JP2016126399A - 精算システム、および登録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】顧客の購入対象の商品を登録する登録装置と、登録された商品に関する登録データに基づいて精算処理を行う精算装置とを備える精算システムとして、精算装置が登録データに基づいた精算を実行可能なように、登録データを出力する登録データ出力手段と、精算装置が登録データに基づいて実行すべき精算処理を取り消す取り消し手段と、取り消し手段による精算処理の取り消しが発生した取り消し理由を取得する取り消し理由取得手段とを備えて構成する。
【選択図】図13
Description
一例として、呼び戻しは以下のようにして行われる。或る1つの取引について、登録装置から精算装置に登録データを送信した後に、商品の追加などの登録内容の変更を客から依頼される場合がある。このような場合、登録装置を操作する店員は、登録装置に対して該当の取引に対応する登録データの呼び戻しを指示する呼び戻し操作を行う。
呼び戻し操作に応じて、精算装置における該当の取引に対応する登録データに基づく精算処理が一時的に取り消され、該当の取引に対応する登録データが精算装置から登録装置に呼び戻される。このようにして登録データが登録装置に呼び戻されることで、店員は、買上商品を追加して登録データを更新する操作を行うことができる。
このようなことを考慮すると、呼び戻しなどの精算処理の取り消しが発生した理由を的確に分析して呼び戻しが発生する頻度を低くしていくことが好ましい。
<第1実施形態>
図1は、本実施の形態に係るPOSシステムの構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ10と、登録装置である登録用POSレジスタ20と、精算装置である3台の精算用POSレジスタ30とを含んで構成されている。
ストアコントローラ10と、登録用POSレジスタ20と、3台の精算用POSレジスタ30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、ストアコントローラ10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、登録用POSレジスタ20、2以上の登録用POSレジスタ20がある場合には代表する1台の登録用POSレジスタ20)に、ストアコントローラ10としての機能を兼用させてもよい。
ストアコントローラ10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、CD−ROM等の媒体)から取得し、登録用POSレジスタ20及び各精算用POSレジスタ30に適宜送信する。
また、登録用POSレジスタ20は、登録された商品に関する情報(以下、登録データという)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算用POSレジスタ30を指定する操作を登録用POSレジスタ20に対して行うことによって、複数台の精算用POSレジスタ30のうちから精算処理を実行させる精算用POSレジスタ30を指定する。
なお、登録用POSレジスタ20において、各精算用POSレジスタ30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録用POSレジスタ20において、店員が精算用POSレジスタ30を指定する際に、各精算用POSレジスタ30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録用POSレジスタ20は、直接、精算用POSレジスタ30に登録データを送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算用POSレジスタ30に登録データを送信してもよい。
すなわち、顧客が、店員から手渡しされたお会計券を精算用POSレジスタ30に読み取らせることによって、複数台の精算用POSレジスタ30のうちから精算処理を実行させる精算用POSレジスタ30を指定する。
お会計券には、登録データ識別情報及び登録装置識別情報が1次元コードまたは2次元コードのいずれかの形式で印刷されている。
すなわち、精算用POSレジスタ30は、お会計券を読み取った場合には、当該お会計券に対応する登録データ(お会計券から得られる登録データ識別情報によって識別される登録データ)を、当該お会計券に対応する登録用POSレジスタ20(お会計券から得られる登録装置識別情報によって識別される登録用POSレジスタ20)に要求し(要求情報を送信)、登録データを要求された登録用POSレジスタ20は、要求された登録データを、要求元の精算用POSレジスタ30に送信する。
なお、本実施の形態では、精算用POSレジスタ30は、直接、登録用POSレジスタ20に登録データを要求するが、ストアコントローラ10を経由して、登録用POSレジスタ20に登録データを要求してもよい。
また、登録用POSレジスタ20は、直接、精算用POSレジスタ30に登録データを送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算用POSレジスタ30に登録データを送信してもよい。
図2は、登録用POSレジスタ20の構成例を示すブロック図である。図3は、精算用POSレジスタ30の構成例を示すブロック図である。図4は、登録用POSレジスタ20と精算用POSレジスタ30との外観例を示す斜視図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
また、本実施形態におけるRAM203は、1取引に応じて生成された登録データについての処理状況を示す登録データ処理状況情報を記憶する。
また、本実施形態におけるRAM203は、呼び戻しの発生についての履歴を示す呼び戻し履歴情報を記憶する。
また、RAM203は、各精算用POSレジスタ30から受信した稼働情報などを記憶してもよい。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、表示部(店員用)205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した登録画面(図5参照)や、未精算取引情報を表示する未精算一覧画面(図6参照)などを表示する。
また、本実施形態における表示部(店員用)205は、呼び戻し理由(取り消し理由の一例)を店員が選択するための呼び戻し理由選択画面を表示することができる。呼び戻し理由とは、呼び戻し(精算処理の取り消しの一例)が発生した理由を指す。
また、本実施形態における表示部(店員用)205は、呼び戻し理由の集計結果を示す呼び戻し集計画面を表示することができる。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行する場合がある。また、印刷部209は、店員が指定した精算用POSレジスタ30を案内する情報を印刷してもよい。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷された1次元または2次元コードや、会員カード等に付されているバーコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち商品の買上金額の決済)が終了した場合、顧客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
決済部310は、釣銭釣札機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。釣銭釣札機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。
また、決済部310は、クレジットにより決済を実行し、決済を実行した結果を、ポート及びバスを介してCPU301に出力する。また、決済部310は、電子マネーにより決済を実行し、決済を実行した結果を、バスを介してCPU301に出力する。
人感知センサ312は、精算用POSレジスタ30の正面の所定圏内に人物(顧客)がいることを検知するセンサである。
同図に示した登録画面には、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタン(「いちご」「りんご」等と表示したボタン)の他に、精算処理を実行させる精算用POSレジスタ30(つまり登録データを送信する精算用POSレジスタ30)を指定するための精算機指定ボタン501(「精算機1」「精算機2」「精算機3」と表示したボタン)や、お会計券を印刷するためのお会計券ボタン503や、未精算一覧画面(図6参照)を表示するための未精算一覧ボタン502などが配置されている。
精算機に関するステータスには、電源投入の有無に関するものや、ネットワーク(通信可否)に関するものや、釣銭に関するものなどが含まれる。
「オフライン」は、当該ボタンに対応する精算用POSレジスタ30と登録用POSレジスタ20との間の通信が何らかの障害の発生により行われていない状態を示す。また、「オフライン」は、当該ボタンに対応する精算用POSレジスタ30の電源が投入されていない状態であることも示す。
またステータスの表示の態様は、バッジによるものに限定されるものではなく、ボタン内にステータスを示した文言(テキスト)を表示するテキスト表示領域を設け、当該表示領域にステータスを表示するようにしてもよい。また、ボタンの色をステータスに応じて変化させるようにしてもよい。
精算機指定ボタン501の押下は、押下された精算機指定ボタン501に対応する精算用POSレジスタ30を、今回の登録処理に応じて精算処理を実行すべき精算用POSレジスタ30として指定する操作である。
つまり、精算機1に対応する精算機指定ボタン501が押下された場合には、精算機1として予め対応付けられている精算用POSレジスタ30が精算処理を実行させるべき精算用POSレジスタとして指定されたことになる。この場合、精算機1に対応する精算用POSレジスタ30登録データが送信される。
また、精算機2に対応する精算機指定ボタン501が押下された場合には、精算機2として予め対応付けられている精算用POSレジスタ30に登録データが送信される。
また、精算機3に対応する精算機指定ボタン501が押下された場合には、精算機3として予め対応付けられている精算用POSレジスタ30に登録データが送信される。
また、お会計券ボタン503が押下された場合には、お会計券が印刷、発行される。
登録用POSレジスタ20は、登録画面に配置された未精算一覧ボタン502が押下された場合、同図に示すような未精算一覧画面を表示部(店員用)205に表示する。未精算一覧画面は、未精算取引(商品が登録済みであって未精算(登録データの処理が未済)である取引)の内容を表示する画面である。
未精算一覧画面は、RAM203に記憶される登録データ処理状況情報に基づいて表示される。
具体的に、同図における一覧表示領域601の1段目の「1」には、登録時刻が最も新しい未精算取引情報として、登録時刻「17時22分34秒」、登録データ識別情報「TJ019」、取引点数「27点」、総額「2558円」、会員番号「10302」、経過時間「00:00:26」、「精算機1」が表示される。
この場合、顧客が例えば「精算機2」にお会計券を読み取らせたときには、「お会計券」から、「お会計券/精算機2」と表示内容が変更される。
このように表示内容を変更することで、お会計券が読み取られる前か後か、などの精算状況をより詳細に把握することができる。また、経過時間「00:01:55」は、17時23分0秒時点(現在)における、お会計券の発行時を基準とした経過時間を示している。
この3段目の場合、「商品券A」が示されているが、これは登録時に商品券Aが使用されたことを示している。
5段目の「商品券B」も同じである。また、「精算機3」にバッジで表示された「釣銭不足」などに示されるように、この未精算一覧画面においても、各々の精算機のステータスが表示される。また、図5のボタンと同様に、ボタンの色をステータスごとに変化させるようにしてもよい。
そこで、図6に示されるように、未精算一覧画面に会員番号を表示することで、店員は顧客の会員カードを読み取ったか否かを直ちに確認できる。同様に、未精算一覧画面に商品券を使用した場合はその旨を表示することで、店員は顧客が商品券を使用したか否かを直ちに確認できる。
このように、デフォルトでは登録時刻が新しい未精算取引情報の順に表示されるが、ソートボタンにより、登録時刻が古い順、金額が大きいまたは小さい順、取引点数が多いまたは少ない順に表示させることもできる。こうした種々のソートにより、店員は所望の取引を容易に見つけることができる。
例えば、同図の個別表示領域602には、一覧表示領域601の1段目の「1」の未精算取引に対応する未精算取引情報として、登録日時「2014年12月26日(金)17時22分34秒」、登録データ識別情報「TJ019」、登録装置識別情報「J003」、会員番号「10302」、商品識別情報「P0086」等、商品名「なす」等、販売価格「400円」等、まとめ値引きの内容が表示されている。
なお、一覧表示領域601の1段目の「1」の未精算取引は取引点数が27点と多いため、個別表示領域602には、一部の商品に関する情報(商品識別情報、商品名、販売価格)、取引点数「27点」、総額「2558円」が表示されていない。それらを店員が確認するときは、スクロールボタン(逆三角形のマークを表示したボタン)やページボタン(次ページと表示したボタン)が用いられる。
呼び戻すボタン603は、呼び戻しを実行させるボタンである。呼び戻しとは、精算処理の取り消しの態様の一例であって、精算用POSレジスタ30に登録データを送信した後に、登録データに基づいて精算用POSレジスタ30が実行すべき精算処理を保留させ、送信された登録データを登録用POSレジスタ20に戻すことである。
呼び戻しが行われる場合としては、例えば登録用POSレジスタ20において登録した商品をキャンセルする場合や、買い足しのため追加登録する場合などを挙げることができる。
こうして一括して未精算取引を呼び戻すと、店員は使用可能な精算機への登録データの送信や、お会計券の発行などが可能となるので、顧客は精算機の復旧まで待たされることなく、使用可能な精算機で直ちに精算することができる。
例えば、お会計券を発行し、発行されたお会計券が精算用POSレジスタ30に読み取られていない場合、登録データは送信されていないが、この場合には、発行されたお会計券を登録用POSレジスタ20に読み取らせ、当該お会計券に対応する未精算取引の実行を保留させるようにしてもよい(例えば、お会計券を発行する前の状態のようにしてもよい)。
買上商品の変更や精算機の故障などをはじめとして、呼び戻しを行うべき状況となった場合、店員は、図6に示した未精算一覧画面を表示させる。次に、店員は、呼び戻しの対象となる未精算取引を一覧表示領域601から選択し、個別表示領域602にて確認し、呼び戻すボタン603を押下して呼び戻しが行われるようにする。
呼び戻し理由ボタン701は、「送信先の変更」の呼び戻し理由に対応する。「送信先の変更」とは、第1の指定態様によって指定した精算用POSレジスタ30に登録データを送信した後において、指定の精算用POSレジスタ30(登録データの送信先)を変更することである。
送信先の変更が生じる場合としては、例えば、1つの精算用POSレジスタ30において先に精算を行おうとしている客が手間取ってしまっているために、次の客の精算待ちの時間が予想以上に長くなってしまっているような状況を挙げることができる。
この場合、店員は、一旦指定した精算用POSレジスタ30における未精算取引に対応する登録データの呼び戻しを行う。店員は、精算待ちの客がいない、あるいは精算待ちの客が少ない他の精算用POSレジスタ30を改めて指定し、指定した精算用POSレジスタ30に登録データを送信する。その後、店員は、新たに指定した精算用POSレジスタ30で精算をするように精算待ちの客に案内をする。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン701を操作する。
例えば、精算用POSレジスタ30が或る客の登録データについての精算処理を行って釣銭を支払った結果、釣銭が不足した状態となると、図5にて説明したように、登録画面における該当の精算機指定ボタン501に対して「釣銭不足」を示すバッジが表示される。釣銭不足となった精算用POSレジスタ30により続けて客に対応する精算処理を行わせた場合には客に釣銭を支払えなくなる場合がある。
このために、店員は、精算機指定ボタン501に「釣銭不足」を示すバッジが表示されたことを確認した場合には、釣銭不足となった精算用POSレジスタ30から未精算取引に対応する登録データを呼び戻す。そして、店員は、釣銭不足の状態にない他の精算用POSレジスタ30を改めて指定し、指定した精算用POSレジスタ30に登録データを送信する。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン702を操作する。
この場合、店員は、商品券の使用を申し出た客の取引に対応する登録データを精算用POSレジスタ30から呼び戻し、商品券の使用が反映されるように登録データを変更する。そして、店員は、改めて精算用POSレジスタ30の指定を行って、変更された登録データを精算用POSレジスタ30に送信させるか、変更された登録データに対応するお会計券を発行して客に手渡す。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン703を操作する。
「会員呼び出し忘れ」があった場合、店員は、商品券の使用を忘れた客の取引に対応する登録データを精算用POSレジスタ30から呼び戻し、商品券の使用が反映されるように登録データを変更する。そして、店員は、改めて精算用POSレジスタ30の指定を行って、変更された登録データを精算用POSレジスタ30に送信させるか、変更された登録データに対応するお会計券を発行して客に手渡す。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン704を操作する。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン705を操作する。
このような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン706を操作する。
このような状態となった場合、例えば登録画面(図5)における該当の精算機指定ボタン501に対して、発生した異常の種類などに応じた内容を示すバッジが表示されるので、店員は異常が発生したことに気付く。そこで、店員は、異常が発生している精算用POSレジスタ30から未精算取引に対応する登録データを呼び戻し、正常に動作している他の精算用POSレジスタ30に登録データを送信し直す。
上記のような状況に応じて呼び戻しを行う際に、店員は呼び戻し理由ボタン707を操作する。
強制呼び戻しの場合には、例えば、呼び戻しの処理を実行させるか否かの操作を店員に促すダイアログボックスが表示される。店員がダイアログボックスに対して呼び戻しの処理の実行を指定する操作を行うと呼び戻し処理に移行することとなって、呼び戻し理由選択画面が表示される。このように精算用POSレジスタ30の電源がオフとなって強制呼び戻しが行われる場合も「精算機の故障など」に該当する。
ただし、電源スイッチに対する操作に応じた強制呼び戻しは、電源がオフとなってオフラインとなった状態を登録用POSレジスタ20が検出すると、オフラインとなった精算用POSレジスタ30に送信した登録データを含む登録データ処理状況情報における処理状況を「保留」にする処理となる。
これに対して、終了スイッチに対する操作に応じた強制呼び戻しは以下のようになる。精算用POSレジスタ30は、終了スイッチに対する操作が行われると、終了処理の過程で、未精算取引に対応する登録データを消去し、登録用POSレジスタ20に電源オフ通知を送信する。
登録用POSレジスタ20は、電源オフ通知の受信に応じて、電源オフ通知の送信先の精算用POSレジスタ30に送信した登録データを含む登録データ処理状況情報における処理状況を「保留」にする。
そのうえで、店員は、例えば同じ呼び戻し理由選択画面における終了ボタン708を押下する。終了ボタン708が押下されることによって、今回の呼び戻しに対応する呼び戻し理由が確定される。
なお、図7の呼び戻し理由選択画面において、例えば、店員が呼び戻し理由を判断する補助となる補助情報を表示させてもよい。
具体例として、登録用POSレジスタ20にエラーが発生しているときであれば発生したエラーを示すエラーコードを補助情報として表示させることができる。また、呼び戻し理由選択画面を表示させる操作の直前までにおいて登録用POSレジスタ20に対して行われた操作についての操作履歴を補助情報として表示させることができる。また、精算用POSレジスタ30においてエラーが発生しているときには、精算用POSレジスタ30から取得した精算用POSレジスタ30の状態を、補助情報として表示させることができる。
このように表示される補助情報を見ることで、店員は、呼び戻し理由を判断しやすくなる。
つまり、登録用POSレジスタ20は、例えば選択された未精算取引に対応する精算処理の保留要求情報を送信する。保留要求情報は、保留対象の未精算取引に対応する登録データに基づいて精算処理を実行すべき精算用POSレジスタ30に対して送信される。
保留要求情報を受信した精算用POSレジスタ30は、保留要求情報により指定された未精算取引に対応する登録データについての精算処理の実行を保留する。このための具体的処理として、精算用POSレジスタ30は、保留要求情報により指定された未精算取引に対応する登録データをRAM303から消去してよい。
このように、本実施形態における精算処理の取り消しの態様である呼び戻しにあっては、精算が保留、即ち中止の状態になったとしても、対応の登録データが消去されるものではない。
このようにして、登録用POSレジスタ20には、呼び戻し履歴情報が蓄積されることによって呼び戻しに関する集計が行われる。
具体的に、店員Aについては、これまでに「送信先の変更」を呼び戻し理由とする呼び戻しを1回、「会員呼出忘れ」を呼び戻し理由とする呼び戻しを2回、「精算機の故障など」呼び戻し理由とする呼び戻しを1回行っていることが示される。
また、店員Bについては、「品券の使用忘れ」を呼び戻し理由とする呼び戻しを4回、「会員呼出忘れ」を呼び戻し理由とする呼び戻しを2回、「商品追加」を呼び戻し理由とする呼び戻しを1回、「買い物袋の追加」を呼び戻し理由とする呼び戻しを3回行っていることが示される。
そして、店員等は、把握された呼び戻し理由の傾向から、呼び戻しを少なくするために店舗としてどのような対策が必要であるのかを効率よく検討することができる。また、店員ごとに呼び戻し理由を少なくするにはどのようにすればよいのかについても効率よく検討することができる。
呼び戻し理由集計画面の表示を終了させるには、店員は呼び戻し理由集計画面において表示されている終了ボタン801を操作すればよい。
同図に示す登録データ処理状況情報は、登録データごとに処理状況を対応付けた構造である。具体的に、1行目の登録データ処理状況情報の場合、登録データ1には「精算機1」のように精算機を示す処理状況が対応付けられている。「精算機1」の処理状況は、対応の登録データについて、精算機1としての精算用POSレジスタ30に送信済みであるが、精算処理は完了していないことを示す。
また、2行目の登録データ処理状況情報の場合、登録データ2には「お会計券発行済」の処理状況が対応付けられている。「お会計券発行済」の処理状況は、対応の登録データに応じたお会計券を発行済であるが、会計処理は完了していないことを示す。
また、3行目の登録データ処理状況情報の場合、登録データ3には「精算機3」の処理状況が対応付けられている。「精算機3」の処理状況は、対応の登録データ3について、精算機3としての精算用POSレジスタ30に送信済みであるが、精算処理は完了していないことを示す。
なお、精算用POSレジスタ30は、精算処理の完了に応じて精算結果を示す精算結果情報をストアコントローラ10に送信し、ストアコントローラ10は、受信した精算結果情報を記憶する。このため、精算処理が完了した登録データについては、登録データ処理状況情報から消去してもよい。
同図に示す呼び戻し履歴情報は、1回の呼び戻しごとに、日時、店員、呼び戻し理由の各項目が対応付けられた構造を有する。
店員の項目は、対応の登録データの呼び戻しが実行されたときに登録用POSレジスタ20を操作していた店員を示す。店員は、登録用POSレジスタ20の操作を行うにあたり、例えば自分の店員識別情報などとしての番号を登録用POSレジスタ20に入力して、登録用POSレジスタ20の操作者の登録を行う。店員の項目には、このように登録された店員識別情報が示されればよい。
呼び戻し理由の項目は、対応の登録データの呼び戻しの実行にあたって、図7の呼び戻し理由選択画面に対する操作によって選択された呼び戻し理由を示す。
ステップS101(登録手段):登録用POSレジスタ20は、店員の操作に応じて登録処理を実行する。
ステップS102:登録用POSレジスタ20は、店員の精算機指定ボタン501の押下による指定により精算処理を実行させる精算用POSレジスタ30を決定する。
ステップS103(登録手段):登録用POSレジスタ20は、ステップS101にて実行した登録処理の登録データを生成する。
ステップS107:精算用POSレジスタ30は、顧客の操作により、ステップS106にてRAM303に記憶した登録データに基づいて精算処理を実行する。
ステップS108:精算用POSレジスタ30は、精算処理が終了した旨を示した精算終了情報を登録データの送信元の登録用POSレジスタ20に送信する。
なお、精算終了情報には、前述のように、終了した精算処理の処理対象であった登録データを示す登録データ通知情報が含まれている。
ステップS201:登録用POSレジスタ20は、店員の操作により登録処理を実行する。
ステップS202:登録用POSレジスタ20は、店員のお会計券ボタン503の押下によりお会計券を印刷、発行する。
ステップS203:登録用POSレジスタ20は、ステップS201にて実行した登録処理の登録データを生成する。
ステップS204:登録用POSレジスタ20は、ステップS203にて生成した登録データと、「お会計券発行済」を示す処理状況とを対応付けた登録データ処理状況情報をRAM203に記憶する。
ステップS206:精算用POSレジスタ30は、ステップS205にて取得した登録データ識別情報によって識別される登録データを要求する登録データ要求情報を、ステップS205にて取得した登録装置識別情報によって識別される登録用POSレジスタ20に送信する。なお、登録データ要求情報には、要求する登録データを識別する登録データ識別情報が含まれている。
ステップS210:精算用POSレジスタ30は、顧客の操作により、ステップS209にてRAM303に記憶した登録データに基づいて精算処理を実行する。
ステップS211:精算用POSレジスタ30は、精算処理が終了した旨を示した精算終了情報を登録データの送信元の登録用POSレジスタ20に送信する。
ステップS301:登録用POSレジスタ20は、呼び戻しが指示されるのを待機している。呼び戻しの指示は、図6に示した未精算一覧画面における呼び戻すボタン603に対する操作によって行われる。
ステップS302(取り消し理由取得手段):登録用POSレジスタ20は、呼び戻し指示操作が行われると、呼び戻し理由選択画面を表示部(店員用)205に表示する。
ステップS303:登録用POSレジスタ20は、ステップS302により表示された呼び戻し理由選択画面に対する呼び戻し理由を選択する操作が行われるのを待機する。
このように、本実施形態の集計手段が行う呼び戻しに関する集計は、呼び戻しの処理に応じて呼び戻し履歴情報を生成し、記憶する処理を含む。
ステップS401(集計手段):登録用POSレジスタ20は、呼び戻し理由集計画面の表示が指示されるのを待機する。呼び戻し理由集計画面の表示の指示は、例えば呼び戻し理由集計画面の表示を指示する操作によって得られる。
ステップS402(集計手段):呼び戻し理由集計画面の表示が指示されると、登録用POSレジスタ20は、呼び戻し理由集計画面の表示の指示に際して指定された集計内容に従った集計処理を実行する。ステップS402としての集計処理にあたり、登録用POSレジスタ20は、記憶部202に記憶される呼び戻し履歴情報を利用する。
ステップS403(集計手段):登録用POSレジスタ20は、ステップS402による集計処理を終了すると、集計処理によって得られた集計結果を反映した呼び戻し理由集計画面を表示部(店員用)205に表示する。
このように、本実施形態の集計手段が行う呼び戻しに関する集計は、呼び戻し履歴情報を利用した集計処理を行うことと、集計結果が反映された呼び戻し理由集計画面を表示することを含む。
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、呼び戻し履歴情報に格納される呼び戻し理由の取得が、呼び戻し理由選択画面に対する呼び戻し理由の選択操作(呼び戻し理由の入力)に応じて行われるようにしていた。
ステップS501:登録用POSレジスタ20は、呼び戻しが指示されるのを待機している。
ステップS502:(取り消し手段):登録用POSレジスタ20は、ステップS501による呼び戻しの指示に応じて、呼び戻し処理を実行する。
このために、登録用POSレジスタ20は、精算用POSレジスタ30に対して、登録データに装置状態要求情報を送信する。
精算用POSレジスタ30は、装置状態要求情報の受信に応じて、ステップS502の呼び戻し処理による保留要求情報に応じて登録データを消去したときの直前における装置状態を示す装置状態情報を登録用POSレジスタ20に送信する。
ここで、精算用POSレジスタ30の装置状態情報が示す装置状態としては、例えばオフライン、電源オフ、釣銭不足、故障(エラー)などを挙げることができる。また、精算用POSレジスタ30の装置状態情報が示す装置状態には、呼び戻しの処理が実行されるまでに行われた所定回数分の精算用POSレジスタ30に対する操作の履歴が含まれる。
登録用POSレジスタ20は、精算用POSレジスタ30から送信された装置状態情報を受信する。このようにして、登録用POSレジスタ20は精算用POSレジスタ30の装置状態情報を取得する。
ここで、登録用POSレジスタ20の装置状態情報が示す装置状態としては、例えば、呼び戻しの処理が行われる直前までにおける処理状況を挙げることができる。また、登録用POSレジスタ20の装置状態情報が示す装置状態としては、呼び戻しの処理が実行されるまでに行われた所定回数分の自機に対する操作の履歴が含まれる。
例えば、登録用POSレジスタ20は、精算用POSレジスタ30の装置状態と、登録用POSレジスタ20の装置状態との組み合わせごとに呼び戻し理由を対応付けた呼び戻し理由テーブルを記憶部202に予め記憶しておく。そして、登録用POSレジスタ20は、精算用POSレジスタ30の装置状態情報が示す装置状態と、登録用POSレジスタ20の装置状態情報が示す装置状態との組み合わせに対応する呼び戻し理由を呼び戻し理由テーブルから取得する。このように取得された呼び戻し理由が、ステップS505における呼び戻し理由の特定結果である。
以下、本実施形態における各種変形例について説明する。
第2実施形態において、図15のステップS503とステップS504との少なくともいずれかにより取得された装置状態情報を、ステップS506にて作成される呼び戻し履歴情報に含めてもよい。
このように呼び戻し履歴情報に装置状態情報を含めたうえで、例えば呼び戻し理由集計画面において装置状態情報を表示することで、例えば呼び戻し理由集計画面を見た店員等は、呼び戻しが発生したときの精算用POSレジスタ30や登録用POSレジスタ20の状態も把握できる。これにより、例えばステップS505により特定される呼び戻し理由の区分よりもさらに詳細に呼び戻しが発生した理由を特定することが可能になる。
このように呼び戻し履歴情報に装置状態情報を含めることで、装置の状態に基づく集計処理の結果を示した集計結果画面を表示させることができる。
例えば、呼び戻しの原因が精算用POSレジスタ30における釣銭不足であった場合、店員は図7の呼び戻し理由選択画面における「釣銭不足」の呼び戻し理由に対応する呼び戻し理由ボタン701を押下する。この操作に応じて、呼び戻し理由選択画面は、「紙幣不足」に対応する呼び戻し理由ボタンと「硬貨不足」に対応する呼び戻し理由ボタンとを表示する状態に切り替わる。
また、このように呼び戻し理由を階層化する場合、呼び戻し理由集計画面において、例えば呼び戻し理由の階層化が反映された状態で呼び戻し理由を提示するようにしてもよい。
そこで、呼び戻し理由選択画面において、上記のような分類基準ごとに区分されるようにして複数の呼び戻し理由のそれぞれに応じた呼び戻し理由ボタンを配置させてもよい。
また、分類基準に基づく集計結果を示す呼び戻し理由集計画面が表示されるようにしてもよい。
例えば、客が精算用POSレジスタ30により精算を行っているときに、精算用POSレジスタ30に異常が発生した場合、客は、例えば精算用POSレジスタ30に対する店員呼出の操作によって店員を呼び出すことができる。
呼び出された店員は、例えば精算用POSレジスタ30の状態を確認して、残りの精算処理が可能な状態に復帰させることができれば、客に精算を続けてもらう。
これに対して、精算処理が可能な状態に精算用POSレジスタ30を復帰させることができなかった場合、店員は、客に他の精算用POSレジスタ30で精算を行ってもらうように案内する。このように精算処理が可能な状態に精算用POSレジスタ30が復帰しなかった場合には呼び戻しを伴う。このとき、精算用POSレジスタ30においても呼び戻し指示の操作が可能であれば、店員は、登録用POSレジスタ20にまで移動して呼び戻し指示の操作を行う必要がなくなる。
このようにして、精算用POSレジスタ30に対する呼び戻し指示の操作に応じても適切に呼び戻しの処理が実行される。
この場合、或る1つの登録用POSレジスタ20が店舗全体に対応した集計結果を示す呼び戻し理由集計画面を表示する場合には、他の精算用POSレジスタ30のそれぞれから通信を介して呼び戻し履歴情報を取得する。そして、上記の1つの登録用POSレジスタ20は、自己が記憶する呼び戻し履歴情報と他の精算用POSレジスタ30から取得した呼び戻し履歴情報とを統合する。上記の1つの登録用POSレジスタ20は、統合された呼び戻し履歴情報を利用して集計処理を行い、呼び戻し理由集計画面を表示すればよい。
例えば、集計内容として店員ごとの区別無く、店舗全体における呼び戻し理由ごとに応じた呼び戻しの回数の集計結果が呼び戻し理由集計画面により提示されてもよい。
あるいは、精算用POSレジスタ30ごとの集計結果が呼び戻し理由集計画面により提示されてもよい。また、複数の登録用POSレジスタ20が設けられる場合には、登録用POSレジスタ20ごとの集計結果が呼び戻し理由集計画面により提示されてもよい。
このように、精算用POSレジスタ30ごとあるいは登録用POSレジスタ20ごとに集計結果を提示できるようにすることで、例えば精算用POSレジスタ30や登録用POSレジスタ20の店舗における配置に起因する呼び戻しの発生原因を特定することが容易になる。
さらに、時間帯別、曜日別などの時間的な区分により集計結果が提示されるようにしてもよい。この場合には、時間的な呼び戻しの発生要因を特定することが容易となる。また、特売や特別サービスの有無に応じた区分により集計結果が提示されるようにしてもよい。この場合には、例えば会員カードの提示によってポイントが2倍になるという特別サービスの日にカード提示忘れ(会員呼出忘れ)が増えるなどといった呼び戻しの発生原因を特定することが容易になる。
さらに、顧客の所定の属性(年齢、性別、人数など)における区分(年齢であれば例えば20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代のように区分する)ごとに応じた集計結果が提示されるようにしてもよい。ここで、取引を行った顧客の属性については、会員カードから取得できるようにしてもよいし、登録用POSレジスタ20により商品を登録する操作、あるいは呼び戻しを指示する操作を行っているときに店員が入力できるようにしてもよい。
このように登録用POSレジスタ20が携帯型であるような場合においても、例えば、これまでに説明した呼び戻しの指示に応じた呼び戻し処理と、集計結果の出力が可能なように構成することができる。
登録用POSレジスタ20が携帯型である場合、画面が小さいことから呼び戻し理由集計画面を表示させても見にくくなる可能性がある。そこで、例えば、登録用POSレジスタ20は、集計結果についてはストアコントローラ10または精算用POSレジスタ30などに送信し、ストアコントローラ10または精算用POSレジスタ30にて表示させるようにしてもよい。
Claims (7)
- 顧客の購入対象の商品を登録する登録装置と、登録された商品に関する登録データに基づいて精算処理を行う精算装置とを備える精算システムであって、
前記精算装置が前記登録データに基づいた精算を実行可能なように、前記登録データを出力する登録データ出力手段と、
前記精算装置が前記登録データに基づいて実行すべき精算処理を取り消す取り消し手段と、
前記取り消し手段による精算処理の取り消しが発生した取り消し理由を取得する取り消し理由取得手段と
を備えることを特徴とする精算システム。 - 前記取り消し手段は、前記精算装置に出力された登録データが前記登録装置に戻されるように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の精算システム。 - 前記取り消し手段による精算処理の取り消しに関する集計を行う集計手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の精算システム。 - 前記集計手段は、前記取り消し手段により精算処理の取り消しが行われたときに応じた前記登録装置の状態を示す装置状態情報と前記精算装置の状態を示す装置状態情報との少なくともいずれか一方を利用して精算処理の取り消しに関する集計を行う
ことを特徴とする請求項3に記載の精算システム。 - 前記取り消し理由取得手段は、操作に応じて入力された取り消し理由を取得する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の精算システム。 - 前記取り消し理由取得手段は、前記集計手段により集計された前記装置状態情報に基づいて特定した前記取り消し理由を取得する
ことを特徴とする請求項4に記載の精算システム。 - 顧客の購入対象の商品を登録し、登録された商品に関する登録データを生成する登録手段と、
精算装置が前記登録データに基づいた精算を実行可能なように、前記登録データを出力する登録データ出力手段と、
前記精算装置が前記登録データに基づいて実行すべき精算処理を取り消す取り消し手段と、
前記取り消し手段による精算処理の取り消しが発生した取り消し理由を取得する取り消し理由取得手段と
を備えることを特徴とする登録装置。
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