JP2018181458A - プラズマ装置及びセパレータ - Google Patents

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康補 勝田
飯塚 和孝
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和孝 飯塚
正一郎 熊本
Shoichiro Kumamoto
正一郎 熊本
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Abstract

【課題】中央部と外周部との温度差によりワークが変形することを抑制すした成膜装置。【解決手段】対向配置される第1の型110及び第2の型120を備え、第1の型110は第1平面部111と第1平面部111から窪みセパレータ10が配置される第1窪み部114とを有する真空容器100と、第1平面部111と第2の型との間に配置されるマスキング部材21と、第1平面部111と第2の型120との間に配置されマスキング部材21と接触する絶縁部材35と、マスキング部材21を第1平面部111及び第2の型120から離間させる離間部材と、セパレータ10及びマスキング部材21に電力を印加する電力印加部70とを備え、マスキング部材21は、セパレータ10のうち、発電に関与する発電領域S1とセルモニタ端子が接続される接続領域とに、対応する位置に、切欠き又は開口を有するセパレータ10に成膜を行うプラズマ装置200。【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマ装置及びセパレータに関する。
プラズマ装置として、特許文献1には、上下に2分割される成膜容器によって基板を挟み、成膜容器にガスを充填させて成膜を行う装置が記載されている。
特開2009−062579号公報
特許文献1記載の装置では、基板の外周部は成膜容器に挟まれているため成膜時にプラズマに曝されがたく、基板の中央部と外周部とに温度差が生じてワークが変形するおそれがあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池セルに用いられるセパレータに成膜を行うプラズマ装置が提供される。このプラズマ装置は;対向配置される第1の型及び第2の型を備える真空容器であって、前記第1の型は第1平面部と前記第1平面部から窪み前記セパレータが配置される第1窪み部とを有する真空容器と;少なくとも一部が前記第1平面部と前記第2の型との間に配置されるマスキング部材と;前記第1平面部と前記第2の型との間に配置され、前記マスキング部材と接触する絶縁部材と;前記マスキング部材を前記第1平面部及び前記第2の型から離間させる離間部材と;前記セパレータ及び前記マスキング部材に電力を印加する電力印加部と;を備え;前記マスキング部材は、前記セパレータのうち、前記燃料電池セルの発電に関与する発電領域と、前記発電領域の外周部に位置し前記燃料電池セルの電圧を検出可能なセルモニタ端子が接続される接続領域と、に、対応する位置に、切欠き又は開口を有する。
このような形態のプラズマ装置であれば、セパレータはプラズマが発生する第1窪み部内に配置され、マスキング部材は、セパレータのうち、発電領域と外周部の接続領域とに切欠き又は開口を有するため、成膜時におけるセパレータの中央部と外周部との温度差を低減することができ、温度差によってセパレータが変形することを抑制することができる。また、マスキング部材は接続領域に切欠き又は開口を有するため、接続領域を成膜することができるので、接続領域の強度の向上と接触抵抗の低減とを達成することができる。
(2)本発明の他の形態によれば、燃料電池セルに用いられるセパレータが提供される。このセパレータは;前記燃料電池セルの発電に関与する発電領域と;前記発電領域の外周部に位置し前記燃料電池セルの電圧を検出可能なセルモニタ端子が接続される接続領域と;前記セパレータ間をシールするシール部材が配置されるシール領域と;前記シール領域を除き、前記発電領域と前記接続領域に形成された導電性の膜と、を備える。
このような形態のセパレータであれば、接続領域の強度の向上と接触抵抗の低減とを達成することができる。また、セパレータ間のシール不良を抑制することができる。
本発明は、上述したプラズマ装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、セパレータに成膜を行う方法、セパレータを備える燃料電池セル等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態におけるセパレータが適用される燃料電池スタックの概略構成を示す斜視図。 セパレータの概略構成を示す平面図。 セルモニタ端子がセパレータの接続領域に接続される例を示す図。 本発明の一実施形態におけるプラズマ装置の構成を示す概略断面図。 プラズマ装置の分解斜視図。 プラズマ装置の部分拡大図。 プラズマ装置によるセパレータの成膜方法について示す工程図。 変形例2におけるプラズマ装置を示す図。 変形例3におけるプラズマ装置を示す図。
A.実施形態:
A1.燃料電池スタックの構成:
図1は、本発明の一実施形態におけるセパレータ10が適用される燃料電池スタック400の概略構成を示す斜視図である。燃料電池スタック400は、複数の燃料電池セル300が積層方向SDに沿って積層されて形成されている。燃料電池セル300は、単セルとも呼ばれる。
燃料電池スタック400の内部には、マニホールド11m〜16mが形成されている。マニホールド11mは、燃料電池セル300に燃料ガスである水素ガスを供給する。マニホールド12mは、燃料電池セル300から排出されるアノード側オフガスを燃料電池スタック400の外部へと排出する。マニホールド13mは、燃料電池セル300に酸化剤ガスである空気を供給し、マニホールド14mは、燃料電池セル300から排出されるカソード側オフガスを燃料電池スタック400の外部へと排出する。マニホールド15mは、燃料電池セル300に冷却媒体を供給し、マニホールド16mは、燃料電池セル300から排出される冷却媒体を燃料電池スタック400の外部へと排出する。6つのマニホールド11m〜16mは、いずれも積層方向SDと平行に延設されている。
燃料電池セル300は、MEGAプレート46と、一対のセパレータ10とを備える。MEGAプレート46は、MEGA(膜電極ガス拡散接合体:Membrane Electrode and Gas Diffusion Layer Assembly)42と、支持フレーム40と、を備える。MEGA42は、固体高分子電解質膜と、アノード側触媒電極層と、カソード側触媒電極層と、アノード側ガス拡散層と、カソード側ガス拡散層とを積層方向SDに積層した構成を有する。支持フレーム40の中央部には、厚さ方向に貫通孔が設けられている。支持フレーム40の貫通孔に、MEGA42が配置されている。
一対のセパレータ10は、MEGAプレート46を積層方向SDに挟むように配置されている。シール部材48は、燃料電池セル300が積層された場合に隣り合うセパレータ10間に配置されている。シール部材48は、反応ガスや冷却媒体等の漏洩の抑制を目的として配置される。シール部材48は、ゴムにより形成されている。ゴムとしては、例えば、ブチルゴムやシリコーンゴムを採用してもよい。
各燃料電池セル300は、外周部に6つの略矩形状の開口部11〜16を備えている。開口部11〜16は、燃料電池スタック400の内部に形成された6つのマニホールド11m〜16mに対応する。具体的には、複数の燃料電池セル300が積層されて燃料電池スタック400が組み立てられたときに、燃料電池セル300の開口部11〜16が積層方向SDに重なることにより、6つのマニホールド11m〜16mが形成される。開口部11〜16の個数や形状等は適宜変更可能である。
A2.セパレータの構成:
図2は、セパレータ10の概略構成を示す平面図である。セパレータ10は、略矩形状の導電性を有する板状部材である。本実施形態では、セパレータ10は、チタン(Ti)により形成されている。セパレータ10は、発電領域S1と、接続領域S2と、シール領域S3と、を備える。また、セパレータ10は、シール領域S3を除き、発電領域S1と接続領域S2とに形成された導電性の膜を備える。図2において、導電性の膜は、斜線で示されている。本実施形態では、セパレータ10の発電領域S1の外周端部S4、S5、S6も、発電領域S1及び接続領域S2と同様に、導電性の膜を備える。本実施形態では、導電性の膜は、炭素系の薄膜である。本実施形態では、図2に示すセパレータ10の他方の面にも、図2に示す面と同様に、導電性の膜が形成されている。
発電領域S1は、セパレータ10のうち燃料電池セル300の発電に関与する領域である。発電領域S1は、セパレータ10の中央部に位置しており、図1に示すMEGA42に対向する。発電領域S1には、凹凸形状が形成されている。この凹凸形状により、反応ガス(燃料ガスあるいは酸化剤ガス)が流れるセル内ガス流路が形成されるとともに、隣り合う燃料電池セル300のセパレータ10間に冷却媒体の流路が形成される。
接続領域S2は、発電領域S1の外周部に位置する。接続領域S2は、セルモニタ端子が接続される領域である。セルモニタ端子は、燃料電池セル300の電圧を検出可能な端子であり、電圧センサに接続される。セルモニタ端子は導電性を有し、かつ、接続領域S2に接続されればよく、接続領域S2を挟んでいてもよいし、接続領域S2に螺旋等で固定されていてもよい。図3は、セルモニタ端子310がセパレータ10の接続領域S2に接続される例を示す図である。
図2に戻り、シール領域S3は、発電領域S1の外周部に位置する。シール領域S3は、接続領域S2とは異なる領域である。シール領域S3は、燃料電池セル300のセパレータ10間をシールするシール部材48(図1)が配置される領域である。
A3.プラズマ装置の構成:
図4は、本発明の一実施形態におけるプラズマ装置200の構成を示す概略断面図である。図5は、プラズマ装置200の分解斜視図である。図4及び図5には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。なお、直交とは、±20°の範囲を含んでいう。本実施形態では、Y方向は鉛直方向を示し、X方向は水平方向を示し、Z方向はY軸及びX軸に垂直な方向を示す。このことは、以降の図においても同様である。
プラズマ装置200は、プラズマを用いてセパレータ10に成膜を行う装置である。本実施形態では、プラズマ装置200は、セパレータ10の発電領域S1、接続領域S2及び外周端部S4〜S6に、プラズマCVD法により導電性の炭素系薄膜を形成する。図4に示すセパレータ10の断面は、図2に示すセパレータ10の4−4断面である。
プラズマ装置200は、真空容器(チャンバー)100と、マスキング部材21、22と、絶縁部材30と、離間部材としてのシール部材61、62と、電力印加部70と、を備える。プラズマ装置200は、さらに、開閉装置50と、搬送装置55と、ガス供給装置80と、排気装置90と、制御部95と、パレット130とを備える。なお、図5では、開閉装置50と、搬送装置55と、電力印加部70及びその電力導入部71と、ガス供給装置80及び供給口81と、排気装置90及び排気口91と、制御部95と、は図示を省略している。セパレータ10とマスキング部材21、22とを併せて「ワークW」とも呼ぶ。
真空容器100は、分割可能な容器である。本実施形態では、真空容器100は、+Y方向及び−Y方向に分割される。真空容器100は、金属製の容器であり、例えば、ステンレス(SUS)により形成される。真空容器100は、対向配置される第1の型110と第2の型120とを備える。第1の型110は、第1平面部111と第1平面部111から窪みセパレータ10が配置される第1窪み部114とを備える。真空容器100内にセパレータ10が配置された状態において、第1窪み部114はセパレータ10から離間する方向に窪んでおり、本実施形態ではセパレータ10の上面側から見て上方(+Y方向)に窪んでいる。また、第1窪み部114は、側部112と底部113とを備える。本実施形態では、第1窪み部114と第1平面部111との接続箇所は、セパレータ10の端部と、同一のYZ平面上に位置している。本実施形態において、第2の型120は、第2平面部121と、第2平面部121から窪みセパレータ10が配置される第2窪み部124とを備える。真空容器100内にセパレータ10が配置された状態において、第2窪み部124は、セパレータ10の下面側から見て下方(−Y方向)に窪んでいる。第2窪み部124は、側部122と底部123とを備える。第2平面部121は、第1の型110の第1平面部111に対応する部分に配置されている。本実施形態では、第2窪み部124と第2平面部121との接続箇所は、セパレータ10の端部と、同一のYZ平面上に位置している。本実施形態において、第1平面部111及び第2平面部121は、XZ平面と平行である。第1の型110及び第2の型120は、真空容器100内にガス供給装置80からガスを供給するための供給口81と、真空容器100内を排気装置90によって排気するための排気口91と、を備える。供給口81及び排気口91には、開閉可能な弁が設けられている。また、第2の型120は、セパレータ10及びマスキング部材21、22に電圧を印加するための電力導入部71を備える。第2の型120と電力導入部71との間は、絶縁部材35によって電気的に絶縁されている。本実施形態において、真空容器100は、アース電位を有している。
マスキング部材21、22は、セパレータ10のうち、発電領域S1と接続領域S2に対応する位置に、開口24及び切欠き25を有する。本実施形態では、マスキング部材21、22は、シール領域S3を含むセパレータ10の非処理対象部分10Bを覆い、発電領域S1に対応する位置に開口24を有し、接続領域S2に対応する位置に切欠き25を有する。本実施形態では、マスキング部材21、22は、セパレータ10の外周端部S4〜S6に対応する位置にも、切欠き25を有する。本実施形態では、マスキング部材21(上側マスキング部材21)は、セパレータ10の第1の型110側に配置されている。マスキング部材22(下側マスキング部材22)は、セパレータ10の第2の型120側に配置されている。本実施形態において、下側マスキング部材22は、セパレータ10を支持する。マスキング部材21、22は、少なくとも一部が第1平面部111と第2の型120との間に配置される。本実施形態において、マスキング部材21、22は、一部が第1窪み部114内及び第2窪み部124内に配置され、他の部分が第1平面部111と第2平面部121との間に配置されている。マスキング部材21、22は、導電性の部材で形成されており、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)等により構成することができる。セパレータ10とマスキング部材21、22とは、接触することにより電気的に接続されている。なお、マスキング部材21、22は、接続領域S2又は外周端部S4〜S6に対応する位置に、開口を有していてもよい。
絶縁部材30は、第1の型110の第1平面部111と第2の型120との間に配置され、マスキング部材22と接触する。本実施形態では、絶縁部材30は第1平面部111と第2平面部121との間に配置され、マスキング部材22と接触して下側マスキング部材22を支持する。絶縁部材30は、例えば、アルミナ(Al)や二酸化ケイ素(SiO)等のセラミックスで形成されている。
パレット130は、金属製の板状部材である。パレット130は、マスキング部材21、22及びセパレータ10を真空容器100内に搬送する部材でもある。パレット130は、第1の型110の第1平面部111と第2の型120との間に配置される。本実施形態では、パレット130には、絶縁部材30、下側マスキング部材22、セパレータ10及び上側マスキング部材21が、この順に+Y方向に積載されており、パレット130は、絶縁部材30を介してマスキング部材21、22及びセパレータ10を保持する。本実施形態では、パレット130は、真空容器100が閉じられた状態において真空容器100外に露出する縁部130tを有する。縁部130tは、後述する搬送装置55がパレット130を搬送する際に、パレット130に接触する部分である。本実施形態において、パレット130は、アース電位を有している。パレット130は、アルミニウム(Al)、ステンレス(SUS)やチタン(Ti)等により形成されている。
シール部材61、62は、第1の型110の第1平面部111と第2の型120との間に配置されている。シール部材61、62は、真空容器100内の気密を保つための部材である。シール部材61、62は、絶縁性の部材であり、本実施形態ではゴム製の環状部材である。本実施形態では、シール部材61、62は、オーリングを用いている。本実施形態では、シール部材61は第1の型110に設けられた溝部に嵌め込まれている。シール部材62は、第2の型120に設けられた溝部に嵌め込まれている。本実施形態において、シール部材61、62は、マスキング部材21、22を第1平面部111及び第2の型120から離間させる離間部材でもある。
開閉装置50は、真空容器100を開閉するための装置である。本実施形態では、開閉装置50は、第1の型110を+Y方向に移動させて真空容器100を開き、第1の型110を−Y方向に移動させて真空容器100を閉じる。
搬送装置55は、パレット130を真空容器100内へ搬送し、パレット130を真空容器100外へ搬送するための装置である。本実施形態では、搬送装置55は、パレット130の縁部130tに接触して、真空容器100が開いた状態において、パレット130及びパレット130に積載された絶縁部材30、マスキング部材21、22、セパレータ10を真空容器100内に搬送する。また、搬送装置55は、搬送したパレット130を下方に移動させることによってパレット130をシール部材62を介して第2の型120上に設置する。また、搬送装置55は、上方に移動させたパレット130をXZ平面に沿って移動させて真空容器100外へ搬送することも可能である。
電力印加部70は、セパレータ10及びマスキング部材21、22に電力を印加するための装置である。電力印加部70は、真空容器100内に供給された原料ガスをプラズマ化するための電場を生成する。本実施形態では、電力導入部71とセパレータ10及びマスキング部材21、22は陰極であり、第1の型110、第2の型120及びパレット130は陽極である。本実施形態では、電力印加部70は、下側マスキング部材22を通じてセパレータ10にバイアス電圧を印加する。電力印加部70は、例えば、電力導入部71に−3000Vの電圧を印加することができる。なお、本実施形態では、真空容器100及びパレット130はアース(0V)に接続されている。
ガス供給装置80は、供給口81を介して、真空容器100内にキャリアガス及び原料ガスを供給する。本実施形態では、ガス供給装置80は、キャリアガスとして例えば窒素(N)ガスやアルゴン(Ar)ガスを供給し、原料ガスとして例えばピリジン(CN)ガスを供給する。ガス供給装置80は、異なる種類のガスを貯留するタンクと接続されている。ガス供給装置80は、各タンクと供給口81との間に設けられた切替弁が操作されることにより、供給口81に供給されるガスの種類を切り替えることが可能である。また、ガス供給装置80は、真空容器100内の圧力を、開閉装置50が真空容器100を開くことが可能な程度の圧力に戻すために、プラズマ装置200による成膜後に真空容器100内に例えば窒素ガスを供給して真空容器100を復圧する。
排気装置90は、排気口91を介して、真空容器100内を排気する。排気装置90は、例えば、ロータリポンプや拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ等により構成される。
制御部95は、プラズマ装置200全体の動作を制御する。制御部95は、CPUとメモリーとを含む。CPUは、メモリーに格納されたプログラムを実行することによって、プラズマ装置200の制御を行う。このプログラムは、各種記録媒体に記録されていてもよい。例えば、制御部95は、開閉装置50を制御して真空容器100を開き、搬送装置55を制御してパレット130を搬送する。真空容器100内にパレット130が搬送された後、制御部95が真空容器100を閉じると、離間部材としてのシール部材61、62がパレット130に接触することによって、マスキング部材21、22と第1平面部111及び第2の型120が離間される。また、制御部95は、排気装置90を制御して真空容器100内を排気し、ガス供給装置80を制御して真空容器100内にガスを供給し、電力印加部70を制御してセパレータ10及びマスキング部材21、22に電力を印加する。
図6は、プラズマ装置200の部分拡大図である。図6には、図4に破線で示したX部分が示されている。図6には、マスキング部材21、22と絶縁部材30とが接触する箇所(接触点P1、接触点P2)が示されている。接触点P1は、マスキング部材21、22と絶縁部材30とが接触する箇所のうち、第1平面部111に対向する箇所である。接触点P1は、プラズマ装置200の断面(図6)において、マスキング部材21、22と絶縁部材30とが接触する箇所のうち、第1平面部111に最も近い接触箇所である。接触点P2は、マスキング部材21、22と絶縁部材30とが接触する箇所のうち、第2平面部121に対向する箇所である。接触点P2は、プラズマ装置200の断面(図6)において、マスキング部材21、22と絶縁部材30とが接触する箇所のうち、第2平面部121に最も近い接触箇所である。図6にはさらに、接触点P1と第1平面部111との距離A1と、セパレータ10と第1窪み部114の底部113との距離B1と、が示されている。距離A1は、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触箇所と、第1平面部111との最短距離である。距離B1は、第1窪み部114と対向するセパレータ10と、第1窪み部114の底部113との距離であり、第1窪み部114の底部113とセパレータ10との最短距離である。また、図6には、接触点P2と第2平面部121との距離A2と、セパレータ10と第2窪み部124の底部123との距離B2と、が示されている。距離A2は、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触箇所と、第2平面部121との最短距離である。距離B2は、第2窪み部124と対向するセパレータ10と、第2窪み部124の底部123との距離であり、第2窪み部124の底部123とセパレータ10との最短距離である。プラズマ装置200において、距離A1は距離B1よりも小さい。言い換えると、マスキング部材21、22と第1平面部111とで形成される空間は、セパレータ10と第1窪み部114とで形成される空間よりも小さい。また、本実施形態では、距離A2は、距離B2よりも小さい。言い換えると、マスキング部材21、22と第2平面部121とで形成される空間は、セパレータ10と第2窪み部124とで形成される空間よりも小さい。
本実施形態では、距離A1及び距離A2は、セパレータ10及びマスキング部材21、22からなるワークWと真空容器100との間に電力を印加した場合に、ワークWと真空容器100(第1平面部111、第2平面部121)との間に形成されるシースの距離よりも短い。本実施形態では、距離A1及び距離A2は、2.0mm以下である。なお、真空容器100とワークWとの絶縁性を十分に保つ観点から、距離A1及び距離A2は、0.5mm以上であることが好ましい。
図6には、さらに、第1窪み部114と第1平面部111との接続箇所Q1及び第2窪み部124と第2平面部121との接続箇所Q2から接触点P1、P2までのX軸に沿った最短距離Cが示されている。距離Cは、第1窪み部114の側部112及び第2窪み部124の側部122から、接触点P1、P2までのX軸に沿った最短距離でもある。本実施形態では、距離Cは、0(ゼロ)よりも大きい。本実施形態では、距離Cは、10mm以上である。
A4.セパレータの成膜方法:
図7は、プラズマ装置200によるセパレータ10の成膜方法について示す工程図である。以下では、プラズマ装置200によりセパレータ10の発電領域S1、接続領域S2及び外周端部S4〜S6に成膜を行う方法を例に挙げて説明する。プラズマ装置200による成膜では、まず、セパレータ10及びマスキング部材21、22が真空容器100内に搬送される搬送工程が行われる(ステップS10)。本実施形態では、パレット130上に、絶縁部材30、下側マスキング部材22、セパレータ10が積載され、さらに、セパレータ10の上に上側マスキング部材21が積載される。こうすることによって、セパレータ10のシール領域S3を含む非処理対象部分10Bが、マスキング部材21、22によって覆われる。その後、真空容器100の第1の型110が開閉装置50によって+Y方向に移動され、絶縁部材30、マスキング部材21、22及びセパレータ10が積載されたパレット130が、搬送装置55によって真空容器100内に搬送される。搬送されたパレット130は、シール部材62を介して第2の型120上に配置される。搬送工程では、パレット130が第2の型120上に配置されると、真空容器100が閉じられる。本実施形態では、開閉装置50によって第1の型110が−Y方向に移動される。真空容器100が閉じられると、離間部材としてのシール部材61、62がパレット130に接触し、マスキング部材21、22と第1平面部111及び第2の型120が離間される。こうすることによって、マスキング部材21、22と第1平面部111との間に隙間が形成され、マスキング部材21、22と第2平面部121との間に隙間が形成される。また、接触点P1と第1平面部111との距離A1は、セパレータ10と第1窪み部114との距離B1よりも小さくなる。接触点P2と第2平面部121との距離A2は、セパレータ10と第2窪み部124との距離B2よりも小さくなる。
次に、真空容器100内のガスが排気される排気工程が行われる(ステップS20)。本実施形態では、プラズマ装置200は、例えば、窒素ガス雰囲気に設置されている。排気工程では、排気装置90によって排気口91を介して真空容器100内の窒素ガスが排気され、真空容器100内が真空化される。
次に、真空容器100内に原料ガスが供給されるガス供給工程が行われる(ステップS30)。ガス供給工程では、ガス供給装置80によって供給口81を介してキャリアガス及び原料ガスが供給される。真空容器100内には、キャリアガスとして、例えば、水素ガス及びアルゴンガスが供給される。また、原料ガスとして、窒素ガス及びピリジンガスが供給される。ガス供給工程では、真空容器100内の圧力値は、例えば、11Paである。
次に、セパレータ10及びマスキング部材21、22に電力が印加される電力印加工程が行われる(ステップS40)。電力印加工程では、電力印加部70によって、セパレータ10及びマスキング部材21、22に例えば−3000Vの電力が印加される。電力印加部70によってセパレータ10及びマスキング部材21、22に電力が印加されると、第1窪み部114内及び第2窪み部124内にプラズマが発生し、セパレータ10の発電領域S1、接続領域S2及び外周端部S4〜S6に薄膜が形成される。電力印加工程では、セパレータ10及びマスキング部材21、22に電力が印加されることにより、真空容器100の第1窪み部114内及び第2窪み部124内が高温化する。例えば、第1窪み部114内及び第2窪み部124内に配置されるセパレータ10の中央部の温度は、600℃に達する。電力印加工程が終了すると、原料ガスの供給と電力の印加とが停止される。
次に、真空容器100内の圧力が調整される復圧工程が行われる(ステップS50)。本実施形態では、真空容器100内の圧力を、開閉装置50によって真空容器100を開くことが可能な程度の圧力に戻すために、ガス供給装置80によって真空容器100内に窒素ガスが供給される。なお、真空容器100内の圧力が調整されると、第1の型110が開閉装置50によって+Y方向に移動され、搬送装置55によって絶縁部材30、マスキング部材21、22及びセパレータ10が積載されたパレット130が、真空容器100から搬出される。以上のようにしてプラズマ装置200による一連の処理が終了する。
A5.効果:
A5−1.効果1:
本実施形態のセパレータ10は、シール領域S3を除き、発電領域S1及び接続領域S2に形成された導電性の膜を備えるため、接続領域S2の強度の向上と接触抵抗の低減とを達成することができる。そのため、接続領域S2に導電性の膜を備えていない場合と比較して、セルモニタ端子310の接続によってセパレータ10が変形することを抑制することができるとともに、セルモニタ端子310に接続された電圧センサによって燃料電池セル300の電圧をより正確に取得することができる。また、セパレータ10間のシール部材48のシール不良を抑制することができる。
A5−2.効果2:
セパレータ10の発電領域S1の外周部が、マスキング部材21、22で全て覆われている場合には、成膜時に発電領域S1と外周部との温度差が大きくなり、セパレータ10に反りが発生するおそれがある。本実施形態のプラズマ装置200では、セパレータ10はプラズマが発生する第1窪み部114内に配置され、マスキング部材21、22は、セパレータのうち、発電領域S1と外周部の接続領域S2とに切欠き25又は開口24を有するため、成膜時におけるセパレータ10の中央部と外周部との温度差を低減することができ、温度差によってセパレータ10が変形することを抑制することができる。 また、マスキング部材21は接続領域S2を覆わないため、接続領域S2を成膜することができるので、接続領域S2の強度の向上と接触抵抗の低減とを達成することができる。
また、本実施形態のプラズマ装置200では、シール領域S3はマスキング部材21、22で覆われており成膜されないため、燃料電池セル300が積層された際に、セパレータ10間のシール部材48のシール不良を抑制することができる。
また、本実施形態のプラズマ装置200では、マスキング部材21、22は、外周端部S4〜S6を覆わないため、成膜時におけるセパレータ10の中央部と外周部との温度差をより低減することができ、セパレータ10が変形することをより抑制することができる。
A5−3.効果3:
本実施形態のプラズマ装置200では、真空容器100が閉じられた状態において、マスキング部材21、22は一部が第1平面部111と第2の型120との間に配置され、絶縁部材30は第1平面部111と第2の型120との間に配置されてマスキング部材21、22と接触する。マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点(接触箇所)P1と、第1平面部111と、の距離A1は、セパレータ10と第1窪み部114の底部113との距離B1よりも小さいため、マスキング部材21、22と第1平面部111とで形成される空間に第1窪み部114や第2窪み部124からプラズマが侵入することが抑制される。そのため、接触点P1におけるプラズマの量が低減されるので、異常放電の発生を抑制することができる。
同様に、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点(接触箇所)P2と、第2平面部121と、の距離A2は、セパレータ10と第2窪み部124の底部123との距離B2よりも小さいため、マスキング部材21、22と第2平面部121とで形成される空間に第2窪み部124や第1窪み部114からプラズマが侵入することが抑制される。そのため、接触点P2におけるプラズマの量が低減されるので、異常放電の発生を抑制することができる。
また、第1窪み部114と第1平面部111との接続箇所Q1及び第2窪み部124と第2平面部121との接続箇所Q2から、絶縁部材30までのX軸に沿った距離Cは0(ゼロ)よりも大きいため、第1窪み部114及び第2窪み部124で形成されるプラズマが発生する空間と、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点P1、P2とが離れている。そのため、接触点P1、P2におけるプラズマの量がより低減されるので、異常放電の発生をより抑制することができる。
また、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点P1と、第1平面部111と、の距離A1は、マスキング部材21、22と第1平面部111との間に形成されるシースの距離よりも短いため、マスキング部材21、22と第1平面部111との間にプラズマを発生させないようにすることができる。また、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点P2と、第2平面部121と、の距離A2は、マスキング部材21、22と第2平面部121との間に形成されるシースの距離よりも短いため、マスキング部材21、22と第2平面部121との間にプラズマを発生させないようにすることができる。そのため、接触点P1、P2におけるプラズマの量が効果的に低減されるので、異常放電の発生を効果的に抑制することができる。
また、距離A1及び距離A2は2.0mm以下であるため、マスキング部材21、22と第1平面部111とで形成される空間及びマスキング部材21、22と第2平面部121とで形成される空間に、第1窪み部114及び第2窪み部124からプラズマが侵入することが一層抑制される。また、マスキング部材21、22と第1平面部111との間にプラズマを発生させないようにすることができる。また、マスキング部材21、22と第2平面部121との間にプラズマを発生させないようにすることができる。そのため、接触点P1、P2におけるプラズマの量が一層低減されるので、異常放電の発生を一層抑制することができる。
また、プラズマ装置200において、セパレータ10は第1窪み部114内及び第2窪み部124内に配置されており、絶縁部材30とマスキング部材21、22の端部(マスキング部材22の端部)とは、第1平面部111と第2平面部121との間に位置している。そのため、セパレータ10及びマスキング部材21、22(ワークW全体)をプラズマが発生する空間内に収容する場合と比較して、プラズマ装置200を小型化することができる。また、プラズマ装置200では、成膜のために排気が行われる空間が小さいので、排気に要する時間を短くすることができ、セパレータ10に成膜を行うために要する時間を短くすることができる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上述の実施形態では、セパレータ10は、シール領域S3を除き、発電領域S1と、接続領域S2と、外周端部S4〜S6とに導電性の膜を備える。これに対し、セパレータ10は、シール領域S3を除き、発電領域S1と接続領域S2とに導電性の膜を備えていればよい。例えば、セパレータ10は、シール領域S3を除いた領域の全てに導電性の膜を備えていてもよい。マスキング部材21、22は、シール領域S3以外の領域に切欠き又は開口を有していてもよい。すなわち、マスキング部材21、22はシール領域S3のみを覆っていてもよい。マスキング部材21、22がシール領域S3のみを覆うこととすれば、成膜時におけるセパレータ10の発電領域S1と外周部との温度差を一層低減することができるので、セパレータ10が変形することを一層抑制することができる。
B2.変形例2:
図8は、変形例2におけるプラズマ装置200mを示す図である。本変形例のプラズマ装置200mでは、第1窪み部114m及び第2窪み部124mは、上述の第1実施形態よりもセパレータ10に沿った方向(XZ平面に沿った方向)に広がっており、第1窪み部114mと第1平面部111mとの接続箇所Q1及び第2窪み部124mと第2平面部121mとの接続箇所Q2から、マスキング部材21、22と絶縁部材30との接触点P1、P2までの第1平面部111mに沿った最短距離が、0(ゼロ)である。本変形例では、接続箇所Q2と接触点P2とは、同一のYZ平面に位置している。そのため、真空容器100mでは、上側マスキング部材21が、上述の実施形態よりも第1の型110mの第1平面部111から離れて第1窪み部114m内に位置しており、下側マスキング部材22の一部が、上述の実施形態よりも第2の型120mの第2窪み部124m内に露出している。なお、本変形例においても、上述の実施形態と同様に、セパレータ10は第1窪み部114m内に配置されており、マスキング部材21、22は発電領域S1、接続領域S2に対応する位置に、切欠き25又は開口24を有し、非処理対象部分10Bに含まれるシール領域S3を覆っている。さらに、本変形例においても、上述の実施形態と同様に、接触点P1と第1平面部111mとの距離は、セパレータ10と第1窪み部114mの底部113mとの距離よりも小さい。また、接触点P2と第2平面部121mとの距離は、セパレータ10と第2窪み部124mの底部123mとの距離よりも小さい。このようなプラズマ装置200mによっても、上述の効果1〜3を奏する。
また、プラズマ装置200mによれば、第1窪み部114m及び第2窪み部124mは、上述の実施形態よりもセパレータ10に沿った方向(XZ平面に沿った方向)に広がっており、上述の第1実施形態に比べて、第1窪み部114m内及び第2窪み部124m内に位置するマスキング部材21、22の容量が大きい。そのため、成膜時には、上述の実施形態に比べて、セパレータ10の外周部に接するマスキング部材21、22の温度が上昇するため、セパレータ10の中央部と外周部との温度差によりセパレータ10が変形することを効果的に抑制することができる。
B3.変形例3:
図9は、変形例3におけるプラズマ装置200bを示す図である。プラズマ装置200bは、実施形態のプラズマ装置200とは異なり、セパレータ10の第1窪み部114側のみに成膜又はエッチングを行う。そのため、本変形例では、真空容器100bの第2の型120bとセパレータ10との間に空間がなく、第2の型120b上に絶縁部材30bが接触し、絶縁部材30b上に下側マスキング部材22bが接触し、下側マスキング部材22b上にセパレータ10の下側全面が接触する。また、本変形例では、プラズマ装置200bがパレット130を備えていない。また、本変形例では、第1の型110b側に電力導入部71が備えられている。プラズマ装置200bでは、絶縁部材30bが第1平面部111と第2の型120bとの間でマスキング部材22bに接触する。また、プラズマ装置200bでは、絶縁性のシール部材61と絶縁部材30bとが、マスキング部材21、22bを第1平面部111部及び前記第2の型120bから離間させる離間部材に相当する。本変形例においても、上述の実施形態と同様に、セパレータ10は第1窪み部114内に配置されており、マスキング部材21は、発電領域S1、接続領域S2に対応する位置に、切欠き25又は開口24を有し、非処理対象部分10Bに含まれるシール領域S3を覆っている。さらに、本変形例においても、マスキング部材22bと絶縁部材30bとの接触点P1bと、第1平面部111と、の距離は、セパレータ10と第1窪み部114の底部113との距離よりも小さい。そのため、このようなプラズマ装置200bによっても、上述の効果1〜3を奏する。
B4.変形例4:
上述の実施形態では、プラズマ装置200によりセパレータ10の発電領域S1及び接続領域S2に成膜を行っている。プラズマ装置200は、セパレータ10以外の導電性を有する部材に、成膜を行うことも可能である。また、プラズマ装置200は、導電性を有する部材に、エッチングを行ってもよい。エッチングを行う場合には、上述の処理のうち、ガス供給工程(図7)において、真空容器100内に例えば主にアルゴンを含むガスが供給されてもよい。
B5.変形例5:
上述の実施形態では、接触点P1と第1平面部111との距離A1は、マスキング部材21、22と第1平面部111との間に形成されるシースの距離よりも短く、接触点P2と第2平面部121との距離A2は、マスキング部材21、22と第2平面部121との間に形成されるシースの距離よりも短い。これに対し、距離A1と距離A2とのうち、いずれか一方がシースの距離よりも大きくてもよく、両方がシースの距離よりも大きくてもよい。また、上述の実施形態では、距離A1及び距離A2は2.0mm以下である。これに対し、距離A1と距離A2のうち、いずれか一方が2.0mmより大きくてもよく、両方が、2.0mmより大きくてもよい。
B6.変形例6:
上述の実施形態では、第1窪み部114は、側部112と底部113とを備えているが、第1窪み部114は、第1平面部111からセパレータ10と離れる方向に窪んでいればよく、例えば、半球状であってもよい。この場合には、第1窪み部114の底部113は、第1窪み部114と対向するセパレータ10から最も離れた箇所であってもよく、セパレータ10と第1窪み部114の底部113との距離B1は、第1窪み部114と対向するセパレータ10と、第1窪み部114のセパレータ10から最も離れた箇所と、の距離であってもよい。
B7.変形例7:
上述の実施形態では、真空容器100及びパレット130はアース電位であるが、真空容器100及びパレット130はアース電位でなくてもよい。電力印加部70は真空容器100とセパレータ10及びマスキング部材21、22との間にセパレータ10を成膜するための電力を印加できればよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態や変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組合せを行うことが可能である。また、前述した実施形態及び各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…セパレータ
10B…非処理対象部分
11、12、13、14、15、16…開口部
11m、12m、13m、14m、15m、16m…マニホールド
21、22、22b…マスキング部材
24…開口
25…切欠き
30、30b…絶縁部材
35…絶縁部材
40…支持フレーム
42…MEGA
46…MEGAプレート
48…シール部材
50…開閉装置
55…搬送装置
61、62…シール部材
70…電力印加部
71…電力導入部
80…ガス供給装置
81…供給口
90…排気装置
91…排気口
95…制御部
100、100b、100m…真空容器
110、110m…第1の型
111、111m…第1平面部
112…側部
113、113m…底部
114、114m…第1窪み部
120、120b、120m…第2の型
121、121m…第2平面部
122…側部
123、123m…底部
124、124m…第2窪み部
130…パレット
130t…縁部
200、200b、200m…プラズマ装置
300…燃料電池セル
310…セルモニタ端子
400…燃料電池スタック
A1、A2、B1、B2、C…距離
P1、P1b、P2…接触点
Q1、Q2…接続箇所
S1…発電領域
S2…接続領域
S3…シール領域
S4、S5、S6…外周端部
SD…積層方向
W…ワーク

Claims (2)

  1. 燃料電池セルに用いられるセパレータに成膜を行うプラズマ装置であって、
    対向配置される第1の型及び第2の型を備える真空容器であって、前記第1の型は第1平面部と前記第1平面部から窪み前記セパレータが配置される第1窪み部とを有する真空容器と、
    少なくとも一部が前記第1平面部と前記第2の型との間に配置されるマスキング部材と、
    前記第1平面部と前記第2の型との間に配置され、前記マスキング部材と接触する絶縁部材と、
    前記マスキング部材を前記第1平面部及び前記第2の型から離間させる離間部材と、
    前記セパレータ及び前記マスキング部材に電力を印加する電力印加部と、
    を備え、
    前記マスキング部材は、前記セパレータのうち、前記燃料電池セルの発電に関与する発電領域と、前記発電領域の外周部に位置し前記燃料電池セルの電圧を検出可能なセルモニタ端子が接続される接続領域とに、対応する位置に、切欠き又は開口を有する、
    プラズマ装置。
  2. 燃料電池セルに用いられるセパレータであって、
    前記燃料電池セルの発電に関与する発電領域と、
    前記発電領域の外周部に位置し前記燃料電池セルの電圧を検出可能なセルモニタ端子が接続される接続領域と、
    前記セパレータ間をシールするシール部材が配置されるシール領域と、
    前記シール領域を除き、前記発電領域と前記接続領域に形成された導電性の膜と、を備える、
    セパレータ。
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