JP7192254B2 - マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法に関する。
LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、縮小投影型露光装置を用いて、石英上に形成された高精度の原画パターンをウェーハ上に縮小転写する手法が採用されている。高精度の原画パターンは、電子ビーム描画装置によって描画され、所謂、電子ビームリソグラフィ技術が用いられている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。マルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の開口を持ったアパーチャアレイに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
マルチビーム描画では、スループットを向上させるために多数本のビームが必要となる。しかし、マルチビームを形成したり、ブランキング制御を行ったりする機構について、ビーム間ピッチの縮小化には限界がある。ビーム本数が多くなると、マルチビーム全体の像のサイズが大きくなるため、高い縮小倍率の電子光学系が必要となる。また、遮蔽された各ビームは、クロスオーバ位置に設けられるブランキングアパーチャで遮蔽されるが、照明系のクロスオーバ収差を適正化するために、クロスオーバまでの距離を大きくする必要がある。そのため、描画装置の電子ビームカラムを高くし、光学系を長くする必要がある。
しかし、光学系を長くすることにより、クーロン効果によるビームぼけが大きくなる。また、描画装置を設置するクリーンルーム等の大きさにより、電子ビームカラムの高さ寸法に制限がある。そのため、従来、複数段の対物レンズを配置することで、縮小倍率を大きくしていた。しかし、縮小倍率を大きくすると、試料面に結像される、マルチビームを成形したアパーチャ像の結像歪みが大きくなるという問題があった。
特開2017-199758号公報 特開2002-343295号公報 特開2002-353122号公報 特開2002-184336号公報 特開2001-332473号公報 特開平11-67642号公報
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、クロスオーバ収差を適正化すると共に、アパーチャ像の結像歪みを抑えるマルチ荷電粒子ビーム描画装置及びその調整方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、荷電粒子ビームを放出する放出部と、複数の第1開口部が形成され、前記複数の第1開口部を含む領域に前記荷電粒子ビームの照射を受け、前記荷電粒子ビームが前記複数の第1開口部を通過することによりマルチビームを形成すると共にマルチビームを成形する成形アパーチャアレイ基板と、前記複数の第1開口部を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームが通過する複数の第2開口部が形成され、各第2開口部にビームのブランキング偏向を行うブランカが設けられたブランキングアパーチャアレイ機構と、前記マルチビームが通過する第3開口部が設けられ、前記ブランカによってビームOFFの状態になるように偏向されたビームを遮蔽する制限アパーチャ基板と、前記荷電粒子ビームを屈折させ、前記成形アパーチャアレイ基板に該荷電粒子ビームを照明する照明レンズと、前記制限アパーチャ基板よりもビーム進行方向の上流側に配置された複数段のレンズを有し、前記マルチビームのアパーチャ像を描画対象基板の表面に結像する対物レンズと、前記ブランキングアパーチャアレイ機構と前記対物レンズとの間に設けられ、前記アパーチャ像の結像歪みを補正する歪調整レンズと、前記照明レンズの励磁を制御し、前記マルチビームのクロスオーバ位置を調整して、前記アパーチャ像の結像歪みを補正する制御部と、を備えるものである。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置において、前記照明レンズの励磁を制御し、前記マルチビームのクロスオーバ位置を調整して、前記アパーチャ像の結像歪みを補正する。
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置において、前記歪調整レンズは前記照明レンズの磁場内に配置されており、前記照明レンズの磁場強度のピークをH、前記成形アパーチャアレイ基板の位置での前記歪調整レンズによる磁場強度をhとした場合、h/H≧0.05となる
本発明の一態様による荷電粒子ビーム描画装置において、前記歪調整レンズは複数設けられる。
本発明の一態様によるマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法は、本発明のマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法であって、前記歪調整レンズを用いて前記アパーチャ像の結像歪み量を調整する工程と、前記照明レンズを用いて前記マルチビームがクロスオーバを形成する位置を制御して前記アパーチャ像の結像歪み量を調整する工程と、を前記結像歪み量が所定値以下になるまで交互に繰り返し行うものである。
本発明によれば、縮小倍率を大きくし、かつアパーチャ像の結像歪みを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る描画装置の概略構成図である。 成形アパーチャアレイ基板の平面図である。 同実施形態に係る描画装置の調整方法を説明するフローチャートである。 ONビームの切り替え例を示す図である。 (a)(b)は歪んだアパーチャ像の例を示す図である。 歪調整レンズの励磁とアパーチャ像の結像歪み量との関係を示すグラフである。 歪み量を所定値以下にしたアパーチャ像の例を示す図である。 レンズ磁場の例を示す図である。 クロスオーバ位置と歪み量との関係の例を示すグラフである。 レンズ磁場の例を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
図1は、本発明の実施形態に係るマルチビーム描画装置の概略構成図である。図1に示すように、マルチビーム描画装置は、描画部Wと制御部Cを備えている。描画部Wは、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、ブランキングアパーチャアレイ機構204、歪調整レンズ205、制限アパーチャ基板206、偏向器208、及び対物レンズ210が配置されている。
対物レンズ210は複数段の電磁レンズからなり、図1に示す例では電磁レンズ212,214,216を有する。電磁レンズ212,214は、制限アパーチャ基板206よりも上方(ビーム進行方向の上流側)に設けられ、電磁レンズ216は制限アパーチャ基板206よりも下方(ビーム進行方向の下流側)に設けられている。
描画室103内には、XYステージ105及び検出器220が配置される。XYステージ105上には、描画対象の基板10が配置される。基板10には、半導体装置を製造する際の露光用マスクや、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。また、基板10には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。XYステージ105上には、さらに、マーク20が設けられている。マーク20は、例えば十字形状の金属製マークである。検出器220は、マーク20をビームスキャンした際の反射電子(又は二次電子)を検出する。
制御部Cは、制御計算機110、偏向制御回路130、レンズ制御回路132、及び記憶装置140を有している。記憶装置140(記憶部)は、例えば磁気ディスク装置であり、外部から入力された描画データを格納している。レンズ制御回路132は、照明レンズ202、歪調整レンズ205、対物レンズ210の励磁を制御する。偏向制御回路130には、ブランキングアパーチャアレイ機構204が接続される。また、偏向制御回路130には、図示しないDACアンプユニットを介して偏向器208が接続される。
図1では、実施の形態を説明する上で必要な構成を示しており、その他の構成の図示は省略している。
図2は成形アパーチャアレイ基板203の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、縦(y方向)p列×横(x方向)q列(p,q≧2)の開口(第1開口部)203aが所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。各開口203aは、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。開口203aは円形であっても構わない。これらの複数の開口203aを電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビームMBが形成される。
ブランキングアパーチャアレイ機構204は、成形アパーチャアレイ基板203の下方に設けられ、成形アパーチャアレイ基板203の各開口203aの配置位置に合わせて通過孔(第2開口部)が形成されている。各通過孔には、対となる2つの電極の組からなるブランカが配置される。ブランカの一方の電極はグラウンド電位で固定されており、他方の電極をグラウンド電位と別の電位とに切り替える。各通過孔を通過する電子ビームは、ブランカに印加される電圧によってそれぞれ独立に偏向される。このように、複数のブランカが、成形アパーチャアレイ基板203の複数の開口203aを通過したマルチビームMBのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う。
電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により屈折させられ、成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、矩形の複数の開口203aが形成され、電子ビーム200は、すべての複数の開口203aが含まれる領域を照明する。電子ビーム200の一部が、成形アパーチャアレイ基板203の複数の開口203aを通過することによって、複数の電子ビーム(マルチビームMB)が形成される。マルチビームMBは、ブランキングアパーチャアレイ機構204のそれぞれ対応するブランカ内を通過する。ブランカは、それぞれ、通過するビームを、設定された描画時間(照射時間)ビームがON状態になるようにブランキング制御する。
ブランキングアパーチャアレイ機構204を通過したマルチビームMBは、照明レンズ202による屈折により、制限アパーチャ基板206の中心に形成された開口部(第3開口部)に向かって進む。そして、マルチビームMBは、制限アパーチャ基板206の開口部の高さ位置でクロスオーバを形成する。
ここで、ブランキングアパーチャアレイ機構204のブランカによって偏向されたビームは、制限アパーチャ基板206の開口部から位置がはずれ、制限アパーチャ基板206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ機構204のブランカによって偏向されなかったビームは、制限アパーチャ基板206の開口部を通過する。このように、制限アパーチャ基板206は、各ブランカによってビームOFFの状態になるように偏向されたビームを遮蔽する。
ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ基板206を通過したビームにより、1回分のショットの各ビームが形成される。制限アパーチャ基板206を通過したマルチビームMBの各ビームは、レンズ制御回路132によって励磁された対物レンズ210(電磁レンズ212,214,216)により、成形アパーチャアレイ基板203の開口203aの所望の縮小倍率のアパーチャ像となり、基板10上に焦点調整される。そして、偏向器208によって、制限アパーチャ基板206を通過した各ビーム(マルチビーム全体)が同方向にまとめて偏向され、各ビームの基板10上のそれぞれの照射位置に照射される。
例えば、XYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従するように偏向器208によって制御される。一度に照射されるマルチビームMBは、理想的には成形アパーチャアレイ基板203の複数の開口203aの配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置は、ショットビームを連続して順に照射していくラスタースキャン方式で描画動作を行い、所望のパターンを描画する際、不要なビームはブランキング制御によりビームオフに制御される。
マルチビームMBを高い縮小倍率で縮小するために、複数段の電磁レンズからなる対物レンズ210が設けられている。縮小倍率を大きくすると、基板10の表面におけるマルチビームのアパーチャ像(成形アパーチャ像)の結像歪みが大きくなる。本実施形態では、この結像歪みを抑えるために、照明レンズ202の励磁を制御して、クロスオーバの位置を調整する。また、制限アパーチャ基板206の上方に設けられた対物レンズ210(電磁レンズ212,214)とブランキングアパーチャアレイ機構204との間に歪調整レンズ205を設け、歪調整レンズ205によるレンズ磁場を調整して、結像歪みを低減する。クロスオーバ位置の調整と、歪調整レンズによるレンズ磁場の調整とを交互に繰り返し行うことで、結像歪みを所定の許容値以下に抑える。
図8に、照明レンズ202、歪調整レンズ205、対物レンズ210によるレンズ磁場MF1、MF2、MF3の例を示す。照明レンズ202は、磁極202a及び電磁コイル202bを有する。図中、破線L1はマルチビームの中心ビームのアパーチャ像の結像軌道を示し、一点鎖線L2は光軸を示す。電磁コイル202bに電流を流すことで磁束が作られ、磁極202a(ヨーク)の隙間から磁束漏れを起こして、電磁レンズとなる。
描画装置の調整方法を図3に示すフローチャートに沿って説明する。
照明レンズ202の励磁を変えて、ビーム進行方向におけるクロスオーバの位置を変える。クロスオーバの位置毎にマルチビームMBのアパーチャ像の歪み量を測定し、歪み量が最小になるクロスオーバの位置を求める(ステップS1)。
アパーチャ像の歪み量を測定する際は、ビームでマーク20をスキャンする。例えば、図4に示すように、ONビームを順に切り替え、各ビームでマーク20をスキャンし、検出器220で反射電子(2次電子)を検出する。検出回路134が、検出器220の検出値を増幅し、デジタルデータに変換して制御計算機110へ送信する。制御計算機110は、検出器220による検出結果から、各ビームの位置を測定し、アパーチャ像を得る。歪みのあるアパーチャ像は、例えば図5(a)や図5(b)のような形状となる。例えば制御計算機110は、歪み量ΔrをΔr=r1+r2+r3+r4から算出する。
図9は、クロスオーバ位置と歪み量Δrとの関係の一例を示すグラフである。クロスオーバ位置を変えることで、歪み量Δrが変化する。
クロスオーバの位置を調整して得られる歪み量Δr(最小化した歪み量)が所定の許容値より大きい場合(ステップS2_No)、歪調整レンズ205の励磁を調整し、歪み量Δrを最小化する励磁を算出する(ステップS3)。所定の許容値は、多重描画で補正可能な値であり、例えば5nm以下、より好ましくは1nm以下である。
歪調整レンズ205の励磁を変更し、励磁毎の歪み量Δrを測定する。これにより、例えば図6に示すような、歪調整レンズ205の励磁と歪み量Δrとの関係が得られ、歪み量Δrを最小化する(例えばΔrをゼロにする)励磁を算出する。
算出した励磁を歪調整レンズ205に設定し(ステップS4)、再度、ステップS1,S2を実行する。歪み量Δrが所定の許容値以下となるまで、クロスオーバ位置の調整と、歪調整レンズ205の励磁の調整とを繰り返し行う(ステップS1~S4)。歪み量Δrが所定の許容値以下となる場合(ステップS2_Yes)、対物レンズ210(電磁レンズ212,214,216)の励磁を調整して、縮小倍率が所望の範囲内になるようにすると共に、アパーチャ像の回転を調整する(ステップS5)。
対物レンズ210の励磁の調整後、アパーチャ像の歪み量Δrを測定する(ステップS6)。対物レンズ210の励磁を調整したことで歪み量Δrが所定の許容値を超えた場合は(ステップS7_No)、歪調整レンズ205の励磁の調整、クロスオーバ位置の調整を再度行う(ステップS1~S4)。
アパーチャ像の歪み量Δrが所定の許容値以下になるまで上記の処理を繰り返す。これにより、図7に示すような、歪みが極めて小さく高い縮小倍率のアパーチャ像が得られる。
照明レンズ202、歪調整レンズ205及び対物レンズ210の励磁を設定した描画装置を用いて、基板10にパターンを描画する。まず、制御計算機110が、記憶装置140から描画データを読み出し、描画データに対し複数段のデータ変換処理を行って装置固有のショットデータを生成する。ショットデータには、各ショットの照射量及び照射位置座標等が定義される。
制御計算機110は、ショットデータに基づき各ショットの照射量を偏向制御回路130に出力する。偏向制御回路130は、入力された照射量を電流密度で割って照射時間tを求める。そして、偏向制御回路130は、対応するショットを行う際、照射時間tだけビームONするように、対応するブランカに印加する偏向電圧を制御する。
制御計算機110は、ショットデータが示す位置(座標)に各ビームが偏向されるように、偏向位置データを偏向制御回路130に出力する。偏向制御回路130は、偏向量を演算し、偏向器208に偏向電圧を印加する。これにより、その回にショットされるマルチビームがまとめて偏向される。
以上のように、本実施形態によれば、クロスオーバ位置の調整と、歪調整レンズ205の励磁調整とを繰り返すことにより、アパーチャ像の歪み量を極めて小さくできる。
図10に示すように、照明レンズ202の磁極202aのビーム進行方向下流側開口のボア径Dを大きくし、照明レンズ202による磁場が、ブランキングアパーチャアレイ機構204の下流までのびる(持続する)ようにすることが好ましい。例えば、歪調整レンズ205の位置まで照明レンズ202の磁場MF1をのばす。このように、照明レンズ202の磁場MF1内に歪調整レンズ205を配置することで、歪調整レンズ205による磁場を小さいものにできる。
例えば、照明レンズ202の磁場強度のピークをH、成形アパーチャアレイ基板203(又はブランキングアパーチャアレイ機構204)の位置での歪調整レンズ205による磁場強度をhとした場合、h/H≧0.05程度とすることが好ましい。また、歪調整レンズ205による磁場の影響で、ブランキングアパーチャアレイ機構204を通過するビームがブランキングアパーチャアレイ機構204の通過孔の側壁に衝突しないように、歪調整レンズ205の磁場強度を設定する。
アパーチャ像の縮小倍率の変化を小さくするために、歪調整レンズ205は、成形アパーチャアレイ基板203にできるだけ近い方が好ましく、ブランキングアパーチャアレイ機構204の近傍(直下)に配置することが好ましい。
歪調整レンズ205は複数段のレンズで構成されていてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10 基板
20 マーク
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
130 偏向制御回路
140 記憶装置
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
204 ブランキングアパーチャアレイ機構
205 歪調整レンズ
206 制限アパーチャ基板
208 偏向器
210 対物レンズ

Claims (3)

  1. 荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    複数の第1開口部が形成され、前記複数の第1開口部を含む領域に前記荷電粒子ビームの照射を受け、前記荷電粒子ビームが前記複数の第1開口部を通過することによりマルチビームを形成すると共にマルチビームを成形する成形アパーチャアレイ基板と、
    前記複数の第1開口部を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームが通過する複数の第2開口部が形成され、各第2開口部にビームのブランキング偏向を行うブランカが設けられたブランキングアパーチャアレイ機構と、
    前記マルチビームが通過する第3開口部が設けられ、前記ブランカによってビームOFFの状態になるように偏向されたビームを遮蔽する制限アパーチャ基板と、
    前記荷電粒子ビームを屈折させ、前記成形アパーチャアレイ基板に該荷電粒子ビームを照明する照明レンズと、
    前記制限アパーチャ基板よりもビーム進行方向の上流側に配置された複数段のレンズを有し、前記マルチビームのアパーチャ像を描画対象基板の表面に結像する対物レンズと、
    前記ブランキングアパーチャアレイ機構と前記対物レンズとの間に設けられ、前記アパーチャ像の結像歪みを補正する歪調整レンズと、
    前記照明レンズの励磁を制御し、前記マルチビームのクロスオーバ位置を調整して、前記アパーチャ像の結像歪みを補正する制御部と、
    を備えるマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記歪調整レンズは複数設けられることを特徴とする請求項1に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法であって、
    前記歪調整レンズを用いて前記アパーチャ像の結像歪み量を調整する工程と、前記照明レンズを用いて前記マルチビームがクロスオーバを形成する位置を制御して前記アパーチャ像の結像歪み量を調整する工程と、を前記結像歪み量が所定値以下になるまで交互に繰り返し行うことを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置の調整方法。
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