JP2015067291A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】、酸素バリア性の低下を抑制することができる積層剥離容器を提供する。
【解決手段】本発明によれば、外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、前記内層は、EVOH層と、前記EVOH層の容器外面側に設けられた外側バリア層と、前記EVOH層の容器内面側に設けられた内側バリア層とを備える、積層剥離容器が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、内容物の減少に伴って内層が外層から剥離し収縮する積層剥離容器に関する。
従来、内容物の減少に伴って内層が外層から剥離し収縮することによって容器の内部に空気が入り込むことを抑制する積層剥離容器が知られている(例えば、特許文献1)。
特許第3650175号公報
このような積層剥離容器として、外層の最内層がポリプロピレン層であり、内層の最外層がEVOH層であるものがある。このような層構成の採用により、EVOH層が優れた酸素バリア性が有していることに加えて、ポリプロピレン層とEVOH層の間の剥離性が優れているので、酸素バリア性に優れ且つ内層が容易に剥離して収縮する積層剥離容器が得られる。
しかし、本発明者が検討を行ったところ、積層剥離容器の使用環境によっては、酸素バリア性が低下して内容物が劣化してしまう場合があることに気が付いた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、酸素バリア性の低下を抑制することができる積層剥離容器を提供するものである。
本発明によれば、外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、前記内層は、EVOH層と、前記EVOH層の容器外面側に設けられた外側バリア層と、前記EVOH層の容器内面側に設けられた内側バリア層とを備える、積層剥離容器が提供される。
本発明者は鋭意検討を行ったところ、EVOH層は水蒸気に曝されると酸素バリア性が低下する場合があり、積層剥離容器においては内層が外層から剥離することによって、内層と外層の間に入り込んだ空気にEVOH層が曝されるために、積層剥離容器が高湿度環境で使用された場合にはEVOH層の酸素バリア性が低下してその結果、内容物が劣化してしまうことが分かった。
そして、EVOH層の両側にバリア層を設けることによってEVOH層の酸素バリア性の低下が抑制され、それによって内容物の劣化が抑制されることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記EVOH層は、酸素吸収剤を含有する。
好ましくは、前記外側バリア層の容器外面側に外側EVOH層をさらに備える。
(a)〜(b)は、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1の構成を示す断面図であり、(a)は、外層3と内層5が接触した状態を示し、(b)は、内層5が外層3から剥離した状態を示す。 本発明の第1実施形態の積層剥離容器1の内層5の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の積層剥離容器1の内層5の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1(a)〜(b)に示すように、本発明の第1実施形態の積層剥離容器1は、円筒状の胴部と底部とで構成される本体部1aと、内容物の充填及び排出を行うための口部1bとを備える。口部1bには、雄ネジ部1cが設けられている。雄ネジ部1cには、雌ねじを有するキャップやポンプなどが取り付けられる。
積層剥離容器1は、容器外面側の外層3と、容器内面側の内層5を備える。内層5で囲まれた収容空間7に内容物が充填される。図1(a)は、容器内に内容物が満充填されていて外層3と内層5が接触している状態を示し、図1(b)は、内容物が口部1bから排出されることによって内層5が外層3から剥離して収容空間7が収縮している状態を示す。外層3と内層5の間の空間9には、本体部1a又は口部1bの外層3に空気導入孔を設けて、この空気導入孔を通じて空気を導入することができる。尚、空気導入孔に逆止弁を設けて、空間9から外部に空気が排出されないようにしてもよい。
収容空間7からの内容物の排出は、マヨネーズや醤油などの内容物を収容する絞り出し容器のように外層3を押圧することにより、内層5が共に押しつぶされて口部1bから内容物を排出するようにしてもよく、雄ネジ部1cにポンプを取り付けて、ポンプを作動させることによって内容物を排出するようにしてもよい。また、空気導入孔に逆止弁が設けられている場合は、外層3を押しつぶしたときに、外層3と内層5との間の空気の内圧が上がることで、内層5を押しつぶして内容物を排出することもできる。
外層3と内層5の間の空間9に空気が入り込むと、内層5の最外層は、空気に曝されることになる。ここで、内層5の詳細構成を図2に示す。図2に示すように、内層5は、EVOH層5aと、EVOH層5aの容器外面側に設けられた外側バリア層5bと、EVOH層5aの容器内面側に設けられた内側バリア層5cと、内側バリア層5cの容器内面側に設けられた内面層5dを備える。外側バリア層5b及び内側バリア層5cは、EVOH層5aを覆うことによって、EVOH層5aと空気との接触を低減する機能を有するものであり、本実施形態では、EVOH層5aの両側にバリア層を設けることによって、EVOH層5aが空気と接触しないようになっている。これに対して、従来の積層剥離容器1では、EVOH層5aの容器外面側には外側バリア層5bが設けられておらず、外層3と内層5の間の空間9に入り込んだ空気がEVOH層5aに直接接触する構成になっていた。このため、積層剥離容器1が高湿度環境で使用された場合には、空気に含まれる水蒸気によってEVOH層5aが変性されて、その酸素バリア性が低下していた。本実施形態によれば、このような水蒸気によるEVOH層5aの変性が抑制可能である。
EVOH層5aは、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、エチレンと酢酸ビニル共重合物の加水分解により得られる。EVOH樹脂のエチレン含有量は、例えば25〜50mol%であり、酸素バリア性の観点から25〜35mol%が好ましい。
また、EVOH層5aは、酸素吸収剤を含有することが好ましい。酸素吸収剤をEVOH層5aに含有させることにより、EVOH層5aの酸素バリア性をさらに向上させることができる。本発明者らの実験によれば、EVOH層5aに酸素吸収剤を用いた場合、EVOH層5aが酸素吸収するときの反応によって臭気物質が発生するが、本実施形態のように、EVOH層5aの両側にバリア層を設けた場合には、この臭気物質の外部放出が抑制される。
外側バリア層5b及び内側バリア層5cは、EVOH層5aと空気との接触を阻害するものであればよく、例えば、ポリオレフィンからなる。また、ポリオレフィンのみではEVOH層5aと接着性が十分でない場合には、ポリオレフィンにカルボキシル基を導入した酸変性ポリオレフィン(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン)を添加してもよい。ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体及びその混合物などが挙げられる。外側バリア層5bの一例は、低密度ポリエチレンと酸変性ポリエチレンの混合物であり、内側バリア層5cの一例は、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、又は、低密度ポリエチレン又は直鎖状低密度ポリエチレンと、酸変性ポリエチレンの混合物などである。
尚、EVOH層5aとの接着性、及び、外層3との間の剥離性を考慮すると、外側バリア層5bとしてはエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましい。
内側バリア層5cの容器内面側には内面層5dが設けられる。内面層5dは、例えば、上述したポリオレフィンからなり、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。内側バリア層5cは、EVOH層5aと内面層5dの間の接着層としても機能する。
外層3は、例えば、上述したポリオレフィンからなり、ポリプロピレンが好ましい。本実施形態では、外層3は、1層構成であるが、外層3は、複数層構成であってもよい。例えば、リプロ層の両側をポリプロピレン層で挟んだ構成であってもよい。ここで、リプロ層とは、容器の成形時にでたバリをリサイクルして使用した層をいう。また、外層3は、復元性を有するように、内層3よりも肉厚に形成される。
本実施形態の積層剥離容器1の製造方法は、特に限定されず、例えば、製造すべき容器に対応する積層構造を備えた溶融状態の積層パリソンを押出し、この溶融状態の積層パリソンをブロー成形金型にセットし、ブロー成形法によって所望の容器形状に成形することによって得ることができる。なお、図1では、ピンチオフ部は図示していないが、容器の底部等に適宜設けられる。空気導入孔を形成する場合には、ブロー成形体を金型から取り出した後に、パンチやドリルなどによって形成することができる。
ブロー成形によって得られた積層剥離容器1にはそのまま内容物の充填を行ってもよく、内容物の充填前に予備剥離を行った後に内容物の充填を行ってもよい。本実施形態の積層剥離容器1においては、予備剥離は、例えば、外層3に設けられた空気導入孔から外層3と内層5との間に空気を注入する、又は、外層3と内層5の間の界面Pから外層3と内層5の間に空気を強制注入することによって行うことができる。容器口部の界面Pから空気を注入する方法においては、容器の成形時に容器口部の先端から更に延びるように筒状部を一体に形成する。その筒状部の一部を筒状部中心に向かって押しつぶすことにより、筒状部における内層を部分的に剥離させ、剥離させた部分に対応する外層に孔を開け、当該孔から空気を注入する。この際、筒状部の開口端の界面から注入した空気が外部に漏れないように、プラグなどを開口端に押し込んで、開口端における内層と外層を密着させることで開口端の界面を封止してもよい。この予備剥離工程が終わった後、容器に不要な筒状部を切断して図1に示す容器とする。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態は、第1実施形態に類似しているが、内層5の詳細構成が異なっている。以下、差異点を中心に説明を進める。
図3に示すように、本実施形態では、内層5は、第1実施形態の構成に加えて、外側バリア層5bの容器外面側に外側EVOH層5eを備える。
第1実施形態では、外側バリア層5bが内層5の最外層に位置しているので、外側バリア層5bとEVOH層5aとの間の接着性を高めるために外側バリア層5bに酸変性ポリオレフィンを含有させると、外側バリア層5bと外層3との間の接着性も高まってしまい、内層5が外層3から剥離しにくくなってしまうという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、外側バリア層5bの容器外面側に外側EVOH層5eを設けることによって、外側バリア層5bが外層3と接触しないようにして、内層5と外層3の間の剥離性を高めている。また、外側EVOH層5eは、EVOH層5aと同様にエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂からなる層であり、優れた酸素バリア性を有している。このため、外側EVOH層5eを設けることによって、EVOH層5aの劣化がさらに抑制される。外側EVOH層5eとEVOH層5aのエチレン含有量は同じであっても異なっていてもよい。例えば、EVOH層5aのエチレン含有量を外側EVOH層5eのエチレン含有量よりも低くすることによって、EVOH層5aの酸素バリア性を高くできるとともに、外層3との剥離性を高くすることができる。
1:積層剥離容器、3:外層、5:内層、7:収容空間、9:空間

Claims (3)

  1. 外層と内層とを備え、内容物の減少に伴って前記内層が前記外層から剥離し収縮する積層剥離容器であって、
    前記内層は、EVOH層と、前記EVOH層の容器外面側に設けられた外側バリア層と、前記EVOH層の容器内面側に設けられた内側バリア層とを備える、積層剥離容器。
  2. 前記EVOH層は、酸素吸収剤を含有する、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記外側バリア層の容器外面側に外側EVOH層をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の積層剥離容器。
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