JP2018108832A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出キャップ内の気密性確保と、打栓時における吐出キャップの装着性との両立を図ることが可能な吐出容器を提供する。【解決手段】外層体10a及び減容変形可能な内層体10bを有する容器本体10と、内容物が吐出される吐出口23を有し口部11に装着される吐出キャップ20と、吐出キャップ20の内側で内容物の流路を開閉する弁体40と、を備え、吐出キャップ20は、吐出口23が形成された頂壁部21と、頂壁部21に連なる筒状の側壁部22とを備え、側壁部22の内周面には、外気導入孔12の下方に設けられた口部11の第1シール部11bに全周にわたって当接する環状の第2シール部22bと、第1シール部11bの下方で口部11の外周面に設けられた第1係合部11aにアンダーカット係合する第2係合部22aと、が設けられており、第1シール部11bの外径が、第1係合部11aの外径よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、外層体及び内層体を有する容器本体と、吐出口を有し口部に装着される吐出キャップとを備えた吐出容器に関する。
従来、化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸、また食品調味料や薬品などを内容物として収容する吐出容器として、外層体と内層体からなる二重容器構造の容器本体と、内容物が吐出される吐出口を有し口部に装着される吐出キャップと、を備えた吐出容器が知られている(特許文献1参照)。この吐出容器において、容器本体の口部には、外層体を貫通する外気導入孔が形成されており、この外気導入孔を通して、外層体と内層体の間の内部空間に外気を取り込むように構成されている。また、吐出キャップの内側には、内容物の流路を開閉する弁体が配置されており、当該弁体は、収容空間から吐出口への内容物の移動を許容するとともに、吐出口から収容空間への内容物や外気の流入を阻止している。
このような構成の吐出容器では、内容物を吐出させた際弁体によって吐出口から容器本体への外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気孔から口部の外気導入孔を通して外層体と内層体の間の内部空間に外気を導入することで、内層体のみを減容変形させることができる。したがって、容器本体内の内容物を、外気と置換させることなく吐出させることができ、これにより容器本体の収容空間内に残った内容物を空気と接触し難くしてその劣化や変質を抑制することができる。
特開2008−162666号公報
ところで、上記のような吐出容器においては、口部の外周面に設けた雄ねじ部に対して係合する雌ねじ部を備えた螺着タイプの吐出キャップが採用されているものの、高い不正開封防止効果を得る目的から、開封後に、再装着が行い難い打栓タイプのキャップを利用するのが有効である。
しかしながら、口部に外気導入孔を有し、当該外気導入孔を覆うように吐出キャップが装着される吐出容器においては、吐出キャップ内の気密性(シール性)確保と、打栓時の吐出キャップの挿入性との両立が困難であった。
それゆえ本発明は、吐出キャップ内の気密性確保と、打栓時における吐出キャップの装着性との両立を図ることが可能な吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の吐出容器は、口部に外気導入孔が設けられた外層体及び該外層体の内側に収容された減容変形可能な内層体を有する容器本体と、
内容物が吐出される吐出口を有し前記口部に装着される吐出キャップと、
前記吐出キャップの内側で内容物の流路を開閉する弁体と、を備え、
前記吐出キャップは、前記吐出口が形成された頂壁部と、該頂壁部に連なる筒状の側壁部とを備え、
前記側壁部の内周面には、前記外気導入孔の下方に設けられた口部の第1シール部に全周にわたって当接する環状の第2シール部と、前記第1シール部の下方で口部の外周面に設けられた第1係合部にアンダーカット係合する第2係合部と、が設けられており、
前記第1シール部の外径が、前記第1係合部の外径よりも小さいことを特徴とするものである。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記容器本体は、前記第1係合部の下方に間隔をおいて設けられ、径方向外側に突出するネックリングを備え、
前記ネックリングの下面が、前記吐出キャップを前記口部に打栓する際に支持具に支持される打栓支持面を構成していることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記ネックリングは、外面から径方向内側に向けて凹となる切欠き状の溝部を有することが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記口部の外周面には、前記外気導入孔の上方において該口部の中心軸を通る縦断面視での輪郭線が該中心軸に略平行な直線となる第1ストレート面と、該第1ストレート面の上方に段差部を介して連なる、前記第1ストレート面よりも小径の第2ストレート面と、が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、吐出キャップ内の気密性確保と、打栓時における吐出キャップの装着性との両立を図ることが可能な吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である吐出容器の要部の側面視での断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。なお、本明細書において、「上」とは、吐出容器を起立姿勢で水平面上に載置した際に容器本体に対して吐出キャップが位置する側(図1の上側)であり、「下」とは、その反対側(図1の下側)である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である吐出容器1は、容器本体10、吐出キャップ20、中栓30、弁体40、蓋体50を備えている。この吐出容器1は、種々の内容物を収容することができる。
詳細は図示しないが、容器本体10は、円筒状の口部11を備え、口部11の下方に胴部及び底部が設けられたボトル形状となっている。
本実施形態において容器本体10は、外層体10aと外層体10aの内側に収容された内層体10bとを備える二重容器構造となっている。容器本体10は、外層体10aを形成する層と内層体10bを形成する層とを備えた積層パリソンを、金型を用いてブロー成形する押出しブロー成形により形成することができる。なお、本例において容器本体10は、内層体10bを外層体10aの内面に剥離可能に積層配置した積層剥離容器(デラミ容器)としているが、これに限らず、容器本体10は、内層体10bを外層体10aの内部に組み込んだ組込みタイプの二重容器構造であってもよい。
内層体10bは、例えば合成樹脂材料により減容変形可能な薄肉の袋状に形成され、外層体10aの内面に剥離可能に積層配置されている。内層体10bは、容器本体10の口部11の開口端にまで回り込んで当該開口端において開口しており、その内側は内容物の収容空間Sとなっている。
外層体10aは、例えば合成樹脂材料により所定の剛性を有するボトル形状に形成されて容器本体10の外郭を構成している。外層体10aの胴部に対応する部分は押圧(スクイズ)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。また、外層体10aの口部11に対応する部分には、当該外層体10aを径方向に貫通して内層体10bと外層体10aとの間に連通する外気導入孔12が設けられている。図示する場合では、口部11の中心軸線を挟んだ対向配置で2つの外気導入孔12が設けられているが、少なくとも1つの外気導入孔12が設けられていればよい。また、口部11の外周面には、外気導入孔12の上方において、口部11の中心軸を通る縦断面視での輪郭線が該中心軸に略平行な直線となる第1ストレート面15と、当該第1ストレート面15の上方に連なり、上方に向けて先細り状に傾斜する第1段差部16(段差部)と、当該第1段差部16の上方に連なり、縦断面視での輪郭線が中心軸に略平行な直線となる第2ストレート面17と、が設けられている。第1ストレート面15を有することにより、打栓の際に吐出キャップ20の内周面を第1ストレート面15で案内することができるので、安定した姿勢で吐出キャップ20を口部11に装着することができる。また、第1ストレート面15の上方に第1段差部16を介して設けた第2ストレート面17の領域は、第1ストレート面15の領域よりも小径となるため、吐出キャップ20の下方から口部11を挿入することが容易となる。また、第1段差部16を傾斜面としたことで、よりスムーズに、吐出キャップ20を口部11に装着することができる。なお、本実施形態において第1ストレート面15の下方には第2段差部18が設けられており、第2段差部18よりも下方側は第1ストレート面15よりも僅かに大径となっている。
口部11を構成する外層体10aの外周面には、吐出キャップ20を抜け止め保持するための第1係合部11aが一体に設けられている。第1係合部11aは、環状であってもよいし、周方向に間欠した形状であってもよい。第1係合部11aは、口部11の中心軸に沿う軸線方向(本例での上下方向)において、外気導入孔12よりも下方に設けられている。
第1係合部11aが設けられた部分の内面には、径方向外側に向けて凹となる環状の凹部11dが形成されているが、この凹部11dの深さが大きすぎると、第1シール部11bの肉厚が薄くなって強度が低下したり、外層体10aから内層体10bが剥離し難くなったりする虞がある。このため、この凹部11dの深さは、できる限り小さくなっていることが好ましい。
また、第1係合部11aの上方には、径方向外側に突出した環状凸部である第1シール部11bが一体に設けられている。第1シール部11bは、口部11の中心軸からの第1シール部11bの径方向外端までの距離が、口部11の中心軸から第1係合部11aの径方向外端までの距離よりも小さくなるように構成されている。すなわち、第1シール部11bは、第1係合部11aよりも小径となっている。
さらに、第1シール部11bの下方には、径方向外側に突出するネックリング13が設けられている。ネックリング13の下面13aは、口部11に吐出キャップ20を打栓により装着する際に、支持具で支持される打栓支持面を構成している。本実施形態において、ネックリング13の下面13aは、容器本体10を搬送する際の搬送治具に支持される搬送支持面を構成している。ネックリング13の下面13aは、口部11に装着された装着状態の吐出キャップ20の側壁部22の下端面22cよりも下方に位置している。これにより、吐出キャップ20の装着状態で搬送する際にも、ネックリング13の下面13aを搬送治具で支持して搬送することができる。また、ネックリング13の下面13aは、軸線方向に対して垂直な平坦面を形成している。このような構成とすることにより、より安定した状態で搬送することが可能となる。
また、本実施形態においてネックリング13は、装着状態の吐出キャップ20の側壁部22の下端面22cから所定の間隔を空けて設けられている。吐出キャップ20の下端面22cは、打栓時に吐出キャップ20が強く押し下げられることで弾性的に変形し、所期した位置よりも下方に突き出ることがある。その際、ネックリング13が近接した位置にあると、側壁部22の下端面22cとネックリング13とが接触する虞がある。このため、側壁部22の下端面22cから所定の間隔を空けた位置にネックリング13設けることで、打栓時の相互の接触を避け、吐出キャップ20および容器本体10の変形や損傷を確実に防止することが可能となる。
また、ネックリング13が設けられた部分の内面には環状の凹部13bが形成されているが、この凹部13bの深さが大きすぎると、ネックリング13の強度が低下したり、外層体10aに対する内層体10bの剥離性が悪化したりする虞があるため、この凹部13bの深さは、できる限り小さくなっていることが好ましい。また、本実施形態においてネックリング13は、外面から径方向内側に向けて凹となる切欠き状の溝部13cを有する。本例において、溝部13cは、周方向の複数箇所に設けられているが、これに限らず、1箇所でもよい。このような溝部13cを設けることで、内面側の凹部13bの深さが小さなり、強度アップ(吐出キャップ20の打栓力に耐えられる)を図ることができ、また凹部13bの角度を緩やかにして、外層体10aに対する内層体10bの剥離性を向上させることが可能となる。
なお、容器本体10は、外層体10aと内層体10bとの間に、上下方向に延びて内層体10bを外層体10aに対して部分的に接着する複数本の接着層(接着帯)を備えた構成とすることもできる。また、容器本体10は、例えば酸素や水蒸気に対するバリア性を有するバリア層が積層配置された構成や、各種コーティングによりバリア性が高められた構成とすることもできる。
吐出キャップ20は、例えば合成樹脂材料により形成され、中栓30を取り囲むように、容器本体10の口部11に装着されている。吐出キャップ20は、中栓30の隔壁31の上方に位置する頂壁部21と、頂壁部21に連なり、口部11の径方向外側に位置する円筒状の側壁部22とを備えた有頂筒状に形成されている。側壁部22の内周面には第2係合部22aが設けられており、この第2係合部22aが口部11の外周面に設けられた第1係合部11aにアンダーカット係合することにより、吐出キャップ20が容器本体10の口部11に固定保持されようになっている。本実施形態において第2係合部22aは、側壁部22の下端部付近に設けられている。第2係合部22aは、環状の凸部もしくは凹部とすることができるが、周方向に間欠した形状の凸部もしくは凹部としてもよい。
頂壁部21には、当該頂壁部21から上方に向けて突出する吐出筒21aが一体に設けられており、その内側は内容物の吐出口23となっている。また、頂壁部21には、外気を取り込むための吸気孔24が設けられている。なお、口部11と側壁部22との間には、吸気孔24から外気導入孔12へと向かう空気の流路が形成されている。この空気の流路は、例えば、口部11の外周面及び側壁部22の内周面の少なくとも何れか一方に溝部を設けたり、少なくとも一方に突起を設けて相互間に隙間を形成したりすること等によって形成することができる。側壁部22の内周面には、第1シール部11bの外面に全周に亘って気密に当接して空気の流路を密封する第2シール部22bが形成されている。本実施形態において第2シール部22bは、側壁部22の内周面から僅かに突出した環状の突起により形成されているが、環状でシール可能な形状であれば、突起でなくてもよい。
中栓30は、例えば合成樹脂材料により形成され、吐出キャップ20の内側に装着されている。中栓30は、口部11の開口を覆う隔壁31と、隔壁31の下面から突出して口部11の内周面(内層体10bの内周面)に当接する封止筒部32と、隔壁31の外周縁部から上方に向けて延びる支持筒部33とを有する。なお、封止筒部32の外径は、口部11の内径よりも僅かに大きく設定することが好ましく、これによれば、封止筒部32の外周面を口部11の内周面に強く当接させて気密性を高めることができる。
支持筒部33は、その上端が頂壁部21の下面に当接するとともに外周部において側壁部22の内面に嵌合し、これにより中栓30は吐出キャップ20の内部に固定保持されている。
隔壁31の中央部には、隔壁31を貫通する内容物の流出孔31aが設けられている。流出孔31aは、吐出キャップ20に設けられた吐出口23に連通可能となっている。収容空間Sに収容された内容物は、この流出孔31aを介して吐出口23に向けて流出することができる。中栓30の隔壁31の上面には、支持筒部33の径方向内側において流出孔31aを取り囲む環状溝31bが設けられている。隔壁31の外周縁には、隔壁31を上下に貫通する通気溝31cが形成され、支持筒部33には、通気溝31cに連通する連通溝33aが形成されている。
隔壁31には、上下に貫通する筒状壁34が設けられ、筒状壁34の下部には下方に向けて縮径する縮径部34aが形成されている。筒状壁34の内側には、筒状壁34の軸線方向に移動可能な移動弁体35が配置されている。図示例において移動弁体35は球体状であるが、これに限られるものではなく、種々の形状のものを採用可能である。
弁体40は、吐出キャップ20の頂壁部21と中栓30の隔壁31との間に配置され、隔壁31に設けた流出孔31aを開閉する。具体的に、弁体40は、収容空間Sから吐出口23への内容物の移動を許容するとともに、吐出口23から収容空間Sへの内容物や外気の流入を阻止している。弁体40は、例えば低密度ポリエチレン(軟質ポリエチレン)により形成され、円筒状の基部41と、基部41の内側に弾性片42を介して一体連結された円板状の弁本体43とを有している。基部41の上端部は、頂壁部21の下面に設けられた環状溝21bに嵌合しており、また、下端部は中栓30の隔壁31の環状溝31bに嵌合しており、これにより弁体40は吐出キャップ20と中栓30の間に固定保持されている。なお、本実施形態において弁体40は、弁本体43を3本の弾性片42で支持する所謂3点弁の形態をなしているが、弁本体43を1つのヒンジで支持する所謂1点弁等、他の形態の逆止弁を用いることができる。基部41の内側には、隔壁31に設けた流出孔31aから頂壁部21に設けた吐出口23へと向かう内容物の流路が形成されている。また、基部41の外側には、吸気孔24から、連通溝33a及び通気溝31cへと向かう空気の流路が形成されている。
蓋体50は、吐出キャップ20とほぼ同径の有頂筒状に形成されており、ヒンジ51により吐出キャップ20の側壁部22に回動自在に連結されて吐出筒21aを覆うことができるようになっている。蓋体50の内面には円筒状の封止壁部52が一体に設けられており、蓋体50が閉じられると封止壁部52が吐出筒21aの内側に嵌合して吐出口23を閉塞するようになっている。蓋体50のヒンジ51に対向する側には蓋体50を開操作する際の指掛かりとなる摘み部53が設けられている。
吐出容器1から内容物を吐出する際には、蓋体50を開いた状態で吐出筒21aが下方を向くように容器本体10を傾けた傾倒姿勢としつつ胴部をスクイズすることで、内層体10bが押圧され内容物を流出孔31aに向けて押し出すことができる。これにより、弁本体43を開いて、収容空間S内の内容物を流出孔31aから吐出口23に向けて流出させ、当該吐出口23から外部に向けて吐出させることができる。
一方、内容物の吐出後に胴部のスクイズを解除したときには、流出孔31aが弁本体43で閉塞されるとともに、外層体10aが元の形状に復元する際に生じる負圧によって吸気孔24から空気(外気)が導入される。吸気孔24から導入された空気は、連通溝33a、通気溝31c、及び口部11と側壁部22の間に形成された隙間等により構成される空気流路を介して内層体10bと外層体10aとの間の内部空間に流入する。このように、内層体10bと外層体10aとの間に外気を導入することで、内層体10bを減容変形させたまま外層体10aを元の形状に復元させることができる。このため、収容空間Sに外気が導入されるのを抑制して、容器本体10に収容される内容物の空気との接触を減らして内容物の変質や劣化を抑制することができる。また、内容物の吐出のために吐出容器1を傾倒姿勢とした際には、移動弁体35が弁本体43側に移動し、内容物の吐出を終えて吐出容器1を傾倒姿勢から元の正立姿勢に戻す際に、移動弁体35が縮径部34a側に移動する。これに伴い、吐出筒21a内の内容物を、弾性片42と弁本体43との隙間を介して筒状壁34側に引き込むことができる。このような、所謂サックバック機能により、吐出筒21aからの液だれを防止することができる。
以上のような構成の吐出容器1にあっては、打栓により吐出キャップ20を容器本体10に装着することができ、また、第1シール部11bと第2シール部22bで側壁部22の内側に形成される空気の流路を封止することができる。また、本実施形態の吐出容器1にあっては、口部11の第1シール部11bの下方に、第1シール部11bよりも大径の第1係合部11aを設けている。また、対応する吐出キャップ20の内周面には、側壁部22の下端部近傍に第2係合部22aを設け、第2シール部22bを第2係合部22aの上方に設けている。このような構成としたことで、打栓の際に吐出キャップ20の第2係合部22aが、口部11の第1シール部11bを通過し易くなり(引っ掛かり難くなり)、スムーズに吐出キャップ20を口部11に打栓することができる。すなわち、本実施形態の吐出容器1によれば、吐出キャップ20内の気密性確保と、打栓時における吐出キャップ20の装着性との両立を図ることができる。また、第1シール部11bよりも第1係合部11aを大径としているので、第1係合部11aと第2係合部22aとの嵌合強度を高く設定することができる。
また、ネックリング13を設けたことにより、打栓時に与えられる下方への応力に耐えることが可能となる。特に、ネックリング13の下面13aを容器の軸線に垂直で平坦な打栓支持面としたことにより、より大きな応力に耐えることが可能となる。
また、本実施形態の吐出容器1にあっては、口部11に対して吐出キャップ20をアンダーカット係合させる構成としたことで、螺着タイプの吐出キャップよりも高い不正開封防止効果を得ることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、蓋体50はヒンジ51により吐出キャップ20に一体連結される構成に限らず、吐出キャップ20とは別体に形成されて吐出キャップ20にねじ込みやアンダーカット等により装着される構成としてもよい。また、吸気孔24を開閉する外気導入弁を設けてもよい。例えば、弁体40の基部41の外周面から、径方向外側に突出する環状の弾性片を設け、その先端部を頂壁部21の下面の弁座に当接させることで吸気孔24を塞ぐ構成とすることができる。
1 吐出容器
2 吐出容器
10 容器本体
10a 外層体
10b 内層体
11 口部
11a 第1係合部
11b 第1シール部
11c 下面(搬送支持面)
12 外気導入孔
13 ネックリング
13a 下面(打栓支持面)
15 第1ストレート面
16 第1段差部(段差部)
17 第2ストレート面
18 第2段差部
20 吐出キャップ
21 頂壁部
21a 吐出筒
21b 環状溝
22 側壁部
22a 第2係合部
22b 第2シール部
22c 下端面
23 吐出口
24 吸気孔
30 中栓
31 隔壁
31a 流出孔
31b 環状溝
31c 通気溝
32 封止筒部
33 支持筒部
33a 連通溝
34 筒状壁
34a 縮径部
35 移動弁体
40 弁体
41 基部
42 弾性片
43 弁本体
50 蓋体
51 ヒンジ
52 封止壁部
53 摘み部
S 収容空間

Claims (4)

  1. 口部に外気導入孔が設けられた外層体及び該外層体の内側に収容された減容変形可能な内層体を有する容器本体と、
    内容物が吐出される吐出口を有し前記口部に装着される吐出キャップと、
    前記吐出キャップの内側で内容物の流路を開閉する弁体と、を備え、
    前記吐出キャップは、前記吐出口が形成された頂壁部と、該頂壁部に連なる筒状の側壁部とを備え、
    前記側壁部の内周面には、前記外気導入孔の下方に設けられた口部の第1シール部に全周にわたって当接する環状の第2シール部と、前記第1シール部の下方で口部の外周面に設けられた第1係合部にアンダーカット係合する第2係合部と、が設けられており、
    前記第1シール部の外径が、前記第1係合部の外径よりも小さいことを特徴とする吐出容器。
  2. 前記容器本体は、前記第1係合部の下方に間隔をおいて設けられ、径方向外側に突出するネックリングを備え、
    前記ネックリングの下面が、前記吐出キャップを前記口部に打栓する際に支持具に支持される打栓支持面を構成している、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記ネックリングは、外面から径方向内側に向けて凹となる切欠き状の溝部を有する、請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記口部の外周面には、前記外気導入孔の上方において該口部の中心軸を通る縦断面視での輪郭線が該中心軸に略平行な直線となる第1ストレート面と、該第1ストレート面の上方に段差部を介して連なる、前記第1ストレート面よりも小径の第2ストレート面と、が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の吐出容器。
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