JP2018090337A - 荷搬出入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤを1個のモータで駆動することにより、可動フレームの軽量化、省エネ、コストの低減をはかる。【解決手段】荷搬出入装置2は、左右の対をなす荷搬送用および空パレット搬送用のチェンコンベヤ3,4を備える。各チェンコンベヤ3,4は、上端部が吊持された左右の可動フレーム21L,21Rに設けられる。荷搬送用のチェンコンベヤ3はスプロケットホイール32〜36間に張設される第1のコンベヤチェン30を有する。空パレット搬送用のチェンコンベヤ4はスプロケットホイール41,42間に張設される第2のコンベヤチェン40を有する。各可動フレーム21L,21Rには第1のコンベヤチェン30を走行動作させるモータ5と、モータ5の駆動力を第2のコンベヤチェン40に伝達する動力伝達機構6とが設けられる。第1、第2の各コンベヤチェン30,40は逆方向へ走行する。【選択図】図1

Description

この発明は、昇降搬送機構の昇降テーブルに対する荷の搬出入に用いられる荷搬出入装置に関するもので、この発明は特に、昇降搬送機構の昇降テーブルに対し、荷が積まれたパレット(以下「荷積みパレット」という。)と荷が積まれていない空のパレットを搬出入するための荷搬出入装置に関する。
従来、荷をパレットに載せて複数階にわたって搬送する荷搬送装置として、図9に示されているように、塔体13に沿って地上階と他の階(例えば2階)との間で昇降テーブル10を昇降動作させて荷を搬送する昇降搬送機構1と、地上階および2階の床面上に昇降搬送機構1の出入口G1,G2に対向させて設置される荷搬出入装置2とで構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記昇降テーブル10は、パレット上に荷が積まれた荷積みパレットP1を搬送するための第1の搬送コンベヤ11と、荷が積まれていない空のパレットP2を搬送するための第2の搬送コンベヤ12(図示されていない)とが上下2段に設けられたものである。この昇降テーブル10に対して、各階の荷搬出入装置2を動作させることにより、荷積みパレットP1を搬入または搬出したり、空のパレットP2を搬入または搬出したりする。
各階の荷搬出入装置2は、左右の対をなす荷搬出入機構2L,2Rよりなる。各荷搬出入機構2L,2Rは、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11に対して荷積みパレットP1を搬出入するための荷搬送用のチェンコンベヤ3と、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12に対して空のパレットP2を搬出入するための空パレット搬送用のチェンコンベヤ4と、荷積みパレットP1と空のパレットP2を左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤ3,3と左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4に対して積み降ろしするための積降ろし機構7とを備えている。
左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4は、左右の対をなす可動フレーム21L,21R(図10に図示)にそれぞれ設けられている。各可動フレーム21L,21Rは、荷積みパレットP1および空のパレットP2を昇降テーブル10に対して搬出入する作業空間Sを挟んで互いに対向するように、それぞれの上端部が固定フレームの上部フレーム25に吊持されている。
図10は、一方の荷搬出入機構(図9の右側に位置する荷搬出入機構)2Rの構成を示している。なお、他方の荷搬出入機構2Lの構成もこれと同様であり、図示並びに説明を省略する。
荷搬出入機構2Rに設けられた可動フレーム21Rには、左右の対をなす可動フレーム21L,21Rを一斉に揺動させて荷搬送用のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4を作業空間Sに対して前進および後退動作させるための往復動機構(図示せず)が連繋されている。
可動フレーム21Rの作業空間Sの側の面には、荷搬送用のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4とが上下2段に設けられている。荷搬送用のチェンコンベヤ3は、両端部のスプロケットホイール101,102間に第1のコンベヤチェン103が無端状に張設されたものであり、一方のスプロケットホイール101を正逆回転が可能なモータM1で駆動することにより第1のコンベヤチェン103が荷搬出方向および荷搬入方向のいずれの方向にも走行するようになっている。
空パレット搬送用のチェンコンベヤ4は、両端部のスプロケットホイール104,105間に第2のコンベヤチェン106が無端状に張設されたものであり、一方のスプロケットホイール104を正逆回転が可能なモータM2で駆動することにより第2のコンベヤチェン106がパレット搬出方向およびパレット搬入方向のいずれの方向にも走行するようになっている。
特許第3896373号公報
しかし、上記した構成の荷搬出入装置では、荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤ3,4は個別のモータM1,M2により駆動されるため、各可動フレーム21L,21Rにそれぞれ2個のモータM1,M2を搭載する必要があり、各可動フレーム21L,21Rに掛かる荷重が大きくなる。また、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4は、空パレットの搬送に要する動力が小さいにもかかわらず、1個のモータM2が割り当てられており、無駄なエネルギーが消費される。さらに、2個のモータM1,M2を同期して運転するための制御が必要となり、その分、制御が複雑化する。さらに、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4を駆動するモータM2は上下のチェンコンベヤ3,4間に設置されるが、特に、モータM2として高効率のモータを使用する場合、モータが大きくなるので、チェンコンベヤ3,4間の間隔を大きく設定する必要があり、可動フレーム21L,21Rが大型化する要因となる。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤを1個のモータで駆動することにより、可動フレームの軽量化、省エネ、コストの低減をはかった荷搬出入装置を提供することを目的とする。
この発明による荷搬出入装置は、荷が積まれた荷積みパレットと荷が積まれていない空のパレットを搬送するための第1、第2の各搬送コンベヤが上下2段に設けられた昇降搬送機構の昇降テーブルに対し、所定の階の出入口において前記荷積みパレットと空のパレットを搬出入するためのものであって、前記荷積みパレットを搬出入するための左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤと、前記空のパレットを搬出入するための左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤとを上下に備えている。前記荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤは、荷積みパレットおよび空のパレットを前記昇降テーブルに対して搬出入する作業空間を挟んで互いに対向するように揺動可能に吊持された左右の対をなす可動フレームにそれぞれ設けられている。前記荷搬送用のチェンコンベヤは、荷を支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように複数のスプロケットホイール間に無端状に張設される第1のコンベヤチェンを有し、前記空パレット搬送用のチェンコンベヤは、空のパレットを支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように複数のスプロケットホイール間に無端状に張設される第2のコンベヤチェンを有している。前記の各可動フレームには、第1のコンベヤチェンと第2のコンベヤチェンのいずれか一方を走行動作させる正逆回転が可能なモータと、一方のコンベヤチェンへ供給される前記モータの駆動力を他方のコンベヤチェンに伝達して他方のコンベヤチェンを逆方向へ走行させる動力伝達機構とが設けられている。
上記した構成の荷搬出入装置により昇降テーブルに対する荷積みパレットの搬出入と空のパレットの搬出入とが実行される。荷積みパレットを搬出して昇降テーブル上に荷積みパレットを搬入するには、まず、左右の対をなす可動フレームを外方へ揺動させて左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤを作業空間より後退させた後、荷積みパレットを積降ろし機構やフォークリフトなどにより荷搬送用のチェンコンベヤの上方位置まで持ち上げる。この荷積みパレットの持ち上げ時、各チェンコンベヤは作業空間の両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤによって荷積みパレットの持ち上げが妨げられることはない。
つぎに、左右の対をなす各可動フレームを内方へ揺動させて荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤを作業空間の両側縁まで前進させた後、荷積みパレットをわずかに降下させて荷搬送用のチェンコンベヤ上に降ろす。
つぎに、各可動フレームに搭載されたモータを所定の方向へ駆動すると、左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤが駆動されて第1のコンベヤチェンが荷搬出方向へ走行する。各モータの駆動力は動力伝達機構を介して空パレット搬送用のチェンコンベヤに伝達され、空パレット搬送用のチェンコンベヤの第2のコンベヤチェンはパレット搬入方向へ走行する。前記モータの駆動と同時に昇降テーブルの第1の搬送コンベヤを荷搬入方向へ駆動させ、第2の搬送コンベヤをパレット搬出方向へ駆動させる。これにより、荷搬送用のチェンコンベヤ上の荷積みパレットが搬出されて昇降テーブルの第1の搬送コンベヤ上に搬入され、同時に、昇降テーブルの第2の搬送コンベヤ上の空のパレットが搬出されて空パレット搬送用のチェンコンベヤ上に搬入される。
つぎに、空パレット搬送用のチェンコンベヤ上の空のパレットを支持して持ち上げ、左右の対をなす可動フレームを外方へ揺動させて荷搬送用のチェンコンベヤと空パレット搬送用のチェンコンベヤとを作業空間より後退させると、空のパレットを降ろすことができる。
昇降テーブル上から荷積みパレットを搬出する場合、まず、左右の対をなす可動フレームを外方へ揺動させて左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤと左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤとを作業空間より後退させた後、積降ろし機構やフォークリフトなどにより空のパレットを支持し、左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤの上方まで持ち上げる。この空のパレットの持ち上げ時、左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤは作業空間の両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤにより空のパレットの持ち上げが妨げられることはない。
つぎに、左右の対をなす可動フレームを内方へ揺動させて左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤを作業空間まで前進させた後、空パレットをわずかに降下させて左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤ上に降ろす。
つぎに、各可動フレームに搭載されたモータを前記と逆方向へ駆動すると、左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤが駆動されて第1のコンベヤチェンが荷搬入方向へ走行する。各モータの駆動力は動力伝達機構を介して空パレット搬送用のチェンコンベヤに伝達され、空パレット搬送用のチェンコンベヤの第2のコンベヤチェンはパレット搬出方向へ走行する。前記モータの駆動と同時に昇降テーブルの第1の搬送コンベヤを荷搬出方向へ駆動し、第2の搬送コンベヤをパレット搬入方向へ駆動する。これにより、昇降テーブルの第1の搬送コンベヤ上の荷積みパレットが搬出されて荷搬送用のチェンコンベヤ上に搬入され、同時に、空パレット搬送用のチェンコンベヤ上の空のパレットが搬出されて昇降テーブルの第2の搬送コンベヤ上に搬入される。
つぎに、左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤ上の荷積みパレットを支持して持ち上げ、左右の対をなす可動フレームを外方へ揺動させて左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤおよび左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤを作業空間より後退させると、荷積みパレットを降ろすことができる。
この発明の上記した構成において、望ましい形態の「パレット」は、水平な荷積み面の両側部に垂直な側壁を備え、各側壁の上端部にフランジが外向きに形成されたものであるが、必ずしもそのような形態のものである必要はなく、例えば、全体がフラットな形態のものであってもよい。
この発明の好ましい実施態様においては、前記モータは、前記第1のコンベヤチェンが噛み合う複数のスプロケットホイールのいずれか一つを駆動するものであり、他のスプロケットホイールはコンベヤチェンの走行に伴って従動する。なお、前記モータとして、高効率の汎用の交流モータが用いられるが、これに限られるものではない。
この発明の好ましい実施態様においては、前記荷搬送用のチェンコンベヤは、前記第1のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールと、前記第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合うスプロケットホイールとを含み、前記中間部のスプロケットホイールが前記モータにより駆動されるものである。
この実施態様によると、モータの駆動により中間部のスプロケットホイールが駆動されて第1のコンベヤチェンが走行し、両端部のスプロケットホイールは第1のコンベヤチェンの走行に伴って回転する。この実施態様によると、モータは、第1のコンベヤチェンの下辺部と噛み合う中間部のスプロケットホイールを駆動するので、モータの可動フレームにおける設置位置を低く設定でき、可動フレームの高さを低くできる。
前記動力伝達機構として種々の実施形態が考えられるが、その一の実施態様は、第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合うスプロケットホイールと同軸上に位置する第1の動力伝達用のスプロケットホイールと、前記第2のコンベヤチェンと両端部において噛み合う端部スプロケットホイールのいずれかと同軸上に位置する第2の動力伝達用のスプロケットホイールと、前記第1の動力伝達用のスプロケットホイールと前記第2の動力伝達用のスプロケットホイールとの間に張設される動力伝達用のチェンとを含むものである。
この実施形態の動力伝達機構においては、第1のコンベヤチェンが走行すると、第1のコンベヤチェンと噛み合う中間部のスプロケットホイールが回転し、これと一体に第1の動力伝達用のスプロケットホイールが回転する。この回転は動力伝達用のチェンにより第2の動力伝達用のスプロケットホイールに伝達され、これと一体に第2のコンベヤチェンと噛み合うスプロケットホイールが回転する。このスプロケットホイールの回転により第2のコンベヤチェンが第1のコンベヤチェンと逆方向に走行する。
この発明によれば、荷搬送用のチェンコンベヤと空パレット搬送用のチェンコンベヤを1個のモータで駆動するので、可動フレームの軽量化、省エネ、コストの低減がはかられる。
この発明の一実施例である荷搬出入装置の一方の荷搬出入機構を作業空間の側から見た側面図である。 一方の荷搬出入機構の構成を示す正面図である。 一方の荷搬出入機構の主要部を作業空間と反対側から見た側面図である。 一方の荷搬出入機構の主要部を正面から見た図である。 一方の荷搬出入機構の平面図である。 一方の可動フレームの揺動状態を示す正面図である。 昇降テーブルへの荷搬出動作を示す正面図である。 昇降テーブルへの荷搬出動作を示す正面図である。 昇降テーブルへの荷搬出動作を示す正面図である。 昇降テーブルからの荷搬入動作を示す正面図である。 昇降テーブルからの荷搬入動作を示す正面図である。 従来の荷搬出入装置の斜視図である。 従来の荷搬出入装置の一方の荷搬出入機構を作業空間の側から見た側面図である。
この発明に係る荷搬出入装置は、図9に示した従来例と同様、昇降搬送機構1の各階の出入口G1,G2に設置されるもので、昇降搬送機構1の昇降テーブル10に対して荷積みパレットP1の搬出入と空のパレットP2の搬出入とを同時に行うことができるものである。図9は、2階建ての昇降搬送機構1を示しているが、この発明の荷搬出入装置2は、3階建て以上の昇降搬送機構の各出入口に設置することができる。なお、この発明に係る荷搬出入装置2は、図9に示した従来例と外観が似たものであるので、装置全体の図示は省略するが、従来例と共通する構成については、以下に図9を参照して具体的に説明する。
昇降テーブル10は、図示しない駆動装置によって昇降動作され、各階の出入口G1,G2の位置で停止するように昇降動作が制御される。昇降テーブル10は、各階の荷搬出入装置2との間で荷積みパレットP1を搬送するための第1の搬送コンベヤ11と空のパレットP2を搬送するための第2の搬送コンベヤ12とが上下2段に設けられている。なお、第2の搬送コンベヤ12は図9に図示されていない。第1、第2の各搬送コンベヤ11,12はローラコンベヤなどで構成され、図示しない駆動装置によって独立して駆動され、正逆いずれの方向にも回転する。
荷の搬送に用いられるパレットは、水平な荷積み面15の両側部に側壁16,16が、また、各側壁16の上端部に外向きのフランジ17が、それぞれ屈曲形成されている。荷積みパレットP1や空のパレットP2を昇降させるとき、左右のフランジ17の両端部が荷搬出入装置2における左右の対をなすパレット支持機構70L,70Rの支持爪71により支持される。
荷搬出入装置2は、左右の対をなす荷搬出入機構2L,2Rにより構成されている。なお、図9において、出入口G1,G2に向かって左側に位置する荷搬出入機構は2Lで表し、右側に位置する荷搬出入機構は2Rで表している。以下、左側の荷搬出入機構2Lに関わる構成には必要に応じて「L」を、右側の荷搬出入機構2Rに関わる構成には必要に応じて「R」を、それぞれ付する。
各荷搬出入機構2L,2Rは、固定フレーム20L,20Rと可動フレーム21L,21R(図1に示す)とを有する。固定フレーム20L,20Rは出入口G1,G2の前の荷搬出入のための作業空間Sを両側より挟んで互いに対向配置されている。可動フレーム21L,21Rは、各固定フレーム20L,20において、上端部が後述する回転軸93にそれぞれ吊持されている。
図1および図2は、一方の荷搬出入機構2Rにおける固定フレーム20Rおよび可動フレーム21Rの構成を示しているが、他方の荷搬出入機構2Lにおける固定フレーム20Lおよび可動フレーム21Lの構成もこれと同様であり、ここでは図示並びに説明を省略する。以下、一方の可動フレーム21Rの構成について説明する。
図示の可動フレーム21Rは、作業空間Sの側の面に、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11との間で荷積みパレットP1を相互に搬送するための荷搬送用のチェンコンベヤ3と、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12との間で空のパレットP2を相互に搬送するための空パレット搬送用のチェンコンベヤ4とが上下2段に設けられている。なお、荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤ3,4は、他方の可動フレーム21Lに設けられた荷搬送用および空パレット搬送用の各チェンコンベヤ3,4と対をなすものであり、左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤ3,3および空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4によって荷積みパレットP1や空のパレットP2の両端の外向きのフランジ17がそれぞれ支持される。
荷搬送用のチェンコンベヤ3は、昇降テーブル10が停止したときの第1の搬送コンベヤ11と同じ高さ位置に、また、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4は、昇降テーブル10が停止したときのの第2の搬送コンベヤ12と同じ高さ位置に、それぞれ位置する。
荷搬送用のチェンコンベヤ3は、図1,図3、図4に示すように、第1のコンベヤチェン30と複数個(この実施例では5個)のスプロケットホイール32〜36よりなるホイール群31とで構成されている。第1のコンベヤチェン30は、荷を支持して搬送する上辺部30aが正逆各方向へ水平に走行するようにスプロケットホイール32〜36間に無端状に張設されている。
このホイール群31の中の両端部に位置するスプロケットホイール32,33は同じ高さ位置において第1のコンベヤチェン30と噛み合っている。中間部の中央に位置するスプロケットホイール34は、両端部のスプロケットホイール32,33より低い位置にあり、第1のコンベヤチェン30を帰還動作させる下辺部30bと噛み合っている。中央位置のスプロケットホイール34の両側近傍には第1のコンベヤチェン30の下辺部30bをスプロケットホイール34に向けて迂回させる2個のスプロケットホイール35,36が位置している。
中央位置のスプロケットホイール34は正逆回転が可能なモータ5に連結されて駆動される。スプロケットホイール34の正逆各方向の回転により第1のコンベヤチェン30の上辺部30aが正逆各方向へ走行する。モータ5には高効率の汎用の交流モータが用いられており、複数個のギヤが組み合わされた減速機構を内蔵するギヤボックス51を有している。モータ5は可動フレーム21Rに縦向きに取り付けられている。ギヤボックス51より突出する出力軸52に中央位置のスプロケットホイール34が装着されている。
空パレット搬送用のチェンコンベヤ4は、第2のコンベヤチェン40と複数個(この実施例では2個)のスプロケットホイール41,42とで構成されている。第2のコンベヤチェン40は、空のパレットP2を支持して搬送する上辺部40aが正逆各方向へ水平に走行するようにスプロケットホイール41,42間に無端状に張設されている。スプロケットホイール41,42は同じ高さ位置において第2のコンベヤチェン40と噛み合っている。
可動フレーム21Rには、第1のコンベヤチェン30に付与されるモータ5の駆動力を第2のコンベヤチェン40に伝達する動力伝達機構6が設けられている。この実施例の動力伝達機構6は、前記スプロケットホイール35と同じ軸61上に位置する第1の動力伝達用のスプロケットホイール62と、第2のコンベヤチェン40と噛み合う一方のスプロケットホイール41と同じ軸63上に位置する第2の動力伝達用のスプロケットホイール64と、第1の動力伝達用のスプロケットホイール62と第2の動力伝達用のスプロケットホイール64との間に張設される動力伝達用のチェン65と、チェン65に噛み合ってテンションを付与するスプロケットホイール66とを含むものである。
上記の動力伝達機構6は、第2のコンベヤチェン40が第1のコンベヤチェン30と逆方向に走行するように第2のコンベヤチェン40に駆動力を伝達するものであり、第1のコンベヤチェン30にスプロケットホイール35を噛み合わせてスプロケットホイール35をスプロケットホイール34と逆方向に回転させている。その回転運動は動力伝達用のチェン65により第2のコンベヤチェン40が噛み合うスプロケットホイール41に伝達され、第2のコンベヤチェン40は第1のコンベヤチェン30と同期して第1のコンベヤチェン30と逆方向に走行する。
なお、動力伝達機構6は、第2のコンベヤチェン40が第1のコンベヤチェン30と逆方向に走行するように第2のコンベヤチェン40に動力が伝達されるものであれば、この実施態様のものに限定されるものでない。
また、上記実施例では、荷搬送用のチェンコンベヤ3をモータ5により駆動してその駆動力を空パレット搬送用のチェンコンベヤ4に伝達しているが、これに限らず、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4をモータにより駆動してその駆動力を荷搬送用のチェンコンベヤ3に伝達するようにしてもよい。
固定フレーム20Rは、上下に長い直方体であり、図1、図2、図5に示すように、床面上に支持される矩形状の下部フレーム24と、下部フレーム24の上方の所定の高さに位置する矩形状の上部フレーム25とを有している。可動フレーム21Rの上端部は上部フレーム25内の空間を貫通して上部フレーム25上に突出している。
可動フレーム21Rは、複数の金属製の枠材を縦横に連結しかつ複数の板材を取り付けて面状に組み立てられたものである。可動フレーム21Rの上端部には前後位置に揺動板26,26が取り付けられ、各揺動板26には軸受27が取り付けられている。各可動フレーム21Rは、軸受27,27を介して、固定フレーム20L,20Rの上部フレーム25上に横架された積み降ろし機構7の水平な回転軸93に揺動自由に吊持されている。
可動フレーム21Rの下端には、図6に示されている往復動機構8が連繋されている。往復動機構8は、図6において一点鎖線で示されるように、荷積みパレットP1や空のパレットP2を昇降動作させるときには荷搬送用のチェンコンベヤ3および空パレット搬送用のチェンコンベヤ4を作業空間Sより両側方に後退動作させ、一方、荷積みパレットP1や空のパレットP2を後述するパレット支持機構70Rにより支持するときには各チェンコンベヤ3,4を作業空間Sへ前進動作させるためのものである。図示の往復動機構8は、下部フレーム24上に設置された正逆回転が可能なモータ80と、モータ80の回転を往復直線運動に変換して可動フレーム21Rに伝えるクランク81と、可動フレーム21Rの揺動角度を決める一対の位置センサ(図示せず)とで構成されている。
各位置センサは固定フレーム20Rの下部フレーム24に設置され、可動フレーム21Rには各位置センサをオン、オフ動作させる作動片が設けられている。一方の位置センサは可動フレーム21Rが垂直な姿勢(図6において実線で示す姿勢)のときにオンし、他方の位置センサは可動フレーム21Rが外方へ所定の角度だけ傾いた姿勢(図6において一点鎖線で示す姿勢)のときにオンする。これらの位置センサがオンしたとき、モータ80の回転が停止し可動フレーム21Rは揺動が止まって定位する。なお、上記の往復動機構8は、他方の可動フレーム21Lの側の往復動機構8と同期して動作する。
各荷搬出入機構2L,2Rは、左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤ3,3に対する荷積みパレットP1の積み降ろしと、左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4に対する空パレットP2の積み降ろしとを行う積降ろし機構7をそれぞれ備えている。各積降ろし機構7は、荷積みパレットP1や空パレットP2を、左右のフランジ17の前後部でそれぞれ支持するためのパレット支持機構70L,70Rを備えている。各パレット支持機構70L,70Rは作業空間Sを挟む両側位置において同期して昇降動作する。
一方のパレット支持機構70Rの構成について説明すると、パレット支持機構70Rは、荷積みパレットP1や空のパレットP2のフランジ17と前後端部で係脱する一対の支持爪71,71と、固定フレーム20Rに設けられた各支持爪71の昇降ガイド72,72と、各支持爪71を各昇降ガイド72に沿って昇降動作させるチェン73,73と、各チェン73の他端にそれぞれ取り付けられるバランスウエイト74とを含んでいる。
支持爪71は、図2に示されるスライド板75の下端部に取り付けられている。スライド板75には、昇降ガイド72に沿って転動する複数個のガイドローラ76と、各支持爪71の昇降停止位置に配置されたリミットスイッチ(図示せず)を操作する操作片77とが設けられている。
前後各位置のチェン73は、固定フレーム20Rの上部フレーム25上に設けられた2個のスプロケットホイール91,92にそれぞれ噛み合っている。各スプロケットホイール91,92を支持する回転軸93はモータ9およびスプロケットホイール、チェン等により構成される伝導機構94により正逆いずれかの方向へ駆動され、これにより、各支持爪71が昇降ガイド72に沿って一斉に昇降動作し、その昇降途中で荷積みパレットP1や空パレットP2のフランジ17と係脱する。
つぎに、上記した構成の荷搬出入装置2の動作を説明する。
所定の階では、荷搬出入装置2によって昇降テーブル10に対する荷積みパレットP1の搬出入と空のパレットP2の搬出入とが同時のタイミングで実行される。
いま、いずれかの階の荷搬出入装置2において、昇降テーブル10上へ荷積みパレットP1を搬出すると同時に、昇降テーブル10上より空のパレットP2を搬入する場合について、図7−1〜図7−3を参照して、荷搬出入装置2の動作を詳細に説明する。
荷搬出入装置2より荷積みパレットP1を搬出して昇降搬送機構1の昇降テーブル10上に搬入するには、図7−1(A)に示すように、まず、往復動機構8を駆動して各荷搬出入機構2L,2Rの可動フレーム21L,21Rを外方へ揺動させる。これにより、荷搬送用のチェンコンベヤ3,3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4とが作業空間Sより後退する。次に、積降ろし機構7を駆動し、床面上の荷積みパレットP1を各パレット支持機構70L,70Rの支持爪71により支持し、図7−1(B)に示すように、荷搬送用のチェンコンベヤ3,3の上方位置まで持ち上げる。この荷積みパレットP2の持上げ時、各チェンコンベヤ3,4は作業空間Sの両側縁より外側の領域に退避しているので、各チェンコンベヤ3,4によって荷積みパレットP1の持上げが妨げられることはない。
つぎに、図7−2(C)に示すように、往復動機構8を駆動し、各可動フレーム21L,21Rを内方へ揺動することにより、各荷搬出入機構2L,2Rの荷搬送用のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4とを前進させ、垂直な姿勢で作業空間Sに臨ませる。その後、各パレット支持機構70L,70Rの支持爪71を降下させて荷積みパレットP1を荷搬送用のチェンコンベヤ3,3上に降ろし、支持爪71と荷積みパレットP1との係合を外す。
つぎに、可動フレーム21L,21Rに搭載された各モータ5を一斉に駆動すると、各荷搬出入機構2L,2Rの荷搬送用のチェンコンベヤ3が駆動されて第1のコンベヤチェン30が荷搬出方向へ走行する。各モータ5の駆動力は動力伝達機構6を介して空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4に伝達され、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4の第2のコンベヤチェン40はパレット搬入方向へ走行する。モータ5の駆動と同時に昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11を荷搬入方向へ駆動するとともに、第2の搬送コンベヤ12をパレット搬出方向へ駆動する。これにより、図7−2(D)に示すように、荷搬送用のチェンコンベヤ3,3上の荷積みパレットP2は搬出されて昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11上に搬入され、同時に、昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12上の空のパレットP1は搬出されて空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4上へ搬入される。
つぎに、図7−3(E)に示すように、各パレット支持機構70L,70Rの支持爪71により左右のチェンコンベヤ4,4上に支持されている空パレットP2を支持して持ち上げた後、往復動機構8を駆動して各荷搬出入機構2L,2Rの可動フレーム21L,21Rを外方へ揺動させる。これにより、荷搬送用の左右のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用の左右のチェンコンベヤ4とは作業空間Sの両側へ後退する。その後、各パレット支持機構70L,70Rを下降動作させ、空パレットP2を床面上に降ろす。
つぎに、いずれかの階において、昇降搬送機構1の昇降テーブル10より荷積みパレットP1を搬出するには、まず、往復動機構8を駆動して各荷搬出入機構2L,2Rの可動フレーム21L,21Rを、図8−1(A)に示すように、外方へ揺動させる。これにより、荷搬送用のチェンコンベヤ3,3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4とが作業空間Sより後退し、その後、積降ろし機構7を駆動して床面上の空パレットP2を左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71により支持し、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4の上方位置まで持ち上げる。この空パレットP2の持上げ時、各チェンコンベヤ3,4は作業空間Sの両側方の領域に退避しているので、各チェンコンベヤ3,4によって空パレットP2の持上げが妨げられることはない。
つぎに、図8−1(B)に示すように、往復動機構8を駆動して左右の可動フレーム21L,21Rを内方へ揺動させることにより荷搬送用のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4とを前進させ、作業空間Sに垂直な姿勢で臨ませる。その後、左右のパレット支持機構70L,70Rの支持爪71を降下させて空パレットP2を空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4上に降ろし、支持爪71と荷積みパレットP1との係合を外す。
つぎに、図8−2(C)に示すように、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11と荷搬送用のチェンコンベヤ3,3とを同方向へ駆動させ、かつ空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4と昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12とを逆方向へ駆動させる。これにより、昇降テーブル10の第1の搬送コンベヤ11上の荷積みパレットP1が搬出されて荷搬送用のチェンコンベヤ3,3上に搬入されて支持され、同時に、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4,4上に支持されている空パレットP2が搬出されて昇降テーブル10の第2の搬送コンベヤ12上に搬入される。
つぎに、図8−2(D)に示すように、左右のパレット支持機構70L,70Rを駆動し、支持爪71により荷搬送用のチェンコンベヤ3,3上に支持された荷積みパレットP1を支持して持ち上げた後、往復動機構8を駆動して各荷搬出入機構2L,2Rの可動フレーム21L,21Rを外方へ揺動させる。これにより、荷搬送用のチェンコンベヤ3と空パレット搬送用のチェンコンベヤ4とは作業空間Sの両側方の領域に後退し、その後、パレット支持機構70L,70Rを下降動作させて荷積みパレットP1を床面上に降ろす。
1 昇降搬送機構
10 昇降テーブル
11 第1の搬送コンベヤ
12 第2の搬送コンベヤ
2 荷搬出入装置
2L,2R 荷搬出入機構
21L,21R 可動フレーム
3 荷搬送用のチェンコンベヤ
30 第1のコンベヤチェン
32,33,34,35,36 スプロケットホイール
4 空パレット搬送用のチェンコンベヤ
40 第2のコンベヤチェン
41,42 スプロケットホイール
5 モータ
6 動力伝達機構
62,64 動力伝達用のスプロケットホイール
65 チェン
7 積降ろし機構
8 往復動機構
P1 荷積みパレット
P2 空のパレット
S 作業空間
この発明においては、前記モータは、前記第1のコンベヤチェンと中間部において噛み合う第1のスプロケットホイールを駆動するものであり、他のスプロケットホイールはコンベヤチェンの走行に伴って従動する。なお、前記モータとして、高効率の汎用の交流モータが用いられるが、これに限られるものではない。
この発明によると、モータの駆動により中間部において噛み合う第1のスプロケットホイールが駆動されて第1のコンベヤチェンが走行し、両端部のスプロケットホイールは第1のコンベヤチェンの走行に伴って回転する。この発明によると、モータは、第1のコンベヤチェンの下辺部と中間部において噛み合う第1のスプロケットホイールを駆動するので、モータの可動フレームにおける設置位置を低く設定でき、可動フレームの高さを低くできる。
この発明の動力伝達機構においては、第1のコンベヤチェンが走行すると、第1のコンベヤチェンと中間部において噛み合う第2のスプロケットホイールが回転し、これと一体に第1の動力伝達用のスプロケットホイールが回転する。この回転は動力伝達用のチェンにより第2の動力伝達用のスプロケットホイールに伝達され、これと一体に第2のコンベヤチェンと噛み合うスプロケットホイールが回転する。このスプロケットホイールの回転により第2のコンベヤチェンが第1のコンベヤチェンと逆方向に走行する。
この発明による荷搬出入装置は、荷が積まれた荷積みパレットと荷が積まれていない空のパレットを搬送するための第1、第2の各搬送コンベヤが上下2段に設けられた昇降搬送機構の昇降テーブルに対し、所定の階の出入口において前記荷積みパレットと空のパレットを搬出入するためのものであって、前記荷積みパレットを搬出入するための左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤと、前記空のパレットを搬出入するための左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤとを上下に備えている。前記荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤは、荷積みパレットおよび空のパレットを前記昇降テーブルに対して搬出入する作業空間を挟んで互いに対向するように揺動可能に吊持された左右の対をなす可動フレームにそれぞれ設けられている。前記荷搬送用のチェンコンベヤは、荷を支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように無端状に張設される第1のコンベヤチェンと、第1のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールと、前記第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合う第1、第2のスプロケットホイールと、前記中間部において噛み合う前記第1のスプロケットホイールを駆動する正逆回転が可能なモータとを有し、前記空パレット搬送用のチェンコンベヤは、空のパレットを支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように無端状に張設される第2のコンベヤチェンと、前記第2のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールとを有している。前記の各可動フレームには、前記第2のスプロケットホイールを第1のスプロケットホイールと逆方向へ回転させその回転運動を前記第2のコンベヤチェンが両端部において噛み合う前記スプロケットホイールの一方に動力伝達用のチェンにより伝達することにより第1のコンベヤチェンに供給される前記モータの駆動力を第2のコンベヤチェンに伝達して第2のコンベヤチェンを第1のコンベヤチェンと逆方向へ走行させる動力伝達機構が設けられている。前記動力伝達機構は、前記中間部において噛み合う前記第2のスプロケットホイールと同軸上に位置する第1の動力伝達用のスプロケットホイールと、空パレット搬送用のチェンコンベヤの両端部において噛み合うスプロケットホイールのいずれかと同軸上に位置する第2の動力伝達用のスプロケットホイールとを含み、前記第1の動力伝達用のスプロケットホイールと前記第2の動力伝達用のスプロケットホイールとの間に前記動力伝達用のチェンが張設されてなる。
この発明による荷搬出入装置は、荷が積まれた荷積みパレットと荷が積まれていない空のパレットを搬送するための第1、第2の各搬送コンベヤが上下2段に設けられた昇降搬送機構の昇降テーブルに対し、所定の階の出入口において前記荷積みパレットと空のパレットを搬出入するためのものであって、前記荷積みパレットを搬出入するための左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤと、前記空のパレットを搬出入するための左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤとを上下に備えている。前記荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤは、荷積みパレットおよび空のパレットを前記昇降テーブルに対して搬出入する作業空間を挟んで互いに対向するように揺動可能に吊持された左右の対をなす可動フレームにそれぞれ設けられている。前記荷搬送用のチェンコンベヤは、荷積みパレットを支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように無端状に張設される第1のコンベヤチェンと、第1のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールと、前記第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合う第1、第2のスプロケットホイールと、前記中間部において噛み合う前記第1のスプロケットホイールを駆動する正逆回転が可能なモータとを有し、前記空パレット搬送用のチェンコンベヤは、空のパレットを支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように無端状に張設される第2のコンベヤチェンと、前記第2のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールとを有している。前記の各可動フレームには、前記第2のスプロケットホイールを第1のスプロケットホイールと逆方向へ回転させその回転運動を前記第2のコンベヤチェンが両端部において噛み合う前記スプロケットホイールの一方に動力伝達用のチェンにより伝達することにより第1のコンベヤチェンに供給される前記モータの駆動力を第2のコンベヤチェンに伝達して第2のコンベヤチェンを第1のコンベヤチェンと逆方向へ走行させる動力伝達機構が設けられている。前記動力伝達機構は、前記中間部において噛み合う前記第2のスプロケットホイールと同軸上に位置する第1の動力伝達用のスプロケットホイールと、空パレット搬送用のチェンコンベヤの両端部において噛み合うスプロケットホイールのいずれかと同軸上に位置する第2の動力伝達用のスプロケットホイールとを含み、前記第1の動力伝達用のスプロケットホイールと前記第2の動力伝達用のスプロケットホイールとの間に前記動力伝達用のチェンが張設されてなる。
荷搬送用のチェンコンベヤ3は、昇降テーブル10が停止したときの第1の搬送コンベヤ11と同じ高さ位置に、また、空パレット搬送用のチェンコンベヤ4は、昇降テーブル10が停止したときの第2の搬送コンベヤ12と同じ高さ位置に、それぞれ位置する。
荷搬送用のチェンコンベヤ3は、図1,図3、図4に示すように、第1のコンベヤチェン30と複数個(この実施例では5個)のスプロケットホイール32〜36よりなるホイール群31とで構成されている。第1のコンベヤチェン30は、荷積みパレットP1を支持して搬送する上辺部30aが正逆各方向へ水平に走行するようにスプロケットホイール32〜36間に無端状に張設されている。

Claims (4)

  1. 荷が積まれた荷積みパレットと荷が積まれていない空のパレットを搬送するための第1、第2の各搬送コンベヤが上下2段に設けられた昇降搬送機構の昇降テーブルに対し、所定の階の出入口において前記荷積みパレットと空のパレットを搬出入するための荷搬出入装置であって、
    前記荷積みパレットを搬出入するための左右の対をなす荷搬送用のチェンコンベヤと、前記空のパレットを搬出入するための左右の対をなす空パレット搬送用のチェンコンベヤとを上下に備え、前記荷搬送用のチェンコンベヤおよび空パレット搬送用のチェンコンベヤは、荷積みパレットおよび空のパレットを前記昇降テーブルに対して搬出入する作業空間を挟んで互いに対向するように揺動可能に吊持された左右の対をなす可動フレームにそれぞれ設けられており、
    前記荷搬送用のチェンコンベヤは、荷を支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように複数のスプロケットホイール間に無端状に張設される第1のコンベヤチェンを有し、前記空パレット搬送用のチェンコンベヤは、空のパレットを支持して搬送する上辺部が正逆各方向へ水平に走行するように複数のスプロケットホイール間に無端状に張設される第2のコンベヤチェンを有しており、
    前記の各可動フレームには、第1のコンベヤチェンと第2のコンベヤチェンのいずれか一方を走行動作させる正逆回転が可能なモータと、一方のコンベヤチェンに供給される前記モータの駆動力を他方のコンベヤチェンに伝達して他方のコンベヤチェンを逆方向へ走行させる動力伝達機構とが設けられてなる荷搬出入装置。
  2. 前記モータは、前記第1のコンベヤチェンが噛み合う複数のスプロケットホイールのいずれか一つを駆動するものである請求項1に記載の荷搬出入装置。
  3. 前記荷搬送用のチェンコンベヤは、前記第1のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールと、前記第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合うスプロケットホイールとを含み、前記中間部のスプロケットホイールが前記モータにより駆動される請求項1または2に記載の荷搬出入装置。
  4. 前記動力伝達機構は、第1のコンベヤチェンを帰還動作させる下辺部と中間部において噛み合うスプロケットホイールと同軸上に位置する第1の動力伝達用のスプロケットホイールと、前記第2のコンベヤチェンと両端部において噛み合うスプロケットホイールのいずれかと同軸上に位置する第2の動力伝達用のスプロケットホイールと、前記第1の動力伝達用のスプロケットホイールと前記第2の動力伝達用のスプロケットホイールとの間に張設される動力伝達用のチェンとを含むものである請求項1に記載の荷搬出入装置。
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