JP2018194147A - ウォーム減速機 - Google Patents

ウォーム減速機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018194147A
JP2018194147A JP2017100675A JP2017100675A JP2018194147A JP 2018194147 A JP2018194147 A JP 2018194147A JP 2017100675 A JP2017100675 A JP 2017100675A JP 2017100675 A JP2017100675 A JP 2017100675A JP 2018194147 A JP2018194147 A JP 2018194147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm
shaft
worm wheel
bearing
worm shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017100675A
Other languages
English (en)
Inventor
裕貴 内山
Yuki Uchiyama
裕貴 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2017100675A priority Critical patent/JP2018194147A/ja
Publication of JP2018194147A publication Critical patent/JP2018194147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

【課題】付勢部材による付勢方向を、ウォームホイールとウォーム軸との噛み合い方向に常に一致させることができる構造を実現する。
【解決手段】付勢部材20を構成する押圧部材41により、付勢部材本体40を軸方向に押圧することで、付勢部材本体40に直接設けられた押圧面48を第二軸受20の外周面に押し付け、ウォーム軸17の軸方向他方側部をウォームホイールに近づく方向に付勢する。押圧面48を、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛合部M及びウォームホイール18の中心軸O18をそれぞれ通る第一仮想平面P1に直交する仮想平面のうち、ウォームホイール18の中心軸O18を含む第二仮想平面P2と平行に配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置などに組み込まれるウォーム減速機に関する。
パワーステアリング装置は、運転者がステアリングホイールを操作するのに要する力を軽減するために、広く使用されている。パワーステアリング装置には、補助動力源として電動モータを利用する電動パワーステアリング装置と、補助動力源として油圧を利用する油圧パワーステアリング装置との2種類がある。このうちの電動パワーステアリング装置は、油圧パワーステアリング装置に比べて、小型かつ軽量に構成でき、補助動力の大きさの制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少ないなどの利点があるため、主流となっている。
電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイールの操作に基づき回転する操舵用回転軸に対して、減速機を介して、電動モータの補助動力を付与する。このような減速機としては、大きな減速比が得られるなどの理由から、ウォーム減速機が広く使用されている。
ただし、ウォーム減速機を構成するウォームホイールとウォーム軸との噛合部には、不可避のバックラッシュが存在しているため、ウォームホイールの回転方向が変化する際に、歯打ち音を発生させやすいという問題がある。
特開2009−287647号公報には、ウォーム軸をハウジングに対して回転自在に支持するための1対の軸受のうち、ウォーム軸の先端側に配置された軸受とハウジングとの間に、ばねを含んで構成される付勢部材を配置し、ウォーム軸の先端部をウォームホイールに向けて付勢する構造が開示されている。このような構造によれば、噛合部のバックラッシュを抑えることができ、歯打ち音の発生を抑制できる。
特開2009−287647号公報
ところで、付勢部材を構成するばねによって、ウォーム軸の先端部をウォームホイールに向けて付勢する構造では、ばねによる押圧方向と、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い方向とを、ばねの弾性変形にかかわらず、常に同一直線上に配置することは難しい。このため、付勢部材を構成するばねの押圧力により、ウォーム軸の先端側に配置された軸受を、ハウジングの内面などに押し付けてしまう。この結果、ウォーム軸を、ウォームホイールに向けて十分に付勢できなくなる可能性がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、付勢部材による付勢方向と、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い方向とを、常に同一直線上に配置することができる、ウォーム減速機の構造を実現することを目的としている。
本発明のウォーム減速機は、ハウジングと、ウォーム軸と、ウォームホイールと、第一軸受と、第二軸受と、付勢部材とを備えている。
前記ウォーム軸は、前記ハウジングの内側に配置され、かつ、前記ウォーム軸の揺動を可能に軸方向一方側の端部を電動モータのモータ出力軸に連結している。
前記ウォームホイールは、前記ハウジングの内側に配置され、前記ウォーム軸と噛み合う。
前記第一軸受は、前記ウォーム軸の軸方向一方側部を、前記ハウジングに対し回転可能に支持する。
前記第二軸受は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を回転可能に支持する。
前記付勢部材は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を前記第二軸受を介して前記ウォームホイールに近づく方向に付勢するものであり、前記ウォーム軸と前記ウォームホイールとの噛合部及び前記ウォームホイールの中心軸をそれぞれ通る第一仮想平面に直交する仮想平面のうち、前記ウォームホイールの中心軸を含む第二仮想平面に対し、傾斜した中心軸を有し、かつ、前記ハウジングの内側に前記第二仮想平面に対して傾斜した中心軸の方向に移動可能に配置された付勢部材本体と、前記付勢部材本体を軸方向に押圧する押圧部材と、前記第二軸受の外周面を押圧する前記第二仮想平面と平行な押圧面とを有している。
本発明では、前記押圧面を、前記付勢部材本体に直接設けることができる。
あるいは、本発明では、前記付勢部材を、前記付勢部材本体に固定された板ばねをさらに備える構造とし、前記押圧面を、前記板ばねに設けることもできる。
本発明によれば、付勢部材による付勢方向と、ウォーム軸とウォームホイールとの噛み合い方向とを、常に同一直線上に配置することができる。
図1は、実施の形態の第1例にかかるウォーム減速機を備えた、ステアリング装置の部分切断側面図である。 図2は、実施の形態の第1例を示す、図1のA−A断面図である。 図3は、実施の形態の第1例を示す、図1のB−B断面図である。 図4は、実施の形態の第1例を示す、図2のC−C断面図である。 図5は、実施の形態の第2例を示す、図4に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図4を用いて説明する。
<電動パワーステアリング装置の全体構造>
電動パワーステアリング装置は、コラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、1対の自在継手4a、4bと、中間シャフト5と、ステアリングギヤユニット6と、1対のタイロッド7と、電動アシスト装置8とを備えている。
ステアリングホイール1は、ステアリングコラム3の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト2の後端部に取り付けられている。ステアリングシャフト2の前端部は、ステアリングコラム3の前端部に固定されたハウジング9の内側に配置されており、トーションバー10を介して出力シャフト11に連結されている。
出力シャフト11は、ハウジング9の内側に、1対の転がり軸受12a、12bを介して回転可能に支持されている。出力シャフト11の回転は、1対の自在継手4a、4b及び中間シャフト5を介して、ステアリングギヤユニット6のピニオンシャフト13に伝達される。そして、ピニオンシャフト13の回転を、図示しないラックの直線運動に変換することで、1対のタイロッド7を押し引きし、操舵輪に舵角を付与する。
電動アシスト装置8は、運転者がステアリングホイール1を操作するのに要する力の軽減を図るもので、トルクセンサ14と、図示しないECUと、電動モータ15と、ウォーム減速機16とを備えている。
トルクセンサ14は、出力シャフト11の周囲に配置されており、該出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量を検出する。ECUは、トルクセンサ14により検出された出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量に基づき算出した操舵トルクに関する情報、及び、図示しない車速センサにより測定される車速に関する情報などに基づいて、補助トルクを決定する。電動モータ15は、ハウジング9に支持固定されており、ECUによって通電方向及び通電量が制御されている。ウォーム減速機16は、電動モータ15の回転力を減速して出力シャフト11に伝達する。この結果、出力シャフト11に補助トルクが付与されるため、ステアリングホイール1に加えられた力よりも大きな力で、1対のタイロッド7を押し引きすることが可能になる。
<ウォーム減速機の構造>
ウォーム減速機16は、ハウジング9と、ウォーム軸17と、ウォームホイール18と、第一軸受19と、第二軸受20と、ガイド部材21、付勢部材22とを備えている。
ウォーム軸17は、軸方向一方側部に第一支持軸部23を、軸方向他方側部に第二支持軸部24をそれぞれ有しており、かつ、これら第一支持軸部23と第二支持軸部24との間の軸方向中間部に、ウォーム歯部25を有している。このようなウォーム軸17は、ハウジング9を構成する有底円筒状のウォーム軸収容部26の内側に配置されている。ウォーム軸17の軸方向一方側の端部である基端部は、電動モータ15のモータ出力軸15aに対し、スプライン係合などにより回転力の伝達を可能に、かつ、ウォーム軸17の若干の揺動変位を可能に連結している。なお、ウォーム軸17の軸方向一方側の端部は、モータ出力軸15aに対し、弾性体を備えたトルク伝達用継手などのその他の回転力の伝達を可能とする連結部材を介して、ウォーム軸の揺動変位を可能に連結することもできる。
ウォームホイール18は、ウォーム歯部25と噛み合うウォームホイール歯部27を外周面に有しており、出力シャフト11に固定されている。このようなウォームホイール18は、ハウジング9を構成する円筒状のウォームホイール収容部28の内側に配置されている。なお、本例の電動パワーステアリング装置は、コラムアシストタイプであるため、ウォームホイール18を出力シャフト11に固定しているが、ピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置では、ウォームホイールをピニオンシャフトに固定する。
ウォーム軸収容部26の内周面は、凹円筒面状に構成されており、軸方向中間部の円周方向一部がウォームホイール収容部28に開口している。したがって、ウォーム軸収容部26の内部空間とウォームホイール収容部28の内部空間とは互いにつながっている。
第一軸受19は、単列深溝型や4点接触型などの玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪29及び外輪30と、複数個の玉31とを備えている。このうちの内輪29は、ウォーム軸17の第一支持軸部23に外嵌固定されているのに対し、外輪30は、ウォーム軸収容部26の開口寄り部に内嵌固定されている。また、第一軸受19は、内輪29及び外輪30と玉31との間にラジアル隙間を有している。本例では、ウォーム軸17の基端部をモータ出力軸15aに対して揺動変位を可能に連結し、かつ、ウォーム軸17の第一支持軸部23を回転自在に支持する第一軸受19に内部隙間を設定しているため、ウォーム軸17は、第一軸受19の中心を支点として、ウォーム軸収容部26に対し揺動可能に支持されている。
第二軸受20は、単列深溝型の玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪32及び外輪33と、複数個の玉34とを備えている。このうちの内輪32は、ウォーム軸17の第二支持軸部24に外嵌固定されているのに対し、外輪33は、ウォーム軸収容部26の奥部寄り部に内嵌固定されたガイド部材21の内側に配置されている。
ガイド部材21は、たとえば合成樹脂製で、全体が略U字形に構成されており、ウォーム軸収容部26の内側に圧入により内嵌固定されている。ガイド部材21は、部分円筒状の底板部35と、該底板部35の両端部からウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛み合い方向に一致するX方向(図4の上下方向)にそれぞれ伸長した1対の側板部36a、36bとを有している。このようなガイド部材21の外周面は、凸円筒面状に構成されている。なお、前記X方向は、ウォーム軸17の軸方向及びウォームホイール18の軸方向にそれぞれ直交する方向である。
1対の側板部36a、36bの互いに対向する面は、それぞれが平坦面状で、互いに平行な1対のガイド面37a、37bとなっている。1対のガイド面37a、37bは、ウォームホイール18の軸方向に関して第二軸受20の両外側に、かつ、前記X方向と平行に配置されている。1対のガイド面37a、37b同士の距離は、第二軸受20の外径よりもわずかに大きい。このため、1対のガイド面37a、37bは、第二軸受20のウォームホイール18に対する遠近移動である、前記X方向への移動を案内する。
付勢部材22は、ウォーム軸17の軸方向他方側部を、第二軸受20を介して、ウォームホイール18に近づく方向(図2及び図4の下方)に付勢するもので、付勢部材本体40と、押圧部材41とを有している。このような付勢部材22は、ハウジング9を構成する付勢部材収容部43の内側に配置されている。
付勢部材収容部43は、ウォーム軸収容部26を挟んでウォームホイール収容部28と反対側(図2及び図4の上側)で、かつ、ウォーム軸収容部26に対して捩れの位置に設けられている。付勢部材収容部43の中心軸O43は、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛合部M及びウォームホイール18の中心軸O18をそれぞれ通る第一仮想平面P1(図2参照)に直交する仮想平面のうち、ウォームホイール18の中心軸O18を含む第二仮想平面P2(図2参照)に対して、ウォーム軸17の中心軸O17回りに所定角度αだけ傾斜している。付勢部材収容部43の内周面は、凹円筒面状に構成されており、軸方向中間部の円周方向一部が、ウォーム軸収容部26に開口している。したがって、付勢部材収容部43の内部空間とウォーム軸収容部26の内部空間とは互いにつながっている。付勢部材収容部43は、軸方向に関して一方側(図4の右側)の端部のみが開口している。付勢部材収容部43の開口部には、有底円筒状の蓋部材44が内嵌固定、あるいは、ねじ止め固定されている。
付勢部材本体40は、全体が略棒状に構成されており、自身の中心軸O40を付勢部材収容部43の中心軸O43に一致させた状態で、付勢部材収容部43の内側に軸方向に関する移動を可能に配置されている。したがって、付勢部材本体40の中心軸O40は、前記第二仮想平面P2(図2参照)に対して、ウォーム軸17の中心軸O17回りに所定角度αだけ傾斜している。なお、傾斜角度αは、ウォームホイール18からウォーム軸17に加わる噛み合い反力に基づき、第二軸受20から付勢部材本体40に作用する押圧力にかかわらず、付勢部材本体40が、押圧部材41の押圧力に抗して、押圧部材41の押圧方向に関して後方に変位しない大きさである、1度から20度に設定することができ、図示の例では8度である。付勢部材本体40は、前記X方向に関してウォーム軸17とは反対側を向いた外面を、付勢部材収容部43の内周面の曲率半径にほぼ等しい曲率半径を有する凸円筒面45としている。
付勢部材本体40は、蓋部材44に近い軸方向一方側部に円筒部46を有しており、該円筒部46の軸方向他方側に、断面くさび状のくさび部47を有している。くさび部47のうち、前記X方向に関してウォーム軸17側を向いた面は、平坦面状で、前記第二仮想平面P2と平行な押圧面48となっている。したがって、押圧面48は、付勢部材本体40の中心軸O40に対して、軸方向一方側(図4の右側)に向かうほどウォーム軸17に近づく方向に傾斜している。本例では、このような押圧面48と、1対のガイド面37a、37bとが、互いに直交している。
押圧部材41は、たとえば圧縮コイルばねなどのばね部材から構成されており、付勢部材本体40の円筒部46の底面と有底円筒状の蓋部材44の底面との間に、弾性的に圧縮して配置されている。これにより、付勢部材本体40を、軸方向他方側に向け弾性的に押圧している。したがって、押圧部材41による押圧方向は、付勢部材本体40の軸方向に一致しており、押圧方向に関して前方側が、付勢部材本体40の軸方向他方側に相当し、押圧方向に関して後方側が、付勢部材本体40の軸方向一方側に相当する。また、押圧部材41は、その大部分が蓋部材44及び円筒部46の内側に配置されている。
本例の付勢部材22は、押圧部材41によって、付勢部材本体40を軸方向他方側(図4の左側)に向けて押圧することで、付勢部材本体40に直接設けられた押圧面48を第二軸受20を構成する外輪33の外周面に押し付ける。そして、第二軸受20を介して、ウォーム軸17の第二支持軸部24を、ウォームホイール18に近づく方向に付勢し、ウォーム軸17を、第一軸受19の中心を支点として、ウォーム軸収容部26に対し揺動させる。これにより、ウォーム歯部25をウォームホイール歯部27に対して弾性的に押し付ける。この結果、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛合部で、歯打ち音が発生することを有効に防止できる。なお、押圧部材41の押圧力は、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛合部の噛み合い抵抗が過度に大きくなることがないように、適正に調整される。
また、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛合部で摩耗が生じると、押圧部材41による押圧力に基づき、付勢部材本体40の位置を軸方向他方側に移動させる。ここで、付勢部材本体40の中心軸O40は、前記第二仮想平面P2に対し、付勢部材本体40の軸方向に関して一方側から他方側に向かうほどウォーム軸17に近づく方向に傾斜しているため、付勢部材本体40が軸方向他方側に移動することで、押圧面48と第二軸受20との当接位置を、ウォームホイール18に近い側(図4の下側)に移動させることができる。これにより、ウォーム軸17の揺動角度を、噛合部で生じた摩耗量に応じて自動的に大きくできる。したがって、噛合部に摩耗が生じた際にも、歯打ち音の発生を抑制することができる。
さらに本例では、押圧面48が、前記第二仮想平面P2と平行である。このため、押圧面48は、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛み合い方向である前記X方向に対して直交する。したがって、本例では、押圧面48により、第二軸受20の外周面を前記X方向に押圧することができる。また、押圧面48は、付勢部材本体40が軸方向に変位した際に、前記X方向に平行移動するため、押圧部材41の弾性変形にかかわらず、第二軸受20の外周面を前記X方向に押圧できる。つまり、本例では、付勢部材22による付勢方向と、ウォームホイール18とウォーム軸17との噛み合い方向、換言すれば噛合部からウォーム軸17に加わる噛み合い反力の方向とを、常に同一直線上に配置することができる。したがって、付勢部材22による付勢により、第二軸受20を、ガイド面37a、37bに向けて押圧することを防止できる。この結果、ウォーム軸17を、ウォームホイール18に向けて十分に付勢することが可能になり、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛み合い状態を良好にできる。
また、本例では、ウォームホイール18からウォーム軸17に対して噛み合い反力が加わり、ウォーム軸17がウォームホイール18から離れる方向に移動する際には、第二軸受20は、1対のガイド面37a、37bに案内されて、前記X方向に移動する。本例では、このような第二軸受20の移動を、前記X方向に対して直角に配置された押圧面48によって支持することができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図5を用いて説明する。本例では、付勢部材22aを、付勢部材本体40aと、押圧部材41と、板ばね49とから構成しており、第二軸受20の外周面を押圧する押圧面48aを、付勢部材本体40aではなく、該付勢部材本体40aに固定した板ばね49に設けている。
本例の付勢部材本体40aは、全体が略棒状に構成されており、その中心軸O40a は、第一仮想平面P1(図2参照)に直交する仮想平面のうち、ウォームホイール18の中心軸O18を含む第二仮想平面P2(図2参照)に対して、ウォーム軸17の中心軸O17回りに所定角度αだけ傾斜している。
また、付勢部材本体40aは、軸方向一方側部に円筒部46を有しており、該円筒部46の軸方向他方側に隣接した軸方向中間部に断面半円形状の半円柱部50を有しており、該半円柱部50の軸方向他方側に隣接した軸方向他方側部に取付部51を有している。取付部51のうち、ウォーム歯部25(図2参照)とウォームホイール歯部27(図2参照)との噛み合い方向に一致するX方向に関してウォーム軸17側を向いた面は、平坦面状で、前記第二仮想平面P2と平行な取付面52となっている。
板ばね49は、金属製で、全体が矩形板状に構成されており、全長にわたり板厚が一定である。また、板ばね49は、その長手方向一方側(図5の左側)の基端部が取付面52に対し取付ピン53によって固定されている。このため、板ばね49は、自由状態で、取付面52に沿って配置されている。したがって、板ばね49のうち、前記X方向に関してウォーム軸17側を向いた面である押圧面48aも、前記第二仮想平面P2と平行である。また、本例でも、押圧面48aは、付勢部材本体40aの中心軸O40 a に対して、付勢部材本体40aの軸方向一方側(図5の右側)に向かうほどウォーム軸17に近づく方向に所定角度αだけ傾斜している。板ばね49の全長は、長手方向他方側(図5の右側)の先端部が、円筒部46の軸方向他方側の端部に当接可能な長さに規制されている。また、板ばね49の長手方向他方側の端部を円筒部46の軸方向他方側の端部に当接させた状態で、板ばね49の裏面と半円柱部50との間には、断面台形状の隙間54が存在している。板ばね49は、その長手方向中間部を隙間54内に進入させるようにして、撓み変形することが可能である。
本例の付勢部材22aは、押圧部材41によって、付勢部材本体40aを軸方向他方側(図5の左側)に向けて押圧することで、付勢部材本体40aに固定された板ばね49の押圧面48aを、第二軸受20を構成する外輪33の外周面に押し付ける。本例の場合にも、押圧面48aは、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛み合い方向である前記X方向に対して直交する。したがって、押圧面48aにより、第二軸受20の外周面を前記X方向に押圧することができる。また、押圧面48aは、付勢部材本体40aが軸方向に変位した際に、前記X方向に平行移動するため、押圧部材41の弾性変形にかかわらず、第二軸受20の外周面を前記X方向に押圧できる。つまり、本例でも、付勢部材22aによる付勢方向と、ウォームホイール18とウォーム軸17との噛み合い方向とを、常に同一直線上に配置することができる。したがって、付勢部材22aによる付勢により、第二軸受20を、ガイド面37a、37bに向けて押圧することを防止できる。この結果、ウォーム軸17を、ウォームホイール18に向けて十分に付勢することが可能になり、ウォーム歯部25とウォームホイール歯部27との噛み合い状態を良好にできる。
さらに本例では、ウォームホイール18からウォーム軸17に対して噛み合い反力が加わり、ウォーム軸17がウォームホイール18から離れる方向に移動した際には、第二軸受20により板ばね49を撓み変形させられるため、噛合部の面圧が過大になることを防止できる。また、ウォーム軸17の中心軸とウォーム歯部25の中心軸との同軸度公差や、ウォームホイール18などの周辺部材に生じる熱膨張の影響によって、ウォーム軸17がウォームホイール18から離れる方向に移動する際にも、板ばね49が撓み変形することで、噛合部の面圧が過大になることを防止できる。その他の構成及び作用効果については、実施の形態の第1例と同じである。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4a、4b 自在継手
5 中間シャフト
6 ステアリングギヤユニット
7 タイロッド
8 電動アシスト装置
9 ハウジング
10 トーションバー
11 出力シャフト
12a、12b 転がり軸受
13 ピニオンシャフト
14 トルクセンサ
15 電動モータ
16 ウォーム減速機
17 ウォーム軸
18 ウォームホイール
19 第一軸受
20 第二軸受
21 ガイド部材
22、22a 付勢部材
23 第一支持軸部
24 第二支持軸部
25 ウォーム歯部
26 ウォーム軸収容部
27 ウォームホイール歯部
28 ウォームホイール収容部
29 内輪
30 外輪
31 玉
32 内輪
33 外輪
34 玉
35 底板部
36a、36b 側板部
37a、37b ガイド面
40、40a 付勢部材本体
41 押圧部材
43 付勢部材収容部
44 蓋部材
45 凸円筒面
46 円筒部
47 くさび部
48、48a 押圧面
49 板ばね
50 半円柱部
51 取付部
52 取付面
53 取付ピン
54 隙間

Claims (3)

  1. ハウジングと、ウォーム軸と、ウォームホイールと、第一軸受と、第二軸受と、付勢部材とを備える、ウォーム減速機であって、
    前記ウォーム軸は、前記ハウジングの内側に配置され、かつ、前記ウォーム軸の揺動を可能に軸方向一方側の端部を電動モータのモータ出力軸に連結しており、
    前記ウォームホイールは、前記ハウジングの内側に配置され、前記ウォーム軸と噛み合っており、
    前記第一軸受は、前記ウォーム軸の軸方向一方側部を前記ハウジングに対し回転可能に支持しており、
    前記第二軸受は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を回転可能に支持しており、
    前記付勢部材は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を前記第二軸受を介して前記ウォームホイールに近づく方向に付勢するものであり、前記ウォーム軸と前記ウォームホイールとの噛合部及び前記ウォームホイールの中心軸をそれぞれ通る第一仮想平面に直交する仮想平面のうち、前記ウォームホイールの中心軸を含む第二仮想平面に対し、傾斜した中心軸を有し、かつ、前記ハウジングの内側に前記第二仮想平面に対して傾斜した中心軸の方向に移動可能に配置された付勢部材本体と、前記付勢部材本体を軸方向に押圧する押圧部材と、前記第二軸受の外周面を押圧する前記第二仮想平面と平行な押圧面とを有している
    ウォーム減速機。
  2. 前記押圧面が、前記付勢部材本体に直接設けられている、請求項1に記載したウォーム減速機。
  3. 前記付勢部材は、前記付勢部材本体に固定された板ばねをさらに備えており、前記押圧面が、前記板ばねに設けられている、請求項1に記載したウォーム減速機。
JP2017100675A 2017-05-22 2017-05-22 ウォーム減速機 Pending JP2018194147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100675A JP2018194147A (ja) 2017-05-22 2017-05-22 ウォーム減速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017100675A JP2018194147A (ja) 2017-05-22 2017-05-22 ウォーム減速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018194147A true JP2018194147A (ja) 2018-12-06

Family

ID=64570211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017100675A Pending JP2018194147A (ja) 2017-05-22 2017-05-22 ウォーム減速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018194147A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019007538A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 日本精工株式会社 ウォーム減速機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019007538A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 日本精工株式会社 ウォーム減速機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8001866B2 (en) Electronic power steering apparatus
CN107031700B (zh) 转向装置
JP5218831B2 (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
JP3951913B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
EP2857285B1 (en) Steering system
WO2012157605A1 (ja) ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット
JPWO2007026801A1 (ja) ステアリング装置及びこれに用いる運動変換装置
JP6887498B2 (ja) ステアリング伝動機構およびステアリングシステム
JP2012245810A (ja) ラック軸支持装置および車両用操舵装置
JP2008074218A (ja) ステアリング装置
JP6812907B2 (ja) ウォーム減速機
JP5984010B2 (ja) ステアリング装置
JP4232536B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2019007534A (ja) ウォーム減速機
JP2018194147A (ja) ウォーム減速機
JP2019537694A (ja) 固定式軸受および操舵伝動装置
JP2002249056A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5613642B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2006151043A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007203947A (ja) 電動式パワーステアリング装置用ウォーム減速機及びこれを組み込んだ電動式パワーステアリング装置
JP2017094760A (ja) パワーステアリング装置及びこれを備えるステアリング装置
JP4930771B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4085802B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2018204632A (ja) ウォーム減速機
JP2019007538A (ja) ウォーム減速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210601