JP2018044817A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出対象物の位置検出精度を確保することができる位置検出装置を提供する。【解決手段】位置検出装置1は、検出回路20の検出値(検出電圧)が検出回路20のレンジに適した値となるように励磁コイル3のパラメータを調整する励磁コイル調整部25を備える。励磁コイル調整部25は、位置検出装置1の起動時、予め定めておいた制御電流値Isにより励磁コイル3に交流電圧を印加し、各検出コイル4の誘導起電力を、検出回路20を介して検出する。このとき、励磁コイル調整部25は、検出回路20から検出する検出値(検出電圧)のうち、振幅の絶対値が小さい2つを選択し、両者の和を演算する。励磁コイル調整部25は、算出した和が、和の狙い値又はその付近になるように、励磁コイル3の制御電流値Isを制御する。演算処理回路17は、和が狙い値又はその付近の値となった後、3つの検出コイル4の出力を基に検出対象物2の回動位置を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象物の位置を検出する位置検出装置に関する。
従来、励磁コイルから複数の検出コイルに磁界をかけておき、金属ロータの回転に応じて検出コイルにかかる磁界の変化を検出することにより、検出対象物の位置を演算する位置検出装置(渦電流センサ)が周知である(特許文献1等参照)。この種の位置検出装置は、励磁コイル及び検出コイルが電磁結合され、金属ロータの回動位置に応じて検出コイルに現れる誘導起電力が変化することにより、誘導起電力の変化から検出対象物の回動位置が検出される。
特開2002−365006号公報
この種の位置検出装置においては、検出対象物の回動位置を精度よく検出したいニーズが高い。
本発明の目的は、検出対象物の位置検出精度を確保することができる位置検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決する位置検出装置は、電流が流された励磁コイルから発生する磁界により、複数の検出コイルに誘導起電力を発生させ、位置検出の対象である検出対象物と連動する金属体によって前記検出コイルの誘導起電力を変化させることにより、当該誘導起電力を基に演算処理回路が前記検出対象物の位置を求める構成において、前記検出コイルの複数の検出値のうち振幅の絶対値が小さい2つを選択して、これらの和を求め、当該和及びその狙い値を基に前記励磁コイルのパラメータを調整する励磁コイル調整部を備える。
本構成によれば、複数の検出信号のうち振幅の絶対値が小さい2つの和を求めて、和とその狙い値とを基に励磁コイルのパラメータを調整することにより、励磁電流を好適な値に設定する。このため、例えば励磁コイルと金属体との間の距離変動を要因として励磁コイルのインピーダンスが変化しても、励磁電流が調整されることにより、検出コイルの誘導起電力を検出する検出回路の検出値(例えば検出電圧)を一定レベルに保つことが可能となる。これにより、検出回路のレンジと検出回路の検出値との最適化が可能となる。よって、検出対象物の位置検出精度を確保することが可能となる。
前記位置検出装置において、前記励磁コイル調整部は、複数の前記検出値のうち振幅の小さい2つの和を求めて当該和が狙い値又はその付近の値となるように前記励磁コイルのパラメータを調整する処理を、当該和が狙い値又はその付近の値をとるまで繰り返し行うことが好ましい。この構成によれば、検出値の振幅の絶対値が小さい2つの和をできる限り狙い値に近づけることが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
前記位置検出装置において、前記パラメータは、前記励磁コイルに流される制御電流値であることが好ましい。この構成によれば、励磁コイルに流す電流を調整するという簡素な処理により、励磁コイルの作動を適宜変更することが可能となる。
前記位置検出装置において、前記励磁コイル調整部は、装置の起動時に前記励磁コイルのパラメータの調整を実行し、前記演算処理回路は、前記励磁コイルのパラメータの調整が済んだ後に前記検出対象物の位置検出を実行することが好ましい。この構成によれば、装置の起動時に先に励磁コイルのパラメータの調整を実施しておくので、最適化された励磁コイルの下で検出対象物の位置を求めることが可能となる。
前記位置検出装置において、前記励磁コイル調整部は、前記検出対象物の位置検出を行っている期間中であっても、前記和を求めて前記狙い値と比較する処理を継続して行い、前記和が前記狙い値又はその付近から外れたときには、前記励磁コイルのパラメータの調整を再度実行することが好ましい。この構成によれば、検出対象物の位置検出を行っている間でも、励磁コイルを最適化して検出コイルの検出値を一定レベルに保つことが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
前記位置検出装置において、前記演算処理回路は、3つ以上設けられた前記検出コイルから検出される検出値を基に前記検出対象物の位置検出を実行することが好ましい。この構成によれば、3つ以上の検出コイルの出力を基に高い分解能で位置を検出することが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
本発明によれば、検出対象物の位置検出精度を確保することができる。
一実施形態の位置検出装置の構成図。 位置検出装置の電気構成図。 各検出コイルの出力と検出角度との関係を示す波形図。 励磁コイルのパラメータ調整の仕方の説明図。
以下、位置検出装置の一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、位置検出装置1は、回動する検出対象物2の位置(回動位置)を、渦電流センサの方式を通じて検出するものであって、例えば車載機器の位置検出に使用される。検出対象物2は、軸La回りに回動するスイッチやレバー等であることが好ましい。渦電流センサは、金属表面に発生する渦電流を検出し、距離変化に準じて変化する渦電流の変化量から物***置を検出するものである。
位置検出装置1は、電流が流される励磁コイル3と、励磁コイル3から発生する磁界を検出可能な複数の検出コイル4と、検出コイル4に付与される磁界を検出対象物2の位置に応じて変化させる金属体5とを備える。励磁コイル3及び検出コイル4は、検出対象物2を回動可能に支持する側に設けられる。金属体5は、例えば軸La回りに回動する金属ロータ6であって、検出対象物2と同期回動するように設けられる。励磁コイル3に電流が流されると、電磁誘導により検出コイル4に誘導起電力VDEが発生する。
金属ロータ6は、検出対象物2と同一軸心上(軸La回)りに回動する。金属ロータ6の外周には、ロータ本体9から金属ロータ6の径方向外側に突出する突片10が複数形成されている。複数の突片10は、例えば扇状に形成され、金属ロータ6の回動方向(図1の矢印A方向)に沿って等間隔に配置され、検出コイル4に対向することにより、検出コイル4に発生する誘導起電力VDEを変化させる。金属ロータ6の外周には、突片10と、隣同士の突片10の間にできる凹部11とが、金属ロータ6の回動方向に沿って交互に等間隔配置されている。
金属ロータ6の回動方向の平面をロータ回動方向平面(図1のX−Y平面)としたとき、突片10のロータ回動方向平面における設定角度R1と、凹部11のロータ回動方向平面における設定角度R2とは、同じ角度にされている。設定角度R1,R2は、例えば「36°」である。
検出コイル4は、金属ロータ6の回動方向に沿って複数(本例は3つ)設けられている。本例の場合、第1検出コイル4aが第2検出コイル4b及び第3検出コイル4cの間に配置されている。第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cのそれぞれの設定角度(以降、ループ角度Rkと記す)は、1組の突片10及び凹部11の角度範囲に合わせて、「72°」にされている。これにより、1つあたりの検出コイル4では、0°〜72°の角度を検出することが可能である。
第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cは、金属ロータ6の回動方向に並び配置されるとともに、金属ロータ6の軸方向(図1のZ軸方向)において所定量ずつ重ねて配置されることにより位相がずらされている。本例の場合、第1検出コイル4aと第2検出コイル4bとが所定量重ね配置され、第1検出コイル4aと第3検出コイル4cとが所定量重ね配置されている。第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cは、位置検出装置1の基板(図示略)に設けられたスルーホールを通じて重ね配置されることが好ましい。第1検出コイル4a及び第2検出コイル4bの位相ずれと、第2検出コイル4b及び第3検出コイル4cの位相ずれとは、ともに「24°」である。
励磁コイル3は、3つの第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cを全て覆うことができる形状に形成されている。本例の励磁コイル3は、軸La回りの円弧に沿った形状に形成されている。励磁コイル3は、第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cと同じ基板上に形成されることが好ましい。
図1及び図2に示すように、検出コイル4から出力される検出値(検出電圧)S1を基に検出対象物2の位置を演算する演算処理回路17を備える。演算処理回路17は、励磁回路18を介して励磁コイル3と接続されている。励磁コイル3の電位の高い側には、電圧調整用の抵抗19が接続されている。演算処理回路17は、励磁コイル3と電磁結合される検出コイル4に対し、検出回路20を介して接続されている。本例の場合、第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cは、それぞれ検出回路20a,20b,20cを介して演算処理回路17に接続されている。検出回路20a〜20cは、例えば信号の増幅や変調等を行う回路であることが好ましい。
演算処理回路17は、励磁コイル3に交流電圧を印加することにより、励磁コイル3から磁界(磁束)を発生させ、相互誘導作用により、第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cに誘導起電力を発生させる。このとき、演算処理回路17は、検出回路20から各検出コイル4の検出値S1を入力する。本例の場合、演算処理回路17は、検出回路20aを介して第1検出コイル4aから第1検出値S1−aを入力し、検出回路20bを介して第2検出コイル4bから第2検出値S1−bを入力し、検出回路20cを介して第3検出コイル4cから第3検出値S1−cを入力する。演算処理回路17は、第1検出値S1−a、第2検出値S1−b及び第3検出値S1−cを基に、検出対象物2の位置、すなわち金属ロータ6の回転角度(ロータ角度θ)を演算する。
位置検出装置1は、検出回路20の検出値(例えば検出電圧)S1が検出回路20のレンジに適した値となるように励磁コイル3のパラメータを調整する励磁コイル調整部25を備える。励磁コイル調整部25は、演算処理回路17に設けられている。励磁コイル3において調整されるパラメータは、例えば励磁コイル3に流される電流(制御電流値Is)である。励磁コイル調整部25は、検出コイル4から出力される複数の検出値S1のうち振幅の絶対値が小さい2つを選択して、これらの和Kを求め、和K及びその狙い値Ktを基に励磁コイル3のパラメータを調整する。本例の励磁コイル調整部25は、装置(位置検出装置1)の起動時に励磁コイル3のパラメータの調整を実行する。演算処理回路17は、励磁コイル3のパラメータ調整が済んだ後に検出対象物2の位置検出を実行する。
次に、図2〜図4を用いて、位置検出装置1の作用及び効果を説明する。
図3に示すように、励磁コイル3に交流電圧が印加されると、相互誘導作用によって第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cには、励磁コイル3から出力される磁界に応じた誘導起電力VDEが各々発生する。この状態において、金属ロータ6が軸La回りに回動すると、金属ロータ6の回動位置に応じて、第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cの誘導起電力VDE(検出電圧)が交流波状(例えば正弦波状や三角波状)に変化する。すなわち、第1検出値S1−aを基準としたとき、第1検出値S1−aから位相が「24°」遅れた第2検出値S1−bが出力され、第1検出値S1−aから位相が「48°」遅れた第3検出値S1−cが出力される。
なお、図2に示すように、検出コイル4の誘導起電力VDEは、同図の式(α)で表される。この式(α)からも分かるように、誘導起電力VDEの演算には、主に、励磁コイル3及び検出コイル4の間の相互インダクタンスM、検出対象である金属ロータ6に流れる励磁電流IEX、励磁コイル3の自己インダクタンスLEXの各パラメータが関係してくる。よって、金属ロータ6の回転時、誘導起電力VDEの変化を大きくとって検出精度を確保するには、これらパラメータを最適に変化させることが望まれる。
図4に、励磁コイル3のパラメータ調整の仕方の説明図を図示する。励磁コイル調整部25は、位置検出装置1の起動時、予め定めておいた制御電流値Is(図1及び図2参照)により励磁コイル3に交流電圧を印加し、第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cに現れる誘導起電力VDEを、検出回路20a〜20cを介して検出する。なお、位置検出装置1の起動時とは、例えば位置検出装置1により検出対象物2の位置検出を開始するタイミングであることが好ましい。
励磁コイル調整部25は、制御電流値Isを励磁コイル3に流したときに検出回路20a〜20cから検出する検出値S1(第1検出値S1−a、第2検出値S1−b、第3検出値S1−c)のうち、振幅(振幅値)の絶対値が小さい2つを選択し、両者の和Kを演算する。ここでの例では、第1検出値S1−aの振幅の絶対値と、第2検出値S1−bの振幅の絶対値とが選択され、これらの和Kが算出される。なお、振幅の絶対値が小さい2つを選択するのは、電圧波形が直線的であって、かつ電圧波形の傾きが正負逆のものを選ぶためである。また、振幅の絶対値が小さい2つの和Kをとるのは、いま励磁電流IEXがどの程度の値をとり、制御電流値Isをどれだけ変化させるかの基準を求めるためである。両者の和Kの絶対値は、ロータ角度θによらず一定に近い値をとる。
励磁コイル調整部25は、算出した和Kが、和Kの狙い値Kt又はその付近になるように、励磁コイル3の制御電流値Isを制御する。すなわち、励磁コイル調整部25は、和Kが狙い値Kt又はその付近になるような制御電流値Isを励磁コイル3に流す。狙い値Ktは、検出回路20のレンジにおいて最大値(絶対値)寄りの値に設定されることが好ましく、例えば検出回路20のレンジが±2.0Vならば、1.5V付近に設定されるとよい。励磁コイル調整部25は、第1検出値S1−a〜第3検出値S1−cのうち振幅の絶対値が小さい2つの和Kをとって、この和Kが狙い値Kt又はその付近となるように制御電流値Isを調整する処理を、和Kが狙い値Kt又はその付近となるまで繰り返す。
図3に戻り、演算処理回路17は、絶対値の和Kが狙い値Kt又はその付近となった後、第1検出値S1−a〜第3検出値S1−cを基にロータ角度θを算出する。本例の場合、演算処理回路17は、第1検出値S1−a〜第3検出値S1−cの3つの信号のうち、信号波形が直線状のもの(領域Uに存在するもの)を2つ選択し、これら信号の例えば差や和をとって、検出対象物2の検出角度θrを演算し、これをロータ角度θとして求める。例えば、ロータ角度θが6°〜18°のときには、S1−aとS1−bとを使用し、ロータ角度θが18°〜30°のときには、S1−aとS1−cとを使用する。このようにして、演算処理回路17は、1周期が72°のロータ角度θを演算する。
励磁コイル調整部25は、検出対象物2の位置検出を行っている期間中であっても、和Kを求めて狙い値Ktと比較する処理を継続して行う。そして、励磁コイル調整部25は、和Kが狙い値Kt又はその付近から外れたときには、励磁コイル3のパラメータの調整を再度実行する。以上のようにして、演算処理回路17は、検出対象物2の回転角度(ロータ角度θ)を演算する。
ところで、検出対象物2の回転角度(ロータ角度θ)を求めるにあたり、例えば励磁回路18が振幅フィードバックを通じて一定振幅の交流電圧を励磁コイル3に印加して、検出コイル4に生じる誘導起電力VDEから角度検出を行う方式もある。しかし、励磁振幅を一定とする方式の場合、例えば励磁コイル3及び金属体5との距離変動等を要因として、励磁コイル3のインピーダンスに変動が生じた場合には、励磁電流IEXが変化してしまい、検出回路20の検出値S1が変動する。
これに対処するには、例えば検出値S1(その振幅)のレベル増に備えるのであれば、検出回路20のレンジ(フルレンジ)を広くとる必要があるが、背反として、非増加時においてフルレンジに対する検出値S1の変化率が小さくなるので、分解能が低下する問題が生じる。一方、例えば検出値S1(その振幅)がレベル減となると、検出値S1の電圧変化が小さくなり、相対的に回路の非線形誤差の影響を受け易くなるので、位置検出精度が悪化する問題がある。
そこで、本例では、3つある検出回路20の2つの検出値S1の和Kを使用し、励磁コイル3に印加する交流電圧の振幅を制御する。このため、例えば励磁コイル3と金属体5との間の距離変動を要因として励磁コイル3のインピーダンスが変化しても、励磁電流IEXが調整されることにより、検出回路20の検出値S1を一定レベルに保つことが可能となる。これにより、検出回路20の検出値S1を検出回路20のレンジに合わせた最適な値に設定することが可能となる。すなわち、検出回路20のレンジを無駄な範囲にまで広げて設定せずに済み、かつレンジが不足することもない。よって、検出対象物2の位置検出精度を確保することができる。
また、励磁回路18が振幅フィードバックを通じて一定振幅の交流電圧を励磁コイル3に印加して検出対象物2の回転角度(ロータ角度θ)を求める場合、振幅を検出してフィードバックする回路が励磁回路18に必要となり、回路規模が大きくなってしまう問題がある。一方、本例の場合は、この種の回路が不要であり、従来から回路の変更なしに振幅を制御することが可能な技術でもあるので、回路規模の小型化を満足することもできる。
励磁コイル調整部25は、複数の検出値S1のうち振幅の小さい2つの和Kを求めて和Kが狙い値Kt又はその付近の値となるように励磁コイル3のパラメータを調整する処理を、和Kが狙い値Kt又はその付近の値をとるまで繰り返し行う。よって、和Kをできる限り狙い値Ktに近づけることが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
前記励磁コイル3において調整されるパラメータは、励磁コイル3に流される制御電流値Isである。よって、励磁コイル3に流す電流を調整するという簡素な処理により、励磁コイル3の作動を適宜変更することができる。
励磁コイル調整部25は、装置(位置検出装置1)の起動時に励磁コイル3のパラメータの調整を実行し、演算処理回路17は、励磁コイル3のパラメータの調整が済んだ後に検出対象物2の位置検出を実行する。よって、装置の起動時に先に励磁コイル3のパラメータの調整を実行しておくので、最適化された励磁コイル3の下で検出対象物2の位置を求めることができる。
励磁コイル調整部25は、検出対象物2の位置検出を行っている期間中であっても、和Kを求めて狙い値Ktと比較する処理を継続して行い、和Kが狙い値Ktから外れたときには、励磁コイル3のパラメータの調整を再度実行する。よって、検出対象物2の位置検出を行っている間でも、励磁コイル3を最適化して検出コイル4の検出値S1を一定レベルに保つことが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
演算処理回路17は、3つ設けられた第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cから検出される検出値S1(第1検出値S1−a、第2検出値S1−b及び第3検出値S1−c)を基に検出対象物2の位置検出を実行する。よって、3つの第1検出コイル4a〜第3検出コイル4cの出力を基に高い分解能で位置を検出することが可能となるので、位置検出精度を確保するのに一層有利となる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・制御電流値Isの調整は、繰り返し実施されることに限らず、1度のみの処理としてもよい。
・狙い値Ktは、検出回路20のレンジに応じて、種々の値に適宜変更することが可能である。
・励磁コイル3は、検出コイル4を一部のみ覆う形状としてもよいし、或いは全く覆わない形状としてもよい。
・検出コイル4の個数は、3つに限らず、例えば2つや4つ以上に変更してもよい。
・各検出コイル4は、一部分が互いに重なるように配置されることに限らず、例えば全く重ならない配置としてもよい。
・検出コイル4の形状やサイズは、実施形態以外の他のパターンに変更可能である。
・第1検出値S1−a〜第3検出値S1−cの位相ずれは、「24°」に限定されず、他の値に変更可能である。
・第1検出値S1−a〜第3検出値S1−cの周期は、実施形態以外の他の値に変更可能である。
・検出コイル4の配置位置や個数を適宜変更して、検出対象物2の位置を360°範囲で検出できるようにしてもよい。
・励磁コイル3のパラメータ調整は、制御電流値Isを調整することで実現することに限定されない。例えば、パラメータは、例えば励磁コイル3に印加される電圧としてもよいし、これ以外の特性値に変更してもよい。
・狙い値Ktは、和Kに所定値を加えた値に限定されない。例えば、算出した和Kをそのまま狙い値Ktとしてもよい。
・位置検出装置1は、直線移動する検出対象物2の位置(スライド位置)を検出するものでもよい。
・位置検出装置1は、種々の機器や装置に適用可能である。
1…位置検出装置、2…検出対象物、3…励磁コイル、4…検出コイル、4a…第1検出コイル、4b…第2検出コイル、4c…第3検出コイル、5…金属体、6…金属体の一例である金属ロータ、17…演算処理回路、20(20a〜20c)…検出回路、25…励磁コイル調整部、VDE…誘導起電力、S1…検出値、S1−a…第1検出値、S1−b…第2検出値、S1−c…第3検出値、K…和、Kt…狙い値、Is…パラメータの一例である制御電流値。

Claims (6)

  1. 電流が流された励磁コイルから発生する磁界により、複数の検出コイルに誘導起電力を発生させ、位置検出の対象である検出対象物と連動する金属体によって前記検出コイルの誘導起電力を変化させることにより、当該誘導起電力を基に演算処理回路が前記検出対象物の位置を求める位置検出装置において、
    前記検出コイルの複数の検出値のうち振幅の絶対値が小さい2つを選択して、これらの和を求め、当該和及びその狙い値を基に前記励磁コイルのパラメータを調整する励磁コイル調整部を備える
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記励磁コイル調整部は、複数の前記検出値のうち振幅の小さい2つの和を求めて当該和が狙い値又はその付近の値となるように前記励磁コイルのパラメータを調整する処理を、当該和が狙い値又はその付近の値をとるまで繰り返し行う
    請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記パラメータは、前記励磁コイルに流される制御電流値である
    請求項1又は2に記載の位置検出装置。
  4. 前記励磁コイル調整部は、装置の起動時に前記励磁コイルのパラメータの調整を実行し、
    前記演算処理回路は、前記励磁コイルのパラメータの調整が済んだ後に前記検出対象物の位置検出を実行する
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の位置検出装置。
  5. 前記励磁コイル調整部は、前記検出対象物の位置検出を行っている期間中であっても、前記和を求めて前記狙い値と比較する処理を継続して行い、前記和が前記狙い値又はその付近から外れたときには、前記励磁コイルのパラメータの調整を再度実行する
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の位置検出装置。
  6. 前記演算処理回路は、3つ以上設けられた前記検出コイルから検出される検出値を基に前記検出対象物の位置検出を実行する
    請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021071340A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 アイシン精機株式会社 回転角度センサ
WO2022270198A1 (ja) * 2021-06-25 2022-12-29 アルプスアルパイン株式会社 位置検知装置

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JP2021071340A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 アイシン精機株式会社 回転角度センサ
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