JP2018098722A - 画像読取装置、及び画像形成装置、読取方法、画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像劣化を招くことなくはみ出し原稿が載置されているか否かを高い精度で判定することができる画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、原稿が載置される原稿台ガラス、載置された原稿を原稿台に向けて押さえる原稿押さえ部材、原稿台上の原稿に対して光を照射しながら、読取位置を所定方向に移動させながら原稿からの反射光を複数色で読み取る読取ユニットを有する。画像読取装置は、原稿押さえ部材の色情報を記憶する記憶部、読取ユニットの移動方向と交差する方向における原稿の最大定形サイズより外側の領域における、読取ユニットが読み取った複数色の出力値と原稿押さえ部材の色情報とから、原稿が原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
従来、原稿台ガラス上に載置された原稿に対し、読取ユニットを副走査方向に搬送させながら主走査方向の画像情報を読み取る画像読取装置において、読み取った画像情報に基づいて原稿のサイズを検知するものが知られている。具体的には、画像情報から原稿エッジ(原稿端)を検出して、その検出結果から原稿サイズを決定する。
一方、原稿台ガラスからはみ出るような大きさの原稿(はみ出し原稿)が置かれた場合、読み取った画像情報は全て原稿のものであり、圧板(プラテンカバー)の裏面側(原稿台ガラス対向面側)に取り付けられている原稿押さえ部材の画像情報は存在しない。つまり、原稿押さえ部材は読み取られておらず、読み取った画像情報に原稿と原稿押さえ部材との境界画像がないため、原稿エッジ部分が存在しないことになる。
また、はみ出し原稿が置かれている場合、読み取った画像情報には原稿と原稿押さえ部材との境界画像が存在しない。そのため、原稿内に存在する画像情報を原稿エッジと誤検出してしまうことがあり、その結果、原稿サイズも誤検知してしまうことがある。
例えば、特許文献1に開示された装置では、原稿台ガラスの周縁にフレームを設けて、原稿台ガラスとフレームの境界にフレームを高位とし、原稿台ガラスを低位とする段差を形成している。そして、原稿台ガラスとフレームの境界周辺の画像情報に基づいて、原稿がフレームに乗り上げた状態、つまりはみ出し原稿が置かれているか否かを判定する、というものである。
特開2009−164808号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、原稿台ガラスとフレームの境界に段差が生じるため、はみ出し原稿が置かれた場合に境界周辺において原稿が浮いてしまうことになる。その結果、境界周辺におけるイメージセンサの焦点が原稿に合わなくなり、読み取った画像がぼやけてしまい画像劣化を招く可能性がある、という課題が残る。
本発明は、画像劣化を招くことなくはみ出し原稿が載置されているか否かを高い精度で判定することができる画像読取装置を提供することを、主たる目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿が載置される原稿台と、前記載置された原稿を前記原稿台に向けて押さえる原稿押さえ部材と、前記原稿台上の原稿に対して光を照射しながら、読取位置を所定方向に移動させながら、当該原稿からの反射光を複数色で読み取る読取手段と、前記原稿押さえ部材の色情報を記憶する記憶手段と、前記所定方向と交差する方向における原稿の最大定形サイズより外側の領域における、前記読取手段が読み取った複数色の出力値と前記原稿押さえ部材の色情報とから、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像劣化を招くことなくはみ出し原稿が載置されているか否かを高い精度で判定することができる。
第1実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す概略縦断面図。 画像読取装置の構成の一例を示す概略縦断面図。 圧板を開いた状態で画像読取装置を上から見たときの概略図。 画像形成システムの機能構成を説明するためのブロック図。 画像形成システムにおける原稿読み取りから画像形成までの処理手順の一例を示すフローチャート。 図5に示すステップS507の処理の詳細を示すフローチャート。 (a)〜(c)は、はみ出し原稿判定処理におけるdat値とref値の比較を説明するための図。 図5に示すステップS509の処理の詳細を示すフローチャート。 原稿サイズ検知処理における輝度値f(x)と各判定で算出するg(x)、h(x)、i(x)の関係を説明するためのグラフ。 第2実施形態に係る画像読取装置におけるはみ出し原稿判定処理の処理手順の一例を示すフローチャート。
以下、本発明を画像形成システムに適用した場合を例に挙げて説明を進める。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確立されるのであって、以下で説明する個別の実施形態によって限定されるものではない。
[第1実施形態]
[装置の全体構成例]
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す概略縦断面図である。
画像形成システム152は、画像読取装置10、及び、画像形成装置150を含んで構成される。
図1に示す画像形成装置150は、電子写真方式により画像形成を行う画像形成部411を備える。画像形成部411は、感光体、露光器、現像器、転写部、及び定着器を備える。露光器は、画像読取装置10が原稿Pを読み取ることで生成される読取データ(画像データ)に基づいて、感光体に静電潜像を形成する。
現像器は、感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像して、感光体に現像剤像を形成する。転写部は、感光体に形成された現像剤像を所定の記録媒体(例えば、用紙)に転写する。定着器は、記録媒体に転写された現像剤像を記録媒体に定着させる。以上のような構成により、画像形成部411は、記録媒体に画像データに応じた画像を形成する。なお、図中に示す矢印Xは主走査方向を示している。
画像読取装置10は、筐体101、原稿の画像を読み取る際に当該原稿が載置される原稿台である原稿台ガラス102、読取ユニット103、圧板(プラテンカバー)104、原稿押さえ部材105、圧板開閉検知フラグ106、圧板開閉検知センサ107を有する。なお、原稿押さえ部材105は、圧板104の裏面側(原稿台ガラス102の対向面側)に取り付けられている。
原稿台ガラス102は、原稿Pを載置する原稿台として機能する。読取ユニット103は、原稿台上(原稿台ガラス102上)に載置された原稿Pを読み取る。
圧板104は、原稿押さえ部材105を介して、原稿台ガラス102上に載置された原稿Pを当該原稿台ガラス102に向けて押さえる。なお、圧板104は、原稿台ガラス102上に原稿Pを載置したり、又、原稿台ガラス102上から原稿Pを取り出したりするために、原稿台ガラス102に対する角度を変えられるように構成される。また、原稿押さえ部材105は、原稿Pを読み取る際に原稿領域外が黒くならないようにその表面は白色に形成される。
また、圧板104の開閉状態に応じて圧板開閉検知フラグ106が移動して圧板開閉検知センサ107のオン・オフ状態が切り替わるように構成される。これにより、原稿台ガラス102上に載置された原稿Pを当該原稿台ガラス102に向けて原稿押さえ部材105が押さえている状態(圧板104が開状態)であるか否かを検知することができる。
図2は、画像読取装置10の構成の一例を示す概略縦断面図である。
読取ユニット103は、原稿台上の原稿面に対して光を照射する照明ユニット201a、201b、原稿面からの反射光を反射する反射ミラー202a、202b、202c、202d、202e、結像レンズ203を有する。読取ユニット103は、また、CCD(Charge Coupled Device)などで構成される光電変換素子204、光電変換素子204が実装されたセンサ基板205を有する。
原稿Pを読み取る際には読取ユニット103を図中矢印Y方向(副走査方向)に移動させて原稿Pの読み取りが行われる。つまり、画像読取装置10では、読取位置を所定方向(副走査方向)に移動させながら原稿Pからの反射光を複数色で読み取ることになる。
図3は、圧板104を開いた状態で画像読取装置10を上から見たときの概略図である。
図3中に示す領域301は主走査原稿サイズ指標であり、領域302は副走査原稿サイズ指標である。また、図3中の矢印で表している基準位置303は原稿台ガラス102に原稿が置かれる際の基準位置である。ここで主走査方向は副走査方向(Y軸方向)に直交する方向であり、図3におけるX軸方向に対応する。
読み取り対象の原稿は、その左上角が基準位置と一致するように原稿台ガラス102上に載置される。なお、図3では、A4サイズの原稿が原稿台ガラス102上に載置されている様子を示している。
また、図3中に示す位置Y1は原稿サイズ検知位置であり、原稿読取開始位置Y2から所定量離れた位置に設定される。また、図3中に示す領域Aは、読取ユニット103の移動方向(副走査方向)と交差する方向(主走査方向)における最大定形サイズの外側領域を示している。
以下、画像読取装置10の読み取り動作について説明する。
画像読取装置10は、圧板開閉検知センサ107を介して圧板104が開かれたこと、つまり閉状態から開状態への変化を検知したとき、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置Y1に移動させる。
そして、圧板104が閉じられたこと、つまり開状態から閉状態への変化を検知したとき、照明ユニット201a、201bを点灯させる。そして、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置Y1から原稿読取開始位置Y2に移動させる。
このとき画像読取装置10は、読取ユニット103を介して原稿の主走査方向の1ラインもくしは複数ラインの画像情報を読み取る。なお、読取ユニット103が読み取り可能な主走査長(読取可能主走査長)は、例えば基準位置303から最大定形サイズ外側領域Aの端部までである。
画像読取装置10は、読み取った画像情報に基づいて主走査方向の原稿エッジを検出する。また、後述するはみ出し原稿判定(原稿台ガラス102からはみ出るような大きさの原稿が載置されているか否かの判定)は最大定形サイズ外側領域Aの画像情報に基づいて行う。なお、照明ユニット201a、201bが点灯するのは圧板104が閉じられた後であるため、ユーザの目に照明ユニットから照射された光が届くことはない。
図4は、画像形成システム152の機能構成を説明するためのブロック図である。
画像読取装置10は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read only memory)402、照明制御部403、走査制御部405、モータ406、AFE407、画像処理部408を有する。画像読取装置10は、また、原稿サイズ検知部409、RAM(Random Access Memory)410を有する。
CPU401は、ROM402に格納されたプログラムを実行して画像読取装置10の各機能部を制御する。RAM410は、CPU401が使用するデータを一時的、あるいは恒久的に記憶しておくために使用される。
照明制御部403は、照明ユニット201a、201bの点灯、消灯動作を制御する。
走査制御部405は、モータ406に駆動信号を送信して読取ユニット103を副走査方向へ移動させる。
光電変換素子204は、入光した画像情報を、電気信号に変換する。
AFE(Analog Front End)407は、光電変換素子204から出力されるアナログ信号に対してサンプルホールド処理、オフセット処理、ゲイン処理などのアナログ処理を行う。AFE407、また、アナログ処理された信号をデジタル信号に変換するA/D変換を行い処理後の信号を画像処理部408に出力する。
原稿サイズ検知部409は、画像処理部408から出力された画像情報に基づいてはみ出し原稿が載置されているか否かを判定する。原稿サイズ検知部409は、また、原稿エッジ(原稿端)を検出してそのエッジ位置に基づいて原稿サイズを決定する。
なお、画像読取装置10における原稿サイズ検知は、圧板開閉検知センサ107により圧板104が閉じられたことを検知したことをトリガとして所定処理後に開始される。
画像形成部411は、画像処理部408からの受け取った画像情報に基づいて記録媒体に画像を印刷する。
操作部412は、例えば情報表示用のモニタ、読み取りの開始を指示するスタートボタンなどを含む各種操作キーを有しており、ユーザ向けに情報を表示すると共に、ユーザからの指令を受け付ける。
図5は、画像形成システム152における原稿読み取りから画像形成までの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図5に示す各処理は、主としてCPU401により実行される。
CPU401は、圧板104が閉じた状態から開いた状態に状態が変化したか否かを判定する(S501)。開状態に変化したと判定した場合(S501:Yes)、CPU401は、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置Y1に移動させる(S502)。
CPU401は、圧板104が開いた状態から閉じた状態に状態が変化したか否かを判定する(S503)。
圧板104の状態に変化がないと判定した場合(S503:No)、CPU401は、例えば操作部412が有するスタートボタンが押されて読み取り開始が指示されたか否かを判定する(S504)。
スタートボタンが押されていないと判定した場合(S504:No)、CPU401は、ステップS503の処理に戻る。また、そうでない場合(S504:Yes)、CPU401は、原稿サイズが未確定であることから、操作部412を介して原稿サイズの入力を促すための情報をユーザに提示する(S505)。なお、原稿サイズの入力を促すための情報をユーザに提示することに替えて、原稿サイズを最大定形サイズと決定するように構成しても良い。
CPU401は、ステップS505の処理における原稿サイズに基づいて用紙サイズを決定する(S506)。
また、CPU401は、圧板104の状態が変化したと判定した場合(S503:Yes)、はみ出し原稿判定処理を実施する(S507)。はみ出し原稿判定処理では、照明ユニット201a、201bを点灯して、原稿サイズ検知位置Y1における原稿を読み取る。そして、画像処理部408から出力される画像情報の中から最大定形サイズ外側領域Aから読み取った複数色の画像情報に基づいて、はみ出し原稿であるか否かの判定を行う。なお、はみ出し原稿判定処理の詳細については、後述する図6を用いて説明する。
CPU401は、はみ出し原稿判定処理の結果に基づいてはみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されているか否かを判定する(S508)。はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていると判定した場合(S508:Yes)、ステップS505の処理に移行する。
また、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていないと判定した場合(S508:No)、CPU401は、原稿サイズ検知処理を実施する(S509)。
原稿サイズ検知処理では、照明ユニット201a、201bを点灯して、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置Y1から原稿読取開始位置Y2に移動させる間に読み取った画像情報に基づいて行われる。なお、原稿サイズ検知処理の詳細については、後述する図8を用いて説明する。
CPU401は、原稿サイズ検知処理により原稿サイズが確定したか否かを判定する(S510)。原稿サイズが確定しない場合(S510:No)、ステップS505の処理に移行する。また、原稿サイズが確定した場合(S510:Yes)、CPU401は、原稿サイズに基づいて印刷に使用する用紙のサイズを決定する(S511)。
CPU401は、読み取り開始が指示されたか否かを判定する(S512)。読み取り開始が指示されたと判定した場合(S512:Yes),CPU401は、原稿サイズに対応した読取領域を設定して原稿の画像情報を読み取る読取処理を実施する(S513)。
なお、ステップS509の処理では、原稿サイズ検知位置Y1から原稿読取開始位置Y2間の1ラインもしくは複数ラインを読み取る。これに対してステップS513の処理では、ステップS509の処理において確定した原稿サイズ領域全域を読み取ることになる。また、読取処理により読み取られた画像情報は、画像処理部408を介して画像形成部411へと送られる。
CPU401は、ステップS513の処理において読み取った原稿の画像情報を用紙に複写する印刷処理を実施する(S514)。
図6は、図5に示すステップS507の処理(はみ出し原稿判定処理)の詳細を示すフローチャートである。なお、図6に示す各処理は、主としてCPU401により実行される。
はみ出し原稿判定処理では、最大定形サイズ外側領域Aから複数色の画像情報を読み取る必要がある。本実施形態ではRGB表色系を例に挙げているが、例えばXYZ表色系やL*a*b*表色系であっても同様である。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを点灯する(S601)。
CPU401は、取得値として最大定形サイズ外側領域AのR、G、B各色それぞれの画像情報(RGB画像情報)を取得する(S602)。このときのR、G、Bの画像情報(最大定形サイズ外側領域A画像情報)をそれぞれdat_R、dat_G、dat_Bとする。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを消灯する(S603)。
CPU401は、ステップS602の処理において取得したRGBの画像情報からRG比とGB比を算出し、それぞれdat_RG、dat_GBとする(S604)。なお、dat_RG、dat_GBは比に限定されるものではなく、RG差分、GB差分としても良い。
CPU401は、参照値として原稿押さえ部材105の最大定形サイズ外側領域AのRGBの画像情報(原稿押さえ部材の色情報)を取得する(S605)。なお、原稿押さえ部材の色情報は、工場出荷時などに予めRAM410などの記憶部に記憶されているものとする。
このときのR、G、Bの画像情報(原稿押さえ部材の色情報)をそれぞれref_R、ref_G、ref_B、ref_RG、ref_GBとする。
CPU401は、ステップS602の処理において取得したRGB画像情報の取得値と、ステップS605の処理において読み出した参照値とを比較する(S606)。
具体的には、ref値を中心として、ref_R、ref_G、ref_Bに対し±s[%]、ref_RG、ref_GBに対し±t[%]の許容範囲を設けて各dat値が各許容範囲に含まれているか否かを判定する。
つまり、
ref_R・(1―s/100)≦dat_R≦ref_R・(1+s/100)、
且つ、
ref_G・(1―s/100)≦dat_G≦ref_G・(1+s/100)、
且つ、
ref_B・(1―s/100)≦dat_B≦ref_B・(1+s/100)、
且つ、
ref_RG・(1―t/100)≦dat_RG≦ref_RG・(1+t/100)、
且つ、
ref_GB・(1―t/100)≦dat_GB≦ref_RG・(1+t/100)、
を満たすか否かを判定する。
なお、ref値に対して許容範囲を設ける理由は、読み取りばらつきによる誤判定を防ぐためである。原稿押さえ部材105と原稿では、その材質や表面性に違いがあるため画像情報にも違いが生じる。
例えば、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されている場合では、最大定形サイズ外側領域Aに原稿が存在する状態であるため、dat値とref値に許容範囲を超える違いが生じることになる。
一方、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていない場合では、最大定形サイズ外側領域Aに原稿押さえ部材105が存在する状態であるため、ref値とdat値は読み取りばらつきがあったとしてもほぼ同じ値になる。なお、原稿押さえ部材の色情報としては、L*a*b*値やXYZ値を使用しても構わない。
CPU401は、比較結果が許容範囲であると判定した場合(S606:Yes)、原稿台ガラス102上に載置されている原稿は、はみ出し原稿であると判定する(S607)。つまりこの場合には、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていることになる。
また、そうでない場合(S606:No)、はみ出し原稿ではないと判定する(S608)。つまりこの場合には、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていないことになる。
図7は、はみ出し原稿判定処理におけるdat値とref値の比較を説明するための図である。この図を用いて、本発明において読み取られた複数色の出力値であるRGBそれぞれの画像情報そのものだけでなく、出力値同士の比(比率)も比較する理由を説明する。
図7(a)に示すように、はみ出し原稿が載置されていない場合、読み取った画像情報にばらつきが生じてもdat値は許容範囲内には収まる。
また、図7(b)に示すように、明らかに原稿押さえ部材105とは色が異なるはみ出し原稿、例えば黒紙のはみ出し原稿が載置された場合、dat値のRGBの画像情報そのものは明らかに許容範囲から外れた値となる。
しかしながら、図7(c)に示すように、原稿押さえ部材105に色と近い色のはみ出し原稿、例えば白紙のはみ出し原稿が載置されたとする。この場合、dat値のRGBの画像情報そのものは厳密にはref値と異なるものの、許容範囲を設けているためその範囲内に収まってしまう。
そのため、RGBの画像情報そのものだけで比較してしまうと、実際には白紙のはみ出し原稿が載置されている場合でも判定結果は「はみ出し原稿が置かれていない」と誤判定してしまうことになる。
なお、白紙のはみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置された場合、dat値のRGB画像情報そのものがref値の許容範囲内に収まってしまうとしても、原稿と原稿押さえ部材105との材質や表面性の違いからref値とは違う傾向を示す。
例えば、dat_Gは許容範囲内の下限付近の値となるが、dat_Bは許容範囲内の上限付近の値となる。つまり、dat_Gとdat_Bの比は、ref_Gとref_Bの比とは大きく異なる値になる。そこで、RGBそれぞれの画像情報そのものだけでなく比も比較することで、はみ出し原稿判定における判定精度を向上させることができる。
図8は、図5に示すステップS509の処理(原稿サイズ検知処理)の詳細を示すフローチャートである。この処理は、はみ出し原稿判定処理(図5:S507)においてはみ出し原稿が載置されていない判定された場合に実施される。なお、図8に示す各処理は、主としてCPU401により実行される。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを点灯する(S801)。
CPU401は、原稿の主走査方向1ライン分の画像情報を取得する(S802)。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを消灯する(S803)。
CPU401は、主走査原稿エッジ検出範囲の中から最も外側の画素を注目画素に設定する(S804)。なお、主走査原稿エッジ検出範囲は例えば、最小定形サイズより所定量内側から最大定形サイズより所定量外側までである。
CPU401は、注目画素の主走査位置をx、注目画素の輝度値をf(x)とし、第1距離H1を用いて注目画素から主走査方向に第1距離離れたx+H1位置に存在する画素とx−H1位置に存在する画素の輝度差分g(x)を算出する(S805)。なお、輝度差分g(x)は下記式(1)により算出することができる。
g(x)=f(x+H1)−f(x−H1)・・・式(1)
CPU401は、ステップS805の処理において算出した輝度差分g(x)を第1閾値TH1と比較して、輝度差分g(x)の値が第1閾値TH1のプラスの値(+TH1)より大きいか、又は、マイナスの値(−TH1)より小さいか否かを判定する(S806)。つまりここでは、輝度差分g(x)の値の絶対値が第1閾値TH1の値より大きいか否かを判定する。
例えば、照明ユニット201a、201bからの光は、原稿に対し斜めに照射される。そのため、原稿の厚みによっては原稿エッジに影が生じるため、その影により原稿エッジと原稿押さえ部材105の間には輝度差が生じる。ステップS806の処理は、その輝度差を検出するためのものである。
また、原稿エッジでは、輝度差分g(x)の値の絶対値が第1閾値TH1の値より大きくなり、原稿がない原稿押さえ部材105では輝度差分g(x)の値の絶対値は第1閾値TH1の値より小さくなる。影の出にくいような坪量の小さい原稿にも対応するために、第1閾値TH1は小さい値であることが望ましい。
CPU401は、輝度差分g(x)の値の絶対値が第1閾値TH1の値より小さい場合(S806:No)、第1判定結果R1をR1=0とする(S807)。また、輝度差分g(x)の値の絶対値が第1閾値TH1の値より大きい場合(S806:Yes)、CPU401は、第1判定結果R1をR1=1とする(S808)。このように、ステップS805の処理からステップS808の処理までの判定を第1判定とする。
この第1判定では、注目画素が原稿エッジの場合、|g(x)|>TH1となり第1判定結果R1=1となる。また、原稿がない原稿押さえ部材105の場合、|g(x)|<TH1となり第1判定結果R1=0となる。ただし、埃や髪の毛などのゴミの場合も、|g(x)|>TH1となり第1判定結果R1=1となる。
CPU401は、第1距離H1より大きい第2距離H2を用いて、注目画素から主走査方向に第2距離離れた範囲内に存在する画素の最大輝度値と最小輝度値の差分h(x)を算出する(S809)。なお、差分h(x)は下記式(2)により算出することができる。
h(x)=max(f(x−H2)、・・・、f(x)、・・・、f(x+H2))
−min(f(x−H2)、・・・、f(x)、・・・、f(x+H2))
・・・式(2)
CPU401は、ステップS809の処理において算出した差分h(x)の値が第2閾値TH2の値より小さいか否かを判定する(S810)。
例えば、原稿エッジに生じる影と、埃や髪の毛などのゴミは、両者の輝度に特徴の違いがある場合が多い。
前者は、照明ユニット201a、201bの拡散光の影響により、はっきりとした影ではなくぼやけたものになる。よって、輝度もそこまで低くならない。
一方、後者は、ゴミ自体が暗いことが多いため輝度は低い。そのため、前者は差分h(x)の値が小さく、後者は差分h(x)の値が大きくなるので、適切な閾値を設定することで両者を切り分ける(識別する)ことができる。
CPU401は、差分h(x)の値が第2閾値TH2の値より大きいと判定した場(S810:No)、第2判定結果R2をR2=0とする(S811)。また、差分h(x)の値が第2閾値TH2の値より小さいと判定した場合(S810:Yes)、CPU401は、第2判定結果R2をR2=1とする(S812)。このように、ステップS809の処理からステップS812の処理までの判定を第2判定とする。
この第2判定では、注目画素が原稿エッジの場合、ぼやけた影によりh(x)<TH2となり第2判定結果R2=1となる。また、注埃や髪の毛などのゴミの場合、h(x)>TH2となり第2判定結果R2=0となる。
第1判定と第2判定では、注目画素からの範囲に大きな違いがある。つまり、第2距離H2は第1距離H1より大きくなくてはならない(H2>H1)。
仮にH2=H1とし、第1判定と第2判定を合わせたような判定、つまり輝度値の差分がTH1とTH2の間にあるようなもののみ判定結果を1とする判定を実行しても、原稿エッジと埃や髪の毛などのゴミは切り分けることができない。
なぜなら、埃や髪の毛などのゴミは輝度が低いと言っても急激に輝度が低くなるわけではなく、輝度変化が緩やかな部分が必ず出てくるからである。そのため、第1判定と第2判定を同じ範囲で実行すると、原稿エッジ部分と、埃や髪の毛などのゴミの輝度変化が緩やかな部分とで判定結果が変わらなくなってしまう。
よって、第2判定の範囲を第1判定より広く設定して、埃や髪の毛などのゴミの輝度が低い部分まで差分h(x)を算出する対象に含めることで、両者の判定結果が異なり両者を切り分けることができるようになる。
CPU401は、第3距離H3を用いて、注目画素から主走査方向に第3距離離れた範囲内に存在する画素の輝度値の平均値i(x)を算出する(S813)。なお、平均値i(x)は下記式(3)により算出することができる。
i(x)=ave(f(x+H3)、・・・、f(x)、・・・、f(x−H3))・・・式(3)
CPU401は、ステップS813の処理において算出した平均値i(x)の値が第3閾値TH3の値より小さいか否かを判定する(S814)。
例えば、余白がない黒原稿のような原稿の場合、原稿エッジ付近で、主走査方向のある程度広い範囲内に存在する画素の輝度値の平均値をとると値が小さくなる。これは、黒原稿の端部の輝度値が支配的だからである。一方、埃や髪の毛などのゴミの場合はその値が大きくなる。
つまり、埃や髪の毛などのゴミは小さい、またはスジ状であることが多いため、ある程度広い範囲で輝度値の平均値をとるとゴミの輝度の影響は小さくなり、原稿押さえ部材105の白色の輝度が支配的となるからである。よって、適切な閾値を設定すれば、両者を切り分ける(識別する)ことができる。
CPU401は、平均値i(x)の値が第3閾値TH3の値より大きい場合(S814:No)、第3判定結果R3をR3=0とする(S815)。また、平均値i(x)の値が第3閾値TH3の値より小さい場合(S814:Yes)、CPU401は、第3判定結果R3をR3=1とする(S816)。このように、ステップS813の処理からステップS816の処理までの判定を第3判定とする。
この第三判定では、注目画素が黒原稿の原稿エッジの場合、i(x)<TH3となり第3判定結果R3=1となる。また、埃や髪の毛などのゴミの場合、i(x)>TH3となり第3判定結果R3=0となる。
CPU401は、第1判定結果R1と第2判定結果R2の積と、第3判定結果R3の和:R=(R1*R2)+R3の値が1であるか否かを判定する(S817)。
例えば、余白がある原稿エッジの場合、R1=1、R2=1、R3=0となるため、第1判定結果R1と第2判定結果R2の積と、第3判定結果R3の和:RはR=1となる。埃や髪の毛などのゴミの場合、R1=1、R2=0、R3=0なるため、第1判定結果R1と第2判定結果R2の積と、第3判定結果R3の和:RはR=0となる。余白のない原稿エッジの場合、R1=1、R2=0、R3=1となるため、第1判定結果R1と第2判定結果R2の積と、第3判定結果R3の和:RはR=1となる。
CPU401は、R=1でない場合(S817:No)、注目画素を非原稿エッジ画素、つまり原稿端部のエッジ画素ではないと判定する(S818)。
CPU401は、注目画素の主走査方向1画素内側の画素を改めて注目画素に設定(注目画素再設定)を行い(S819)、注目画素の主走査位置が主走査原稿エッジ検出の範囲外であるか否かを判定する(S820)。
CPU401は、注目画素の主走査位置が主走査原稿エッジ検出の範囲外である場合(S820:Yes)、原稿が載置されていないので原稿サイズ不定と決定する(S821)。また、そうでない場合(S820:No)、ステップS805の処理へ戻る。
CPU401は、また、R=1である場合(S817:Yes)、注目画素を原稿エッジ画素、つまり原稿端部のエッジ画素であると判定する(S822)。
CPU401は、原稿エッジ画素の主走査位置を原稿エッジ位置、つまり当該原稿のエッジ位置に決定する(S823)。
CPU401は、原稿エッジ位置に基づいて原稿サイズを決定する(S824)。
なお、この場合には、原稿台ガラス102の基準位置303に原稿の左上角が一致するように載置されていることとする。
また、基準位置303から原稿エッジ位置までの長さが記録媒体の各規格サイズの中のいずれかと一致もしくは近い場合、定型の原稿が置かれているとして、その規格サイズを原稿サイズとする。
また、基準位置303から原稿エッジ位置までの長さが、記録媒体の各規格サイズの中でいずれにも一致しない場合、非定型の原稿が載置されているとして、基準位置303から原稿エッジまでの長さより大きく、且つ、最も近い規格サイズを原稿サイズとする。そのため、非定型の原稿を印刷したときに原稿の情報が欠けてしまうことを防ぐことができる。
上記説明した原稿サイズ検知処理では、主走査方向外側から内側に向かって原稿エッジ検出を実行して、原稿エッジを検出した後は原稿サイズ検知処理を終了する。そのため、原稿内の画像情報の影響を受けることがない。
図9は、原稿サイズ検知処理における輝度値f(x)と各判定で算出するg(x)、h(x)、i(x)の関係を説明するためのグラフである。なお、図中に示す矢印Xは主走査方向、矢印Yは副走査方向を示している。
図9に示すグラフは左から、余白のある原稿の原稿エッジ位置付近、髪の毛の位置付近、余白のない黒原稿の原稿エッジ位置付近のグラフを示しており、上から、f(x)、g(x)、h(x)、i(x)のグラフを示している。
余白のある原稿の原稿エッジに生じる影は、照明ユニット201a、201bの拡散光の影響により、はっきりとした影ではなくぼやけたものになるため輝度もそこまで低くならない。よって、h(x)の値も第2閾値を超えるほどの値にはならない。
一方、髪の毛はそれ自体が暗いことが多いため輝度は低くなり、h(x)の値は第2閾値を超える値になる。そのため、h(x)を算出する第2判定を行うことで、余白のある原稿の原稿エッジと髪の毛を切り分けられていることが分かる。
また、髪の毛はスジ状であることが多いため、ある程度広い範囲で輝度値をとると原稿押さえ部材105の白色の輝度値が支配的となり、i(x)の値は第3閾値を超える値になる。
一方、余白のない黒原稿の原稿エッジではある程度広い範囲で輝度値をとると黒原稿の端部の輝度値が支配的となり、i(x)の値は第3閾値を下回る値になる。そのため、i(x)を算出する第3判定を行うことで、髪の毛と余白のない黒原稿を切り分けられていることが分かる。
このように、本実施形態に係る画像読取装置10は、画像劣化を招くことなくはみ出し原稿が載置されているか否かを高い精度で判定することができる。
[第2実施形態]
図10は、本実施形態に係る画像読取装置におけるはみ出し原稿判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、第1実施形態で既に説明した機能構成と同じものは、同一の符号を付すとともにその説明を省略する。
本実施形態に係るはみ出し原稿判定処理では、最大定形サイズ外側領域Aの複数箇所においてはみ出し原稿判定処理を行い、複数箇所のうち過半数ではみ出し原稿が載置されていると判定した場合、最終的にはみ出し原稿が載置されていると判定する。
これにより、最大定形サイズ外側領域Aの一部分にゴミなどが付着した場合であっても高い精度ではみ出し原稿判定を行うことができる。
また、原稿の左上角が基準位置303から多少ずれて置かれ、最大定形サイズ外側領域Aに一部分だけ原稿が重なってしまった場合であっても、精度よくはみ出し原稿判定を行うことができる。
なお、はみ出し原稿判定処理では、最大定形サイズ外側領域Aから複数色の画像情報を読み取る必要がある。本実施形態ではRGB表色系を例に挙げているが、例えばXYZ表色系やL*a*b*表色系であっても同様である。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを点灯する(S1001)。
CPU401は、最大定形サイズ外側領域Aのn箇所におけるRGBの画像情報を取得する(S1002)。このときのR、G、Bの画像情報をそれぞれdat_Rk、dat_Gk、dat_Bk(k=1、・・・、n)とする。
CPU401は、照明ユニット201a、201bを消灯する(S1003)。
CPU401は、ステップS604の処理(図6)と同様の処理を行いRG比とGB比を算出する(S1004)。なお、ステップS504の処理との違いは、データ数がn箇所分あることである。
CPU401は、ステップS605の処理(図6)と同様の処理を行い原稿押さえ部材105の最大定形サイズ外側領域AのRGBの画像情報(原稿押さえ部材の色情報)を取得する(S1005)。なお、原稿押さえ部材105の色情報は、工場出荷時などに予めRAM410などに記憶されているものとする。
このときのR、G、Bの画像情報(原稿押さえ部材の色情報)をそれぞれref_Rk、ref_Gk、ref_Bk、ref_RGk、ref_GBkとする。なお、ステップS605の処理との違いは、データ数がn箇所分あることである。
CPU401は、k=1とする(S1006)。
CPU401は、ステップS606(図6)の処理と同様の比較処理を行う(S1007)。
つまり、
ref_Rk・(1―s/100)≦dat_Rk≦ref_Rk・(1+s/100)、
且つ、
ref_Gk・(1―s/100)≦dat_Gk≦ref_Gk・(1+s/100)、
且つ、
ref_Bk・(1―s/100)≦dat_Bk≦ref_Bk・(1+s/100)、
且つ、
ref_RGk・(1―t/100)≦dat_RGk≦ref_RGk・(1+t/100)、
且つ、
ref_GBk・(1―t/100)≦dat_GBk≦ref_RGk・(1+t/100)、
を満たすか否かを判定する。
CPU401は、比較結果が許容範囲であると判定した場合(S1007:Yes)、k箇所目には、はみ出し原稿が載置されていると判定する(S1008)。また、そうでない場合(S1007:N)、CPU401は、k箇所目には、はみ出し原稿が載置されていないと判定する(S1009)。
CPU401は、k=nであるか否か判定する(S1010)。つまり、n箇所においてはみ出し原稿判定を行ったか否かを判定する。
CPU401は、k=nでない場合(S1010:N)、k=k+1として、ステップS1007の処理に戻る(S1011)。また、k=nである場合(S1010:Yes)、CPU401は、n個所のうち過半数においてはみ出し原稿が載置されていると判定されたか否かを判定する(S1012)。
CPU401は、n個所のうち過半数においてはみ出し原稿が載置されていると判定されたと判定した場合(S1012:Yes)、原稿台ガラス102上に載置されている原稿は、はみ出し原稿であると判定する(S1013)。つまりこの場合には、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていることになる。
また、そうでない場合(S1012:No)、CPU401は、はみ出し原稿ではないと判定する(S1014)。つまりこの場合には、はみ出し原稿が原稿台ガラス102上に載置されていないことになる。
なお、上記説明した実施形態では、主に原稿主走査方向のはみ出し原稿判定や原稿サイズ検知する場合を例に挙げて説明をしたがこれに限るものではない。例えば、副走査方向のはみ出し原稿判定や原稿サイズ検知においても同様に検出することができる。
[変形例]
第1、第2実施形態では、図2に示すように、画像読取装置10の読取ユニット103を副走査方向に移動させる構成を例に挙げて説明をした。その他にも、読取ユニット等の構成が、例えばミラーと照明ユニットのみが移動して、光電変換素子(CCD)は固定されているタイプである場合にも本発明を適用することができる。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
10…画像読取装置、101…筐体、102…原稿台ガラス、103…読取ユニット、104…圧板、105…原稿押さえ部材、106…圧板開閉検知フラグ、107…圧板開閉検知センサ、201a、b…照明ユニット、202a〜e…反射ミラー、203…結像レンズ、204…光電変換素子、205…センサ基板、301…主走査原稿サイズ指標、302…副走査原稿サイズ指標、303…基準位置。

Claims (9)

  1. 原稿が載置される原稿台と、
    前記載置された原稿を前記原稿台に向けて押さえる原稿押さえ部材と、
    前記原稿台上の原稿に対して光を照射しながら、読取位置を所定方向に移動させながら、当該原稿からの反射光を複数色で読み取る読取手段と、
    前記原稿押さえ部材の色情報を記憶する記憶手段と、
    前記所定方向と交差する方向における原稿の最大定形サイズより外側の領域における、前記読取手段が読み取った複数色の出力値と前記原稿押さえ部材の色情報とから、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする、
    画像読取装置。
  2. 前記判定手段は、前記原稿の最大定形サイズより外側の領域の複数箇所における、前記読取手段が読み取った複数色の出力値と前記原稿押さえ部材の色情報とから、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定することを特徴とする、
    請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記読取手段の読み取り結果に対し、前記所定方向と交差する方向において注目画素から第1距離離れた画素の輝度値の差分を第1閾値と比較した第1判定の結果と、当該注目画素から前記第1距離より大きい第2距離離れた範囲内に存在する画素の輝度値の差分を第2閾値と比較した第2判定の結果と、当該注目画素から第3距離離れた範囲内に存在する画素の輝度値の平均値を第3閾値と比較した第3判定の結果とに基づいて、当該注目画素が原稿端部のエッジ画素か否かを判定してこの判定結果に応じて前記原稿のエッジ位置を検出する検出手段を有し、
    前記判定手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて前記原稿のサイズを決定することを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記判定手段は、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されていないと判定した場合、前記検出手段の検出結果に基づいて前記原稿のサイズを決定することを特徴とする、
    請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記原稿押さえ部材が前記原稿を前記原稿台に向けて押さえている状態であるか否かを検知するセンサを有し、
    前記判定手段は、前記原稿押さえ部材が原稿を押さえている状態であると前記センサが検知したときに判定処理を開始することを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像読取装置。
  6. 前記読取手段は、前記載置された原稿の主走査方向の1ラインもくしは複数ラインを読み取り、
    前記判定手段は、前記読取手段の読み取り結果に基づいて、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定することを特徴とする、
    請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 原稿が載置される原稿台と、前記載置された原稿を前記原稿台に向けて押さえる原稿押さえ部材と、を有する画像読取装置の読取方法であって、
    前記原稿台上の原稿に対して光を照射しながら、読取位置を所定方向に移動させながら、当該原稿からの反射光を複数色で読み取る工程と、
    前記所定方向と交差する方向における原稿の最大定形サイズより外側の領域における、前記読取手段が読み取った複数色の出力値と、記憶部に記憶された前記原稿押さえ部材の色情報とから、前記原稿が前記原稿台からはみ出て載置されているか否かを判定する工程と、を有することを特徴とする、
    画像読取装置の読取方法。
  8. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像読取装置が読み取った読取データに基づいて所定の記録媒体に画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする、
    画像形成装置。
  9. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置で読み取られた読取データに基づいて所定の記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、を有することを特徴とする、
    画像形成システム。
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