JP2010085804A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効光を遮らずに偏光変換素子を効率良く冷却でき、騒音も抑えることができるようにした画像投射装置を提供する。
【解決手段】画像投射装置は、光源1から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子45と、該直線偏光を用いて画像形成素子61を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を被投射面に投射する光学系α,β,5と、偏光変換素子の入射面に対して冷却風を供給する冷却手段14,15,16,Eとを有する。冷却手段は、該入射面のうち無偏光光を偏光変換素子の内部に入射させる第1の領域Bに、該入射面に沿った特定方向から冷却風を供給する。該入射面のうち無偏光光を偏光変換素子の内部における偏光分離面45a以外の部分に入射させない領域であって、該冷却風の流れの中心部Cから該特定方向に直交する方向に離れた第2の領域A上に、放熱部材70が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、特に偏光変換素子と該偏光変換素子を冷却する構造を有する画像投射装置に関する。
プロジェクタには、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子が用いられる場合がある。該直線偏光は、偏光ビームスプリッタ等により構成される色分解合成光学系によって複数の色光に分解され、該複数の色光は複数の画像形成素子(液晶パネル等)に導かれる。さらに、複数の画像形成素子によって変調された複数の色光は、色分解合成光学系により合成されて被投射面に投射される。
プロジェクタの小型化と光輝度化により、偏光変換素子の単位面積に当たる光の強度が増加し、温度上昇による偏光変換素子の性能劣化が問題となっている。
偏光変換素子の冷却は、特許文献1にて開示されているように、ファンからの液晶パネルや光源ランプへの冷却風の一部を分岐させて用いる場合が多い。ただし、ファンから送り出される冷却風によって偏光変換素子を冷却する場合、その冷却風には指向性があるため、冷却に偏りが生じ、偏光変換素子の入射面内で冷却不足となる部分が生じる。また、冷却風量を増加させることで上記のような冷却不足の部分を無くそうとすると、ファンの大型化や回転数の増加によってプロジェクタの大型化や騒音の増加を招く。
特許文献2や特許文献3には、偏光変換素子の射出側に熱伝導率の高い伝熱透明基板を設けることで、伝熱及び放熱を効率良く行い、熱による偏光変換素子の性能劣化を防ぐプロジェクタが開示されている。
特許文献4には、複数の偏光分離面を用いた偏光変換素子の入射面のうち、該複数の偏光分離面に向かって光源ランプからの光が入射する複数の入射領域の間の複数の領域を遮光する複数の遮光部を有する遮光部材を設けた偏光変換素子が開示されている。
特開2001−228803号公報 特開2002−006281号公報 特開2001−318359号公報 特許第3832076号公報
しかしながら、特許文献2や特許文献3にて開示されているように、熱伝導率の高い伝熱透明基板(例えば、サファイア)は一般に高価である。また、サファイアの熱伝導率は40W/K・m程度であるため、アルミ等の高熱伝導率を持つ金属ほどの伝熱/放熱効果は望めない。
また、特許文献4にて開示された偏光変換素子のように、複数の入射領域の間の複数の領域を複数の遮光部(遮光部材)によって遮光する構成では、偏光変換素子と遮光部材との位置合わせが難しい。遮光部が入射領域の一部を覆うと、入射領域に入射すべき有効光の一部が遮られてしまい、投射画像が暗くなる等の問題が生じる。
本発明は、有効光を遮らずに偏光変換素子を効率良く冷却でき、騒音も抑えることができるようにした画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、偏光分離面を用いて、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、該直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を被投射面に投射する光学系と、偏光変換素子の入射面に対して冷却風を供給する冷却手段とを有する。冷却手段は、該入射面のうち無偏光光を偏光変換素子の内部に入射させる第1の領域に、該入射面に沿った特定方向から冷却風を供給する。そして、該入射面のうち無偏光光を偏光変換素子の内部の偏光分離面以外の部分に入射させない領域であって、該冷却風の流れの中心部から該特定方向に直交する方向に離れた第2の領域上に、放熱部材が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての画像投射装置は、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、該直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を被投射面に投射する光学系と、偏光変換素子の入射面に対して冷却風を供給する冷却手段と、偏光変換素子の入射面上に設けられた放熱部材とを有する。冷却手段は、ファンと、該ファンからの冷却風を、該入射面のうち無偏光光を偏光変換素子の内部に入射させる第1の領域に供給するように導く導風路とを有する。そして、放熱部材は、導風路の内部に延びる延長部を有することを特徴とする。
本発明によれば、偏光変換素子の入射面上における冷却風の流れの中心部から離れた領域を放熱部材によって効率良く冷却することができる。したがって、偏光変換素子の全体を適切に冷却することができる。しかも、ファンの大型化や回転数の増加が不要となるため、騒音の増加を回避することができる。また、偏光変換素子に入射する有効光を遮るという問題も生じにくい。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
(プロジェクタの全体構成)
図2には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。
この図において、1は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ1として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
2はランプ1を保持するランプホルダ、3は防爆ガラス、4はガラス押えである。αはランプ1からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系、βは照明光学系αからの光を色分解して、後述するRGBの3色用の液晶パネルに導き、さらに該液晶パネルからの光を色合成する色分解合成光学系である。
5は色分解合成光学系βからの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズである。投射レンズ5内には、後述する投射光学系が収納されている。
6はランプ1、照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納するとともに、投射レンズ5が固定される光学ボックスである。該光学ボックス6には、ランプ1の周囲を囲むランプケース6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。8は商用電源から各基板へのDC電源を作り出すPFC電源基板、9は電源フィルタ基板、10はPFC電源基板8とともに動作してランプ1を点灯駆動するバラスト電源基板である。
11はPFC電源基板8からの電力により、液晶パネルの駆動とランプ1の点灯制御を行う制御基板である。12A,12Bはそれぞれ、後述する下部外装ケース21の吸気口21aから空気を吸い込むことで、色分解合成光学系β内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却するための第1及び第2光学系冷却ファンである。13は両光学系冷却ファン12A,12Bからの風を、色分解合成光学系β内の光学素子に導く第1RGBダクトである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却するランプ冷却ファンである。15はランプ冷却ファン14を保持しつつ、冷却風をランプ1に導く第1ランプダクトである。16はランプ冷却ファン14を保持して、第1ランプダクト15とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
17は下部外装ケース21に設けられた吸気口21bから空気を吸い込み、PFC電源基板8とバラスト電源基板10内に風を流通させることで、これらを冷却するための電源冷却ファンである。18は排気ファンであり、ランプ冷却ファン14からランプ1に送られてこれを冷却した後の熱風を、後述する第2側板B24に形成された排気口24aから排出する。
下部外装ケース21は、ランプ1、光学ボックス6及び電源系基板8〜10及び制御基板11等を収納する。22は下部外装ケース21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。23は第1側板であり、第2側板24とともに外装ケース21,22により形成される側面開口を閉じる。下部外装ケース21には、上述した吸気口21a,21bが形成されており、第2側板24には上述した排気口24aが形成されている。下部外装ケース21、上部外装ケース22、第1側板23及び第2側板24によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
25は各種信号を取り込むためのコネクタが搭載されたIF基板であり、26は第1側板23の内側に取り付けられたIF補強板である。
27はランプ1からの排気熱を排気ファン18まで導き、筐体内に排気風を拡散させないようにするための排気ダクトである。排気ダクト27は、ランプ1からの光が装置の外部に漏れないようにするための遮光機能を有するランプ排気ルーバー19,20を内部に保持する。
28はランプ蓋である。ランプ蓋28は、下部外装ケース21の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。また、29はセット調整脚である。セット調整脚29は、下部外装ケース21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
30は下部外装ケース21の吸気口21aの外側に取り付けられる不図示のゴミ除去フィルタを保持するRGB吸気プレートである。
31は色分解合成光学系βを保持するプリズムベースである。32は色分解合成光学系β内の光学素子と液晶パネルを冷却するために、第1及び第2光学系冷却ファン12A,12Bからの冷却風を導くダクト形状部を有するボックスサイドカバーである。33はボックスサイドカバー32と合わさってダクトを形成する第2RGBダクトである。
34は色分解合成光学系β内に配置される液晶パネルから延びたフレキシブル基板が接続され、制御基板11に接続されるRGB基板である。35はRGB基板34に電気ノイズが入り込まないようにするためのRGB基板カバーである。
(光学構成)
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射レンズ(投射光学系)5により構成される光学系の構成について図3を用いて説明する。図3において、(A)は光学系の水平断面を、(B)は垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、41は連続スペクトルで白色光を発光する放電発光管(以下、単に発光管という)である。42は発光管41からの光を所定の方向に集光する凹面鏡を有するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42により光源ランプ1が構成される。
43aは図2(A)に示す水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。43bは第1シリンダアレイ43aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光方向を有する直線偏光に変換する偏光変換素子である。
46は図2(B)に示す垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。47はランプ1からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
43cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。43dは第3シリンダアレイ43cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
50は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ1に戻すためのカラーフィルタである。48はコンデンサーレンズである。49は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系αが構成される。
58は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。59は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。60は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
61R,61G,61Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する画像形成素子(若しくは光変調素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
64aはR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ1に戻すトリミングフィルタである。64bは透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。
65はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。66は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
68BはB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。68GはG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用出側偏光板である。69はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー58〜ダイクロイックプリズム69により、色分解合成光学系βが構成される。
本実施例において、偏光変換素子45はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子45における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー58に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ60,66での偏光方向を基準として考え、P偏光光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子45から射出された光をS偏光光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー58に入射する場合はP偏光光として定義する。
(光学的作用)
次に、光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクタ42により所定の方向に集光される。リフレクタ42は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1シリンダアレイ43aに入射する。第1シリンダアレイ43aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ44及び第2シリンダアレイ43bを経て、複数の光源像を偏光変換素子45の近傍に形成する。
図4を用いて偏光変換素子45の構成について説明する。偏光変換素子45は、複数の偏光分離面45aと、複数の反射面45bと、複数の1/2波長板45cとを有する。上記複数の分割光束(無偏光光)は、その列に対応した偏光分離面45aに入射し、該偏光分離面45aを透過したP偏光と該偏光分離面45aで反射したS偏光とに分離される。
偏光分離面45aで反射したS偏光は、反射面45bで反射してP偏光と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面45aを透過したP偏光は、1/2波長板45cにより偏光方向を90度回転されてS偏光に変換されるこうして、同じ偏光方向を有する複数の光束(直線偏光)が射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子45から射出した後、フロントコンプレッサ46で圧縮され、反射ミラー47によって88度反射され、第3シリンダアレイ43cに入射する。
第3シリンダアレイ43cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ43d及びコンデンサーレンズ48を介してリアコンプレッサ49に入射する。
フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48及びリアコンプレッサ49の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを生成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル61R,61G,61Bが配置される。このようにして、反射型液晶パネル61R,61G,61Bを照明する光が生成される。
偏光変換素子45によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。以下、ダイクロイックミラー58を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したG光は、入射側偏光板59に入射する。G光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光(偏光変換素子45を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板59から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ60に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル61Gへと至る。
ここで、該プロジェクタのIF基板25には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置80が接続されている。制御基板11は、画像供給装置80から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル61R,61G,61Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。画像供給装置80とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
G用反射型液晶パネル61Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ60から射出したG光は、ダイクロイックプリズム69に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム69のダイクロイック膜面で反射して投射レンズ5へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ64aに入射する。R光とB光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタ64aでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板64bを透過し、色選択性位相差板65に入射する。
色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
また、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ66とR用,B用反射型液晶パネル61R,61Bとの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ66から射出したR光とB光は、射出側偏光板68Bで検光されてダイクロイックプリズム69に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板68Bを透過して、ダイクロイックプリズム69に入射する。
射出側偏光板68Bで検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ66、B用反射型液晶パネル61B及び1/4波長板62Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム69に入射したR光とB光は、ダイクロイック膜面を透過して、該ダイクロイック膜面にて反射したG光と合成されて投射レンズ5に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ5によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
次に、本実施例のプロジェクタにおける偏光変換素子45の冷却構造(冷却手段)について、図1、図5及び図6を用いて説明する。
偏光変換素子45は、後述する遮光放熱部材70が取り付けられた状態で光学ボックス6内に収納される。光学ボックス6における偏光変換素子45の真下には不図示の穴が形成されている。
図1に示すように、偏光変換素子45への冷却風は、ランプ冷却ファン14からの冷却風を光源ランプ1に導く第1及び第2ランプダクト15,16から分岐したダクト(導風路)Eを通って、上述した光学ボックス6の穴から偏光変換素子45に供給される。図1には、ダクトEにおける光学ボックス6の穴に対応する位置に形成された吹き出し口Hを示している。該吹き出し口Hからの冷却風が、光学ボックス6の穴を通って偏光変換素子45に供給される。
偏光変換素子45の入射側には、前述した第2シリンダアレイ43bが配置され、射出側には、前述したフロントコンプレッサ46が配置されている。冷却風は、第2シリンダアレイ43bと偏光変換素子45との間及びフロントコンプレッサ46と偏光変換素子45との間の空間を流れ、光学ボックス蓋7に形成された不図示の穴を通って光学ボックス6外に流出し、さらに筐体外に排出される。
図1に示すように、ダクトEは、偏光変換素子45の側方(ランプ1から偏光変換素子45への光路に対して直交する方向)から偏光変換素子45の真下に延び、吹き出し口Hによって絞られて該吹き出し口Hから吹き出す。このため、吹き出し口Hから吹き出した冷却風は、図1及び図5に矢印Cで示すように、ランプ1側から見て、偏光変換素子45の右下から左上の方向(特定方向)に該偏光変換素子45の入射面及び射出面に沿って流れる。矢印Cは、吹き出し口Hから吹き出した冷却風の流れの中心部も示している。
冷却風の流れの中心部Cでの流速に比べて、該中心部Cから矢印Cの方向に対して直交する方向(図5中のDの方向)に離れた領域での流速は低速である。このため、偏光変換素子45に対して冷却風を供給するだけでは、偏光変換素子45におけるランプ1側から見て右側の領域が冷却不足となるおそれがある。
そこで、本実施例では、偏光変換素子45の入射面上に遮光放熱部材70を設ける。遮光放熱部材70は、放熱機能とともに遮光機能を有する。
偏光変換素子45の入射面には、図5に示すように、ランプ1からの無偏光光を偏光変換素子45の内部に入射させる透過領域(第1の領域)Bがある。また、偏光変換素子45の入射面には、ランプ1からの無偏光光を偏光変換素子45の内部における45aで示す複数の偏光分離面以外の部分に入射させないように遮光すべき遮光領域(第2の領域)Aがある。
遮光放熱部材70の遮光部70aは、偏光変換素子45の入射面における遮光領域A上(第2の領域上)であって、偏光分離素子45の内部における複数の偏光分離面45a以外の部分に無偏光光を入射させないように設けられる。遮光領域Aは、冷却風の流れの中心部Cから矢印Cの方向(特定方向)に対して直交する方向Dに離れた領域であり、上述した空気冷却だけでは冷却不足になる領域に相当する。
このように、空気冷却だけでは冷却不足となる領域Aを遮光放熱部材70(遮光部70a)によって遮光し、かつ該領域の積極的な放熱を行うことで、偏光変換素子45の全体の入射光による温度上昇に起因する性能劣化を抑えることができる。
また、遮光放熱部材70の下部には、吹き出し口HからダクトEの内部に延びる延長部70bが設けられている。この延長部70bを冷却風の流速が速いダクトEの内部まで延ばすことで、偏光変換素子45の放熱を促進することができる。
なお、図1及び図5では、延長部70bを平板形状に形成した場合を示したが、延長部70bの表面に凹凸又はフィンを設けることで、放熱面積を拡大することができ、より放熱効果を高めることができる。
さらに、遮光放熱部材70の材料としては、高輝度アルミが好ましい。高輝度アルミは光を反射するため、遮光放熱部材70の遮光部70aに当たる不要光が反射されて偏光変換素子45の温度上昇をより効果的に抑えることができる。また、高輝度アルミの熱伝導率は220W/K・mと、サファイアガラスの熱伝導率40 W/K・mと比較して数倍高く、遮光部70aが偏光変換素子45から受けた熱が放熱部70bに移動しやすい。したがって、高輝度アルミは遮光放熱部材70の材料として好適である。なお、高輝度アルミは、一般に、サファイアガラスより安価に入手することができる。
さらに、本実施例では、偏光変換素子45の入射面のうち透過領域B上には、遮光放熱部材70(遮光部70a)を配置していない。図4からも分かるように、透過領域Bには、実際には、ランプ1からの光が偏光分離面45aに向かって透過する有効領域とそれ以外の不要領域とが交互に存在する。しかし、透過領域B上に、複数の不要領域を覆う複数の遮光部を有する遮光放熱部材を配置すると、偏光変換素子45と遮光放熱部材との位置合わせが適正でないと、本来、有効領域に入射すべき光が遮られる。
このため、本実施例では、透過領域B上に遮光放熱部材70(遮光部70a)を設けないことで、このような不適切な遮光を回避しつつ、偏光変換素子45の適切な冷却を行えるようにしている。
図6には、本発明の実施例2である液晶プロジェクタにおける偏光変換素子45の冷却構造を示している。
本実施例の偏光変換素子45の入射面にも、ランプ1からの無偏光光を偏光変換素子45の内部に入射させる透過領域(第1の領域)Bと、該無偏光光を偏光変換素子45の内部に入射させないように遮光すべき遮光領域(第2の領域)Aがある。遮光領域Aは、入射面の上部において左右方向の中央部から左右両側に広がっている。
そして本実施例では、冷却風が、偏光変換素子45の入射面(及び射出面)に沿って真下から真上に向かって流れる場合を示している。この場合、特に、風下(入射面の上部)における左右両側の領域、つまりは冷却風の流れの中心部Cから矢印Cの方向に対して直交する方向Dに離れた領域での流速が、中心部Cでの流速に比べて低くなる。このため、偏光変換素子45の上部における左右両側の領域が冷却不足になり易い。
そこで、本実施例では、図6に示すように、偏光変換素子45の入射面の遮光領域Aのうち冷却風の流れの中心部Cから方向Dに離れた左右両側の領域上に、遮光放熱部材70に設けられた複数の遮光部70aを配置している。
さらに、本実施例でも、遮光放熱部材70の下部に、導風路としてのダクトの内部に延びる延長部70bが設けられており、放熱を促進している。
以上の構成によれば、偏光変換素子45の全体の入射光による温度上昇に起因する性能劣化を抑えることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、各実施例に示した遮光領域Aの形状は例に過ぎず、他の形状を有していてもよい。
また、実施例1では、画像形成素子として反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタについて説明したが、本発明は、画像形成素子として透過型液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等を用いたプロジェクタにも適用することができる。
本発明の実施例1である液晶プロジェクタにおける偏光変換素子の周辺の構成を示す斜視図。 実施例1の液晶プロジェクタの全体構成を示す分解斜視図。 実施例1の液晶プロジェクタの光学構成を示す水平断面図及び垂直断面図。 上記偏光変換素子の構成を示す図。 実施例1における偏光変換素子と遮光放熱部材と冷却風の流れの向きとの関係を示す図。 本発明の実施例2における偏光変換素子と遮光放熱部材と冷却風の流れの向きとの関係を示す図。
符号の説明
1 光源ランプ
6 光学ボックス
7 光学ボックス蓋
14 ランプ冷却ファン
15,16 ランプダクト
45 偏光変換素子
45a 偏光分離面
45b 反射面
45c 1/2波長板
61R,61G,61B 反射型液晶パネル
70 遮光放熱部材
70a 遮光部
70b 延長部
A 遮光領域
B 透過領域

Claims (3)

  1. 偏光分離面を用いて、光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、
    前記直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を投射光学系により被投射面に投射する光学系と、
    前記偏光変換素子の入射面に対して冷却風を供給する冷却手段とを有し、
    前記冷却手段は、前記入射面のうち前記無偏光光を前記偏光変換素子の内部に入射させる第1の領域に、前記入射面に沿った特定方向から前記冷却風を供給し、
    前記入射面のうち前記無偏光光を前記偏光変換素子の内部における前記偏光分離面以外の部分に入射させない領域であって、前記冷却風の流れの中心部から前記特定方向に直交する方向に離れた第2の領域上に、遮光機能を有する放熱部材が設けられていることを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記冷却手段は、ファンと、該ファンからの前記冷却風を前記第1の領域に前記特定方向から供給するように導く導風路とを有し、
    前記放熱部材は、前記導風路の内部に延びる延長部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 光源から入射した無偏光光を直線偏光に変換する偏光変換素子と、
    前記直線偏光を用いて画像形成素子を照明する光を生成し、該画像形成素子で変調された光を被投射面に投射する光学系と、
    前記偏光変換素子の入射面に対して冷却風を供給する冷却手段と、
    前記偏光変換素子の入射面上に設けられた放熱部材とを有し、
    前記冷却手段は、
    ファンと、
    該ファンからの前記冷却風を、前記入射面のうち前記無偏光光を前記偏光変換素子の内部に入射させる第1の領域に供給するように導く導風路とを有し、
    前記放熱部材は、前記導風路の内部に延びる延長部を有することを特徴とする画像投射装置。
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