JP2017226156A - 化粧板体の製造方法 - Google Patents

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【課題】基材の搬送台へ載置の仕方に自由度があり、かつ基材をどのように載置した場合でも位置ずれが発生しにくい化粧板体の製造方法を提供する。【解決手段】、基材10の1辺が搬送方向Dに略平行となるように、かつ、搬送台31上で隣り合う基材10の対向辺31a間に隙間Sをあけるように、基材10を搬送台31上に配置して、吸引装置40で吸引しながら基材10どうしの相対位置を固定して、隙間Sを含む、搬送台31に載置された基材10の上面11全体と、搬送台31において外側を向いた基材10の1辺側の側端面12とを含むように、シート巻き機32を動作させてシート18を巻きつけて貼着するシート巻き工程と、基材10に巻きつけたシート18のうち基材10間の隙間Sを覆っている部分を、基材10間を分離するようにカットするシートカット工程とを順に実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、非矩形板状の基材をシート巻き装置に投入して基材の表面にシートを巻きつけることにより化粧板体を製造する方法に関する。
従来の化粧板体の製造方法として、曲がり階段のコーナー部に配される、三角形等の非矩形板状の踏板の化粧面を効率的に形成する方法が、特許文献1において提案されている。
この方法は、基材の投入方向に直交する方向に動作するシート巻き機(加圧ローラ)を用いる方法である。具体的には、まず、非矩形板状の複数の基材について、それぞれ段鼻部を投入方向に平行にして、その段鼻部の側端面を外側に向けるようにし、かつ基材間に隙間を有した状態となるようにして基材をトレイに載置する。そして、シート巻き機でシートを巻きつけ、シートの隙間相当部分をカットしてシート付きの基材ごとに分離する。
ようするに、この方法は、基材の載置の仕方には制約があるが、それにしたがい、たとえば三角形の2つの基材を組み合わせて、それらの全体形状がおおむね矩形状となるように並べれば、シートの幅方向のほぼ全長分について無駄なく利用することができる。
また、上記文献のものは、シート巻き機でシート巻きをする際に基材の位置ずれが発生しないように、トレイには位置決め用突起を設ける一方、基材にはその突起が嵌合する凹所を設けて、位置合わせができるようになっている。
特開2008−133622公報
しかしながら、基材を載置する際には上記のような凹凸嵌合による位置合わせをする必要があるから、自動、手動いずれの載置方法であっても確実に載置するためには精度が求められる。しかも、上記のように、基材をその1辺が投入方向に対して平行となるように載置する必要があるため、基材の載置位置の自由度はほとんどないと言える。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、基材の搬送台へ載置の仕方に自由度があり、かつ基材をどのように載置した場合でも位置ずれが発生しにくい化粧板体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の化粧板体の製造方法は、非矩形板状の基材をシート巻き装置に投入して基材の表面にシートを巻きつけることにより化粧板体を製造する方法であって、シート巻き装置は、複数枚の基材が載置される、搬送方向に略平行な対向端縁を有した搬送台と、搬送台の搬送方向に略直交する方向に沿ってシート巻き動作をなすシート巻き機と、搬送台上に載置された基材を裏側より吸引する吸引装置とを有した構成とされており、基材の1辺が搬送方向に略平行となるように、かつ、搬送台上で隣り合う基材の対向辺間に隙間をあけるように、基材を搬送台上に配置して、吸引装置で吸引しながら基材どうしの相対位置を固定して、隙間を含む、搬送台に載置された基材の上面全体と、搬送台において外側を向いた基材の1辺側の側端面とを含むように、シート巻き機を動作させてシートを巻きつけて貼着するシート巻き工程と、基材に巻きつけたシートのうち前記隙間を覆っている部分を、基材間を分離するようにカットするシートカット工程とを、順に実行することを特徴とする。
本発明の化粧板体の製造方法は、上述した構成となっているため、基材の搬送台へ載置の仕方に自由度があり、かつ基材をどのように載置した場合でも位置ずれが発生しにくい。
本発明の一実施形態に係る化粧板体の製造方法の説明図である。(a)はシート巻き装置によるシート巻きの一態様を示した部分概略平面図である。(b)はシート巻き装置の部分概略拡大側断面図である。 (a)は、図1(a)におけるA−A線に対応した模式断面図である。(b)は、図2(a)のB部分の吸引機構の模式的縦断面図である。 化粧板体の製造方法の概略手順を示す図である。 (a)〜(e)は、本製造方法により製造され得る、曲がり階段のコーナー部に配設される踏板用材の例である。 (a)〜(i)は、本製造方法により製造され得る、曲がり階段のコーナー部に配設される踏板用材の他の例である。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面をもとに説明する。まず、以下の実施形態に係る化粧板体の製造方法(以下、たんに製造方法という)の基本手順について説明する。
本製造方法は、非矩形板状の基材10をシート巻き装置30に投入して基材10の表面にシート18を巻きつけることにより化粧板体1を製造する方法である。シート巻き装置30は、複数枚の基材10が載置される、搬送方向に略平行な対向端縁を有した搬送台31と、搬送台31の搬送方向に略直交する方向に沿ってシート巻き動作をなすシート巻き機32と、搬送台31上に載置された基材10を裏側より吸引する吸引装置40とを有している。そして、この製造方法は、以下の手順(工程)を順に実行するものである(図1〜図3参照)。
シート巻き工程:まず、基材10の1辺が搬送方向に略平行となるように、かつ、搬送台31上で隣り合う基材10の対向辺間に隙間Sをあけるように、基材10を搬送台31上に配置して、吸引装置40で吸引しながら基材10どうしの相対位置を固定する。そして、隙間Sを含む、搬送台31に載置された基材10の上面11全体と、搬送台31において外側を向いた基材10の1辺側の側端面12とを含むように、シート巻き機32を動作させてシート18を巻きつけて貼着する。
シートカット工程:基材10に巻きつけたシート18のうち隙間Sを覆っている部分を、基材10間を分離するようにカットする。さらに、基材10の側方にはみ出しているシートはみ出し部18a(図3参照)を端面に沿って切断、除去することが望ましい。
このような製造方法によれば、シート巻き工程において搬送台31上の基材10が吸引装置40で吸引されながらシート巻きされるので、位置ずれによる巻きミスが発生しにくい。さらに、基材10はコンベヤ31に対して定まった位置に保持されるので、基材10間の隙間Sの大きさが変動することを防止することができる。また、搬送台31の多数の個所で吸引できるようにすれば、基材10を様々な位置に載置できる。つまり、載置の仕方の自由度が向上する。そのため、効率のよい化粧板体1の製造を実現することができる。
ついで、本製造方法の詳細について、曲がり階段50のコーナー部51の各段に使用される踏板用材1を例にとって説明する。まず、踏板用材1の形状、使用態様について図4および図5を参照して説明する。なお、図4および図5における矢印は昇り方向を示すものである。
この踏板用材1は、図4(a)に示すような曲がり階段50の途中にある、平面視で正方形のコーナー部51のそれぞれの段の踏板用材1として配設される非矩形板状の板体である。
踏板用材1は、基材10に化粧用のシート18を巻きつけて構成されたものである。基材10としては、たとえば合板、MDF、パーチクルボードなど様々な板材が用いられる。なお、合成樹脂材などを用いたものであってもよい。
図4(a)に示した左曲がりのコーナー部51は3段で構成されている。それらの踏板(踏板用材1)の形状は、図4(b)に示すように、下段から順に三角形、矩形ではない(台形でもない)四角形、三角形となっている。各踏板用材1の段鼻部1aの上面には、基材10に対して形成した滑り止め溝13による溝1bが表れている。つまり、基材10は表裏(上下面)が区別された板材とされる。
図4(a)において2点鎖線で示すように、コーナー部51が右曲がりの場合、図4(b)に対応するものとして、図4(b)のものとは左右対称形状の図4(c)の形状が挙げられる。
また、図4(d)、(e)は、コーナー部51を構成する複数段(2段)の各段が三角形の踏板用材1を有する場合の例であり、いずれの場合も、コーナー部51の2枚の踏板用材1の平面視形状は同一外形の直角2等辺三角形とされる。
これらの図に示すように、コーナー部51の踏板用材1は正方形を複数に分割した形状となっている。なお、図4(b)(c)間では、図4(b)の1段目踏板3L1と、図4(c)の3段目踏板3R3とは外形は同じであるが、段鼻部1aに相当する辺が異なるため、溝1bを含む全体形状は同一ではない。また同様に、図4(b)の3段目踏板3L3と、図4(c)の1段目踏板3R1とは外形は同じであるが、段鼻部1aに相当する辺が異なるため、これらは同一形状ではない。2段目踏板3L2、3R2は同一外形であるが、段鼻部1aに相当する辺が異なるため、これらは同一形状ではない。
また、図4(d)(e)間においては、2段目踏板2L2、2R2は外形、段鼻部1aに相当する辺がともに同一であるため、これらは同一形状である。一方、図4(d)の1段目踏板2L1と、図4(e)の1段目踏板2R1とは外形は同じであるが、段鼻部1aに相当する辺が異なるため、これらは同一形状ではない。
また、図5(a)〜(d)は、2段で構成されたコーナー部51の他の例であり、いずれのコーナー部51も三角形の踏板用材1と、台形の踏板用材1との組み合わせよりなる。また、図5(e)は、4段の踏板用材1を用いたコーナー部51の一例を示した図である。
さらに、図5(f)〜(i)のコーナー部51の平面視形状は、正方形を2つ並べてなる長方形とされる。図5(f)(g)のコーナー部51はいずれも、三角形の2枚の踏板用材1と、台形の2枚の踏板用材1との計4枚の踏板用材1の組み合わせよりなる。また、図5(h)(i)のコーナー部はいずれも、三角形の2枚の踏板用材1と、矩形ではない四角形の2枚の踏板用材1と、正三角形の踏板用材1との計5枚の組み合わせよりなる。
図4および図5に例示した種々の形状の踏板用材1は、本製造方法によって製造され得る。以下には、具体的な製造方法について、図4(b)(c)の2例に示した踏板用材1を6枚まとめて製造する場合の製造方法例を挙げて説明する。
図1および図2は、図4(b)(c)に示した6枚の踏板用材1を製造するための具体的な製造方法の説明図であり、特にシート巻きつけ工程を詳細に示した説明図である。また、図3はこの製造方法の全工程の流れを示した図である。
まず、この製造方法における設備について、図1および図2を参照しながら説明する。
シート巻き装置30に基材10を順次投入するための投入装置20は、搬送台31の上流側に設置されている(図1(a)参照)。この投入装置20は、たとえば動作可能なアーム(不図示)を用いて、基材10を前工程の準備台(不図示)から搬送台31に運搬して投入できるような構成であればよい。
上述したように、シート巻き装置30は、複数枚の基材10が載置、搬送される搬送台31と、搬送台31の搬送方向Dに略直交する方向に沿ってシート巻き動作をなすシート巻き機32と、搬送台31上に載置された基材10を裏側より吸引する吸引装置40とを有している。
搬送台31は図1の例ではコンベヤ31とされ、その搬送方向Dに直交する方向(コンベヤ31の幅方向)における両対向端縁31aは、略平行となっている。このコンベヤ31は、図1(b)に示すように、複数のコンベヤ部材31bをキャタピラ状に連結してなる。
シート巻き機32としては、たとえば、動作しているコンベヤ31上で搬送方向Dにシート18を繰り出すシート繰り出しローラ33と、搬送されながら搬送方向Dに直交する方向に沿ってシート巻き動作をする貼りローラ34とを有したものが挙げられる。
シート繰り出しローラ33は、図1(a)における基材10の投入装置20よりも下流側に配され、貼りローラ34はさらに下流側に配されている。貼りローラ34は、図2(a)に示すように、コンベヤ31上に載置された基材10に対して、外側を向く側端面12およびその側端面12に連続した裏面の一部を含むように、シート18を巻きつけていく動作をなす。また、貼りローラ34はさらに、コンベヤ31の長手方向に沿って移動できるようにしてもよい。
また、シート巻き機32としては、対象となる複数の基材10に対して、貼りローラ34がコンベヤ31の幅方向にシート18を出しながら巻いていく構成のものであってもよい。コンベヤ31が停止した状態でシート18をかけ、コンベヤ31の動作を再開させ、搬送される基材10に対して貼りローラ34でシート巻きするシート巻き機32であってもよい。ようするに、シート巻き機32はコンベヤ31上の基材10に対して、搬送方向Dに略直交する方向に沿ってシート巻き動作をなすものであればよい。
また、吸引装置40は、コンベヤ31上の適所に載置された基材10を吸引(吸着)できるように構成されている。コンベヤ31には、吸引のための多数の吸引口31cが開設されている。吸引装置40として具体的には、図1(b)に示すように、吸引機本体41がコンベヤ31の下方に配されており、コンベヤ31に併設した多数の吸引機構42(図1(a)参照)により、吸引口31cを介してコンベヤ31上の基材10を吸引するようになっている。
各吸引機構42は、図2(b)に示すように、コンベヤ31に組み込まれており、天面に円形孔43aよりなる吸引口が開設された円筒体43と、その内部に設けた、上下方向に圧縮、復帰動作をなす弾性体45と、円形孔43aよりも径大な球体44とを有している。
弾性体44が復帰状態のときは、図2(b)の左図のように球体44の上部がコンベヤ31よりも上方に突出している。この状態で基材10がコンベヤ31に載置されたときには、図2(b)の右図のように、基材10の重みで球体44が下方に押し下げられ、弾性体45が圧縮状態となる。そして、球体44の下方移動によりコンベヤ31の吸引口31cおよび吸引機構42の円形孔42bがともに開き、基材10を吸引する。基材10がコンベヤ31から取り除かれると、弾性体45が復帰して図2(b)の左図の状態となる。吸引装置40は、このような吸引機構42の構成により、搬送台31上の基材10の有無の判別も行っている。
以上のように、吸引機構42はコンベヤ31に組み込まれているため、コンベヤ31の搬送にしたがい位置が変化していく。つまり、コンベヤ31に載せられた基材10は、コンベヤ31が回流動作をしていても、その下方の吸引機構42との相対位置は変わることがない。
また、基材10がコンベヤ31に載置されているかぎりは、その基材10の下側の吸引機構42は「基材あり」と判断し、基材10は下方に吸引される。コンベヤ31上の何も載置されていない部位における吸引機構42は「基材なし」と判断し、基材10に対する吸引動作は実行しない。なお、基材10の有無の判別を他のセンサー等で判別する構成としてもよい。
また、シートカット工程に用いられるシートカット装置25は、図1(a)に示すようにコンベヤ31の側方に設置されている。このシートカット装置25はコンベヤ31の長手方向に沿って移動するか、アーム(不図示)を有し、そのアームがコンベヤ31の上面側を自在な方向に移動する構成であればよい。シートカット装置25は、すくなくとも貼りローラ34による貼り動作がなされた部位についてカット動作ができるように配置されればよい。
つぎに、本製造方法のより具体的で詳細な手順について、図1〜図3を参照して説明する。なお、図3は、製造方法の概略手順を示した図であり、この図には各工程に対応した基材10の一例(2枚の組み合わせ)について概略の状態を併記した。
(A)材料投入工程(図1参照)
図4(b)(c)に示した各コーナー部51を構成する各3枚の踏板用材1の計6枚の基材10は、図1(a)に示した投入装置20によって投入される。つまり、基材10は、コンベヤ31に対して、図4(b)の踏板3L1、3L2、3L3に対応した基材10および図4(c)の踏板3R3、3R2、3R1に対応した基材10について、上記の順に投入される。なお、図1(a)はコンベヤ31に基材10が載置された図であり、図4に示した踏板用材1との対応関係を示すために、「3L1」・・・、「3R1」・・・等の符号も併記した。
基材10は、図1(a)に示すように、段鼻部13に相当する辺(表面に滑り止め用溝14が形成された側の辺)が搬送方向Dに略平行となるように、かつ、隣り合う基材10の対向辺間に隙間Sをあけてコンベヤ31上に配置される。また、基材10へのシート18の巻きつけが正しくなされるように、段鼻部13に相当する辺がコンベヤ31の幅方向の側端より外側に突出するように基材10が載置されることが望ましい。
このように基材10が順次コンベヤ31に投入されていくと、上述したように、基材10がコンベヤ31に載置されて重みがかかり、図2(b)の右図のように球体44が押し下げられて吸引口31c、円形孔42bが開き、吸引機本体41の吸引動作により、基材10はコンベヤ31に吸着される、したがって、図1(a)の状態では、6枚の基材10は吸引された状態にある。
(B)シート巻き工程(図1〜図3参照)
基材10のコンベヤ31への投入後にシート繰り出しローラ33がシート繰り出し動作をし、図1(a)に示すように、基材10の上にはシート18が被せられる。そして、搬送にしたがい、先頭の基材10から順に、貼りローラ34が動作して基材10に対するシート18の巻きつけの動作がなされる。
シート18の巻きつけは、基材10の上面11全体、段鼻部13側の側端面12およびその側端面12より連続した裏面の一部に対してなされる。たとえば、踏板3L1、3L2に相当する基材10が幅方向に並んでいる部位(図1(a)のA−A線)については、図2(a)に示すように、両方の基材10に対してシート18の巻きつけ(貼着)がなされる。シート18を貼着するためには、あらかじめ基材10の表面に接着剤を塗布しておけばよい。なお、本工程は全6枚の基材10が投入された後に実施されなくてもよく、基材10ごとに、コンベヤ31に投入されたことを判別した後に実施されればよい。
(C)シートカット工程(図1および図3参照)
基材10に対してシート18の巻きつけが完了した後、シートカット装置25が動作し、段鼻部13がコンベヤ31の幅方向の一方の側端側に配された基材10と、他方の側端側に配された基材10とを分離するように、図1(a)の破線に沿ってシート18をカットする。なお、本工程は全6枚の基材10がシート巻きされた後に実施されなくてもよく、基材10ごとに、シート巻きが完了したことを判別した後に実施されればよい。
(D)シートカット(正寸切断)工程(図3参照)
(C)のシートカット後に、シート18付きの基材10はコンベヤ31から他の作業台(不図示)に移送される。そして、その作業台で、基材10ごとに、基材10の側方にはみ出しているシートはみ出し部18aが基材10の辺縁に沿って正寸にて切断されて、踏板用材1が形成される。なお、正寸切断をする代わりに、シートはみ出し部18aを側端面12に折り込み、貼り付けするようにしてもよい。
段鼻部13以外の辺の側端面12は施工後に露出しないため、このようにシートはみ出し部18aを切断、除去することが望ましい。したがって、効率的なシートカット作業をするために、シートカット装置25を用いて、一方の基材10の辺縁に沿ってカットして、基材10間を分離するようにしてもよい。さらに、隙間Sを介して並んだ両方の基材10の両対向辺縁に沿った正寸切断が同時にできるようなシートカット装置を用いて、コンベヤ31上で、隙間Sを覆ったシート18を除去するようにしてもよい。つまり、図3に破線矢印を付したように、シート巻き工程後に、コンベヤ31上で、基材10間の分離カットを兼ねたシートカット(正寸切断)工程を実行するようにしてもよい。
以上のように、この製造方法によれば、コンベヤ31上の基材10は幅方向に並んだ状態であっても、それらがまとまった状態でシート18の巻きつけがなされるので、シート18の幅方向のほぼ全長において無駄なく利用することができる。
また、多数の吸引装置40がコンベヤ31に併設されているため、基材10の投入からシートカットにいたるまで、基材10をコンベヤ31に吸着固定された状態に維持させることができる。そのため、搬送中やシート巻き動作中、シートカット動作中に基材10がずれることを防止することができる。特に、シート巻きつけ工程では、貼りローラ34が基材10の上面11や側端面12を押圧しながら動作するため、その動作によりずれが発生しやすくなるおそれがあるが、基材10はコンベヤ31に吸着されているので、ずれの発生を防止することができる。
さらに、吸引機構42が図1(a)のように、コンベヤ31の多数の位置に規則的に設けてあれば、基材10をコンベヤ31上のどの位置に載置してもほぼ確実に吸着され得るため、基材10は特定の位置に載置しなくてもよい。よって、投入装置20は、基材10の段鼻部13に相当する辺を所定の位置に合わせて基材10をコンベヤ31載置するだけでよく、複雑な位置合わせをする必要がなく、自由な位置への載置を実施することができる。
また、投入装置20は基材10の載置位置を記憶しておき、その位置情報をシートカット装置25に提供するようにしてもよい。シートカット装置25は、その位置情報によりシートカット位置を算出し、そのシートカット位置に沿ってシート18をカットすればよい。
本実施形態のように踏板用材1を製造する場合には、本製造方法では上述したようなシート巻きつけ工程が実行されるので、基材10の上面11にはもちろん、段鼻部13に相当する辺の側端面12にもシート18を貼着することができる。つまり、上記製造方法による搬送自動巻きつけにより、施工後に露出される部位のほとんどに化粧面を形成することができる。また、化粧面とすることが必須の段鼻部13にシート18を貼着できるので、利便性が高い。
以上には、化粧板体として踏板用材1を例示したが、これには限定されない。本製造法により、種々の非矩形板状の化粧板体1を製造することができる。
1 踏板用材(化粧板体)
D 搬送方向
10 基材
11 上面
12 側端面
S 隙間
18 シート
18a シートはみ出し部
30 シート巻き装置
31 コンベヤ(搬送台)
31a 対向端縁
32 シート巻き機
40 吸引装置

Claims (3)

  1. 非矩形板状の基材をシート巻き装置に投入して該基材の表面にシートを巻きつけることにより化粧板体を製造する方法であって、
    前記シート巻き装置は、複数枚の前記基材が載置される、搬送方向に略平行な対向端縁を有した搬送台と、該搬送台の搬送方向に略直交する方向に沿ってシート巻き動作をなすシート巻き機と、前記搬送台上に載置された前記基材を裏側より吸引する吸引装置とを有した構成とされており、
    前記基材の1辺が前記搬送方向に略平行となるように、かつ、前記搬送台上で隣り合う前記基材の対向辺間に隙間をあけるように、前記基材を前記搬送台上に配置して、前記吸引装置で吸引しながら前記基材どうしの相対位置を固定して、前記隙間を含む、前記搬送台に載置された前記基材の上面全体と、前記搬送台において外側を向いた前記基材の1辺側の側端面とを含むように、前記シート巻き機を動作させてシートを巻きつけて貼着するシート巻き工程と、
    前記基材に巻きつけた前記シートのうち前記隙間を覆っている部分を、前記基材間を分離するようにカットするシートカット工程とを、順に実行することを特徴とする化粧板体の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記基材は曲がり階段のコーナー部に配設される踏板用材とされ、
    前記踏板用材は、その段鼻部に相当する辺が前記搬送台の一方の対向端縁に平行となるように配置されることを特徴とする化粧板体の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記吸引装置は前記搬送台上の前記基材の有無を判別して作動することを特徴とする化粧板体の製造方法。

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