JP2018124616A - 商品販売データ処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
このようなPOSシステムにおいても、取引結果に応じて一定の条件が満たされたことに応じて、クーポン等の客に付与される特典に関する出力が行われるようにすることが考えられる。このようなPOSシステムの場合には、特典に関する出力を登録装置と精算装置とのいずれにおいても行わせることが可能である。このため、このようなPOSシステムにおいては、特に、客が精算を行う精算装置にてどのような場合に特典に関する出力を行うようにすることが好ましいのかを考慮する必要がある。
そこで、本発明は、上記した課題に鑑みて、店員の操作に応じて商品の登録が行われる登録装置と客の操作に応じて精算処理が行われる精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて、精算装置側で特典に関する出力が適切に行われるようにすることを目的とする。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを含んで構成されている。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、1取引に対応して登録された商品に関するデータであって精算に用いられる情報(以下、取引情報という)を生成し、精算装置30に送信する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録装置20が精算装置30に対して取引情報を送信する例を挙げているが、登録装置20から管理装置10を経由して精算装置30に取引情報が送信されるようにしてもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置IDと取引情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される取引情報を取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。なお、精算装置30に対して客が操作を行うことで精算処理が開始されるようにされている場合、人感知センサ312は省略されてもよい。
また、特典の種別の1つは、例えば景品の付与等のサービス提供であってもよい。また、特典の種別の1つは、会員としてのランクを上位に変更するようなものであってもよい。店舗では、会員のランクに応じて、例えば割引が可能となる商品を異ならせたり、付与する特典を異ならせるなどして待遇を差別化し、顧客による販売促進を図るようにされる。
以降においては、説明を簡単にするため、ポイント残高が所定値に達するとの条件(クーポン発行条件(特典付与条件の一例))を満たすと、所定値に応じたクーポンが発行されるという態様を例に挙げる。
図5は、管理装置10が記憶する会員情報テーブルの一例を示している。同図の会員情報テーブルにおける1レコードが1人の会員に対応する会員情報である。1人の会員に対応する会員情報は、会員番号、会員個人情報、ポイント残高、精算履歴情報、及び特典履歴情報の各領域を含む。
会員番号の領域は、対応の会員を一意に識別する会員番号(客識別情報の一例)を格納する。
会員個人情報の領域は、対応の会員についての個人的な情報(会員個人情報)を格納する。会員個人情報には、例えば氏名、年齢、性別、電話番号、住所等のうちの少なくとも一部が含まれる。
精算履歴情報の領域は、対応の会員がこれまでに行った取引ごとの精算処理の結果を示す精算履歴情報を格納する。精算履歴情報は、例えば対応の会員がこれまでに行った取引ごとの精算処理結果を示す精算結果情報を含む。
特典履歴情報の領域は、対応の会員がこれまでに付与された特典を示す特典履歴情報を格納する。特典履歴情報は、例えばこれまでに付与された特典ごとの特典付与情報を含む。特典付与情報には、例えば付与された特典の種別、特典の付与日時等の情報が含まれる。
本実施形態において、クーポンの付与は以下のように行われる。まず、本実施形態において、クーポンは用紙に印刷された紙媒体として、登録装置20と精算装置30とのいずれか一方から発行(出力)させることができる。登録装置20と精算装置30とのいずれからクーポンを発行させるのかについては、例えば店員が管理装置10に対してクーポン出力装置設定の操作を行うことによって設定される。
店員は、買上商品の会計を行おうとする会員顧客から商品を受け取り、受け取った商品を1つずつ登録装置20に登録する操作を行っていく。この際、登録装置20の店員用表示部205には商品登録画面が表示されている。店員は、商品登録画面に対する操作やスキャナ部204を用いて商品に貼付されたコードを読み取らせる操作などにより商品の登録を行っていく。また、登録された商品の内訳やこれまでに登録された商品の合計金額などが商品登録画面において表示される。
登録装置20は、会員番号を読み取ったことに応じて、読み取られた会員番号に対応する会員情報を管理装置10から取得する。つまり、登録装置20は、読み取られた会員番号を含む会員情報要求を管理装置10に送信する。管理装置10は、受信された会員情報要求に含まれる会員番号を格納する会員情報を会員情報テーブルから検索し、検索された会員情報を会員情報要求の送信元の登録装置20に送信する。登録装置20は、管理装置10から送信された会員情報を受信する。このようにして登録装置20は会員情報を取得する。
小計操作が行われたことに応じて、登録装置20における店員用表示部205の表示は、商品登録画面から小計画面の表示に切り替わる。
同図の小計画面においては、登録項目エリアAR11と、小計エリアAR12と、会員情報エリアAR13とが配置されている。
なお、精算装置選択ボタンBT1−1〜BT1−3について特に区別しない場合には、精算装置選択ボタンBT1と記載する。
本実施形態において、登録装置20は、予め定められたポイント算出条件に従って新規ポイントを算出する。例えば、ポイント算出条件においては、小計段階での税込合計金額と税抜合計金額とのいずれをポイント算出の対象とするのかが設定される。また、ポイント算出条件においては、品券の使用がある場合において、品券の額面を含めた合計金額と、合計金額から品券の額面を差し引いた金額とのいずれをポイント算出の対象とするのかが設定されてもよい。また、ポイント算出条件においては、買上商品に値引き対象の商品が含まれている場合において、値引き前の金額と値引き後の金額とのいずれをポイント算出の対象とするのかが設定されてもよい。
なお、精算装置30が品券の使用に対応できるようにしてもよい。この場合、顧客は、精算装置30にて精算を行う際に、精算装置30のカードリーダ313により自分が使用する品券を読み込ませる操作を行う。精算装置30は、精算処理にあたって、合計金額から読み込まれた品券の額面を差し引いた金額を顧客の支払金額として提示し、精算処理を実行すればよい。
特典付与条件が満たされていた場合、小計操作に応じて小計画面に切り替わるとともに、同図に示されるように、クーポン発行報知ダイアログDLG1が小計画面上に重畳して表示される。クーポン発行報知ダイアログDLG1は、クーポンに関連する情報を報知する。
同図のクーポン発行報知ダイアログDLG1においては、今回の取引に応じて会員顧客にクーポンが発行される旨と、クーポンが精算装置指定操作を行った後において登録装置20から発行される旨とを店員に報知するメッセージが表示された例が示されている。店員は、クーポン発行報知ダイアログDLG1を見ることで、今回の取引に応じて登録装置20にてクーポンが発行されることを知ることができる。
クーポン発行報知ダイアログDLG1は、例えば小計画面の表示の開始に応じたタイミングで表示された後、数秒程度の所定時間を経過すると消去される。
なお、クーポン発行報知ダイアログDLG1は、例えば店員の確認操作(例えば、クーポン発行報知ダイアログDLG1に配置された確認ボタンに対する操作)に応じて消去されるようにしてもよい。
店員は、例えば現在の精算装置30の使用状況などから今回の取引に応じた精算処理を行わせるべき精算装置30を選ぶと、選んだ精算装置30に対応する精算装置選択ボタンBT1に対する操作、即ち精算処理を実行させる精算装置30を指定する精算装置指定操作を行う。
店員は、会員顧客に対して、発行されたクーポンを手渡すとともに、精算装置指定操作により指定した精算装置30にて精算を行ってもらうように伝える。
会員顧客は、クーポンを受け取るとともに、店員から伝えられた精算装置30に赴いて精算を行う。
精算装置30にてクーポンを発行するように設定されている場合にも、1取引に応じた商品の登録の完了に応じて店員が小計操作を行うと、登録装置20においては、小計画面に切り替わるとともにクーポン発行条件が満たされている場合にはクーポン発行報知ダイアログが表示される。
この場合のクーポン発行報知ダイアログにおけるメッセージは、図示は省略するが、今回の取引に応じて会員顧客にクーポンが発行される旨と、クーポンが精算装置30から発行される旨とを店員に報知する内容を有する。また、この場合のクーポン発行報知ダイアログにおいては、例えばクーポンの内容についても併せて報知が行われてよい。具体的に、クーポンの内容として、割引き、金券、品券、ポイント増加サービス、景品などのうちのいずれであるのかといったことが報知されればよい。
この場合の店員は、精算装置指定操作を行うと、会員顧客に、精算装置指定操作により指定した精算装置30にて精算を行ってもらうように伝えるとともに、精算装置30にてクーポンが発行されることを伝える。この場合、登録装置20は、精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して取引情報とともに、クーポンに関連する情報として、例えばクーポンの内容を示すクーポン情報(クーポン関連情報の一例)も送信する。ここで、本実施形態のクーポン情報は、クーポンが発行されること(特典が発生したこと)を通知する情報としても機能する。
会員顧客は、店員から伝えられた精算装置30に赴き、精算を行うとともに、精算装置30から発行されるクーポンを受け取る。
なお、精算装置指定操作によることなく、登録装置20が現在の各精算装置30の状態に基づいて、精算処理を実行させるべき精算装置30を決定してもよい。このような場合、クーポン発行報知ダイアログにおいては、さらにいずれの精算装置30にてクーポンが発行されるのか(精算処理が行われるのか)についても報知されるようにしてよい。
そこで、本実施形態においては、精算装置30からクーポンを発行する場合において、以下のように精算装置30にて会員顧客に対する案内が行われる。まず、会員顧客は、精算装置30に赴くと、例えば表示部305に表示される案内に従って、支払金額に応じた決済の操作を行う。ここで、例えば決済が完了すると、現金による決済において釣銭が発生した場合には、先に釣銭が決済部310から排出されたうえで、クーポンが発行され、その後にレシートが発行され、精算が完了する。
まず、現金の入金が完了して釣銭が排出される際には。図7(A)に示すように、精算画面において、釣銭の受け取りを会員顧客に案内するメッセージが表示される。
決済部310にて排出された釣銭が全て取り出されたか否かについてはセンサによる検出が行われている。釣銭が全て取り出されたことが検出されると、精算装置30は、クーポンを発行する。つまり、精算装置30は、受信されたクーポン情報を利用して印刷部309により用紙にクーポンを印刷し、クーポンが印刷された用紙を排出する。この際、精算装置30は、表示部305において図7(B)に示されるように、クーポンの受け取りを会員顧客に案内するメッセージを表示する。
そして、クーポンの発行の次に、印刷部309によりレシートが発行される。この際、精算装置30は、表示部305において図7(C)に示されるように、レシートの受け取りを会員顧客に案内するメッセージを表示する。
なお、図7では、精算装置30でのクーポンに関する案内は、精算処理として釣銭の排出が行われた後のクーポンが発行されるタイミングで顧客に受け取りを促すようにされた例を挙げている。
しかしながら、例えば上記のようにクーポンが発行される前のタイミングで、クーポンが発行されることの予告としての報知を行う画面が表示されてもよい。この場合の報知のタイミングとしては、例えば顧客による預かり金としての現金の入金が行われる前のタイミングであってもよいし、入金が開始されたタイミングであってもよいし、入金された金額が合計金額以上となったタイミングであってもよい。また、このような表示を行う際には、例えばクーポンの内容について、割引き、金券、品券、ポイント増加サービス、景品などのうちのいずれであるのかといったことも併せて報知されるようにしてよい。
ステップS101:登録装置20は、1取引のもとでの1の商品種別に応じた商品登録の操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS102:商品登録の操作が行われた場合、登録装置20は、操作に応じて指定された商品種別による商品についての商品登録処理を実行する。
ステップS104:会員カードの読み取りが行われた場合、登録装置20は、会員カードから読み取った会員番号に対応する会員情報を、管理装置10から取得する。
小計操作が行われなかった場合には、ステップS101に処理が戻される。このようなステップS101〜S105の処理手順では、1取引に対応する商品登録モードのもとで小計操作が行われるまでの間、どのようなタイミングで会員カードが読み取られてもよいようにされている。また、このような処理手順では、最初の商品登録操作に応じて商品登録モードが開始されてもよいし、商品が1つも登録されていなくとも会員カードの読み取りが行われれば商品登録モードを開始させることができる。
ここでの支払い種別としては、現金、クレジットカード、品券、プリペイドカード、ポイントカードなどである。
本実施形態においては、上記の支払い種別のうち、例えばクレジットカードによる支払いに関しては、登録装置20にて決済(精算処理)が可能なようにされている。クレジットカードによる支払いでは、クレジットカードをカードリーダ210により読み取ることで決済が可能であり、現金の授受を伴わないことから、登録装置20であっても容易に精算処理に対応可能なようにできる。また、品券、プリペイドカード、ポイントカードなどによる支払いを支払金額の全額に充てるような場合にも、現金の授受を伴わないことから、登録装置20にて決済(精算処理)が可能なようにされている。
一方、現金の使用による支払い、現金との併用を伴う品券、プリペイドカード、ポイントカードなどの使用による支払い等の支払い種別については登録装置20では対応せず、精算装置30での精算処理が行われる。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20が対応可能な支払い種別については、「第1支払い種別」といい、登録装置20が対応不可とされて精算装置30が対応する支払い種別については「第2支払い種別」という。
店員は、顧客に支払い種別を問い合わせ、顧客から回答された支払い種別を指定する支払い種別指定操作を登録装置20に対して行う。登録装置20は、このように行われた支払い種別指定操作を受け付ける。
ステップS151:登録装置20は、現段階において会員情報が取得されているか否かについて判定する。つまり、登録装置20は、商品登録モードが開始されてから小計操作が行われるまでの間において、会員カードの読み取りに応じた会員情報の取得(ステップS104)が行われていたか否かについて判定する。
ステップS153:登録装置20は、ステップS104により取得された会員情報において示される残高ポイントにステップS151により算出された新規ポイントを加算することにより、更新ポイント残高を算出する。
なお、クーポン発行条件に対応する所定値は、1つではなく、ポイント残高に対する複数の段階に応じた複数が設定されてよい。そのうえで、所定値の段階ごとに付与されるクーポンの内容や特典の種別等が変更されてよい。
ステップS111:登録装置20は、クーポンを発行すべきか否かについて判定する。この場合には、先のステップS110におけるステップS154(図9)にて、クーポン発行条件が満たされていればクーポンを発行すべきであり、クーポン発行条件が満たされていなければクーポンを発行すべきでないと判定される。
ステップS113:ステップS112によりクーポンを発行させたことに応じて、登録装置20は、クーポンが発行された旨の通知(クーポン発行通知)を管理装置10に送信する。クーポン発行通知は、例えばどの会員番号の会員に、どのようなクーポンを発行したのかを示す情報を含む。管理装置10は、受信されたクーポン発行通知に基づいて、対応の会員情報における特典履歴情報を更新する。
ステップS111にてクーポンを発行すべきでないと判定された場合、登録装置20は、ステップS112、S113の処理をスキップして、同図の処理を終了する。
ただし、ステップS114としては、図9の処理においてステップS155に代えて、ステップS155Aの処理を実行する。ステップS155Aにおいて、登録装置20は、店員用表示部205において表示されている小計画面上に、精算装置発行対応のクーポン発行報知ダイアログを表示させる。精算装置発行対応のクーポン発行報知ダイアログは、精算装置30にてクーポンが発行される旨を報知する内容のメッセージを含むクーポン発行報知ダイアログである。精算装置発行対応のクーポン発行報知ダイアログについても、例えば数秒程度の一定時間が経過したタイミングで消去される。
ステップS116:登録装置20は、クーポンを発行すべきか否かについて判定する。この場合には、先のステップS114におけるステップS154にて、クーポン発行条件が満たされていればクーポンを発行すべきであり、クーポン発行条件が満たされていなければクーポンを発行すべきでないと判定される。
ステップS118:一方、ステップS116にてクーポンを発行すべきでないと判定された場合、登録装置20は、ステップS115にて受け付けられた精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して精算指示情報を送信する。ステップS118にて送信される精算指示情報には、今回の小計結果が反映された取引情報が含まれるが、クーポン情報については含まれなくともよい。この場合には、登録装置20にてクーポンの発行が行われるからである。
ステップS201:精算装置30は、登録装置20から送信された精算指示情報が受信されるのを待機している。
ステップS202:精算指示情報の受信後において例えば精算開始の操作が行われたことに応じて、精算装置30は、精算処理を開始する。精算処理の開始にあたり、精算装置30は、受信された精算指示情報に含まれる取引情報の内容が反映された精算画面を表示する。表示された精算画面においては、客が支払うべき金額(支払金額)が表示されるとともに、支払金額以上の入金を促すメッセージが表示される。
ステップS203:ステップS202による精算処理の開始により精算画面を表示させた状態で、精算装置30は、客による入金が完了するのを待機する。客による入金が行われ、決済部310に入金された金額が支払金額以上になったことが検出されると、入金が完了したと判定される。
ステップS204:入金された金額が支払金額を超えている場合には、釣銭が発生する。そこで、精算装置30は、決済部310から釣銭を排出させるとともに、精算画面において図7(A)に示したように釣銭の受け取りを案内するメッセージを表示する。なお、釣銭が発生しなかった場合には、ステップS204の処理はスキップされる。
ステップS206:クーポン情報が含まれていた場合とは、精算装置30がクーポン発行装置として設定された場合に対応する。そこで、この場合の精算装置30は、クーポン情報を利用して印刷部309に印刷を行わせることで、クーポンを発行する。また、精算装置30は、精算画面において図7(B)に示したようにクーポンの受け取りを案内するメッセージを表示する。
また、精算装置30は、ステップS201にて受信された精算指示情報に含まれている取引情報に会員番号が対応付けられ、また、更新ポイント残高が対応付けられている場合には、精算結果情報にも同じ会員番号を対応付け、同じ更新ポイント残高を対応付ける。管理装置10は、会員番号が対応付けられた精算結果情報を受信した場合には、精算結果情報に対応付けられているのと同じ会員番号を含む会員情報の精算履歴情報に対して、受信された精算結果情報を追加登録する。また、管理装置10は、精算結果情報に含まれる更新ポイント残高により、該当の会員情報におけるポイント残高を更新する。なお、管理装置10へは、新規ポイントを通知するようにして、管理装置10が会員情報におけるポイント残高に対して新規ポイントを加算することで、ポイント残高を更新するようにしてもよい。
しかしながら、クーポン発行条件が満たされたか否かの判定を管理装置10が行うように構成してよい。この場合には、登録装置20が会員カードから読み取られた会員番号と、小計結果に応じた取引情報を管理装置10に送信する。管理装置10は受信された会員番号と、取引情報と、自己が記憶する会員情報とを利用してクーポン発行条件が満たされたか否かの判定を行う。そして、管理装置10は、判定結果を登録装置20に通知すればよい。
続いて、第2実施形態について説明する。登録装置20にて商品登録モードにおいて会員カードの読み取りが行われたことに応じて会員情報が取得されれば、商品登録を受けている会員顧客のポイント残高が把握される。そこで、本実施形態の登録装置20は、客用表示部205aに対して、取得された会員情報におけるポイント残高を表示するとともに、今回の代金支払いにあたってのポイントの使用の仕方を会員顧客が指定できるようにした操作画面を表示させる。これにより、店員は、商品の登録を受けている段階において、ポイント残高の把握と、代金支払いにあたってのポイント残高の使用の仕方を指定することが可能になる。
ポイント残高エリアAR22は、会員顧客の会員情報において示されるポイント残高を表示する。
ポイント使用指定エリアAR23においては、4つの使用種別指定ボタンBT2−1〜BT2−4が配置されている。
使用種別指定ボタンBT2−1は、ポイント残高のうちから会員顧客が所望する任意のポイント数を支払いに充てる「置数」の使用種別を指定する際に操作されるボタンである。使用種別指定ボタンBT2−1が操作されると、例えば客用表示部205aにおいては、会員顧客が支払いに充てるポイント数(使用ポイント数)の入力(置数)のための数値入力画面が表示される。会員顧客は、例えば数値入力画面に対して、ポイント残高以下の任意の使用ポイント数を入力する操作を行うことができる。
使用種別指定ボタンBT2−2は、支払金額の全てをポイントで支払という「全額」の使用種別を指定する際に操作されるボタンである。
使用種別指定ボタンBT2−3は、支払金額における端数をポイントで支払うという「端数」の使用種別を指定する際に操作されるボタンである。
使用種別指定ボタンBT2−4は、今回の代金支払いにあたりポイントは使用しないという「非使用」の使用種別を指定する際に操作されるボタンである。
店員は、会員顧客がポイント使用指定画面に対する操作を完了したことを確認すると、精算装置選択ボタンBT1に対する操作により精算装置指定操作を行う。この場合の登録装置20は、精算装置指定操作に応じて精算指示情報を精算装置30に送信するにあたり、精算指示情報に含まれる取引情報について、ポイント使用指定画面に対する操作(ポイント使用指定操作)により指定されたポイント使用の内容を反映させる。例えばポイント使用指定操作によって「置数」による任意の使用ポイント数が指定された場合、商品の合計金額とともに、合計金額からの減算すべき使用ポイント数の情報を含む取引情報が生成される。
同図においてステップS301〜S307の処理は、図8におけるステップS101〜S151の処理と同様であることから、ここでの説明を省略する。
ステップS308:ステップS307にて会員情報が取得されていると判定された場合、登録装置20は、客用表示部205aにポイント使用指定画面(図11)を表示させる。
ステップS309:登録装置20は、表示されたポイント使用指定画面に対する、ポイント使用指定操作を受け付ける。
ステップS310:登録装置20は、ポイント使用指定操作を受け付けた後において行われる店員による精算装置指定操作を受け付ける。
ステップS311:登録装置20は、精算装置指定操作を受け付けたことに応じて、ステップS309により行われたポイント使用指定操作により指定されたポイント使用の内容が反映された取引情報を生成する。登録装置20は、生成された取引情報を含む精算指示情報を、ステップS310により受け付けた精算装置指定操作により指定された精算装置30に送信する。ステップS311により送信される精算指示情報に含まれる取引情報には、会員情報が対応付けられ、取得された会員情報に含まれていたポイント残高の情報が含まれている。
ステップS313:登録装置20は、ステップS312の精算装置指定操作に応じて精算指示情報を送信する。ステップS313により送信される精算指示情報に含まれる取引情報には、会員番号は対応付けられておらず、ポイント残高の情報はなく、ポイント使用の内容も反映されていない。
管理装置10は、受信された精算結果情報により実績情報を更新する。管理装置10は、精算結果情報に会員番号、更新ポイント残高が対応付けられている場合、精算結果情報に対応付けられた会員番号に該当の会員情報におけるポイント残高を、精算結果情報に対応付けられた更新ポイント残高により更新する。あるいは、精算結果情報には、更新ポイント残高に代えて、取引情報に含まれていたポイント残高と使用ポイントとを対応付けるようにしてよい。そのうえで、管理装置10がポイント残高と使用ポイントとにより更新ポイント残高を算出し、算出した更新ポイント残高により会員情報におけるポイント残高を更新してもよい。
例えば、小計操作が行われるより前の段階で、会員カードの読み取りにより会員情報が取得されたタイミングでポイント使用指定画面を表示させてもよい。この場合には、小計操作が行われるよりも前の段階でポイント使用指定操作が可能なようにしてもよい。
続いて、第3実施形態について説明する。先の第2実施形態においては、会員顧客がポイントの使い方を指定する操作を行うためのポイント使用指定画面を、登録装置20における客用表示部205aに表示させていた。これに対して、本実施形態においては、精算装置30にてポイント使用指定画面を表示する。
同図において、ステップS401〜S406の処理は、図8のステップS101〜S106と同様となることからここでの説明を省略する。
ステップS407:本実施形態の登録装置20は、ステップS406により小計画面が表示された後において、店員により行われる精算装置指定操作を受け付ける。
ステップS408:ステップS407により精算装置指定操作が受け付けられると、登録装置20は、今回の取引に対応して会員情報が取得されているか否かについて判定する。
ステップS501:精算装置30は、図13のステップS409またはステップS410により登録装置20から送信された精算指示情報を受信する。
ステップS502:精算装置30は、ステップS501により受信された精算指示情報にポイント情報が含まれているか否かについて判定する。
ステップS504:精算装置30はステップS503により表示されたポイント使用指定画面に対して会員顧客により行われるポイント使用指定操作を受け付ける。
ステップS506:精算装置30は。ステップS505により算出された支払金額の支払いを会員顧客に行わせるための精算画面を表示する。
ステップS507:精算画面が表示された状態のもと、会員顧客は、現金の入金、あるいはクレジットカードの使用、金券の使用などにより、支払金額に対する精算の操作を行う。精算の操作に応じて、精算装置30は精算処理を実行する。
ステップS508:精算処理が完了すると、精算装置30は、今回の精算処理の結果を示す精算結果情報を管理装置10に送信する。精算結果情報には、取引情報と同じ会員番号が対応付けられ、ポイントの使用結果なども含まれる。管理装置10は、受信された精算結果情報を利用して実績情報を更新し、対応の会員情報におけるポイント残高、精算履歴情報等について更新する。
ステップS510:精算画面が表示された状態のもと、非会員である客は、支払金額に対する精算の操作を行う。精算の操作に応じて、精算装置30は精算処理を実行する。
ステップS511:精算処理が完了すると、精算装置30は、今回の精算処理の結果を示す精算結果情報を管理装置10に送信する。この場合の精算結果情報には、会員番号は対応付けられておらず、ポイントの使用結果も対応付けられない。管理装置10は、受信された精算結果情報を利用して実績情報を更新する。
続いて、第4実施形態について説明する。先の第1実施形態においては、会員顧客が取引を行った結果、クーポン発行条件が満たされたことに応じてクーポンが付与される。しかしながら、取引について、クーポン発行条件が満たされてクーポンの発行に関する処理が行われた後に訂正が必要になる場合がある。
この場合、訂正前には満たされていたクーポン発行条件が、取引を訂正した結果、満たされなくなる場合がある。一例として、小計操作を終えた段階でクーポン発行条件が満たされた取引について、会員顧客から買上商品のうちの一部について返品の申し出があった。店員が、会員顧客からの申し出に応じて、返品に対応する取引の訂正を行った。この結果、訂正後の買上商品の合計金額に応じて再計算された新規ポイントによっては、更新ポイント残高が所定値に到達できないため、クーポン発行条件が満たされなくなった。
このように取引の訂正によりクーポン発行条件が満たされなくなった場合において、特に対処しなければ、次回以降の取引において改めてクーポン発行条件が満たされた場合に、重複してクーポンが発行されることになる。店舗でのポイントの運用によっては、このようなクーポン発行の重複を回避したい場合がある。
そこで、本実施形態においては、以下に説明するように、取引の訂正に応じてクーポン付与の実績を訂正するように構成される。
ステップS601:会員顧客より、例えば会計が完了した取引に関して買上商品の一部返品などの申し出を受けると、店員は、申し出を受けた取引の訂正を行うことを宣言するための訂正宣言操作を登録装置20に対して行う。登録装置20は、店員により行われた訂正宣言操作を受け付ける。
ステップS602:店員は、訂正宣言操作を行った後、取引の訂正を申し出た会員顧客の会員カードを登録装置20に読み取らせる操作を行う。この操作に応じて、登録装置20は、会員カードに記録された情報(会員番号)の読み取りを行う。
ステップS603:また、店員は、例えば会員顧客から訂正の申し出を受けた取引に対応するレシートを参照して、レシートに印刷されている取引番号を登録装置20に入力する。
ステップS604:登録装置20は、訂正対象取引情報を管理装置10から取得する。
具体的に、登録装置20は、ステップS602により会員カードから読み取った会員番号と、ステップS603により入力された取引番号とを含む訂正対象取引情報要求を管理装置10に送信する。管理装置10は、受信された訂正対象取引情報要求に含まれる会員番号を含む会員情報を検索する。管理装置10は、検索された会員情報の精算履歴情報から、受信された訂正対象取引情報要求に含まれる取引番号に対応して精算履歴情報から取得された精算結果情報を取得する。管理装置10は、取得した精算結果情報と、検索された会員情報におけるポイント残高と、検索された会員情報における特典履歴情報とを含む訂正対象取引情報を生成する。管理装置10は、生成された訂正対象取引情報を、訂正対象取引情報要求の送信元の登録装置20に送信する。登録装置20は、管理装置10から送信された訂正対象取引情報を受信する。このようにして、登録装置20は、訂正対象取引情報を取得する。
ステップS608:クーポン発行条件が満たされなくなったことが判定された場合、登録装置20は、今回の訂正によりクーポン発行条件が満たされなくなったため、発行済みのクーポンのうちで無効化対象のクーポンのあることを報知する、無効クーポン報知表示(図示は省略する)を行う。無効クーポン報知表示においては、さらに例えば無効化対象となるクーポンがどのクーポンであるのかを示す表示が行われてもよい。
店員は、無効化対象のクーポンを会員顧客から受け取ることができた(回収できた)のであれば、回収確認ダイアログにおける「はい」ボタンに対する操作を行う。一方、例えば会員顧客が無効化対象のクーポンを使用してしまった、あるいは無くしてしまったなどの理由で、発行済みのクーポンを会員顧客から受け取ることができなかった(回収できなかった)のであれば、店員は回収確認ダイアログにおける「いい」ボタンに対する操作を行う。
登録装置20は、回収確認ダイアログを表示した状態のもとで、今回の訂正対象の取引に対応して発行済みのクーポンが回収されたか否かについて判定する。つまり、登録装置20は、回収確認ダイアログにおける「はい」ボタンと「いいえ」ボタンとのいずれに対する操作が行われたのかについて判定する。
クーポン発行の履歴の無効化にあたり、登録装置20は、例えば、訂正対象の取引に対応して行われたクーポンの発行に関する情報を特典履歴情報から削除すればよい。あるいは、登録装置20は、特典履歴情報における訂正対象の取引に対応して行われたクーポンの発行に関する情報について、無効化されたことを示すフラグを付加するようにしてもよい。
同図の訂正レシートにおいては、「商品1」との商品名の商品を2つ購入した取引について、「商品1」の購入を1つ取り消し、結果的に1つの「商品1」が購入された取引となるように訂正したことが示されている。また、このような訂正に応じた顧客への返金金額が1000円であることが示されている。
また、同図の訂正レシートにおいては、「クーポン事前発行済」と印刷されている。この印刷内容は、対応の取引のもとで発行済みのクーポンについて、事前発行クーポンとして処理したことを示している。これにより、顧客は、訂正前において発行済となってしまっているクーポンが無効ではなく、事前発行クーポンとして店舗で有効に使用できることを知ることができる。
また、図示は省略するが、ステップS610の処理を経た場合には、訂正レシートには「クーポン事前発行済」との印刷に代えて、例えば「発行されたクーポンは無効になりました」などのように、クーポンが無効化されたことを示す旨が印刷されればよい。
また、同図では省略しているが、訂正レシートには、例えば訂正後に対応する新規ポイント、ポイント残高などが印刷されてもよい。
ここで、登録装置20は、ステップS607にてクーポン発行条件が満たされているとしてステップS608〜S611をスキップしてステップS613に至った場合、先のステップS605、S606により訂正された訂正対象取引情報を、訂正済取引情報として管理装置10に送信する。
また、登録装置20は、ステップS610を経てステップS613に至った場合、ステップS605、S606、及びS610により訂正された訂正対象取引情報を、訂正済取引情報として管理装置10に送信する。
また、登録装置20は、ステップS611を経てステップS613に至った場合、ステップS605、S606、及びS611により訂正された訂正対象取引情報を、訂正済取引情報として管理装置10に送信する。
なお、登録装置20は、事前発行クーポンが発行済みである場合、今回の取引でクーポン発行条件が満たされたことに応じたクーポンが事前発行クーポンとして発行済みである旨を店員用表示部205に表示させてよい。また、このような表示を客用表示部205aにおいても行ってよい。
呼び戻しでは、登録装置20での商品登録が完了し、取引情報が精算装置30に送信済みであるが、精算処理が完了していない取引を対象として訂正が行われる。具体的に、精算装置30に送信済みであるが精算処理が未完了の取引情報に対応する取引について、例えば客から返品、商品の追加、取引自体のキャンセルなどの申し出を受ける場合がある。このような場合、登録装置20を操作する店員は、登録装置20に対して該当の取引に対応する取引情報の呼び戻しを指示する操作を行う。
呼び戻しを指示する操作に応じて、精算装置30における該当の取引に対応する取引情報に基づく精算処理が一時的に取り消され、該当の取引に対応する取引情報が精算装置30から登録装置20に呼び戻される。このようにして取引情報が登録装置20に呼び戻されることで、店員は、呼び戻された取引情報について、商品の追加登録あるいは商品の取り消し等に応じた訂正を行うことができる。
ステップS701:店員は、会員顧客より、精算装置30に送信済みであるが精算処理が未済の取引情報に対応する取引の訂正の申し出を受けると、呼び戻しを行うことを宣言するための呼び戻し宣言操作を登録装置20に対して行う。登録装置20は、店員により行われた呼び戻し宣言操作を受け付ける。
ステップS702:呼び戻し宣言操作を行った後、店員は、取引の訂正を申し出た会員顧客の会員カードを登録装置20に読み取らせる操作を行う。この操作に応じて、登録装置20は、会員カードに記録された情報(会員番号)の読み取りを行う。
ステップS703:登録装置20は、ステップS702により会員カードから読み取られた会員番号に対応する会員情報を管理装置10から取得する。これにより、登録装置20にて会員顧客のポイント残高が把握される。
登録装置20は、このように精算装置30から送信された取引情報を取得する。この際、取引情報がクーポン情報とともに送信されていれば、登録装置20は、取引情報とともにクーポン情報も取得する。
このために、登録装置20は、ステップS706により訂正された取引情報により示される訂正後の合計金額に基づいて新規ポイントを再計算する。登録装置20は、再計算された新規ポイントとステップS703により取得された会員情報におけるポイント残高とにより更新ポイント残高について再計算する。再計算された更新ポイント残高が所定値に到達している状態が維持されていれば、クーポン発行条件が訂正前と変わらず満たされていると判定される。一方、再計算された更新ポイント残高が所定値に到達していない状態となっていれば、訂正後にクーポン発行条件が満たされなくなったと判定される。また、訂正前において既にクーポン発行条件が満たされていない場合にも、クーポン発行条件が満たされなくなったとして判定される。
ステップS709:一方、ステップS707においてクーポン発行条件を依然として満たしていることが判定された場合、登録装置20は、訂正取引情報と、ステップS703にて訂正対象の取引情報とともに取得されたクーポン情報とを含む精算指示情報を、訂正対象の取引情報の取得元の精算装置30に送信する。
このような処理により、呼び戻しの処理に際しても、取引の訂正によってクーポン発行条件が満たされなくなった状況に対して適切に対応できる。
1つの態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部205に表示された送信ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置20が、例えば精算装置30に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置30を認識し、使用中でない精算装置30のうちから所定の規則(例えば精算装置番号順)に従って、1つの精算装置30を決定する。そして、登録装置20は、決定した精算装置30に取引情報を送信して精算処理の実行を指示する。
また、もう1つの態様として、予め精算装置30について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部205に精算装置30への取引情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置20は、設定された優先順位に従った順で精算装置30の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置30について確認するようにする。そのうえで、登録装置20は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置30に取引情報を送信して精算処理の実行を指示する。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて1取引に応じた商品の登録が行われる登録装置20と、登録装置20により登録された商品に関する取引情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う精算装置30とを備えるPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)において、客を識別する客識別情報と対応付けられ、客識別情報が示す客に付与される特典に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得手段と、取得された特典関連情報と取引情報とを含む取引情報を出力する出力手段とを備え、出力手段は、指定された支払い種別に応じて、取引情報の出力を行う場合と出力を行わない場合とで切り替える。
上記構成によれば、例えば精算装置での精算が必要とされる所定の支払い種別による支払いが行われる場合に、精算装置30に対して特典に関連する情報が出力される。これにより、精算装置にて支払いが行われるべき所定の支払い種別が指定された場合に対応して、精算装置30側で特典に関する出力が適切に行われるようになる。
上記構成によれば、所定の支払い種別については、精算装置30によらず、登録装置20が精算処理を完了させることができる。
上記構成によれば、今回の取引に応じて客に特典が付与されることとなった場合、客が精算装置30にて会計を行う際に特典を受けられることを知ることができる。
上記構成によれば、取引の訂正により特典付与条件が満たされなくなった場合において、取引が訂正された後において改めて特典付与条件が満たされた際に重複して特典が付与されることが確実に回避される。
上記構成によれば、取引の訂正にあたり付与済みの特典を顧客から回収できた場合だけでなく、回収できなかった場合にも、重複して特典が付与されないようにすることができる。
上記構成によれば、呼び戻しにより取引の訂正が行われた結果、特典付与条件が満たされなくなった場合に対応して、特典が付与されないようにすることができる。
Claims (6)
- 店員の操作に応じて1取引に応じた商品の登録が行われる登録装置と、前記登録装置により登録された商品に関する取引情報に基づく精算処理を客の操作に応じて行う精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおいて、
客を識別する客識別情報と対応付けられ、前記客識別情報が示す客に付与される特典に関連する特典関連情報を取得する特典関連情報取得手段と、
取得された特典関連情報と前記取引情報とを含む精算情報を出力する出力手段とを備え、
前記出力手段は、指定された支払い種別に応じて、前記精算情報の出力を行う場合と出力を行わない場合とで切り替える
商品販売データ処理システム。 - 前記登録装置は、所定の支払い種別に応じた精算処理が可能なように構成され、
前記出力手段は、前記所定の支払い種別以外の支払い種別が指定された場合に出力を行う
請求項1に記載の商品販売データ処理システム。 - 1取引における商品の登録に応じて、前記1取引に対応する客識別情報が対応する客に付与される特典が発生したか否かについて判定する特典付与判定手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記精算情報の出力にあたり特典が発生したことの通知を前記精算装置に対して行い、
前記精算装置は、前記通知に応じて、前記精算処理に際して前記特典が発生したことの報知を行う、
請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。 - 1取引における商品の登録に応じた取引情報を訂正するとともに、訂正前の取引情報に対応する取引に対応して特典が発生した場合に、発生した前記特典が以降において重複して付与されないようにする特典対応処理を行う取引訂正手段をさらに備える
請求項3に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記取引訂正手段は、
前記特典対応処理として、訂正の対象の取引情報に対応して出力された特典が回収されなかった場合、前記出力された特典を客に付与済みであることを示す特典付与済情報を、取得された客識別情報に対応付けて記憶させる処理を実行し、前記出力された特典が回収された場合、前記特典の発生についての履歴を無効とする処理を実行する
請求項4に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記取引訂正手段は、
前記特典対応処理として、訂正の対象の取引情報に対応して発生した特典の出力が完了していない場合、発生した前記特典を取り消す処理を実行する
請求項4または5に記載の商品販売データ処理システム。
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