JP2009251509A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学系を構成する部品を強固に固定しつつ、画像変調素子等の効率の良い冷却を行う。
【解決手段】画像投射装置は、複数の画像変調素子50R,50G,50Bを含み、光源24からの光を色分解して複数の画像変調素子に導き、該複数の画像変調素子からの光を色合成する光学系28と、該光学系を構成する複数の光学部品48,26,36が固定される固定部材18と、吸い込み風を発生させる冷却ファン5とを有する。固定部材は、該光学系に対して冷却ファンの吸い込み面とは反対側に配置されている。固定部材は、光学部品間に形成された空間における吸い込み風の上流側開口を塞ぐ形状18a,18bを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶パネル等の画像変調素子を用いた画像投射装置に関し、特に該画像投射装置における冷却構造に関する。
液晶プロジェクタ等の画像投射装置の小型化と高輝度化に伴い、該装置内に高密度で配置された部品(例えば、画像変調素子)の冷却をいかにして適切に行うかが重要な問題になってきている。また、画像投射装置の静音化を実現するために、冷却ファンの回転数を低くしたり冷却ファンの使用個数を減らしたりすることができる効率の良い冷却構造が求められている。
特許文献1には、シロッコファンによる吸い込み風を用いて装置内の部品を冷却する画像投射装置が開示されている。これは、密集した多数の部品を冷却するためには、指向性が強い吹き付け風を用いるよりも、指向性がほとんどない吸い込み風を用いる方がそれら多数の部品に対する冷却を良好に行うことができるためである。すなわち、密集した多数の部品に向けて指向性の強い吹き付け風を供給しても、その下流側の部品に対して吹き付け風が届かない可能性が高く、それら下流側の部品の冷却が不十分となるからである。また、特許文献1の画像投射装置では、シロッコファンによる吸い込み風を装置内の複数の箇所に対して効率良く流すように、ガイド部材を配置している。
特開2002−122839号公報
しかしながら、ますます小型化が進む画像投射装置の内部に、上記特許文献1にて図示されているような大きなガイド部材を配置することはスペース的に困難である。
また、高画質の投射画像を得るためには、画像投射装置の光学系を構成する部品の位置精度を長期にわたって維持しなければならない。したがって、光学系を構成する部品を強固に保持する保持機構も必要である。
本発明は、光学系を構成する部品を強固に保持(固定)でき、かつ画像変調素子等の効率の良い冷却を行うことができるようにした画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、複数の画像変調素子を含み、光源からの光を色分解して該複数の画像変調素子に導き、該複数の画像変調素子からの光を色合成する光学系と、該光学系を構成する複数の光学部品が固定される固定部材と、吸い込み風を発生させる冷却ファンとを有する。固定部材は、該光学系に対して冷却ファンの吸い込み面とは反対側に配置されている。そして、固定部材は、光学部品間に形成された空間における吸い込み風の上流側開口を塞ぐ形状を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の光学部品を強固に保持する固定部材を、該光学部品間に形成された冷却不要な空間に吸い込み風を流れ込ませずに、冷却が必要な部品(画像変調素子に対して設けられた放熱部材等)に向かわせる導風部材として利用することができる。これにより、複数の光学部品の位置精度を長期にわたって維持できるとともに、冷却が必要な部品に対する効率の良い冷却を行うことができる小型の画像投射装置を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、図1及び図3から図5を用いて、本発明の実施例である光学機器としての液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成について説明する。ここでは、後述する実施例1,2で共通する構成について説明する。
図1には、該プロジェクタの全体的な構成を示している。図4から図6には、該プロジェクタにおける色分解合成光学系の冷却構造を示している。図3は、実施例1,2に対する比較例を示す図であるが、後述する固定部材を除いた構成は実施例1,2と共通であるので、ここでのプロジェクタの構成の説明に用いる。
これらの図において、24は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ24として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
23はランプ24を保持するランプホルダ、22は防爆ガラス、21はガラス押さえである。35はランプ24からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系である。
28は照明光学系35からの光を色分解して、図3及び図4に示すRGBの3色用の液晶パネル50R,50G,50Bに導き、さらに該液晶パネル50R,50G,50Bからの複数の光を色合成する色分解合成光学系である。
図3及び図4に示す19R,19G,19Bは液晶パネル50R,50G,50Bで発生した熱を放射する(すなわち、放熱を行う)放熱部材としてのヒートシンクである。
図4から図6に示す18は固定部材である。該固定部材18は、色分解合成光学系28を構成する複数の光学部品である、後述する第1及び第2偏光ビームスプリッタとダイクロイックプリズムが接着等により固定されることで、これら光学部品の相対位置決めを行う板状の部材である。固定部材18は、後述するように、色分解合成光学系28に対する冷却風路を限定する部材でもある。
33は色分解合成光学系28からの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズ鏡筒である。投射レンズ鏡筒33内には、後述する投射光学系が収納されている。
13は色分解合成光学系28が固定された固定部材18を保持するプリズムベース(保持部材)である。
31はランプ24、照明光学系35及び色分解合成光学系28を収納するとともに、投射レンズ鏡筒33が固定される光学ボックスである。該光学ボックス31には、ランプ24の周囲を囲むランプケース部が形成されている。光学ボックス31の上面開口部は、該光学ボックス31内に照明光学系35及び色分解合成光学系28が収納された状態で、光学ボックス蓋27によって覆われる。
15はランプ24に対して吹き付け風を送り、該ランプ24を冷却するランプ冷却ファンである。14はランプ冷却ファン15を保持するとともに、ランプ冷却ファン15からの冷却風をランプ24に導く第1ランプダクトである。16は第1ランプダクト14に対してランプ冷却ファン15を押さえ、第1ランプダクト14と組み合わされてダクトを構成する第2ランプダクトである。
5はプロジェクタの筐体の概ね中央部に配置され、色分解合成光学系28を冷却する吸い込み式のパネル冷却ファンである。パネル冷却ファン5としては、シロッコファンや軸流ファンを用いることができるが、本実施例ではシロッコファンを用いる。シロッコファン5は、その吹き出し風によって、電源ユニット(図示せず)と光源駆動ユニット(図示せず)を冷却する。6はシロッコファン5からの吹き出し風を電源ユニットと光源駆動ユニットに導くための導風ダクトである。
17は電源ユニットと光源駆動ユニットを覆う電源カバー部材である。20は電源カバー部材17の一部を構成し、電源のアース端子と電気的に接続される金属部材である。
30は回路基板カバー部材であり、その内部には、電源ユニットからの電力により、該プロジェクタの各部を制御する制御基板、映像信号に応じて各液晶パネルを駆動して該液晶パネルに映像信号に応じた画像を形成させるパネル駆動基板が収容されている。さらに、回路基板カバー部材30内には、外部からの信号を取り込むためのコネクタを有する信号取り込み基板も収容されている。
10は後述する下部外装ケース7に形成された吸気口から空気を吸い込むことで電源ユニットと光源駆動ユニット内に風を流通させ、これらを冷却する電源冷却ファンである。9はランプ冷却ファン15からランプ24に吹き付けられ、該ランプ24を冷却した熱風をプロジェクタの筐体の外部に排出する排気ファンである。
34はランプ24からの光がプロジェクタ外部に漏れないような遮光機能を有するランプ排気ルーバーである。
7はランプ24、光学ボックス31、電源ユニット、光源駆動ユニット、回路基板カバー部材30、冷却ファン5,10,15及び排気ファン9等を収納する下部外装ケースである。25は光学ボックス31等を収納した下部外装ケース7に蓋をするための上部外装ケースである。1は第1側板であり、12は第2側板である。これら側板1,12は、外装ケース7,25の両側面に形成される開口を閉じる。第2側板12には、排気ファン9に対向する排気口が形成されている。
下部外装ケース7、上部外装ケース25、第1側板1及び第2側板12によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
8はランプ24を冷却した熱風を排気ファン9まで導き、筐体の内部に熱風を放散させないためのランプ排気ボックスであり、前述したランプ排気ルーバー34を内部に保持する。
3はランプ蓋であり、下部外装ケース7の底面に着脱可能に取り付けられるとともに、装着時にはビスによって下部外装ケース7に固定される。また、4はセット調整脚である。セット調整脚4は、下部外装ケース7に固定されており、その脚部の高さを調整できるようになっている。脚部の高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
2は下部外装ケース7の吸気口を覆う不図示のフィルタを押さえるRGB吸気プレートである。
11は外部電源差込部であり、ここには商用電源等の外部電源が接続される。32はリモコンセンサー基板であり、リモコンによるプロジェクタの操作を可能とする。
次に、図2を用いて、プロジェクタの光学構成について説明する。なお、図2中に示す構成要素の一部は、図3から図6にも示されている。図2において、左側には水平断面を、右側には垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、24は連続スペクトルで白色光を発光するランプであり、放電発光管24aからの光をリフレクタ37によって所定の方向に集光して射出する。
38aは水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。38bは第1シリンダアレイ38aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。
39は紫外線吸収フィルタ、40は無偏光光を所定の偏光光に変換する偏光変換素子である。
41は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。42はランプ24からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
38cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。38dは第3シリンダアレイ38cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
45は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ24に戻すためのカラーフィルタである。43はコンデンサーレンズである。44は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系35が構成される。
46は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。47は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。48は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
50R,50G,50Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する画像変調素子(若しくは画像形成素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。
49R,49G,49Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
51はR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ24に戻すトリミングフィルタである。52は透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板を示す。RB用入射側偏光板52は、P偏光のみを透過する。
53はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。26は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
54はB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。29はG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用射出側偏光板である。36はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー46〜ダイクロイックプリズム36(液晶パネル50R,50B,50Gを含む)により、色分解合成光学系28が構成される。
本実施例において、偏光変換素子40はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子40における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー46に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ48,26での偏光方向を基準として考え、P偏光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子40から射出された光をS偏光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー46に入射させる場合はP偏光として定義する。
次に、光学的な作用を説明する。
放電発光管24aから発した光はリフレクタ37により所定の方向に集光される。リフレクタ37は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管24aからの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1シリンダアレイ38aに入射する。第1シリンダアレイ38aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ39及び第2シリンダアレイ38bを経て、複数の光源像を偏光変換素子40の近傍に形成する。
偏光変換素子40は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有する。複数の光束は、それぞれの列に対応した偏光分離面に入射し、これを透過するP偏光成分とここで反射するS偏光成分とに分割される。反射されたS偏光成分は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面を透過したP偏光成分は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換される。こうして、同じ偏光方向を有する複数の光束が射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子40から射出した後、フロントコンプレッサ41で圧縮され、反射ミラー42によって88度の角度で反射され、第3シリンダアレイ38cに入射する。
第3シリンダアレイ38cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ38d及びコンデンサーレンズ43を介してリアコンプレッサ44に入射する。
フロントコンプレッサ41、コンデンサーレンズ43及びリアコンプレッサ44の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを形成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル50R,50G,50Bが配置される。
偏光変換素子40によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー46に入射する。以下、ダイクロイックミラー46を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー46を透過したG光は、入射側偏光板47に入射する。G光はダイクロイックミラー46によって分解された後もP偏光(偏光変換素子40を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板47から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ48に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル50Gへと至る。
ここで、該プロジェクタに設けられたパネル駆動基板70には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置80が接続されている。パネル駆動基板70上の回路は、画像供給装置80から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル50R,50G,50Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。画像供給装置80とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
G用反射型液晶パネル50Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ48とG用反射型液晶パネル50Gとの間に設けられた1/4波長板49Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ48とG用反射型液晶パネル50Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ48から射出したG光は、ダイクロイックプリズム36に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム36のダイクロイック膜面で反射して投射レンズ鏡筒33(投射光学系)へと至る。
一方、ダイクロイックミラー46で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ51に入射する。R光とB光はダイクロイックミラー46によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板52を透過し、色選択性位相差板53に入射する。
色選択性位相差板53は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル50Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル50Bへと至る。
R用反射型液晶パネル50Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
また、B用反射型液晶パネル50Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射されて、投射光としてダイクロイックプリズム36に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ26とR用,B用反射型液晶パネル50R,50Bとの間に設けられた1/4波長板49R,49Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ26から射出したR光とB光のうちB光は、射出側偏光板54で検光されてダイクロイックプリズム36に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板54を透過して、ダイクロイックプリズム36に入射する。
射出側偏光板54で検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ26、B用反射型液晶パネル50B及び1/4波長板49Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム36に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜面を透過して、該ダイクロイック膜面にて反射したG光と合成されて投射レンズ鏡筒33に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ鏡筒33内の投射光学系によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は、反射型液晶パネルが白表示状態の場合である。以下では、反射型液晶パネルが黒表示状態の場合での光路について説明する。
まず、G光の光路について説明する。ダイクロイックミラー46を透過したG光のP偏光光は、入射側偏光板47に入射し、その後第1偏光ビームスプリッタ48に入射してその偏光分離面で透過され、G用反射型液晶パネル50Gへと至る。しかし、反射型液晶パネル50Gが黒表示状態であるため、G光は画像変調されずに反射される。このため、G用反射型液晶パネル50Gで反射された後も、G光はP偏光光のままである。したがって、G光は再び第1偏光ビームスプリッタ48の偏光分離面を透過し、入射側偏光板47を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、R光とB光の光路について説明する。ダイクロイックミラー46で反射したR光とB光のP偏光光は、トリミングフィルタ51を透過して入射側偏光板52に入射する。そして、入射側偏光板52から射出した後、色選択性位相差板53に入射する。色選択性位相差板53は、R光の偏光方向のみを90度回転する作用を持つため、R光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したR光は、その偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル50Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ26に入射したB光は、その偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル50Bへと至る。
ここで、R用反射型液晶パネル50Rは黒表示状態であるため、R用反射型液晶パネル50Rに入射したR光は画像変調されないまま反射される。このため、R用反射型液晶パネル50Rで反射された後も、R光はS偏光光のままである。したがって、R光は再び第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面で反射し、入射側偏光板52を通過して光源側に戻され、投射光から除去される。これにより、黒表示がなされる。
一方、B用反射型液晶パネル50Bに入射したB光は、B用反射型液晶パネル50Bが黒表示状態であるため、画像変調されないまま反射される。このため、B用反射型液晶パネル50Bで反射された後も、B光はP偏光光のままである。したがって、B光は再び第2偏光ビームスプリッタ26の偏光分離面を透過し、色選択性位相差板53によりP偏光に変換され、入射側偏光板52を透過して、光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、図4及び図5を用いて、本発明の実施例1である色分解合成光学系28の冷却構造について説明する。この冷却構造は、図1に示したパネル冷却ファンとしてのシロッコファン5により発生された吸い込み風を用いる冷却構造である。
液晶パネル50R,50G,50B及びヒートシンク19R,19G,19Bを含む色分解合成光学系28のユニットは、プリズムベース13、図1に示した光学ボックス31及び光学ボックス蓋27と組み合わされる。これにより、色分解合成光学系28に対する吸い込み風による冷却風路が形成される。
ヒートシンク19R,19G,19Bはそれぞれ対応する液晶パネルとユニット化されて、色分解合成光学系28内の第1偏光ビームスプリッタ48及び第2偏光ビームスプリッタ26に取り付けられる。そして、色分解合成光学系28を構成する複数の光学部品としての第1偏光ビームスプリッタ48、第2偏光ビームスプリッタ26及びダイクロイックプリズム36が固定部材18に接着により固定されて相互に連結される。これにより、ヒートシンク19R,19G,19B及び液晶パネル50R,50G,50Bを含む色分解合成光学系28がユニット化される。
固定部材18は、第1偏光ビームスプリッタ48、第2偏光ビームスプリッタ26及びダイクロイックプリズム36を精度良く位置決め固定し、それらの相対位置関係を長期にわたって維持する。
さらに、固定部材18は、プリズムベース13にねじにより締結される。これにより、色分解合成光学系28がプリズムベース13によって保持される。
ここで、一般的な液晶パネルは、許容温度が例えば50℃以下と、熱に弱い。このため、本実施例の液晶パネル50R,50G,50Bにもヒートシンク19R,19G,19Bが設けられている。ヒートシンク19R,19G,19Bのフィンに沿って冷却風(吸い込み風)を流すことで、液晶パネル50R,50G,50Bの冷却効果を高めることができる。また、色分解合成光学系28を構成する液晶パネル以外の光学部品の中にも、熱により劣化するもの(例えば、入射側偏光板47,52)が含まれており、これらについても冷却風により冷却する必要がある。
そこで、本実施例では、以下のような冷却構造を採用している。
固定部材18は、図4に示すように、色分解合成光学系28に対してシロッコファン5の吸い込み面(吸い込み口)とは反対側に配置されている。言い換えれば、液晶パネル50R,50G,50B及びヒートシンク19R,19G,19Bを含む色分解合成光学系28は、固定部材18とシロッコファン5の吸い込み面との間に配置されている。
固定部材18は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ48,26とダイクロイックプリズム36との間(光学部品間)にそれぞれ形成される空間における吸い込み風の上流側開口の全体又はほぼ全体を塞ぐ形状(封止部18a,18b)を有する。なお、上記空間を、以下、プリズム間空間という。
封止部18a,18bが設けられることで、図4に矢印で示すように、色分解合成光学系28よりも上流側から流れてきた吸い込み風は、プリズム間空間にはほとんど流入せず、主としてヒートシンク19R,19G,19Bに向かって集まるように流れる。もちろん、吸い込み風の一部は、封止部18a,18bが設けられることによって、色分解合成光学系28においてヒートシンク19R,19G,19B以外の冷却が必要な光学部品(入射側偏光板47,52等)にも集まるように流れ、その冷却を効率良く行う。
このように、固定部材18は、色分解合成光学系28の光学部品を位置決め固定する機能と、色分解合成光学系28の冷却風路を限定して、ヒートシンク19R,19G,19B(液晶パネル50R,50G,50B)等の冷却効率を向上させる機能を有する。したがって、ヒートシンク19R,19G,19B等に向けて吸い込み風を集めるための固定部材18以外のガイド部材を設ける必要がなくなる。
しかも、固定部材18は、プリズム間空間の上流側開口を塞ぐように形成すれば済むため、複雑なダクトのような形状は不要である。このため、固定部材18を板金等の厚さが薄い部材として形成でき、この結果、色分解合成光学系28回りの小型化、ひいてはプロジェクタの小型化が可能となる。
ここで、図3には、固定部材18を除去した場合(又は封止部18a,18bを有さない固定部材を用いた場合)の吸い込み風の流れを矢印で示す。この場合、多くの吸い込み風が、風路としての断面積が大きいプリズム間空間に流れ込み、シロッコファン5に向かう。つまり、ヒートシンク19R,19G,19Bに沿って流れる吸い込み風量が少なくなり、液晶パネル50R,50G,50Bを効率良く冷却することができない。
このため、本実施例のように、固定部材18に設けた封止部18a,18bによってプリズム間空間における上流側開口を塞ぐことは、液晶パネル50R,50G,50Bや他の冷却が必要な部品の冷却効率を高めるためにきわめて有効である。そして、このような高い冷却効率を実現することで、シロッコファン5の小型化や回転数の低減が可能となり、この結果、プロジェクタの小型化や静音化を図ることができる。
なお、固定部材18の材料としては、熱伝導性の高い材料、例えば金属材料や熱伝導性樹脂が好ましい。より具体的には、熱伝導率が1[W/m・K]以上の材料であることが好ましい。これにより、色分解合成光学系28全体の冷却効果を高めることができる。
図6には、本発明の実施例2であるプロジェクタにおける色分解合成光学系の冷却構造を示している。
本実施例では、封止部18a,18bを有する固定部材18に、ヒートシンク19Bに接する接続部18cを設けている。
固定部材18は、実施例1で説明したように熱伝導性の高い材料によって形成されることが好ましい。この場合、固定部材18に接続部18cを設けることで、固定部材18自体による放熱効果も加わり、液晶パネル50Bの冷却効果をさらに高めることができる。
図示はしていないが、接続部18cと同様にヒートシンク19R,19Gに接する接続部や、ヒートシンク以外の冷却が必要な部品に接する接続部を固定部材18に設けてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例1,2であるプロジェクタの分解斜視図。 実施例1,2のプロジェクタにおける光学構成を示す図。 実施例1,2における色分解合成光学系の冷却構造に対する比較例を示す斜視図。 実施例1における色分解合成光学系の冷却構造を示す斜視図。 実施例1における色分解合成光学系の保持構造を示す斜視図。 実施例1における色分解合成光学系の冷却構造を示す斜視図。
符号の説明
5 パネル冷却ファン(シロッコファン)
18 固定部材
18a,18b 封止部
18c 接続部
19R,19G,19B ヒートシンク
24 光源ランプ
26 第2偏光ビームスプリッタ
28 色分解合成光学系
35 照明光学系
36 ダイクロイックプリズム
40 偏光変換素子
48 第1偏光ビームスプリッタ
50R,50G,50B 液晶パネル

Claims (7)

  1. 複数の画像変調素子を含み、光源からの光を色分解して前記複数の画像変調素子に導き、該複数の画像変調素子からの光を色合成する光学系と、
    前記光学系を構成する複数の光学部品が固定される固定部材と、
    吸い込み風を発生させる冷却ファンとを有し、
    前記固定部材は、前記光学系に対して前記冷却ファンの吸い込み面とは反対側に配置されており、
    前記固定部材は、前記光学部品間に形成された空間における前記吸い込み風の上流側開口を塞ぐ形状を有することを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記複数の画像変調素子のそれぞれに対して放熱部材が設けられており、
    前記固定部材が前記空間における前記上流側開口を塞ぐことにより、前記吸い込み風が前記放熱部材に向かって流れることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記固定部材は、前記放熱部材に接していることを特徴とする請求項2に記載の画像投射装置。
  4. 前記固定部材は、熱伝導率が1[W/m・K]以上の材料により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像投射装置。
  5. 前記固定部材は、金属材料により形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像投射装置。
  6. 前記冷却ファンは、シロッコファンであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の画像投射装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の画像投射装置と、
    該画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
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