JP2017176274A - ポケットティッシュの製造方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸湿している場合でも原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力による原反が垂れ下がりから生じるス(鬆)の発生を防止し、このスで、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりして原紙の裂けや破れやシワが発生することを防止する。【課題解決手段】鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に、巻き取り軸を鉛直向きに原反がその端面を水平に置かれることを特徴とし、かつ、前記切り分け工程がティッシュのシワ及び裂けを除去する手段を使用可能であっても、当該ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去する手段が許容するライン速度より高いライン速度で前記折り畳み工程以降を全自動操業するポケットティッシュの製造方法及びその装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、ポケットティッシュの製造方法に関し、原反を繰り出す段階に改良を加え、ライン速度を上げ生産能力を向上するポケットティッシュの製造方法及びその装置を提供する。
従来、ポケットティッシュの製造段階は、原反を製造ラインに原紙として繰り出す原紙繰り出し工程、原紙を原材料として折り機によって折り畳み積層化する折り畳み工程、折り畳まれたティッシュを手作業によって規定枚数毎に切り分け、切り分けられたティッシュを個包装工程へのコンベアへ手作業によって乗せる切り分け工程、切り分けられたティッシュコンベア上に搬送され、個包装機に搬送され、個包装機によって個包装する個包装工程、その後の、個包装されたポケットティッシュをハンドシーラーの操作を伴う手作業によって集合包装する後工程にも手作業が介在している。これら一連の製造工程を全自動化し、生産能力を向上する過程で、発明者は以下の課題を見出した。
原紙繰り出し工程には以下の各段階、
[第1段階] 原紙を水平ロール軸に取り付ける段階、
[第2段階] 原反繰り出しベルトを原反外周に与圧設置する段階
[第3段階] ラインがスタートし、定常的に原紙が繰り出される段階
を経過して、折り機に原紙がライン投入されるが、全自動化製造ラインの生産能力向上の効果をフルに発揮するため、ライン速度を上げようとする場合、原反を繰り出す際に巻きの緩い箇所で原紙のシワや裂けを迅速に除去しなければならないという問題が来る。このようなシワや裂けは加工中検紙して取り除かなければならない。そうすると、検紙及び取り除くことができるライン速度に抑え、ライン速度をその限界速度以上に上げるにもシワや裂けの除去にようする時間がボトルネックとなり、結局、製造工程を全自動化しても、生産能力の向上をライン製造限界まで最大に達成することはできなかった。
本願発明者は、上記製造工程を自動化する過程で、ポケットティッシュ専用の全自動折り機によってティッシュを、切り分け、個包装工程へのコンベアへ載せるようとすると、当該全自動折り機によって折り畳む際、ポケットティッシュの折り機が静電気を帯び、フォールディング部(折り畳み部)にウェブが張り付くため、規定枚数で切り分けすることができないという別の問題を見出した。従来技術の折り機では、折り機で折り畳んだ後の切り分け工程の切り分けを手作業で行うため、静電気は問題とならなかったが、ポケットティッシュの製造方法の折り畳み工程と切り分け工程とをシームレスに繋ぐ折り機の機械化により個包装ティッシュを半製品として製造するまで手作業をすべてなくすと、全自動折り機によって折り畳む際、紙が静電気を帯び、そのまま帯電が解消せず、フォールディング部(折り畳み部)にウェブが張り付くため、規定枚数で切り分けすることができないのである。
この場合において、発明者は、原紙を保湿すれば当該静電気を収めることができることに着眼した。そのためには、ポケットティッシュの製造工程に使用する原紙を保湿する、原紙に予めポケットティッシュの製造工程に使用する原紙の二次処理工程又は、折り畳み工程前に原紙に水分を含ませる工程を含め、ポケットティッシュの製造方法に用いる原紙を保湿し水分を含ませ静電気を収められることに着目したが、このように汎用ティッシュに比較して、水分を多く含む保湿原紙を原反から繰り出す場合、紙の強度が劣り紙の破断に至るおそれが増す。
もともとティシュペーパーのような家庭用薄葉紙はクレープ紙であるため、MD方向のテンションに対し伸びやすく、また比較的CD方向の伸びは小さく裂けやすい(引張強度が比較的小さい)。この事情に加えて、水分をより多く含ませると、さらに伸びやすく、紙の厚みが薄くなり易い。木の繊維には形状記憶の性質があるため、濡らすと伸びるのである。同時に紙の厚みが薄くなると原反にはス(鬆)が入るようになる。このス(鬆)で、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりすると、CD方向の引張強度がさらに小さくなり、操業中に紙が切れやすい傾向が出てくる。
原紙に汎用紙よりも多く水分を含む保湿剤を含む原紙を用いる場合も、水分による強度の低下の影響は同様であり、保湿剤を含む場合には、さらに、ティシュペーパー表面の保湿剤の薬液によりシート表面が滑りやすくなるため、一次原反に保湿剤を加えた二次原反ロールには巻きずれが生じ易い。巻きずれが生じていると原反ロール幅方向の繰り出しテンションに偏りが生じる。
加えて、水分よって紙が伸びると、図4に描かれている、従来の製造方法に係る原反保持時の重力による垂れ下がりを示す原反のように、原反ロール軸が水平の場合には、重力で原反が垂れ下がる。この重力による原反の垂れ下がりは、ス(鬆)を発生させ易く、これも巻きずれの原因となる。
そこで、本発明の主たる課題は、吸湿している場合でも原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力によって原反が垂れ下がり、そこから生じるス(鬆)の発生を防止し、このス(鬆)で、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりして原紙の裂けや破れやシワが発生することを防止する方法及び手段を提供することにある。
特許文献1は、ロール紙のシワ発生を防止する巻き取り装置を開示する。巻き取りロールにシワ防止用として巻き取り直後に外から回転ロールを押し付け、ロール紙をロール全幅にわたって押さえながら回転し(特許文献1の図1)、押し付けの作用により、ロール紙の間に巻込まれる空気を押出して皺の発生を防止するという(特許文献1の明細書段落0013)。
非特許文献1は、ガイドロール、ターンロール、テンションロール、押し付けロール等のラインに設置され得るロールにゴムロールを用い、当該ゴムロールによってシワ伸ばし効果を与え、当該ロール表面に、スパイラル模様、Wヘリカル模様、スラスト模様等の外観を呈するミクロンレベルの微細な溝を形成させたものを用い、特に高速ライン速度時に巻き込まれる空気を抜いてシワ発生を防止することを提案する。
しかしながら、特許文献1は、原反ロールから紙材を繰り出すという場面に適用するものではないから、一旦吸湿によって原反ロールに重力による垂れ下がりから生ずるス(鬆)の発生に対応できるものではない。非特許文献1も提案が適用されるロールがめっきロール場合には、最もシワ引き延ばし効果が高いとされるWヘリカル模様の外観を呈するミクロンレベルの微細な溝を形成させたものでも必ずしもシワ伸ばし効果は得られないという。しかも、空気を逃がす点に発明の特徴があり、必ずしもティッシュ原紙には効果は不明であるし、原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力による原反が垂れ下がりから生じるス(鬆)の発生を防止するものではないのは特許文献1と同様である。
特開2009−220991号公報 http://www.meiwa-rubber.co.jp/products/micro_mizo.html、マイクロ溝|製品情報|明和ゴム工業株式会社ウェブサイト 2016年2月27日
そこで、本発明の主たる課題は、吸湿している場合でも原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力による原反が垂れ下がりから生じるス(鬆)の発生を防止し、このスで、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりして原紙の裂けや破れやシワが発生することを防止するポケットティッシュの製造方法及びその装置を提供することである。
この課題を解決した本発明は以下のとおりである。
[請求項1記載の発明]
ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
原紙を加湿する加湿工程;
原反を準備する準備工程;
原紙を原反から次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程;
前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
を含むポケットティッシュの製造方法であって、
前記準備工程は、鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に、巻き取り軸を鉛直向きに原反がその端面を水平に置かれることを特徴とし、かつ、
前記切り分け工程がティッシュのシワ及び裂けを除去する手段を使用可能であっても、当該ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去する手段が許容するライン速度より高いライン速度で前記折り畳み工程以降を全自動操業するポケットティッシュの製造方法。
[発明の作用効果]
本発明は、ダンシングローラーによる安定したテンション負荷機構を使用しつつ、原反を回転テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反を水平に乗せてその状態でテーブルを回転させ原紙を繰り出す。この方式だと、
i)原反の重さがテーブル面で支えられ、原反の巻き軸が垂直であるから原反の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることはない
ii) 原反の重さがテーブル面で支えられ、繰り出し方向のテンションが、原反から繰り出した部分の原紙にだけ適正にかかり、紙破断に至る負荷が原紙にかからない
ため、ティッシュのシワ及び裂けは発生せず、ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去の段階を設ける必要がない。たとえ製造ラインに製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する手段又ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定する手段又は当該判定後の不良ティッシュを除去する手段を利用可能であったとしてもこれらの段階を設ける必要がなくなるのである。
こうして、ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する手段が許容するライン速度より上の速度で全自動ライン操業することが可能となり、生産能力がラインフルスピードにまで向上可能であるという効果が得られる。
[請求項2記載の発明]
ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
原紙を加湿する加湿工程;
原反を準備する準備工程;
原紙を次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程;
前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
を含むポケットティッシュの製造方法であって、
前記準備工程は鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する段階を含まない前記折り畳み工程以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法。
[発明の作用効果]
本発明は、ダンシングローラーによる安定したテンション負荷機構を使用しつつ、原反を回転テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反を水平に乗せてその状態でテーブルを回転させ原紙を繰り出す。そして、
i) 原反の重さがテーブル面で支えられ、原反の巻き軸が垂直であるから原反の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることはない
ii) 原反の重さがテーブル面で支えられ、繰り出し方向のテンションが、原反から繰り出した部分の原紙にだけ適正にかかり、紙破断に至る負担がかからない
という作用により、ティッシュのシワ及び裂けの検紙をせずライン速度を上げられ、生産能力が向上可能であるという効果が得られる。
[請求項3記載の発明]
ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
原紙を加湿する加湿工程;
原反を準備する準備工程;
原紙を次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程と;
前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
を含むポケットティッシュの製造方法であって、
前記準備工程は鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にシワ及び裂けの存在するティッシュを除去する段階を含まない前記折り畳み工程以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法。
[発明の作用効果]
本発明は、ダンシングローラーによる安定したテンション負荷機構を使用しつつ、原反を回転テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反を水平に乗せてその状態でテーブルを回転させ原紙を繰り出す。そして、
i)原反の重さがテーブル面で支えられ、原反の巻き軸が垂直であるから原反の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることはない
ii) 原反の重さがテーブル面で支えられ、繰り出し方向のテンションが、原反から繰り出した部分の原紙にだけ適正にかかり、紙破断に至る負担がかからない
という作用により、たとえ製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する手段を利用可能であったとしてもティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する段階を含める必要もなくティッシュのシワ及び裂けの不良と判定されたティッシュの除去をせず、ティッシュを除去するに必要な速度の制約を考えず、ライン速度を上げられ、生産能力が向上可能であるという効果が得られる。
[請求項4記載の発明]
前記加湿に用いる薬液は、保湿剤である請求項1から3いずれか1項記載のポケットティッシュの製造方法。
[発明の作用効果]
保湿作用により滑らかなティッシュを提供できる上に、保湿剤の導電性の性質により、ポケットティッシュの折り機が静電気を帯びてフォールディング部(折り畳み部)にウェブが張り付くこともなく、規定枚数での切り分けも機械式の全自動折り機を用いる折り畳み手段によって全自動化可能であるという効果を得られる。
[請求項5記載の発明]
ライン上にダンシングローラーによりテンションを原紙に負荷する手段を含む原紙の折り畳み手段、折り畳まれたティッシュを規定枚数毎に切り分ける折り畳みティッシュ切り分け手段、切り分け後のティッシュを個包装する個包装手段を備えるポケットティッシュの製造装置であって、以下の:
前記原反の巻き軸をテーブル面に垂直に当該原反を端面で水平置き可能で鉛直軸まわりに回転可能であるテーブルを含む原反繰り出し手段;及び
前記原反繰り出し手段と折り畳み手段の間に、前記原反の巻き軸に沿い原反から繰り出される原紙のライン走行をロール軸が水平のライン走行向きに90°旋回可能である、両ライン走行方向と45°傾斜配設される案内ロール手段;
を含む請求項2又は3いずれか一項記載の製造方法で使用するポケットティッシュの自動化ライン製造装置。
[発明の作用効果]
原反の巻き軸をテーブル面に垂直に原反を端面で水平置き可能で鉛直軸まわりに回転可能であるテーブルを含む原反支持繰り出し機構を備える製造装置であって、請求項2〜3いずれか1項のポケットティッシュの製造方法で使用される製造装置である。本装置により、規定枚数での切り分け工程も機械化され、半製品である個包装を製造する前工程が全自動化可能とされ、折り畳みティッシュ製造ライン速度を高速化可能とし生産能力を向上する効果を得られる。
本装置は、ダンシングローラーによって安定したテンションが保湿原紙に負荷され、原反を回転テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反を水平に乗せてその状態でテーブルを回転させ原紙を繰り出す。そして、
i) 原反の重さがテーブル面で支えられ、原反の巻き軸が垂直であるから原反の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることはない
ii) 原反の重さがテーブル面で支えられ、繰り出し方向のテンションが、原反から繰り出した部分の原紙にだけ適正にかかり、紙破断に至る負担がかからない
という作用により、ティッシュのシワ及び裂けの検紙を不要とし、ライン速度を上げられ、生産能力が向上可能であるという効果が得られる。
[請求項6記載の発明]
前記テーブルは、アームに連結固定され前記アームは前記テーブル面をアーム旋回軸まわりに鉛直から水平に旋回可能とするアーム旋回機構を備える請求項5記載の製造装置。
[発明の作用効果]
本請求項にかかる製造装置は、原反を持ち上げなくても、テーブル面を鉛直から水平に旋回可能であるアーム旋回機構を備え、テーブル面を鉛直のとき原反をテーブルにセットし、アーム旋回機構によってアームに固定接続されているテーブルとともにアームを水平から鉛直にアーム旋回軸まわりに旋回し、テーブル面を鉛直から水平に旋回可能とされ、原反に負荷をかけず、セット可能であるという利便性をさらに提供する請求項5記載の製造装置である。
以上のように、本発明はポケットティッシュの製造方法及びその装置に関し、吸湿している場合でも原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力による原反の垂れ下がりから生じるス(鬆)の発生を防止し、このスで、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりして原紙の裂けや破れやシワが発生することを防止するポケットティッシュの製造方法及びその装置を提供する。課題解決には、鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する段階を含まず、ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する手段が許容するライン速度より上の速度で全自動ライン操業することが可能となり、生産能力がラインフルスピードにまで向上可能である。
こうして、本発明は、加湿されたティッシュで紙の強度が低下したとしても、加湿によって原反の重みが増してもテーブル面で原反の重みは原反の端面全面で支えられ、原反の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることを防止する、ティッシュのシワ及び裂けの検紙及び除去を不要とし、ライン速度を上げられ、生産能力が向上可能なポケットティッシュの製造方法及びその方法に使用する装置を提供する。
本発明の一実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1の側面模式図である。 本発明の同実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1の背面模式図である。 本発明の一実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1のアーム旋回機構100の正面模式図である。 従来の製造方法に係る原反保持時の重力による原反の垂れ下がりを示す原反の側面模式図である。 本発明の一実施形態に係るポケットティッシュの製造方法のステップ(工程)チャートS1を示すステップチャート図である。
<製造装置>
以下に本発明の実施形態によるポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1の側面模式図、図2は、同装置1の背面模式図を描き、図3は、同装置1のアーム旋回機構100の正面模式図を描いている。
本発明の実施形態によるポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1は、保湿薬液を塗布された原反2を原反の巻き軸をテーブル面に垂直に当該原反を端面で水平置き可能とし鉛直軸まわりに回転可能である原反用のテーブル3上に水平保持し、原反2から原紙5は図1の側面模式図に示す符号D1向きに繰り出しベルト120によって繰り出し可能である。
図3、製造装置1のアーム旋回機構100の正面模式図に示されるように、製造装置1はアーム旋回機構100を備え、巻き取り軸を鉛直向きにして原反2はその端面を水平に設置可能である鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル3を備える。前記テーブル3は、アーム101に連結固定され前記アーム101は前記テーブル面106をアーム旋回軸103まわりに鉛直から水平に旋回可能である。したがって、縦置きの原反105は縦置きのままで、リフト104で持ち上げ、水平保持時のアーム101に原反105が搭載可能である(図3の107参照)。アーム101は、ピラー110にアーム旋回軸103まわりに回転自在に支持され、シリンダ111によって駆動可能である連接棒112によってアーム101はアーム旋回軸103まわりを水平から鉛直まで旋回可能とされている(図3の101、102参照)。
このように、本請求項にかかる製造装置1は、原反を持ち上げなくても、テーブル面106を鉛直から水平に旋回可能であるアーム旋回機構100を備え、テーブル面106を鉛直のとき原反105をテーブルにセットし、アーム旋回機構100によってアーム101に固定接続されているテーブル3とともにアーム101を水平から鉛直にアーム旋回軸100まわりに旋回し、テーブル面106を鉛直から水平に旋回可能とされ、原反2に負荷をかけず、セット可能であるという利便性を提供する製造装置である。
図1の本発明の一実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1の側面模式図では、テーブルは符号3で示され、水平テーブル3に保持された原反2から繰り出しベルト120で繰り出された原紙5は、案内ローラー4を介して折り機の水平ローラー122へとガイドされる。案内ローラー4は、(図示しない)モーターによって駆動される原反繰り出し手段である繰り出しベルト120と折り畳み手段である折り機の間に配設され、繰り出しベルトからのライン走行方向と折り機のライン走行方向に対して45°傾斜を有するという前記原反の巻き軸に沿い原反から繰り出される原紙のライン走行をロール軸が水平のライン走行向きに90°旋回可能とする案内ロール手段である。
図1の本発明の一実施の形態に係るポケットティッシュの製造方法に使用する製造装置1の側面模式図に示されるように、折り機の入口である水平に配設されている水平ローラー122と舵行修正機構9、10の間にはダンシングローラー7が配され、原紙に適当なテンションで負荷し、原紙は水平ローラー122から舵行の修正が可能とされる舵行修正機構9,10に導かれている。
ローラー12との間で原紙を裁断可能であるスリッター刃14が設置され、ここで、原紙は2枚の原紙へ裁断され、生産能力を裁断されない場合の2倍とする。裁断前には中間ローラー11,12によって適切な巻き角が設定され、適切なテンションが裁断前の原紙に与えられている。折り込みガイド機構16は裁断された原紙を各個別にティッシュへ折り畳み可能であり、ガイド機構16に沿って原紙が流れて折り畳まれ、下向ローラー60によって折り畳みティッシュ18,19(符号19は図1には図示しないが、図2に図示される)が図2、同背面模式図に示される切り分け機構に送られる。以下、図2の正面模式図で説明する。図2で、下向する折り畳みティッシュ20,30は、三角プレート機構21,31(以後、符号21以下のみ記載する、31以下はパラレルに解釈するものとする)によって進行方向はそのまま90°旋回され(符号22)、フィードロール23によって切り分け機構部にフィードされ、ピンチロール24にガイドされ、カッターロール25で切り分けられ、フォールディングロール26にウェブに折り畳まれ、コンベア40上に落とされ(符号29,30)、2ラインからコンベア40に出力されるティッシュ37,38は等間隔に配置されるフライトコンベアにより個包装機構(図示しない)に送られ、個包装パック用高分子フィルム(図示しない)が包み込み、融着機構(図示しない)により個封印され、この後、後続の工程の集合包装機構(図示しない)に送られる(図示しない)。集合包装機構(図示しない)は個包装ティッシュ(図示しない)を所定の個数、1段を1x2個とする2段に配置後、集合包装にパッケージされ、所定の集合包装毎、1段を2x4個とする8段に段ボール(図示しない)にパッケージ梱包される。
このように、原反2の巻き軸をテーブル面3に垂直に原反2を原反の端面で水平置き可能で鉛直軸まわりに回転可能であるテーブル3、繰り出しベルト120を備える製造装置1は、規定枚数での切り分け工程も機械化され、半製品である個包装を製造するまでの工程が全自動の高速操業可能とされ、折り畳みティッシュ製造ライン速度を最大高速化可能とし生産能力を向上する効果を与える。
本装置1は、ダンシングローラー7によって安定したテンションが保湿原紙5に負荷され、原反2を回転テーブル3上に巻き取り軸を鉛直向きに水平に乗せてその状態でテーブル3を回転させ原紙5を繰り出す。そして、
i) 原反2の重さがテーブル面で支えられ、原反2の巻き軸が垂直であるから原反2の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反2に入ることはない
ii) 原反2の重さがテーブル3の面で支えられ、繰り出し方向D1のテンションが、原反2から繰り出した部分の原紙5にだけ適正にかかり、紙破断に至る負担がかからない
という作用により、ティッシュのシワ及び裂けの検紙を不要とし、製造装置1のライン速度を最大限にまで上げられ、生産能力が向上可能であるという効果が得られる。
ポケットティッシュの製造方法のステップ(工程)チャートS1を示す図5を用いて、本発明に係るポケットティッシュの本発明の一実施の形態に係る製造方法を説明する。本明細書で工程はステップと同義に、段階はステップ内のサブステップと同義に用いている。図5に示されているように、本発明の製造工程S1は、原紙加湿工程S00,原紙準備工程S10、折り畳み工程S30、切り分け工程S40、個包装工程S50、その後の後工程S99(図示しない)から構成されている。
<製造方法>
本発明の一実施形態による原紙加湿工程に保湿剤等の薬液を用い、一次原反に塗布され二次原反として巻きなおされ、以後の工程で二次原反は単に原反2、原反105という。一実施形態に係るポケットティッシュの製造方法を製造装置の一実施形態である製造装置1を用い、図5に示すポケットティッシュの製造方法のステップチャートS1により実施する一形態である保湿ポケットティッシュの製造方法を以下に説明する。
一実施形態である本ポケットティッシュの製造方法は、
保湿ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
原紙を加湿する加湿工程S00;
原反を準備する準備工程S10;
原紙を原反から次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程S20;
前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程S30であって、ダンシングローラー7によってライン上の原紙5に所定のテンションを負荷する折り畳み工程S30;
前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程S50へ搬送するコンベア40へ載せる切り分け工程S40;そして
前記コンベア40から切り分け後のティッシュ30,31を受入れ個包装する個包装工程S50;
を含むポケットティッシュの製造方法であって、
前記準備工程S10は、鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル3上に、巻き取り軸を鉛直向きに原反2がその端面を水平に置かれることを特徴とし、かつ、
前記切り分け工程S40がティッシュのシワ及び裂けを除去する手段を使用可能であっても、当該ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去する手段が許容するライン速度より高いライン速度で前記折り畳み工程S30以降を全自動操業するポケットティッシュの製造方法である。
他の実施形態では、前記折り畳み工程S30以降で製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する段階を含まず、前記折り畳み工程S30以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法S1である。
もう一つの他の実施形態では、製造ライン上にシワ及び裂けの存在するティッシュを除去する段階を含まない前記折り畳み工程S30以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法である。
製造装置1を使用する本発明に係る製造方法は、ダンシングローラー7による安定したテンション負荷機構を使用しつつ、原反2を回転テーブル3上に巻き取り軸を鉛直向きに原反2を水平に乗せてその状態でテーブル3を回転させ原紙5を繰り出す。この方式だと、
i)原反2の重さがテーブル3の面で支えられ、原反2の巻き軸が垂直であるから原反2の原紙が巻き軸から垂れさがらず、垂れさがりによるス(鬆)が原反に入ることはない
ii) 原反2の重さがテーブル3の面で支えられ、繰り出し方向D1のテンションが、原反2から繰り出した部分の原紙5にだけ適正にかかり、紙破断に至る負荷が原紙にかからない
ため、ティッシュのシワ及び裂けは発生せず、ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去の段階を設ける必要がない。
こうして、ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する手段が許容するライン速度より上の速度で全自動ライン操業することが可能となり、生産能力がラインフルスピードにまで向上可能であるという効果が得られる。
本製造方法で製造されるウェブの紙質の一実施例は、原紙のパルプ配合率50.0%±10.0%、クレープ率20.0±5.0%、カイメン添加量14.0±2.0kg/t、原紙坪量 14.5±0.5g/m2(JIS P 8124(1998)により測定)、紙厚200±10μm(2プライの試験片を、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型」(尾崎製作所製)を用いて測定する。紙厚は製品の各プライを剥がすことなく測定する。厚みの測定は流れ方向(MD方向)で5回測定する。この測定した流れ方向(MD方向)とは別の流れ方向(MD方向)でさらに5回測定する。したがって10回行って得られる平均値を紙厚とする。)、乾燥引張強度縦350±50cN、横145±20cN(105℃、10分間キュアリングした後、JIS P 8113(1998)に従って、ロードセル引張試験機により、25mm幅で測定)、湿潤引張強度縦80±20cN、横20±20cN(105℃、10分間キュアリングした後、JIS P 8135(1998)に従って、ロードセル引張試験機により、25mm幅で測定)、伸び12.0%以上、
薬液塗布条件として、薬液塗布量3.9±0.3g/m2、薬液塗布率は原紙に対する重量で27.0±2.0重量%、薬液有効成分は、水分を除いた重量で80.0±1.0、薬液粘度は液温30℃で200.0mPaS以上、40℃で115.0±35(JIS Z 8803(2011)の単一円筒形回転粘度計による粘度測定方法に基き測定)、薬液をミヨシ油脂株式会社ローションザイLGT-4(商標)として、一実施例の製品保湿ポケットティッシュでは、乾燥引張強度 縦210±50CN、横65±15CN(105℃、10分間キュアリングした後、JIS P 8113(1998)に従って、ロードセル引張試験機により、25mm幅で測定)、湿潤引張強度 縦115±25CN、横40±10CN(105℃、10分間キュアリングした後、JIS P 8135(1998)に従って、ロードセル引張試験機により、25mm幅で測定)、紙厚140±15μm(2プライの試験片を、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型(商標)」(尾崎製作所製)を用いて測定する。紙厚は製品の各プライを剥がすことなく測定する。厚みの測定は流れ方向(MD方向)で5回測定する。この測定した流れ方向(MD方向)とは別の流れ方向(MD方向)でさらに5回測定する。したがって10回行って得られる平均値を紙厚とする。))、水分率11.0±1.5%である(先ず、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した試験片を秤量瓶に入れて乾燥前の重量を測定する。秤量瓶の蓋を開けた状態で105℃に調整した送風定温恒温器に入れて4時間乾燥させた後、送風定温恒温器内で秤量瓶に蓋をし取り出して、乾燥後の重量を測定する。乾燥前後の試験片の重量は各々秤量瓶の重量を差し引いて算出し、水分率(%)=(乾燥前の試験片重量−乾燥後の試験片重量)÷(乾燥前の試験片重量)により算出する。)の特性を持つ。
そして、上記、個包装工程(一実施例では、4個包装パック構成である)の後に、後の工程(図示しない、以下後工程及び後工程で使用する手段について同じ)として以下の:
集合包装機手段と;
段ボールケーサー手段と;そして
これらの手段の間を繋ぐコンベアと
を使用し、個包装工程製造された個包装を、所定の縦横数及び積層数に整序し、集合包装機手段によって集合包装し、さらに集合包装を所定の縦横数及び積層数に整序する段ボールケーサー手段によって段ボールに梱包し、集合包装から段ボールケース詰まで一貫して自動化されている後工程をさらに含める場合には、製造工程に原紙の原反を投入後から個包装の段ボールケース詰めまでを一つのラインで人手を介さず機械化可能であるポケットティッシュの製造方法が実現可能である。この実現化にあたり、個包装工程までの全自動化が最も有効であり、本発明は、個包装工程までの全自動化及びそのラインスピードの最大化を実現する製造方法を提供する。
上記個包装工程までの全自動化ラインと前段落記載のその後の自動化工程を採用によって、製造ラインでのケース詰めまでを一つのラインで一貫生産可能として生産能力はさらに向上可能とされる。
以上のように、本発明は、ポケットティッシュの製造方法及びその装置に関し、吸湿している場合でも原反ロールから紙材を繰り出す際に、重力による原反が垂れ下がりから生じるス(鬆)の発生を防止し、このスで、巻きがMD方向にずれたり、よれたり、もまれたりして原紙の裂けや破れやシワが発生することを防止するポケットティッシュの製造方法及びその装置である。鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する段階を含める必要がなく、検紙する段階を含めたとしてもティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する段階を含める必要もなく、たとえ製造ラインに製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する手段又ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定する手段又は当該判定後の不良ティッシュを除去する手段を備える製造ラインであってもティッシュのシワ及び裂けを検紙及び不良と判定されたティッシュを除去する手段が許容するライン速度より上の速度で全自動ライン操業することが可能となり、生産能力がラインフルスピードにまで向上可能とされる保湿ポケットティッシュの製造方法を及びその装置を提供可能である。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、本発明は係る実施の形態に限定されるものではなく、アームの旋回機構はモーター駆動でもよく、必ずしもポール又はピラーに支持されずとも、折り機と一体に支持されるものでもよく、薬液は保湿剤に限らず水溶性の導電性液体のみでも、凡そ加湿の意義があるものであれば、例えば、高級アルコールでもよく、第三アルコールの例ではグリセリンがあるようにその類の水溶性の導電性液体を含む薬液でもよく、また、繰り出し機構も繰り出しベルトに限らず繰り出しローラーでもよく、水平テーブルのモーター駆動でもよく、また、このように本発明の趣旨を逸脱しない範囲で本発明の構成要素は、種々変形して実施することができる。ここで取り上げた発明の効果はすべてが同時に一つの実施形態に現れるものと限定されず、その一部が一つでも発現して発明製品の目的を達成すれば十分であり、当業者であれば、容易に判断できることであろう。
本発明は、製紙業において、ポケットティッシュの製造に適用可能である。
1 ポケットティッシュ製造装置
2、130 原反
3 原反用のテーブル(水平テーブル)
4 案内ローラー
5 原紙
6 中間ローラー
7 ダンシングローラー
9,10 舵行修正機構
11、12 中間ローラー
13 ローラー
14 スリッター刃
15 中間ローラー
16 折り込みガイド機構
17、18,19 折り畳みティッシュ
20,30 折り畳みティッシュ
21,31 三角プレート機構
22,32 折り畳みティッシュ
23,33 フィードロール
24,34 ピンチロール
25,35 カッターロール
26,36 フォールディングロール
29,39 ウェブ
30,31,37,38 コンベア上ウェブ
60 下向ローラー
100 アーム旋回機構
101 アーム(水平時)
102 アーム(鉛直旋回時)
103 アーム旋回軸
104 リフト
105 原反(アーム搭載前)
106 テーブル面
107 原反(アーム搭載後)
110 ピラー
111 シリンダ
112 連接棒(バランサ)
120 原紙繰り出しベルト
121 原紙繰り出しベルト(従来置き)
122 水平ローラー
140 原反の垂れ下がりによるス(鬆)
D1、D2 原紙の繰り出し向き
S1 製造方法
S00 原紙加湿工程
S10 原紙準備工程
S20 原紙繰り出し工程
S30 折り畳み工程
S40 切り分け工程
S50 個包装工程

Claims (6)

  1. ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
    原紙を加湿する加湿工程;
    原反を準備する準備工程;
    原紙を原反から次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
    前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程;
    前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
    前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
    を含むポケットティッシュの製造方法であって、
    前記準備工程は、鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に、巻き取り軸を鉛直向きに原反がその端面を水平に置かれることを特徴とし、かつ、
    前記切り分け工程がティッシュのシワ及び裂けを除去する手段を使用可能であっても、当該ティッシュのシワ及び裂けを検紙及び除去する手段が許容するライン速度より高いライン速度で前記折り畳み工程以降を全自動操業するポケットティッシュの製造方法。
  2. ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
    原紙を加湿する加湿工程;
    原反を準備する準備工程;
    原紙を次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
    前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程;
    前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
    前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
    を含むポケットティッシュの製造方法であって、
    前記準備工程は鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にティッシュのシワ及び裂けの存在を検紙する段階を含まない前記折り畳み工程以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法。
  3. ポケットティッシュの製造方法であって、製造工程に以下の:
    原紙を加湿する加湿工程;
    原反を準備する準備工程;
    原紙を次工程へ繰り出す原紙繰り出し工程;
    前記原紙を折り畳みティッシュに形成する折り畳み工程であって、ダンシングローラーによってライン上の原紙に所定のテンションを負荷する折り畳み工程と;
    前記ティッシュを規定枚数毎に切り分け、個包装工程へ搬送するコンベアへ載せる切り分け工程;そして
    前記コンベアから切り分け後のティッシュを受入れ個包装する個包装工程;
    を含むポケットティッシュの製造方法であって、
    前記準備工程は鉛直軸まわりに回転可能である水平テーブル上に巻き取り軸を鉛直向きに原反の端面を水平に置かれることを特徴とし、製造ライン上にシワ及び裂けの存在するティッシュを除去する段階を含まない前記折り畳み工程以降が全自動化可能であるポケットティッシュの製造方法。
  4. 前記加湿に用いる薬液は、保湿剤である請求項1から3いずれか1項記載のポケットティッシュの製造方法。
  5. ライン上にダンシングローラーによりテンションを原紙に負荷する手段を含む原紙の折り畳み手段、折り畳まれたティッシュを規定枚数毎に切り分ける折り畳みティッシュ切り分け手段、切り分け後のティッシュを個包装する個包装手段を備えるポケットティッシュの製造装置であって、以下の:
    前記原反の巻き軸をテーブル面に垂直に当該原反を端面で水平置き可能で鉛直軸まわりに回転可能であるテーブルを含む原反繰り出し手段;及び
    前記原反繰り出し手段と折り畳み手段の間に、前記原反の巻き軸に沿い原反から繰り出される原紙のライン走行をロール軸が水平のライン走行向きに90°旋回可能である、両ライン走行方向と45°傾斜配設される案内ロール手段;
    を含む請求項2又は3いずれか一項記載の製造方法で使用するポケットティッシュの自動化ライン製造装置。
  6. 前記テーブルは、アームに連結固定され前記アームは前記テーブル面をアーム旋回軸まわりに鉛直から水平に旋回可能とするアーム旋回機構を備える請求項5記載の製造装置。
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