JP2017224790A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は半導体装置およびその製造方法に係り、電力制御半導体装置としての利用に好適な半導体装置およびその製造方法に関し、効率よく放熱することが可能な半導体装置およびその製造方法を得ることを目的とする。【解決手段】本発明に係る半導体装置は、中央部と、中央部よりも外側の領域である外周部と、を裏面に備えた放熱板と、前記放熱板の表面に配置された基板と、前記基板の表面に配置された半導体素子と、前記外周部に設けられた第1サーマルインターフェイスマテリアルと、前記中央部に設けられ、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚い第2サーマルインターフェイスマテリアルと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に係り、電力制御半導体装置としての利用に好適な半導体装置およびその製造方法に関する。
特許文献1には、半導体素子を放熱させる機能を備えた半導体装置が開示されている。この半導体装置では、半導体素子と放熱体との間にサーマルインターフェイスマテリアルが設けられている。サーマルインターフェイスマテリアルは半導体素子と放熱体との間の熱抵抗を低減するために設けられている。
特開2014−143238号公報
半導体装置には熱応力による反りが発生する場合がある。反りが発生すると、サーマルインターフェイスマテリアルと放熱体の間の接触が不安定になる。このとき、半導体素子と放熱体との間の熱抵抗が大きくなり、半導体素子は放熱し難くなる。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、第1の目的は、効率よく放熱することが可能な半導体装置を得ることである。
第2の目的は、効率よく放熱することが可能な半導体装置の製造方法を得ることである。
本発明に係る半導体装置は、中央部と、中央部よりも外側の領域である外周部と、を裏面に備えた放熱板と、前記放熱板の表面に配置された基板と、前記基板の表面に配置された半導体素子と、前記外周部に設けられた第1サーマルインターフェイスマテリアルと、前記中央部に設けられ、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚い第2サーマルインターフェイスマテリアルと、を備える。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板の表面に半導体素子を配置する工程と、
中央部と、中央部よりも外側の領域である外周部と、を裏面に備えた放熱板の表面に前記基板を配置する工程と、第1マスクの前記外周部と重なる位置に第1開口を形成する工程と、前記第1マスクを、前記第1開口が前記外周部に配置されるように前記裏面に配置する工程と、前記第1マスクを前記裏面に配置した状態で、前記第1開口を埋めるように前記外周部に第1サーマルインターフェイスマテリアルを塗布する工程と、前記第1マスクよりも厚い第2マスクの前記中央部と重なる位置に第2開口を形成する工程と、前記第2マスクにエッチングを行い、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルが収まる溝を形成する工程と、前記第2マスクを、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルが前記溝に収まるように前記裏面に配置する工程と、前記第2マスクを前記裏面に配置した状態で、前記第2開口を埋めるように前記中央部に第2サーマルインターフェイスマテリアルを塗布する工程と、を備える。
本発明に係る半導体装置では、中央部に形成される第2サーマルインターフェイスマテリアルは、外周部に形成される第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚い。半導体装置は、熱応力により反りが発生すると、中央部においてヒートシンクとの接触が不安定になる場合がある。従って、中央部に厚いサーマルインターフェイスマテリアルが設けられることで、半導体装置とヒートシンクの接触を安定させることが可能になる。このため、半導体装置を効率よく放熱することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、中央部に形成される第2サーマルインターフェイスマテリアルは、外周部に形成される第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚い第2マスクを用いて形成される。従って、第2サーマルインターフェイスマテリアルは、第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚く形成される。半導体装置は、熱応力により反りが発生すると、中央部においてヒートシンクとの接触が不安定になる場合がある。従って、中央部に厚いサーマルインターフェイスマテリアルが設けられることで、半導体装置とヒートシンクの接触を安定させることが可能になる。このため、半導体装置を効率よく放熱することができる。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。 比較例に係る半導体装置の平面図である。 比較例に係る半導体装置をI-II直線に沿って切断することで得られる断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の平面図である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態に係る半導体装置100は、放熱板14を備える。放熱板14は金属で形成される。放熱板14は、ヒートシンクと半導体装置100をボルトで締結するためのボルト締結部18を備える。ボルト締結部18は、放熱板14の裏面141の四隅に配置される。放熱板14の表面142には基板12が配置される。基板12は絶縁性を備える。基板12の表面には半導体素子10が配置される。放熱板14、基板12および半導体素子10の表面は封止材16で封止されている。封止材16は樹脂である。
放熱板14は裏面141に、中央部143と外周部144を備える。外周部144は、中央部143よりも外側の領域である。外周部144には複数の第1サーマルインターフェイスマテリアル(Thermal Interface Material、以下、TIMとする)20が設けられる。中央部143には、複数の第2TIM21が設けられる。第2TIM21は第1TIM20よりも厚い。なお、本実施の形態では、ボルト締結部18は外周部144よりも外側に配置されている。
本実施の形態に係る半導体装置100では、半導体素子10が発熱源となる。半導体素子10を搭載した基板12が放熱板14の表面142に配置される。この構造では、放熱板14の裏面141が半導体装置100の放熱面となる。第1TIM20および第2TIM21は、半導体装置100をヒートシンクに接合した際に、放熱板14とヒートシンクとの間に配置される。第1TIM20および第2TIM21は、放熱板14とヒートシンクの隙間を充填し、熱抵抗を低減するために設けられる。従って、放熱面に第1TIM20および第2TIM21を設けることで、半導体素子10から発生する熱をヒートシンクに伝え易くすることができる。従って、半導体装置100を効率よく放熱させることができる。
第1TIM20および第2TIM21の材料として、インジウム等の金属、シリコン、セラミック、グラファイト、カーボンナノチューブ、ゴム、熱伝導グリス、フェイズチェンジマテリアルが使用出来る。
次に、半導体装置100の製造方法を説明する。図2〜図7は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置の製造方法を示す図である。便宜上、図2〜図7では第1TIM20および第2TIM21の数が図1とは異なる。また、図3、図4、図6および図7では基板12、半導体素子10およびボルト締結部18は省略されている。
まず、基板12の表面に半導体素子10を配置する。次に、放熱板14の四隅にボルト締結部18を形成する。次に、放熱板14の表面142に基板12を配置する。次に、放熱板14、基板12および半導体素子10の表面を封止材16で封止する。次に、図2のステップ1に示すように、第1マスク50に複数の第1開口51を形成する。第1開口51は、第1マスク50を放熱板14の裏面141に配置した際に、外周部144と重なる位置に形成する。
次に、図3のステップ2に示すように、第1マスク50を放熱板14の裏面141に配置する。この時、第1開口51が外周部144に配置されるように第1マスク50を配置する。次に、第1マスク50を裏面141に配置した状態で、第1マスク50の表面から外周部144に第1TIM20を塗布する。この工程では、第1開口51を埋めるように、スキージ52を用いて第1TIM20を塗布する。次に、図4のステップ3に示すように、第1マスク50を取り外す。以上で、第1TIM20が外周部144に形成される。
次に、図5のステップ4に示すように、第2マスク54に複数の第2開口55を形成する。第2マスク54は、第1マスク50よりも厚い。第2開口55は、第2マスク54を放熱板14の裏面141に配置した際に、中央部143と重なる位置に形成する。次に、第2マスク54にエッチングを行い、複数の溝56を形成する。溝56は、第2マスク54を放熱板14の裏面141に配置した際に、第1TIM20と重なる位置に形成する。また、溝56は、第1TIM20が収まる底面積および深さを備える。本実施の形態では、1つの溝56に1つの第1TIM20が収まる。これに対し、1つの溝56に複数の第1TIM20が収まるものとしても良い。
次に、図6のステップ5に示すように、第2マスク54を、第1TIM20が溝56に収まるように裏面141に配置する。次に、第2マスク54を裏面141に配置した状態で、第2マスク54の表面から中央部143に第2TIM21を塗布する。この工程では、第2開口55を埋めるように、スキージ52を用いて第2TIM21を塗布する。次に、図7のステップ6に示すように、第2マスク54を取り外す。以上で、第2TIM21が中央部143に形成される。
ステップ4では、第2マスク54に第2開口55を形成した後に溝56を形成した。これに対し、溝56を形成した後に第2開口55を形成しても良い。第1マスク50および第2マスク54はメタルマスクである。第2マスク54には、ハーフエッチング用のマスクを用いる。
図8は、比較例に係る半導体装置の平面図である。図9は、比較例に係る半導体装置をI-II直線に沿って切断することで得られる断面図である。比較例に係る半導体装置800は、放熱板14の裏面141に均一な厚さのTIM820を備える。その他の構造は、半導体装置100と同様である。半導体装置100と同様に、放熱板14は金属で形成されている。また、封止材16は樹脂である。このとき、封止材16の線膨張係数は、放熱板14の線膨張係数よりも大きくなる。従って、温度の上昇により半導体装置800は、TIM820が形成される側と反対に凸になるように反る。
半導体装置800はヒートシンクとボルトで締結される。半導体装置800に反りが発生すると、放熱板14のボルト締結部18から離れた中央部では、半導体装置800とヒートシンクの接触が不安定になる。従って、半導体装置800は放熱の効率が低下する場合がある。また、反りによって中央部ではヒートシンクとTIM820との間に隙間が生じる可能性がある。このとき、TIM820が濡れ広がる際に、TIM820が不足する場合がある。従って、TIM820の濡れ性が悪くなり、効率よく放熱ができない可能性がある。
半導体装置800の反りによって放熱の効率が低下することへの対策として、TIM820を均一な厚さで厚く形成する事が考えられる。TIM820を厚く形成することで、中央部におけるTIM820の不足を補うことができる。一方で、TIM820が厚いほど、ボルト締結時にボルト締結部18の周辺に働く応力が強くなる。このため、TIM820を厚く塗布すると、ボルト締結時に基板12の端部に強い応力が働く。このため、基板12が割れる可能性がある。従って、TIM820を厚く塗布すると、ボルトの締め付けに対する耐性が低下する場合がある。また、基板12が割れると半導体装置800の絶縁機能が低下する。
本実施の形態に係る半導体装置100では、放熱板14の中央部143に厚い第2TIM21が形成される。このため、TIMが形成される側と反対に凸となる反りが半導体装置100に発生した場合に、中央部143での半導体装置100とヒートシンクとの接触を安定化できる。また、中央部143に厚い第2TIM21が形成されるため、中央部143では単位面積当たりのTIMの量が外周部144よりも多くなる。このため、中央部143でのTIMの不足を防止できる。従って、第2TIM21が濡れ広がる場合には、濡れ性を向上することが可能になる。
また、本実施の形態に係る半導体装置100では、外周部144に設けられる第1TIM20が薄く形成される。ここで、ボルト締結部18の周辺のTIMが厚いほど、ボルト締結時にボルト締結部18の周辺に働く応力が強くなる。このため、外周部144に設けられる第1TIM20を薄く形成することで、ボルト締結部18の周辺に働く応力を低減できる。従って、本実施の形態では、基板12の割れを防止し、絶縁機能の低下を防止できる。また、ボルトの締め付けに対する耐性を向上することが可能になる。
本実施の形態に係る半導体装置100では、厚い第2TIM21が形成される中央部143は、半導体素子10の配置位置と放熱板14を挟んで対向する領域を含む。発熱源である半導体素子10の近傍は、温度が高くなる傾向がある。半導体素子10と近接する領域である中央部143にTIMが厚く設けることで、効率よく放熱することが可能になる。また、中央部143は、半導体素子10の配置位置と放熱板14を挟んで対向する領域の一部を含むように設けられても良い。
放熱板14に設けられる第1TIM20および第2TIM21の数は、図1に示すものに限らず、何個でも良い。また、図1において、第2TIM21は第1TIM20よりも幅が広い。これに対し、第2TIM21は第1TIM20よりも厚く設けられれば、第1TIM20と同じ幅または同じ面積でも良い。また、第1TIM20および第2TIM21の平面視における形状は任意でよい。また、本実施の形態では、半導体装置100は、複数の第1TIM20および複数の第2TIM21を備える。これに対し、半導体装置100は第1TIM20および第2TIM21を1つずつ備えても良い。この場合、第2TIM21は、中央部143を覆うように形成される。また、第1TIM20は、外周部144を覆い、第2TIM21を取り囲むように形成される。
また、本実施の形態では、2段階に厚さが設定された第1TIM20と第2TIM21を設けた。これに対し、半導体装置100は、3段階以上に厚さが設定されたTIMを備えても良い。この場合、中央部143から外周部144に向けて、TIMの厚さが減少するようにTIMを形成する。
本実施の形態に係る半導体装置100では、外周部144は、中央部143よりも外側に設けられる。外周部144は、中央部143を取り囲むように配置されても良い。また、外周部144は、中央部143を挟むように、放熱板14の長手方向の両側に配置されても良い。また、本実施の形態では、外周部144は中央部143よりも外側の領域であり、ボルト締結部18より内側に配置される。これに対し、半導体装置100の端部まで外周部144を設けても良い。この場合、半導体装置100の端部まで第1TIM20が形成される。また、ボルト締結部18は外周部144に取り囲まれることとなる。
また、本実施の形態では、ボルト締結部18は、放熱板14の四隅に配置される。これに対し、ボルト締結部18は放熱板14の両側に一箇所ずつ配置されても良い。また、ボルト締結部18は、放熱板14の中央部143よりも外側に形成されれば、別の場所に配置されても良い。これらの変形は以下の実施の形態に係る半導体装置について適宜応用することができる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置の平面図である。図11は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態に係る半導体装置200は、第1TIM220および第2TIM221を備える。これ以外の構造は半導体装置100と同様である。本実施の形態に係る半導体装置200は、外周部144に第1TIM220を備える。また、第1TIM220よりも厚い第2TIM221を中央部143に備える。
第1TIM220は互いに分離された複数の部分226を有する。また、第2TIM221は、互いに分離された複数の部分222を有する。第2TIM221の複数の部分222の各々の面積は、第1TIM220の複数の部分226の各々の面積よりも大きい。
図12は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置の拡大図である。図12は、本実施の形態に係る中央部143の拡大図である。本実施の形態では中央部143は第2TIM221に覆われる。第2TIM221は、複数の部分222から形成されている。第2TIM221を形成する複数の部分222は隙間224によって互いに分離されている。第2TIM221の複数の部分222の各々は角の丸い四角形である。第2TIM221は、複数の部分222が規則的に配置されることで形成されている。
中央部143と同様に、外周部144は第1TIM220に覆われる。第2TIM221と同様に、第1TIM220を形成する複数の部分226は隙間によって互いに分離されている。第1TIM220の複数の部分226の各々は、第2TIM221の複数の部分222の各々よりも面積の小さい六角形である。第1TIM220は、複数の部分226が規則的に配置されることで形成されている。また、本実施の形態に係る半導体装置200では、中央部143は外周部144と比較して、単位面積当たりのTIMに覆われる面積が大きい。
次に、半導体装置200の製造方法を説明する。半導体装置200の製造方法は、第1マスク50および第2マスク54に第1開口51および第2開口55を形成する工程が実施の形態1と異なる。それ以外は、実施の形態1と同様である。半導体装置100の製造方法と同様に、第1TIM220は第1マスク50を用いて形成する。また、第2TIM221は、第1マスク50よりも厚い第2マスク54を用いて形成する。
第1マスク50には複数の第1開口51が形成される。第2マスク54には複数の第2開口55が形成される。各第2開口55の面積は各第1開口51の面積よりも大きくなるように形成される。この第1マスク50および第2マスク54を用いることで、第2TIM221の各部分222の面積は、第1TIM220の各部分226の面積よりも大きくなる。
また、第2マスク54は第1マスク50よりも印刷開口面積の割合が大きく、マスクスリット面積の割合が小さくなるように形成される。つまり、第2マスク54の単位面積当たりの第2開口55が占める面積は、第1マスク50の単位面積あたりの第1開口51が占める面積よりも大きくなる。この第1マスク50および第2マスク54を用いることで、中央部143は外周部144と比較して、単位面積当たりのTIMに覆われる面積が大きくなる。
TIMの間に形成される隙間が大きいと、TIMが濡れ広がる際にTIMに巻き込まれる空気の量が増加する。TIMが巻き込んだ空気は温度変化により膨張および収縮する。このため、TIMが空気を巻き込むと、空気の膨張によりTIMが外部に押し出され、空気の収縮により外部の空気を巻き込んでTIMが収縮するポンピングアウトが発生する可能性がある。ポンピングアウトが発生すると半導体装置とヒートシンクの接触が不安定化する。従って、TIMが巻き込む空気の量が増えると、製品寿命が低下する可能性がある。
これに対し、本実施の形態に係る半導体装置200では、第2TIM221の複数の部分222の各々の面積は、第1TIM220の複数の部分226の各々の面積よりも大きい。中央部143を覆う第2TIM221が面積の大きい部分222から形成されることで、第1TIM220および第2TIM221が濡れ広がる際に、内部に空気を巻き込み難くなる。また、中央部143は外周部144と比較して、単位面積当たりのTIMに覆われる面積が大きい。従って、中央部143は外周部144よりも隙間が占める面積の割合が小さくなる。中央部143において隙間224が狭く形成されることで、第1TIM220および第2TIM221が濡れ広がる際に、さらに内部に空気を巻き込み難くなる。従って、第1TIM220および第2TIM221が含む空気の量を低減できる。この時、温度サイクル試験などの温度変化に対してポンピングアウトを抑制することが可能になる。従って、製品寿命を向上することができる。
半導体装置200では、第1TIM220の各部分226の形状を六角形とした。また、第2TIM221の各部分222の形状を角の丸い四角形とした。これに対し、第1TIM220および第2TIM221の各部分の形状は任意の形状で良い。また、本実施の形態では、第1TIM220と第2TIM221の各部分は、厚さおよび面積が異なる。これに対し、第1TIM220の複数の部分226の各々と第2TIM221の複数の部分222の各々は、厚さが同じで面積が異なるものとしても良い。
実施の形態3.
図13は、本発明の実施の形態3に係る半導体装置の平面図である。半導体装置300は、位置認識マーク360を備える。それ以外の構造は、半導体装置200と同様である。位置認識マーク360は、放熱板14の裏面141に配置される。
次に、半導体装置300の製造方法を説明する。半導体装置300の製造方法では、第2マスク54を裏面141に配置する工程において、製造装置が位置認識マーク360を読み取る工程を備える。製造装置は、位置認識マーク360の位置と設計図面の位置情報を照合する。この結果から、第2マスク54と放熱板14との位置ズレ量を算出する。さらに、算出した位置ズレ量を補正した上で、第2マスク54を放熱板14の裏面141に配置する。
これにより、第1TIM220が溝56に収まるように精度良く第2マスク54を配置することができる。従って、第2TIM221を第1TIM220と干渉せずに塗布することが出来る。また、第1マスク50を裏面141に配置する工程に位置認識マーク360を読み取る工程を備えても良い。これにより、第1TIM220を精度良く配置できる。従って、TIMの印刷工程における不良を低減できる。
半導体素子10として、シリコンによって形成されたもの以外に、ワイドバンドギャップ半導体によって形成されたものを用いても良い。ワイドバンドギャップ半導体としては、炭化珪素、窒化ガリウム系材料またはダイヤモンドがある。ワイドバンドギャップ半導体は耐熱性が高い。このため、半導体素子10の耐熱性を高めることが出来る。半導体素子10の耐熱性を向上することで、放熱板14およびヒートシンクを小型化することが出来る。従って、半導体装置100、200、300およびそれを搭載した装置を小型化することが可能になる。なお、各実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
100、200、300 半導体装置、143 中央部、144 外周部、141 裏面、14 放熱板、12 基板、10 半導体素子、20、220 第1TIM、21、221 第2TIM、18 ボルト締結部、360 位置認識マーク、50 第1マスク、54 第2マスク、51 第1開口、55 第2開口、56 溝、222、226 部分

Claims (10)

  1. 中央部と、中央部よりも外側の領域である外周部と、を裏面に備えた放熱板と、
    前記放熱板の表面に配置された基板と、
    前記基板の表面に配置された半導体素子と、
    前記外周部に設けられた第1サーマルインターフェイスマテリアルと、
    前記中央部に設けられ、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルよりも厚い第2サーマルインターフェイスマテリアルと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記放熱板は、前記中央部よりも外側にボルト締結部を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記中央部は、前記半導体素子の配置位置と前記放熱板を挟んで対向する領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1サーマルインターフェイスマテリアルは互いに分離した複数の部分を有し、
    前記第2サーマルインターフェイスマテリアルは互いに分離した複数の部分を有し、
    前記第2サーマルインターフェイスマテリアルの前記複数の部分の各々の面積は、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルの前記複数の部分の各々の面積よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記裏面に、前記裏面上の位置情報を得るための位置認識マークを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体装置。
  6. 基板の表面に半導体素子を配置する工程と、
    中央部と、中央部よりも外側の領域である外周部と、を裏面に備えた放熱板の表面に前記基板を配置する工程と、
    第1マスクの前記外周部と重なる位置に第1開口を形成する工程と、
    前記第1マスクを、前記第1開口が前記外周部に配置されるように前記裏面に配置する工程と、
    前記第1マスクを前記裏面に配置した状態で、前記第1開口を埋めるように前記外周部に第1サーマルインターフェイスマテリアルを塗布する工程と、
    前記第1マスクよりも厚い第2マスクの前記中央部と重なる位置に第2開口を形成する工程と、
    前記第2マスクにエッチングを行い、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルが収まる溝を形成する工程と、
    前記第2マスクを、前記第1サーマルインターフェイスマテリアルが前記溝に収まるように前記裏面に配置する工程と、
    前記第2マスクを前記裏面に配置した状態で、前記第2開口を埋めるように前記中央部に第2サーマルインターフェイスマテリアルを塗布する工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記放熱板の前記中央部よりも外側にボルト締結部を形成する工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記中央部は、前記半導体素子の配置位置と前記放熱板を挟んで対向する領域を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1マスクに、複数の前記第1開口を形成し、
    前記第2マスクに、複数の前記第2開口を形成し、
    前記複数の第2開口の各々の面積は、前記複数の第1開口の各々の面積よりも大きいことを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記放熱板は、前記裏面に前記裏面上の位置情報を得るための位置認識マークを備え、
    前記位置認識マークを読み取る工程と、
    位置ズレ量を算出する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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