JP2017178878A - 多色粉末固形化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】色素顔料が本来有する鮮やかさを呈することができ、かつ、求められる塗布色を維持し続けることができる、多色粉末固形化粧料を提供することを課題とする。【解決手段】複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなる、多色粉末固形化粧料であって、NBR(ニトリルゴム)材質の化粧用パフにより荷重2.9Nで多色粉末固形化粧料表面を擦り取る試験において、1回目に擦り取った化粧料の色度と、300回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが2.0以下である、多色粉末固形化粧料。【選択図】図1

Description

本発明は、多色粉末固形化粧料に関し、特に多色の固形ファンデーションに関する。
ファンデーションはベースメークアップ化粧料として肌を美しく見せる働きがあり、主として肌色を呈する化粧料である。ファンデーションとしては粉末固形ファンデーション、乳化型ファンデーション、油性ファンデーションなどの剤型が存在する。
従来、粉末固形ファンデーションを製造する際には、多種の粉体を混合・混練し、肌色のファンデーション組成物を調製し、該組成物を皿に充填することで製造することが行われていた。
一方で、化粧料自体の外観を魅力的なものとするため、多色充填により粉末固形ファンデーションを形成することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、特にファンデーションでは塗布色の選択は非常に重要であることから、主要部分の外観色と予想される塗布色が概ね同一となる多色充填ファンデーションが提案されており、複数の充填組成物の外観色の色度差を一定以下とするファンデーションが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載されたように、ファンデーションでは塗布色の選択は非常に重要である。そのため、上記提案はあるものの、依然として肌色を呈するファンデーションが主流である。
特開2002−154930号公報 特開2014−005262号公報
確かに、塗布色の選択の観点からは肌色を呈するファンデーションが有利であるが、本発明者らが検討したところ、肌色を呈するファンデーションは色素顔料が本来有する鮮やかさを失っているという課題に到達した。すなわち、肌色を呈するファンデーションは、多色の色素顔料を機械的に混合・混練して肌色を作りだしているが、色素顔料は混色すると、互いのある波長領域を吸収する性質を有するため、混合し色が重なることで暗くなる減法混色と呼ばれる現象が生じる。
上記減法混色の問題は、多色充填ファンデーションとすることで解決すると考えられたものの、本発明者らは検討を重ねたところ、多色充填ファンデーションにおいてはパフを摺動させて多色を混合した際に、同一の肌色を呈すること、すなわち求められる塗布色を維持し続けることが難しい、という課題も存在することに想到した。このような課題は、上記特許文献では何ら検討されていない。
本発明は、上記2つの課題を同時に解決できるメークアップ化粧料、特にファンデーションを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究をすすめ、パフを摺動させて多色粉末固形化粧料を擦り取る際に、使用するにつれ固形化粧料の表面に凹凸が生じ、これによる各色の
取れ量のばらつきが原因で、同一の肌色を呈することを難しくすることに想到した。そして、多色粉末固形化粧料を構成する各色の硬さを調整することで、上記2つの課題を同時に解決できることを見出した。
本発明は、複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなる、多色粉末固形化粧料であって、
NBR(ニトリルゴム)材質の化粧用パフにより荷重2.9Nで多色粉末固形化粧料表面を擦り取る試験において、1回目に擦り取った化粧料の色度と、300回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが2.0以下である、多色粉末固形化粧料である。
また、前記複数の着色固形組成物が、マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む形態が好ましく、黒色粉体を含み、前記マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び/又は黄色の着色固形組成物は、黒色粉体を実質的に含まない形態が好ましい。
また、前記複数の着色固形組成物が、マンセルの表色系における青色、青緑色、及び/又は緑色を含む形態が好ましく前記マンセルの表色系における青色、青緑色、及び/又は緑色の着色固形組成物は、黒色粉体を含む形態が好ましい。
また、少なくとも顔料酸化チタンを多色粉末固形化粧料全量に対し1〜15質量%含有する形態が好ましく、レオメータで測定した前記複数の着色固形組成物の硬度の最大値と最小値との差が160以下である形態が好ましく、同じ形状の前記複数の着色固形組成物が規則的に配置されてなる、又は前記複数の着色固形組成物がマーブル状に配置されてなる箇所を少なくともその一部に有する形態が好ましい。
また、ファンデーションとして、好ましく適用できる。
本発明により、色素顔料が本来有する鮮やかさを呈することができ、かつ、求められる塗布色を維持し続けることができる、多色粉末固形化粧料を提供できる。
多色粉末固形化粧料の外観の一形態を示す模式図である。 多色粉末固形化粧料の外観の一形態を示す模式図である。
以下、本発明のメークアップ化粧料について説明するが、本発明の技術的範囲は、以下の具体的な実施形態にのみ限定されるものではない。
本実施形態に係る多色粉末固形化粧料は、複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなる。このような構成により、色素顔料が本来有する鮮やかさを呈する多色粉末固形化粧料を提供できる。
多色は2色以上であれば特段限定されず、2色であってよく、3色であってよく、4色であってよく、5色以上であってよい。場合によっては10色を超える色を用いてもよい。一方で、外観の華やかさを保持するためには、例えば着色固形組成物がマンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む形態であってよく、また、着色固形組成物がマンセルの表色系における青色、青緑色、及び/又は緑色を含む形態であってよい。
多色粉末固形化粧料が肌上で肌色を呈するためには黒色粉体を含むことが好ましいが、赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合すると、外観がくすむ傾向にある。そのため、赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む着色固形組成物には、黒色粉体を実質的に配合しないことが好ましい。なお「実質的に配合しない」とは、赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む着色固形組成物が有する鮮やかさがくすむ程度に配合しないことを意図しており、例えば着色固形組成物全量中に黒色粉体が0.8質量%以下で
あってよく、0.5質量%以下であってよく、0.3質量%以下であってよい。
一方で、青色、青緑色、及び/又は緑色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合しても、外観の華やかさ及び塗布色の鮮やかさは失われにくい。そのため、青色、青緑色、及び/又は緑色を含む着色固形組成物に黒色粉体を配合することは好ましい。この場合、青色、青緑色、及び/又は緑色を含む着色固形組成物に配合する黒色粉体の含有量は、着色固形組成物全量に対し通常0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上であり、また通常2.0質量%以下、好ましくは1.5質量%以下である。
複数の着色固形組成物の平面方向における形状は特段限定されず、丸型、矩形型、多角形型、不定形など、いずれであってもよい。また、これらが規則的に配置されていてもアトランダムに配置されていてもよい。パフにより擦り取る化粧料の色度を一定に保つ観点からは、同じ形状の複数の着色固形組成物が規則的に配置されていることが好ましい。また、各着色固形組成物の大きさは特段限定されないが、パフにより擦り取る化粧料の色度を一定に保つ観点からはあまり大きくないことが好ましく、各着色固形組成物の最大径が30mm以下であることが好ましく、20mm以下であることがより好ましい。下限は限定されないが充填設計上通常1mm以上である。更に、パフにより擦り取る化粧料の色度を一定に保つ観点から、パフでの擦り取りにより複数の着色組成物を万遍なく擦り取ることができるような配置が好ましい。一例としては、化粧料容器(コンパクト)中で、各着色組成物が一定幅の帯状領域において一通り配置される形態であってもよく、各着色組成物がマーブル状に配置される形態であってもよい。具体例を図1及び図2に示す。
図1(a)は丸型の、図1(b)は略矩形の多色粉末固形化粧料の外観の一形態を示す模式図である。多色粉末固形化粧料は、赤色、黄色、青色、緑色の着色固形組成部がそれぞれ同一の大きさの矩形の形状であり、これらの色が規則的に配列した構成を有する。各着色固形組成物の大きさが小さく、多色粉末固形化粧料を構成する各着色固形組成物の数が多いほど、パフを摺動し化粧料を擦り取って皮膚に塗布した際に、所望の肌色となり易くなる。図1(a)では着色固形組成物が大小含め50区画存在し、図1(b)では着色固形組成物が大小含め35区画存在するがあくまでも一例であり、8区画以上であってよく、16区画以上であってよく、32区画以上であってよく、50区画以上であってよく、64区画以上であってよく、81区画以上であってよく、100区画以上であってよい。
また、図2は、多色粉末固形化粧料の外観の別の形態を示す模式図である。図2(a)は丸型の、図2(b)は略矩形の多色粉末固形化粧料の外観の一形態を示す。多色粉末固形化粧料は、赤色、黄色、青色、緑色の着色固形組成部がそれぞれ同一の大きさのハニカム形状であり、これらの色が規則的に配列した構成を有する。このような配列の方法によって多色粉末固形化粧料の外観に、良好な意匠性を付与することができる。
本実施形態に係る多色粉末固形化粧料の形状は、コンパクトに収納することを考慮すると、通常丸型又は略矩形であるが、これに限られるものではない。ここで略矩形とは、矩形の形状に近い形状であるが、4つの角が丸みを帯びているものを含むことを意味する。なお、丸型とすることで、固形化粧料を最後まで均一に使いきれるというメリットが存在する。また、多色粉末固形化粧料の厚みも特段限定されず、通常0.1cm以上であってよく、0.2cm以上であってよく、また通常2.5cm以下であってよく、好ましくは1.0cm以下程度であってよい。
本実施形態に係る多色粉末固形化粧料は、NBR(ニトリルゴム)材質で、52×44×8.5mmサイズの化粧用パフにより荷重2.9Nで多色粉末固形化粧料表面を擦り取る試験において、1回目に擦り取った化粧料の色度と、300回目に擦り取った化粧料の
色度との色度差ΔEが2.0以下である。このような構成を有する多色粉末固形化粧料は、求められる塗布色を維持し続けることが可能となり、多色粉末固形化粧料の使用が進み、化粧料の残量が少なくなっても変わらぬ塗布色を提供できる。
なお、NBR(ニトリルゴム)材質で、52×44×8.5mmサイズの化粧用パフは市場においてポピュラーに用いられている化粧用パフであり、化粧料を擦り取る際の荷重2.9Nは、通常女性がパフにより化粧料を擦り取る際に掛けられる荷重を想定したものである。
また化粧料の色度差は、例えば、化粧料の擦り取りに使用したパフを用いて、擦り取った化粧料をウレタン製人工皮膚(ビューラックス社製)上に塗布し、該ウレタン製人工皮膚上の化粧膜を、ハンディ型分光測色計(ミノルタ社製CM−600d)により測色することで、測定できる。
好ましくは1回目に擦り取った化粧料の色度と、300回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが1.5以下であり1.0以下であっても好ましい。また、1回目に擦り取った化粧料の色度と、500回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが2.0以下であることも好ましく、1.5以下であっても好ましく、1.0以下であっても好ましい。
他方、1回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが2.0以下となる擦り取り回数が300回以上であることが好ましく、500回以上であることも好ましい。また、1回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが1.0以下となる擦り取り回数が300回以上であることが好ましく、500回以上であることも好ましい。
本実施形態に係る多色粉末固形化粧料は、このように使用し続けても求められる塗布色を維持できるが、例えば多色粉末固形化粧料に含まれる複数の着色固形組成物のそれぞれの硬度を略同一とすることで達成することができる。着色固形組成物の硬度は、レオメータにより測定される硬度であり、多色粉末固形化粧料における各着色固形組成物の硬度は、その最大値と最小値との差が160以下であることで、使用し続けても求められる塗布色を維持しやすい。最大値と最小値との差は150以下であることが好ましく、110以下であることがより好ましい。
このように各着色固形組成物の硬度を略同一とするためには、各着色固形組成物に配合する顔料酸化チタンなどの体質顔料の種類や配合量を調整する、油剤配合量を調整する、球状粉体の配合量を調整する、などの方法があり、これらの方法を適宜採用することで、所望の着色固形組成物とすることができる。
以下、本実施形態に係る多色粉末固形化粧料に用いる原料について、説明する。
1)粉体
本実施態様で使用し得る粉体は、水、油脂、界面活性剤、アルコール類、シリコーン類などの化粧料原料には溶解しない、有機或いは無機の固形物の総称を意味する。
粉体の具体例としては、カオリン、タルク、マイカ、セリサイト、チタンマイカ、積層樹脂小片(グリッター)、ホウケイ酸Ca/Al、チタンセリサイト、二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、紺青、赤色102号、赤色226号、黄色4号アルミニウムレーキ、シリカ、アルミナ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、メチルシロキサン網状重合体、架橋型メチルポリシロキサン樹脂、アクリル酸アルキル樹脂類、ナイロン、シルク、セルロース或いはこれらの複合材料などが例示できる。
粉体の形状は、球状、不定形、多孔質状、中空状、繊維状、板状或いは塊状であっても良い。更に、その表面は、シリコーン被覆処理、金属石けん被覆処理、アシルアミノ酸塩被覆処理など、通常知られている表面処理が為されていても良い。
本実施形態において多色粉末固形化粧料を構成する各着色固形組成物は、少なくとも色素顔料を含有することが好ましい。色素顔料の種類、配合量を調整することで、所望の着色固形組成物が得られる。一方で、多色粉末固形化粧料を肌に塗布した際に肌色を呈させるためには、黒色粉体が必要となる。黒色粉体の例としては、黒酸化鉄、カーボンブラック、チタンブラック等があげられる。その他の色は適宜調整されるが、通常マンセルの表色系における赤、赤黄色、黄色、青、青緑、緑、などの色から選択されることが一般的である。
黒色粉体はそれ単独で着色固形組成物として調製されてもよいが、外観の鮮やかさからは、黒色固形組成物を存在させないことが好ましい。通常、黒色粉体を他の色の固形組成物、とりわけマンセルの表色系における青、青緑、緑の固形組成物に混合することで、減法混色が生じにくい。黒色粉体を他の色の固形組成物に含有させる場合、特に赤、赤黄色、黄色に加える場合、固形組成物全量に対し通常0質量%より大きく、また通常0.8質量%以下、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下である。
粉体は、各着色固形組成物において、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本実施態様において粉体は、多色粉体固形化粧料中、及び/又は着色固形組成物中通常65質量%以上であり、70質量%以上であることが好ましく75質量%以上であることがより好ましく、80質量%以上であることが更に好ましい。また、通常95質量%以下であり、90質量%以下であることが好ましく、85質量%以下であることがより好ましい。
粉体のうち、顔料酸化チタンを配合させることが好ましく、多色粉末固形化粧料全量に対し通常1質量%以上、好ましくは2質量%以上、より好ましくは3質量%以上であり、また通常20質量%以下、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。なお、顔料酸化チタンとは、酸化チタンのうち一次粒子径が0.1μm以上の酸化チタンを意味する。
2)油性成分
本実施形態に係る多色粉末固形化粧料は、油性成分を含んでもよい。
油性成分の具体例としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン等の動植物油;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン等の炭化水素油;オレイン酸、イソステアリン酸等の液状脂肪酸;イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の液状高級アルコール;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、グリセリルトリイソステアレート、グリセリルトリイソオクタネート等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油;が挙げられる。但し、後述する特定の界面活性剤群に属するものは、油性成分として取り扱わないものとする。
油性成分は、1種のみ配合してもよく、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
本実施態様において油性成分を配合する場合、化粧料中通常5質量%以上であり、10質量%以上であることが好ましい。また、通常25質量%以下であり、20質量%以下であることが好ましい。
3)その他成分
本実施態様に係る固形化粧料は、通常固形化粧料に使用される成分を広く配合することが可能である。
例えば、有効成分としては、美白成分、抗炎症成分、植物エキス等が挙げられる。
また、界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、
ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
増粘剤としては、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸
収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、等が挙げられる。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲が例示された実施例のみに限定されることはない。
<実施例1〜5、比較例1>
下記表1に従って、多色粉末固形ファンデーションを作成した。
まず、各実施例、比較例におけるそれぞれの着色組成物を調製した。成分(A)をヘンシェルミキサで混合し、その後成分(B)を加えて更に混合して混合物を得た。得られた混合物はパルベライザを用いて粉砕し、着色組成物を得た。次に、それぞれの着色組成物100質量部に対し、イソドデカン50質量部を加えて混練し、スラリーを得た。
バイブレータ上に配置されたホルダーに中皿を装着し、該中皿の上方に位置する複数の充填ノズルから上記得られたスラリーを中皿に充填しつつ、バイブレータによって中皿に振動を与えて、充填スラリーを平らにした。その後、多孔性フィルタを充填物表面に配置し、該フィルタを保持しつつ、充填スラリー中の揮発成分を吸引するための上金型によって該フィルタを介して揮発成分であるイソドデカンを吸引しながら充填物をプレスして、実施例1〜5及び比較例1に係る55区画(各区画の最大径6mm)に区分された多色粉末固形ファンデーションを得た。
<化粧料の評価>
得られた実施例1〜5及び比較例1に係る多色粉末固形ファンデーションの評価を行った。
・擦取り試験
NBR(ニトリルゴム)材質で、52×44×8.5mmサイズの化粧用パフを用いて、荷重2.9Nで多色粉末固形化粧料表面を擦り取る試験を行い、1回目に擦り取った化粧料と、300回目に擦り取った化粧料及び500回目に擦り取った化粧料との色差を測定した。結果を表2に示す。なお、色差は、化粧料の擦り取りに使用したパフを用いて、擦り取った化粧料をウレタン製人工皮膚(ビューラックス社製)上に塗布し、該ウレタン製人工皮膚上の化粧膜を、ハンディ型分光測色計(ミノルタ社製CM−600d)により測色することで測定した。
・硬度の測定
それぞれの多色粉末固形ファンデーションを形成する色ごとに、FUFOHレオメータ(株式会社レオテック製)を用い、レオメータの1mmΦのアダプタを6cm/minのスピードで、上方から試料中に1mm進入させたときの応力のピーク値を硬度(g)として硬度測定を行った。なお、測定は室温で行った。結果を表2に示す。
・ファンデーションの官能試験(塗布色の鮮やかさ、外観の華やかさ、自然な仕上がり)
化粧料専門のパネラー10名に、実施例1〜5及び比較例1の各多色粉末固形ファンデーションを実際に使用してもらい、「多色粉末固形ファンデーションを皮膚に塗布した際の塗布色が鮮やかに見えるか否か」、「多色粉末固形ファンデーションの外観が華やかに見えるか否か」、及び「多色粉末固形ファンデーションは自然な仕上がりとなるか否か」の3点について二択評価を行った。結果を表2に示す。なお、評価基準は以下のとおり。(評価基準)
◎肯定評価が9人以上
○肯定評価が7〜8人
△肯定評価が4−6人
×肯定評価が3人以下

Claims (9)

  1. 複数の着色固形組成物が、平面方向に規則性を有し又はアトランダムに配置されてなる、多色粉末固形化粧料であって、
    NBR(ニトリルゴム)材質の化粧用パフにより荷重2.9Nで多色粉末固形化粧料表面を擦り取る試験において、1回目に擦り取った化粧料の色度と、300回目に擦り取った化粧料の色度との色度差ΔEが2.0以下である、多色粉末固形化粧料。
  2. 前記複数の着色固形組成物が、マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び/又は黄色を含む、請求項1に記載の多色粉末固形化粧料。
  3. 黒色粉体を含み、前記マンセルの表色系における赤色、赤黄色、及び/又は黄色の着色固形組成物は、黒色粉体を実質的に含まない、請求項2に記載の多色粉末固形化粧料。
  4. 前記複数の着色固形組成物が、マンセルの表色系における青色、青緑色、及び/又は青色を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多色粉末固形化粧料。
  5. 前記マンセルの表色系における青色、青緑色、及び/又は緑色の着色固形組成物は、黒色粉体を含む、請求項4に記載の多色粉末固形化粧料。
  6. 少なくとも顔料酸化チタンを多色粉末固形化粧料全量に対し1〜15質量%含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の多色粉末固形化粧料。
  7. レオメータで測定した前記複数の着色固形組成物の硬度の最大値と最小値との差が160以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の多色粉末固形化粧料。
  8. 同じ形状の前記複数の着色固形組成物が規則的に配置されてなる、又は前記複数の着色固形組成物がマーブル状に配置されてなる箇所を少なくともその一部に有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の多色粉末固形化粧料。
  9. ファンデーションである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の多色粉末固形化粧料。
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