JP2018075662A - 切削方法 - Google Patents

切削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018075662A
JP2018075662A JP2016218752A JP2016218752A JP2018075662A JP 2018075662 A JP2018075662 A JP 2018075662A JP 2016218752 A JP2016218752 A JP 2016218752A JP 2016218752 A JP2016218752 A JP 2016218752A JP 2018075662 A JP2018075662 A JP 2018075662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cutting blade
cleaning fluid
blade
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016218752A
Other languages
English (en)
Inventor
唯人 長澤
Tadato Nagasawa
唯人 長澤
征央 竹田
Yukio Takeda
征央 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Abrasive Systems Ltd filed Critical Disco Abrasive Systems Ltd
Priority to JP2016218752A priority Critical patent/JP2018075662A/ja
Publication of JP2018075662A publication Critical patent/JP2018075662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

【課題】切削ブレードの付着物を除去して切削ブレードの切削能力低下を防止する。【解決手段】被加工物に設定された切削予定ラインに沿って環状の切削ブレードで被加工物を切削する切削方法であって、回転する該切削ブレードと、被加工物を保持する保持テーブルと、を加工送り方向に相対移動させて該切削予定ラインに沿って該被加工物を該切削ブレードで切削する切削ステップを備え、該切削ステップでは、該切削ブレードの外周縁に向かって洗浄流体を噴出して該切削ブレードの先端及び先端側の側面を洗浄しつつ切削を実施し、該洗浄流体は、該外周縁の一点における該外周縁の接線上で該一点における該切削ブレードの回転方向側に位置するノズルから、該一点における該切削ブレードの回転方向と逆の向きに噴出される。【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を切削ブレードで切削する切削方法に関する。
半導体ウェーハやパッケージ基板、セラミックス基板、ガラス基板等の被加工物を円環状の切削ブレードで精密に切削加工する切削装置が知られている。該切削装置では、該切削ブレードがスピンドルに回転可能に支持されている。そして、該スピンドルを回転させることで切削ブレードを回転させ、回転する切削ブレードを被加工物に切り込ませて被加工物を切削する。
該被加工物の表面には、例えば、格子状に設定された分割予定ラインによって区画される複数の領域のそれぞれに、ICやLSI等のデバイスが形成される。そして、該分割予定ラインに沿って被加工物が切削されて被加工物が分割されると、デバイスを有する複数のチップ(以下、デバイスチップという)が形成される。
切削される前の被加工物には、例えば、該デバイスや配線、または、TEG(Test Element Group)等を構成する金属を含む層が形成されている場合がある。分割予定ラインにこのような金属を含む層が形成されている場合、切削ブレードは金属を切削することになる。
例えば、樹脂に覆われた複数のデバイスを有するパッケージ基板を切削して個々のデバイスチップに分割する場合、形成されたデバイスチップの側面に電極を露出させるために、金属を含む電極パッドを切削するように分割予定ラインが設定される場合がある。また、このようなパッケージ基板においては、例えば、該複数のデバイスは金属枠体に囲まれたデバイス領域に形成されるため、該パッケージ基板を切削するときに切削ブレードが該金属枠体を切削する場合がある。
切削ブレードは、金属や樹脂等のボンド材(結合剤)に、ダイヤモンド等の砥粒を混合して形成される。そのような切削ブレードで金属等の延性材(延性の大きい材料)を含む層を切削すると、切削ブレードに該延性材が付着して目詰まりを生じ、切削ブレードの切削能力が低下して、加工品質が悪化してしまう。
そこで、被加工物を切削する前に、切削ブレードをコーティング材でコーティングする方法が提案されている。この方法では、回転する切削ブレードにコーティング材を接触させることで切削ブレードをコーティングする。すると、延性材を含む被加工物を切削する場合にも切削ブレードへの該延性材の付着を防ぐことができる。これにより、切削ブレードの目詰まりによる切削能力の低下を抑制して、加工品質を良好に維持できる。
特開2015−150672号公報
しかし、切削ブレードをコーティング材でコーティングすると、切削ブレードに含まれる砥粒もコーティングされてしまう。そのため、コーティング材の材質次第では切削ブレードの切削能力が低下する場合がある。また、コーティングされた切削ブレードでも切削を続けるとコーティング材が剥がれるため再度コーティングを行わなければならず、手間がかかる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、効率よく切削ブレードの付着物を除去して切削ブレードの切削能力低下を防止する切削方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、被加工物に設定された切削予定ラインに沿って環状の切削ブレードで被加工物を切削する切削方法であって、回転する該切削ブレードと、被加工物を保持する保持テーブルと、を加工送り方向に相対移動させて該切削予定ラインに沿って該被加工物を該切削ブレードで切削する切削ステップを備え、該切削ステップでは、該切削ブレードの外周縁に向かって洗浄流体を噴出して該切削ブレードの先端及び先端側の側面を洗浄しつつ切削を実施し、該洗浄流体は、該外周縁の一点における該外周縁の接線上で該一点における該切削ブレードの回転方向側に位置するノズルから、該一点における該切削ブレードの回転方向と逆の向きに噴出される、ことを特徴とする切削方法が提供される。
本発明の一態様に係る切削方法では、切削ステップにおいて切削ブレードの外周縁の一点に向かって洗浄液を噴出して該切削ブレードの先端及び先端側の側面を洗浄しつつ被加工物の切削を実施する。このとき、洗浄される切削ブレードの外周縁においては、切削ブレードの回転方向とは反対の向きに洗浄流体が噴出される。そのため、切削ブレードに付着した該金属を含む切削屑等に対する該洗浄流体の相対的な速度は、洗浄流体を他の方法で該切削ブレードに噴射する場合よりも大きくなる。
例えば、該切削屑に該洗浄流体が当たるときの両者の相対速度は、切削ブレードの回転に伴う該一点における該切削屑の移動速度に、ノズルから噴出される洗浄流体の速度を加えた速度となる。すると、該切削屑は洗浄流体から強い力を受けて除去されるため、切削ブレードの目詰まり等の問題が抑制される。
金属等の延性材を含む層を切削ブレードで切削すると、該切削ブレードに該延性材が付着して目詰まり等の問題を引き起こすが、本発明の一態様に係る切削方法では、常に切削ブレードを強力に洗浄しながら切削を実施できる。そのため、切削ブレードに付着した該延性材を含む切削屑等を直ちに除去できる。
したがって、本発明によると、効率よく切削ブレードの付着物を除去して切削ブレードの切削能力低下を防止する切削方法が提供される。
図1(A)は、パッケージ基板の上面図であり、図1(B)は、パッケージ基板の底面図である。 切削ユニットの構成を説明する模式図である。 切削ブレードの上面図である。 切削ユニットの構成を説明する模式図である。 切削方法を模式的に説明する斜視図である。
本発明に係る実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る切削方法の被加工物について説明する。図1(A)に、該被加工物の一例であるパッケージ基板1の上面図を示す。図1(B)は、該パッケージ基板1の底面図である。図1(A)及び図1(B)に示す通り、パッケージ基板1は、平面視で略矩形状に形成された金属枠体3を含む。
金属枠体3は、例えば、42アロイ(鉄とニッケルとの合金)や銅等の金属で構成されており、複数のデバイス領域5と、各デバイス領域5を囲む外周余剰領域7と、を備えている。図1(B)に示すように、金属枠体3の裏面3b側には、複数のステージ9が配されている。ステージ9の表側(金属枠体3の表面3a側)には、各ステージ9に重なるようにIC、LED等のデバイス(不図示)が設けられている。
金属枠体3の表面3a側には、該デバイスを封止する封止樹脂13が形成されている。封止樹脂13は、所定の厚みに形成されており、金属枠体3の表面3aから突出している。各ステージ9上では、それぞれのデバイスがこの封止樹脂13によって覆われている。
図1(B)に示すように、各ステージ9の周囲には複数の電極パッド11が形成されており、それぞれのデバイス領域5において複数の電極パッド11が行列状に配列されている。各電極パッド11は封止樹脂13により表側が覆われるとともに、裏側は外部に露出している。このパッケージ基板1では、封止樹脂13が形成される前に各デバイスの各電極が、それぞれ対応する電極パッド11に金属ワイヤー(不図示)等で接続される。
このとき、隣接する2つのデバイスに挟まれた位置にある電極パッド11は、該隣接する2つのデバイスのそれぞれの電極に接続されており、後に切削により個々のデバイスチップが形成されるとき、該電極パッド11が分断されてそれぞれのデバイスチップの電極端子が形成される。
金属枠体3の裏面3b側には、マーカー15が形成されている。該マーカー15は、行列状に並んだ複数の電極パッド11のそれぞれの行および列の先頭側と末尾側とに、各行または列を挟むように形成されている。該マーカー15は、切削時の切削ブレードの位置を所定の位置に合わせるための目印として使用される。
すなわち、各行または列において複数の電極パッド11を次々と分断するように切削ブレードを切り込ませて、各ステージ9の周辺において電極パッド11ごと封止樹脂13を切削することで、個々のデバイスチップが形成される。つまり、複数の電極パッド11が並ぶ各行および列が分割予定ラインとなる。
次に、本実施形態に係る切削方法で使用される切削ユニットについて説明する。図2は、切削ユニットの構成を説明する模式図である。図2に示される通り、該切削ユニットは、スピンドル4c(図3参照)により回転可能に支持される切削ブレード4と、該切削ブレード4を囲むブレードカバー6と、を備える。さらに、該切削ユニットは、切削ブレード4に切削水を供給する切削水供給源8と、切削ブレード4に洗浄流体を供給する洗浄水供給源16及びエアー供給源20と、を備える。
該切削ブレード4は、基台4aと、該基台4aの周りに固定される環状の切り刃4bと、を有する。図3は、切削ユニットに取り付けられた状態の切削ブレード4を説明する上面図である。図3に示す通り、切削ブレード4は、切削ユニットが備えるスピンドル4cに接続される。本実施形態に係る切削方法では、例えば、図3に示す矢印の方向に該スピンドル4cがモータ(不図示)等により回転されることにより、該切削ブレード4が回転される。
図2に示すブレードカバー6は、切削ブレード4を取り囲むカバーである。ブレードカバー6は、被加工物や回転する切削ブレード4からの切削屑や各種の流体の飛散を抑制する機能を有する。ブレードカバー6の内側には、ノズル12、シャワーノズル14、洗浄流体供給ノズル24が通じている。
図2に示す切削水供給源8は、ブレードカバー6の内側を経由してノズル12及びシャワーノズル14に接続されている。該切削水供給源8と、ノズル12及びシャワーノズル14と、の間には、電磁弁10が設けられている。ノズル12の該切削ブレード4に向いた側には図示しない複数の噴出口が形成されており、該噴出口から切削ブレード4の側面に切削水が供給される。
該電磁弁10が開くと該切削水供給源8からノズル12及びシャワーノズル14に切削液が供給される。該切削液は、切削ブレード4による被加工物の切削を円滑にするとともに、切削に伴う摩擦等により温度が上昇する切削ブレード4を冷却する。該切削液は、例えば、純水である。
洗浄液供給源16は洗浄液を供給する機能を有し、エアー供給源20は高圧エアーを供給する機能を有する。洗浄液供給源16と、エアー供給源20と、は共にブレードカバー6の内側を経由して洗浄流体供給ノズル24に接続されている。洗浄液供給源16から供給される洗浄液と、エアー供給源20から供給される高圧エアーと、は洗浄流体供給ノズル24に到達する途上で混合されて、洗浄流体が形成される。該洗浄流体は洗浄流体供給ノズル24から切削ブレード4に向かって噴出される。
洗浄液供給源16から供給される洗浄液の供給路には電磁弁18が設けられ、エアー供給源20から供給される高圧エアーの供給路には電磁弁22が設けられている。電磁弁18と、電磁弁22と、を制御して洗浄液と高圧エアーとの供給量を調節することで適切な洗浄流体を形成できる。このように洗浄液を高圧エアーと混合して形成した洗浄流体を切削ブレード4に供給すると、洗浄液による洗浄効果を高められる。
洗浄流体供給ノズル24は、該切削ユニットに取り付けられた切削ブレード4の外周縁の一点(例えば、点24b)における該外周縁の接線(例えば、線24c)上に設けられる。特に、外周縁の該一点における該切削ブレードの回転方向側の該接線上に洗浄流体供給ノズル24が設けられる。
外周縁の該一点と、洗浄流体供給ノズル24と、の位置関係をさらに詳述する。例えば、切り刃4bの端部に物体を保持した状態の切削ブレード4を想定する。この切削ブレード4を回転させ、該物体が外周縁の該一点に到達したときに該物体の保持を解除して該物体を投射するときの、該物体の投射方向に洗浄流体供給ノズル24が配される。
さらに、該洗浄流体供給ノズル24の噴出口は、切削ブレード4の外周縁の該一点の方向に向けられ、洗浄流体は該洗浄流体供給ノズル24の噴出口から該一点に向けて噴出される。すなわち、該洗浄流体は、該洗浄流体供給ノズル24から切削ブレード4に、切削ブレード4の外周縁の該一点における該切削ブレードの回転方向と逆向きに噴出される。
該切削ブレードに付着した切削屑等の付着物を除去しようとするとき、該付着物に該洗浄流体が当たるときの両者の相対速度は、切削ブレードの回転に伴う該切削屑の移動速度にノズルから噴出される洗浄流体の速度を加えた速度となる。すると、該切削屑は洗浄流体から強い力を受けて除去されるため、切削ブレードの目詰まり等の問題が抑制される。
洗浄流体は、図3の矢印24aに示す方向から切削ブレード4の切り刃4bの先端及びその側面に噴出され、該先端及び側面に付着した付着物を除去して切削ブレード4を洗浄できる。
なお、図4に示すように、切削ブレード4の外周縁の最も高い点と最も低い点との間の一点(例えば、24d)に洗浄流体を噴出できるように、該一点の鉛直方向(例えば、線24e)上方に洗浄流体供給ノズル30を配してもよい。その場合、洗浄流体は該洗浄流体供給ノズル30から該一点に向かって鉛直方向下向きに噴出される。
該洗浄流体供給ノズル30をこのように配すると、該洗浄流体供給ノズル30から噴出される洗浄液体に重力が作用するため、洗浄流体の該切削ブレードの付着物に対する相対速度をさらに高められる。なお、図4に示すように、洗浄流体は高圧洗浄水供給源26から供給されてもよい。この場合、洗浄流体の噴出と停止が電磁弁28で制御される。
次に、以上に説明した切削ユニットを用いて上述の被加工物を切削する切削方法について説明する。図5は、該切削方法を模式的に説明する斜視図である。ここでは、被加工物は上述したパッケージ基板1である。
本実施形態に係る切削方法では、まず、上述したパッケージ基板1の表面側にダイシングテープを貼着するテープ貼着ステップを実施する。このテープ貼着ステップでは、パッケージ基板1の表面に相当する金属枠体3の表面3a及び封止樹脂13の表面を、パッケージ基板1より大径のダイシングテープ17の接着面に密着させる。
これにより、ダイシングテープ17は、パッケージ基板1の表面側に貼着される。なお、ダイシングテープ17の外周部分には、環状フレーム19を固定しておく。これにより、パッケージ基板1は、ダイシングテープ17を介して環状フレーム19に支持される。ただし、ダイシングテープ17や環状フレーム19の形状は、特に限定されない。
テープ貼着ステップの後には、ダイシングテープ17が貼着されたパッケージ基板1を切削装置の切削ユニットの下方に保持する保持ステップを実施する。切削ブレード4が装着された切削ユニットを備える該切削装置は、パッケージ基板1を吸引保持するチャックテーブル(不図示)を備えている。
該チャックテーブルは、鉛直方向に伸びる回転軸の周りに回転可能である。また、チャックテーブルの下方には、加工送り機構(不図示)が設けられており、チャックテーブルは、この加工送り機構により加工送り方向(図5の矢印の方向)に移動可能である。
パッケージ基板1の上方には、パッケージ基板1を切削する円形の切削ブレード4が配置される。切削ブレード4は、水平方向に伸びる回転軸の周りに回転するスピンドル4cの一端側に装着されている。
スピンドル4cの他端側には、スピンドルハウジング4dに収容されたモータ(不図示)が連結されており、スピンドル4cに装着された切削ブレード4は、このモータの回転力で回転する。また、スピンドルハウジング4dは移動機構(不図示)で支持されており、切削ブレード4は該移動機構の作用により鉛直方向、及び、割り出し送り方向に移動される。
保持ステップの後には、回転させた切削ブレード4を切り込ませてパッケージ基板1を切削する切削ステップを実施する。切削ステップでは、まず、チャックテーブルを移動、回転させて、切削ブレード4を、パッケージ基板1の任意の分割予定ラインの切削開始位置に位置付ける。このとき、金属枠体3の裏面3bに設けられたマーカー15(図1(B)参照)を切削ユニットに取り付けた撮像手段(カメラ)で捉えて切削ブレード4を位置付ける。
次に、回転させた切削ブレード4を下降させ、切削ブレード4の下端をパッケージ基板1とダイシングテープ17との界面より低い位置に位置付ける。そして、被加工物の分割予定ラインと平行な方向にチャックテーブルを移動(加工送り)させる。切削ブレード4は、例えば、金属枠体3の裏面3bから表面3aへと向かう方向(パッケージ基板1の裏面から表面へと向かう方向)に回転させる。
切削ブレード4を金属枠体3の裏面3bから表面3aへと向かう方向に回転させるとともに、チャックテーブルと切削ブレード4とを相対移動させて、切削ブレード4をパッケージ基板1に切り込ませる。
上述のように、切削ブレード4の下端は、パッケージ基板1とダイシングテープ17との界面より低い位置に位置付けられている。これにより、切削ブレード4をダイシングテープ17まで切り込ませて、パッケージ基板1を、加工対象の分割予定ラインに沿って完全に切断できる(フルカット)。
パッケージ基板1の分割予定ラインには、電極パッド11が形成されているため、切削ブレード4は該電極パッド11を切削する。すると、延性材(延性の大きい材料)である金属を含む切削屑が発生する。発生した該切削屑は、切削ブレード4の先端や先端側の側面に付着する。該切削屑が付着した状態で切削ブレード4による切削を継続すると、切削ブレード4に目詰まり等の問題が生じて、切削ブレード4の切削能力が低下する。
そこで、本実施形態の切削ステップでは、切削ブレード4によるパッケージ基板1の切削中に、上述の洗浄流体供給ノズル(図2及び図4参照)から洗浄流体を噴出する。すると、該洗浄流体は切削ブレード4の先端や先端側の側面に付着した該切削屑に強い力を及ぼし、該切削屑が切削ブレード4から効率よく除去される。そのため、切削ブレード4の該目詰まり等の問題の発生が抑制され、切削ブレード4の切削能力の低下が防止される。
切削ステップが完了したあとは、ダイシングテープ17を拡張して、パッケージ基板1を個々のデバイスチップに分割する分割ステップを実施する。該デバイスチップの外周には電極パッド11に由来する複数の電極端子が形成される。該デバイスチップが所定の実装対象に実装されるときにそれぞれの該電極端子が所定の接続対象に接続されて、該電極端子を通してデバイスに信号等が送られる。
なお、本発明は、上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、テープ貼着ステップでは、パッケージ基板1の表面側にダイシングテープ17を貼着したが、本発明はこれに限定されない。テープ貼着ステップでは、パッケージ基板1の裏面側にダイシングテープ17を貼着してもよい。この場合、切削ステップでは切削ブレード4をパッケージ基板の表面側から切り込ませるため、マーカー15を金属枠体3の表面側に形成する。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 パッケージ基板
3 金属枠体
3a 表面
3b 裏面
5 デバイス領域
7 外周余剰領域
9 ステージ
11 電極パッド
13 樹脂
15 マーカー
17 ダイシングテープ
19 フレーム
4 切削ブレード
4a 基台
4b 切り刃
4c スピンドル
4d スピンドルハウジング
6 ブレードカバー
8 切削水供給源
10,18,22,28 電磁弁
12 ノズル
14 シャワーノズル
16 洗浄水供給源
20 エアー供給源
24 洗浄流体供給ノズル
24a 矢印
24b,24d 点
24c,24e 接線
26 高圧洗浄水供給源
30 高圧洗浄水供給ノズル

Claims (1)

  1. 被加工物に設定された切削予定ラインに沿って環状の切削ブレードで被加工物を切削する切削方法であって、
    回転する該切削ブレードと、被加工物を保持する保持テーブルと、を加工送り方向に相対移動させて該切削予定ラインに沿って該被加工物を該切削ブレードで切削する切削ステップを備え、
    該切削ステップでは、該切削ブレードの外周縁に向かって洗浄流体を噴出して該切削ブレードの先端及び先端側の側面を洗浄しつつ切削を実施し、
    該洗浄流体は、該外周縁の一点における該外周縁の接線上で該一点における該切削ブレードの回転方向側に位置するノズルから、該一点における該切削ブレードの回転方向と逆の向きに噴出される、
    ことを特徴とする切削方法。
JP2016218752A 2016-11-09 2016-11-09 切削方法 Pending JP2018075662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218752A JP2018075662A (ja) 2016-11-09 2016-11-09 切削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016218752A JP2018075662A (ja) 2016-11-09 2016-11-09 切削方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018075662A true JP2018075662A (ja) 2018-05-17

Family

ID=62149790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016218752A Pending JP2018075662A (ja) 2016-11-09 2016-11-09 切削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018075662A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019198743A1 (ja) 2018-04-10 2019-10-17 株式会社Stardust Hd. ユズ種子及び玄米の抽出物を含有する組成物
CN110871388A (zh) * 2019-11-25 2020-03-10 株洲联信金属有限公司 一种具有良好散热功能的多线切割机
CN116160356A (zh) * 2023-04-18 2023-05-26 西安奕斯伟材料科技股份有限公司 静压支撑件、双面研磨装置和双面研磨方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274571A (ja) * 1985-09-28 1987-04-06 Sugino Mach:Kk 砥石ドレツシング方法およびその装置
JP2001191251A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Katagiri Seisakusho:Kk 研削加工におけるスクラッチ傷の防止方法、およびそれに使用する研削加工装置
JP2005057160A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Murata Mfg Co Ltd ダイシング装置
JP2016128202A (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 株式会社ディスコ 切削方法及び切削装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274571A (ja) * 1985-09-28 1987-04-06 Sugino Mach:Kk 砥石ドレツシング方法およびその装置
JP2001191251A (ja) * 2000-01-07 2001-07-17 Katagiri Seisakusho:Kk 研削加工におけるスクラッチ傷の防止方法、およびそれに使用する研削加工装置
JP2005057160A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Murata Mfg Co Ltd ダイシング装置
JP2016128202A (ja) * 2015-01-05 2016-07-14 株式会社ディスコ 切削方法及び切削装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019198743A1 (ja) 2018-04-10 2019-10-17 株式会社Stardust Hd. ユズ種子及び玄米の抽出物を含有する組成物
CN110871388A (zh) * 2019-11-25 2020-03-10 株洲联信金属有限公司 一种具有良好散热功能的多线切割机
CN110871388B (zh) * 2019-11-25 2020-10-27 株洲联信金属有限公司 一种具有良好散热功能的多线切割机
CN116160356A (zh) * 2023-04-18 2023-05-26 西安奕斯伟材料科技股份有限公司 静压支撑件、双面研磨装置和双面研磨方法
CN116160356B (zh) * 2023-04-18 2023-08-22 西安奕斯伟材料科技股份有限公司 静压支撑件、双面研磨装置和双面研磨方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI763828B (zh) 水噴射加工裝置
JP2000173954A (ja) 半導体ウェーハの製造方法及び切削用ホイール
KR100815005B1 (ko) 절삭 블레이드
JP2018075662A (ja) 切削方法
TW201943028A (zh) 板狀物的加工方法
KR20150141875A (ko) 웨이퍼 가공 방법
JP2017112226A (ja) 積層基板の加工方法
TWI790395B (zh) 載板的去除方法
JP2012084720A (ja) ワークの加工方法
CN110620046A (zh) 半导体锯切方法和***
JP6181264B2 (ja) 切削装置
JP2008098574A (ja) ウエーハの研磨装置
JP7039120B2 (ja) 切削ブレード及び切削方法
JP2016136558A (ja) 被加工物の切削方法
JP2005142399A (ja) ダイシング方法
JP2019018268A (ja) 加工方法
JP2013225612A (ja) ウェーハの加工方法
JP2004288961A (ja) ダイシング方法
JP2005096052A (ja) マイクロマシンウェーハの分割方法及びダイシングフレーム
JP5954978B2 (ja) バイト切削装置
JP2015208796A (ja) バイト切削装置
TWI811488B (zh) 封裝基板分割方法
JP2010082792A (ja) ウォータジェット加工方法
TWI830932B (zh) 磨銳板及切割刀片的磨銳方法
JP7118536B2 (ja) 被加工物の切削加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210330