JP2018004849A - 液晶プロジェクタの冷却機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタの高輝度化に伴い偏光変換素子の耐久寿命の要求が求められてきている。耐久性が劣化する要因として位相差板の有機フィルム材や偏光素子の接着剤があげられる。位相差板の材質は、有機フィルムの代替えとして無機の水晶を採用しているが、偏光素子の接着剤に関しては耐熱性の接着剤を選定しているが、耐久性を十分に満足できる構造とはなっていない為、冷却効率の高い偏光変換素子の冷却構造が要求される。
【解決手段】偏光変換素子の位相差板が配置されている出射面側において位相差板が配置されていない領域に冷却風を送るための導風形状を設けることで偏光素子の入射側と出射側の温度差を低減させつつ、位相差板を冷却することができる。このため、位相差板と偏光素子の接着剤の劣化を低減することができるため、偏光変換素子の耐久寿命を改善することが出来る。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、特に偏光変換素子と偏光変換素子を冷却する構造を有する画像投射装置に関する。
プロジェクタには、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子が用いられる場合がある。直線偏光は、偏光ビームスプリッタ等により構成される色分解合成光学系によって複数の色光に分解され、複数の色光は複数の画像形成素子(液晶パネル等)に導かれる。更に、複数の画像形成素子によって変調された複数の色光は、色分離合成光学系により合成されて投射面に投射される。
近年、プロジェクタは小型化且つ高輝度化の潮流にあり、偏光変換素子の単位面積あたりの光の強度が増加し、偏光変換素子は耐光性や耐熱性が優れたものが求められている。
変更変換素子の位相差板は、有機材のポリカーボネートフィルムが使用されているが、耐熱性・耐光性等が弱く、偏光変換素子に求められる光強度や温度に対して性能を満足することが難しい。
この対策として、有機材のポリカーボネートから無機材の水晶を位相差板に採用にしている。
水晶位相板はポリカーボネート位相差板と比較すると高価であるため、光強度が強く、温度が高温となる光軸中心領域には無機材の水晶位相板を採用し、温度が低い周辺部を有機材のポリカーボネート位相板を採用する提案がされている(特許文献1)。
また、冷却風の方向を加味し、冷却効果の高い風上側の領域にポリカーボネート位相板を配置、風下側の領域に水晶位相板を配置する提案がされている(特許文献2)。
特開2006−284648号公報 特開2010−85948号公報
しかしながら、高輝度化に伴い偏光変換素子への耐熱性・耐光性の要求は、位相板だけでは無く、偏光素子の固着を行なっている接着剤にも求められている。
従来の偏光変換素子の冷却は、位相差板の温度分布を加味した上で冷却風の風路設定あるいは位相差板の材料の選定を行なっているが、偏光素子の接着剤の冷却は特に注視しておらず、接着剤の耐熱性・耐光性による性能劣化が問題となることがあった。
上記の課題を解決するために、本発明に係る液晶プロジェクタの冷却機構は、
光を照射する光源と、偏光分離面を用いて、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、前記直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を投射光学系により被投射面に投射する光学系と、前記偏光変換素子に対して冷却風を供給する冷却手段とを有し、前記偏光変換素子は前記光源から照射された無偏光光を所定の偏光成分である第1偏光光を追加させ、第1偏光光と直交する第2の偏光光を反射させるビームスプリッタが形成された第1の短冊形状と第2偏光光が前記ビームスプリッタで反射され、更に反射させる反射膜が配置された第2の短冊形状とが、所定の間隔で交互に配列されている偏光素子部と前記光源より照射された光に対し出射側に配置され、前記偏光素子からの出射光の偏光方向を揃える位相差板から構成され、前記冷却手段は、前記位相差板が配置されている前記偏光素子の出射面側の前記位相差板が配置されていない領域に沿って冷却風を供給する導風形状を有することを特徴とする。
本発明に係る液晶プロジェクタの冷却機構によれば、偏光変換素子の位相差板が配置されている出射面側において位相差板が配置されていない領域に冷却風を送るための導風形状を設けることで偏光素子の入射側と出射側の温度差を低減させつつ、位相差板を冷却することができる。このため、位相差板と偏光素子の接着剤の劣化を低減することができるため、偏光変換素子の耐久寿命を改善することが出来る。
本発明の実施例における液晶プロジェクタの全体構成を示す斜面図 本発明の実施例における液晶プロジェクタの光学構成を示す水平断面図及び垂直断面図 本発明の実施例における液晶プロジェクタの偏光変換素子の構成を示す図 本発明の実施例における偏光変換素子の冷却構成を示す斜視図 本発明の実施例における偏光変換素子の冷却構成を示す正面図
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
(プロジェクタの全体構成)
図1には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。
この図において、1は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ1として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
2はランプ1を保持するランプホルダ、3は防爆ガラス、4はガラス押えである。αはランプ1からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系、βは照明光学系αからの光を色分解して、後述するRGBの3色用の液晶パネルに導き、さらに該液晶パネルからの光を色合成する色分解合成光学系である。
5は色分解合成光学系βからの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズである。投射レンズ5内には、後述する投射光学系が収納されている。
6はランプ1、照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納するとともに、投射レンズ5が固定される光学ボックスである。該光学ボックス6には、ランプ1の周囲を囲むランプケース6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。
8は商用電源から各基板へのDC電源を作り出すPFC電源基板、9は電源フィルタ基板、10はPFC電源基板8とともに動作してランプ1を点灯駆動するバラスト電源基板である。
11はPFC電源基板8からの電力により、液晶パネルの駆動とランプ1の点灯制御を行う制御基板である。
12A,12Bはそれぞれ、後述する下部外装ケース21の吸気口21aから空気を吸い込むことで、色分解合成光学系β内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却するための第1及び第2光学系冷却ファンである。
13は両光学系冷却ファン12A,12Bからの風を、色分解合成光学系β内の光学素子に導く第1RGBダクトである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却するランプ冷却ファンである。
15はランプ冷却ファン14を保持しつつ、冷却風をランプ1に導く第1ランプダクトである。
16はランプ冷却ファン14を保持して、第1ランプダクト15とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
17は下部外装ケース21に設けられた吸気口21bから空気を吸い込み、PFC電源基板8とバラスト電源基板10内に風を流通させることで、これらを冷却するための電源冷却ファンである。
18は排気ファンであり、ランプ冷却ファン14からランプ1に送られてこれを冷却した後の熱風を、後述する第2側板B24に形成された排気口24aから排出する。
下部外装ケース21は、ランプ1、光学ボックス6及び電源系基板8〜10及び制御基板11等を収納する。
22は下部外装ケース21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。
23は第1側板であり、第2側板24とともに外装ケース21,22により形成される側面開口を閉じる。
下部外装ケース21には、上述した吸気口21a,21bが形成されており、第2側板24には上述した排気口24aが形成されている。下部外装ケース21、上部外装ケース22、第1側板23及び第2側板24によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
25は各種信号を取り込むためのコネクタが搭載されたIF基板であり、26は第1側板23の内側に取り付けられたIF補強板である。
27はランプ1からの排気熱を排気ファン18まで導き、筐体内に排気風を拡散させないようにするための排気ダクトである。排気ダクト27は、ランプ1からの光が装置の外部に漏れないようにするための遮光機能を有するランプ排気ルーバー19,20を内部に保持する。
28はランプ蓋である。ランプ蓋28は、下部外装ケース21の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。
また、29はセット調整脚である。セット調整脚29は、下部外装ケース21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
30は下部外装ケース21の吸気口21aの外側に取り付けられる不図示のゴミ除去フィルタを保持するRGB吸気プレートである。
31は色分解合成光学系βを保持するプリズムベースである。
32は色分解合成光学系β内の光学素子と液晶パネルを冷却するために、第1及び第2光学系冷却ファン12A,12Bからの冷却風を導くダクト形状部を有するボックスサイドカバーである。
33はボックスサイドカバー32と合わさってダクトを形成する第2RGBダクトである。
34は色分解合成光学系β内に配置される液晶パネルから延びたフレキシブル基板が接続され、制御基板11に接続されるRGB基板である。
35はRGB基板34に電気ノイズが入り込まないようにするためのRGB基板カバーである。
(光学構成)
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射レンズ(投射光学系)5により構成される光学系の構成について図3を用いて説明する。
図2において、(A)は光学系の水平断面を、(B)は垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、41は連続スペクトルで白色光を発光する放電発光管(以下、単に発光管という)である。
42は発光管41からの光を所定の方向に集光する凹面鏡を有するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42により光源ランプ1が構成される。
43aは図2(A)に示す水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。
43bは第1シリンダアレイ43aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。
44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光方向を有する直線偏光に変換する偏光変換素子である。
46は図2(B)に示す垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。
47はランプ1からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
43cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。
43dは第3シリンダアレイ43cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
50は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ1に戻すためのカラーフィルタである。
48はコンデンサーレンズである。49は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系αが構成される。
58は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。
59は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。
60は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
61R,61G,61Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する画像形成素子(若しくは光変調素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。
62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
64aはR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ1に戻すトリミングフィルタである。
64bは透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。
65はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。
66は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
68BはB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。
68GはG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用出側偏光板である。
69はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー58〜ダイクロイックプリズム69により、色分解合成光学系βが構成される。
本実施例において、偏光変換素子45はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子45における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー58に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ60,66での偏光方向を基準として考え、P偏光光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子45から射出された光をS偏光光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー58に入射する場合はP偏光光として定義する。
(光学的作用)
次に、光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクタ42により所定の方向に集光される。リフレクタ42は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。
これらの光束は、第1シリンダアレイ43aに入射する。第1シリンダアレイ43aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ44及び第2シリンダアレイ43bを経て、複数の光源像を偏光変換素子45の近傍に形成する。
図3を用いて偏光変換素子45の構成について説明する。
偏光変換素子45は、複数の偏光分離面45aと、複数の反射面45bから構成される偏光素子と、複数の1/2波長板(位相差板)45cとを有する。上記複数の分割光束(無偏光光)は、その列に対応した偏光分離面45aに入射し、該偏光分離面45aを透過したP偏光と該偏光分離面45aで反射したS偏光とに分離される。
偏光分離面45aで反射したS偏光は、反射面45bで反射してP偏光と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面45aを透過したP偏光は、1/2波長板45cにより偏光方向を90度回転されてS偏光に変換されるこうして、同じ偏光方向を有する複数の光束(直線偏光)が射出する。
前述の偏光素子は短冊形状が貼り合せあれており、前述の偏光分離面45aと、複数の反射面45b部が接着固定されている。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子45から射出した後、フロントコンプレッサ46で圧縮され、反射ミラー47によって88度反射され、第3シリンダアレイ43cに入射する。
第3シリンダアレイ43cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ43d及びコンデンサーレンズ48を介してリアコンプレッサ49に入射する。
フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48及びリアコンプレッサ49の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを生成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル61R,61G,61Bが配置される。このようにして、反射型液晶パネル61R,61G,61Bを照明する光が生成される。
偏光変換素子45によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。以下、ダイクロイックミラー58を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したG光は、入射側偏光板59に入射する。G光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光(偏光変換素子45を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板59から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ60に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル61Gへと至る。
ここで、該プロジェクタのIF基板25には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置80が接続されている。制御基板11は、画像供給装置80から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル61R,61G,61Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。画像供給装置80とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
G用反射型液晶パネル61Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ60から射出したG光は、ダイクロイックプリズム69に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム69のダイクロイック膜面で反射して投射レンズ5へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ64aに入射する。R光とB光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタ64aでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板64bを透過し、色選択性位相差板65に入射する。
色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
また、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ66とR用,B用反射型液晶パネル61R,61Bとの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ66から射出したR光とB光は、射出側偏光板68Bで検光されてダイクロイックプリズム69に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板68Bを透過して、ダイクロイックプリズム69に入射する。
射出側偏光板68Bで検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ66、B用反射型液晶パネル61B及び1/4波長板62Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム69に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜面を透過して、該ダイクロイック膜面にて反射したG光と合成されて投射レンズ5に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ5によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
次に、本実施例のプロジェクタにおける偏光変換素子45の冷却構造(冷却手段)について、図4及び図5を用いて説明する。
偏光変換素子45への冷却風は、不図示の偏光変換素子冷却ファンからの冷却風をダクト(導風路)を通し、光学ボックス6の穴から偏光変換素子45に供給される。ダクトの吹き出し口に対応する光学ボックス6の穴6bを冷却風が通って偏光変換素子45に供給される。
偏光変換素子45の入射側には、前述した第2シリンダアレイ43bが配置され、射出側には、前述したフロントコンプレッサ46が配置されている。冷却風は、第2シリンダアレイ43bと偏光変換素子45との間及びフロントコンプレッサ46と偏光変換素子45との間の空間を流れ、光学ボックス蓋7に形成された不図示の穴を通って光学ボックス6外に流出し、更に筺体外に排出される。
図4に示すように、冷却風は偏光変換素子45の位相差板45cの後方側から偏光変換素子45に向かって吹き出される。
本実施例では、偏光変換素子45の位相差板45cを保持する位相差板保持枠70に、導風形状70aを設け、冷却風を位相差板45cが配置されていない位相に導風を行なう構成としている。
上記導風板70aは位相差板45cが所定の間隔で配置されていない間隔で配置されており、冷却風が上記導風形状70aにより位相差板45cが配置されていない領域を位相差板45cの長手方向に平行に導風される(冷却風A)。
また、導風形状70aが配置されていない領域においては、第2シリンダアレイ43bが配置されている入射側に冷却風Bが導風され、偏光変換素子45の入射面側の冷却を行なう。
本実施例のように導風形状70aにより位相差板45cが配置されていない領域に積極的に冷却風を送ることにより、位相差板45cの厚み分の冷却効率を損なうことなく、偏光素子の表裏面に冷却風を送ることが出来るため、偏光素子の接着剤の劣化を低減することが出来る。
1 光源ランプ、6 光学ボックス、7 光学ボックス蓋、14 ランプ冷却ファン、
15,16 ランプダクト、45 偏光変換素子、45a 偏光分離面、
45b 反射面、45c 1/2波長板、61R,61G,61R 反射型液晶パネル、
70 位相差板保持枠、70a 遮光部、70b 透光部、A 出射側冷却風、
B 入射側冷却風

Claims (3)

  1. 光を照射する光源と、偏光分離面を用いて、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、前記直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調され
    た光を投射光学系により被投射面に投射する光学系と、前記偏光変換素子に対して冷却風を供給する冷却手段とを有し、
    前記偏光変換素子は前記光源から照射された無偏光光を所定の偏光成分である第1偏光光を追加させ、第1偏光光と直交する第2の偏光光を反射させるビームスプリッタが形成された第1の短冊形状と第2偏光光が前記ビームスプリッタで反射され、更に反射させる反射膜が配置された第2の短冊形状とが、所定の間隔で交互に配列されている偏光素子部と
    前記光源より照射された光に対し出射側に配置され、前記偏光素子からの出射光の偏光方向を揃える位相差板から構成され、
    前記冷却手段は、前記位相差板が配置されている前記偏光素子の出射面側で且つ前記位相差板が配置されていない領域に沿って冷却風を供給する導風形状を有することを特徴とする液晶プロジェクタの冷却機構。
  2. 前記位相差板は位相差板保持枠に位置決め保持されており、前記導風形状は位相差板保持枠に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶プロジェクタの冷却機構。
  3. 前記冷却手段は、前記偏光変換素子に対し、冷却風は出射面側から吹きつけられ、前記位相差板保持枠の前記導風形状は前記位相差板が配置されていない位相に沿って設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶プロジェクタの冷却機構。
JP2016129470A 2016-06-30 2016-06-30 液晶プロジェクタの冷却機構 Pending JP2018004849A (ja)

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