決定されたパラメータによって伝送特性を調整することと、を実行させるためのプログラム。
  4. 伝送路の伝送特性を調整可能な部品の前記伝送特性を調整する情報処理装置と前記情報処理装置を管理する管理装置とを備える情報システムであって、前記情報処理装置と管理装置は、それぞれプロセッサを有し、
    前記情報処理装置のプロセッサは、
    前記管理装置から既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを取得することと、
    一の部品について伝送路の伝送特性が調整されていない場合に、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に前記既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータを設定して、伝送特性を測定し、前記複数のパラメータの中から前記伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することと、
    前記決定されたパラメータによって伝送特性を調整することと、を実行し、
    前記管理装置のプロセッサは、
    前記情報処理装置によって伝送路の伝送特性を調整するために決定されたパラメータを取得することと、
    前記既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータに前記取得されたパラメータを反映することと、を実行する情報システム。
  5. 前記複数のパラメータの中から前記伝送路の伝送特性を調整するためのパラメータを決定することは、前記伝送路の伝送特性を調整する調整回路に前記既存の測定結果において
    前記伝送路の伝送特性がマージン上限値となる第1パラメータ、前記伝送特性がマージン下限値となる第2パラメータ、および前記伝送特性が前記マージン上限値と前記マージン下限値との中間値となる第3パラメータをそれぞれ設定して、前記一の部品について前記伝送路の伝送特性をそれぞれ測定し、前記測定された伝送特性が前記マージン上限値と前記マージン下限値との中間値となるときのパラメータを前記第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータの中から選択することである請求項4に記載の情報システム。
  6. 前記既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性が所定の条件を充足する複数のパラメータは、同一構成の部品に対応付けて記憶され、前記既存の測定結果において前記伝送路の伝送特性がマージン上限値となる第1パラメータ、前記伝送特性がマージン下限値となる第2パラメータ、および前記伝送特性が前記マージン上限値と前記マージン下限値との中間値となる第3パラメータであり、
    前記取得されたパラメータを反映することは、前記取得されたパラメータから新たな第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータを特定し、前記既存の測定結果における第1パラメータ、第2パラメータ、および第3パラメータとの間での統計値を算出することを含む請求項4に記載の情報システム。
  7. 前記取得されたパラメータを反映することは、前記決定されたパラメータが前記既存の測定結果における第1パラメータである場合に、前記既存の測定結果における第3パラメータを前記下限値となる新たな第2パラメータに決定するとともに、前記既存の測定結果における前記伝送路の伝送特性を基に前記上限値となる新たな第1パラメータを決定することを含む請求項6に記載の情報システム。
  8. 前記取得されたパラメータを反映することは、前記決定されたパラメータが前記既存の測定結果における第2パラメータである場合に、前記既存の測定結果における第3パラメータを前記上限値となる新たな第1パラメータに決定するとともに、前記既存の測定結果における前記伝送路の伝送特性を基に前記下限値となる新たな第2パラメータを決定することとをさらに実行する請求項6または7に記載の情報システム。
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