JP2017192162A - バンド連結具および電線束間連結構造 - Google Patents

バンド連結具および電線束間連結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017192162A
JP2017192162A JP2016078608A JP2016078608A JP2017192162A JP 2017192162 A JP2017192162 A JP 2017192162A JP 2016078608 A JP2016078608 A JP 2016078608A JP 2016078608 A JP2016078608 A JP 2016078608A JP 2017192162 A JP2017192162 A JP 2017192162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
main body
anchor
wire bundle
clip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016078608A
Other languages
English (en)
Inventor
孝敏 矢嶋
Takatoshi Yajima
孝敏 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016078608A priority Critical patent/JP2017192162A/ja
Publication of JP2017192162A publication Critical patent/JP2017192162A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】電線束への装着が容易で、装着後に折り返された電線束の対向位置に装着された連結具と安定的に連結可能であり、ワイヤハーネスを短くする長さ調整作業が容易に行えるバンド連結具および電線束間連結構造を提供すること。
【解決手段】バンド連結具10は、電線束WBを一巻きするバンド部12と、バンド部12の基端12aを一体に支持し、先端部12bを固定するバンド固定部13を有するバンド本体部11と、バンド本体部11に一体に設けられたアンカー用連結部14と、を備え、アンカー用連結部14は、一面部15cがバンド固定部13と一体である角筒形状または箱型形状の連結部本体15と、連結部本体15のバンド固定部13と連結した面部15cとは反対側の面部15dに形成されたアンカー用取付孔16と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に配索されるワイヤハーネスが長い配索経路と短い配索経路とに兼用されるように余長部を一纏め状態とし、設定されている長さよりも短く調整する際に用いるバンド連結具およびこれを用いた電線束間連結構造に関する。
従来、例えば、同一車種でも、オプション品としてのフォグランプを車両に装備しないで購入する場合と、フォグランプを車両に装備して購入する場合とがあって、フォグランプへの給電線としてのワイヤハーネスは、フォグランプが無い場合には短い配索経路となり、フォグランプを装着する場合には長い配索経路となる。
上記のような条件下で用意されるワイヤハーネスは、長いものと短いものとの2本ではなく、長い配索経路と短い配索経路のいずれにも良好な長さで適用可能な1本のワイヤハーネスが用意されている。すなわち、1つのワイヤハーネスの長さを長い配索経路に適用するように設定して出荷し、フォグランプをオプション装備する車両についてはその長さのままで配索し(図8参照)、フォグランプをオプション装備しない車両では余長部を一纏めにして目的とする長さに短縮したうえで配索するようにしている(図8参照)。
図8に示すように、ワイヤハーネス30は、幹線31と、幹線31に被されたコルゲートチューブ32,33と、幹線31の両端に設けられたコネクタ34,35と、幹線31の中途に取り付けられ、車体パネルの取付孔に係止されるクリップバンド本体部36と、幹線31から分岐する支線37と、支線37に被されたコルゲートチューブ38と、支線37の末端に設けられたコネクタ39と、を有する。
フォグランプをオプション装備する車両にあっては、コネクタ34とコネクタ35との配索経路が長いため、出荷時の長さのものをそのまま使用する。これに対し、フォグランプをオプション装着しない車両にあっては、コネクタ34とコネクタ35との配索経路が短く、幹線31に余長部が生ずるので、出荷時の長さのものを折り返して所要中程でUターン部40を作り、オプションテープTを巻いて、余長を吸収している。
特許文献1に開示されたワイヤハーネスは、2つの電線束近接部を重ならない状態に距離を保って連結する連結手段が提案されている。このワイヤハーネスは、連結手段として、外側筒部と平板状の固定部とを有し、固定部をテープ巻きにより固定される第一保持具と、外側筒部にスライド可能に嵌合される内側筒部と舌片とを有し、舌片がテープ巻きにより固定される第二保持具と、を備えている。このワイヤハーネスは、第一保持具と第二保持具によって、環状の余長部が形成されている。外側筒部と内側筒部とを相対スライドしてループ径を変えることにより、大きくなる余長を吸収し、または余長部を小さくしている。なお、特許文献1に開示されたワイヤハーネスは、本願発明とは関連しない。
特開平11−11231号公報
しかしながら、図8に示すワイヤハーネス30は、Uターン部40を作ってワイヤハーネス30を短い配索経路で配索する場合において、予期せぬテンションがUターン部40を束ねているオプションテープTに作用すると、オプションテープTが切断してしまい、製品上の品質低下を招くことがあるという問題があった。
また、図8に示すワイヤハーネス30は、Uターン部40を形成するためには、Uターン部40の両側位置を手で掴んで折り曲げ、折り曲げた状態を維持したままさらにオプションテープTを巻き付ける必要があり、ワイヤハーネス30を短くする長さ調整作業が煩雑になるという問題点があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、電線束への装着が容易で、装着後に折り返された電線束の対向位置に装着された連結具と安定的に連結可能であり、ワイヤハーネスを短くする長さ調整作業が容易に行えるバンド連結具および電線束間連結構造を提供することを目的とする。
本願第1の発明に係るバンド連結具は、上記課題を解決するため、電線束を一巻きするバンド部と、前記バンド部の基端を一体に支持し、前記バンド部の先端部を固定するバンド固定部を有するバンド本体部と、前記バンド本体部に一体に設けられたアンカー用連結部と、を備え、前記アンカー用連結部は、一面部が前記バンド固定部と一体である角筒形状または箱型形状の連結部本体と、前記連結部本体の前記バンド固定部と連結した前記一面部とは反対側の他の面部に形成されたアンカー用取付孔と、を有する構成である。
本願第2の発明に係るバンド連結具は、上記課題を解決するため、電線束を一巻きするバンド部を有するバンド本体と、前記バンド本体と係合されたアンカー用連結部材と、を備え、前記アンカー用連結部材は、角筒形状または箱型形状の連結部本体と、前記連結部本体の一面部より設けられ、前記バンド本体の前記バンド部を挿通させる挿通孔を有する係止凸部と、前記連結部本体の前記一面部とは反対側の他の一面部に形成されたアンカー用取付孔と、を有する構成である。
本願第1および第2の発明に係るバンド連結具によれば、電線束をバンド部で一巻きすることにより電線束の所要位置に容易に装着でき、装着後に折り返された電線束の対向位置に装着された連結具のアンカーのアンカー用取付孔への嵌合を受け入れて電線束間を安定的に連結できる。
本願第3の発明に係る電線束間連結構造は、上記課題を解決するため、電線束と、前記電線束を一巻きするバンド部を有するバンド本体部、およびクリップ部を有するバンドクリップと、本願第1または第2の発明に係るバンド連結具と、を備え、前記バンド連結具の前記バンド本体部または前記バンド本体が前記電線束を結束するとともに、前記バンドクリップが前記バンド本体部または前記バンド本体により結束された位置から所要離間した位置で前記電線束を結束し、前記電線束の前記バンドクリップおよび前記バンド連結具間を折り返した状態で、前記バンドクリップのアンカーが、前記アンカー用連結部または前記アンカー用連結部材の前記アンカー用取付孔に係合している構成である。
この構成により、本願第3の発明に係る電線束間連結構造では、電線束の所要離間した位置をバンド連結具とバンドクリップで結束し、電線束を折り返した状態にしてバンドクリップのアンカーをバンド連結具のアンカー用取付孔に嵌合させることで電線束の電線束間を連結し、折り返した部分の長さに応じてワイヤハーネスの長さを短くすることができる。よって、フォグランプ等のオプション品を装備しない車両に配策するワイヤハーネスを短い長さに調整する作業の作業性を向上させることができる。
また、本願第3の発明に係る電線束間連結構造では、電線束間をバンド連結具とバンドクリップとで連結するため、電線束を短い配索経路に配索する際に、電線束に予期せぬテンションが加わった場合でも、従来のオプションテープで電線束の余長部を束ねる場合に比べて引き裂き難くすることが、ワイヤハーネスの製品上の品質低下を回避することができる。
本願第4の発明に係る電線束間連結構造は、上記課題を解決するため、電線束と、異なる位置でそれぞれ前記電線束を一巻きするバンド部を有するバンド本体部、およびクリップ部を有する第1および第2のバンドクリップと、アンカー用連結部材と、を備え、前記アンカー用連結部材は、角筒形状または箱型形状の連結部本体と、前記連結部本体の一面部、および前記一面部と反対側の他の一面部にそれぞれ形成された第1および第2のアンカー用取付孔と、を有し、前記第1および第2のバンドクリップが前記電線束をそれぞれ所要離間した位置で結束するとともに、前記電線束の前記第1および第2のバンドクリップ間を折り返した状態で、前記第1および第2のバンドクリップのアンカーが、前記第1および第2のアンカー用取付孔にそれぞれ係合している構成である。
この構成により、本願第4の発明に係る電線束間連結構造では、本願第3の発明に係る電線束間連結構造と同等の作用効果を奏する。加えて、本願第4の発明に係る電線束間連結構造では、バンド本体部を有しないアンカー用連結部材を用いるため、より簡易な構成とすることができる。
本発明によれば、電線束への装着が容易で、装着後に折り返された電線束の対向位置に装着された連結具と安定的に連結可能であり、ワイヤハーネスを短くする長さ調整作業が容易に行えるバンド連結具および電線束間連結構造を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るバンド連結具の電線束への取付態様を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバンド連結具の電線束への取付態様を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバンド連結具による電線束間連結構造を示す斜視図である。 図3におけるB−B線による要部部分断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバンド連結具の電線束への取付態様を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバンド連結具の使用状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るバンド連結具による電線束間連結構造を示す正面図である。 従来例の長い配索経路と短い配索経路とに兼用して車両に配索されるワイヤハーネスに係り、余長部を纏めて短い配索経路に適用される形態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るバンド連結具および電線束間連結構造について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1および図2は本実施の形態に係るバンド連結具10を示し、図3および図4は本実施の形態に係る電線束間連結構造を示している。
図1に示すように、本実施の形態では、バンド連結具10とバンドクリップ20を電線束WBの所要離間した位置をそれぞれ結束する状態に取り付け、図3に示すように、電線束WBのバンド連結具10とバンドクリップ20間を折り返した状態でバンド連結具10およびバンドクリップ20を連結することによりワイヤハーネス1の長さ調整を行う。このように、ワイヤハーネス1は、複数の電線W1を例えば絶縁テープで一纏めに束ねた電線束WBと、バンド連結具10と、バンドクリップ20と、を有している。ワイヤハーネス1は、バンド連結具10およびバンドクリップ20と、電線束WBにコルゲートチューブ等を被せたものから構成されていてもよい。
図2は、図1におけるA−A線による断面の構造を示している。図1および図2に示すように、バンド連結具10は、バンド本体部11と、アンカー用連結部14と、を有する。バンド本体部11およびアンカー用連結部14は、例えば、ポリプロピレン(P.P)あるいはポリアミド(P.A)からなる一体形状の成形体で構成される。
バンド本体部11は、電線束WBを一巻きするバンド部12と、バンド部12の基端12aを一体に支持し、バンド部12の先端部12bを固定するバンド固定部13を有する。バンド固定部13には、バンド部12を挿通する挿通孔13aが形成される。
アンカー用連結部14は、一面部15cがバンド固定部13と一体である角筒形状の連結部本体15と、連結部本体15のバンド固定部13と連結した面部15cとは反対側の面部15dに形成されたアンカー用取付孔16と、を有する。連結部本体15は、角筒形状に限らず、箱型形状であってもよい。
バンドクリップ20は、例えば、バンド本体部21と、クリップ部25と、有する。バンド本体部21およびクリップ部25は、例えば、P.PあるいはP.Aからなる一体形状の成形体で構成してもよい。
バンド本体部21は、電線束WBを一巻きするバンド部22と、バンド部22を固定するバンド固定部23と、を有する。クリップ部25は、支持板部26より延在された軸部27と、軸部27の先端より折り返して延在するアンカー28と、を有する。アンカー28は、アンカー用連結部14のアンカー用取付孔16に嵌合可能な構造であり、アンカー用取付孔16の周縁部に係止する係止段部28aを有している。
上述したように、本実施の形態に係るバンド連結具10(図2参照)は、電線束WBを一巻きするバンド部12と、バンド部12の基端12aを一体に支持し、バンド部12の先端部12bを固定するバンド固定部13を有するバンド本体部11と、バンド本体部11に一体に設けられたアンカー用連結部14と、を備え、アンカー用連結部14は、一面部15cがバンド固定部13と一体である角筒形状または箱型形状の連結部本体15と、連結部本体15のバンド固定部13と連結した一面部とは反対側の一面部15dに形成されたアンカー用取付孔16と、を有する構成である。
この構成により、バンド連結具10は、バンド部12で電線束WBを一巻きすることにより電線束WBの所要位置に容易に装着できる。また、バンド連結具10は、電線束WBへ装着後、折り返された電線束WBの対向位置に装着された連結具であるバンドクリップ20のアンカー28のアンカー用取付孔16に対する嵌合を受け入れて電線束WB間を安定的に連結することができる。
次に、バンド連結具10とバンドクリップ20を用いた電線束間連結構造について図3および図4を参照して説明する。この説明では、ワイヤハーネス1が長さ調整されていない状態、つまり、電線束WB間が連結されていない状態でバンド連結具10およびバンドクリップ20とともに出荷され、出荷先で、バンド連結具10およびバンドクリップ20を用いて電線束間連結構造を組み立てることを前提としている。
上記前提において、出荷先では、例えば、フォグランプをオプション装備しない車両を対象に、フォグランプを装着しない場合のワイヤハーネス1の配索対象回路間の距離に合わせて、ワイヤハーネス1を短い長さに調整して配策することになる。
この場合、例えば、図1に示すように、電線束WBの所要位置にバンド連結具10とバンドクリップ20を配置し、それぞれ、電線束WBを結束させる。その際、バンド連結具10とバンドクリップ20の間隔は、ワイヤハーネス1の所望とする長さが短いほど広くする必要がある。
次に、バンド連結具10とバンドクリップ20によって、所要離間した位置が結束された電線束WBを、例えば、図3に示すように、バンドクリップ20のアンカー28が、バンド連結具10のアンカー用取付孔16に対向するようにU字形状に折り返す。
この状態から、電線束WBをさらに折り曲げつつバンドクリップ20のアンカー28をバンド連結具10のアンカー用取付孔16に嵌合させる。このとき、図4に示すように、バンドクリップ20のアンカー28は、先端部分がアンカー用取付孔16を通り抜け、後端部分においてアンカー用取付孔16の周縁部にアンカー28の係止段差28aが係止される。これにより、バンド連結具10とバンドクリップ20とが、U字形状に折り返された状態の電線束WB間を連結する電線束間連結構造が完成する(図3、図4参照)。
図3および図4に示すように、本実施の形態に係る電線束間連結構造は、電線束WBと、電線束WBを一巻きするバンド部22を有するバンド本体部21およびクリップ部25を有するバンドクリップ20と、バンド連結具10と、を備え、バンド連結具10のバンド本体部11が電線束WBを結束するとともに、バンドクリップ20がバンド本体部11により結束された位置から所要離間した位置で電線束WBを結束し、電線束WBのバンドクリップ20およびバンド連結具10間を折り返した状態で、バンドクリップ25のアンカー28が、アンカー用連結部14のアンカー用取付孔16に係合している。
この構成により、本実施の形態に係る電線束間連結構造では、電線束WBの所要離間した位置をバンド連結具10とバンドクリップ20で結束し、U字形状に折り返した状態にしてバンドクリップ20のアンカー28をバンド連結具10のアンカー用取付孔16に嵌合させるだけで電線束WB間を連結し、折り返した部分の長さに応じてワイヤハーネス1の長さを短くすることができる。これにより、本実施の形態では、フォグランプ等のオプション電装品を搭載しない車両に配策するワイヤハーネス1を短い長さに調整する際の作業性が向上する。
また、本実施の形態に係る電線束間連結構造では、電線束WB間をバンド連結具10とバンドクリップ20とによって連結するため、ワイヤハーネス1を短い配索経路に配索する際に、電線束WB間に予期せぬテンションが加わり、該テンションがアンカー28とアンカー用取付孔16間を引き裂くように作用しても、従来のオプションテープでワイヤハーネス1の余長部を束ねる場合に比べて引き裂け難くすることができ、ワイヤハーネス1としての製品上の品質低下を回避することができる。
また、本実施の形態に係る電線束間連結構造では、既存のバンドクリップ20を利用することができ、バンド連結具10さえ用意すればワイヤハーネス1の長さ調整を行うことができ、コストも抑制できる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係るバンド連結具10Aについて図5を参照して説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に第1の実施の形態と相違する構成を中心に説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係るバンド連結具10Aは、ワイヤハーネス1Aの長さ調整に用いるもので、アンカー用連結部材14Aと、アンカー用連結部材14Aとは別体のバンド本体18を有している。アンカー用連結部材14Aは、角筒形状の連結部本体15Aと、連結部本体15Aの一面部15cより設けられ、バンド本体18のバンド部19を挿通させる挿通孔17Aを有する係止凸部17と、連結部本体15Aの一面部15cと反対側の他の一面部15dに形成されたアンカー用取付孔16と、を有する。
バンド本体18は、電線束WBを一巻きするバンド部19と、バンド部19の基端19aを一体に支持し、バンド部19の先端部19bを固定するバンド固定部19cと、を有する。
バンド連結具10Aにおいて、アンカー用連結部材14Aは、挿通孔17Aにバンド部19が挿通されることによりバンド本体18と係合している。バンド本体18は、バンド部19により電線束WBを一巻きすることにより電線束WBの任意の位置を結束する。
このように、本実施の形態に係るバンド連結具10Aは、電線束WBを一巻きするバンド部19と、バンド部19の基端19aを一体に支持し、バンド部19の先端部19bを固定するバンド固定部19cと、を有するバンド本体18と、バンド本体18と係合されたアンカー用連結部材14Aと、を備え、アンカー用連結部材14Aは、角筒形状または箱型形状の連結部本体15Aと、連結部本体15Aの一面部15cより設けられ、バンド本体18のバンド部19を挿通させる挿通孔17Aを有する係止凸部17と、連結部本体15Aの一面部15cとは反対側の他の一面部15dに形成されたアンカー用取付孔16と、を有する構成である。
バンド連結具10Aは、第1の実施の形態に係るバンド連結具10と同様の使い方ができる。バンド連結具10Aの使用例について図1を援用して説明する。バンド連結具10Aは、図1において、バンド連結具10に換えて、電線束WBの所定の位置にバンド部19によって取り付けることができる。図5は、この状態における図1のA−A線による断面の構成を例示したものである。
バンド連結具10Aは、バンド連結具10に換えて電線束WBを結束するように取り付けられた後(図1参照)、電線束WBのバンド部結束具10Aに対して所要離間した位置を結束しているバンドクリップ20と協働して電線束間連結構造を形成することができる。
本実施の形態に係る電線束間連結構造について図3および図4を援用して説明する。本実施の形態に係る電線束間連結構造は、図3および図4において、バンド連結具10を図5に示すバンド連結具10Aに交換することにより実現される。
この場合、図3および図4において、バンド連結具10に換わって装着された本実施の形態に係るバンド連結具10Aは、バンド本体18のバンド部19によって電線束WBを結束する。他方、バンドクリップ20はバンド本体18のバンド部19によって結束された位置から所要離間した位置で電線束WBを結束する。その後、電線束WBのバンドクリップ20およびバンド連結具10A間を折り返した状態で、バンドクリップ25のアンカー28が、アンカー用連結部材14Aの連結部本体15Aのアンカー用取付孔16に係合することにより上記電線束間連結構造が形成される。この電線束間連結構造により、電線束WBを折り返した長さ分、ワイヤハーネス1Aの長さを短く調整できる。
本実施の形態に係るバンド連結具10Aおよびこれを用いた電線束間連結構造によれば、第1の実施の形態に係るアンカー用連結部14が一体のバンド連結具10に換えてアンカー用連結部材14Aとバンド本体部18が別体のバンド連結具10Aを用いることで第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係るアンカー用連結部材10Bを用いた電線束間連結構造について図6、図7を参照して説明する。第3の実施の形態においては、第1および第2の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に第1および第2の実施の形態と相違する構成を中心に説明する。
図6に示すように、本実施の形態では、ワイヤハーネス1Bの長さ調整を行うために、電線束WBの所要離間した2箇所の位置をそれぞれ結束する第1のバンドクリップ20Aおよび第2のバンドクリップ20Aと、第1および第2のバンドクリップ20A,20Aと別体で設けられるアンカー用連結部材10Bを用いる。
アンカー用連結部材10Bは、角筒形状の連結部本体15Bと、連結部本体15Bの一面部15e、および一面部15eと反対側の他の面部15fにそれぞれ形成された第1および第2のアンカー用取付孔16A,16Bと、を有する。第1および第2のアンカー用取付孔16A,16Bは、図6における上下方向、つまり、図7に示す電線束間連結構造におけるワイヤハーネス1Bの長さ方向に所定距離オフセットした位置に設けられる。第1および第2のバンドクリップ20A,20Aは、それぞれ、第1および第2の実施の形態におけるバンドクリップ20(図1、図3および図4参照)と同様のものである。
なお、図6、図7の例では、アンカー用連結部材10Bの連結部本体15Bを角筒形状のものとしているが、連結部本体15Bの形状は箱型形状であってもよい。
本実施の形態に係る電線束間連結構造(図7参照)とするためには、まず、図6に示すように、アンカー用連結部材10Bを用意し、かつ、電線束WBの所要離間した二箇所を第1および第2のバンドクリップ20A,20Aで結束する。
その後、電線束WBを第1および第2のバンドクリップ20A,20A間がU字形状になるように折り返す。具体的には、図7に示すように、電線束WBを、アンカー用連結部材10Bを挟み、第1のバンドクリップ20Aのクリップ部25のアンカー28がアンカー用連結部材10Bの第1のアンカー用取付孔16Aに対向し、かつ、第2のバンドクリップ20Bのクリップ部25のアンカー28がアンカー用連結部材10Bの第2のアンカー用取付孔16Bに対向するように折り返した状態とする。
この状態から、第1のバンドクリップ20Aのアンカー28をアンカー用連結部材10Bの第1のアンカー用取付孔16Aに嵌合させ、かつ、第2のバンドクリップ20Bのアンカー28をアンカー用連結部材10Bの第2のアンカー用取付孔16Bに嵌合させる。
これにより、図7に示す電線束間連結構造が完成する。図7に示すように、本実施の形態に係る電線束間連結構造は、電線束WBと、異なる位置でそれぞれ電線束WBを一巻きするバンド部22を有するバンド本体部21およびクリップ部25を有する第1および第2のバンドクリップ20A,20Bと、アンカー用連結部材10Bと、を備え、アンカー用連結部材10Bは、角筒形状または箱型形状の連結部本体15Bと、連結部本体15Bの一面部15e、および一面部15eと反対側の他の一面部15fにそれぞれ形成された第1および第2のアンカー用取付孔16A,16Bと、を有し、第1および第2のバンドクリップ20A,20Bが電線束WBをそれぞれ所要離間した位置で結束するとともに、電線束WBの第1および第2のバンドクリップ20A,20B間を折り返した状態で、第1および第2のバンドクリップ20A,20Bのアンカー28が、第1および第2のアンカー用取付孔16A,16Bにそれぞれ係合している構成である。
この電線束間連結構造によれば、第1および第2の実施の形態に係る電線束間連結構造の効果に加えて、電線束WBを一巻きするためのバンド本体部を有しないアンカー用連結部材10Bを用いるため、第1および第2の実施の形態に係るアンカー用連結具10および10Aよりもさらに簡略な構成で済む。
また、この電線束間連結構造によれば、ワイヤハーネス1Bの長さ調整に際し、アンカー用連結部材10Bは、電線束WBがU字形状に折り返された状態で、第1および第2のバンドクリップ20A,20Bの各アンカー28のアンカー用取付孔16A,16Bへの係合を受け入れるだけであり、電線束WBを一巻きする必要がなく、ワイヤハーネス1Bの長さ調整作業の作業性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、電線束への装着が容易で、装着後に折り返された電線束の対向位置に装着された連結具と安定的に連結可能であり、ワイヤハーネスを短くする長さ調整作業が容易に行えるという効果を有し、電線束を折り返した状態にしてワイヤハーネスの長さ調整を行うバンド連結具および電線束間連結構造全般に有用である。
1,1A,1B ワイヤハーネス
10,10A バンド連結具
10B アンカー用連結部材
11 バンド本体部
12 バンド部
12a 基端
12b 先端部
13 バンド固定部
13a 挿通孔
14 アンカー用連結部
14A アンカー用連結部材
15,15A,15B 連結部本体
15c,15d,15e,15f 連結部本体の面部
16,16A,16B アンカー用取付孔
17 係止凸部
17A 挿通孔
18 バンド本体
19 バンド部
19a 基端
19b 先端部
19c バンド固定部
20,20A,20B バンドクリップ
21 バンド本体部
22 バンド部
28 アンカー
W1 電線
WB 電線束

Claims (4)

  1. 電線束を一巻きするバンド部と、前記バンド部の基端を一体に支持し、前記バンド部の先端部を固定するバンド固定部と、を有するバンド本体部と、前記バンド本体部に一体に設けられたアンカー用連結部と、を備え、
    前記アンカー用連結部は、
    一面部が前記バンド固定部と一体である角筒形状または箱型形状の連結部本体と、
    前記連結部本体の前記バンド固定部と連結した前記一面部とは反対側の他の一面部に形成されたアンカー用取付孔と、を有することを特徴とするバンド連結具。
  2. 電線束を一巻きするバンド部と、前記バンド部の基端を一体に支持し、前記バンド部の先端部を固定するバンド固定部と、を有するバンド本体と、前記バンド本体と係合されたアンカー用連結部材と、を備え、
    前記アンカー用連結部材は、
    角筒形状または箱型形状の連結部本体と、
    前記連結部本体の一面部より設けられ、前記バンド本体の前記バンド部を挿通させる挿通孔を有する係止凸部と、
    前記連結部本体の前記一面部とは反対側の他の一面部に形成されたアンカー用取付孔と、を有することを特徴とするバンド連結具。
  3. 電線束と、前記電線束を一巻きするバンド部を有するバンド本体部、およびクリップ部を有するバンドクリップと、前記請求項1または2に記載のバンド連結具と、を備え、
    前記バンド連結具の前記バンド本体部または前記バンド本体が前記電線束を結束するとともに、前記バンドクリップが前記バンド本体部または前記バンド本体により結束された位置から所要離間した位置で前記電線束を結束し、前記電線束の前記バンドクリップおよび前記バンド連結具間を折り返した状態で、前記バンドクリップのアンカーが、前記アンカー用連結部または前記アンカー用連結部材の前記アンカー用取付孔に係合していることを特徴とする電線束間連結構造。
  4. 電線束と、異なる位置でそれぞれ前記電線束を一巻きするバンド部を有するバンド本体部、およびクリップ部を有する第1および第2のバンドクリップと、アンカー用連結部材と、を備え、
    前記アンカー用連結部材は、角筒形状または箱型形状の連結部本体と、前記連結部本体の一面部、および前記一面部と反対側の他の一面部にそれぞれ形成された第1および第2のアンカー用取付孔と、を有し、
    前記第1および第2のバンドクリップが前記電線束をそれぞれ所要離間した位置で結束するとともに、前記電線束の前記第1および第2のバンドクリップ間を折り返した状態で、前記第1および第2のバンドクリップのアンカーが、前記第1および第2のアンカー用取付孔にそれぞれ係合していることを特徴とする電線束間連結構造。
JP2016078608A 2016-04-11 2016-04-11 バンド連結具および電線束間連結構造 Pending JP2017192162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016078608A JP2017192162A (ja) 2016-04-11 2016-04-11 バンド連結具および電線束間連結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016078608A JP2017192162A (ja) 2016-04-11 2016-04-11 バンド連結具および電線束間連結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017192162A true JP2017192162A (ja) 2017-10-19

Family

ID=60085156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016078608A Pending JP2017192162A (ja) 2016-04-11 2016-04-11 バンド連結具および電線束間連結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017192162A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019171977A1 (ja) * 2018-03-08 2019-09-12 住友電装株式会社 連結具
JP2020141440A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 古河電気工業株式会社 長尺部材の固定構造、固定部材、及び長尺部材の固定方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019171977A1 (ja) * 2018-03-08 2019-09-12 住友電装株式会社 連結具
JP2019161728A (ja) * 2018-03-08 2019-09-19 住友電装株式会社 連結具
CN111886766A (zh) * 2018-03-08 2020-11-03 住友电装株式会社 连结具
CN111886766B (zh) * 2018-03-08 2021-05-28 住友电装株式会社 连结具
US11299111B2 (en) 2018-03-08 2022-04-12 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector connecting and anchoring two wire harnesses
JP2020141440A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 古河電気工業株式会社 長尺部材の固定構造、固定部材、及び長尺部材の固定方法
JP7233249B2 (ja) 2019-02-26 2023-03-06 古河電気工業株式会社 長尺部材の固定構造、固定部材、及び長尺部材の固定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011152367A1 (ja) ワイヤハーネス及びその組立方法
WO2012011502A1 (ja) ハーネスプロテクタ、及びワイヤハーネス配索構造
JP2017192162A (ja) バンド連結具および電線束間連結構造
JP2017158231A (ja) 電線束間連結具およびこれを備えたワイヤハーネス
JP2019161965A (ja) ワイヤハーネス用プロテクタおよびそれを用いたワイヤハーネスの配索構造
JPH1111231A (ja) ワイヤハーネス保持具
JP2013143873A (ja) 結束部材及びワイヤーハーネス
JP2018113789A (ja) ハーネス取付構造
JP5232590B2 (ja) 電気接続箱の結束バンド構造
WO2017056957A1 (ja) ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法
JP2015122870A (ja) ワイヤーハーネスの固定構造
WO2018230362A1 (ja) 支持部材付ワイヤーハーネスおよびワイヤーハーネスの支持構造
JP6413837B2 (ja) ワイヤーハーネス保持用クリップ
JPH08178132A (ja) ワイヤハーネスの折曲用ガイド板
JP2009195046A (ja) コルゲートチューブ
JP2022134720A (ja) 固定バンド及び扁平バンドクランプ
JP2017038417A (ja) ワイヤハーネス
JP5215201B2 (ja) グロメット
JP5213737B2 (ja) 電線用プロテクタ及び電線保持構造
JP2023169493A (ja) バンドクランプ
JP2007215386A (ja) ワイヤーハーネス分岐クランプ及びワイヤーハーネス分岐構造
JP2003125511A (ja) ワイヤハーネス用のプロテクタ
CN107112739A (zh) 线缆保持架
JP2022118940A (ja) ワイヤハーネス
JP2005267895A (ja) 分岐位置決め材および該分岐位置決め材を備えたワイヤハーネス