JP2017218168A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の吐出後に外殻と内袋の間の空間に外気を速やかに導入することができる積層剥離容器を提供する。【解決手段】外殻と内袋と弁部材を備える積層剥離容器であって、容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、前記収容部から前記内容物を前記吐出する口部9を備え、前記収容部は、柱状の胴部19と、前記胴部と前記口部を繋ぐ肩部17を備え、前記肩部に、前記弁部材を収納する弁収納凹部2が設けられ、前記外殻と前記内袋の間の中間空間に外気を導入するための外気導入孔15が前記弁収納凹部内に設けられ、前記弁部材は、前記外気導入孔に装着され、前記弁収納凹部は、底面と、前記底面の周方向の両側に設けられた周方向側面2cを備え、前記弁収納凹部は、前記胴部側に側面が設けられないか、又は前記胴部側に設けられた胴部側側面2bの、前記底面に対する傾斜角度を45度以下にする。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物の減少に伴って内袋が収縮する積層剥離容器に関する。
外殻と内袋を備え且つ内容物の減少に伴って内袋が収縮する積層剥離容器も知られている(例えば、特許文献1)。このような容器は、外殻を圧縮することによって内容物を吐出させ、内容物の吐出後には外殻が元の形状に復元することが想定されている。
特開2015−227206号公報
しかし、特許文献1の構成では、内袋によって弁部材が外殻に向かって押し付けられることによって弁部材の動きが妨げられる場合がある。弁部材の動きが妨げられると、内容物の吐出後に、外気導入孔を通じて外殻と内袋の間の空間に外気を導入すべきタイミングで外気が適切に導入されなくなり、その結果、外殻の復元性が悪くなる場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内容物の吐出後に外殻と内袋の間の空間に外気を速やかに導入することができる積層剥離容器を提供するものである。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、外殻の復元性に優れた積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体と、前記外殻と前記内袋の間の中間空間と前記容器本体の外部空間との間の空気の出入りを調節する弁部材を備える積層剥離容器であって、前記容器本体は、前記内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を前記吐出する口部を備え、前記収容部は、柱状の胴部と、前記胴部と前記口部を繋ぐ肩部を備え、前記肩部に、前記弁部材を収納する弁収納凹部が設けられ、前記外殻と前記内袋の間の中間空間に外気を導入するための外気導入孔が前記弁収納凹部内に設けられ、前記弁部材は、前記外気導入孔に装着され、前記弁収納凹部は、底面と、前記底面の周方向の両側に設けられた周方向側面を備え前記弁収納凹部は、前記胴部側に側面が設けられないか、又は前記胴部側に設けられた胴部側側面の、前記底面に対する傾斜角度が45度以下になるように構成される、積層剥離容器が提供される。
特許文献1では、弁収納凹部の底面の全周が側面で囲まれているために、外気導入孔に隣接した位置において、外殻と内袋がお椀を重ねたように積層された形状になっている。このため、内袋が外殻から離れ難く、内袋が弁部材を外殻に向かって押し付ける場合があった。一方、本発明では、弁収納凹部の底面が、胴部側において、収容部の外周面にスムーズに繋がっているので、弁収納凹部の胴部側において内袋が外殻に拘束されにくくなり、その結果、内袋が外殻から離れやすくなり、外殻と内袋の間の空間に外気が速やかに導入されるので、外殻の復元性が向上する。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記弁収納凹部は、前記肩部から、前記胴部と前記肩部の境界にまで到達するように設けられる。
好ましくは、前記境界に沿って前記弁収納凹部に隣接する部位での肉厚をT1とし、前記弁収納凹部内の、前記境界に沿った方向の中央の部位での肉厚をT2とすると、T2/T1≧1.2である。
好ましくは、T2/T1≧1.3である。
好ましくは、前記外気導入孔が設けられている位置での、前記底面に対する前記周方向側面の傾斜角度は、前記底面に対する前記胴部側側面の傾斜角度よりも大きい。
好ましくは、前記底面に対する前記周方向側面の傾斜角度は50度以上である。
好ましくは、前記周方向側面の最も高い部位が、前記外気導入孔が設けられている位置よりも前記胴部側に設けられる。
好ましくは、前記弁収納凹部は、略長方形状に設けられる。
好ましくは、前記弁部材は、前記外気導入孔に挿通される軸部と、前記軸部の前記中間空間側に設けられ且つ前記軸部よりも断面積が大きい蓋部と、前記軸部の前記外部空間側に設けられ且つ前記弁部材が前記中間空間に入り込むことを防ぐ係止部を備える。
(a)は、第1実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の斜視図であり、(b)は(a)中の弁収納凹部2近傍の拡大図である。 第1実施形態の積層剥離容器1の容器本体3を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。 第1実施形態の容器本体3に弁部材4を装着した状態での、図2(a)中のA−A断面図である。 図3中の弁収納凹部2近傍の拡大図であり、(a)は初期吐出前、(b)は初期吐出後の状態を示す。 図2(a)中のB−B断面図であり、(a)は弁部材装着前、(b)は弁部材装着後初期吐出前、(c)は初期吐出後の状態を示す。 弁部材4の斜視図である。 (a)は弁収納凹部2の底面2aに対する胴部側側面2b及び口部側側面2dの傾斜角度α1、α3を示す、図2(a)中のA−A断面に対応する模式図であり、(a)は、外気導入孔15が設けられている位置での、弁収納凹部2の底面2aに対する周方向側面2cの傾斜角度α2を示す、図2(a)中のC−C断面に対応する模式図である。 (a)は、第2実施形態の積層剥離容器1の容器本体3の斜視図であり、(b)は(a)中の弁収納凹部2近傍の拡大図である。 第2実施形態の積層剥離容器1の容器本体3を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。 図9(a)中のB−B断面図であり、(a)は弁部材装着前、(b)は弁部材装着後初期吐出前、(c)は初期吐出後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1〜図7を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。図1〜図4に示すように、本実施形態の積層剥離容器1は、容器本体3と、弁部材4を備える。容器本体3は、内容物を収容する収容部7と、収容部7から内容物を吐出する開口部を有する口部9を備える。
図3に示すように、 容器本体3は、収容部7及び口部9において、外層11と内層13を備えており、外層11によって外殻12が構成され、内層13によって内袋14が構成される。内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れることによって、内袋14が外殻12から離れて収縮する。なお、収容部7に内容物を収容する前に内層13を外層11から剥離する予備剥離工程を行う場合がある。この場合、予備剥離後に収容部7内にエアーを吹き込むか又は内容物を収容することによって内層13を外層11に接触させる。そして、内容物の減少に伴って内層13が外層11から離れる。一方、予備剥離工程を行わない場合は、内容物の吐出の際に内層13が外層11から剥離されて外層11から離れる。
外層11は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などで構成される。外層11は、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をバージン材で形成した層で挟んだ構成であってもよい。ここで、リプロ層とは、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用した層をいう。また、外層11は、復元性が高くなるように、内層13よりも肉厚に形成される。
内層13は、容器外面側に設けられたEVOH層と、EVOH層の容器内面側に設けられた内面層と、EVOH層と内面層の間に設けられた接着層を備える。EVOH層を設けることでガスバリア性、及び外層11からの剥離性を向上させることができる。接着層は省略してもよい。
EVOH層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から32mol%以下が好ましい。エチレン含有量の下限は、特に規定されないが、エチレン含有量が少ないほどEVOH層の柔軟性が低下しやすいので25mol%以上が好ましい。
内面層は、積層剥離容器1の内容物に接触する層であり、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、シクロオレフィンポリマー及びその混合物などのポリオレフィンからなり、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンからなることが好ましい。
接着層は、EVOH層と内面層とを接着する機能を有する層であり、例えば上述したポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加したものや、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)である。接着層の一例は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物である。
口部9には、逆止弁を有するキャップと係合可能な係合部9dが設けられている。キャップは、打栓式で装着するものであってもよく、ネジ式で装着するものであってもよい。
図1〜図2に示すように、収容部7は、柱状(例:円柱)の胴部19と、胴部19と口部9を繋ぐ肩部17を備える。胴部19では、収容部の長手方向に向かって断面積(又は外接円の直径)が略一定になっている。肩部17は、例えば、錐台形状(例:円錐台形状)であり、肩部17では、口部9に向かって断面積(又は外接円の直径)が徐々に小さくなる。
図1(b)に示すように、肩部17には、弁収納凹部2が設けられている。弁収納凹部2は、肩部17と胴部19の境界18にまで到達し、さらに胴部19にまで到達するように設けられている。凹部2は、略長方形状に設けられている。凹部2に外気導入孔15が設けられている。外気導入孔15は、外殻12にのみ設けられた貫通孔であり、外殻12と内袋14の間の中間空間21と、容器本体3の外部空間Sとを連通する。外気導入孔15には、中間空間21と外部空間Sとの間の空気の出入りを調節する弁部材4が装着されている。凹部2は、収容部7をシュリンクフィルムで覆う際に弁部材4とシュリンクフィルムの干渉を避けるために設けられている。また、凹部2がシュリンクフィルムで密閉されてしまわないように凹部2から口部9の方向に延びる空気流通溝2eが設けられている。
図5(a)に示すように、弁部材4は、外気導入孔15内に配置される軸部8aと、軸部8aの中間空間21側に設けられ且つ軸部8aよりも断面積が大きい蓋部8cと、軸部8aの外部空間S側に設けられ且つ弁部材4が中間空間21に入り込むことを防ぐ係止部8bを備える。弁部材4は、蓋部8cが外気導入孔15を押し広げながら、蓋部8cを中間空間21内に挿入することによって容器本体3に装着することができる。そのため、蓋部8cの先端は、先細り形状になっていることが好ましい。このような弁部材4は、容器本体3の外側から蓋部8cを中間空間21内に押し込むだけで装着可能なので、生産性に優れている。
蓋部8cは、外殻12を圧縮した際に外気導入孔15を実質的に閉塞させるように構成され、軸部8aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状になっている。また、係止部8bは、外殻12が圧縮された後に復元する際に中間空間21に空気が導入可能なように構成される。外殻12を圧縮すると、中間空間21内の圧力が外圧よりも高くなって、中間空間21内の空気が外気導入孔15から外部に漏れ出す。この圧力差と空気の流れによって蓋部8cが外気導入孔15に向かって移動し、蓋部8cが外気導入孔15を閉塞する。蓋部8cが軸部8aに近づくにつれて断面積が小さくなる形状であるので、蓋部8cが容易に外気導入孔15に嵌って外気導入孔15を閉塞する。
この状態で外殻12をさらに圧縮すると、中間空間21内の圧力が高まり、その結果、内袋14が圧縮されて、内袋14内の内容物が吐出される。また、外殻12への圧縮力を解除すると、外殻12が自身の弾性によって復元しようとする。この際、蓋部8cが外気導入孔15から離れて、外気導入孔15の閉塞が解除されて、中間空間21内に外気が導入される。また、係止部8bが外気導入孔15を塞いでしまわないように、係止部8bには流通路8dが設けられており、係止部8bが外殻12に当接した状態でも、流通路8d及び外気導入孔15を通じて、外気が中間空間21内に導入可能になっている。
ところで、図1(b)に示すように、凹部2は、外気導入孔15が設けられた底面2aと、底面2aの胴部19側に設けられた胴部側側面2bと、底面2aの周方向の両側に設けられた周方向側面2cと、底面2aの口部9側に設けられた口部側側面2dを備える。つまり、弁収納凹部2は、底面2aが側面2b,2c,2dによって囲まれて構成されている。
図7(a)に示すように、側面2bは、底面2aに対する傾斜角度α1が45度以下であり、好ましくは30度以下であり、さらに好ましくは20度以下であり、さらに好ましくは15度以下である。このように、側面2bの傾斜角度が小さいので、凹部2の底面2aは、胴部19側において収容部7の外周面にスムーズに繋がるようになっている。このような構成によれば、内袋14が胴部19側において外殻12に拘束されていない(つっぱりがない)ので、この部位において、内袋14が外殻12から離れやすくなっており、この部位を起点にして内袋14が外殻12からスムーズに離脱する。傾斜角度α1の下限は、特に規定されないが、例えば、傾斜角度α1が小さすぎると、凹部2の上下方向の長さが長くなりすぎるので、傾斜角度α1は、5度以上が好ましい。傾斜角度α1は、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
なお、凹部2の胴部19側には側面がなく、底面2aがそのまま収容部7の外周面に繋がるようにしてもよい。この場合でも、傾斜角度α1が小さい場合と同様に、底面2aが収容部7の外周面にスムーズに繋がる。但し、側面2bを設けずに底面2aを胴部19側に延長して底面2aを胴部19に交差させるようにすると、底面2aと胴部19が図3の位置20で示す位置に交差することになるので、凹部2が位置20まで延びることになり、凹部2の上下方向の長さが長くなりすぎて好ましくない場合がある。
図7(b)に示すように、外気導入孔15が設けられている位置での、底面2aに対する周方向側面2cの傾斜角度α2は、特に限定されないが、傾斜角度α1よりも大きいことが好ましく、好ましくは50度以上、さらに好ましくは60度以上であり、さらに好ましくは70度以上である。傾斜角度α2の上限は、特に規定されないが、例えば、85度である。傾斜角度α2は、具体的には例えば、50、55、60、65、70、75、80、85度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
図7(a)に示すように、底面2aに対する口部側側面2dの傾斜角度α3は、特に限定されないが、傾斜角度α1よりも大きいことが好ましく、好ましくは50度以上、さらに好ましくは60度以上であり、さらに好ましくは70度以上である。傾斜角度α3の上限は、特に規定されないが、例えば、85度である。傾斜角度α3は、具体的には例えば、50、55、60、65、70、75、80、85度であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
側面2cは、外気導入孔15が設けられている位置から胴部19側に向かって徐々に高くなり、境界18の近傍において最も高くなり、そこから、さらに胴部19に向かうと徐々に低くなるように構成されている。容器本体3をブロー成形で形成する際に、側面2cが高い位置ほどパリソンの伸びが大きくなり、その分だけ肉厚が薄くなる。
境界18に沿って凹部2に隣接する部位Aでの肉厚をT1とし、凹部2内の、境界18に沿った方向の中央の部位Bでの肉厚をT2とすると、部位Aでのブロー比が部位Bでのブロー比よりも大きいので、肉厚T2が肉厚T1よりも大きくなり、好ましくはT2/T1≧1.2となる。T2/T1は、好ましくは1.4以上であり、さらに好ましくは1.6以上である。この場合、部位Aでの肉厚が十分に薄くなるために、内袋14の凹部2の縁2fが折れ曲がりやすく、凹部2がそのままの形状を維持して内袋14がスムーズに収縮する。T2/T1の上限は特に規定されないが、例えば3である。T2/T1は、具体的には例えば、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2.第2実施形態
図8〜図10を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は第1実施形態に類似しており、境界18近傍での凹部2の形状が異なっている点が主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図8(b)に示すように、側面2b近傍が第1実施形態よりも膨らんだ形状になっており、その結果、図10に示すように、境界18での側面2cが第1実施形態よりも低く且つその傾斜角度が第1実施形態よりも緩やかになっている。このような構成によって本実施形態では、境界18に沿って凹部2に隣接する部位Aでの肉厚をT1と、凹部2内の、境界18に沿った方向の中央の部位Bでの肉厚をT2がほぼ同じになっている。つまり、T2/T1がほぼ1になっている。このため、部位Aでの肉厚が第1実施形態よりも厚くなり、内袋14の凹部2の縁2fが折れ曲がりにくくなっている。このような形状の場合、内袋14が収縮する際に部位Bが容器内側に向かって折れ曲がりやすい。そして、部位Bが内側に折れ曲がると、この部位にピンホール発生しやすく、且つ内袋14が外殻12からスムーズに離脱されにくくなる。このように、T2/T1がほぼ1であると上記問題が生じやすいので、第1実施形態のように、T2/T1≧1.2が好ましい。
1 :積層剥離容器
2 :弁収納凹部
2a :底面
2b :胴部側側面
2c :周方向側面
2d :口部側側面
2e :空気流通溝
2f :縁
3 :容器本体
4 :弁部材
7 :収容部
8a :軸部
8b :係止部
8c :蓋部
8d :流通路
9 :口部
9d :係合部
11 :外層
12 :外殻
13 :内層
14 :内袋
15 :外気導入孔
17 :肩部
18 :境界
19 :胴部
21 :中間空間
S :外部空間

Claims (9)

  1. 外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮する容器本体と、前記外殻と前記内袋の間の中間空間と前記容器本体の外部空間との間の空気の出入りを調節する弁部材を備える積層剥離容器であって、
    前記容器本体は、前記内容物を収容する収容部と、前記収容部から前記内容物を前記吐出する口部を備え、
    前記収容部は、柱状の胴部と、前記胴部と前記口部を繋ぐ肩部を備え、
    前記肩部に、前記弁部材を収納する弁収納凹部が設けられ、
    前記外殻と前記内袋の間の中間空間に外気を導入するための外気導入孔が前記弁収納凹部内に設けられ、
    前記弁部材は、前記外気導入孔に装着され、
    前記弁収納凹部は、底面と、前記底面の周方向の両側に設けられた周方向側面を備え
    前記弁収納凹部は、前記胴部側に側面が設けられないか、又は前記胴部側に設けられた胴部側側面の、前記底面に対する傾斜角度が45度以下になるように構成される、積層剥離容器。
  2. 前記弁収納凹部は、前記肩部から、前記胴部と前記肩部の境界にまで到達するように設けられる、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記境界に沿って前記弁収納凹部に隣接する部位での肉厚をT1とし、前記弁収納凹部内の、前記境界に沿った方向の中央の部位での肉厚をT2とすると、T2/T1≧1.2である、請求項2に記載の積層剥離容器。
  4. T2/T1≧1.3である、請求項3に記載の積層剥離容器。
  5. 前記外気導入孔が設けられている位置での、前記底面に対する前記周方向側面の傾斜角度は、前記底面に対する前記胴部側側面の傾斜角度よりも大きい、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の積層剥離容器。
  6. 前記底面に対する前記周方向側面の傾斜角度は50度以上である、請求項5に記載の積層剥離容器。
  7. 前記周方向側面の最も高い部位が、前記外気導入孔が設けられている位置よりも前記胴部側に設けられる、請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の積層剥離容器。
  8. 前記弁収納凹部は、略長方形状に設けられる、請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の積層剥離容器。
  9. 前記弁部材は、前記外気導入孔に挿通される軸部と、前記軸部の前記中間空間側に設けられ且つ前記軸部よりも断面積が大きい蓋部と、前記軸部の前記外部空間側に設けられ且つ前記弁部材が前記中間空間に入り込むことを防ぐ係止部を備える、請求項1〜請求項8の何れか1つに記載の積層剥離容器。
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