JP2018204632A - ウォーム減速機 - Google Patents

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哲英 藤田
Tetsuei Fujita
哲英 藤田
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Abstract

【課題】ハウジングの大型化を防止しつつ、バックラッシュを抑えられる構造を実現する。【解決手段】ウォーム軸17の外周面のうち、ウォーム歯部26よりもウォーム軸17の先端側で、かつ、第二支持軸部25から軸方向に外れた部分に被押圧部27が設けられている。付勢部材23を構成する押圧部材45により、付勢部材本体44を軸方向に押圧することで、付勢部材本体44に固定された板ばね46を被押圧部27に押し付け、ウォーム軸17の軸方向他方側部をウォームホイールに近づく方向に付勢する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置などに組み込まれるウォーム減速機に関する。
パワーステアリング装置は、運転者がステアリングホイールを操作するのに要する力の軽減を図れるため、広く使用されている。パワーステアリング装置には、補助動力源として電動モータを利用する電動パワーステアリング装置と、補助動力源として油圧を利用する油圧パワーステアリング装置との2種類がある。このうちの電動パワーステアリング装置は、油圧パワーステアリング装置に比べて、小型かつ軽量に構成でき、補助動力の大きさの制御が容易で、しかもエンジンの動力損失が少ないなどの利点があり、利用頻度が増えている。
電動パワーステアリング装置では、ステアリングホイールの操作に基づき回転する操舵用回転軸に対して、電動モータの補助動力を減速機を介して付与する。減速機としては、大きな減速比が得られるなどの理由から、ウォーム減速機が広く使用されている。
ただし、ウォーム減速機を構成するウォームホイールとウォーム軸との噛合部には、不可避のバックラッシュが存在しているため、ウォームホイールの回転方向が変化する際に、歯打ち音を発生させ易いという問題がある。
特開2016−23760号公報には、ウォーム軸をハウジングに対して回転自在に支持するための1対の軸受のうち、ウォーム軸の先端側に配置された軸受とハウジングとの間に、ばねを含んで構成される付勢部材を配置し、ウォーム軸の先端部をウォームホイールに向けて付勢する構造が開示されている。このような構造によれば、噛合部のバックラッシュを抑えることができ、歯打ち音の発生を抑制できる。
特開2016−23760号公報
特開2016−23760号公報に記載の構造では、ウォーム軸の先端側に配置された軸受の外周面を、付勢部材により押圧するように構成されている。したがって、ハウジングのうち、付勢部材を収容する部分の径方向外方への突出量が増大して、ハウジング、延いてはウォーム減速機が大型化してしまう可能性がある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、ハウジングの大型化を防止しつつ、バックラッシュを抑えられる構造を実現することを発明の目的としている。
本発明は、ハウジングと、ウォーム軸と、ウォームホイールと、第一軸受と、第二軸受と、付勢部材と、1対の軸受ガイド面とを備えている。
前記ウォーム軸は、外周面にウォーム歯部を有し、前記ハウジングの内側に配置され、かつ、軸方向一方側の端部が電動モータのモータ出力軸に揺動可能に連結される。
前記ウォームホイールは、外周面に、前記ウォーム歯部と噛み合うウォームホイール歯部を有する。
前記第一軸受は、前記ウォーム軸の軸方向一方側部を、前記ハウジングに対し回転可能に支持する。
前記第二軸受は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を回転可能に支持する。
前記付勢部材は、前記ウォーム軸の軸方向他方側部を前記ウォームホイールに近づく方向に付勢する。
前記1対の軸受ガイド面は、前記ウォームホイールの軸方向に関して前記第二軸受の両外側に配置され、前記ウォームホイールに対する前記第二軸受の遠近移動を案内する。
前記ウォーム軸は、外周面のうち、前記ウォーム歯部よりも軸方向他方側に存在し、かつ、前記第二軸受が支持された部分から軸方向に外れた部分に被押圧部を有する。
前記付勢部材は、付勢部材本体と、押圧部材と、板ばねとを備える。
前記付勢部材本体は、中心軸を、前記ウォーム軸の中心軸に対し捩れの位置に配置し、かつ、前記ハウジングの内側に軸方向に移動可能に配置されている。
前記押圧部材は、前記付勢部材本体を、該付勢部材本体の軸方向に押圧するものである。
前記板ばねは、前記付勢部材本体の中心軸に対し前記押圧部材による押圧方向に関して後方側に向かうほど前記ウォーム軸に近づく方向に傾斜した状態で前記付勢部材本体に支持され、その一部を、前記被押圧部に接触させている。
本発明では、前記板ばねの一部を、前記ウォーム軸の外周面のうち、前記ウォーム歯部と前記第二軸受が支持された部分との間部分に接触させることができる。
本発明では、前記付勢部材を1対設け、1対の付勢部材のうちの一方である第一の付勢部材を構成する第一の押圧部材による押圧方向と、他方である第二の付勢部材を構成する第二の押圧部材による押圧方向とを、前記ウォーム軸の中心軸を通り、かつ、前記ウォームホイールの軸方向に直交する仮想平面に関して対称とすることができる。
本発明によれば、ハウジングの大型化を防止しつつ、バックラッシュを抑えることができる。
図1は、実施の形態の第1例にかかるウォーム減速機を備えた、ステアリング装置の部分切断側面図である。 図2は、実施の形態の第1例を示す、図1のA−A断面図である。 図3は、実施の形態の第1例を示す、図1のB−B断面図である。 図4は、実施の形態の第1例を示す、図2のC−C断面図である。 図5は、実施の形態の第1例を示す、図2のD−D断面図である。 図6は、実施の形態の第2例を示す、図2に相当する図である。 図7は、実施の形態の第3例を示す、図2に相当する図である。 図8(A)は、ハウジングを省略して示す、図7のE−E断面図であり、図8(B)は、ハウジングを省略して示す、図7のF−F断面図である。 図9は、実施の形態の第4例を示す、図2に相当する図である。 図10は、実施の形態の第5例を示す、図2に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
実施の形態の第1例について、図1〜図5を用いて説明する。
<電動パワーステアリング装置の全体構造>
電動パワーステアリング装置は、コラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ステアリングコラム3と、1対の自在継手4a、4bと、中間シャフト5と、ステアリングギヤユニット6と、1対のタイロッド7と、電動アシスト装置8とを備えている。
ステアリングホイール1は、ステアリングコラム3の内側に回転自在に支持されたステアリングシャフト2の後端部に取り付けられている。ステアリングシャフト2の前端部は、ステアリングコラム3の前端部に固定されたハウジング9の内側に配置されており、トーションバー10を介して出力シャフト11に連結されている。
出力シャフト11は、ハウジング9の内側に、1対の転がり軸受12a、12bを介して回転可能に支持されている。出力シャフト11の回転は、1対の自在継手4a、4b及び中間シャフト5を介して、ステアリングギヤユニット6のピニオンシャフト13に伝達される。そして、ピニオンシャフト13の回転を、図示しないラックの直線運動に変換することで、1対のタイロッド7を押し引きし、操舵輪に舵角を付与する。
電動アシスト装置8は、運転者がステアリングホイール1を操作するのに要する力の軽減を図るもので、トルクセンサ14と、図示しないECUと、電動モータ15と、ウォーム減速機16とを備えている。
トルクセンサ14は、出力シャフト11の周囲に配置されており、出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量を検出する。ECUは、トルクセンサ14により検出された出力シャフト11の捩れ方向及び捩れ量に基づき算出した操舵トルクに関する情報、及び、図示しない車速センサにより測定される車速に関する情報などに基づいて、補助トルクを決定する。電動モータ15は、ハウジング9に支持固定されており、ECUによって通電方向及び通電量が制御されている。ウォーム減速機16は、電動モータ15の回転力を減速して出力シャフト11に伝達する。この結果、出力シャフト11に補助トルクが付与されるため、ステアリングホイール1に加えられた力よりも大きな力で、1対のタイロッド7を押し引きすることが可能になる。
<ウォーム減速機の構造>
ウォーム減速機16は、ハウジング9と、ウォーム軸17と、ウォームホイール18と、第一軸受19と、第二軸受20と、軸受ガイド部材21と、ウォーム軸ガイド部材22と、付勢部材23とを備えている。
ウォーム軸17は、軸方向一方側部(図2の右側部)に第一支持軸部24を、軸方向他方側部(図2の左側部)に第二支持軸部25をそれぞれ有しており、かつ、第一支持軸部24と第二支持軸部25との間に、ウォーム歯部26を有している。さらに、ウォーム軸17は、第二支持軸部25よりも軸方向他方側の端部である先端部の外周面に、被押圧部27を有している。このようなウォーム軸17は、ハウジング9を構成する有底円筒状のウォーム軸収容部28の内側に配置されている。ウォーム軸17の軸方向一方側の端部である基端部は、電動モータ15のモータ出力軸15aに対し、スプライン係合などにより回転力の伝達を可能にかつ若干の揺動変位を可能に連結している。なお、ウォーム軸17の軸方向一方側の端部は、モータ出力軸15aに対し、弾性体を備えたトルク伝達用継手を介して、揺動変位を可能に連結することもできる。
ウォームホイール18は、ウォーム歯部26と噛み合うウォームホイール歯部29を外周面に有しており、出力シャフト11に固定されている。このようなウォームホイール18は、ハウジング9を構成する円筒状のウォームホイール収容部30の内側に配置されている。なお、本例の電動パワーステアリング装置は、コラムアシストタイプであるため、ウォームホイール18を出力シャフト11に固定しているが、ピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置では、ウォームホイールをピニオンシャフトに固定する。
ウォーム軸収容部28の内周面は、凹円筒面状に構成されており、軸方向中間部の円周方向一部がウォームホイール収容部30に開口している。したがって、ウォーム軸収容部28の内部空間とウォームホイール収容部30の内部空間とは互いにつながっている。また、ウォーム軸収容部28の内周面のうち、軸方向他方側の端部である奥端部には、軸方向一方側に隣接する部分よりも内径が小さい小径部31が設けられている。
第一軸受19は、単列深溝型や4点接触型などの玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪32及び外輪33と、複数個の玉34とを備えている。このうちの内輪32は、ウォーム軸17の第一支持軸部24に外嵌固定されているのに対し、外輪33は、ウォーム軸収容部28の開口寄り部に内嵌固定されている。また、第一軸受19は、内輪32及び外輪33と玉34との間にラジアル隙間を有している。本例では、ウォーム軸17の基端部をモータ出力軸15aに対して揺動変位を可能に連結し、かつ、ウォーム軸17の第一支持軸部24を回転自在に支持する第一軸受19に内部隙間を設定しているため、ウォーム軸17は、第一軸受19の中心を支点として、ウォーム軸収容部28に対し揺動可能になっている。
第二軸受20は、単列深溝型の玉軸受であり、それぞれが円環状の内輪35及び外輪36と、複数個の玉37とを備えている。このうちの内輪35は、ウォーム軸17の第二支持軸部25に外嵌固定されているのに対し、外輪36は、ウォーム軸収容部28の奥部寄り部に支持固定された軸受ガイド部材21の内側に配置されている。
軸受ガイド部材21は、たとえば合成樹脂製で、断面弓形の1対の軸受ガイド素子38により構成されている。1対の軸受ガイド素子38のそれぞれの外周面は、曲率半径が、ウォーム軸収容部28の奥寄り部の内周面の内径の1/2である曲面部39と、平坦面状の軸受ガイド面40とから構成されている。このような1対の軸受ガイド素子38は、ウォーム軸収容部28の奥寄り部のうち、ウォームホイール18の軸方向に関する反対側2箇所位置に、それぞれの曲面部39をウォーム軸収容部28の奥寄り部の内周面に突き当てた状態で支持固定されている。この状態で、1対の軸受ガイド素子38の軸受ガイド面40は、互いに対向し、かつ、平行になっている。具体的には、軸受ガイド面40のそれぞれは、ウォームホイール18の軸方向に関して第二軸受20の両外側に、かつ、モータ出力軸15aの軸方向及びウォームホイール18の軸方向にそれぞれ直交するX方向(図4の上下方向)と平行に配置されている。1対の軸受ガイド素子38の軸受ガイド面40同士の距離は、第二軸受20の外径よりもわずかに大きい。このため、1対の軸受ガイド素子38の軸受ガイド面40は、第二軸受20のウォームホイール18に対する遠近移動である、前記X方向への移動を案内する。
ウォーム軸ガイド部材22は、合成樹脂などウォーム軸17を構成する金属材料に対する摩擦係数が小さい材料製で、全体が略U字形に構成されており、ウォーム軸収容部28の小径部31に圧入により内嵌固定されている。ウォーム軸ガイド部材22は、部分円筒状の底板部41と、該底板部41の両端部から前記X方向にそれぞれ伸長した1対の側板部42とを有している。このようなウォーム軸ガイド部材22の外周面は、凸円筒面状に構成されている。
1対の側板部42の互いに対向する面は、それぞれが平坦面状で、互いに平行な1対のウォーム軸ガイド面43となっている。1対のウォーム軸ガイド面43は、ウォームホイール18の軸方向に関して被押圧部27の両外側に、かつ、前記X方向と平行に配置されている。1対のウォーム軸ガイド面43同士の距離は、被押圧部27の外径よりもわずかに大きい。このため、1対のウォーム軸ガイド面43は、ウォーム軸17の先端部のウォームホイール18に対する遠近移動である、前記X方向への移動を案内する。ただし、ウォーム軸17の軸方向他方側の前記X方向への移動は、1対の軸受ガイド面40によっても案内されているため、ウォーム軸ガイド部材22は、省略することもできる。
付勢部材23は、ウォーム軸17の被押圧部27を、ウォームホイール18に近づく方向(図2及び図5の下方)に付勢するもので、付勢部材本体44と、押圧部材45と、板ばね46とを有している。このような付勢部材23は、ハウジング9を構成する付勢部材収容部47の内側に配置されている。
付勢部材収容部47は、ウォーム軸収容部28を挟んでウォームホイール収容部30と反対側(図2及び図5の上側)で、かつ、ウォーム軸収容部28に対して捩れの位置に設けられている。付勢部材収容部47の中心軸O47は、ウォームホイール18の中心軸O18と略平行に配置されている。付勢部材収容部47の内周面は、凹円筒面状に構成されており、軸方向中間部の円周方向一部が、ウォーム軸収容部28に開口している。したがって、付勢部材収容部47の内部空間とウォーム軸収容部28の内部空間とは互いにつながっている。付勢部材収容部47は、軸方向に関して一方側(図5の右側)の端部のみが開口している。付勢部材収容部47の開口部には、有底円筒状の蓋部材48が内嵌固定又はねじ止め固定されている。
付勢部材本体44は、全体が略棒状に構成されており、自身の中心軸O44を付勢部材収容部47の中心軸O47に一致させた状態で、付勢部材収容部47の内側に軸方向に関する移動を可能に配置されている。したがって、付勢部材本体44の中心軸O44は、ウォームホイール18の中心軸O18と略平行に配置されている。すなわち、付勢部材本体44の中心軸O44は、ウォームホイール18の中心軸O18に対し完全な平行に限らず、後述するように、押圧部材45の押圧力に基づいて、付勢部材本体44に固定された板ばね46を被押圧部27に押し付け、被押圧部27を、ウォームホイール18に近づく方向に付勢できる限り、傾斜させることもできる。具体的には、ウォームホイール18の中心軸O18に対する付勢部材本体44の中心軸O44の傾斜角度は、0度±10度程度とする。付勢部材本体44は、前記X方向に関してウォーム軸17とは反対側を向いた外面を、付勢部材収容部47の内周面の曲率半径にほぼ等しい曲率半径を有する凸円筒面49としている。
ただし、付勢部材収容部47の内周面と、及び、付勢部材本体44の外周面のうち、前記X方向に関してウォーム軸17とは反対側を向いた外面との摺動部は、付勢部材本体44が付勢部材収容部47の内側で軸方向に変位可能であれば、円筒面同士の摺動部に限らず、たとえば、平坦面同士の摺動部とすることもできる。
付勢部材本体44は、蓋部材48に近い軸方向一方側部に円筒部50を有しており、該円筒部50の軸方向他方側に隣接した軸方向中間部に断面半円形状の半円柱部51を有しており、該半円柱部51の軸方向他方側に隣接した軸方向他方側部に取付部52を有している。取付部52のうち、X方向に関してウォーム軸17側を向いた面は、平坦面状で、軸方向一方側に向かうほどウォーム軸17に近づく方向に傾斜した取付面53となっている。
押圧部材45は、たとえば圧縮コイルばねなどのばね部材から構成されており、付勢部材本体44の円筒部50の底面と蓋部材48の底面との間に、弾性的に圧縮した状態で配置されている。これにより、付勢部材本体44を、軸方向他方側に向け弾性的に押圧している。したがって、押圧部材45による押圧方向は、付勢部材本体44の軸方向に一致しており、押圧方向に関して前方側が、付勢部材本体44の軸方向他方側に相当し、押圧方向に関して後方側が、付勢部材本体44の軸方向一方側に相当する。また、押圧部材45は、その大部分が蓋部材48及び円筒部50の内側に配置されている。
板ばね46は、その長手方向一方側(図5の左側)の端部が取付面53に対し取付ピン54によって固定されている。このため、板ばね46は、自由状態で、取付面53に沿って配置されており、付勢部材本体44の中心軸O44に対して、付勢部材本体44の軸方向一方側(図5の右側)に向かうほどウォームホイール18側に近づく方向に傾斜している。換言すれば、板ばね46は、付勢部材本体44の中心軸O44に対して、押圧部材45による押圧方向に関して後方側に向かうほどウォームホイール18側に近づく方向に傾斜している。具体的には、付勢部材本体44の中心軸O44に対する取付面53の傾斜角度を、1度から20度程度としている。板ばね46の全長は、長手方向他方側(図5の右側)の端部が、円筒部50の軸方向他方側の端部に当接可能な長さに規制されている。また、板ばね46の長手方向他方側の端部を円筒部50の軸方向他方側の端部に当接させた状態で、板ばね46の裏面と半円柱部51との間には、断面台形状の隙間55が存在している。板ばね46は、その長手方向中間部を隙間55内に進入させるようにして、撓み変形することが可能である。
本例の付勢部材23は、押圧部材45によって、付勢部材本体44を軸方向他方側(図5の左側)に向けて押圧することで、付勢部材本体44に固定された板ばね46の長手方向中間部をウォーム軸17の被押圧部27に押し付ける。そして、ウォーム軸17の被押圧部27を、ウォームホイール18に近づく方向に付勢し、ウォーム軸17を、第一軸受19の中心を支点として、ウォーム軸収容部28に対し揺動させる。これにより、ウォーム歯部26をウォームホイール歯部29に対して弾性的に押し付ける。この結果、ウォーム歯部26とウォームホイール歯部29との噛合部で、歯打ち音が発生することを有効に防止できる。なお、押圧部材45の押圧力は、ウォーム歯部26とウォームホイール歯部29との噛合部の噛み合い抵抗が過度に大きくなることがないように、適正に調整される。
また、ウォーム歯部26とウォームホイール歯部29との噛合部で摩耗が生じると、押圧部材45による押圧力に基づき、付勢部材本体44の位置を軸方向他方側に移動させる。板ばね46は、付勢部材本体44の中心軸O44に対し、押圧部材45による押圧方向に関して後方側に向かうほどウォーム軸17に近づく方向に傾斜しているため、付勢部材本体44が軸方向他方側に移動することで、板ばね46と被押圧部27との当接位置を、ウォームホイール18に近い側(図5の下側)に移動させることができる。これにより、ウォーム軸17の揺動角度を、噛合部で生じた摩耗量に応じて自動的に大きくできる。したがって、噛合部に摩耗が生じた際にも、歯打ち音の発生を抑制することができる。
さらに本例では、ウォームホイール18からウォーム軸17に対して噛み合い反力が加わり、ウォーム軸17がウォームホイール18から離れる方向に移動した際には、ウォーム軸17により板ばね46を撓み変形させられるため、噛合部の面圧が過大になることを防止できる。また、ウォーム軸17の中心軸とウォーム歯部26の中心軸との同軸度公差や、ウォームホイール18などの周辺部材に生じる熱膨張の影響によって、ウォーム軸17がウォームホイール18から離れる方向に移動する際にも、板ばね46が撓み変形することで、噛合部の面圧が過大になることを防止できる。
なお、板ばね46の弾力は、ウォームホイール18からウォーム軸17に対して過大な噛み合い反力が加わった際に、板ばね46が弾性変形するよりも先に、付勢部材本体44が押圧部材45の押圧力に抗して、この押圧部材45の押圧方向に関して後方に変位することがないよう、適正に調整する。
しかも本例では、ウォーム軸17の外周面のうちで、第二軸受20が外嵌支持された第二支持軸部25よりも軸方向他方側に外れた被押圧部27を、付勢部材23により押圧するように構成している。このため、ハウジング9のうちで、付勢部材23を収容する付勢部材収容部47の径方向外方への突出量を、たとえば、付勢部材によりウォーム軸の先端側に配置された第二軸受の外周面を押圧するように構成した場合と比較して抑えることができる。この結果、ハウジング9、延いてはウォーム減速機16の大型化を防止することができる。
[実施の形態の第2例]
実施の形態の第2例について、図6を用いて説明する。本例のウォーム減速機16aでは、ウォーム軸17aの外周面のうち、ウォーム軸17aの軸方向に関して第二支持軸部25とウォーム歯部26との間部分に被押圧部27aが設けられている。そして、付勢部材23aにより、被押圧部27aを、ウォームホイール18に近づく方向に付勢している。本例では、付勢部材23aを構成する付勢部材本体44aは、ウォーム軸17の軸方向及びウォームホイール18の軸方向にそれぞれ直交するX方向に関してウォーム軸17とは反対側を向いた外面を、平坦面状の本体側摺動面56としている。これに合わせて、ハウジング9aを構成する付勢部材収容部47aの内周面のうち、付勢部材本体44aの本体側摺動面56と摺動する部分を、平坦面状のハウジング側摺動面57としている。また、本例では、実施の形態の第1例とは異なり、被押圧部27aの周囲にウォーム軸ガイド部材を設けていない。
以上のような本例では、実施の形態の第1例と比較して、ウォーム軸17a及びウォーム軸収容部28aの軸方向寸法を小さく抑えて、ウォーム減速機16aの小型化を図りやすい。その他の構成及び作用効果については実施の形態の第1例と同じである。
[実施の形態の第3例]
実施の形態の第3例について、図7及び図8を用いて説明する。本例のウォーム減速機16bでは、ウォーム軸17bの先端部を、1対の付勢部材23b、23cにより押圧するようにしている。すなわち、ウォーム軸17bは、外周面のうち、軸方向に関して第二支持軸部25よりも軸方向他方側に存在する部分に第一の被押圧部27bを有し、該第一の被押圧部27bよりも軸方向他方側に存在する部分に第二の被押圧部27cを有する。そして、1対の付勢部材23b、23cのうちの一方である第一の付勢部材23bにより第一の被押圧部27bを、他方である第二の付勢部材23cにより第二の被押圧部27cを、ウォームホイール18に近づく方向にそれぞれ押圧している。
本例では、第一の付勢部材23bを構成する第一の押圧部材45aによる第一の付勢部材本体44aの押圧方向と、第二の付勢部材23cを構成する第二の押圧部材45bによる第二の付勢部材本体44bの押圧方向とは、ウォーム軸17bの中心軸O17bを通り、かつ、ウォームホイール18の中心軸O18に直交する仮想平面αに関して対称となっている。また、ウォームホイール18の中心軸O18に対する、第一の付勢部材本体44aの中心軸及び第二の付勢部材本体44bの中心軸の傾斜方向を互いに逆向きに、かつ、傾斜角度を互いに同じとしている。具体的には、ウォームホイール18の中心軸O18に対する、第一の付勢部材本体44aの中心軸及び第二の付勢部材本体44bの中心軸の傾斜角度を、1度以上、20度以下としている。
以上のような本例では、1対の付勢部材23b、23cからウォーム軸17bに作用する、ウォームホイール18の軸方向に関する力を、ウォーム軸17b内で相殺することができる。その他の構成及び作用効果については実施の形態の第1例及び第2例と同じである。
[実施の形態の第4例]
実施の形態の第4例について、図9を用いて説明する。本例のウォーム減速機16cでは、1対の付勢部材23b、23cにより、ウォーム軸17cの外周面のうち、軸方向に関して第二支持軸部25よりも一方側に存在する部分を、ウォームホイール18に近づく方向に押圧するようにしている。すなわち、ウォーム軸17cの外周面のうち、軸方向に関して第二支持軸部25とウォーム歯部26との間部分の軸方向一方側部に第一の被押圧部27dを、軸方向他方側部に第二の被押圧部27eを、それぞれ設けている。そして、1対の付勢部材23b、23cのうちの一方である第一の付勢部材23bにより第一の被押圧部27dを、他方である第二の付勢部材23cにより第二の被押圧部27eを、ウォームホイール18に近づく方向にそれぞれ押圧している。その他の構成及び作用効果については実施の形態の第1例〜第3例と同じである。
[実施の形態の第5例]
実施の形態の第5例について、図10を用いて説明する。本例のウォーム減速機16dでは、1対の付勢部材23b、23cにより、ウォーム軸17dの外周面のうち、軸方向に関して第二支持軸部25の両側に存在する部分を、ウォームホイール18に近づく方向に押圧するようにしている。すなわち、ウォーム軸17dの外周面のうち、軸方向に関して第二支持軸部25とウォーム歯部26との間部分に第一の被押圧部27fを、軸方向に関して第二支持軸部25よりも軸方向他方側の先端部に第二の被押圧部27gを、それぞれ設けている。そして、1対の付勢部材23b、23cのうちの一方である第一の付勢部材23bにより第一の被押圧部27fを、他方である第二の付勢部材23cにより第二の被押圧部27gを、ウォームホイール18に近づく方向にそれぞれ押圧している。その他の構成及び作用効果については実施の形態の第1例〜第3例と同じである。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4a、4b 自在継手
5 中間シャフト
6 ステアリングギヤユニット
7 タイロッド
8 電動アシスト装置
9、9a ハウジング
10 トーションバー
11 出力シャフト
12a、12b 転がり軸受
13 ピニオンシャフト
14 トルクセンサ
15 電動モータ
16、16a、16b、16c、16d ウォーム減速機
17、17a、17b、17c、17d ウォーム軸
18 ウォームホイール
19 第一軸受
20 第二軸受
21 軸受ガイド部材
22 ウォーム軸ガイド部材
23、23a、23b、23c、23d 付勢部材
24 第一支持軸部
25 第二支持軸部
26 ウォーム歯部
27、27a、27b、27c、27d、27e、27f 被押圧部
28、28a ウォーム軸収容部
29 ウォームホイール歯部
30 ウォームホイール収容部
31 小径部
32 内輪
33 外輪
34 玉
35 内輪
36 外輪
37 玉
38 軸受ガイド素子
39 曲面部
40 軸受ガイド面
41 底板部
42 側板部
43 ウォーム軸ガイド面
44、44a、44b 付勢部材本体
45、45a、45b 押圧部材
46 板ばね
47、47a 付勢部材収容部
48 蓋部材
49 凸円筒面
50 円筒部
51 半円柱部
52 取付部
53 取付面
54 取付ピン
55 隙間
56 本体側摺動面
57 ハウジング側摺動面

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    外周面にウォーム歯部を有し、前記ハウジングの内側に配置され、かつ、軸方向一方側の端部が電動モータに揺動可能に連結されるウォーム軸と、
    外周面に、前記ウォーム歯部と噛み合うウォームホイール歯部を有するウォームホイールと、
    前記ウォーム軸の軸方向一方側部を前記ハウジングに対し回転可能に支持する第一軸受と、
    前記ウォーム軸の軸方向他方側部を回転可能に支持する第二軸受と、
    前記ウォーム軸の軸方向他方側部を前記ウォームホイールに近づく方向に付勢する付勢部材と、
    前記ウォームホイールの軸方向に関して前記第二軸受の両外側に配置され、前記ウォームホイールに対する前記第二軸受の遠近移動を案内する1対の軸受ガイド面とを備え、
    前記ウォーム軸は、外周面のうち、前記ウォーム歯部よりも軸方向他方側に存在し、かつ、前記第二軸受が支持された部分から軸方向に外れた部分に被押圧部を有しており、
    前記付勢部材は、付勢部材本体と、押圧部材と、板ばねとを備え、
    前記付勢部材本体は、中心軸を、前記ウォーム軸の中心軸に対し捩れの位置に配置し、かつ、前記ハウジングの内側に軸方向に移動可能に配置されており、
    前記押圧部材は、前記付勢部材本体を、該付勢部材本体の軸方向に押圧するものであり、
    前記板ばねは、前記付勢部材本体の中心軸に対し前記押圧部材による押圧方向に関して後方側に向かうほど前記ウォーム軸に近づく方向に傾斜した状態で前記付勢部材本体に支持され、その一部を、前記被押圧部に接触させたものである、
    ウォーム減速機。
  2. 前記板ばねが、その一部を、前記ウォーム軸の外周面のうち、前記ウォーム歯部と前記第二軸受が支持された部分との間部分に接触させている、請求項1に記載のウォーム減速機。
  3. 前記付勢部材が1対設けられており、
    1対の付勢部材のうちの一方である第一の付勢部材を構成する第一の押圧部材による押圧方向と、他方である第二の付勢部材を構成する第二の押圧部材による押圧方向とが、前記ウォーム軸の中心軸を通り、かつ、前記ウォームホイールの軸方向に直交する仮想平面に関して対称である、請求項1に記載のウォーム減速機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015169844A1 (de) * 2014-05-07 2015-11-12 Thyssenkrupp Presta Ag Reduktionsgetriebe und lenksystem
JP2016211615A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 株式会社ジェイテクト ウォーム減速機およびステアリング装置

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