JP2017195274A - 真空吸着装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆洗浄を行っても載置体が支持体から離脱しない真空吸着装置を提供する。【解決手段】真空吸着装置100は、対象物を吸着する吸着面11を上面に有し、多孔質体からなる載置体10と、載置体10の外周面12又は下面13の少なくとも一部と接合されて載置体10を支持し、多孔質体の気孔に連通する吸引孔26が形成され、緻密質体からなる支持体20とを備える。載置体10と支持体20とが接する接面が、吸着面11側から見たとき、載置体10の中心から外側に向けて下るように傾斜する部分、又は載置体10の外側から中心方向に或いは載置体10の中心から外側方向に突出する部分を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハ又はガラス基板などの対象物を真空吸着する装置及びその製造方法に関する。
従来の真空吸着装置は、例えば特許文献1を参照して、半導体ウエハ又はガラス基板などの対象物を支持する吸着面を上面に有する多孔質体からなる載置体と、多孔質体の気孔に連通する吸引孔が形成され、載置体の側周縁を取り囲むようにして載置体を支持する支持体とを備えている。載置体と支持体とは、ガラス、樹脂等からなる接着剤で固定されている。
また、特許文献2には、載置体がガラス含有セラミックスの多孔質体からなり、支持体がセラミックス緻密質体からなるものとして、これらの接合界面を隙間なく一体的に焼成することにより、接合強度を高めることが記載されている。
特開昭53−090871号公報 特開2005−22027号公報
真空吸着装置を長期に亘って使用すると、多孔質体の気孔が詰り、吸着力が低下する。そこで、下面側から水圧をかけて真空吸着装置を洗浄することがある。この洗浄は、逆洗浄と呼ばれる。
接着剤の接着強度は左程強くないので、従来の真空吸着装置においては、逆洗浄を行ったとき、載置体が支持体から離脱することがあった。
上記特許文献2に記載の技術は、接着剤を使用する場合と比較して接合強度は高められていたが、それでも、逆洗浄を行ったとき、載置体が支持体から離脱することがあった。
また、載置体の厚みが薄い場合、支持体と載置体との側面での接着面積が小さいため接着強度が高められず、逆洗浄を行ったときに載置体が支持体から離脱することも考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、逆洗浄を行っても載置体が支持体から離脱しない真空吸着装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の真空吸着装置は、対象物を吸着する吸着面を上面に有し、多孔質体からなる載置体と、前記載置体の外周面又は下面の少なくとも一部と接合されて前記載置体を支持し、前記多孔質体の気孔に連通する吸引孔が形成され、緻密質体からなる支持体とを備えた真空吸着装置であって、前記載置体と前記支持体とが接する接面が、前記吸着面側から見たとき、前記載置体の内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は前記載置体の外側から内側方向に若しくは前記載置体の内側から外側方向に突出する部分を有することを特徴とする。
本発明の真空吸着装置によれば、載置体と支持体とが接する接面が、載置体の内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は載置体の外側から内側方向に若しくは載置体の内側から外側方向に突出する部分を有する。そのため、これらの部分の存在により、逆洗浄を行っても、載置体が支持体から離脱するおそれを物理的に解消することが可能となる。なお、載置体の内側からとは、載置体の中心からと同じ意味である。
本発明の真空吸着装置において、前記支持体は、前記載置体を収容する第1の凹部と、前記載置体の下面と底面との間に空隙を有する第2の凹部と、前記第2の凹部の底面から上方に突出し、前記載置体の下面を支持する複数の凸部とを有することが好ましい。
この場合、載置体の下面と第2の凹部の底面との間に空隙を有する。この空隙を介して真空吸引することにより、対象物を全面に亘って均等に吸着することが可能となる。
本発明の真空吸着装置において、前記載置体は、前記接面よりも下方に位置する部分を有することが好ましい。
この場合、載置体は、支持体との接面よりも下方に位置する部分を有する。そのため、逆洗浄を行っても、載置体が支持体から離脱するおそれをさらに解消することが可能となる。
本発明の真空吸着装置の製造方法は、凹部、前記凹部と外部とを連通する吸引孔、及び、上側から見たとき、内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は外側から内側方向に若しくは内側から外側方向に突出する部分を内周面に有し、緻密質体からなる支持体を作製する工程と、セラミックス粉末及びガラス粉末を含むスラリーを調整する工程と、少なくとも吸引孔に消失材を充填する工程と、前記凹部に前記スラリーを充填したうえで焼成して、多孔質体を形成するとともに前記消失材を消失させる工程とを備えたことを特徴とする。
本発明の真空吸着装置の製造方法によれば、支持体の内周面が内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は外側から内側方向に若しくは内側から外側方向に突出する部分を有するので、この内周面と接する外周面を有する載置体が作製される。
よって、支持体の内周面と載置体の外周面との接面が、上側から見たとき、載置体の内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は載置体の外側から内側方向に或いは載置体の内側から外側方向に突出する部分を有する接面を備えた真空吸着装置を、接着剤などを使用せずに製造することができる。そして、これらの部分の存在により、逆洗浄を行っても、載置体が支持体から離脱するおそれを解消することが可能となる。
本発明の真空吸着装置の製造方法において、前記支持体は、さらに、前記凹部の底面から上方に突出する複数の凸部を有し、前記複数の凸部の間に消失材を充填した後に、前記凹部に前記スラリーを充填することが好ましい。
この場合、載置体の下面を支持する複数の凸部を有する真空吸着装置を、接着剤などを使用せずに製造することができる。そのため、載置体をさらに良好に支持することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る真空吸着装置の模式断面図。 本発明の第1の実施形態に係る真空吸着装置の製造方法を説明するための模式断面図。 第1の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。 第1の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。 第1の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。 第1の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。 第1の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。 本発明の第2の実施形態に係る真空吸着装置の模式断面図。 本発明の第2の実施形態に係る真空吸着装置の製造方法を説明するための一部拡大模式断面図。 第2の実施形態の変形に係る真空吸着装置の一部拡大模式断面図。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る真空吸着装置100について、図1を参照して説明する。
真空吸着装置100は、半導体ウエハ又はガラス基板などの対象物を吸着する吸着面11を上面に有する載置体10と、載置体10の外周面12と接合された内周面21を有し、載置体10を支持する支持体20とを備えている。載置体10の外周面12と支持体20の内周面21とを接合した面が接合面であり、本発明の接面に相当する。
載置体10は、例えば、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニアなどのセラミックス及びこれらセラミックスにガラスを含有させた焼結体からなる多孔質体である。
載置体10には、その吸着面11である上面から下面13にかけて連通する気孔が多数存在している。ただし、載置体10における過度の圧力損失及び吸着力の低下、機械的強度の低下、吸着面11の平坦度の悪化、ならびに、吸着面11の平坦性の低下などが回避される程度に、例えば、載置体10の開気孔率は20〜50%の範囲であり、平均気孔径は10μm〜80μmとなっている。
載置体10は、ここでは、全体として略円盤状であるが、形状はこれに限定されず、多角形盤状、楕円形盤状などであってもよい。載置体10の表面である吸着面11は、研磨加工により平坦に形成されている。載置体10の下面13も、平坦に形成されている。
支持体20は、例えば、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、ジルコニアなどからなるセラミックス焼結体からなる緻密質体である。支持体20は緻密質体であるため、真空吸着装置100の使用環境に必要な機械的強度が確保されている。載置体10及び支持体20は、同種のセラミックスからなることが好ましいが、これに限定されない。
支持体20は、ここでは、全体として第1の凹部22及び第2の凹部23を有する大略円盤形状であるが、形状はこれに限定されず、大略多角形盤状、大略楕円形盤状などであってもよい。第1の凹部22に、載置体10が収容される。第1の凹部22の下方に第2の凹部23が連続している。
第2の凹部23の底面には上方に突出する複数の凸部24が形成されており、凸部24の平坦な上端面に載置体10の下面13が支持され、載置体10の落ち込みが防止されている。凸部24は、載置体10の局所的な落ち込みが防止され、且つ、吸着面11の平面度が良好となるように、個数、大きさ、及び配置が設定される。凸部24は、ここでは、円柱形状であるが、これに限定されず、角柱形状、円錐形状、角錐形状、段差を有する形状などであってもよい。
第1の凹部22に収容された載置体10と支持体20の第2の凹部23の底面の間には空隙25が形成されている。そして、支持体20の第2の凹部23の底壁には、載置体10の気孔と外部とを連通する複数の吸引孔26が形成されている。
ただし、第2の凹部23、凸部24及び空隙25が存在せず、第1の凹部21の底面と載置体10の下面とが接触して、第1の凹部21の底壁に複数の吸引孔26が形成されていてもよい。
支持体20は、第1の凹部22の外周を取り囲む側周壁27を備えている。本実施形態では、側周壁27の内周面は、その全周に亘って、吸着面11側から見たとき、内側(中心側)から外周面側に向って下るように傾斜するテーパ面となっている。
そして、載置体10の外周面12と支持体20の内周面21との接合面は、実質的に隙間がないように形成されている。このように、載置体10は、接合面よりも下方に位置する部分を有している。
なお、載置体10の上面である吸着面11と支持体20の上端面である側周壁27の上端面とは、ここでは面一であるが、面一でなくてもよい。
支持体20の吸引孔26には図示しない真空ポンプ等の真空吸引装置(図示略)が接続されている。この真空吸引装置を動作させることにより、載置体10の開気孔を通じて吸着面11に載置された対象物に対して吸引力が作用する。これにより、半導体ウエハ等の対象物が真空吸着装置100により吸着保持される。
本実施形態の真空吸着装置100によれば、載置体10と支持体20との接面は、吸着面11側から見たとき、内側から外側方向に下るように傾斜する部分を有している。この部分の存在により、逆洗浄を行っても、載置体10が支持体20から離脱するおそれを物理的に解消することが可能となる。
(真空吸着装置の製造方法)
次に、真空吸着装置100の製造方法の一実施形態について図2も参照して説明する。
まず、支持体20を形成する緻密質体の原料粉末であるアルミナ粉末、窒化珪素粉末、炭化珪素粉末、ジルコニア粉末などからなるセラミックス粉末に、焼結助剤、添加剤、バインダー、分散剤等を添加したものを攪拌混合してスラリーを得る。
そして、このスラリーを用いて、公知の成形法で成形した後、焼結して、セラミックス焼結体を得る。焼結方法は、常圧焼結、ホットプレス法(熱間加圧法)、反応焼結などの公知の方法を用いればよい。このセラミックス焼結体に対して第1の凹部22、第2の凹部23、凸部24、吸引孔26及び側周壁27が形成されるように切削加工を行い、支持体20を作製する。
ここで、側周壁27は、吸着面11側から見たとき、中心から外周面側に向って下るように第1の凹部22の内周面21は傾斜している。
次に、載置体10を形成する多孔質体の原料粉末であるアルミナ粉末、窒化珪素粉末、炭化珪素粉末、ジルコニア粉末などからなるセラミックス粉末及びガラス粉末に、水又はアルコールを加えて混合してスラリーを調整する。原料の混合は、ボールミル、ミキサー等、公知の方法を適用することができる。ここで、水又はアルコール量は特に限定されない。セラミックス粉末の粒度、ガラス粉末の添加量を考慮し所望の流動性が得られるよう水又はアルコールの添加量を調整する。
そして、支持体20の吸引孔26及び空隙25となる第2の凹部23の部分にろう、樹脂などからなる消失材31を充填したうえで、前記スラリーを支持体20の第1の凹部22に充填する。充填の際、必要に応じて、残留気泡を除去するための真空脱泡、充填を高めるための振動を加えることが好ましい。
次に、スラリーを充填した支持体20を十分に乾燥させた後、ガラスの軟化点以上の温度で焼成する。この際、焼成温度がガラスの軟化点より低いと十分に一体化できないが、
反対に焼成温度が高すぎると変形や収縮を起こすため、できるだけ低温で焼成することが
望ましい。この焼成時に、消失材31は消失する。
このような製造方法によれば、載置体10を支持体20とを別個に製造するのではなく、一体的に形成することができ、載置体10の外周面12と支持体20の内周面21との接合面をテーパ面にすることができる。そして、載置体10と支持体20の接合に接着剤を使用する必要がないので、接合強度は良好となる。
なお、真空吸着装置100の製造方法は、上述した方法に限定されない。例えば、載置体10用のスラリーを図示しない載置体10用の型に充填したうえで焼成して、載置体10を形成してもよい。そして、支持体20を上下方向又は左右方向に複数に分割しておき、載置体10をこの分割した支持体20で挟み込んで、接着剤などで固定すればよい。
(第1の実施形態の変形例)
上述した実施形態では、接合面12,21は、その全周に亘って、吸着面11側から見たとき、内側から外周面側に向って下るように傾斜するテーパ面となっている。しかし、載置体10が支持体20よりも下方に位置する部分を有していれば、接合面12,21の形状はこれに限定されない。
例えば、図示しないが、接合面12,21は、その全周の一部の1又は複数の範囲の亘ってのみ、内側から外周面側に向って下るように傾斜するテーパ面となっていてもよい。
また、例えば、図3に示すように、その全周に亘って、若しくはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、接合面12,21の一部が、内側から外周面側に向って下るように傾斜するテーパ面となっていてもよい。
また、図4に示すように、側周壁27の内周面の一部に、その全周に亘って、若しくはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、載置体10の外側から内側方向に向って突出する突起28が形成されていてもよい。このような突起28は、図4に示すように、側周壁27に内周面の上下方向の中間部に形成されているものに限定されず、図示しないが、側周壁27に内周面の上端部に形成されているものであってもよい。また、図示しないが、その全周に亘って、或いはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、側周壁27に内周面の中間部及び上端部に複数個形成されているものであってもよい。
なお、この場合も、載置体10と支持体20との接合面12,21の下側半分は、載置体10の内側から外側方向に下るように傾斜しており、接合面12,21は外側に内側方向に下るように傾斜する部分を有している。
また、図5に示すように、側周壁27の内周面の一部に、その全周に亘って、若しくはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、外側方向に窪んだ凹部29が形成されていてもよい。このような凹部29は、図5に示すように、側周壁27に内周面の上下方向の中間部に形成されているものに限定されず、図示しないが、側周壁27に内周面の何れかの部分に形成されていればよい。
また、図示しないが、側周壁27の全周に亘って、若しくはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、内周面の何れかの部分に凹部29が1又は複数個形成されていてもよい。
なお、この場合、載置体10と支持体20との接合面12,21は、載置体10の内側から外側方向に向って突出部分を有することになる。そして、この場合も、載置体10と支持体20との接合面12,21の上側半分は、載置体10の内側から外側方向に下るように傾斜しており、接合面12,21は内側から外側方向に下るように傾斜する部分を有している。
また、図6に示すように、側周壁27の上端面に、その全周に亘って、若しくはその全周の一部の1又は複数の範囲に亘って、載置体10の外周側から内側方向に向って突出して、載置体10の上面とその上面が面一となる爪部41が形成されていてもよい。
また、図7に示すように、第1の凹部22の深さよりも載置体10の厚さが厚くてもよい。この場合、第1の凹部22の上面から上方に飛び出た載置体10の外周面には、シール処理等を行って、リークを防止することが好ましい。
上述した実施形態では、載置体10の外周面12は、支持体20の内周面21と実質的に隙間がないように形成されている。しかし、図示しないが、真空抜けが生じない程度の範囲に亘って接合面12,21が存在していれば、載置体10の外周面12と支持体20の内周面21の間に隙間が存在してもよい。
また、載置体10は全体に亘って多孔質体から形成される場合について説明した。しかし、図示しないが、載置体10の内部に1又は複数の環状の緻密質体からなる部分を設けてもよい。この場合、小径の対象物を吸着するとき、環状の緻密質体で囲まれた部分だけにおいて吸着することができる。これにより、大きさの異なる対象物を好適に吸着することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る真空吸着装置100Aについて図8を参照して、説明する。真空吸着装置100Aは、上述した第1の実施形態に係る真空吸着装置100と類似するので、相違点についてのみ説明する。
載置体10Aの下面13Aには、凹部14が形成されている。そして、支持体20Aの複数の凸部24のうち、少なくとも1つの凸部24Aに凹部14の内周面と接触する外周面を有する突起42が形成されている。
本実施形態では、凹部14の内周面は、その全周に亘って、吸着面11側から見て、外周面側から凸部24の中心方向に傾斜するテーパ面となっている。そして、突起42の外周面は、凹部14の内周面と実質的に隙間がないように形成されている。これにより、載置体10は、凸部24Aの突起42よりも下方に位置する部分を有している。そのため、この部分の存在により、逆洗浄を行っても、載置体10Aが支持体20Aから離脱するおそれをさらに物理的に解消することが可能となる。
このような真空吸着装置100Aを製造する場合、図9を参照して、支持体20Aは第2の凹部23の底面に、上方に突出した凸部24Aを備えたものとし、凸部24Aの間に消失材31を充填した後、第1の凹部22に載置体10を形成するためのスラリーを充填すればよい。
また、図10に示すように、載置体10Aの下面13Bには、円柱状に窪み内周面に微小な凹凸を有する凹部14Aが形成されており、支持体20Bの複数の凸部24のうち、少なくとも1つの凸部24Bに凹部14Aの内周面の凹凸に対応した凹凸を有する外周面を有する略円柱状の先端部43を有していてもよい。
この場合、載置体10Aの凹部14Aと支持体20Bの先端部43とが接する接面には、微小であるが、吸着面11側から見て、載置体10Aの外側から中心方向に下るように傾斜する部分、又は載置体10Aの中心から外側方向に若しくは載置体10Aの外側から中心方向に突出する部分を有することになる。これにより、逆洗浄を行っても、載置体10Aが支持体20Bから離脱するおそれが物理的に解消する効果を補助的に図ることが可能となる。
なお、凹部14と凸部24Aとの接触面がテーパ面である場合について説明したが、これに限定されない。例えば、上述した第1の実施形態の変形例の欄で説明したように変形してもよい。
10,10A…載置体、 11…上面、吸着面、 12…外周面(接合面、接面)、 13,13A,13B…下面、 14,14A…凹部、 20,20A,20B…支持体、 21…内周面(接合面、接面)、 22…第1の凹部(凹部)、 23…第2の凹部(凹部)、 24,24A…凸部、 25…空隙、 26…吸引孔、 27…側周壁、 28…突起、 29…凹部、 31…消失材、 41…爪部、 42…突起、 43…先端部、 100,100A…真空吸着装置。

Claims (5)

  1. 対象物を吸着する吸着面を上面に有し、多孔質体からなる載置体と、
    前記載置体の外周面又は下面の少なくとも一部と接合されて前記載置体を支持し、前記多孔質体の気孔に連通する吸引孔が形成され、緻密質体からなる支持体とを備えた真空吸着装置であって、
    前記載置体と前記支持体とが接する接面が、前記吸着面側から見たとき、前記載置体の内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は前記載置体の外側から内側方向に若しくは前記載置体の内側から外側方向に突出する部分を有することを特徴とする真空吸着装置。
  2. 前記支持体は、前記載置体を収容する第1の凹部と、前記載置体の下面と底面との間に空隙を有する第2の凹部と、前記第2の凹部の底面から上方に突出し、前記載置体の下面を支持する複数の凸部とを有することを特徴とする請求項1に記載の真空吸着装置。
  3. 前記載置体は、前記接面よりも下方に位置する部分を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の真空吸着装置。
  4. 凹部、前記凹部と外部とを連通する吸引孔、及び、上側から見たとき、内側から外側方向に下るように傾斜する部分、又は外側から内側方向に若しくは内側から外側方向に突出する部分を内周面に有し、緻密質体からなる支持体を作製する工程と、
    セラミックス粉末及びガラス粉末を含むスラリーを調整する工程と、
    少なくとも吸引孔に消失材を充填する工程と、
    前記凹部に前記スラリーを充填したうえで焼成して、多孔質体を形成するとともに前記消失材を消失させる工程とを備えたことを特徴とする真空吸着装置の製造方法。
  5. 前記支持体は、さらに、前記凹部の底面から上方に突出する複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部の間に消失材を充填した後に、前記凹部に前記スラリーを充填することを特徴とする請求項4に記載の真空吸着装置の製造方法。
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