JP2018203077A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents

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泰朗 谷野
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大樹 石黒
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Tadao Yuki
忠夫 結城
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Abstract

【課題】車室空間の侵食を抑えつつ、より安定的にスライドドアを支持する。【解決手段】スライドドア装置30は、車体側ロアレール、車体側センターレール、及びドア側ロアレール10DLを備える。スライドドア5は、移動経路Rの全閉位置側に当該スライドドア5が車幅方向に変位する幅方向変位区間Rcを有して車両前後方向に開閉動作する。また、スライドドア装置30は、ドア側ロアレール10DLよりも上方に配置されるドア側センターレール10DCを備える。そして、スライドドア装置30は、車体2に対して回動可能に連結される回動アーム46と、ドア側センターレール10DCに係合するガイドローラ35BCを支持して回動可能に回動アーム46に連結されるガイドローラ支持部47と、を有した車体側センターローラユニット20BCを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用スライドドア装置に関するものである。
一般に、車両用のスライドドア装置は、車両前後方向に延びる複数のガイドレールと、これらの各ガイドレールに対し、その延伸方向に沿って相対移動可能に連結される複数のガイドローラユニットと、を備えている。そして、これらの各ガイドレール及びガイドローラユニットを介して車体にスライドドアを支持することにより、その各ガイドレールの延伸方向に沿ったスライドドアの前後移動に基づいて、車体の側面に形成された車両のドア開口部を開閉することが可能となっている。
例えば、特許文献1に記載のスライドドア装置は、ドア開口部の下縁部において車体側に設けられる第1の車体側ガイドレールと、この第1の車体側ガイドレールよりも上方に配置された第2の車体側ガイドレールと、を備えている。また、この従来技術のスライドドア装置は、ドア開口部の下縁部においてスライドドア側に設けられる第1のドア側ガイドレールと、この第1のドア側ガイドレールよりも上方に配置される第2のドア側ガイドレールと、を備えている。そして、このスライドドア装置は、そのスライドドアに支持された状態で第1及び第2の車体側ガイドレールに連結される第1及び第2のドア側ガイドローラユニットと、車体に支持された状態で第1及び第2のドア側ガイドレールに連結される第1及び第2の車体側ガイドローラユニットと、を備えている。
即ち、スライドドア側にもガイドレールを設けることで、そのガイドレールの配置自由度を高めることができる。そして、上記従来例の構成では、第2のドア側ガイドレール及び第2の車体側ガイドレールを窓部下方の所謂ベルトライン付近に配置することで、その窓枠を廃止することが可能となっている。
更に、例えば、特許文献2に記載のスライドドア装置は、第1及び第2の車体側ガイドレールとドア開口部の下縁部においてスライドドア側に設けられたドア側ガイドレールとの三本のガイドレールによりスライドドアを開閉動作させる。そして、このようなスライドドアのベルトライン付近にドア側ガイドレールを設けない構成を採用することで、その車室空間の有効利用が図られている。
特開2003−335136号公報 特開2013−163414号公報
しかしながら、スライドドアの開閉動作時、ドア側ガイドローラユニットはスライドドアと一体に移動するのに対し、車体側ガイドローラユニットは移動しない。このため、スライドドアの開動作時には、ドア開口部の下縁部において、そのドア側及び車体側の各ガイドローラユニットが形成するスライドドアの支持点が近づいてしまうという問題がある。そして、上記従来技術のような上方のドア側ガイドレールを廃止する構成では、これにより、そのスライドドアの支持安定性が損なわれるおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、車室空間の侵食を抑えつつ、より安定的にスライドドアを支持することのできる車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、車体に設けられたドア開口部の下縁部において前記車体側に設けられる第1の車体側ガイドレールと、前記ドア開口部を開閉するスライドドアに支持された状態で前記第1の車体側ガイドレールに連結される第1のドア側ガイドローラユニットと、前記第1の車体側ガイドレールよりも上方に配置される第2の車体側ガイドレールと、前記第2の車体側ガイドレールに連結される第2のドア側ガイドローラユニットと、前記ドア開口部の下縁部において前記スライドドア側に設けられる第1のドア側ガイドレールと、前記車体に支持された状態で前記第1のドア側ガイドレールに連結される第1の車体側ガイドローラユニットと、前記第1のドア側ガイドレールよりも上方に配置される第2のドア側ガイドレールと、前記第2のドア側ガイドレールに連結される第2の車体側ガイドローラユニットと、を備え、前記スライドドアは、移動経路の全閉位置側に該スライドドアが車幅方向に変位する幅方向変位区間を有して車両前後方向に開閉動作するものであって、前記第2の車体側ガイドローラユニットは、前記車体に対して回動可能に連結される回動アームと、前記第2のドア側ガイドレールに係合するガイドローラを支持して回動可能に前記回動アームに連結されるガイドローラ支持部と、を備える。
上記構成によれば、スライドドアと一体に第2のドア側ガイドレールが車幅方向に変位した場合には、第2の車体側ガイドローラユニットを構成する回動アームが車体に対して相対回動するとともに、この回動アームとガイドローラ支持部とが相対回動することで、スライドドアの開閉動作姿勢(例えば、車両の側面に対して略平行な姿勢)が保たれる。即ち、スライドドアが車幅方向に変位する全閉位置側の幅方向変位区間、つまりは全閉位置近傍にある場合に、そのガイドローラが係合する閉動作側の長手方向端部に湾曲形状部を有しない直線的な第2のドア側ガイドレールを用いても、円滑に、そのスライドドアを開閉動作させることができる。そして、これにより、このような第2のドア側ガイドレールを設けることにより生ずる車室空間の侵食を最小限に抑えることができる。
また、スライドドアの開動作時、スライドドアの車幅方向位置が略一定となり、第2の車体側ガイドローラユニットを構成する回動アームが、その連結相手となる車体側及びガイドローラ支持部に対して相対回動しなくなることで、この第2の車体側ガイドローラユニットがスライドドアの支持点を形成するようになる。そして、第2のドア側ガイドローラユニットが形成するスライドドアの支持点は、スライドドアの開動作に伴い、第2の車体側ガイドローラユニットが形成する支持点から離間する方向に移動する。
つまり、上記構成によれば、これら第2のドア側ガイドローラユニット及び第2の車体側ガイドローラユニットが形成する各支持点、並びに第1のドア側ガイドローラユニット(及び第1の車体側ガイドローラユニット)が形成する各支持点を結ぶことで、大きな三角形を描くことができる。そして、これにより、スライドドアの開動作に伴い第1のドア側ガイドローラユニットと第1の車体側ガイドローラユニットとが近接した場合においても、より安定的に、そのスライドドアを支持することができる。
また、スライドドアが車幅方向に変位する全閉位置側の幅方向変位区間、即ち、このスライドドアが全閉位置近傍にある場合には、その回動アーム及びガイドローラ支持部が回動することで第2の車体側ガイドローラユニットの支持力が低下した状態となる。その結果、第1及び第2のドア側ガイドローラユニット、並びに第1の車体側ガイドローラユニットが形成する3つの支持点で、スライドドアを支持することになる。そして、これにより、より安定的にスライドドアを支持することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記第2のドア側ガイドレールは、前記スライドドアのベルトライン付近に設けられることが好ましい。
上記構成によれば、スライドドアのデザイン自由度を確保しつつ、より安定的に、そのスライドドアを支持することができる。そして、スライドドアのベルトライン付近において、その第2のドア側ガイドレールを設けることにより生ずる車室空間の侵食を抑えることで、より有効に、その車室空間を利用することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記第2のドア側ガイドレールは、前記第2の車体側ガイドレールとは上下方向にずれた位置に配置されることが好ましい。
上記構成によれば、より効果的に、その第2のドア側ガイドレールを設けることにより生ずる車室空間の侵食を抑えることができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置において、前記第1のドア側ガイドレールは、前記スライドドアが前記幅方向変位区間を超えて開動作した場合において前記第1の車体側ガイドローラユニットに支持されたガイドローラが配置される部分に、前記スライドドアが前記幅方向変位区間にある場合に前記ガイドローラが係合する湾曲形状部よりも広いレール幅が設定された幅広形状部を備えることが好ましい。
即ち、スライドドアが幅方向変位区間にある場合には、第1の車体側ガイドローラユニットに支持されたガイドローラが第1のドア側ガイドレールに設けられた湾曲形状部に係合して支持点を形成する。そして、これにより、この第1の車体側ガイドローラユニットと同様に第1のドア側ガイドローラユニットが形成する支持点及び第2のドア側ガイドローラユニットが形成する支持点を加えた3点で、安定的にスライドドア5を支持することができる。
また、第1の車体側ガイドローラユニットのガイドローラが第1のドア側ガイドレールの幅広形状部に移動することで、この第1のドア側ガイドレールに対する第1の車体側ガイドローラユニットの係合力が弱くなる。その結果、第1の車体側ガイドローラユニットが形成する支持点の支持機能が低下することで、第1及び第2のドア側ガイドローラユニットが形成する各支持点、並びに第2の車体側ガイドローラユニットが形成する支持点の3点でスライドドアを支持する状態となる。そして、これにより、より高い支持安定性を確保することができる。
本発明によれば、車室空間の侵食を抑えつつ、より安定的にスライドドアを支持することができる。
スライドドア装置の斜視図。 スライドドア装置の側面図(全閉状態)。 (a)は、車体側ロアレール及びドア側ロアローラユニットの平面図、(b)は、車体側センターレール及びドア側センターローラユニットの平面図。 (a)は、ドア側ロアレール及び車体側ロアローラユニットの平面図、(b)は、ドア側センターレール及び車体側センターローラユニットの平面図。 車体側ロアレールに連結されたドア側ロアローラユニットの正面図。 車体側センターレールに連結されたドア側センターローラユニットの正面図。 ドア側ロアレールに連結された車体側ロアローラユニットの正面図。 ドア側センターレールに連結された車体側センターローラユニットの正面図。 車体側センターローラユニットの動作説明図。 湾曲形状部を有したドア側センターレールを備えるスライドドアの参考例を示す斜視図。 スライドドア装置の側面図(全開状態)。 ドア側ロアレールに設けられた幅広形状部を示す平面図。
以下、車両用スライドドア装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面に設けられたドア開口部3を開閉するスライドドア5を備えている。本実施形態の車両1において、このスライドドア5は、所謂後開き型の後部ドアとしての構成を有している。即ち、このスライドドア5は、車両後方側(各図中、右側)に移動することにより開動作する。そして、車両前方側(各図中、左側)に移動することにより閉動作する構成になっている。
詳述すると、本実施形態の車両1には、車両前後方向(各図中、左右方向)に延びる複数(4本)のガイドレール10と、これら各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL,10DC)に連結される複数のガイドローラユニット20(20DL,20DC,20BL,20BC)と、を備えたスライドドア装置30が設けられている。そして、本実施形態のスライドドア5は、これらの各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20を介して車体2の側方に支持されることにより、車両前後方向(各図中、左右方向)に移動して、その車体2の側面に形成されたドア開口部3を開閉することが可能となっている。
具体的には、図1〜図3に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、ドア開口部3の下縁部3aにおいて車体2側に設けられた車体側ロアレール10BLと、スライドドア5の内側面5bに支持された状態で、この車体側ロアレール10BLに連結されるドア側ロアローラユニット20DLと、を備えている。また、このスライドドア装置30は、上記車体側ロアレール10BLよりも上方となる位置、詳しくは、スライドドア5のベルトラインγ付近、窓部5wの下方において、そのドア開口部3の後方に設けられた車体側センターレール10BCと、この車体側センターレール10BCに連結されるドア側センターローラユニット20DCと、を備えている。本実施形態では、ドア側ロアローラユニット20DLは、スライドドア5の前方下端部5faに設けられ、ドア側センターローラユニット20DCは、スライドドア5の後端部5rにおいて、そのベルトラインγ付近に設けられている。そして、本実施形態のスライドドア装置30においては、これらの車体側ロアレール10BL及び車体側センターレール10BCが、それぞれ、その第1及び第2の車体側ガイドレールを構成し、ドア側ロアローラユニット20DL及びドア側センターローラユニット20DCが、それぞれ、その第1及び第2のドア側ガイドローラユニットを構成する。
また、図1、図2及び図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、ドア開口部3の下縁部3aにおいてスライドドア5の内側面5bに固定されたドア側ロアレール10DLと、車体2側に支持された状態で、このドア側ロアレール10DLに連結される車体側ロアローラユニット20BLと、を備えている。更に、このスライドドア装置30は、上記ドア側ロアレール10DLよりも上方、詳しくは、窓部5wの下方、上記車体側センターレール10BCよりも上方の位置において、そのスライドドア5に設けられたドア側センターレール10DCと、このドア側センターレール10DCに連結される車体側センターローラユニット20BCと、を備えている。本実施形態では、車体側ロアローラユニット20BLは、ドア開口部3の後方において、その下縁部3aの近傍に設けられ、車体側センターローラユニット20BCは、ドア開口部3の後縁部3rにおいて、そのスライドドア5のベルトラインγ付近の高さに設けられている。そして、本実施形態のスライドドア装置30においては、これらのドア側ロアレール10DL及びドア側センターレール10DCが、それぞれ、その第1及び第2のドア側ガイドレールを構成し、車体側ロアローラユニット20BL及び車体側センターローラユニット20BCが、それぞれ、その第1及び第2のドア側ガイドローラユニットを構成する。
さらに詳述すると、図3(a)及び図5に示すように、本実施形態の車体側ロアレール10BLは、車両1の下側(図5中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有したガイドローラ係合部32(32BL)を備えている。また、本実施形態のドア側ロアローラユニット20DLは、略L字状の折曲板形状を有してスライドドア5の内側面5bに固定される支持アーム33と、その車幅方向内側(図5中、右側)に向かって延びる支持アーム33の延伸部33aに対して回動可能に連結されたガイドローラ支持部34と、を備えている。更に、このドア側ロアローラユニット20DLは、回転可能な状態で、そのガイドローラ支持部34に支持された一対のガイドローラ35(35DL)を備えている。そして、本実施形態のドア側ロアローラユニット20DLは、断面コ字形状をなすガイドローラ係合部32BLの内側に、これらの各ガイドローラ35DLを配置する状態で車体側ロアレール10BLに連結されている。
即ち、本実施形態の車体側ロアレール10BLは、そのガイドローラ係合部32BLの側壁部32a,32bに対してドア側ロアローラユニット20DLの各ガイドローラ35DLが内側から当接することにより、そのレール幅方向(図5中、左右方向)におけるドア側ロアローラユニット20DLの相対移動を規制する。そして、本実施形態の車体側ロアレール10BLは、これにより、そのガイドローラ係合部32BLの延伸方向にドア側ロアローラユニット20DLを案内する構成になっている。
また、本実施形態のドア側ロアローラユニット20DLは、車両1の上下方向に延びる各ガイドローラ35DLの支軸36DL及びガイドローラ支持部34の連結軸NDLに対して略直交する方向に延びる支軸37DLを有したロードローラ38(38DL)を備えている。具体的には、このロードローラ38DLは、車体側ロアレール10BLに係合する各ガイドローラ35DLの間の位置に設けられている。そして、本実施形態の車両1は、ドア開口部3の下縁部3aとなる位置において、その車体側ロアレール10BLの下方に設けられた支持面S1を備えている。
即ち、本実施形態のドア側ロアローラユニット20DLは、この支持面S1に対し、そのロードローラ38DLが上側から当接する状態で、車体側ロアレール10BLに連結される。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、この支持面S1上をロードローラ38DLが転動することにより、スライドドア5の荷重を支えつつ、その車体側ロアレール10BLの延伸方向に沿ってドア側ロアローラユニット20DLが移動する構成になっている。
図3(b)及び図6に示すように、本実施形態の車体側センターレール10BCもまた、上記車体側ロアレール10BLと同様に、車両1の下側(図6中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有したガイドローラ係合部32(32BC)を備えている。また、本実施形態のドア側センターローラユニット20DCは、スライドドア5の内側面5bに固定される支持ブラケット40と、この支持ブラケット40に対して回動可能に連結された回動アーム41と、を備えている。そして、このドア側センターローラユニット20DCもまた、その回動アーム41の先端部41aに設けられた一対のガイドローラ35(35DC)を備えている。
また、本実施形態の車体側センターレール10BCは、上記ガイドローラ係合部32BCの下方となる位置において、その車体2側に固定される断面略L字型の外形を有したロードローラ支持部42を備えている。そして、本実施形態のドア側センターローラユニット20DCもまた、このロードローラ支持部42が形成する支持面S2に対して上側から当接するロードローラ38(38DC)を備えている。
即ち、本実施形態の車体側センターレール10BCもまた、そのガイドローラ係合部32BCの側壁部32a,32bに対してドア側センターローラユニット20DCの各ガイドローラ35DCが内側から当接することにより、そのレール幅方向(図6中、左右方向)におけるドア側センターローラユニット20DCの相対移動を規制する。また、本実施形態の車体側センターレール10BCは、これにより、ガイドローラ係合部32BCの延伸方向に沿ってドア側センターローラユニット20DCを案内するとともに、そのロードローラ支持部42が形成する支持面S2上をドア側センターローラユニット20DCに設けられたロードローラ38DCが転動する。尚、このロードローラ38DCもまた、車両1の上下方向に延びる各ガイドローラ35DCの支軸36DC及び回動アーム41の連結軸NDCに対して略直交する方向に延びる支軸37DCを備えている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、スライドドア5の荷重を支えつつ、その車体側センターレール10BCの延伸方向に沿ってドア側センターローラユニット20DCが移動する構成になっている。
一方、図4(a)及び図7に示すように、本実施形態のドア側ロアレール10DLもまた、車両1の下側(図7中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有したガイドローラ係合部32(32DL)を備えている。また、本実施形態の車体側ロアローラユニット20BLは、車体2側に固定される支持ブラケット43と、車両1の上下方向に延びる連結軸NBL周りに回動可能な状態で、この支持ブラケット43に連結された回動アーム44を備えている。更に、この回動アーム44の先端部44aには、同じく車両1の上下方向に延びる支軸36BLを有して回動可能に軸支された一対のガイドローラ35(35BL)が設けられている。そして、この車体側ロアローラユニット20BLもまた、断面コ字形状をなすガイドローラ係合部32DLの内側に、これらの各ガイドローラ35BLを配置する状態でドア側ロアレール10DLに連結されている。
即ち、本実施形態のドア側ロアレール10DLは、そのガイドローラ係合部32DLの側壁部32a,32bに対して車体側ロアローラユニット20BLの各ガイドローラ35BLが内側から当接することにより、その車体側ロアローラユニット20BLに対するレール幅方向(図7中、左右方向)の相対移動が規制される。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、ガイドローラ係合部32DLに案内される態様で、その延伸方向に沿ったドア側ロアレール10DLと車体側ロアローラユニット20BLとの相対移動が許容される構成になっている。
また、図4(b)及び図8に示すように、本実施形態のドア側センターレール10DCも同様に、車両1の下側(図8中、下側)に開口する断面略コ字状の外形を有したガイドローラ係合部32(32DC)を備えている。更に、本実施形態の車体側センターローラユニット20BCは、車体2に対して固定される支持ブラケット45と、この支持ブラケット45に対して回動可能に連結された回動アーム46と、この回動アーム46の先端部46aに対して回動可能に連結されたガイドローラ支持部47と、を備えている。そして、本実施形態の車体側センターローラユニット20BCもまた、このガイドローラ支持部47に設けられた支軸36BCにより回動可能に軸支された一対のガイドローラ35(35BC)を備えている。
具体的には、この車体側センターローラユニット20BCにおいてもまた、支持ブラケット45に対する回動アーム46の連結軸NBC1、この回動アーム46に対するガイドローラ支持部47の連結軸NBC2、及び各ガイドローラ35の支軸36BCは、車両1の上下方向に延びている。そして、この車体側センターローラユニット20BCもまた、断面コ字形状をなすガイドローラ係合部32DCの内側に、その各ガイドローラ35BCを配置する状態でドア側センターレール10DCに連結されている。
即ち、本実施形態のドア側センターレール10DCもまた、そのガイドローラ係合部32DCの側壁部32a,32bに対して車体側センターローラユニット20BCの各ガイドローラ35BLが内側から当接することにより、その車体側センターローラユニット20BCに対するレール幅方向(図8中、左右方向)の相対移動が規制される。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、ガイドローラ係合部32DLに案内される態様で、その延伸方向に沿ったドア側センターレール10DCと車体側センターローラユニット20BCとの相対移動が許容される構成になっている。
また、図3及び図4に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、車体側ロアレール10BLは、その車両前方側(図3中、左側)の長手方向端部10BLfに、車両後方側から前方側に向かって車幅方向内側(図3中、下側)に湾曲した湾曲形状部48(48BL)を有している。更に、車体側センターレール10BCもまた、車両前方側の長手方向端部10BCfに、車両後方側から前方側に向かって車幅方向内側に湾曲した湾曲形状部48(48BC)を有している。更に、ドア側ロアレール10DLには、その車両後方側(図4中、右側)の長手方向端部10DLrに、車両前方側から後方側に向かって車幅方向外側(図4中、上側)に湾曲した湾曲形状部48(48DL)が設けられている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これらの各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)に設けられた湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)に沿うように、車幅方向の変位を伴いつつ、そのスライドドア5が車両前後方向に移動する構成になっている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30は、スライドドア5が全閉状態にある場合(各図中、二点鎖線に示す位置)においては、そのスライドドア5の外表面5aが車体2の側面2aに対して略面一となるように構成されている。また、このような全閉状態からスライドドア5が開動作する場合、このスライドドア5は、車幅方向外側に変位しつつ、車両後方側に移動する。つまり、このスライドドア5は、その移動経路Rの全閉位置P1側に当該スライドドアが車幅方向に変位する幅方向変位区間Rcを有している。尚、各図中、一点鎖線は、その開閉動作するスライドドア5(先端部分)の軌跡を示している。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その開動作時(及び閉動作時)においても、車体2の側面2aにスライドドア5が干渉しない構成になっている。
具体的には、ドア側ロアローラユニット20DLは、その車体側ロアレール10BL(のガイドローラ係合部32BL)に対するガイドローラ35DLの係合位置が、車体側ロアレール10BLの湾曲形状部48BL上を移動することにより、その連結軸NDL周りに各ガイドローラ35DLを支持したガイドローラ支持部34が回動する。また、ドア側センターローラユニット20DCは、その車体側センターレール10BC(のガイドローラ係合部32BC)に対するガイドローラ35DCの係合位置が、車体側センターレール10BCの湾曲形状部48BC上を移動することで、その連結軸NDC周りに各ガイドローラ35DLを支持した回動アーム41が回動する。更に、車体側ロアローラユニット20BLもまた、そのガイドローラ35BLに対するドア側ロアレール10DL(のガイドローラ係合部32DL)の係合位置が、当該ドア側ロアレール10DLの湾曲形状部48DL上を移動することで、その連結軸NBL周りに各ガイドローラ35BLを支持した回動アーム44が回動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、スライドドア5を車体2の側面2aに対して略平行に支持したまま、その開閉動作位置に応じて車幅方向に変位させつつ、そのスライドドア5を車両前後方向に移動させる構成になっている。
ここで、図4(b)に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、ドア側センターレール10DCには、その他の各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)のような湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)が設けられていない。
即ち、図9に示すように、本実施形態の車体側センターローラユニット20BCは、その各ガイドローラ35BCに係合したドア側センターレール10DC(のガイドローラ係合部32DL)がスライドドア5と一体に車幅方向(図9中、上下方向)に変位することにより、車体2に対して回動アーム46が相対回動する。そして、このとき、この回動アーム46の先端部46aに連結されたガイドローラ支持部47もまた、その回動アーム46に対して相対回動する。
具体的には、図4(b)及び図9に示すように、例えば、スライドドア5の全閉動作時、このスライドドア5と一体にドア側センターレール10DCが車幅方向内側(図9中、下側)に移動することで、回動アーム46は、その車体2側に固定された支持ブラケット45に対する連結軸NBC1を支点として、各図中、反時計回り方向に回動する。そして、このとき、ガイドローラ支持部47は、その回動アーム46に対する連結軸NBC2を支点として、各図中、時計回り方向に回動する。
一方、スライドドア5が全閉状態(全閉位置P1)から開動作する場合、スライドドア5と一体にドア側センターレール10DCが車幅方向外側(図9中、上側)に移動することで、回動アーム46は、その支持ブラケット45に対する連結軸NBC1を支点として、各図中、時計回り方向に回動する。また、このとき、ガイドローラ支持部47は、その回動アーム46に対する連結軸NBC2を支点として、各図中、反時計回り方向に回動する。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのスライドドア5に設けられたドア側センターレール10DCを車体2の側面2aに対して略平行に保つことで、これらのドア側センターレール10DC及び車体側センターローラユニット20BCが、そのスライドドア5の車幅方向変位を妨げない構成になっている。
次に、上記のように構成された本実施形態のスライドドア装置30の作用について説明する。
例えば、図10に示す参考例のスライドドア5Zのように、ドア側センターレール10DCZの長手方向端部10DCrに湾曲形状部48DCを設けた場合には、このドア側センターレール10DCZが、そのスライドドア5Zの内側面5bから車幅方向内側に突出することになる。そして、これにより、そのドア側センターレール10DCZの突出量αに相当する車室空間が侵食されることになる。
しかしながら、本実施形態のスライドドア装置30においては、そのスライドドア5と一体にドア側センターレール10DCが車幅方向に変位した場合、上記のように、その車体側センターローラユニット20BCを構成する回動アーム46が車体2に対して相対回動するとともに、この回動アーム46とガイドローラ支持部47とが相対回動する。その結果、上記参考例のドア側センターレール10DCZのような湾曲形状部48を長手方向端部10DCrに設定することなく、その車体2の側面2aに対して略平行なスライドドア5の開閉動作姿勢が保たれる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのスライドドア5のベルトラインγ付近にドア側センターレール10DCを設けることにより生ずる車室空間の侵食を最小限に抑える構成になっている。
また、スライドドア5の開動作時、ドア側センターレール10DCを除いた各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)に対する各ガイドローラ35(35DL,35DC,35BL)の係合位置が、その湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)から移動することで、スライドドア5の車幅方向位置が略一定となる。その結果、車体側センターローラユニット20BCを構成する回動アーム46が、その連結相手となる車体2側及びガイドローラ支持部47に対して相対回動しなくなる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、この車体側センターローラユニット20BCもまた、スライドドア5の荷重を支える状態となる。
即ち、図2及び図11に示すように、スライドドア5の開動作時、このスライドドア5に設けられたドア側センターローラユニット20DCは、その車体側センターローラユニット20BCから離間する方向(車両後方側、各図中、右側)に移動する。このため、スライドドア5の開動作によって、そのドア側ロアローラユニット20DLが車体側ロアローラユニット20BLに近づいた場合であっても、その車体側センターローラユニット20BCがスライドドア5の支持点(X4)を形成することで、このスライドドア5を安定的に支持することができる。
例えば、図11に示すように、本実施形態のスライドドア装置30は、そのスライドドア5が全開状態となった場合、そのドア側ロアローラユニット20DLと、その車体側ロアローラユニット20BLと、が互いに近接した位置に配置される。しかしながら、このような状態であっても、そのドア側ロアローラユニット20DLが形成する支持点X1、ドア側センターローラユニット20DCが形成する支持点X2、及び車体側センターローラユニット20BCが形成する支持点X4を結ぶことで、大きな三角形δを描くことができる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのスライドドア5の安定した開動作姿勢を維持することが可能になっている。
また、図9に示すように、スライドドア5が車幅方向に変位する全閉位置P1側の幅方向変位区間Rc(図3及び図4参照)にある場合においては、上記のように回動アーム46及びガイドローラ支持部47が回動することで、その車体側センターローラユニット20BCがスライドドア5を支える力が弱くなる。つまり、車体側センターローラユニット20BCがスライドドア5の全閉位置P1に対応した折り畳み状態β1と当該スライドドア5の開動作によりスライドドア5の車幅方向位置が略一定となる所定位置P2に対応した展開状態β2との間にある場合には、その車体側センターローラユニット20BCがスライドドア5の支持点X4になり難い。
しかしながら、図2に示すように、このとき、ドア側ロアローラユニット20DL及び車体側ロアローラユニット20BLは、互いに離間した位置に配置されている。つまり、これらドア側ロアローラユニット20DL及び車体側ロアローラユニット20BLが形成する支持点X1,X3、並びにドア側センターローラユニット20DCが形成する支持点X2を結ぶ大きな三角形δを描くことができる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、より安定的に、そのスライドドア5を支持することが可能になっている。
更に、図4(a)及び図12に示すように、本実施形態のドア側ロアレール10DLは、スライドドア5が幅方向変位区間Rcを超えて開動作した場合において車体側ロアローラユニット20BLの各ガイドローラ35BLが配置される部分に、その湾曲形状部48DLよりも広いレール幅Wが設定された幅広形状部50を備えている(W2>W1)。具体的には、この幅広形状部50は、そのレール幅Wを徐々に広げるかたちで、ドア側ロアレール10DLの長手方向略中央部分から当該ドア側ロアレール10DLにおける車両前方側(各図中、左側)の長手方向端部10DLfまでの範囲に設けられている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、スライドドア5が開動作状態にある場合において、より一層、そのスライドドア5を安定的に支持することが可能になっている。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30は、スライドドア5の開動作時、車体側センターローラユニット20BCが支持点X4を形成する位置までスライドドア5が移動した後、その車体側ロアローラユニット20BLに支持された各ガイドローラ35BLが、ドア側ロアレール10DLの幅広形状部50に移動する構成となっている。また、これにより、ドア側ロアレール10DL(のガイドローラ係合部32DL)に対する車体側ロアローラユニット20BL(の各ガイドローラ35BL)の係合力が低下することで、当該車体側ロアローラユニット20BLがスライドドア5の支持点X3になり難い状態となる。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これによりドア側ロアローラユニット20DLが形成する支持点X1、ドア側センターローラユニット20DCが形成する支持点X2、及び車体側センターローラユニット20BCが形成する支持点X4の3点でスライドドア5を支持する状態となることで、高い支持安定性を確保する構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スライドドア装置30は、ドア開口部3の下縁部3aにおいて車体2側に設けられる車体側ロアレール10BLと、この車体側ロアレール10BLよりも上方に配置される車体側センターレール10BCと、を備える。また、スライドドア装置30は、ドア開口部3の下縁部3aにおいてスライドドア5側に設けられるドア側ロアレール10DLと、このドア側ロアレール10DLよりも上方に配置されるドア側センターレール10DCと、を備える。更に、スライドドア5は、移動経路Rの全閉位置P1側に当該スライドドア5が車幅方向に変位する幅方向変位区間Rcを有して車両前後方向に開閉動作する。そして、スライドドア装置30は、車体2に対して回動可能に連結される回動アーム46と、ドア側センターレール10DCに係合するガイドローラ35BCを支持して回動可能に回動アーム46に連結されるガイドローラ支持部47と、を有した車体側センターローラユニット20BCを備える。
上記構成によれば、スライドドア5と一体にドア側センターレール10DCが車幅方向に変位した場合、車体側センターローラユニット20BCを構成する回動アーム46が車体2に対して相対回動するとともに、この回動アーム46とガイドローラ支持部47とが相対回動する。そして、これにより、そのスライドドア5の開閉動作姿勢(例えば、車体2の側面2aに対して略平行な姿勢)が保たれる。即ち、スライドドア5が車幅方向に変位する全閉位置P1側の幅方向変位区間Rc、つまり全閉位置P1近傍にある場合に、そのガイドローラ35BCが係合する閉動作側の長手方向端部10DCrに湾曲形状部48を有しない直線的なドア側センターレール10DCを用いた場合であっても、円滑に、そのスライドドア5を開閉動作させることができる。そして、これにより、このようなドア側センターレール10DCを設けることにより生ずる車室空間の侵食を最小限に抑えることができる。
また、車体側ロアレール10BLに連結されたドア側ロアローラユニット20DL、車体側センターレール10BCに連結されたドア側センターローラユニット20DC、及びドア側ロアレール10DLに連結された車体側ロアローラユニット20BLもまた、それぞれ、そのスライドドア5の支持点を形成する。そして、スライドドア5の開動作時、スライドドア5の車幅方向位置が略一定となり、車体側センターローラユニット20BCの回動アーム46が、その連結相手となる車体2側及びガイドローラ支持部47に対して相対回動しなくなることで、この車体側センターローラユニット20BCもまた、スライドドア5の支持点X4を形成するようになる。
更に、ドア側センターローラユニット20DCが形成するスライドドア5の支持点X2は、スライドドア5の開動作によって、この車体側センターローラユニット20BCが形成する支持点X4から離間する方向に移動する。このため、スライドドア5が開動作した場合であっても、これらドア側センターローラユニット20DC及び車体側センターローラユニット20BCが形成する各支持点X2,X4、並びにドア側ロアローラユニット20DLが形成する支持点X1を結ぶことで、大きな三角形δを描くことができる。そして、これにより、スライドドア5の開動作によって、ドア側ロアローラユニット20DLと車体側ロアローラユニット20BLとが近接した場合においても、そのスライドドア5を安定的に支持することができる。
また、スライドドア5が車幅方向に変位する全閉位置P1側の幅方向変位区間Rc、即ち、このスライドドア5が全閉位置P1近傍にある場合には、その回動アーム46及びガイドローラ支持部47が回動することで車体側センターローラユニット20BCの支持力が低下する。その結果、ドア側ロアローラユニット20DL及びドア側センターローラユニット20DC、並びに車体側ロアローラユニット20BLが形成する3つの支持点X1〜X3で、スライドドア5を支持することになる。そして、これにより、より安定的にスライドドア5を支持することができる。
(2)ドア側センターレール10DCは、スライドドア5に設けられた窓部5wの下方、車体側センターレール10BCよりも上方となる位置に設けられる。
即ち、ドア側センターレール10DCをスライドドア5のベルトラインγ付近に設けることで、スライドドア5のデザイン自由度を確保しつつ、より安定的に、そのスライドドア5を支持することができる。また、スライドドア5のベルトラインγ付近において、そのドア側センターレール10DCを設けることにより生ずる車室空間の侵食を抑えることで、より有効に、その車室空間を利用することができる。更に、ドア側センターレール10DCと車体側センターレール10BCとを上下方向にずれた位置に配置することで、より効果的に、そのドア側センターレール10DCを設けることにより生ずる車室空間の侵食を抑えることができる。そして、これにより、より一層、その車室空間の快適性を高めることができる。
(3)車体側ロアレール10BL、車体側センターレール10BC、及びドア側ロアレール10DLには、車幅方向に湾曲する湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)が設けられる。
上記構成によれば、これらの各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)に設けられた湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)によりスライドドア5の移動経路Rの全閉位置P1側に幅方向変位区間Rcを形成して、当該スライドドア5を車幅方向に変位させつつ開閉動作させることができる。そして、幅方向変位区間Rcにおいても、これらの各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)の湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)に係合する各ガイドローラユニット20(20DL,20DC,20BL)が3つの支持点を形成することで、より安定的に、スライドドア5を支持することができる。
更に、これらの各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)には、このような湾曲形状部48(48BL,48BC,48DL)を設けた場合であっても、当該各ガイドレール10(10BL,10BC,10DL)が車室内に突出し難いという利点がある。そして、これにより、車室空間の侵食を小さく抑えることができる。
(4)ドア側ロアレール10DLは、スライドドア5が幅方向変位区間Rcを超えて開動作した場合において車体側ロアローラユニット20BLの各ガイドローラ35BLが配置される部分に、その湾曲形状部48DLよりも広いレール幅Wが設定された幅広形状部50を備える(W2>W1)。
即ち、車体側ロアローラユニット20BLの各ガイドローラ35BLがドア側ロアレール10DLの幅広形状部50に移動することで、このドア側ロアレール10DL(のガイドローラ係合部32DL)に対する車体側ロアローラユニット20BL(の各ガイドローラ35BL)の係合力が弱くなる。その結果、車体側ロアローラユニット20BLが形成する支持点X3の支持機能が低下することで、ドア側ロアローラユニット20DLが形成する支持点X1、ドア側センターローラユニット20DCが形成する支持点X2、及び車体側センターローラユニット20BCが形成する支持点X4の3点でスライドドア5を支持する状態となる。そして、これにより、より高い支持安定性を確保することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・スライドドア5は、開閉駆動装置を有したパワースライドドアであってもよく、手動式のものであってもよい。
・上記実施形態では、スライドドア5は、車両の後部ドアとしての構成を有することとしたが、フロントドアに適用してもよい。そして、必ずしも車両後方側に開動作する所謂後開き型でなく、車両前方側に開動作方向する前開き型であってもよい。
・上記実施形態では、スライドドア5が全閉位置近傍にある場合にガイドローラ35BCが係合する閉動作側の長手方向端部10DCrに湾曲形状部48を有しない直線的なドア側センターレール10DCを用いることとしたが、必ずしも、完全な直線状でなくともよい。そして、スライドドア5の開閉動作姿勢についてもまた、必ずしも車体2の側面2aに対して平行でなくともよい。
・上記実施形態では、スライドドア5が全閉位置P1側の幅方向変位区間Rcにある場合、即ち車体側センターローラユニット20BCが折り畳み状態β1と展開状態β2との間にある場合には、車体側センターローラユニット20BCがスライドドア5の支持点X4となり難いとしたが、必ずしも、全く荷重を支えないものでなくともよい。
・上記実施形態では、ドア側センターレール10DCは、スライドドア5に設けられた窓部5wの下方、車体側センターレール10BCよりも上方となる位置に設けられることとした。しかし、これに限らず、車体側センターレール10BCよりも下方となる位置にドア側センターレール10DCを設けてもよい。また、車体側センターレール10BCとドア側センターレール10DCとを上下にずらさず略同じ高さに設ける構成としてもよい。そして、スライドドア5のベルトラインγ付近以外の高さにドア側センターレール10DCを配置する構成であってもよい。
・上記実施形態では、ドア側ロアレール10DLは、スライドドア5が幅方向変位区間Rcを超えて開動作した場合において車体側ロアローラユニット20BLの各ガイドローラ35BLが配置される部分に、その湾曲形状部48DLよりも広いレール幅Wが設定された幅広形状部50を備えることとした。しかし、これに限らず、このような幅広形状部50を有しないドア側ロアレール10DLを用いる構成としてもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第1及び第2の車体側ガイドレール、並びに前記第1のドア側ガイドレールには、車幅方向に湾曲する湾曲形状部が設けられること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
上記構成によれば、これらの各ガイドレールに設けられた湾曲形状部によりスライドドアの移動経路の全閉位置側に幅方向変位区間を形成して、そのスライドドアを車幅方向に変位させつつ開閉動作させることができる。そして、幅方向変位区間においても、これらの各ガイドレールの湾曲形状部に係合する各ガイドローラユニットが3つの支持点を形成することで、より安定的に、スライドドアを支持することができる。
また、これらの各ガイドレールには、このような湾曲形状部を設けた場合であっても、当該各ガイドレールが車室内に突出し難いという利点がある。そして、これにより、車室空間の侵食を小さく抑えることができる。
(ロ)前記第2のドア側ガイドレールは、車幅方向に湾曲する湾曲形状部を有しないこと、を特徴とする車両用スライドドア装置。
(ハ)前記スライドドアが前記幅方向変位区間にある場合には、前記第2の車体側ガイドローラユニットが前記スライドドアの支持点を形成しないこと、を特徴とする車両用スライドドア装置。
1…車両、2…車体、2a…側面、3…ドア開口部、3a…下縁部、5…スライドドア、5Z…参考例のスライドドア、5a…外表面、5b…内側面、5w…窓部、γ…ベルトライン、10…ガイドレール、10BL…車体側ロアレール(第1の車体側ガイドレール)、10BC…車体側センターレール(第2の車体側ガイドレール)、10DL…ドア側ロアレール(第1のドア側ガイドレール)、10DC…ドア側センターレール(第2のドア側ガイドレール)、10DCZ…参考例のドア側センターレール、10BCf,10BLf,10DLr,10DCr…長手方向端部、20…ガイドローラユニット、20BL…車体側ロアローラユニット(第1の車体側ガイドローラユニット)、20BC…車体側センターローラユニット(第2の車体側ガイドローラユニット)、20DL…ドア側ロアローラユニット(第1のドア側ガイドローラユニット)、20DC…ドア側センターローラユニット(第2のドア側ガイドローラユニット)、30…スライドドア装置、32(32BL,32BC,32DL,32DC)…ガイドローラ係合部、33…支持アーム、34…ガイドローラ支持部、35(35BL,35BC,35DL,35DC)…ガイドローラ、38(38DC,38DL)…ロードローラ、40…支持ブラケット、41…回動アーム、42…ロードローラ支持部、43…支持ブラケット、44…回動アーム、45…支持ブラケット、46…回動アーム、47…ガイドローラ支持部、48(48BL,48BC,48DL,48DC)…湾曲形状部、50…幅広形状部、α…突出量、NDL,NDC,NBL,NBC1,NBC2…連結軸、R…移動経路、Rc…幅方向変位区間、P1…全閉位置、β1…折り畳み状態、P2…所定位置、β2…展開状態、X1〜X4…支持点、δ…三角形。

Claims (4)

  1. 車体に設けられたドア開口部の下縁部において前記車体側に設けられる第1の車体側ガイドレールと、
    前記ドア開口部を開閉するスライドドアに支持された状態で前記第1の車体側ガイドレールに連結される第1のドア側ガイドローラユニットと、
    前記第1の車体側ガイドレールよりも上方に配置される第2の車体側ガイドレールと、
    前記第2の車体側ガイドレールに連結される第2のドア側ガイドローラユニットと、
    前記ドア開口部の下縁部において前記スライドドア側に設けられる第1のドア側ガイドレールと、
    前記車体に支持された状態で前記第1のドア側ガイドレールに連結される第1の車体側ガイドローラユニットと、
    前記第1のドア側ガイドレールよりも上方に配置される第2のドア側ガイドレールと、
    前記第2のドア側ガイドレールに連結される第2の車体側ガイドローラユニットと、
    を備え、
    前記スライドドアは、移動経路の全閉位置側に該スライドドアが車幅方向に変位する幅方向変位区間を有して車両前後方向に開閉動作するものであって、
    前記第2の車体側ガイドローラユニットは、
    前記車体に対して回動可能に連結される回動アームと、
    前記第2のドア側ガイドレールに係合するガイドローラを支持して回動可能に前記回動アームに連結されるガイドローラ支持部と、を備える車両用スライドドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記第2のドア側ガイドレールは、前記スライドドアのベルトライン付近に設けられること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記第2のドア側ガイドレールは、前記第2の車体側ガイドレールとは上下方向にずれた位置に配置されること、を特徴とする車両用スライドドア装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
    前記第1のドア側ガイドレールは、前記スライドドアが前記幅方向変位区間を超えて開動作した場合において前記第1の車体側ガイドローラユニットに支持されたガイドローラが配置される部分に、前記スライドドアが前記幅方向変位区間にある場合に前記ガイドローラが係合する湾曲形状部よりも広いレール幅が設定された幅広形状部を備えること、
    を特徴とする車両用スライドドア装置。
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