JP2018140895A - 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法 - Google Patents

青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018140895A
JP2018140895A JP2017036018A JP2017036018A JP2018140895A JP 2018140895 A JP2018140895 A JP 2018140895A JP 2017036018 A JP2017036018 A JP 2017036018A JP 2017036018 A JP2017036018 A JP 2017036018A JP 2018140895 A JP2018140895 A JP 2018140895A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
mass
titanium oxynitride
white
titanium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017036018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6866184B2 (ja
Inventor
謙介 影山
Kensuke Kageyama
謙介 影山
真也 白石
Shinya Shiraishi
真也 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Electronic Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Electronic Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Electronic Chemicals Co Ltd filed Critical Mitsubishi Materials Electronic Chemicals Co Ltd
Priority to JP2017036018A priority Critical patent/JP6866184B2/ja
Publication of JP2018140895A publication Critical patent/JP2018140895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866184B2 publication Critical patent/JP6866184B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Conductive Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】白色導電材に青顔料を添加しなくても得ることができる、青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法を提供する【解決手段】チタン、酸素、窒素を主成分とし、酸素濃度が32〜38質量%、窒素濃度が0.5〜7質量%である単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末であって、L値が25以上であり、b値が−1.5以下であり、粉体体積抵抗率が1×102Ω・cm以上5×104Ω・cm以下である青白色酸窒化チタン粉末。【選択図】なし

Description

本発明は、白色導電材に青顔料を添加しなくても青白色の導電材を得ることができる、青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法に関する。より詳しくは、青白酸窒化チタン粉末を分散した分散液、導電塗料、及び導電膜に関する。
導電性粉末は帯電防止、帯電制御、静電防止、防塵等の用途に現在広く用いられている。従来の導電性粉末として、白色導電性粉末が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の白色導電性粉末は、酸化チタン粒子と、前記酸化チタン粒子の表面を被覆する酸化錫粒子を具備し、前記酸化チタン粒子は、K、Mg、Nb、及びZrを、それぞれ0.01〜0.5質量%含有し、前記酸化チタン粒子の結晶構造がルチル構造であり、前記酸化チタン粒子の平均粒子径が100〜500nmであり、前記酸化錫粒子の平均粒子径が1〜50nmである。即ち、特許文献1の白色導電性粉末は、導電性を高めるために、酸化チタン等の白色粉末と、この白色粉末を被覆する酸化錫からなる。しかしながら、酸化錫を用いた白色導電粉末では、酸化チタンをコアとし、酸化錫系導電材をシェルとするコアシェル粒子であり、このコアシェル粒子では、分散体作製時において、より微粒化しようとして粉砕時に高い負荷をかけると、シェルである酸化錫系導電材が剥離することにより、導電性が低下して、ばらつくという問題が生じる。このコアシェル粒子の分散体作製時の問題を解決するためには、単一粒子を用いるのが有効であり、単一粒子を得るためにアンモニアガスで酸化チタンを加熱還元する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この方法では、二酸化チタンを加熱還元する際に、水素ガスに代えてアンモニアガスを採用することにより、還元温度を500〜1000℃、好ましくは700〜900℃の温度で、しかも比較的短時間(6時間以内)の処理で低次酸化チタン粉末と同等の黒色系の色彩を有する顔料が得られる。一方、電子機器、家電製品の筐体、クリーンウエア、クリーン紙、医療機関の室内壁材など清潔感を持たせたい場合にその外観を純白色でなく、青白色化したい要望がある。このため、青白色の導電性粉末が求められているが、特許文献1で開示された方法では、青みを呈する白色導電材を得られないため、白色導電材に青顔料を添加しなければならず、この際の作業が煩雑になるという問題がある。
特開2012−151107号公報(請求項1、段落[0002]) 特開昭58−180413号公報(請求項1、第2頁左上欄第6〜21行目、第1表、第2表)
しかし、上記従来の特許文献2に示された方法では、得られる顔料は、還元温度700〜900℃の範囲では黒色であり、還元温度が低いと灰色から青黒色であり、還元温度が高過ぎると紫黒色になる。このため、この方法では青白色の顔料を得ることができない。また酸化チタンに起因する粒子径10μmを超える粗大粒子が存在することがあり、この粗大粒子は還元されると強く焼結し、粉砕できないという問題がある。
本発明の目的は、白色導電材に青顔料を添加しなくても青白色の導電材を得ることができる、青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、チタン、酸素、窒素を主成分とし、酸素濃度が32〜38質量%、窒素濃度が0.5〜7質量%である単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末であって、L値が25以上であり、b値が−1.5以下であり、粉体体積抵抗率が1×10Ω・cm以上5×10Ω・cm以下であることを特徴とする。
本発明の第2の観点は、粒径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有する二酸化チタンを、アンモニアガスに水蒸気を加えた混合ガスにより、500〜850℃の温度範囲で加熱還元して青白色酸窒化チタン粉末を製造する方法であることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、前記混合ガス中の水分量が0.1〜3.0質量%であることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1の観点の酸窒化チタン粉末又は第2若しくは第3の観点の方法で製造された酸窒化チタン粉末を分散した分散液であることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第4の観点の分散液を塗料化した導電塗料であることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第5の観点の導電塗料を成膜した導電膜であることを特徴とする。
本発明の第1の観点の酸窒化チタン粉末では、チタン、酸素、窒素を主成分とし、酸素濃度が32〜38質量%、窒素濃度が0.5〜7質量%であり、L値が25以上であり、b値が−1.5以下であり、粉体体積抵抗率が1×10Ω・cm以上5×10Ω・cm以下である。この結果、白色導電材に青顔料を添加しなくても、青白色酸窒化チタン粉末を得ることができる。また、酸窒化チタン粉末はコアシェルではなく単一粒子であるため、粉砕強化時に導電性が低下する問題がない。更に、酸化チタンの一部が窒化されていることにより光触媒機能が強化され、帯電防止壁の汚れ防止により一層の効果がある。
本発明の第2の観点の青白色酸窒化チタン粉末を製造する方法では、粒径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有する二酸化チタンを、アンモニアガスに水蒸気を加えた混合ガスにより、500〜850℃の温度範囲で加熱還元して青白色酸窒化チタン粉末を製造する。この結果、コアシェル粒子におけるような、分散体作製時において、より微粒化しようとして粉砕時に高い負荷をかけると、シェルである酸化錫系導電材が剥離して、導電性が低下する、ばらつくという問題が生じない。
本発明の第3の観点の酸窒化チタン粉末では、前記混合ガス中の水分量が0.1〜3.0質量%であるから、アンモニア分解反応が起こるため窒化物の生成が抑えられる。
本発明の第4の観点の分散液は、第1の観点の酸窒化チタン粉末又は第2若しくは第3の観点の方法で製造された酸窒化チタン粉末を分散したものであるから、青白色を呈した導電膜を作製できる分散液を得ることができる。
本発明の第5の観点の導電塗料は、第4の観点の分散液を塗料化したものであるから、青白色を呈した導電膜を作製できる導電塗料を得ることができる。
本発明の第6の観点の導電膜は、第5の観点の導電塗料を成膜したものであるから、超高精度の塗膜抵抗制御が可能であり、膜厚を薄くすることもできる。
次に本発明を実施するための形態を説明する。本発明の酸窒化チタン粉末は、チタン、酸素、窒素を主成分とし、酸素濃度が32〜38質量%、窒素濃度が0.5〜7質量%である単一粒子からなる酸窒化チタン粉末であって、L値が25以上であり、b値が−1.5以下であり、粉体体積抵抗率が1×10Ω・cm以上5×10Ω・cm以下である。ここで、酸素濃度を32〜38質量%と限定したのは、32質量%未満ではL値が25未満となり黒色膜となるからであり、38質量%を超えると体積抵抗率が悪くなるからである。また、窒素濃度を0.5〜7質量%と限定したのは、0.5質量%未満では体積抵抗率が悪くなるからであり、7質量%を超えるとL値が25未満となり酸窒化チタン粉末が黒色となり、青白色にならないからである。L値を25以上と限定したのは、25未満では酸窒化チタン粉末が黒色となるからである。b値を−1.5以下と限定したのは、−1.5より大きいと青みがなくなるからである。
また青白色酸窒化チタン粉末は、10MPaの圧力で固めた圧粉体の状態での体積抵抗率が1×10Ω・cm以上5.0×10Ω・cm以下、好ましくは2×10Ω・cm以上であって3×10Ω・cm以下である。また上記体積抵抗率は、例えば、横河電機社製のデジタルマルチメーター(型式:DM7561)を用いて、加圧された粉末試料(圧粉体)を上下の金属電極ではさみ、測定される。また、青白色酸窒化チタン粉末の圧粉体の状態での体積抵抗率を1×10Ω・cm以上に限定したのは、1×10Ω・cm未満では青白色酸窒化チタンの窒化が進行してしまい、十分な絶縁性を得ることができないからである。更に体積抵抗率を5.0×10Ω・cm以下に限定したのは、5.0×10Ω・cmより高いと目的とする導電性が消失してしまうからである。
青白色酸窒化チタン粉末の平均粒径は、100〜250nmの範囲内であることが好ましい。この青白色酸窒化チタン粉末の平均粒径は、動的光散乱法を用いた粒度分布測定装置(堀場製作所社製、動的光散乱式粒子径分布測定装置LB−550)にて測定した体積累積中位径(Median径、D50)をいう。ここで、上記酸窒化チタン粉末の平均粒径の好ましい範囲を100nm〜250nmに限定したのは、100nm未満では隠蔽力が無くなり易く、250nmを超えると粒子が大き過ぎて、膜の表面粗さが粗くなり易いからである。
青白色膜形成用混合粉末を作製するために用いられる二酸化チタン粉末としては、例えば、正方晶(アナターゼ型、ルチル型)系二酸化チタン、斜方晶(ブルッカイト型)系二酸化チタン等の二酸化チタンの粉末がいずれも使用可能であるが、酸窒化チタン粉末の生成率が高くなる観点から、正方晶系二酸化チタン粉末が好ましい。この二酸化チタン粉末は、比表面積の測定値から球形換算した平均一次粒径で300nm以下であることが、BET法により測定される比表面積が5〜90m/gの酸窒化チタン粉末を得るために好ましく、粉末の取扱い易さから、平均一次粒径30nm以上250nm以下であることが更に好ましい。
本発明での粉末色調はハンターの提唱しているL、a、b指数を用いる。青白色酸窒化チタン粉末の明度指数L値は、例えば日本分光社製のカラーコンピュータ(型式:SE−7700)を用いて求める。ここで、青白色酸窒化チタン粉末の明度指数L値を25以上に限定したのは、25未満では白色度が不足して青白色顔料が得られないからである。
青白色導電性粉末に、0.25mW/cmの強度の紫外線(UV)を、2J/cmの照射量(すなわち8000秒)まで、室温で照射した後のLab表色系におけるL値と、紫外線照射前のL値との差(ΔL)の絶対値が、4以下であることが好ましい。この場合、青白色導電性粉末の白色度の変化が少ない。
また、酸窒化チタン粒子は、K、Mg、Nb、及びPを、それぞれ0.01〜0.5質量%含有する。それぞれの元素の含有量は、好ましくは0.01〜0.3質量%であり、より好ましくは0.01〜0.2質量%である。K、Mg、Nb、及びPを上記の含有量で含有しない高純度の酸窒化チタン粒子では、酸窒化チタン粒子に紫外線が照射される際、酸窒化チタン粒子の表面から電子が飛び出して正孔ができ、酸窒化チタンのL値が下がってしまう。これに対して、K、Mg、Nb、及びPを上記の含有量で含有することにより、正孔が生じにくくなり、L値の低下を防ぐことができると考えられる。また、K、Mg、Nb、及びPを上記の含有量よりも多く含有する酸化チタン粒子は、L値が低くなり、隠蔽力が劣る。
青白色導電性粉末のアセトアルデヒド分解能力は、還元前の酸化チタン粒子のアセトアルデヒド分解能力よりも高いことが好ましい。ここで、アルデヒド分解能力は、以下のように測定される。
まず、5dmのテドラーバック(A)に、アセトアルデヒドの濃度が200ppmに
なるように、空気とアセトアルデヒド(試験空気)を充填する。そしてガス検知管でアセ
トアルデヒド濃度が200ppmであることを確認する。次に、真空にした3dmのテ
ドラーバック(B)に、テドラーバック(A)の試験空気を移す。別途、直径:100m
m、高さ:10mmのシャーレに5gの白色導電性粉末を均一に充填する。このシャーレ
を、テドラーバック(A)に入れ、テドラーバック(A)を密封し、真空にする。次に、
テドラーバック(A)に、テドラーバック(B)の試験空気を移す。このテドラーバック
(A)を、紫外線照射装置にセットし、暗幕内で、1mW/cmの紫外線強度で、1時
間照射する。照射後、テドラーバック(A)のアルデヒド濃度を、ガス検知管で測定する
このように構成された青白色酸窒化チタン粉末の製造方法を説明する。先ず、平均粒子径200〜300nm、ルチル型構造、K含有量が0.07質量%、Mg含有量が0.06質量%、Nb含有量が0.10質量%、P含有量が0.10質量%である二酸化チタン粉末(TiO)を用意する。次に、この二酸化チタン粉末をボールミルにより粉砕、造粒する。この造粒した粉末は、粒子径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒子径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有している。造粒した粉末にチタン微粒子をチャージする。この造粒粉を、還元ガスにより還元して青白色酸窒化チタンの粉末を得る。ここで、還元はアンモニアガスによるガス還元、金属チタン及びアルキルアミンを使用する方法が可能だが、アンモニアガスを使用した方が組成を制御し易い。アンモニアガスを用いて還元すると、化学式:TiN(但し、X=0.1〜1.0,Y=0.1〜2.0)で表される青白色酸窒化チタンが生成される。上記青白色酸化チタン粉末(TiO)の還元率は、反応温度を高くしたり、アンモニアガス流量を上げたり、或いは反応時間を延ばすことにより、コントロール可能であり、還元率が低いと、粉末の白色度が向上する。即ち、L値が高くなる。アンモニアガス(還元ガス)に水蒸気を加えた混合ガス中で還元して、青白色の酸窒化チタンの粉末母体とする。ここで、還元反応温度を500〜850℃の範囲とし、より好ましくは550〜850℃の範囲とする。還元反応温度が500℃より低いと還元反応が進まず導電性が不十分であり、850℃より高いと窒化反応が進み黒色になるからである。還元反応時間(白色酸化チタン粉末のアンモニアガスへの接触時間)を60〜1500分の範囲とし、より好ましくは70〜1400分の範囲とする。還元反応時間が60分より短いと反応が不均一であり1500分より長いと粉末が焼結するからであるからである。混合ガス中の水分量を0.1〜3.0質量%とし、より好ましくは0.02〜2.9質量%とする。混合ガス中の水分量が0.1質量%未満だと窒化が進み過ぎ3.0質量%より多いと還元が不十分となるからである。更に、この酸窒化チタンの粉末母体を粉砕することで、青白色導電性粉末を得る。この粉砕は、ハンマーミルにより平均粒子径が100nm〜250nmの範囲内になるまで粉砕することにより行われる。
なお、特許文献2では、二酸化チタン粉末がアンモニアガスで加熱還元される際に灰色から黒色の酸窒化チタン粉末しか得られないのに対し、本発明では青白色の酸窒化チタン粉末が得られるのは次の技術的理由からであると推察される。第1に、特許文献2では二酸化チタン粉末をアンモニアガス雰囲気中で加熱還元するのに対し、本発明では二酸化チタン粉末をアンモニアガスに水蒸気を加えた混合ガスにより加熱還元するため、二酸化チタン粉末が窒化されず低次酸化チタン(TiO)になり、粉末の色が青白色になると考えられる。第2に、特許文献2では出発二酸化チタン粉末の粒径が30〜300nmの範囲内である(特許文献2の第2表参照)のに対し、本発明では、粒子径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒子径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有することにより、酸化チタンの細かい粒子が優先的に還元され、粗大な凝集粒子の周囲に付着することで、粗大粒子の還元反応が進まず、黒色化せず青白化するからであると考えられる。なお、混合ガス中の好ましい水分量の範囲は、混合ガス(アンモニアガス、水蒸気)100質量%に対して0.1〜3.0質量%である。
混合ガス中の水分量を0.1〜3.0質量%としたのは、この範囲内の水分量により青色粉末が得られるからである。原理的には次のように考える。
まず、アンモニアが酸化チタンの還元反応に寄与するのは以下の反応式による。
TiO + NH → TiO + TiN + H
アンモニアガスに水を加えると逆反応が進み、以下のアンモニア分解反応が起こるため窒化物の生成が抑えられる。
NH → N + H
一方、水素ガスによる還元反応は進み、導電性の高いTiOが生成する。このため、黒色でなく、かつ導電性のある青色粉末が得られる。
〔分散液〕
本実施形態の分散液は、溶媒と、前記溶媒に分散された本実施形態の青白色導電性粉末を含有する。溶媒としては、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、トルエン、メチルエチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。
上記分散液の固形分濃度は、質量基準で10〜70%であり、好ましくは20〜60%である。水分散液のpHは3〜10であり、好ましくは4〜9である。固形分濃度が10%より少ないと塗膜の厚みが不足し充分な着色が得られず、70%より多いと塗料の粘度が高くなり取り扱いが難しくなるからであり、水分散液のpHが3未満だと樹脂や雰囲気が酸化されるからであり10より高いと増粘して取り扱いが難しくなるからである。ここで、固形分には、白色導電性粉末、無機分散剤及び有機分散剤が含まれる。
〔塗料〕
本実施形態の塗料は、上記分散液と、バインダーを含有する。分散液をバインダーと混合して塗料を製造する場合、塗料化の際の分散エネルギーを軽減できる。また、青白色導電性粉末の製造工程における脱水や乾燥に係るエネルギーを軽減できる。ここで、バインダーとしては、樹脂、シリカゾルゲル、ソーダガラス等が挙げられる。樹脂、シリカゾルゲル、ソーダガラスは、単独で使用できるが、シリカゾルゲル、ソーダガラスを樹脂と共に使用しても良い。シリカゾルゲル又はソーダガラスを含有することによって、青白色導電性粉末のパッキング(充填)効果が高められる。このため、塗料を基板に用いる場合、基板上での白色導電性粉末の充填効果が高められ、良好な導電性が得られる。また、シリカゾルゲルやソーダガラスは、耐熱性に優れる。このため、塗料を用いて形成された膜組成物が、デバイス化工程などの加熱処理を施される場合、熱による変質を防ぐことができる。樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、塩ビ−酢ビ樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、アクリル−スチレン共重合体、繊維素樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、石油樹脂、セラック、ロジン誘導体、ゴム誘導体などの天然系樹脂などが挙げられる。
青白色導電性粉末の配合量は、樹脂100質量部に対して、10〜90質量部であり、好ましくは20〜80質量部である。配合量が10質量部より少ないと着色力が不足するためであり90質量部より多いと密着性が不足するからである。
〔膜組成物〕
本実施形態の膜組成物は、本実施形態の青白色導電性粉末を含有する。本実施形態の塗料を導電性が要求される用途に使用する場合には、例えば塗料をプラスチック成形体、紙、高分子フィルムなどの絶縁性基体に塗布する。これにより、基体上に表面平滑性や密着性に優れた導電性の膜組成物を形成できる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
まず、平均粒径250nm、ルチル型構造、K含有量が0.07質量%、Mg含有量が0.06質量%、Nb含有量が0.10質量%、P含有量が0.10質量%である原料の二酸化チタン粉末を用意した。次に、この二酸化チタン粉末をボールミルにより粉砕、造粒した。この造粒した粉末は、粒径20〜50nmの微細粒子を10質量%、粒径500nm以上の凝集粒子を80質量%含有していた。この造粒粉にチタン微粒子を10gチャージし、石英製管状炉を用いて、混合ガス(アンモニアガス、水蒸気)100質量%に対して1.0質量%の水蒸気を加えたアンモニア雰囲気中で、温度750℃で還元して、青白色の酸窒化チタンの粉末母体とした。ここで、還元反応時間(白色酸化チタン粉末のアンモニアガスへの接触時間)を120分とした。更に、ハンマーミルを用いてこの粉末母体を粉砕することで、単一粒子の青白色導電性粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を実施例1とした。
<実施例2>
還元ガス中の水分量を3.0質量%とし、粒径500nm以上の酸化チタンの粗大粒子の割合を90質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を実施例2とした。
<実施例3>
還元ガス中の水分量を0.5質量%とし、還元温度を800℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を実施例3とした。
<実施例4>
還元ガス中の水分量を0.1質量%とし、還元温度を800℃とし、粒径20〜50nmの酸化チタンの微細粒子の割合を15質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を実施例4とした。
<実施例5>
還元ガス中の水分量を3.0質量%とし、還元温度を700℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を実施例5とした。
<比較例1>
還元ガス中の水分量を0.05質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を比較例1とした。
<比較例2>
特許文献1の実施例に準じた方法により、コアシェル粒子の酸窒化チタン粉末を作製した。即ち、平均粒子径:210nm、結晶構造:ルチル型構造、ルチル化度:97%、Mg含有量:0.06%、K含有量:0.07%、Zr含有量:0.02%、Nb含有量:0.10%である二酸化チタン粉末を用意した。この二酸化チタン粉末(100g)を、水(400g)に添加して、ビーズミルにて分散処理し、スラリーを作製した。次に、pHを1程度に維持し、かつ温度を90〜100℃に維持しながら、スラリー中に、SnCl(142g)とHPO(5.9g)の混合液と、苛性ソーダ水溶液とを同時に滴下し、中和反応を行った。反応後、得られた結晶物から副生塩及び金属不純物を除去するために、結晶物を洗浄し、次いで110℃で乾燥した。乾燥後の粉末を、0.04%のNHと99.96%のNの混合ガス雰囲気下、650℃で焼成した。ハンマーミルを用いて焼成物を粉砕することで、コアシェル構造の白色導電性粉末を得た。この白色酸窒化チタン粉末を比較例2とした。
<比較例3>
還元ガス中の水分量を4.0質量%とし、還元温度を700℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を比較例3とした。
<比較例4>
還元ガス中の水分量を3.0質量%とし、粒径500nm以上の凝集粒子の割合を70質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の黒色酸窒化チタン粉末を得た。この黒色酸窒化チタン粉末を比較例4とした。
<比較例5>
還元ガス中の水分量を3.0質量%とし、粒径20〜50nmの微細粒子の割合を8質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を比較例5とした。
<比較例6>
還元ガス中の水分量を3.2質量%とし、還元温度を700℃とし、粒径20〜50nmの微細粒子の割合を9質量%としたこと以外は、実施例1と同様にして、単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末を得た。この青白色酸窒化チタン粉末を比較例6とした。
<比較試験1及び評価>
実施例1〜5及び比較例1〜6の単一粒子の酸窒化チタン粉末又はコアシェル粒子の酸窒化チタン粉末について、酸素濃度、窒素濃度、明度指数L値、b値、体積抵抗率を、以下に示す方法で、それぞれ評価した。これらの結果を表1に示す。
Figure 2018140895
(1)酸素濃度及び窒素濃度
LECO社製酸素・窒素分析装置(型番:ON736)を用いて測定した。
(2)L値
L値は、日本分光社製のカラーコンピューター(型式:SE7700)を用いて測定し、L値が25以上であったものを良好とし、25未満のものを不足とした。
(3)b値
b値は、日本分光社製のカラーコンピューター(型番:SE7700)を用いて測定し、b値が−1.5以下のものを良好とした。
(4)体積抵抗率
体積抵抗率は、酸窒化チタン粉末又はコアシェル粉末を10MPaの圧力で固めた圧粉体の状態で、横河電機製のデジタルマルチメーター(型式:DM7561)を用いて、四端子四探針法により測定し、1x10〜5x10Ω・cmの範囲のものを良好とした。
表1から明らかなように、比較例1では、粉末体積抵抗率は0.9x10Ωと低かった。これは、ガス中の水分量が少なかったため粉末中の窒素濃度が高くなったことによると考えられる。
比較例2では、コアシェル粉末のL値は75以上でb値が2.6であり白色となった。
比較例3では、粉末体積抵抗率が1.0x10Ω・cmであった。これは、ガス中の水分量が多すぎたため還元反応が進まなかったことによると考えられる。
比較例4では、L値が20でb値が−1.3であり黒色となり、体積抵抗率は0.8x10Ω・cmと高かった。これは、凝集粒子の数が少なかったため還元反応が進み過ぎたことによると考えられる。
比較例5では、L値が51でb値が−3.1であり青白色となったが、体積抵抗率は1.0x10Ω・cmと高かった。これは、ガス中の水分量が多すぎたため還元反応が進まなかったことによると考えられる。
比較例6では、体積抵抗率が1.0x10Ω・cmと高かった。これは、ガス中の水分量が多すぎたため還元反応が進まなかったことによると考えられる。
これに対して、実施例1〜5では、ガス中の水分量を0.1〜3.0質量%とし、粒径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有させたため、粉末中の水素濃度が32〜38質量%、酸素濃度が0.5〜7%となり、L値が25以上でありb値が−1.5以下であり青白色となり、体積抵抗率が1x10〜5x10Ω・cmの範囲内の酸窒化チタン粉末が得られた。
<比較試験2及び評価>
実施例1〜5及び比較例1〜6の単一粒子の酸窒化チタン粉末又はコアシェル粒子の酸窒化チタン粉末について、平均粒径、アルデヒト分解能力、塗膜表面抵抗のばらつき(振れ幅)、及び紫外線照射前後のL値の変化を、以下に示す方法で、それぞれ評価した。これらの結果を表2に示す。
Figure 2018140895
(1)平均粒径
粉末の平均粒径は、動的光散乱法を用いた粒度分布測定装置(堀場製作所社製、動的光散乱式粒子径分布測定装置LB−550)にて測定した体積累積中位径(Median径、D50)により求めた。上記酸窒化チタン粉末の平均粒径の好ましい範囲を100nm〜250nmにした。
(2)アセトアルデヒド分解能力
アセトアルデヒド分解能力は、テドラーバッグにアセトアルデヒドおよび粉末5gを封入し、紫外線をUV照射量1mW/cmで1時間照射後のアセトアルデヒド減少量を、検知管を用いて測定した。減少量が90%以上であるものを「良好」とし、90%未満であるものを「不良」とした。
(3)塗膜表面抵抗のばらつき
塗膜表面抵抗は、酸窒化チタン粉末又はコアシェル粉末をビーズミルで20時間分散し、アクリル樹脂を添加し、100μm厚の塗膜を形成し、300x300mmのシートを形成した後、三菱化学アナリテック社製の抵抗率計(ハイレスタ(商標名)、型番MCP−HT450)を用いて30箇所測定し、この測定値からそのばらつきを求めた。
(4)紫外線照射前後のL値の変化
紫外線照射前のL値及び紫外線照射後のL値を、日本分光社製のカラーコンピューター(型式:SE7700)を用いて測定し、紫外線照射前と後でのL値の差を求めた。
比較例1では、黒色であるため紫外線を吸収するため、アセトアルデヒドの分解性が低く光活性機能が劣っていた。また、塗膜表面抵抗の振れ幅は±10%以上であり、L値の変化は8%であった。これは、比較例1では還元ガス中の水分量が少ないから窒化が進みすぎたためであると考えられる。
比較例2では、塗膜表面抵抗の振れ幅は±10%以上であった。これは、比較例2では分散処理によりコーティングしたコアとシェルとが剥離しているからであると考えられる。
比較例3では、塗膜表面抵抗の振れ幅は±5%以内であった。
比較例4では、黒色であるため紫外線を吸収するため、塗膜表面抵抗の振れ幅は±10%以上であり、L値の変化は9であった。これは、比較例4では凝集粒子が少なく還元反応が進み過ぎたからであると考えられる。
比較例5では、塗膜表面抵抗の振れ幅は±5%以内であった。
比較例6では、塗膜表面抵抗の振れ幅は±5%以内であった。
これに対して、実施例1〜5では、塗膜表面抵抗のばらつきが±5%以内であり、紫外線照射前後の粉末のL値の変化が4以内である導電膜が得られた。
本発明の青白酸窒化チタン粉末は、光触媒活性が求められる導電紙(クリーン紙)、帯電防止服(クリーンウェア)、導電糸、帯電防止塗料、帯電防止壁、帯電防止ローラー等として利用できる。

Claims (6)

  1. チタン、酸素、窒素を主成分とし、酸素濃度が32〜38質量%、窒素濃度が0.5〜7質量%である単一粒子の青白色酸窒化チタン粉末であって、L値が25以上であり、b値が−1.5以下であり、粉体体積抵抗率が1×10Ω・cm以上5×10Ω・cm以下である青白色酸窒化チタン粉末。
  2. 粒径20〜50nmの微細粒子を10質量%以上、粒径500nm以上の凝集粒子を80質量%以上含有する二酸化チタンを、アンモニアガスに水蒸気を加えた混合ガスにより、500〜850℃の温度範囲で加熱還元して青白色酸窒化チタン粉末を製造する方法。
  3. 前記混合ガス中の水分量が0.1〜3.0質量%である請求項2記載の酸窒化チタン粉末の製造方法。
  4. 請求項1記載の酸窒化チタン粉末又は請求項2若しくは3記載の方法で製造された酸窒化チタン粉末を分散した分散液。
  5. 請求項4記載の分散液を塗料化した導電塗料。
  6. 請求項5記載の導電塗料を成膜した導電膜。
JP2017036018A 2017-02-28 2017-02-28 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法 Active JP6866184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036018A JP6866184B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017036018A JP6866184B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018140895A true JP2018140895A (ja) 2018-09-13
JP6866184B2 JP6866184B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=63526313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017036018A Active JP6866184B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6866184B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022014404A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 堺化学工業株式会社 エネルギー吸放出材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022014404A1 (ja) * 2020-07-16 2022-01-20 堺化学工業株式会社 エネルギー吸放出材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6866184B2 (ja) 2021-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5754580B2 (ja) インジウム錫酸化物粉末
JP7181827B2 (ja) アルミナにより被覆された窒化ジルコニウム粉末及びその製造方法
JP5400307B2 (ja) 白色導電粉末およびその用途
JP5809966B2 (ja) 白色導電性粉末、導電性混合粉末、分散液、塗料、及び膜組成物
AU643017B2 (en) Electrically conductive barium sulfate and process of producing it
TW200809876A (en) Conductive particle, conductive powder consisting thereof, process for producing the same, and conductive ink obtained using the conductive powder
JP4617506B2 (ja) Ito粉体およびその製造方法、ito導電膜用塗料、並びに透明導電膜
JP2008166178A (ja) 導電性酸化スズ粉末とその製造方法
JP2018140895A (ja) 青白色酸窒化チタン粉末及びその製造方法
JP5400306B2 (ja) 白色導電粉末およびその用途
JP5071621B2 (ja) 白色導電粉末の製造方法
JP6936588B2 (ja) 灰白色酸窒化ニオブ粉末及びその製造方法
JP2014010903A (ja) 白色導電性粉末、その分散液、塗料、及び膜組成物
JP5224160B2 (ja) 白色導電粉末とその製造方法および用途
WO2012014337A1 (ja) インジウム錫酸化物粉末、その製造方法、透明導電性組成物、及びインジウム錫水酸化物
JP5514436B2 (ja) 酸化錫層を有する白色導電性粉末の製造方法
JP2010123302A (ja) 表面改質白色導電性粉末およびその製造方法
JP4848672B2 (ja) 高分散性の導電性微粉末とその応用
JP2010168260A (ja) 針状酸化錫微粉末およびその製造方法
JP5514435B2 (ja) 白色導電性粉末の製造方法
JP2011054508A (ja) 白色導電性粉末
JP2008166177A (ja) 透明導電粉末
JP2005179096A (ja) アルミニウム置換スズ含有酸化インジウム粒子とその製造方法、ならびに該粒子を用いた導電性塗料、導電性塗膜および導電性シート
JP5285725B2 (ja) 導電性粉末
JP5977602B2 (ja) 白色導電性粉末、その分散液、塗料、及び膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250