JP2018159219A - 電動スライドドア制御装置 - Google Patents

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聡一郎 脇谷
Soichiro Wakitani
聡一郎 脇谷
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Abstract

【課題】ドアハンドルが操作された状態でスライドドアが全閉状態に至っても、ラッチによりストライカを拘束できる、電動スライドドア制御装置を提供する。
【解決手段】閉動作制御では、PSD閉動作(S11)により、スライドドアが全閉位置から開方向に所定の反転開作動禁止範囲に入ると(S12:YES)ドアハンドル7が操作されているか否かが判別され(S13)、ドアハンドル7が操作されていない場合には(S13:NO)、ラッチがハーフラッチ位置に位置しているか否かが判別される(S14)。そして、ドアハンドル7が操作されておらず(S13:YES)、かつ、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合には(S14:NO)、PSD閉動作が継続される(S11)。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動スライドドアのための制御装置に関する。
ワンボックスタイプやミニバンタイプの車両には、後部サイドドアに前後方向のスライドにより開閉するスライドドアが採用されており、オプションまたはグレードによっては標準で、そのスライドドアをモータの駆動力により開閉する機能、いわゆる電動スライドドア(パワースライドドア)が装備されている。
電動スライドドアでは、たとえば、それぞれモータを含むドアスライドユニットおよびドアクローザユニットが設けられる。また、スライドドアには、ロック機構が備えられており、ロック機構により、スライドドアが閉じた状態に保持される。ロック機構としては、スライドドアにラッチおよびラチェットをそれぞれ回動可能に設けた構成が一般的である。
たとえば、スライドドアが全開状態で、ユーザがスライドドアに設けられたドアハンドルを手前に引き寄せる操作を行うと、ドアスライドユニットによるスライド動作が開始されて、スライドドアが閉方向に移動する。スライドドアの移動により、ラッチに形成された係合溝に車体に設けられたストライカが受け入れられてラッチがハーフラッチ位置に回動し、ラッチがストライカを拘束するとともにラチェットがラッチと係合する。これにより、スライドドアが半ドア状態となる。半ドア状態になると、ドアスライドユニットによるスライド動作が終了されて、ドアクローザユニットによるクローズ動作が開始される。クローズ動作により、ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動して、ラチェットとラッチとが係合し、この係合によりラッチの回動が規制されて、スライドドアが全閉状態に保持される。
特開平11−200708号公報
ロック機構では、ドアハンドルの操作により、ラッチをフルラッチ位置からストライカの拘束を解除する位置に機械的に移動するように構成されている。そのため、スライドドアの移動開始後もドアハンドルが操作し続けられると、スライドドアが全閉状態に至っても、ラッチが回動せず、ラッチによりストライカが拘束されない。そして、その状態でドアハンドルの操作が解除されると、ラッチによりストライカが拘束されていないので、スライドドアがスライド自在となり、坂道駐車時などにスライドドアが自重で移動する懸念がある。
本発明の目的は、ドアハンドルが操作された状態でスライドドアが全閉状態に至っても、ラッチによりストライカを拘束できる、電動スライドドア制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明の一の局面に係る電動スライドドア制御装置は、スライドドアと、スライドドアに設けられたドアハンドルと、ラッチがストライカの拘束を解除した状態でスライドドアを開閉可能とし、ラッチのハーフラッチ位置でラッチがストライカを拘束することによりスライドドアを半ドア状態に保持し、ラッチのフルラッチ位置でラッチがストライカを拘束することによりスライドドアを全閉状態に保持し、ドアハンドルの操作に機械的に連動してラッチによるストライカの拘束が解除されるように構成されたロック機構と、スライドドアを電動で開閉方向にスライドさせるスライド装置と、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させるクローザとを備える車両に用いられて、スライドドアの開閉動作を制御する電動スライドドア制御装置であって、ラッチがハーフラッチ位置に位置するか否かを判別するハーフラッチ判別手段と、ドアハンドルが操作されているか否かを判別する操作判別手段と、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライド中、スライドドアが全閉状態となる位置から所定の範囲に位置する状態おいて、操作判別手段によりドアハンドルが操作されていないと判別され、かつ、ハーフラッチ判別手段によりラッチがハーフラッチ位置に位置していないと判別される場合に、クローザを動作させずに、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライドを継続させる閉動作継続手段とを含む。
この構成によれば、スライド装置によりスライドドアが閉方向にスライドされて、スライドドアが全閉状態となる位置から所定の範囲に入ると、ドアハンドルが操作されているか否か、および、ラッチがハーフラッチ位置に位置しているか否かが判別される。そして、ドアハンドルが操作されておらず、かつ、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合には、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライドが継続される。これにより、スライドドアがスライド自在(フリー)となることを抑制できる。また、スライドドアが閉方向にスライドするので、ストライカをラッチと係合させることができ、この係合によりラッチをハーフラッチ位置に変位させることができる。
そして、ラッチがハーフラッチ位置に変位した後、クローザを動作させれば、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させることができ、スライドドアを全閉状態で保持することができる。
本発明の他の局面に係る電動スライドドア制御装置は、スライドドアと、スライドドアに設けられたドアハンドルと、ラッチがストライカの拘束を解除した状態でスライドドアを開閉可能とし、ラッチのハーフラッチ位置でラッチがストライカを拘束することによりスライドドアを半ドア状態に保持し、ラッチのフルラッチ位置でラッチがストライカを拘束することによりスライドドアを全閉状態に保持し、ドアハンドルの操作に機械的に連動してラッチによるストライカの拘束が解除されるように構成されたロック機構と、スライドドアを電動で開閉方向にスライドさせるスライド装置と、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させるクローザとを備える車両に用いられて、スライドドアの開閉動作を制御する電動スライドドア制御装置であって、ラッチがハーフラッチ位置に位置するか否かを判別するハーフラッチ判別手段と、ドアハンドルが操作されているか否かを判別する操作判別手段と、スライドドアの開閉動作の駆動源であるモータに供給される電流値を取得する電流値取得手段と、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライド中に、ドアハンドルが操作されていると判別されている状態で、電流値取得手段により取得される電流値が判定閾値を超えた場合、スライド装置によるスライドドアのスライドを中止させ、その後、ドアハンドルが操作されていないと判別されたときに、スライドドアが全閉状態となる位置から所定の範囲に位置し、ハーフラッチ判別手段によりラッチがハーフラッチ位置に位置していないと判別される場合に、クローザを動作させずに、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライドを再開させる閉動作再開手段とを含む。
この構成によれば、スライド装置によりスライドドアの閉方向へのスライド中に、ドアハンドルが操作されている場合において、モータに供給される電流値が判定閾値を超えた場合、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライドが中止される。モータに供給される電流値が判定閾値を超えた場合、スライドドアと他部材との間で異物の挟み込みが発生した可能性と、スライドドアが全閉状態となる位置に到達した可能性とが考えられる。挟み込みが発生した場合には、スライドドアのスライドが中止されることにより、挟み込みによる異物へのダメージを軽減することができる。
その後、ドアハンドルの操作が止められると、そのときのスライドドアが全閉状態となる位置から所定の範囲に位置しているか否かが判別される。そして、スライドドアが所定の範囲に位置しているが、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合(スライドドアが半ドア状態でない場合)には、クローザを動作させずに、スライド装置によるスライドドアの閉方向へのスライドが再開される。これにより、スライドドアがスライド自在(フリー)となることを抑制できる。また、スライドドアが閉方向にスライドするので、ストライカをラッチと係合させることができ、この係合によりラッチをハーフラッチ位置に変位させることができる。
そして、ラッチがハーフラッチ位置に変位している状態で、クローザを動作させれば、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させることができ、スライドドアを全閉状態で保持することができる。
本発明によれば、ドアハンドルが操作された状態でスライドドアが全閉状態に至っても、ラッチによりストライカを拘束することができ、スライドドアの半ドア状態ないしは全閉状態を保持することができる。
本発明の一実施形態に係る電動スライドドア制御装置が搭載される車両の右側面図である。 スライドドアの開閉動作の制御に関する構成を示すブロック図である。 全閉動作制御の流れを示すフローチャートである。 全開動作制御の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動スライドドア制御装置が搭載される車両1の右側面図である。
車両1は、たとえば、ミニバンタイプの自動車である。図1には、車両1の右側面のみが示されているが、車両1の左右の両側面には、フロントドア開口2およびリヤドア開口3が形成されており、そのフロントドア開口2およびリヤドア開口3をそれぞれ開閉するヒンジドア4およびスライドドア5が設けられている。
ヒンジドア4は、その前端部に配置されたヒンジを支点とする揺動により、フロントドア開口2を開閉する。ヒンジドア4の外表面には、ヒンジドア4を開閉するために操作されるアウトドアハンドル6が設けられている。
スライドドア5は、図1に二点鎖線と実線とで示されるように、前後方向のスライドにより、リヤドア開口3を開閉する。スライドドア5の外表面には、スライドドア5を開閉するために操作されるアウトドアハンドル7が設けられている。
なお、図示されないが、ヒンジドア4およびスライドドア5の車室内側の面にも、それぞれヒンジドア4およびスライドドア5を開閉するために操作されるドアハンドル(インドアハンドル)が設けられている。以下の説明において、スライドドア5のアウトドアハンドル7とインドアハンドルとを区別する必要がないので、これらを総称して「ドアハンドル7」という。
<電動スライドドア>
図2は、スライドドア5の開閉動作の制御に関する構成を示すブロック図である。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が搭載されている。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。図2には、スライドドア5の開閉動作を制御するためのECU(スライドドアECU)11のみが示されているが、車両1には、各部を制御するため、複数のECUが搭載されている。スライドドアECU11を含む複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
スライドドア5には、電動スライドドア(パワースライドドア)が採用されており、スライドドア5は、手動での開閉はもちろん、電動での開閉が可能である。スライドドア5には、電動開閉のためのドアスライドユニット21が設けられている。ドアスライドユニット21には、ドアモータ22およびスライド機構23が含まれる。
スライド機構23は、たとえば、ドアモータ22の駆動力により回転されるプーリおよびプーリの回転に伴って走行移動するベルトなどを備え、ドアモータ22の駆動力によりスライドドア5を前後方向にスライドさせる機構である。スライド機構23は、その動力伝達経路上に電磁クラッチを備えない、いわゆるクラッチレスの構成を採用している。
ドアスライドユニット21にはさらに、ドア位置センサ24およびモータ電流センサ25が含まれる。
ドア位置センサ24は、たとえば、スライドドア5の移動に伴って回転する回転体(ローラなど)に関連して設けられ、その回転体の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する。ドア位置センサ24の検出信号は、スライドドアECU11に入力される。スライドドアECU11は、ドア位置センサ24から入力されるパルス信号の数に基づいて、スライドドア5の位置を取得する。
モータ電流センサ25は、ドアモータ22に供給される電流に応じた検出信号を出力する。モータ電流センサ25の検出信号は、スライドドアECU11に入力される。スライドドアECU11は、モータ電流センサ25の検出信号からドアモータ22に流れる電流値を取得する。
また、スライドドア5には、ドアクローザユニット31が設けられている。ドアクローザユニット31には、クローザモータ32およびロック機構33が含まれる。
ロック機構33は、スライドドア5にそれぞれ回動可能に設けられたラッチおよびラチェットを備え、ラッチが車体に設けられたストライカを拘束した状態で、ラチェットがラッチと係合することにより、スライドドア5を全閉状態で保持する機構である。
より具体的には、スライドドア5が全開状態から閉方向に移動すると、その移動の途中で、ラッチに形成された係合溝に車体に設けられたストライカが受け入れられて、ラッチがハーフラッチ位置に回動する。これにより、ラッチがストライカを拘束するとともにラチェットがラッチと係合し、スライドドア5がいわゆる半ドア状態となる。スライドドア5が半ドア状態から閉方向にさらに移動すると、ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動して、ラチェットとラッチとの係合が一旦外れた後に再び係合する。この係合により、ラッチの回動が規制されて、スライドドア5が全閉状態で保持される。また、ロック機構33には、スライドドア5の半ドア状態または全閉状態でユーザによりドアハンドル7(図1参照)を手前に引き寄せる操作(以下、単に「操作」という。)がなされたときに、ラッチがハーフラッチ位置またはフルラッチ位置からストライカの拘束を解除する位置に移動するよう機械的に構成されている。
ラッチがハーフラッチ位置に位置する状態で、クローザモータ32が駆動されると、そのクローザモータ32の駆動力により、ラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置に回動する(クローズ動作)。ラッチのハーフラッチ位置からフルラッチ位置への回動に伴って、ストライカが移動し、スライドドア5が半ドア状態から全閉状態に遷移する。
ドアクローザユニット31にはさらに、ラッチの回動位置を検出するため、ハーフラッチスイッチ34、フルラッチスイッチ35およびラチェットスイッチ36が含まれる。
ハーフラッチスイッチ34は、たとえば、ラッチがハーフラッチ位置に位置するときにオフ信号を出力し、ラッチがハーフラッチ位置以外の位置に位置するときにオン信号を出力する。
フルラッチスイッチ35は、たとえば、ラッチがフルラッチ位置に位置するときにオフ信号を出力(信号出力なし)し、ラッチがフルラッチ位置以外の位置に位置するときにオン信号を出力(信号出力あり)する。
ラチェットスイッチ36は、たとえば、ラチェットがラッチに係合した状態でオフ信号を出力し、ラチェットとラッチとの係合が解除された状態でオン信号を出力する。
スライドドアECU11は、ハーフラッチスイッチ34、フルラッチスイッチ35およびラチェットスイッチ36から出力される信号に基づいて、ラッチがハーフラッチ位置、フルラッチ位置またはハーフラッチ位置およびフルラッチ位置以外の位置のいずれに位置するかを取得する。
また、スライドドアECU11には、ドアハンドルスイッチ41のオン/オフ信号が入力される。ドアハンドルスイッチ41は、モーメンタリ動作式のスイッチであり、ドアハンドル7の操作がなされている間はオン信号を出力し、その操作がなされていない間はオフ信号を出力する。
たとえば、スライドドア5の全閉状態でドアハンドル7の操作がなされると、スライドドアECU11により、スライドドア5の位置および移動速度ならびにドアモータ22に流れる電流の電流値などに基づいて、スライドドア5が開動作するように、車両1に搭載されているバッテリからドアモータ22に供給される電流が制御される。また、スライドドア5が全開状態でドアハンドル7の操作がなされると、スライドドアECU11により、ドアモータ22に流れる電流の電流値などに基づいて、スライドドア5が閉動作するように、車両1に搭載されているバッテリからドアモータ22に供給される電流が制御される。また、ロック機構33のラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させるために、スライドドアECU11により、バッテリからクローザモータ32に供給される電流が制御される。
<全閉動作制御>
図3は、全閉動作制御の流れを示すフローチャートである。
スライドドア5が全開状態でドアハンドル7が操作されるか、または、スライドドア5が全開状態、全閉状態または半ドア状態のいずれでもない状態でドアハンドル7が操作されて、スライドドア5が閉方向に移動されると、スライドドアECU11により、図3に示される全閉動作制御が実行される。
全閉動作制御が開始されると、まず、ドアモータ22に供給される電流が制御されて、スライドドアユニット21によるスライドドア5の閉動作(以下、「PSD閉動作」という。)が開始される(ステップS11)。
次に、スライドドア5の位置が取得されて、スライドドア5が全閉状態となる位置(全閉位置)から開方向に所定の反転開作動禁止範囲に位置しているか否かが判別される(ステップS12)。
スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置していない場合(ステップS12のNO)、PSD閉動作が継続される(ステップS11)。
スライドドア5が閉方向に移動して反転開作動禁止範囲に入ると(ステップS12のYES)、条件Aが成立しているか否かが判別される(ステップS13)。条件Aは、ドアハンドルスイッチ41がオフ信号を出力(ドアハンドルスイッチ41がオフ)しているという条件である。
条件Aが成立している場合(ステップS13のYES)、つまりドアハンドルスイッチ41がオフである場合、条件Bまたは条件Cが成立しているか否かが判別される(ステップS14)。条件Bは、ハーフラッチスイッチ34がオフ信号を出力し、かつ、ラチェットスイッチ35がオフ信号を出力しているという条件である。条件Cは、ハーフラッチスイッチ34がオフ信号を出力し、かつ、その状態が所定時間継続しているという条件である。したがって、条件Bまたは条件Cが成立している場合、ラッチがハーフラッチ位置に位置し、スライドドア5が半ドア状態になっている。一方、条件Bおよび条件Cのいずれも成立していない場合、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない。
条件Bおよび条件Cの両方が成立していない場合(ステップS14のNO)、PSD閉動作が継続される(ステップS11)。これにより、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置し、ドアハンドル7が操作されていない状態で、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合には、PSD閉動作が継続されることになる。
条件Bまたは条件Cが成立すると(ステップS14のYES)、つまりラッチがハーフラッチ位置に位置し、ハーフラッチスイッチ34およびラチェットスイッチ35の両方がオフになるか、または、ハーフラッチスイッチ34がオフである状態が所定時間継続した場合には、PSD閉動作が停止される(ステップS15:PSD停止)。
PSD閉動作の停止後は、半ドア状態のスライドドア5を全閉状態にするため、クローザモータ32に電流が供給されて、ドアクローザユニット31によるクローズ動作が行われて(ステップS16)、全閉動作制御が終了される。
一方、条件Aが成立していない場合(ステップS13のNO)、つまりドアハンドル7の操作によりドアハンドルスイッチ41がオンである場合、挟み込み判定およびロック判定が行われる(ステップS17)。
挟み込み判定では、PSD閉動作中に挟み込みが発生したか否かが判定される。PSD閉動作中に、スライドドア5と車体などの他部材との間で異物の挟み込みが発生した場合、スライドドア5の移動速度が急減し、これに伴って、ドアモータ22の回転加速度が変化する。このドアモータ22の回転加速度の変化に応じて、ドアモータ22の回転速度が所定速度に保持されるように、ドアモータ22に供給される電流値が増大する。したがって、ドアモータ22に供給される電流値が所定の挟み込み電流閾値を超えたか否かにより、挟み込みが発生したか否かを判定することができる。
ロック判定では、ドアハンドル7の操作がなされたままスライドドア5が全閉位置に到達したか否かが判定される。ドアハンドル7の操作がなされたままスライドドア5が全閉位置に到達すると、ラッチがストライカに衝突して、スライドドア5の移動速度が急減し、これに伴って、ドアモータ22の回転加速度が変化する。このドアモータ22の回転加速度の変化に応じて、ドアモータ22の回転速度が所定速度に保持されるように、ドアモータ22に供給される電流値が増大する。したがって、ドアモータ22に供給される電流値が所定のロック電流閾値を超えたか否かにより、ドアハンドル7の操作がなされたままスライドドア5が全閉位置に到達したか否かを判定することができる。
挟み込み判定で挟み込みの発生が判定されず、かつ、ロック判定でスライドドア5の全閉位置への到達が判定されない場合(ステップS17のNO)、PSD閉動作が継続される(ステップS11)。スライドドア5が反転開作動禁止範囲に入った後もドアハンドル7が操作されている場合、ラッチがハーフラッチ位置に位置していないので、PSD開動作が停止されて、ドアクローザユニット31によるクローズ動作が行われても、ラッチが回動せず、ラッチによりストライカが拘束されない。そのため、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に入った後、ドアハンドル7が操作されながらPSD開動作が継続している場合、PSD閉動作がそのまま継続される。
挟み込み判定で挟み込みの発生が判定されるか、または、ロック判定でスライドドア5の全閉位置への到達が判定されると(ステップS17のYES)、PSD閉動作が停止される(ステップS18:PSD停止)。
その後、条件Aが成立しているか否かが再び判別される(ステップS19)。ここで、挟み込みが発生した場合には、ユーザがスライドドア5を開けようとしてドアハンドル7を操作すると考えられる。一方、ドアハンドル7の操作がなされたままスライドドア5が全閉位置に到達した場合には、ユーザがドアハンドル7の操作を止めると考えられる。
条件Aが成立していない場合(ステップS19のNO)、つまりドアハンドル7の操作が続けられている場合、挟み込みが発生している可能性があるため、PSD閉動作が停止し続けられる。これにより、挟み込みによる異物へのダメージを軽減することができる。
条件Aが成立している場合(ステップS19のYES)、つまりドアハンドル7の操作が止められた場合、スライドドア5の位置が取得されて、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置しているか否かが判別される(ステップS20)。
スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置している場合(ステップS20のYES)、条件Bまたは条件Cが成立しているか否かが判別される(ステップS21)。
条件Bおよび条件Cの両方が成立していない場合(ステップS21のNO)、PSD閉動作が再開される(ステップS11)。これにより、ドアハンドル7の操作がなされたままPSD閉動作が継続されて、スライドドア5が全閉位置に到達し、ドアハンドル7の操作が止められて、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合、PSD閉動作が再開されることになる。
条件Bまたは条件Cの一方が成立している場合(ステップS21のYES)、つまりラッチがハーフラッチ位置に位置している場合には、スライドドア5が半ドア状態であるので、半ドア状態のスライドドア5を全閉状態にするため、クローザモータ32に電流が供給されて、ドアクローザユニット31によるクローズ動作が行われて(ステップS16)、全閉動作制御が終了される。
一方、条件Aが成立している場合であって、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置していない場合(ステップS20のNO)、すなわち、ドアハンドル7の操作が止められたときにスライドドア5が反転開作動禁止範囲外に位置する場合には、挟み込みの発生によりユーザがスライドドア5を開けようとした可能性があるため、スライドドア5が一時停止状態にされて(ステップS22)、全閉動作制御が終了される。ドアモータ22の回転速度が0に一致するように、ドアモータ22に供給される電流を制御することによりて、スライドドア5を停止した状態に保持することができる。
<全開動作制御>
図4は、全開動作制御の流れを示すフローチャートである。
スライドドア5が全閉状態でドアハンドル7が操作されるか、または、スライドドア5が全開状態、全閉状態または半ドア状態のいずれでもない状態でドアハンドル7が操作されて、スライドドア5が開方向に移動されると、スライドドアECU11により、図3に示される全開動作制御が実行される。
全開動作制御が開始されると、まず、ドアモータ22に供給される電流が制御されて、スライドドアユニット21によるスライドドア5の開動作(以下、「PSD開動作」という。)が開始される(ステップS31)。
次に、スライドドア5の位置が取得されて、スライドドア5が全開状態となる位置(全開位置)から閉方向に所定の反転閉作動禁止範囲に位置しているか否かが判別される(ステップS32)。
スライドドア5が反転閉作動禁止範囲に位置していない場合(ステップS32のNO)、PSD開動作が継続される(ステップS31)。
スライドドア5が開方向に移動して反転閉作動禁止範囲に入ると(ステップS32のYES)、ロック判定が行われる(ステップS33)。
ロック判定では、スライドドア5が全開位置に到達したか否かが判定される。スライドドア5が全開位置に到達すると、スライドドア5の移動速度が急減し、これに伴って、ドアモータ22の回転加速度が変化する。このドアモータ22の回転加速度の変化に応じて、ドアモータ22の回転速度が所定速度に保持されるように、ドアモータ22に供給される電流値が増大する。したがって、ドアモータ22に供給される電流値が所定のロック電流閾値を超えたか否かにより、スライドドア5が全開位置に到達したか否かを判定することができる。
ロック判定でスライドドア5の全開位置への到達が判定されない場合(ステップS33のNO)、PSD開動作が継続される(ステップS31)。
ロック判定でスライドドア5の全開位置への到達が判定されると(ステップS33のYES)、ドアハンドルスイッチ41がオフ信号を出力(ドアハンドルスイッチ41がオフ)しているか否かが判定される(ステップS34)。
ドアハンドル7が操作されておらず、ドアハンドルスイッチ41がオフである場合(ステップS34のYES)、スライドドア5が全開位置に達しているので、PSD閉動作が停止されて(ステップS35:PSD停止)、全開動作制御が終了される。
一方、ロック判定でスライドドア5の全開位置への到達が判定されたが(ステップS34のNO)、ドアハンドル7が操作されて、ドアハンドルスイッチ41がオンである場合(ステップS34のNO)、PSD開動作の途中でユーザがドアハンドル7を操作して、スライドドア5を停止させようとしたと考えられる。そのため、ドアハンドルスイッチ41がオンである場合にも(ステップS34のNO)、PSD閉動作が停止される(ステップS36:PSD停止)。
その後、ドアハンドルスイッチ41からオフ信号が出力されたか否かが判別される(ステップS37)。
ドアハンドル7の操作が続けられている間(ステップS37のNO)、PSD閉動作が停止される(ステップS36)。
ドアハンドル7の操作が止められて、ドアハンドルスイッチ41がオフになると(ステップS37のYES)、PSD開動作が再開される(ステップS31)。
<作用効果>
以上のように、全閉動作制御では、PSD閉動作により、スライドドア5が全閉位置から開方向に所定の反転開作動禁止範囲に入ると、スライドドアECU11により、ドアハンドル7が操作されているか否かが判別され、ドアハンドル7が操作されていない場合には、ラッチがハーフラッチ位置に位置しているか否かが判別される。そして、ドアハンドル7が操作されておらず、かつ、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合には、PSD閉動作が継続される。これにより、スライドドア5がスライド自在(フリー)となることを抑制できる。また、PSD閉動作の継続により、スライドドア5が閉方向にスライドするので、ストライカをラッチと係合させることができ、この係合によりラッチをハーフラッチ位置に変位させることができる。
また、PSD閉動作によるスライドドアのスライド中に、ドアハンドル7が操作されている場合において、ドアモータ22に供給される電流値が所定の挟み込み電流閾値を超えるか、または、所定のロック電流閾値を超えた場合、PSD閉動作が停止(中止)される。挟み込みが発生した場合には、PSD閉動作が停止されることにより、挟み込みによる異物へのダメージを軽減することができる。
その後、ドアハンドル7の操作が止められると、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置しているか否かが判別される。そして、スライドドア5が反転開作動禁止範囲に位置しているが、ラッチがハーフラッチ位置に位置していない場合には、PSD閉動作が再開される。これにより、スライドドア5がスライド自在となることを抑制できる。また、PSD閉動作の継続により、スライドドア5が閉方向にスライドするので、ストライカをラッチと係合させることができ、この係合によりラッチをハーフラッチ位置に変位させることができる。
そして、ラッチがハーフラッチ位置に変位した状態で、ドアクローザユニット31によるクローズ動作が行われることにより、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に変位させることができ、スライドドア5を全閉状態で保持することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、スライドドアECU11がそれ単独で1つのECUとして構成されているが、1つのECUにスライドドアECU11の機能と他のECUの機能とが組み込まれてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
5:スライドドア
7:ドアハンドル
11:スライドドアECU(電動スライドドア制御装置、ハーフラッチ判別手段、操作判別手段、閉動作継続手段)
21:ドアスライドユニット(スライド装置)
31:ドアクローザユニット(クローザ)
33:ロック機構

Claims (2)

  1. スライドドアと、前記スライドドアに設けられたドアハンドルと、ラッチがストライカの拘束を解除した状態で前記スライドドアを開閉可能とし、前記ラッチのハーフラッチ位置で前記ラッチがストライカを拘束することにより前記スライドドアを半ドア状態に保持し、前記ラッチのフルラッチ位置で前記ラッチが前記ストライカを拘束することにより前記スライドドアを全閉状態に保持し、前記ドアハンドルの操作に機械的に連動して前記ラッチによる前記ストライカの拘束が解除されるように構成されたロック機構と、前記スライドドアを電動で開閉方向にスライドさせるスライド装置と、前記ラッチを前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に変位させるクローザとを備える車両に用いられて、前記スライドドアの開閉動作を制御する電動スライドドア制御装置であって、
    前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するか否かを判別するハーフラッチ判別手段と、
    前記ドアハンドルが操作されているか否かを判別する操作判別手段と、
    前記スライド装置による前記スライドドアの閉方向へのスライド中、前記スライドドアが前記全閉状態となる位置から所定の範囲に位置する状態おいて、前記操作判別手段により前記ドアハンドルが操作されていないと判別され、かつ、前記ハーフラッチ判別手段により前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置していないと判別される場合に、前記クローザを動作させずに、前記スライド装置による前記スライドドアの閉方向へのスライドを継続させる閉動作継続手段とを含む、電動スライドドア制御装置。
  2. スライドドアと、前記スライドドアに設けられたドアハンドルと、ラッチがストライカの拘束を解除した状態で前記スライドドアを開閉可能とし、前記ラッチのハーフラッチ位置で前記ラッチがストライカを拘束することにより前記スライドドアを半ドア状態に保持し、前記ラッチのフルラッチ位置で前記ラッチが前記ストライカを拘束することにより前記スライドドアを全閉状態に保持し、前記ドアハンドルの操作に機械的に連動して前記ラッチによる前記ストライカの拘束が解除されるように構成されたロック機構と、前記スライドドアを電動で開閉方向にスライドさせるスライド装置と、前記ラッチを前記ハーフラッチ位置から前記フルラッチ位置に変位させるクローザとを備える車両に用いられて、前記スライドドアの開閉動作を制御する電動スライドドア制御装置であって、
    前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するか否かを判別するハーフラッチ判別手段と、
    前記ドアハンドルが操作されているか否かを判別する操作判別手段と、
    前記スライドドアの開閉動作の駆動源であるモータに供給される電流値を取得する電流値取得手段と、
    前記スライド装置による前記スライドドアの閉方向へのスライド中に、前記ドアハンドルが操作されていると判別されている状態で、前記電流値取得手段により取得される電流値が判定閾値を超えた場合、前記スライド装置による前記スライドドアのスライドを中止させ、その後、前記ドアハンドルが操作されていないと判別されたときに、前記スライドドアが前記全閉状態となる位置から所定の範囲に位置し、前記ハーフラッチ判別手段により前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置していないと判別される場合に、前記クローザを動作させずに、前記スライド装置による前記スライドドアの閉方向へのスライドを再開させる閉動作再開手段とを含む、電動スライドドア制御装置。
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