JP2018026516A - マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチビームを照射する際の光学系の収差を精度良く自動調整する。【解決手段】本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、複数の開口部80を荷電粒子ビームが通過することによりマルチビームを形成するアパーチャ部材8と、前記マルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う複数のブランカが配置されたブランキングプレート10と、前記複数のブランカによってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する制限アパーチャ部材14と、前記マルチビームが照射される基板24を載置するステージと22、基板24からの反射荷電粒子を検出する検出器26と、検出器26の検出値に基づくアパーチャ像の特徴量を計算する特徴量計算部51と、前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの収差を補正する収差補正部40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスの回路線幅は年々微細化されてきている。半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、縮小投影型露光装置を用いて、石英上に形成された高精度の原画パターン(マスク、或いは特にステッパやスキャナで用いられるものはレチクルともいう。)をウェーハ上に縮小転写する手法が採用されている。高精度の原画パターンは、電子ビーム描画装置によって描画され、所謂、電子ビームリソグラフィ技術が用いられている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。マルチビームを用いることで、1本の電子ビームで描画する場合に比べて、一度(1回のショット)に多くのビームを照射できるので、スループットを大幅に向上させることができる。マルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったアパーチャ部材に通してマルチビームを形成し、ブランキングプレートで各ビームのブランキング制御を行い、遮蔽されなかったビームが光学系で縮小され、移動可能なステージ上に載置された基板に照射される。
マルチビームを形成するアパーチャ部材には、縦m列×横n列(m,n≧2)の穴が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。そのため、基板に照射されるマルチビーム全体の形状(アパーチャ像)は、理想的には矩形になる。しかし、描画装置に設けられた光学系の球面収差の影響で、ビーム形状の外周の四辺が外側へ膨らんだような形状になったり、内側へ凹んだような形状になったりする。
このような特異なビーム形状を評価して球面収差を自動調整することは困難であった。
特開2006−210503号公報 特開2015−167212号公報 特開2014−229481号公報 特開2008−153209号公報 特表2006−510184号公報 特開2012−104426号公報 特開2005−302359号公報
本発明は、マルチビームを照射する際の光学系の収差を精度良く自動調整できるマルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、荷電粒子ビームを放出する放出部と、複数の開口部が形成され、前記複数の開口部を前記荷電粒子ビームが通過することによりマルチビームを形成するアパーチャ部材と、前記マルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う複数のブランカが配置されたブランキングプレートと、前記複数のブランカによってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する制限アパーチャ部材と、前記マルチビームが照射される基板を載置するステージと、前記基板からの反射荷電粒子を検出する検出器と、前記検出器の検出値に基づくアパーチャ像の特徴量を計算する特徴量計算部と、前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの収差を補正する収差補正部と、を備えるものである。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似図形を生成し、前記近似図形の内側及び外側の少なくともいずれか一方に位置する前記アパーチャ像の面積から前記特徴量を計算し、前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の対角線のうち長い方の長さと、前記アパーチャ像の外周長さとの比率を、前記特徴量として計算し、前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像内の照度の標準偏差を前記特徴量として計算し、前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを第1特徴量として計算し、前記収差補正部は、前記第1特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を第2特徴量として計算し、前記収差補正部は、前記第2特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置において、前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを第1特徴量として計算し、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を第2特徴量として計算し、前記収差補正部は、前記第1特徴量及び前記第2特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法は、荷電粒子ビームを放出する工程と、前記荷電粒子ビームがアパーチャ部材の複数の開口部を通過してマルチビームを形成する工程と、ステージ上に載置された基板に前記マルチビームを照射する工程と、前記基板からの反射荷電粒子を検出する工程と、検出した前記反射荷電粒子に基づくアパーチャ像の特徴量を計算する工程と、前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの収差を補正する工程と、を備えるものである。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法は、前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正する。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを示す第1特徴量と、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を示す第2特徴量との少なくともいずれか一方を計算し、前記第1特徴量及び/又は前記第2特徴量に基づいて、マルチビームの非点収差を補正する。
本発明によれば、マルチビームを照射する際の光学系の収差を精度良く自動調整できる。
本発明の実施形態によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の概略図である。 アパーチャ部材の概略図である。 (a)〜(c)はアパーチャ像の例を示す図である。 (a)〜(c)はアパーチャ像の特徴量の算出方法を示す図である。 アパーチャ像を近似する四角形の計算方法を説明するフローチャートである。 近似四角形の求め方を説明する図である。 近似四角形の求め方を説明する図である。 近似四角形の求め方を説明する図である。 近似四角形の求め方を説明する図である。 (a)(b)は近似四角形の求め方を説明する図である。 (a)(b)は近似四角形の求め方を説明する図である。 アパーチャ像面積比率と収差補正レンズ電圧との関係の例を示すグラフである。 (a)〜(c)は別の実施形態によるアパーチャ像の特徴量の算出方法を示す図である。 別の実施形態によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の概略図である。 非点補正コイル値の変更に伴うアパーチャ像の形状変化の例を示す図である。 アパーチャ像の特徴量の算出方法を説明する図である。 第1特徴量の計算結果の例を示す図である。 第2特徴量の計算結果の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るマルチ荷電粒子ビーム描画装置の概略図である。本実施形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の他の荷電粒子ビームでもよい。
この描画装置は、描画対象の基板24に電子ビームを照射して所望のパターンを描画する描画部Wと、描画部Wの動作を制御する制御部Cとを備える。
描画部Wは、電子ビーム鏡筒2及び描画室20を有している。電子ビーム鏡筒2内には、電子銃4、照明レンズ6、アパーチャ部材8、ブランキングアパーチャアレイ10、縮小レンズ12、アライメントコイル13、制限アパーチャ部材14、対物レンズ16、偏向器18、及び収差補正レンズ40が配置されている。
収差補正レンズ40は照明レンズ6とアパーチャ部材8との間に設けられ、例えばフォイルレンズが用いられる。
描画室20内には、XYステージ22及び検出器26が配置される。XYステージ22上には、描画対象の基板24が載置されている。描画対象の基板24は、例えば、ウェーハや、ウェーハにエキシマレーザを光源としたステッパやスキャナ等の縮小投影型露光装置や極端紫外線露光装置(EUV)を用いてパターンを転写する露光用のマスクが含まれる。
電子銃4から放出された電子ビーム30は、照明レンズ6によりほぼ垂直にアパーチャ部材8全体を照明する。図2は、アパーチャ部材8の構成を示す概念図である。アパーチャ部材8には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴(開口部)80が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。例えば、512列×512列の穴80が形成される。各穴80は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。各穴80は、同じ径の円形であっても構わない。
電子ビーム30は、アパーチャ部材8のすべての穴80が含まれる領域を照明する。これらの複数の穴80を電子ビーム30の一部がそれぞれ通過することで、図1に示すようなマルチビーム30a〜30eが形成されることになる。
穴80の配列の仕方は、図2に示すように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向に隣接する穴同士が、千鳥状に互い違いに配置されてもよい。
ブランキングアパーチャアレイ10には、アパーチャ部材8の各穴80の配置位置に合わせて貫通孔が形成され、各貫通孔には、対となる2つの電極からなるブランカが、それぞれ配置される。各貫通孔を通過する電子ビーム30a〜30eは、それぞれ独立に、ブランカが印加する電圧によって偏向される。この偏向によって、各ビームがブランキング制御される。このように、ブランキングアパーチャアレイ10により、アパーチャ部材8の複数の穴80を通過したマルチビームの各ビームに対してブランキング偏向が行われる。
ブランキングアパーチャアレイ10を通過したマルチビーム30a〜30eは、縮小レンズ12によって、各々のビームサイズと配列ピッチが縮小され、制限アパーチャ部材14に形成された中心の穴に向かって進む。アライメントコイル13は、マルチビームが制限アパーチャ部材14の穴の中心を通過するように光軸を調整する。
ブランキングアパーチャアレイ10のブランカにより偏向された電子ビームは、その軌道が変位し制限アパーチャ部材14の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材14によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ10のブランカによって偏向されなかった電子ビームは、制限アパーチャ部材14の穴を通過する。
このように、制限アパーチャ部材14は、ブランキングアパーチャアレイ10の電極によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビームONになってからビームOFFになるまでに制限アパーチャ部材14を通過したビームが、1回分のショットのビームとなる。
制限アパーチャ部材14を通過したマルチビーム30a〜30eは、対物レンズ16により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となる。制限アパーチャ部材14を通過した各ビーム(マルチビーム全体)は、偏向器18によって同方向にまとめて偏向され、基板24に照射される。検出器26は、基板24からの反射電子(二次電子)を検出する。
一度に照射されるマルチビームは、理想的にはアパーチャ部材8の複数の穴80の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。この描画装置は、ショットビームを連続して順に照射していくラスタースキャン方式で描画動作を行い、所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。XYステージ22が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ22の移動に追従するように偏向器18によって制御される。
制御部Cは、制御計算機50、記憶装置52、レンズ制御回路54、制御回路56、及び信号取得回路58を有している。制御計算機50は、記憶装置52から描画データを取得し、描画データに対し複数段のデータ変換処理を行って装置固有のショットデータを生成し、制御回路56に出力する。ショットデータには、各ショットの照射量及び照射位置座標等が定義される。
制御回路56は、描画部Wの各部を制御して描画処理を行う。例えば、制御回路56は、各ショットの照射量を電流密度で割って照射時間tを求め、対応するショットが行われる際、照射時間tだけビームONするように、ブランキングアパーチャアレイ10の対応するブランカに偏向電圧を印加する。
また、制御回路56は、ショットデータが示す位置(座標)に各ビームが偏向されるように偏向量を演算し、偏向器18に偏向電圧を印加する。これにより、その回にショットされるマルチビームがまとめて偏向される。
アパーチャ部材8の複数の穴80を通過して形成されたマルチビームが基板24に照射される。上述したように、アパーチャ部材8には、縦(y方向)m列×横(x方向)n列(m,n≧2)の穴80が形成されている。そのため、基板24に照射されるマルチビーム全体の形状を示す画像(以下、単に「アパーチャ像」と記載することがある)は、理想的には図3(a)に示すマルチビームB1のように四角形(略四角形)となる。
しかし、マルチビーム描画装置では、レンズの球面収差の影響でアパーチャ像が歪み、図3(b)に示すビームB2のようにアパーチャ像の外周の四辺が外側へ膨らんだようなバレル型形状になったり、図3(c)に示すビームB3のように外周の四辺が内側へ凹んだようなピンクッション型形状になったりする場合がある。
本実施形態では、アパーチャ像の特徴を表す特徴量を計算し、算出した特徴量に基づいて球面収差を調整する。制御計算機50は、信号取得回路58を介して取得した検出器26の検出値に基づいて、アパーチャ像を得る。特徴量計算部51が、アパーチャ像の特徴量を計算する。レンズ制御回路54は、算出された特徴量に基づいて収差補正レンズ40への印加電圧を制御し、球面収差を補正して、アパーチャ像が所望の形状(四角形)となるように調整する。
特徴量計算部51は、得られたアパーチャ像に近似する四角形を生成し、アパーチャ像のうち、近似四角形の内側に位置する面積、近似四角形の外側に位置する面積、近似四角形の内側かつアパーチャ像の外側となる領域の面積等を求め、これらの比率を特徴量として計算する。
例えば、図4(a)に示すように、略四角形状ビームB1は、アパーチャ像の大半が近似四角形Rの内側に位置し、近似四角形Rの外側に位置する領域61の面積は小さい。また、近似四角形Rの内側かつアパーチャ像の外側となる領域はゼロ又はほとんど無い。
図4(b)に示すように、バレル型ビームB2は、図4(a)に示す略四角形状ビームB1と同様に、アパーチャ像の多くが近似四角形Rの内側に位置するが、近似四角形Rの外側に位置する領域62の面積は、図4(a)の領域61の面積よりも大きくなる。近似四角形Rの内側かつアパーチャ像の外側となる領域はゼロ又はほとんど無い。
図4(c)に示すように、ピンクッション型ビームB3は、近似四角形Rの内側かつアパーチャ像の外側となる領域60の面積が、略四角形状ビームB1やバレル型ビームB2より大きい。また、近似四角形Rの外側に位置するアパーチャ像の面積は極めて小さい。
上述したように、理想的なビーム形状である略四角形状ビームB1では、近似四角形Rの外側に位置する領域61の面積が小さく、近似四角形Rの内側かつアパーチャ像の外側となる領域はゼロ又はほとんど無い。そのため、レンズ制御回路54は、近似四角形Rの外側に位置する領域の面積が所定範囲内となり、かつ近似四角形Rの内側かつアパーチャ像の外側となる領域が所定値以下となるように、収差補正レンズ40への印加電圧を制御し、球面収差を補正する。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、アパーチャ像を近似する四角形Rの計算方法について説明する。近似四角形Rは、4つの頂点を計算することで決定される。
特徴量計算部51は、信号取得回路58を介して取得した検出器26の検出値に基づいてアパーチャ像が得られると、アパーチャ像の輪郭上におけるX座標、Y座標がそれぞれ最大となる点、及び最小となる点を抽出する。X座標が最大となる点をXmax、X座標が最小となる点をXmin、Y座標が最大となる点をYmax、Y座標が最小となる点をYminとする。Xmax、Xmin、Ymax、Yminがそれぞれ一意に定まる場合は(ステップS1_Yes)、抽出した各点同士の間隔を計算する(ステップS2)。
算出された間隔が全て所定値以上である場合(ステップS3_Yes)、図6に示すようにXmax、Xmin、Ymax、Yminはそれぞれ、アパーチャ像B10を近似する四角形の頂点とすることができ、近似四角形が決定する(ステップS4)。
算出された間隔に所定値(例えば、想定される四角形の一辺の十分の一の長さ)未満のものがある場合(ステップS3_No)、所定値未満の間隔となっている2点を同一点とみなす(ステップS5)。例えば、図7に示すXmaxとYmaxとの間隔は所定値未満であり、Xmax及びYmaxは、アパーチャ像B11を近似する四角形の同一の頂点に相当する。2点を同一点とみなすことで、近似四角形を決定するために必要な頂点数(=4)が足りなくなるため、ステップS20へ進む。ステップS20以降の処理は後述する。
アパーチャ像によっては、Xmax、Xmin、Ymax、Yminがそれぞれ一意に定まらない場合がある(ステップS1_No)。例えば、図8に示すアパーチャ像B12ではXminが一意に定まらない。
Xmax又はXminが一意に定まらない場合は(ステップS10_Yes)、複数の候補の中からY座標が最大となる点とY座標が最小となる点とを抽出する(ステップS11)。例えば、図8に示す例ではXminが一意に定まらないため、図9に示すように、Xminとなる候補の中から、Y座標が最大となる点Xmin_ymaxとY座標が最小となる点Xmin_yminとを抽出する
同様に、Ymax又はYminが一意に定まらない場合は(ステップS12_Yes)、複数の候補の中からX座標が最大となる点とX座標が最小となる点とを抽出する(ステップS13)。
次に、アパーチャ像の輪郭上の複数の抽出点から未選択の1点を選択する(ステップS14)。そして、選択した点から、他の抽出点までの距離を計算する(ステップS15)。算出した距離に所定値未満のものがある場合(ステップS16_Yes)、所定値未満の距離となっている2点の一方を消去する(ステップS17)。未選択の点がある場合は(ステップS18_Yes)、ステップS14に戻る。アパーチャ像の輪郭上の全ての抽出点について、同様の処理を行う。ステップS14〜S18の処理を経て残った抽出点が4個である場合(ステップS19_Yes)、アパーチャ像を近似する四角形の頂点とすることができ、近似四角形が決定する(ステップS4)。
例えば、図9に示す例では、YmaxからXmin_ymaxまでの距離が所定値未満となるため、いずれか一方を消去する。これにより、アパーチャ像B12の輪郭上に4個の点Xmax、Xmin_ymin、Ymax(又はXmin_ymax)、Yminが残り、これらを頂点とする近似四角形が決定する。
なお、ステップS17で、所定値未満の距離となっている2点の一方を消去するのでなく、これら2点の輪郭上の中間点を新たに抽出して、2点を消去してもよい。例えば、図9に示す例では、アパーチャ像B12の輪郭上におけるYmaxとXmin_ymaxとの中間点を新たに抽出して、YmaxとXmin_ymaxを消去してもよい。
アパーチャ像によっては、ステップS17の点消去により、残った抽出点が3個以下になる(ステップS19_No)。例えば、図10(a)に示すアパーチャ像B13に対し、ステップS14〜S18の処理を行った場合、YminとXmin_yminとが1点にまとめられる。また、XmaxとYmaxとが1点にまとめられる。そのため、図10(b)に示すように、点P1、P2、P3の3個の頂点しか残らない。
このような場合は、まず、残った頂点の間を結ぶ直線を引く(ステップS20)。例えば、図11(a)に示すように、点P2と点P3とを通る直線L1、点P1と点P3とを通る直線L2、点P1と点P2とを通る直線L3を引く。
続いて、アパーチャ像の輪郭上の点から、ステップS20で引いた直線までの最短距離を求める。直線が複数引かれている場合は、各直線までの最短距離の内、最短のものを求める。そして、この最短距離が最大となる点を頂点とみなす(ステップS21)。頂点数が4個になるまでステップS20及びS21の処理を繰り返す。頂点数が4個になった場合は(ステップS22_Yes)、アパーチャ像を近似する四角形の頂点とすることができ、近似四角形が決定する(ステップS4)。
例えば、図11(a)に示す直線L1、L2、L3までの最短距離が最大となるのは、図11(b)に示す点P4である。点P1、P2、P3、P4を頂点とする四角形が、アパーチャ像B13を近似する四角形となる。
このようにしてアパーチャ像を近似する四角形を計算し、近似四角形の外側に位置するアパーチャ像の面積や、近似四角形の内側かつアパーチャ像の外側となる領域の面積を求めて、収差補正レンズ40への印加電圧を制御し、球面収差を補正する。
例えば、アパーチャ像の全面積に対する、近似四角形の外側に位置するアパーチャ像の面積比率と、収差補正レンズ40への印加電圧との関係は、図12に示すような傾向がある。そのため、レンズ制御回路54は、面積比率が所望の値になるように、収差補正レンズ40への印加電圧を制御する。これにより、アパーチャ像が四角形(略四角形)となるように球面収差を自動調整することができる。なお、調整対象となる面積比率は、別途描画精度等を元に決めておく。また、印加電圧が高くなると面積比率は上昇するので、自動調整時に二分探索で調整することができる。
このように、本実施形態によれば、アパーチャ像(ビーム形状)の近似四角形を用いてアパーチャ像の特徴量を計算し、この特徴量に基づいて球面収差を調整するため、マルチビームを照射する際の光学系の球面収差を精度良く自動調整できる。
上記実施形態では、アパーチャ像の近似四角形の外側に位置する面積等を特徴量としていたが、特徴量はこれに限定されない。例えば、近似四角形の対角線と、アパーチャ像の外周(輪郭)との長さの比率を特徴量としてもよい。
図13(a)(b)(c)に、略四角形状ビームB1、バレル型ビームB2、ピンクッション型ビームB3の近似四角形Rの対角線DL1、DL2を示す。バレル型ビームB2やピンクッション型ビームB3は、略四角形状ビームB1と比較して、外周長さに対する例えば長い方の対角線長さの比率が小さくなる。レンズ制御回路54は、この比率が大きくなるように(所定値以上になるように)、収差補正レンズ40への印加電圧を制御して、球面収差を調整する。
また、アパーチャ像内の明るさ(照度)の分布の標準偏差を特徴量としてもよい。例えば、略四角形状ビームは、アパーチャ像内の明るさがほぼ一様であり、標準偏差は小さい。バレル型ビームは、中央部が暗く、外周部が明るくなり、標準偏差は大きい。また、ピンクッション型ビームは、中央部が明るく、外周側ほど暗くなり、標準偏差は大きい。レンズ制御回路54は、この標準偏差が小さくなるように(所定値以下になるように)、収差補正レンズ40への印加電圧を制御して、球面収差を調整する。
本実施形態による球面収差調整方法は、アパーチャ像が正方形以外の形状となる場合にも適用することができる。例えば、アパーチャ像の形状が長方形の場合は、長辺と短辺の比に基づいてアパーチャ像を変形し、上記実施形態に従って球面収差を調整する。または、照度の標準偏差が小さくなるように、球面収差を調整する。
アパーチャ像の形状が円形の場合は、アパーチャ像の直径と外周長さの比率が小さくなるよう調整する。または、照度の標準偏差が小さくなるように、球面収差を調整する。
上記実施形態では、収差補正レンズ40を用いて球面収差を補正する構成について説明したが、収差補正レンズとしてフォイルレンズの他、例えば格子レンズと補正レンズを組み合わせたものや、多重極電磁場を用いた収差補正器であってもよい。収差補正レンズは、静電レンズやコイルによって軸対称な電場・磁場を発生させることで、ビームの球面収差成分を小さくすることができる。
図2に示すように、マルチビームを形成するアパーチャ部材8には、縦m列×横n列の穴80が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。アパーチャ像の近似四角形は、理想的には矩形、特にm=nの場合は正方形になる。しかし、非点収差の影響で、アパーチャ像が歪み、近似四角形の形状が正方形にならないことがある。なお、アパーチャ像を見やすくするために、調整時のみ焦点を適宜ずらすことがある。
そこで、図14に示すように、マルチビームの非点収差を補正(調整)する非点調整コイル42,44と、非点調整コイル42,44に励磁する励磁値(非点補正コイル値)を制御するコイル制御回路59を設け、非点調整を行ってもよい。非点調整コイル42,44は、それぞれ、水平面内で直交する第1軸方向及び第2軸方向(例えばx軸方向及びy軸方向)の非点調整を行う。
図15に示すように、非点調整コイル42,44の非点補正コイル値をそれぞれ変えると、アパーチャ像の近似四角形の形状が変化する。
特徴量計算部51が、アパーチャ像の近似四角形の正方形度合を示す特徴量を計算する。コイル制御回路59は、算出された特徴量に基づいて非点調整コイル42,44に設定する非点補正コイル値を制御し、非点収差を補正して、アパーチャ像の近似四角形の形状が正方形となるように調整する。
アパーチャ像の近似四角形の正方形度合を示す特徴量の計算方法について説明する。特徴量計算部51は、上記実施形態で説明した方法で、検出器26の検出値に基づくアパーチャ像の近似四角形を計算する。正方形は、四辺の長さが等しく、4個の内角が等しい(全て直角)図形である。そのため、特徴量計算部51は、近似四角形の四辺の長さのばらつきを示す第1特徴量と、近似四角形の4個の内角の角度のばらつきを示す第2特徴量との少なくともいずれか一方を計算する。
例えば、特徴量計算部51は、図16に示す近似四角形について、四辺の長さH1、H2、H3、H4の標準偏差(又は分散)を第1特徴量として計算する。第1特徴量が小さくなるように、非点補正コイル値の設定変更及び第1特徴量の算出を繰り返す。図17は、非点調整コイル42,44に設定する非点補正コイル値と、算出される第1特徴量との関係を示すグラフである。非点調整コイル42,44に設定する非点補正コイル値を、図17の破線で示される値にすることで、近似四角形の四辺の長さH1、H2、H3、H4がほぼ等しくなる。
また、例えば、特徴量計算部51は、図16に示す近似四角形について、4個の内角θ、θ、θ、θの内積二乗和を第2特徴量として計算する。内積二乗和は、以下の式を用いて計算される。
(cosθ+(cosθ+(cosθ+(cosθ
この第2特徴量は、4個の内角θ、θ、θ、θの直角度合を示し、近似四角形が正方形の場合、第2特徴量はゼロとなる。第2特徴量が小さくなるように、非点補正コイル値の設定変更及び第2特徴量の算出を繰り返す。図18は、非点調整コイル42,44に設定する非点補正コイル値と、算出される第2特徴量との関係を示すグラフである。非点調整コイル42,44に設定する非点補正コイル値を、図18の破線で示される値にすることで、4個の内角θ、θ、θ、θはほぼ90°になる。
第1特徴量と第2特徴量の両方を用いて非点補正コイル値を制御し、非点調整を行ってもよい。この場合、第1軸を変化させて第2特徴量が小さくなるように調整し、第2軸を変化させて第1特徴量が小さくなるように調整できる。
理想的なアパーチャ像の近似四角形の形状が長方形となる場合は、上述の第1特徴量が、長辺と短辺との比率に基づく所定値となるように非点補正コイル値を制御する。近似四角形の形状が矩形以外の場合、例えば円形の場合は、アパーチャ像の直径と外周長さの比率に基づいて非点補正コイル値を調整すればよく、六角形の場合は円形とみなして調整すればよい。また、アパーチャ像の照度の標準偏差(分散)が小さくなるように、光学系の調整を行ってもよい。
アパーチャ部材8やブランキングアパーチャアレイ10に代えて、開口が設けられた調整用のプレートを設置して非点調整を行ってもよい。この場合、調整用プレートに設けられた開口に応じた特徴量を選定する。
特徴量計算部51を含む制御計算機50の各機能は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、制御計算機50の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
2 電子ビーム鏡筒
4 電子銃
6 照明レンズ
8 アパーチャ部材
10 ブランキングアパーチャアレイ
12 縮小レンズ
13 アライメントコイル
14 制限アパーチャ部材
16 対物レンズ
18 偏向器
20 描画室
22 XYステージ
26 検出器
40 収差補正レンズ
42,44 非点調整コイル
50 制御計算機
51 特徴量計算部
54 レンズ制御回路
56 制御回路
58 信号取得回路
59 コイル制御回路

Claims (10)

  1. 荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    複数の開口部が形成され、前記複数の開口部を前記荷電粒子ビームが通過することによりマルチビームを形成するアパーチャ部材と、
    前記マルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う複数のブランカが配置されたブランキングプレートと、
    前記複数のブランカによってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する制限アパーチャ部材と、
    前記マルチビームが照射される基板を載置するステージと、
    前記基板からの反射荷電粒子を検出する検出器と、
    前記検出器の検出値に基づくアパーチャ像の特徴量を計算する特徴量計算部と、
    前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの収差を補正する収差補正部と、
    を備えるマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似図形を生成し、
    前記近似図形の内側及び外側の少なくともいずれか一方に位置する前記アパーチャ像の面積から前記特徴量を計算し、
    前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の対角線のうち長い方の長さと、前記アパーチャ像の外周長さとの比率を、前記特徴量として計算し、
    前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像内の照度の標準偏差を前記特徴量として計算し、
    前記収差補正部は前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを第1特徴量として計算し、
    前記収差補正部は、前記第1特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  6. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を第2特徴量として計算し、
    前記収差補正部は、前記第2特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  7. 前記特徴量計算部は、前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを第1特徴量として計算し、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を第2特徴量として計算し、
    前記収差補正部は、前記第1特徴量及び前記第2特徴量に基づいてマルチビームの非点収差を補正することを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  8. 荷電粒子ビームを放出する工程と、
    前記荷電粒子ビームがアパーチャ部材の複数の開口部を通過してマルチビームを形成する工程と、
    ステージ上に載置された基板に前記マルチビームを照射する工程と、
    前記基板からの反射荷電粒子を検出する工程と、
    検出した前記反射荷電粒子に基づくアパーチャ像の特徴量を計算する工程と、
    前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの収差を補正する工程と、
    を備えるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法。
  9. 前記特徴量に基づいて荷電粒子ビームの球面収差を補正することを特徴とする請求項8に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法。
  10. 前記アパーチャ像に近似する近似四角形を生成し、前記近似四角形の四辺の長さのばらつきを示す第1特徴量と、前記近似四角形の4個の内角の直角度合を示す第2特徴量との少なくともいずれか一方を計算し、
    前記第1特徴量及び/又は前記第2特徴量に基づいて、マルチビームの非点収差を補正することを特徴とする請求項8に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法。
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