JP2018063204A - 磁気検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子部の感度の低下を抑制し、かつ、素子部のさらなる小面積化を図ることができる磁気検出素子を提供する。
【解決手段】金属膜30を構成する第1積層部31は、素子部20のうちの接続部22と直線部21との連結部分及び接続部22によって構成されたU字状の折り返し部24の上に積層されている。第2積層部32は、第1積層部31に一体化されていると共に、基板10の一面11のうち折り返し部24の内側端部24bで囲まれた範囲の全体を覆っている。そして、第1積層部31は、折り返し部24の外縁部24cの全体を露出させるように折り返し部24の外側端部24aよりも内側端部24b側に配置された第1外周縁部31aを有している。これにより、第1積層部31が隣の折り返し部24に干渉しない。また、電流が金属膜30を流れることで、外部磁場による折り返し部24の抵抗変化の影響を受けない。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁界の変化を検出する磁気検出素子に関する。
従来より、薄膜状の磁気抵抗素子が蛇行状に形成された素子部が、例えば特許文献1で提案されている。磁気抵抗素子におけるU字状の折り返し部の上には、金属膜が積層されている。金属膜は、当該折り返し部の線幅全体に形成されている。これにより、折り返し部では電流が金属膜に流れるので、電流は外部磁場による折り返し部の抵抗変化の影響を受けない。したがって、素子部の感度低下の抑制が可能になっている。
特開平5−264701号公報
しかしながら、素子部専用のマスクを用いて蛇行状の磁気抵抗素子を形成し、この後、金属膜専用のマスクを用いて折り返し部の上に金属膜を積層する場合がある。この場合、隣り合う一方の折り返し部に積層された金属膜の位置ずれによって、当該金属膜が他方の折り返し部に接触する等の干渉を起こす可能性がある。
したがって、上記従来の技術では、素子部の折り返し部に対する金属膜の位置ずれを考慮して、隣り合う折り返し部の距離を予め確保しておかなければならない。このため、素子部のさらなる小面積化を図ることができないという問題がある。
また、金属膜の位置ずれによって折り返し部の内側に金属膜が積層されない可能性がある。電流は電気抵抗が最少となる経路を流れるため、一部の電流は金属膜ではなく折り返し部の内側に流れる。このため、電流が外部磁場による折り返し部の抵抗変化の影響を受け、ひいては素子部の感度が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、素子部の感度の低下を抑制し、かつ、素子部のさらなる小面積化を図ることができる磁気検出素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、並列配置された複数の直線部(21)と、複数の直線部を蛇行状に繋ぐ複数の接続部(22)と、を有する強磁性薄膜として基板の一面に形成された素子部(20)と、抵抗値が素子部よりも小さく、かつ、外部磁場により変化しない金属膜(30)と、を備えている。
金属膜は、素子部のうちの接続部と直線部との連結部分及び接続部によって構成された折り返し部(24)に積層された第1積層部(31)と、第1積層部に一体化されていると共に、一面のうち折り返し部の内側端部(24b)で囲まれた範囲の全体を覆う第2積層部(32)と、を有している。
第1積層部は、折り返し部の外縁部(24c)を露出させるように折り返し部の外側端部(24a)よりも内側端部側に配置された外周縁部(31a)を有している。
これによると、第1積層部の外周縁部が折り返し部の外側端部よりも内側に配置されているので、第1積層部が隣の折り返し部に干渉することがない。このため、複数の直線部の間隔や隣同士の折り返し部の間隔を予め確保する必要が無いので、素子部のさらなる小面積化を図ることができる。
また、第2積層部が折り返し部の内側端部で囲まれた領域に配置されているので、折り返し部の内側に金属膜が必ず配置される。このため、電流が外部磁場による折り返し部の抵抗変化の影響を受けないので、素子部の感度の低下を抑制することができる。
したがって、素子部の感度の低下を抑制し、かつ、素子部のさらなる小面積化を図ることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る磁気検出素子を示した平面図である。 図1に示された折り返し部を拡大した平面図である。 図2のIII−III断面図である。 金属膜を有しない素子部に外部磁界が印加された場合の平面図である。 図4に示された素子部の出力を説明するための図である。 金属膜を有する素子部に外部磁界が印加された場合の平面図である。 図6に示された素子部の出力を説明するための図である。 第2実施形態に係る折り返し部を示した平面図である。 第2実施形態に係る折り返し部の変形例を示した平面図である。 第3実施形態に係る折り返し部を示した平面図である。 折り返し部の線幅に対する第1積層部の線幅の割合と素子部の感度との関係を示した図である。 第4実施形態に係る折り返し部を示した平面図である。 第5実施形態に係る折り返し部を示した平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る磁気検出素子は、磁界の変化を検出するものであり、例えば磁気センサの一部を構成するものである。このような磁気検出素子は、図1に示されるように、基板10、素子部20、及び金属膜30を備えている。
基板10は、一面11を有する板状の基材である。基板10は、例えば、Si基板等の半導体基板の上に絶縁膜が形成されて構成されているものや、ガラス等の絶縁基板等の素子部20の設置が可能なものであれば良い。
素子部20は、基板10の一面11に形成されている。素子部20は、Ni−FeやNi−Co等の強磁性材料によって薄膜状に形成されている。素子部20は、複数の直線部21、複数の接続部22、及び複数のパッド23を有している。
直線部21は、直線状に複数本が並列配置された配線部である。接続部22は、複数の直線部21を蛇行状に繋ぐ配線部である。パッド23は、他の配線との電気的接続を行うための薄膜部である。
素子部20は、蒸着等の方法によって基板10に形成されている。直線部21及び接続部22は蛇行状の専用マスクによって連続的に形成される。パッド23も同様に専用マスクによって形成される。
図示しないが、素子部20は基板10に複数形成されている。例えば、素子部20によってブリッジ回路が構成されている。また、基板10は樹脂材料によってモールドされた状態で図示しないバイアス磁石の近傍に配置される。
このような状態で、素子部20は、バイアス磁界の変化(磁気ベクトルの変化)に応じて抵抗値が変化する。したがって、外部磁場の影響を受けたときの各素子部20の抵抗値の変化に基づいて信号を出力する。なお、信号は予め設定された演算を行うための信号処理回路によって信号処理される。
金属膜30は、抵抗値が素子部20よりも小さく、かつ、外部磁場により抵抗値が変化しない金属材料によって構成されている。金属膜30は、蒸着等の方法によって専用マスクを用いて折り返し部24の上に形成される。折り返し部24は、素子部20のうちの接続部22と直線部21との連結部分及び接続部22によって構成されたU字状の部分である。金属膜30は、素子部20よりも厚く形成されている。
金属膜30は、AlあるいはAlを主成分とする合金によって構成されている。Alを用いることにより、半導体プロセスでの金属膜30の形成が可能であり、高精度かつ安価に形成が可能である。Alを主成分とする合金とは、例えばAl−Si合金である。
Alの他、金属膜30は、CuあるいはCuを主成分とする合金、AuあるいはAuを主成分とする合金、AgあるいはAgを主成分とする合金によって構成されていても良い。これらの金属は外部磁場に対する磁気抵抗変化がなく、比抵抗及び素子部20との接触抵抗が小さい。したがって、効率的に素子部20の感度ロスを低減できる。
図2に示されるように、金属膜30は第1積層部31及び第2積層部32を有している。第1積層部31及び第2積層部32は、上述の専用マスクによって一体的・連続的に形成される。
第1積層部31は、U字状の折り返し部24の上に積層されている。第1積層部31の平面形状は、折り返し部24と同様にU字状である。また、第1積層部31は、第1外周縁部31a及び第2外周縁部31bを有している。第1外周縁部31aは、折り返し部24の外側端部24aよりも内側端部24b側に配置されている。本実施形態では、第1外周縁部31aは、折り返し部24の外縁部24cの全体を露出させるように、折り返し部24の外側端部24aよりも内側端部24b側に配置されている。したがって、金属膜30は、折り返し部24の内側に配置されている。
第2外周縁部31bは、折り返し部24を構成する直線部21の上に、複数の直線部21の並列配置方向に沿って配置された部分である。
本実施形態では、「並列配置方向に沿って」とは「並列配置方向に平行に」という意味である。第2外周縁部31bは、第1外周縁部31aに接続されている。第2外周縁部31bは、折り返し部24の内側端部24bのうち接続部22に対応する部分よりも直線部21の中央部側に配置されている。
第2積層部32は、基板10の一面11のうち折り返し部24の内側端部24bで囲まれた範囲の全体を覆うように、基板10の一面11の一部に積層されている。内側端部24bで囲まれた範囲は、折り返し部24を構成する直線部21及び接続部22によって囲まれた範囲であり、直線部21間の長細い領域全体ではない。第2積層部32は、並列配置方向、及び、直線部21の長手方向に連続的に第1積層部31に一体化されている。なお、並列配置方向と長手方向とは垂直の関係にある。
第2積層部32は、第3外周縁部32aを有している。第3外周縁部32aは、一対の第2外周縁部31bに接続されていると共に、並列配置方向に沿って配置されている。本実施形態では、第2外周縁部31b及び第3外周縁部32aは、並列配置方向に沿って一直線状に配置されている。
上記の構成では、図2及び図3の矢印で示されるように電流が流れる。すなわち、電流は一方の直線部21から金属膜30に流入し、金属膜30に流れた後、金属膜30から他方の直線部21に流出する。折り返し部24のうち外側端部24a側を流れる電流は金属膜30の最短距離を流れようとするため、図2に示されるように電流経路が内側端部24b側に曲がっている。以上が、磁気検出素子の構成である。
次に、上記の形状の金属膜30が折り返し部24に積層されていることの作用効果について説明する。まず、直線部21及び接続部22によって構成された蛇行状のパターンにおいては、外部磁場の磁場ベクトルと電流の向きとが垂直になるときに抵抗値が最少になる。一方、外部磁場の磁場ベクトルと電流の向きとが平行になるときに抵抗値が最大になる。
比較例として、図4に示されるように、金属膜30が積層されていないパターンでは、折り返し部24を構成する接続部22に電流が流れる。また、接続部22が外部磁場によって抵抗変化する。直線部21に流れる電流の方向と接続部22に流れる電流の方向とが異なるため、図5に示されるように、折り返し部24の抵抗変化による出力が直線部21の抵抗変化による出力を打ち消すように発生する。したがって、パターン全体のトータルの出力は直線部21の抵抗変化による出力よりも減少する。
これに対し、本実施形態に係る構成では、図6に示されるように、折り返し部24に低抵抗の金属膜30が積層されているので、電流は抵抗値の小さい金属膜30を流れ、折り返し部24の接続部22に流れない。つまり、電流は、折り返し部24を構成する接続部22が外部磁場によって抵抗変化するという影響を受けない。このため、図7に示されるように、直線部21の抵抗変化による出力が素子部20のトータルの出力となる。このように、素子部20のパターン全体の出力は直線部21の抵抗変化による出力とほぼ同じになるので、折り返し部24での感度ロスを低減することができる。
また、素子部20として、接続部22が存在せずに直線部21が金属膜30に直接接続された構成も考えられる。このような構成に対し、直線部21から金属膜30が剥離するリスクや、直線部21と金属膜30との界面抵抗の増加による断線/動作不良のリスクを避けることができる。
そして、素子部20のパターンに対して複数の金属膜30を同時に形成する場合、1枚の専用マスクを用いる。この場合、素子部20のパターンに対して金属膜30の専用マスクが位置ずれを起こすことがある。しかし、直線部21の長手方向の一方向に位置する金属膜30と当該長手方向の他方向に位置する金属膜30とが一方向あるいは他方向に同時に位置ずれを起こす。このため、素子部20に対する金属膜30の位置ずれが発生したとしても、一方向側の金属膜30から他方向側の金属膜30までの長手方向における直線部21の距離が変化せずに常に一定である。したがって、素子部20の感度及び消費電流を安定して得ることができる。
上記のように金属膜30の位置ずれが発生したとしても、金属膜30の第2積層部32は折り返し部24の内側端部24bで囲まれた領域に必ず配置されている。つまり、折り返し部24の内側に金属膜30が必ず配置されている。このため、電流は折り返し部24ではなく金属膜30に必ず流れるので、外部磁場による折り返し部24の抵抗変化の影響を受けない。したがって、素子部20の感度の低下を抑制することができる。さらに、金属膜30が第2積層部32を備えた構成になっているので、直線部21の長手方向において直線部21の中央部側への金属膜30の位置ずれの許容度を高めることもできる。
さらに、折り返し部24の外縁部24cが露出するように、金属膜30が折り返し部24の内側に配置されているので、金属膜30の第1積層部31が隣の折り返し部24に干渉しない。このため、各直線部21の間隔や隣同士の折り返し部24の間隔を予め確保しなくても良い。つまり、これらの間隔を製造可能な間隔に狭くすることができる。したがって、素子部20の面積を削減することができる。また、折り返し部24に金属膜30を積層しつつ、素子部20のパターンの集積度を保つことができる。
上記のように、素子部20が小面積に形成されると、磁気検出素子が磁気センサの一部として構成された場合、バイアス磁石のサイズの小型化や材料の選定の自由度を高め、製造コストの低減にも繋がる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図8に示されるように、第1積層部31の第2外周縁部31bは、第1外周縁部31a側が第2積層部32の第3外周縁部32a側よりも接続部22側から直線部21側に離れるように配置されている。すなわち、第2外周縁部31bは、並列配置方向に平行な第3外周縁部32aに対して傾斜して配置されている。
これによると、折り返し部24の外側端部24a側に流れる電流が金属膜30に流れ込む際に、電流経路を曲げずに金属膜30に流入するようにすることができる。すなわち、折り返し部24の外側端部24a側に流れる電流の直進性を確保することができる。つまり、電流の整流性が向上する。これにより、金属膜30のうち折り返し部24の内側への電流集中を抑制することができる。
変形例として、図9に示されるように、第1積層部31の第1外周縁部31aと第2外周縁部31bとの接続部分がR形状になっていても良い。これによると、第1外周縁部31aと第2外周縁部31bとの接続部分への電流集中が緩和されるので、金属膜30の耐電圧を高くすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1、第2実施形態と異なる部分について説明する。図10に示されるように、第1積層部31の線幅は、折り返し部24の線幅の50%以上になっている。折り返し部24の線幅は、当該折り返し部24を構成する直線部21における並列配置方向の幅である。
発明者らは、第1積層部31の線幅を変化させたときの素子部20の感度の変化について調べた。その結果を図11に示す。なお、素子部20の抵抗率変化を感度として測定した。また、図11のグラフの横軸は折り返し部24の線幅に対する金属膜30の線幅の割合を示し、縦軸は感度を示している。
図11に示されるように、第1積層部31の線幅が折り返し部24の線幅の50%以上では、感度がほぼ一定であると共に、充分な感度が得られた。一方、第1積層部31の線幅が折り返し部24の線幅の50%未満になると、線幅の割合が小さくなるに伴って感度も減少した。線幅が0%の場合は金属膜30が存在しない場合である。このような結果から、第1積層部31の線幅は、折り返し部24の線幅の50%以上であることが好ましい。金属膜30に流れる電流は折り返し部24の内側端部24b側に集中するため、感度ロス低減の効果を有効に利用することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。図12に示されるように、金属膜30は、折り返し部24の外縁部24cの一部を覆う第3積層部33を有している。
具体的に、第3積層部33は、直線部21の長手方向のうち直線部21側から接続部22側に向かう方向に第1積層部31に一体化されている。また、第3積層部33は、複数の直線部21の並列配置方向における折り返し部24の最大幅よりも狭く形成されている。本実施形態では、並列配置方向における第3積層部33の幅は第1積層部31と同じになっている。もちろん、並列配置方向における第3積層部33の幅は第1積層部31と異なっていても良い。
さらに、第3積層部33は、第1積層部31から基板10の一面11に至るまで配置されている。これにより、第3積層部33は、第1積層部31において第2積層部32とは反対側の外縁部24cの一部及び外側端部24aの一部を覆っている。これにより、折り返し部24の外縁部24cのうち並列配置方向の外側端部24a側が露出している。
以上のように、隣の折り返し部24や隣の直線部21に干渉しないように、金属膜30に第3積層部33を設けることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第4実施形態と異なる部分について説明する。図13に示されるように、本実施形態では、折り返し部24は、当該折り返し部24の隣の折り返し部24に対して直線部21の長手方向にずらして配置されていることが前提になっている。これにより、各折り返し部24は、隣の折り返し部24に対して複数の直線部21の並列配置方向あるいは直線部21の長手方向に段差状に配置される。
そして、第3積層部33は、長手方向のうち直線部21側から接続部22側に向かう方向だけでなく、並列配置方向のうち隣の折り返し部24が位置しない方向にも第1積層部31に一体化されている。言い換えると、第3積層部33はL字状になっている。さらに、第3積層部33は、第1積層部31から基板10の一面11に至るまで配置されている。これにより、第3積層部33は、隣に直線部21が位置しない外縁部24cの一部及び外側端部24aの一部を覆っている。
以上のように、段差状に配置された折り返し部24が繰り返されたパターンにおいても、第4実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された磁気検出素子の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、折り返し部24の接続部22は台形状になっているが、これは平面形状の一例である。また、第2実施形態で示された金属膜30を第3〜第5実施形態に適用することができる。
上記各実施形態では、折り返し部24はU字状に構成されていたが、これは形状の一例である。折り返し部24は、例えばV字状等のようにU字状以外の形状になっていても良い。
上記各実施形態では、第1積層部31の平面形状は、折り返し部24と同じであったが、これは一例である。第1積層部31の平面形状は、例えば半円状や扇状等のようにU字状以外の形状になっていても良い。
10 基板、11 一面、20 素子部、21 直線部、22 接続部、24 折り返し部、24a 外側端部、24b 内側端部、24c 外縁部、30 金属膜、31 第1積層部、31a 第1外周縁部、31b 第2外周縁部、32 第2積層部、32a 第3外周縁部、33 第3積層部

Claims (7)

  1. 並列配置された複数の直線部(21)と、前記複数の直線部を蛇行状に繋ぐ複数の接続部(22)と、を有する強磁性薄膜として基板(10)の一面(11)に形成された素子部(20)と、
    抵抗値が前記素子部よりも小さく、かつ、外部磁場により抵抗値が変化しない金属膜(30)と、
    を備え、
    前記金属膜は、
    前記素子部のうちの前記接続部と前記直線部との連結部分及び前記接続部によって構成された折り返し部(24)に積層された第1積層部(31)と、
    前記第1積層部に一体化されていると共に、前記一面のうち前記折り返し部の内側端部(24b)で囲まれた範囲の全体を覆う第2積層部(32)と、
    を有し、
    前記第1積層部は、前記折り返し部の外縁部(24c)を露出させるように前記折り返し部の外側端部(24a)よりも前記内側端部側に配置された外周縁部(31a)を有している磁気検出素子。
  2. 前記外周縁部を第1外周縁部(31a)と定義すると、
    前記第1積層部は、前記第1外周縁部に接続されていると共に、前記折り返し部を構成する前記直線部の上に前記複数の直線部の並列配置方向に沿って配置された第2外周縁部(31b)を有し、
    前記第2積層部は、前記第2外周縁部に接続されていると共に、前記並列配置方向に沿った第3外周縁部(32a)を有し、
    前記第2外周縁部は、前記第1外周縁部側が前記第3外周縁部側よりも前記接続部側から前記直線部側に離れるように前記第3外周縁部に対して傾斜して配置されている請求項1に記載の磁気検出素子。
  3. 前記第1外周縁部と前記第2外周縁部との接続部分がR形状になっている請求項2に記載の磁気検出素子。
  4. 前記第1積層部の線幅は、前記折り返し部の線幅の50%以上である請求項1ないし3のいずれか1つに記載の磁気検出素子。
  5. 前記第1積層部の前記外周縁部は、前記折り返し部の前記外縁部の全体を露出させるように前記外側端部よりも前記内側端部側に配置されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の磁気検出素子。
  6. 前記金属膜は、前記複数の直線部の並列配置方向における前記折り返し部の最大幅よりも狭く、前記直線部の長手方向のうち前記直線部側から前記接続部側に向かう方向に前記第1積層部に一体化されていると共に、前記第1積層部から前記基板の前記一面に至るまで配置されたことにより、前記第1積層部において前記第2積層部とは反対側の前記外縁部の一部及び前記外側端部の一部を覆う第3積層部(33)を有している請求項1ないし4のいずれか1つに記載の磁気検出素子。
  7. 前記折り返し部は、当該折り返し部の隣の折り返し部に対して前記直線部の長手方向にずらして配置されていることにより、前記隣の折り返し部に対して前記複数の直線部の並列配置方向あるいは前記直線部の長手方向に段差状に配置されており、
    前記金属膜は、前記並列配置方向のうち前記隣の折り返し部が位置しない方向及び前記長手方向のうち前記直線部側から前記接続部側に向かう方向に前記第1積層部に一体化されていると共に、前記第1積層部から前記基板の前記一面に至るまで配置されたことにより、前記外縁部の一部及び前記外側端部の一部を覆う第3積層部(33)を有している請求項1ないし4のいずれか1つに記載の磁気検出素子。
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