JP2017157770A - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2017157770A
JP2017157770A JP2016041728A JP2016041728A JP2017157770A JP 2017157770 A JP2017157770 A JP 2017157770A JP 2016041728 A JP2016041728 A JP 2016041728A JP 2016041728 A JP2016041728 A JP 2016041728A JP 2017157770 A JP2017157770 A JP 2017157770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor layer
outer conductor
layer
layers
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016041728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6536437B2 (ja
Inventor
智洋 木戸
Tomohiro Kido
智洋 木戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016041728A priority Critical patent/JP6536437B2/ja
Priority to CN201710035229.2A priority patent/CN107154300B/zh
Priority to US15/432,197 priority patent/US10475570B2/en
Publication of JP2017157770A publication Critical patent/JP2017157770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6536437B2 publication Critical patent/JP6536437B2/ja
Priority to US16/591,269 priority patent/US10957478B2/en
Priority to US16/928,905 priority patent/US11152149B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • H01F27/2852Construction of conductive connections, of leads
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/323Insulation between winding turns, between winding layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/004Printed inductances with the coil helically wound around an axis without a core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • H01F2027/2809Printed windings on stacked layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】外部電極が積層体から脱落することを抑制する。【解決手段】本発明に係る電子部品は、第1の方向に延在する第1の辺及び第2の方向に延在する第2の辺を有する絶縁体層と、第1の辺と第2の辺とが交差する第1の点に設けられている外部導体層と、を備えており、外部導体層において、第1の点から第1の方向の一方側に最も離れている部分における第1の点から第2の方向の一方側に最も離れた位置を第2の点と定義し、外部導体層において、第1の点から第2の方向の一方側に最も離れている部分における該第1の点から第1の方向の一方側に最も離れた位置を第3の点と定義し、外部導体層は、第2の点と第3の点とを結ぶ第3の辺、第2の点から第1の方向の他方側に向かって伸びる第4の辺、及び、第3の点から第2の方向の他方側に向かって伸びる第5の辺を有する領域内に位置する固定部を有していること、を特徴とする。【選択図】図3A

Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、インダクタを備えた電子部品に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のインダクタが知られている。図11は、特許文献1に記載のインダクタ500の外観斜視図である。以下では、インダクタ500の積層方向を前後方向と定義する。また、前側から見たときに、インダクタ500の長辺が延在する方向を左右方向と定義し、インダクタ500の短辺が延在する方向を上下方向と定義する。
インダクタ500は、外部電極部502,504、ベース基板510、パターン層512a〜512c及びコイルパターン部(図示せず)を備えている。パターン層512a〜512cは、ベース基板510上に後ろ側から前側へとこの順に積層される。外部電極部502は、パターン層512a〜512cにおける下側の長辺の左半分を前後方向に貫通しており、前側から見たときに、左右方向に延在する帯状をなしている。外部電極部504は、パターン層512a〜512cにおける下側の長辺の右半分を前後方向に貫通しており、前側から見たときに、左右方向に延在する帯状をなしている。ただし、外部電極部502と外部電極部504とが接触しないように、外部電極部502と外部電極部504との間にはスペースが設けられている。図示しないコイルパターン部は、パターン層512a,512b上に設けられており、外部電極部502,504に接続されている。以上のように構成されたインダクタ500が回路基板に実装される際には、インダクタ500の下面が回路基板と対向する実装面となる。該インダクタ500では、外部電極部502,504とコイルパターン部とを別々に形成するのではなく、外部電極部502,504とコイルパターン部と同時に形成することができるので、製造効率を向上できる。また、該インダクタ500では、外部電極部502,504を主に下面に形成することで実装面積を低減できる。
特開2014−39036号公報
以上のようなインダクタ500において、回路基板に対してより強固に固定したいという要望に応えるために、例えば、外部電極部502,504が前側から見たときにL字型をなすように形成される場合がある。これにより、インダクタ500が回路基板にはんだにより実装される際に、インダクタ500の右面及び左面にはんだが濡れ上がって、フィレットが形成される。その結果、インダクタ500が回路基板に対して強固に固定される。
ところで、衝撃や温度変化等により、インダクタ500が実装されている回路基板に変形が発生する場合がある。特に、外部電極部502,504はインダクタ500の小型化を図るために採用される構成であり、インダクタ500や外部電極部502,504は従来より小型化される場合がある。このような場合、外部電極部502,504と、ベース基板510及びパターン層512a〜512cとの密着性が低下し、上記変形が回路基板に生じると、外部電極部502,504がより強固に固定された回路基板に引っ張られてインダクタ500から脱落するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、外部電極が積層体から脱落することを抑制できる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、第1の方向に延在する第1の辺及び該第1の辺に垂直な第2の方向に延在する第2の辺を有する長方形状の主面を有する複数の絶縁体層が積層方向に積層されることにより構成されている積層体と、前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第2の辺とが交差する第1の点に設けられている複数の外部導体層であって、前記複数の絶縁体層の前記第1の辺が連なって形成されている第1の面及び該複数の絶縁体層の前記第2の辺が連なって形成されている第2の面において前記積層体から露出している複数の外部導体層を含む外部電極と、前記絶縁体層上に設けられている1以上のインダクタ導体層を含み、かつ、前記積層方向に延在する中心軸を有する螺旋状のインダクタと、前記外部導体層と前記インダクタ導体層とを接続する引き出し導体層と、を備えており、前記外部導体層において、前記第2の辺から前記第1の方向の一方側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、前記第1の点から該第1の方向の一方側に最も離れている部分を第1の部分と定義し、前記第1の部分における前記第1の点から前記第2の方向の一方側に最も離れた位置を第2の点と定義し、前記外部導体層において、前記第1の辺から前記第2の方向の一方側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、前記第1の点から該第2の方向の一方側に最も離れている部分を第2の部分と定義し、前記第2の部分における前記第1の点から前記第1の方向の一方側に最も離れた位置を第3の点と定義し、前記複数の外部導体層は、少なくとも1以上の第1の外部導体層を含んでおり、前記1以上の第1の外部導体層は、前記第2の点と前記第3の点とを結ぶ第3の辺、該第2の点から前記第1の方向の他方側に向かって伸びる第4の辺、及び、該第3の点から前記第2の方向の他方側に向かって伸びる第5の辺を有する三角形の第1の領域内に位置する固定部を有していること、を特徴とする。
本発明によれば、外部電極が積層体から脱落することを抑制できる。
電子部品10,10aの外観斜視図である。 図1の電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 積層体12を前側から透視した図である。 部分P1の説明図である。 図3AのCにおける拡大図である。 第2の比較例に係る電子部品610の積層体12を前側から透視した図である。 電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。 電子部品10bの積層体12の外観斜視図である。 第1の変形例に係る外部導体層25a−1を示した図である。 第2の変形例に係る外部導体層25a−2を示した図である。 第3の変形例に係る外部導体層25a−3を示した図である。 第4の変形例に係る外部導体層25a−4を示した図である。 第5の変形例に係る外部導体層25a−5を示した図である。 第6の変形例に係る外部導体層25a−6を示した図である。 第7の変形例に係る外部導体層25a−7を示した図である。 第8の変形例に係る外部導体層25a−8を示した図である。 第9の変形例に係る外部導体層25a−9を示した図である。 第10の変形例に係る外部導体層25a−10を示した図である。 第11の変形例に係る外部導体層25a−11を示した図である。 第12の変形例に係る外部導体層25a−12を示した図である。 第13の変形例に係る外部導体層25a−13を示した図である。 第14の変形例に係る外部導体層25a−14を示した図である。 第15の変形例に係る外部導体層25a−15を示した図である。 インダクタ500の外観斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品10,10aの外観斜視図である。図2は、図1の電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3Aは、積層体12を前側から透視した図である。図3Bは、部分P1の説明図である。図3Cは、図3AのCにおける拡大図である。以下では、電子部品10の積層方向を前後方向と定義する。また、前側から見たときに、電子部品10の長辺が延在している方向を左右方向(第2の方向の一例)と定義し、電子部品10の短辺が延在している方向を上下方向(第1の方向の一例)と定義する。上下方向、左右方向及び前後方向は互いに直交している(垂直である)。また、上下方向、左右方向及び前後方向は説明のために用いた一例である。そのため、使用時において電子部品10の上下方向、左右方向及び前後方向が、実際の上下方向、左右方向及び前後方向と一致している必要はない。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14a,14b、引き出し導体層20a〜20d及びインダクタLを備えている。よって、引き出し導体層20a〜20dはインダクタLの一部ではない。
積層体12は、図2に示すように、長方形状の絶縁体層16a〜16p(複数の絶縁体層の一例)が前側から後ろ側へとこの順に並ぶように積層されて構成されており、直方体状をなしている。
絶縁体層16a〜16pは、図2に示すように、2本の短辺及び2本の長辺を有する長方形状の主面を有しており、例えば、硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁材料により形成されている。なお、長方形状とは、正方形を含み、一部が欠損した実質的な長方形であってもよい。絶縁体層16a〜16pの2本の短辺(左側の短辺が第1の辺の一例)は、上下方向に延在しており、絶縁体層16a〜16pの2本の長辺(下側の長辺が第2の辺の一例)は、左右方向に延在している。以下では、絶縁体層16a〜16pの前側の面を表面と称し、絶縁体層16a〜16pの後ろ側の面を裏面と称す。
また、積層体12の左面(第1の面の一例)は、絶縁体層16a〜16pの左側の短辺が連なることにより形成されている。積層体12の右面は、絶縁体層16a〜16pの右側の短辺が連なることにより形成されている。積層体12の上面は、絶縁体層16a〜16pの上側の長辺が連なることにより形成されている。積層体12の下面(第2の面の一例)は、絶縁体層16a〜16pの下側の長辺が連なることにより形成されている。積層体12の下面は、積層体12の実装面である。実装面とは、電子部品10が回路基板に実装される際に回路基板と対向する面である。
外部電極14a(外部電極の一例)は、めっき層15a(外部導体膜の一例)、外部導体層25a〜25j及びビアホール導体v21〜v29を含んでいる。
外部導体層25a〜25jはそれぞれ、図2に示すように、絶縁体層16d〜16mの表面上に設けられている。よって、外部導体層と外部導体層に対して前後方向に隣り合う外部導体層との間には、絶縁体層が設けられている。すなわち、絶縁体層16d〜16m(複数の絶縁体層の一部の一例)と外部導体層25a〜25j(複数の外部導体層の一例)とが、前後方向において交互に並んでいる。外部導体層25a〜25jは、同じ形状・材料を有しているので、以下では、外部導体層25aを例に挙げて説明するが、外部導体層25b〜25jも同様である。以下では、図3Aに示すように、絶縁体層16dの左側の短辺と下側の長辺とが交差する左下の角を角p1(第1の点の一例)と呼び、絶縁体層16dの右側の短辺と下側の長辺とが交差する右下の角を角p11と呼ぶ。
外部導体層25a(第1の外部導体層の一例)は、L字部41及び固定部44を含んでいる。L字部41は、帯状導体層40,42を有しており、L字型をなしている。帯状導体層40は、角p1から左側の短辺に沿って上側に向かって伸びる長方形状をなしている。帯状導体層42は、角p1から下側の長辺に沿って右側に向かって伸びる長方形状をなしている。帯状導体層40の下端と帯状導体層42の左端とは、角p1及びその付近において重なっている。これにより、外部導体層25aは、絶縁体層16dの角p1に設けられていると共に、左面及び下面において積層体12から露出している。すなわち、帯状導体層40は、絶縁体層16cと絶縁体層16dとに挟まれることにより、積層体12の角p1から上側に向かって伸びるように積層体12の左面において筋状に露出している。帯状導体層42は、絶縁体層16cと絶縁体層16dとに挟まれることにより、積層体12の角p1から右側に向かって伸びるように積層体12の下面において筋状に露出している。
外部導体層25aにおいて、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、角p1から上側(第1の方向の一方側の一例)に最も離れている部分を部分P1(第1の部分の一例)と定義する。部分P1は、帯状導体層40の上側の短辺である。部分P1の特定について図3Bを参照しながらより詳細に説明する。
図3Bでは、突起導体層43を更に含んだ外部導体層25a'を示した。図3Bの外部導体層25a'は、図2の外部導体層25aの変形例である。突起導体層43は、帯状導体層40から右上側に向かって伸びている。そして、突起導体層43の上端Paは、帯状導体層40の上側の短辺よりも上側に位置している。しかしながら、図3Bの外部導体層25a'における部分P1は、上端Paではない。
部分P1は、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、角p1から上側に最も離れている部分である。絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分とは、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって進んだ場合に、導体層が途切れることなく存在していることを意味する。突起導体層43の下側には、導体層が存在しない部分がある。従って、突起導体層43は、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分には該当しない。一方、帯状導体層40では、絶縁体層16dの下側の辺から導体層が途切れることなく存在している。よって、帯状導体層40は、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分に相当する。よって、図3Bの外部導体層25a'において、部分P1は、帯状導体層40の上側の短辺である。
更に、部分P1における角p1から右側に最も離れた位置を点p2(第2の点の一例)と定義する。また、外部導体層25aにおいて、絶縁体層16dの左側の短辺から右側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、角p1から右側(第2の方向の一方側の一例)に最も離れている部分を部分P2(第2の部分の一例)と定義する。部分P2は、帯状導体層42の右側の短辺である。更に、部分P2における角p1から上側に最も離れた位置を点p3(第3の点の一例)と定義する。
また、点p2と点p3とを結ぶ直線を辺L1(第3の辺の一例)と定義する。点p2から下側(第1の方向の他方側の一例)に向かって伸びる直線を辺L2(第4の辺の一例)と定義する。点p3から左側(第2の方向の他方側の一例)に向かって伸びる直線を辺L3(第5の辺の一例)と定義する。そして、辺L1〜L3を有する三角形の領域を領域A1(第1の領域の一例)と定義する。すなわち、領域A1は、辺L1を斜辺とし、辺L2,L3を隣辺とする直角三角形をなしている。本実施形態では、領域A1は、L字部41及び辺L1により囲まれた領域である。ただし、領域A1は、L字部41の外縁及び辺L1に囲まれた領域の内側であり、L字部41の外縁及び辺L1を含まない。また、辺L1を対角線とする長方形(本実施形態では正方形)の領域を領域A2(第2の領域の一例)と定義する。
固定部44は、領域A1内に位置しており、直角三角形状をなしている。より詳細には、固定部44の2つの隣辺はそれぞれ、辺L2,L3(すなわち、帯状導体層40の右側の長辺及び帯状導体層42の上側の長辺)に接している。また、固定部44の斜辺は、辺L1に対して左下に位置しており、辺L1に平行である。そのため、固定部44(外部導体層25a)は、領域A2からはみ出しておらず、更に、辺L1を横切って領域A1外にはみ出していない。なお、固定部44の斜辺には、2箇所の小さな突起が設けられている。これにより、固定部44の斜辺には、凹凸が設けられている。2つの突起は、後述するビアホール導体が接続されるために設けられている。このような外部導体層25aは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。なお、帯状導体層40,42(L字部41)及び固定部44は、いずれも説明のために区分したものであり、外部導体層25aにおいてこれらの境界に段差等の物理的な境界線が存在するわけではない。すなわち、外部導体層25aは、1つの導体層により構成されている。また、領域A1内とは、辺L1〜L3よりも内側の領域であり、辺L1〜L3上を含まない。
めっき層15aは、外部導体層25a〜25jが積層体12の左面及び下面において積層体12から露出している部分を覆っている。めっき層15aは、左側から見たときに、長方形状をなしており、下側から見たときに、長方形状をなしている。このようなめっき層15aは、例えば、Niめっき上にSnめっきが施されることにより作製されている。なお、めっき層15aは、例えば、Sn,Ni,Cu,Auやこれらを含む合金など、低電気抵抗、高耐はんだ性又は高はんだ濡れ性などの性質を有する材料で構成されていてもよい。
ビアホール導体v21〜v29(層間接続導体の一例)はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lを前後方向に貫通しており、前後方向に隣り合う2つの外部導体層の固定部44同士を接続している。ビアホール導体v21は、外部導体層25aの固定部44と外部導体層25bの固定部44とを接続している。ビアホール導体v22は、外部導体層25bの固定部44と外部導体層25cの固定部44とを接続している。ビアホール導体v23は、外部導体層25cの固定部44と外部導体層25dの固定部44とを接続している。ビアホール導体v24は、外部導体層25dの固定部44と外部導体層25eの固定部44とを接続している。ビアホール導体v25は、外部導体層25eの固定部44と外部導体層25fの固定部44とを接続している。ビアホール導体v26は、外部導体層25fの固定部44と外部導体層25gの固定部44とを接続している。ビアホール導体v27は、外部導体層25gの固定部44と外部導体層25hの固定部44とを接続している。ビアホール導体v28は、外部導体層25hの固定部44と外部導体層25iの固定部44とを接続している。ビアホール導体v29は、外部導体層25iの固定部44と外部導体層25jの固定部44とを接続している。
ここで、ビアホール導体v21,v23,v25,v27,v29は、前側から見たときに重なっており、ビアホール導体v22,v24,v26,v28は、前側から見たときに重なっている。そして、ビアホール導体v21,v23,v25,v27,v29は、前側から見たときに、ビアホール導体v22,v24,v26,v28に対して左上に位置している。このように、ビアホール導体v21〜v29は、前側から後ろ側に行くにしたがって、交互に位置が入れ替わるように配置されている。これにより、前後方向に隣り合う2つのビアホール導体v21〜v29は、前側から見たときに、重なっていない。
前後方向に隣り合う2つのビアホール導体の位置関係について、ビアホール導体v21,v22を例に挙げてより詳細に説明する。外部導体層25a(第2の外部導体層の一例)、外部導体層25b(第3の外部導体層の一例)及び外部導体層25c(第4の外部導体層の一例)は、前側から後ろ側へとこの順に並んでいる。ビアホール導体v21(第1の層間接続導体の一例)は、外部導体層25aと外部導体層25bとを接続している。ビアホール導体v22(第2の層間接続導体の一例)は、外部導体層25bと外部導体層25cとを接続している。そして、ビアホール導体v21とビアホール導体v22とは、前側から見たときに、重なっていない。ビアホール導体v21とビアホール導体v22の位置関係と同じ位置関係が、ビアホール導体v22とビアホール導体v23との間、ビアホール導体v23とビアホール導体v24との間、ビアホール導体v24とビアホール導体v25との間、ビアホール導体v25とビアホール導体v26との間、ビアホール導体v26とビアホール導体v27との間、ビアホール導体v27とビアホール導体v28との間、ビアホール導体v28とビアホール導体v29との間にも成立している。
ただし、ビアホール導体v21〜v29は、積層体12の左面及び下面において積層体12から露出していない。このようなビアホール導体v21〜v29は、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。
なお、ビアホール導体とは、絶縁体層に設けられた貫通孔内に設けられている導体を指す。従って、絶縁体層の表面より前側及び絶縁体層の裏面より後ろ側に位置している導体は、ビアホール導体には含まれない。例えば、絶縁体層16dにおいて、絶縁体層16dの表面より前側に位置している導体は、ビアホール導体v21ではなく外部導体層25aである。
外部電極14bは、めっき層15b、外部導体層26a〜26j及びビアホール導体v41〜v49を含んでいる。
外部導体層26a〜26jはそれぞれ、図2に示すように、絶縁体層16d〜16mの表面上に設けられている。外部導体層と外部導体層に対して前後方向に隣り合う外部導体層との間には、絶縁体層が設けられている。すなわち、絶縁体層16d〜16mと外部導体層26a〜26jとが、前後方向において交互に並んでいる。外部導体層26a〜26jは、同じ形状・材料を有しているので、以下では、外部導体層26aを例に挙げて説明するが、外部導体層26b〜26jも同様である。
外部導体層26aは、L字部51及び固定部54を含んでいる。L字部51は、帯状導体層50,52を有しており、L字型をなしている。帯状導体層50は、角p11から右側の短辺に沿って上側に向かって伸びる長方形状をなしている。帯状導体層52は、角p11から下側の長辺に沿って左側に向かって伸びる長方形状をなしている。帯状導体層50の下端と帯状導体層52の右端とは、角p11及びその付近において重なっている。これにより、外部導体層26aは、絶縁体層16dの角p11に設けられていると共に、右面及び下面において積層体12から露出している。すなわち、帯状導体層50は、絶縁体層16cと絶縁体層16dとに挟まれることにより、積層体12の角p11から上側に向かって伸びるように積層体12の右面において筋状に露出している。帯状導体層52は、絶縁体層16cと絶縁体層16dとに挟まれることにより、積層体12の角p11から左側に向かって伸びるように積層体12の下面において筋状に露出している。
外部導体層26aにおいて、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、角p11から上側に最も離れている部分を部分P11と定義する。部分P11は、帯状導体層50の上側の短辺である。更に、部分P11における角p11から左側に最も離れた位置を点p12と定義する。また、外部導体層26aにおいて、絶縁体層16dの短辺から左側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、角p11から左側に最も離れている部分を部分P12と定義する。部分P12は、帯状導体層52の左側の短辺である。更に、部分P12における角p11から上側に最も離れた位置を点p13と定義する。
また、点p12と点p13とを結ぶ直線を辺L11と定義する。点p12から下側に向かって伸びる直線を辺L12と定義する。点p13から右側に向かって伸びる直線を辺L13と定義する。そして、辺L11〜L13を有する三角形の領域を領域A11と定義する。すなわち、領域A11は、辺L11を斜辺とし、辺L12,L13を隣辺とする直角三角形をなしている。本実施形態では、領域A11は、L字部51及び辺L11により囲まれた領域である。ただし、領域A11は、L字部51の外縁及び辺L11に囲まれた領域の内側であり、L字部51の外縁及び辺L1を含まない。また、辺L11を対角線とする長方形(本実施形態では正方形)の領域を領域A12と定義する。
固定部54は、領域A11内に位置しており、直角三角形状をなしている。より詳細には、固定部54の2つの隣辺はそれぞれ、辺L12,L13(すなわち、帯状導体層50の左側の長辺及び帯状導体層52の上側の長辺)に接している。また、固定部54の斜辺は、辺L11に対して右下に位置しており、辺L11に平行である。そのため、固定部54(外部導体層26a)は、辺L11を横切って領域A11外にはみ出していない。なお、固定部54の斜辺には、2箇所の小さな突起が設けられている。これにより、固定部54の斜辺には、凹凸が設けられている。2つの突起は、後述するビアホール導体が接続されるために設けられている。このような外部導体層26aは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。なお、帯状導体層50,52(L字部51)及び固定部54は、いずれも説明のために区分したものであり、外部導体層26aにおいてこれらの境界に段差等の物理的な境界線が存在するわけではない。すなわち、外部導体層26aは、1つの導体層により構成されている。また、領域A11内とは、辺L11〜L13よりも内側の領域であり、辺L11〜L13上を含まない。
めっき層15bは、外部導体層26a〜26jが積層体12の右面及び下面において積層体12から露出している部分を覆っている。めっき層15bは、右側から見たときに、長方形状をなしており、下側から見たときに、長方形状をなしている。このようなめっき層15bは、例えば、Niめっき上にSnめっきが施されることにより作製されている。なお、めっき層15aは、例えば、Sn,Ni,Cu,Auやこれらを含む合金など、低電気抵抗、高耐はんだ性又は高はんだ濡れ性などの性質を有する材料で構成されていてもよい。
ビアホール導体v41〜v49はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lを前後方向に貫通しており、前後方向に隣り合う2つの外部導体層の固定部54同士を接続している。ビアホール導体v41は、外部導体層26aの固定部54と外部導体層26bの固定部54とを接続している。ビアホール導体v42は、外部導体層26bの固定部54と外部導体層26cの固定部54とを接続している。ビアホール導体v43は、外部導体層26cの固定部54と外部導体層26dの固定部54とを接続している。ビアホール導体v44は、外部導体層26dの固定部54と外部導体層26eの固定部54とを接続している。ビアホール導体v45は、外部導体層26eの固定部54と外部導体層26fの固定部54とを接続している。ビアホール導体v46は、外部導体層26fの固定部54と外部導体層26gの固定部54とを接続している。ビアホール導体v47は、外部導体層26gの固定部54と外部導体層26hの固定部54とを接続している。ビアホール導体v48は、外部導体層26hの固定部54と外部導体層26iの固定部54とを接続している。ビアホール導体v49は、外部導体層26iの固定部54と外部導体層26jの固定部54とを接続している。
ここで、ビアホール導体v41,v43,v45,v47,v49は、前側から見たときに重なっており、ビアホール導体v42,v44,v46,v48は、前側から見たときに重なっている。そして、ビアホール導体v41,v43,v45,v47,v49は、前側から見たときに、ビアホール導体v42,v44,v46,v48に対して左下に位置している。このように、ビアホール導体v41〜v49は、前側から後ろ側に行くにしたがって、交互に位置が入れ替わるように配置されている。これにより、前後方向に隣り合う2つのビアホール導体v41〜v49は、前側から見たときに、重なっていない。
前後方向に隣り合う2つのビアホール導体の位置関係について、ビアホール導体v41,v42を例に挙げてより詳細に説明する。外部導体層26a、外部導体層26b及び外部導体層26cは、前側から後ろ側へとこの順に並んでいる。ビアホール導体v41は、外部導体層26aと外部導体層26bとを接続している。ビアホール導体v42は、外部導体層26bと外部導体層26cとを接続している。そして、ビアホール導体v41とビアホール導体v42とは、前側から見たときに、重なっていない。ビアホール導体v41とビアホール導体v42の位置関係と同じ位置関係が、ビアホール導体v42とビアホール導体v43との間、ビアホール導体v43とビアホール導体v44との間、ビアホール導体v44とビアホール導体v45との間、ビアホール導体v45とビアホール導体v46との間、ビアホール導体v46とビアホール導体v47との間、ビアホール導体v47とビアホール導体v48との間、ビアホール導体v48とビアホール導体v49との間にも成立している。
ただし、ビアホール導体v41〜v49は、積層体12の右面及び下面において積層体12から露出していない。このようなビアホール導体v41〜v49は、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。
インダクタLは、外部電極14a,14bと電気的に接続されており、インダクタ導体層18a〜18j(1以上のインダクタ導体層の一例)及びビアホール導体v1〜v12を含んでいる。インダクタLは、前後方向に沿って延在する中心軸を有する螺旋状のコイルである。電子部品10では、インダクタLは、前側から見たときに、時計回り方向に周回しながら、前側から後ろ側へと進行する弦巻状をなしている。
インダクタ導体層18a〜18j(第1のインダクタ導体層の一例)はそれぞれ、絶縁体層16d〜16m(第1の絶縁体層の一例)の表面上に設けられており、軌道Rの一部が切り欠かれた形状をなす線状の導体層である。そして、インダクタ導体層18a〜18jは、前側から見たときに、互いに重なり合って軌道Rを形成している。インダクタ導体層18a〜18jは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。以下では、インダクタ導体層18a〜18jの時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層18a〜18jの時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体v1は、絶縁体層16dを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18aの下流端とインダクタ導体層18bの下流端とを接続している。ビアホール導体v2は、絶縁体層16eを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18bの下流端とインダクタ導体層18cの上流端とを接続している。ビアホール導体v3は、絶縁体層16fを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18cの上流端とインダクタ導体層18dの上流端とを接続している。ビアホール導体v4は、絶縁体層16fを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18cの下流端とインダクタ導体層18dの下流端とを接続している。ビアホール導体v5は、絶縁体層16gを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18dの下流端とインダクタ導体層18eの上流端とを接続している。ビアホール導体v6は、絶縁体層16hを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18eの上流端とインダクタ導体層18fの上流端とを接続している。ビアホール導体v7は、絶縁体層16hを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18eの下流端とインダクタ導体層18fの下流端とを接続している。ビアホール導体v8は、絶縁体層16iを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18fの下流端とインダクタ導体層18gの上流端とを接続している。ビアホール導体v9は、絶縁体層16jを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18gの上流端とインダクタ導体層18hの上流端とを接続している。ビアホール導体v10は、絶縁体層16jを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18gの下流端とインダクタ導体層18hの下流端とを接続している。ビアホール導体v11は、絶縁体層16kを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18hの下流端とインダクタ導体層18iの上流端とを接続している。ビアホール導体v12は、絶縁体層16lを前後方向に貫通しており、インダクタ導体層18iの上流端とインダクタ導体層18jの上流端とを接続している。このようなビアホール導体v1〜v12は、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。
以上のように構成されたインダクタLは、前側から見たときに、図3Aに示すように、丸みを持つ角を有する等脚台形状の環状の軌道Rを形成している。インダクタ導体層18a〜18jは、外部導体層25a〜25j,26a〜26j(第1の外部導体層の一例)が設けられている絶縁体層16d〜16m上に設けられている。そして、インダクタ導体層18a〜18jは、前側から見たときに、領域A2,A12内に侵入している。これにより、インダクタL(インダクタ導体層18a〜18j)は、外部電極14a,14bに近接している。ただし、インダクタL(インダクタ導体層18a〜18j)は、前側から見たときに、外部電極14a,14bとは重なっていない。
引き出し導体層20aは、絶縁体層16dの表面に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20aは、インダクタ導体層18aの上流端と外部導体層25aとを接続している。引き出し導体層20bは、絶縁体層16eの表面に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20bは、インダクタ導体層18bの上流端と外部導体層25bとを接続している。
引き出し導体層20cは、絶縁体層16lの表面に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20cは、インダクタ導体層18iの下流端と外部導体層26iとを接続している。引き出し導体層20dは、絶縁体層16mの表面に設けられている線状の導体層である。引き出し導体層20dは、インダクタ導体層18jの下流端と外部導体層26jとを接続している。これにより、インダクタLは、外部電極14aと外部電極14bとの間に電気的に接続されている。引き出し導体層20a〜20dは、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。
ここで、インダクタ導体層18a,18b,18i,18jと引き出し導体層20a〜20dとの境界、及び、外部導体層25a,25b,26i,26jと引き出し導体層20a〜20dとの境界について説明する。なお、ここでの境界とは、段差等の物理的な境界線ではなく、仮想的な線である。以下では、引き出し導体層20aを例に挙げて図3Cを参照しながら説明するが、引き出し導体層20b〜20dについても同様である。
インダクタ導体層18aは、軌道R上に位置している部分であり、軌道R上に位置していない導体層は、インダクタ導体層18aではない。従って、インダクタ導体層18aと引き出し導体層20aとの境界は、引き出し導体層20aが軌道Rに接触する部分である。
また、引き出し導体層20aの一部は、領域A1内に位置している。ただし、引き出し導体層20は、外部導体層25aとは異なる構成である。故に、引き出し導体層20において領域A1内に位置する部分は、固定部44ではない。また、外部導体層25aと引き出し導体層20aとの境界は、図3Cに示すように、辺L2である。
(電子部品の製造方法)
以下に、本実施形態に係る電子部品10の製造方法について図2を参照しながら説明する。
まず、絶縁体層16m〜16pとなるべきマザー絶縁体層を形成する。マザー絶縁体層とは、複数の絶縁体層16m〜16pが繋がった状態でマトリクス状に配列された大判の絶縁体層である。具体的には、例えば、キャリアフィルム上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布した後に、該絶縁ペーストの全体を紫外線で露光する。これにより、絶縁ペーストが硬化し、絶縁体層16pとなるべきマザー絶縁体層が形成される。この後、同じ工程を繰り返して、絶縁体層16m〜16oとなるべきマザー絶縁体層も形成する。
次に、フォトリソグラフィ工程により、インダクタ導体層18j、引き出し導体層20d及び外部導体層25j,26jを形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストを印刷により塗布して、導電ペースト層を絶縁体層16mとなるべきマザー絶縁体層上に形成する。更に、導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、インダクタ導体層18j、引き出し導体層20d及び外部導体層25j,26jが、絶縁体層16mとなるべきマザー絶縁体層上に形成される。なお、インダクタ導体層18j、引き出し導体層20d及び外部導体層25j,26jを同一材料で形成する場合は、これらを同時に形成してもよい。
次に、絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層を形成する。絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層上に硼珪酸ガラスを主成分とする絶縁ペーストをスクリーン印刷により塗布した後に、ビアホール導体v12,v29,v49が形成される位置を覆うフォトマスクを介して該絶縁ペーストを紫外線で露光する。これにより、フォトマスクに覆われた部分以外の絶縁ペーストが硬化する。この後、未硬化の絶縁ペーストをアルカリ溶液などで除去する。これにより、ビアホール導体v12,v29,v49が形成される位置に貫通孔が設けられた絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層が形成される。
次に、フォトリソグラフィ工程により、インダクタ導体層18i、引き出し導体層20c、外部導体層25i,26i及びビアホール導体v12,v29,v49を形成する。具体的には、Agを金属主成分とする感光性導電ペーストを印刷により塗布して、導電ペースト層を絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層上に形成する。この際、絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層に設けられた貫通孔内にも感光性導電ペーストが充填される。更に、導電ペースト層にフォトマスクを介して紫外線等を照射し、アルカリ溶液等で現像する。これにより、インダクタ導体層18i、引き出し導体層20c、外部導体層25i,26i及びビアホール導体v12,v29,v49が、絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層上に形成される。なお、インダクタ導体層18i、引き出し導体層20c及び外部導体層25i,26iを同一材料で形成する場合は、これらを同時に形成してもよい。
この後、絶縁体層16lとなるべきマザー絶縁体層を形成する工程と同様の工程と、インダクタ導体層18i、引き出し導体層20c、外部導体層25i,26i及びビアホール導体v12,v29,v49を形成する工程と同様の工程と、を交互に繰り返すことにより、絶縁体層16d〜16kとなるべきマザー絶縁体層、インダクタ導体層18a〜18h、引き出し導体層20a,20b、外部導体層25a〜25h,26a〜26h及びビアホール導体v1〜v11,v21〜v28,v41〜v48を形成する。
次に、絶縁体層16a〜16cとなるべきマザー絶縁体層を形成する。絶縁体層16a〜16cとなるべきマザー絶縁体層の形成は、絶縁体層16pとなるべきマザー絶縁体層の形成と同じであるので説明を省略する。以上の工程を経て、複数の積層体12がつながった状態でマトリクス状に配列されたマザー積層体を得る。
次に、ダイシング等によりマザー積層体を複数の未焼成の積層体12にカットする。マザー積層体のカット工程では、カットにより形成されるカット面において外部導体層25a〜25j,26a〜26jを積層体12から露出させる。なお、後述する焼成において積層体12が収縮するので、収縮を考慮してマザー積層体をカットする。
次に、未焼成の積層体12を所定条件で焼成し、積層体12を得る。更に、積層体12に対してバレル加工を施す。
最後に、外部導体層25a〜25j,26a〜26jが積層体12から露出している部分に、2μm以上10μm以下の厚さのNiめっき及び2μm以上10μ以下の厚みのSnめっきを施す。以上の工程を経て、電子部品10が完成する。電子部品10のサイズは、例えば、0.4mm×0.2mm×0.2mmである。
(効果)
以上のように構成された電子部品10によれば、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制できる。以下に、第1の比較例に係る電子部品を例に挙げて説明する。第1の比較例に係る電子部品は、外部導体層25a〜25jに対応する外部導体層125a〜125jが固定部44を有していない点のみにおいて電子部品10と相違する。なお、第1の比較例に係る電子部品において電子部品10と同じ構成については同じ参照符号を用いた。
電子部品10の外部導体層25a〜25jが絶縁体層16c〜16mに接触している面積は、第1の比較例に係る電子部品の外部導体層125a〜125jが絶縁体層16c〜16mに接触している面積よりも、固定部44の面積の分だけ大きい。外部導体層の絶縁体層に対する密着力は、外部導体層が絶縁体層に接触している面積に比例する。そのため、電子部品10の外部導体層25a〜25jの方が、第1の比較例に係る電子部品の外部導体層125a〜125jよりも、絶縁体層16c〜16mに強固に密着している。すなわち、電子部品10の外部電極14aの方が、第1の比較例に係る電子部品の外部電極14aよりも、積層体12に強固に密着している。その結果、電子部品10では、外部電極14aが積層体12から脱落することが抑制される。なお、同じ理由により、電子部品10では、外部電極14bが積層体12から脱落することが抑制される。
また、電子部品10では、インダクタLのインダクタンス取得効率を向上させることができる。以下に、第2の比較例に係る電子部品を例に挙げて説明する。図4は、第2の比較例に係る電子部品610の積層体12を前側から透視した図である。電子部品610において、電子部品10と同じ構成については同じ参照符号を用いた。
電子部品610は、外部導体層25a〜25j,26a〜26jに対応する外部導体層225a〜225j,226a〜226jの形状において、電子部品10と相違する。より詳細には、電子部品610の外部導体層225a〜225j,226a〜226jはそれぞれ、固定部44,54を有していない。その代わりに、電子部品610の外部導体層225a〜225j,226a〜226jの線幅は、電子部品10のL字部41,51の線幅よりも大きい。これにより、電子部品610の外部導体層225a〜225j,226a〜226jの面積が、電子部品10の外部導体層25a〜25j,26a〜26jの面積と等しくなっている。このような電子部品610によれば、電子部品10と同様に、外部電極14a,14bが積層体12から脱落することが抑制される。しかしながら、電子部品610では、外部導体層225a〜225j,226a〜226jの線幅が大きいため、インダクタLを形成できる領域が狭くなり、インダクタLのコイル内径を大きくすることが困難である。このように、電子部品610では、外部電極14a,14bが積層体12から脱落することを抑制することと、インダクタLのインダクタンス取得効率を向上させることとを両立させることが困難である。
一方、電子部品10では、領域A1,A11内に固定部44,54を設けているので、外部導体層25a〜25j,26a〜26jの絶縁体層16c〜16mとの密着力を固定部44,54により確保しつつ、L字部41,51の線幅を小さくできる。L字部41,51では、帯状導体層40,42の交点(中央)付近及び帯状導体層50,52の交点(中央)付近においてインダクタ導体層18a〜18jとの距離が大きい。そのため、この交点付近に固定部44,54が設けられても、インダクタLを形成できる領域に与える影響が小さい。これにより、電子部品10では電子部品610よりも、インダクタLを形成できる領域が大きくなる。よって、電子部品10では、積層体12の大きさを大きくすることなく、インダクタLのコイル内径を大きくすることができるので、インダクタLのインダクタンスの取得効率を向上させることができる。
更に、固定部44,54は、領域A1,A2内に設けられており、領域A1,A2からはみ出していない。そのため、インダクタLは、前側から見たときに、絶縁体層16d〜16mの角p1,p11の近くに位置することができ、更に、領域A2内に侵入することが可能である。特に、電子部品10では、固定部44が領域A1からはみ出していないので、前側から見たときに、インダクタLが辺L1近傍に位置することが可能となる。これにより、インダクタLのコイル内径を大きくすることが可能である。以上より、電子部品10では、積層体12の大きさを大きくすることなく、インダクタLのコイル内径を大きくすることができるので、インダクタLのインダクタンスの取得効率を向上させることができる。
また、電子部品10では、以下の理由によっても、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制できる。より詳細には、電子部品10では、ビアホール導体v21〜v29が設けられている。ビアホール導体v21〜v29は、積層体12内に設けられており、積層体12外に露出していない。そして、ビアホール導体v21〜v29は、外部導体層25a〜25jを接続している。そのため、例えば、外部電極14aが回路基板に引っ張られることにより、外部導体層25a〜25jが絶縁体層16c〜16mから剥離されようとしても、ビアホール導体v21〜v29が絶縁体層16d〜16lに引っかかるようになる。その結果、外部電極14aが積層体12から脱落することが抑制される。また、同じ理由により、外部電極14bが積層体12から脱落することが抑制される。
また、電子部品10では、積層体12の前面及び後面の平坦性を維持することができる。以下に、実施例に係る電子部品として、ビアホール導体v21〜v29が1本に連なった電子部品を例に挙げて説明する。実施例に係る電子部品は、電子部品10の効果を説明するために用いた電子部品であり、本願発明の一実施例に係る電子部品である。
実施例に係る電子部品では、ビアホール導体v21〜v29が1本に連なっている。ビアホールへの導電性ペーストの充填量が不足した場合には、ビアホール導体v21〜v29が1本に連なっていると、ビアホール導体v21〜v29が設けられた部分において、積層体12の前面及び後面が大きく陥没するおそれがある。
一方、電子部品10では、ビアホール導体v21〜v29において前後方向に隣り合うビアホール導体同士が、前側から見たときに、重なっていない。そのため、電子部品10では、積層体12の前面及び後面に大きく陥没する部分が発生しにくい。その結果、積層体12の前面及び後面の平坦性を維持することができる。
更に、ビアホールへの導電性ペーストの充填量が不足した場合には、ビアホール導体v21〜v29の存在は絶縁体層16a〜16pに凹凸を発生させる原因となる。ただし、電子部品10では、ビアホール導体v21〜v29において前後方向に隣り合うビアホール導体同士が、前側から見たときに、重なっていない。よって、電子部品10では、凹凸が発生する部分が集中しにくくなり、絶縁体層16a〜16pの平坦性が向上する。
また、電子部品10では、外部電極14a,14bの位置によりインダクタLのインダクタンス値が低下することが抑制される。より詳細には、インダクタLは、前後方向に延在する中心軸を有する。そのため、インダクタLは、前後方向に沿って延在する磁束を多く発生する。そこで、電子部品10では、インダクタLは、前側から見たときに、外部電極14a,14bとは重なっていない。これにより、インダクタLが発生した磁束は、外部電極14a,14bを通過することが抑制される。その結果、インダクタLのインダクタンス値が低下することが抑制される。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る電子部品10aについて図面を参照しながら説明する。図5Aは、電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。図5において網掛け処理が施された部分は、導体が絶縁体層を前後方向に貫通していることを意味する。なお、電子部品10aの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10aは、外部導体層25a〜25j,26a〜26jの形状、及び、ビアホール導体v21〜v29,v41〜v49の代わりに接続導体v61〜v69,v81〜v89が設けられている点において、電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10aについて説明する。
接続導体v61〜v69はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lを前後方向に貫通しており、前後方向に隣り合う外部導体層を接続している。接続導体v61〜v69はそれぞれ、外部導体層25a〜25iにおいて網掛け処理を施した部分である。また、接続導体v61〜v69はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lの左側の短辺と下側の長辺とが交差する点(第1の点)を含むように前後方向に沿って設けられており、前後方向に直交する断面において直角三角形をなしている。具体的には接続導体v61〜v69は、該交差する点を直角に挟む隣辺を有し、該隣辺がそれぞれ絶縁体層16d〜16lの左側の短辺、下側の長辺に沿った直角三角形状の断面が前後方向に沿って伸びる三角柱形状である。そのため、接続導体v61〜v69は、積層体12の左面及び下面において積層体12から露出している。接続導体v61〜v69は、ビアホール導体と同様に、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。また、接続導体v61〜v69の形成工程は、ビアホール導体の形成工程と同じである。
また、接続導体v61は、外部導体層25aと外部導体層25bとを接続している。接続導体v62は、外部導体層25bと外部導体層25cとを接続している。接続導体v63は、外部導体層25cと外部導体層25dとを接続している。接続導体v64は、外部導体層25dと外部導体層25eとを接続している。接続導体v65は、外部導体層25eと外部導体層25fとを接続している。接続導体v66は、外部導体層25fと外部導体層25gとを接続している。接続導体v67は、外部導体層25gと外部導体層25hとを接続している。接続導体v68は、外部導体層25hと外部導体層25iとを接続している。接続導体v69は、外部導体層25iと外部導体層25jとを接続している。
接続導体v81〜v89はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lを前後方向に貫通しており、前後方向に隣り合う外部導体層を接続している。接続導体v81〜v89はそれぞれ、外部導体層26a〜26iにおいて網掛け処理を施した部分である。また、接続導体v81〜v89はそれぞれ、絶縁体層16d〜16lの右側の短辺と下側の長辺とが交差する点を含むように前後方向に沿って設けられており、前後方向に直交する断面において直角三角形をなしている。具体的には接続導体v81〜v89は、該交差する点を直角に挟む隣辺を有し、該隣辺がそれぞれ絶縁体層16d〜16lの右側の短辺、下側の長辺に沿った直角三角形状の断面が前後方向に沿って伸びる三角柱形状である。そのため、接続導体v81〜v89は、積層体12の右面及び下面において積層体12から露出している。接続導体v81〜v89は、ビアホール導体と同様に、例えば、Agを主成分とする導電性材料により作製されている。また、接続導体v81〜v89の形成工程は、ビアホール導体の形成工程と同じである。
また、接続導体v81は、外部導体層26aと外部導体層26bとを接続している。接続導体v82は、外部導体層26bと外部導体層26cとを接続している。接続導体v83は、外部導体層26cと外部導体層26dとを接続している。接続導体v84は、外部導体層26dと外部導体層26eとを接続している。接続導体v85は、外部導体層26eと外部導体層26fとを接続している。接続導体v86は、外部導体層26fと外部導体層26gとを接続している。接続導体v87は、外部導体層26gと外部導体層26hとを接続している。接続導体v88は、外部導体層26hと外部導体層26iとを接続している。接続導体v89は、外部導体層26iと外部導体層26jとを接続している。
なお、外部導体層は、同じ絶縁体層上に設けられているインダクタ導体層と同じ厚みを有しているものとする。すなわち、外部導体層は、絶縁体層の表面からインダクタ導体層の厚みまでの間に存在している部分を指す。また、接続導体は、前後方向に隣り合う外部導体層を接続する部分である。
また、電子部品10aでは、固定部44,54の斜辺は直線である。ただし、固定部44,54の斜辺に凹凸があってもよい。
また、電子部品10aでは、絶縁体層16d〜16lの左下の角は、切り欠かれている。そのため、絶縁体層16d〜16lの角p1は存在しない。従って、電子部品10aでは、角p1の代わりに、絶縁体層16d〜16lの左側の短辺と下側の長辺とが交差する仮想の点p21(第1の点の一例)を定義する。そして、電子部品10aでは、外部導体層25a〜25iは、角p1の代わりに点p21に設けられている。同じ理由により、外部導体層26a〜26iは、角p11の代わりに、絶縁体層16d〜16lの右側の短辺と下側の長辺とが交差する点に設けられている。
以上のように構成された電子部品10aによれば、電子部品10と同じように、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制できる。より詳細には、電子部品10aの固定部44,54の形状は、電子部品10の固定部44,54の形状とは異なる。しかしながら、電子部品10aでは、固定部44,54が設けられることにより、電子部品10と同様に、第1の比較例に係る電子部品に比べて、外部導体層25a〜25j,26a〜26jが絶縁体層16c〜16mに接触する面積が大きくなる。よって、電子部品10aによれば、電子部品10と同じように、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制できる。
また、電子部品10aによれば、電子部品10と同じように、インダクタLのインダクタンス取得効率を向上させることができる。より詳細には、電子部品10aの固定部44,54の形状は、電子部品10の固定部44,54の形状とは異なる。しかしながら、電子部品10aでは、固定部44,54が設けられることにより、電子部品10と同様に、領域A1,A11内に固定部44,54を設けているので、外部導体層25a〜25j,26a〜26jの絶縁体層16c〜16mとの密着力を固定部44,54により確保しつつ、L字部41,51の線幅を小さくできる。L字部41,51では、帯状導体層40,42の交点(中央)付近及び帯状導体層50,52の交点(中央)付近においてインダクタ導体層18a〜18jとの距離が大きい。そのため、この交点付近に固定部44,54が設けられても、インダクタLを形成できる領域に与える影響が小さい。これにより、電子部品10aでは図4の電子部品610よりも、インダクタLを形成できる領域が大きくなる。よって、電子部品10aでは、積層体12の大きさを大きくすることなく、インダクタLのコイル内径を大きくすることができるので、インダクタLのインダクタンスの取得効率を向上させることができる。
また、電子部品10aでは、電子部品10と同じ理由により、外部電極14a,14bの存在によりインダクタLのインダクタンス値が低下することが抑制される。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品10bについて図面を参照しながら説明する。図5Bは、電子部品10bの積層体12の外観斜視図である。
電子部品10bは、外部電極14a,14bの形状において、電子部品10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に、電子部品10bについて説明する。
電子部品10aでは、接続導体v61〜v69は、三角形状をなしていた。そのため、接続導体v61〜v69は、前側から見たときに、帯状導体層40,42に対応する部分を有していない。
一方、電子部品10bでは、接続導体v61〜v69は、前側から見たときに、外部導体層25a〜25jと同じ形状及び同じ大きさをなしている。これにより、外部電極14aは、前後方向のいずれの位置においても、実質的に同じ断面形状を有している。なお、外部電極14bも外部電極14aと同じ構造を有している。
以上のような電子部品10bにおいても、外部導体層25a,25jに固定部44が設けられているので、外部導体層25a,25jが絶縁体層16c,16mに強固に密着する。その結果、外部電極14aが積層体12から脱落することが抑制される。また、同じ理由により、外部電極14bが積層体12から脱落することが抑制される。
(外部導体層の変形例)
以下に、変形例に係る外部導体層25a〜25j,26a〜26jについて図面を参照しながら説明する。以下では、外部導体層25aを例に挙げて説明する。図6Aは、第1の変形例に係る外部導体層25a−1を示した図である。図6Bは、第2の変形例に係る外部導体層25a−2を示した図である。図6Cは、第3の変形例に係る外部導体層25a−3を示した図である。図7Aは、第4の変形例に係る外部導体層25a−4を示した図である。図7Bは、第5の変形例に係る外部導体層25a−5を示した図である。図7Cは、第6の変形例に係る外部導体層25a−6を示した図である。図8Aは、第7の変形例に係る外部導体層25a−7を示した図である。図8Bは、第8の変形例に係る外部導体層25a−8を示した図である。図8Cは、第9の変形例に係る外部導体層25a−9を示した図である。図9Aは、第10の変形例に係る外部導体層25a−10を示した図である。図9Bは、第11の変形例に係る外部導体層25a−11を示した図である。図9Cは、第12の変形例に係る外部導体層25a−12を示した図である。図10Aは、第13の変形例に係る外部導体層25a−13を示した図である。図10Bは、第14の変形例に係る外部導体層25a−14を示した図である。図10Cは、第15の変形例に係る外部導体層25a−15を示した図である。
第1の変形例に係る外部導体層25a−1では、図6Aに示すように、固定部44は、左下に向かって窪むように円弧状をなす斜辺を有している。以下では、固定部44の斜辺とは、外部導体層における点p2と点p3とを接続する外縁を意味する。第2の変形例に係る外部導体層25a−2は、図6Bに示すように、外部導体層25a−1と同じ外形を有しており、内部には導体が設けられていない部分が存在することにより、枠状をなしている。第3の変形例に係る外部導体層25a−3は、図6Cに示すように、三角形状の枠状をなしている。外部導体層25a−2,25a−3のように、枠状をなすことにより、外部導体層25a−2,25a−3内において絶縁体層16cと絶縁体層16dとが接触するようになる。これにより、外部電極14aが積層体12からより脱落しにくくなる。
第4の変形例に係る外部導体層25a−4は、図7Aに示すように、三角形をなしている。外部導体層25a−4において、絶縁体層16dの下側の長辺から上側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、点p1から上側に最も離れている部分を部分P1と定義する。外部導体層25a−4では、外部導体層25a−4の上側の角が部分P1である。また、部分P1における点p1から右側に最も離れた位置を点p2と定義する。なお、部分P1は角であるので、点p2と部分P1とは一致する。外部導体層25a−4において、絶縁体層16dの下側の長辺から右側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、点p1から右側に最も離れている部分を部分P2と定義する。外部導体層25a−4では、外部導体層25a−4の右側の角が部分P2である。また、部分P2における点p2から上側に最も離れた位置を点p3と定義する。なお、部分P2は角であるので、点p3と部分P2とは一致する。以上のように、外部導体層25a−4では、三角形の角が点p2,p3となっている。故に、L字部41が存在しておらず、外部導体層25a−4は固定部44のみを有している。このように、外部導体層25a−4を備えた電子部品では、絶縁体層16dと外部導体層25a−4との密着力を向上させるための固定部44を外部導体層25a−4が含んでいる。そのため、外部導体層25a−4を備えた電子部品では、固定部44を含まない外部導体層125a〜125jを備えた第1の比較例に係る電子部品に比べて、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制できる。
また、第5の変形例に係る外部導体層25a−5及び第6の変形例に係る外部導体層25a−6は、図7B及び図7Cに示すように、三角形の斜辺が切り欠かれていると共に、斜辺の両端が切り欠かれた形状をなしている。すなわち、斜辺に凹凸が設けられている。なお、外部導体層25a−5,25a−6では、斜辺の両端が切り欠かれているので、L字部41が存在する。斜辺に切欠きが設けられることにより、外部導体層25a−5,25a−6と絶縁体層16cとの間においてアンカー効果が得られ、これらの密着性が高まる。また、図7Bのように、固定部44の斜辺における点p2と点p3との中央に切り欠きが位置することにより、切り欠きに沿ってインダクタ導体層を設けることができ、コイル径を大きくできる。
第7の変形例に係る外部導体層25a−7は、図8Aに示すように、円弧形状の帯状をなす固定部44を有している。第8の変形例に係る外部導体層25a−8は、図8Bに示すように、円弧形状をなす固定部44を有している。外部導体層25a−8は、外部導体層25b−8とビアホール導体v21により接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。
第9の変形例に係る外部導体層25a−9では、図8Cに示すように、外部導体層25a−7の固定部44の一部が太くなった形状をなしている。すなわち、固定部44は、円弧状をなす部分を含んでいる。これにより、固定部44の太くなった部分にビアホール導体v21を接続することが可能となる。また、外部導体層25a−7,25a−9のように、枠状をなすことにより、外部導体層25a−7,25a−9内において絶縁体層16cと絶縁体層16dとが接触するようになる。これにより、外部電極14aが積層体12からより脱落しにくくなる。
第10の変形例に係る外部導体層25a−10及び第11に係る外部導体層25a−11は、図9A及び図9Bに示すように、階段状をなしている。また、第12の変形例に係る外部導体層25a−12は、図9Cに示すように、外部導体層25a−10と同じ外形を有しており、内部には導体が設けられていない部分が存在することにより、枠状をなしている。同様に、第13の変形例に係る外部導体層25a−13は、図10Aに示すように、外部導体層25a−11と同じ外形を有しており、内部には導体が設けられていない部分が存在することにより枠状をなしている。図9A及び図9Bのように、外部導体層25a−10,25a−11が階段状をなすことにより、斜辺に凹部が形成される。よって、該凹部に沿ってインダクタ導体層を設けることができ、コイル径を大きくできる。また、図9A〜9C、10Aでは、斜辺が階段状をなしているので、外部導体層25a−5,25a−6と絶縁体層16cとの間においてアンカー効果が得られ、これらの密着性が高まる。また、外部導体層25a−12,25a−13のように、枠状をなすことにより、外部導体層25a−12,25a−13内において絶縁体層16cと絶縁体層16dとが接触するようになる。これにより、外部電極14aが積層体12からより脱落しにくくなる。
第14の変形例に係る外部導体層25a−14は、図10Bに示すように、L字部41に接続された2つの円形導体層48a,48bを有している。固定部44は、円形導体層48a,48bにおいて領域A1内に位置している部分である。また、円形導体層48a,48bには、前後方向に隣り合う2つの外部導体層を接続するためのビアホール導体が接続される。前後方向に隣り合う2つの外部導体層は、2本のビアホール導体により接続されてもよいし、1本のビアホール導体により接続されてもよい。前後方向に隣り合う2つの外部導体層が2本のビアホール導体により接続される場合には、円形導体層48a,48bの両方にビアホール導体が接続される。一方、前後方向に隣り合う2つの外部導体層が1本のビアホール導体により接続される場合には、円形導体層48a,48bのいずれかにビアホール導体が接続される。この場合、円形導体層48aに接続されるビアホール導体と円形導体層48bに接続されるビアホール導体とが前後方向に交互に並ぶように設けられることが好ましい。なお、円形導体層48a,48bにおいて領域A1外に位置している部分も、固定部44と同様に、外部導体層25a−14と絶縁体層16dとの接触面積の増加に寄与している。故に、円形導体層48a,48bにおいて領域A1外に位置している部分も、外部電極14aが積層体12から脱落することを抑制している。
また、外部導体層25a−14では、円形導体層48aは、右側に向かってL字部41から突出している。円形導体層48bは、上側に向かってL字部41から突出している。これにより、外部導体層25a−14と絶縁体層16cとの間においてアンカー効果が得られ、これらの密着性が高まる。
第15の変形例に係る外部導体層25a−15は、図10Cに示すように、L字部41の角から右上に向かって突出する突起導体層49を有している。固定部44は、突起導体層49において領域A1内に位置している部分である。突起導体層49には、ビアホール導体v21が接続されてもよいし、接続されなくてもよい。
外部導体層25a−15では、突起導体層49は、右上側に向かってL字部41から突出している。これにより、外部導体層25a−15と絶縁体層16cとの間においてアンカー効果が得られ、これらの密着性が高まる。
なお、外部導体層25a−14,25a−15では、円形導体層48a,48b及び突起導体層49は、辺L1を横切って領域A1からはみ出している。このように、外部導体層は、領域A1からはみ出していてもよい。ただし、外部導体層は、インダクタLのコイル内径を大きくする観点から、領域A2からはみ出していないことが好ましい。
なお、外部導体層25a−1〜25a−15を備えた電子部品は、電子部品10と同様の作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、前記電子部品10,10a,10bに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10,10a,10b及び外部導体層25a−1〜25a−15の構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、インダクタ導体層18a〜18jはそれぞれ、外部導体層25a〜25j,26a〜26jと同じ絶縁体層16d〜16m上に設けられている。しかしながら、インダクタ導体層18a〜18jが設けられている絶縁体層16d〜16mの一部に外部導体層が設けられていなくてもよい。同様に、外部導体層25a〜25j,26a〜26jが設けられている絶縁体層16d〜16mの一部にインダクタ導体層18a〜18jが設けられていなくてもよい。従って、外部導体層25a〜25j,26a〜26jの少なくとも一部とインダクタ導体層18a〜18jの少なくとも一部とが、同じ絶縁体層上に設けられていればよい。
なお、電子部品10,10a,10bは、導体層が設けられたセラミックグリーンシートを1枚ずつ積層・圧着して未焼成の積層体を形成した後に、未焼成の積層体を焼成するシート積層工法によって作製されてもよい。また、絶縁体層の主面において半分ずつインダクタ導体層および絶縁層を形成していく印刷積層法によって作成されてもよい。
なお、インダクタLは、弦巻状であるとしたが、渦巻状であってもよい。弦巻状とは3次元構造の螺旋(helix)を意味し、渦巻状とは2次元構造の螺旋(spiral)を意味する。なお、インダクタLが渦巻状をなす場合には、インダクタ導体層と引き出し導体層との境界は、渦巻状の軌跡から導体が離脱する部分を指す。
なお、外部導体層25a〜25jは、全て同じ形状を有しているが、一部において異なる形状を有していてもよい。すなわち、外部導体層25a〜25jの内の少なくとも1以上の外部導体層(第1の外部導体層の一例)が、固定部44を有していればよく、その他の外部導体層は、固定部44を有さないL字状であってもよい。ただし、外部導体層25a〜25jの内の少なくとも2以上の外部導体層(第1の外部導体層の一例)が、固定部44を有していることが好ましい。ただし、固定部44を有している外部導体層は、引き出し導体層20a,20bが接続されていない外部導体層であることが好ましい。なお、外部導体層26a〜26jについても、外部導体層25a〜25jと同様である。また、外部導体層25a〜25j,26a〜26jの中のいずれか少なくとも一つが固定部44,54を有していればよい。すなわち、外部導体層25a〜25j又は外部導体層26a〜26jのいずれか一方の一つにのみ固定部44,54が設けられていればよい。
また、例えば、外部導体層25aが固定部44を有し、外部導体層25bが固定部44を有していなくてもよい。この場合には、ビアホール導体v21は、外部導体層25aのL字部41と外部導体層25bのL字部41とを接続する。
なお、ビアホール導体v21〜v29,v41〜v49及び接続導体v61〜v69,v81〜v89は、設けられていなくてもよい。
なお、外部導体層25a〜25j,26a〜26j,25a−1〜25a−15、インダクタ導体層18a〜18j、引き出し導体層20a〜20d、ビアホール導体v21〜v29,v41〜v49及び接続導体v61〜v69,v81〜v89は、導電性ペーストを塗布する以外に、例えば、スパッタ法や、蒸着法、箔の圧着、めっき等で形成されてもよい。また、外部導体層25a〜25j,26a〜26j,25a−1〜25a−15、インダクタ導体層18a〜18j、引き出し導体層20a〜20d、ビアホール導体v21〜v29,v41〜v49及び接続導体v61〜v69,v81〜v89の主成分は、Ag以外に、CuやAu等の電気抵抗の低い導体材料であってもよい。
また、ビアホール導体のための貫通孔は、レーザービームの照射やドリル加工によって形成されてもよい。
また、絶縁体層16a〜16pの材料は、ガラス、セラミック材料以外に、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリマー樹脂等の有機材料でもよいし、ガラスエポキシ樹脂のような複合材料でもよい。ただし、絶縁体層16a〜16pの材料は、誘電率及び誘電損失の小さな材料であることが好ましい。
電子部品10,10a,10bのサイズは、0.4mm×0.2mm×0.2mmに限らない。
なお、ビアホール導体v21〜v29は、前後方向に隣り合う外部導体層の固定部44同士を接続している。同様に、ビアホール導体v41〜v49は、前後方向に隣り合う外部導体層の固定部54同士を接続している。しかしながら、ビアホール導体v21〜v29,v41〜v49は、固定部44,54以外の位置において、前後方向に隣り合う外部導体層同士を接続してもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、外部電極が積層体から脱落することを抑制できる点で優れている。
10,10a,10b:電子部品
12:積層体
14a,14b:外部電極
15a,15b:めっき層
16a〜16p:絶縁体層
18a〜18j:インダクタ導体層
20a〜20d:引き出し導体層
25a〜25j,26a〜26j,25a−1〜25a−15:外部導体層
40,42,50,52:帯状導体層
41,51:L字部
44,54:固定部
48a,48b:円形導体層
A1,A2,A11,A12:領域
L:インダクタ
L1〜L3,L11〜L13:辺
P1,P2,P11,P12:部分
R:軌道
p1,p11:角
v1〜v12,v21〜v29,v41〜v49,v61〜v69,v81〜v89:ビアホール導体

Claims (17)

  1. 第1の方向に延在する第1の辺及び該第1の辺に垂直な第2の方向に延在する第2の辺を有する長方形状の主面を有する複数の絶縁体層が積層方向に積層されることにより構成されている積層体と、
    前記積層方向から見たときに、前記第1の辺と前記第2の辺とが交差する第1の点に設けられている複数の外部導体層であって、前記複数の絶縁体層の前記第1の辺が連なって形成されている第1の面及び該複数の絶縁体層の前記第2の辺が連なって形成されている第2の面において前記積層体から露出している複数の外部導体層を含む外部電極と、
    前記絶縁体層上に設けられている1以上のインダクタ導体層を含み、かつ、前記積層方向に延在する中心軸を有する螺旋状のインダクタと、
    前記外部導体層と前記インダクタ導体層とを接続する引き出し導体層と、
    を備えており、
    前記外部導体層において、前記第2の辺から前記第1の方向の一方側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、前記第1の点から該第1の方向の一方側に最も離れている部分を第1の部分と定義し、
    前記第1の部分における前記第1の点から前記第2の方向の一方側に最も離れた位置を第2の点と定義し、
    前記外部導体層において、前記第1の辺から前記第2の方向の一方側に向かって連続的に導体層が存在している部分において、前記第1の点から該第2の方向の一方側に最も離れている部分を第2の部分と定義し、
    前記第2の部分における前記第1の点から前記第1の方向の一方側に最も離れた位置を第3の点と定義し、
    前記複数の外部導体層は、少なくとも1以上の第1の外部導体層を含んでおり、
    前記1以上の第1の外部導体層は、前記第2の点と前記第3の点とを結ぶ第3の辺、該第2の点から前記第1の方向の他方側に向かって伸びる第4の辺、及び、該第3の点から前記第2の方向の他方側に向かって伸びる第5の辺を有する三角形の第1の領域内に位置する固定部を有していること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1の外部導体層は、前記第1の点から前記第1の辺に沿って伸びると共に、該第1の点から前記第2の辺に沿って伸びるL字型をなすL字部を有しており、
    前記第1の領域は、前記L字部及び前記第3の辺により囲まれた領域であること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記複数の絶縁体層は、第1の絶縁体層を含んでおり、
    前記1以上のインダクタ導体層は、前記第1の絶縁体層上に設けられている第1のインダクタ導体層を含んでおり、
    前記第1の外部導体層は、前記第1の絶縁体層上に設けられており、
    前記第1のインダクタ導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第3の辺を対角線とする長方形状の第2の領域内に侵入していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記第1の外部導体層と該第1の外部導体層に対して前記積層方向に隣り合う前記外部導体層との間には、前記絶縁体層が設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記複数の絶縁体層の一部と前記複数の外部導体層とが、前記積層方向において交互に並んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記外部電極は、前記絶縁体層を前記積層方向に貫通し、かつ、2つの前記外部導体層を接続する層間接続導体を、更に含んでいること、
    を特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記層間接続導体は、前記第1の面及び/又は前記第2の面において前記積層体から露出していないこと、
    を特徴とする請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記層間接続導体は、2つの前記第1の外部導体層の前記固定部同士を接続していること、
    を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記外部導体層は、前記積層方向の一方側から他方側へとこの順に並ぶ3つの前記第1の外部導体層である第2の外部導体層、第3の外部導体層及び第4の外部導体層を含んでおり、
    前記外部電極は、前記層間接続導体である第1の層間接続導体及び第2の層間接続導体を含んでおり、
    前記第1の層間接続導体は、前記第2の外部導体層と前記第3の外部導体層とを接続しており、
    前記第2の層間接続導体は、前記第3の外部導体層と前記第4の外部導体層とを接続しており、
    前記第1の層間接続導体と前記第2の層間接続導体とは、前記積層方向から見たときに、重なっておらず、
    前記積層方向に隣り合う2つの前記層間接続導体の位置関係のそれぞれには、前記第1の層間接続導体と前記第2の層間接続導体との位置関係が成立していること、
    を特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
  10. 前記外部電極は、前記複数の外部導体層が前記第1の面及び前記第2の面において前記積層体から露出している部分を覆う外部導体膜を、更に含んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品。
  11. 前記1以上の第1の外部導体層は、前記第3の辺を横切って前記第1の領域外にはみ出していないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電子部品。
  12. 前記複数の外部導体層の少なくとも一部と前記1以上のインダクタ導体層の少なくとも一部とは、同じ前記絶縁体層上に設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電子部品。
  13. 前記固定部は、前記第2の点と前記第3の点とを接続する外縁を有しており、
    前記外縁には、凹凸が設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電子部品。
  14. 前記凹凸は、前記外縁における前記第2の点と前記第3の点との中央に位置していること、
    を特徴とする請求項13に記載の電子部品。
  15. 前記固定部は、前記第1の方向の一方側及び/又は前記第2の方向の一方側に向かって前記L字部から突出していること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  16. 前記第1の外部導体層は、前記固定部に導体層が設けられない部分が存在することにより、枠状をなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電子部品。
  17. 前記固定部は、円弧状をなす部分を含んでいること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項12及び請求項16のいずれかに記載の電子部品。
JP2016041728A 2016-03-04 2016-03-04 電子部品 Active JP6536437B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041728A JP6536437B2 (ja) 2016-03-04 2016-03-04 電子部品
CN201710035229.2A CN107154300B (zh) 2016-03-04 2017-01-17 电子部件
US15/432,197 US10475570B2 (en) 2016-03-04 2017-02-14 Electronic component
US16/591,269 US10957478B2 (en) 2016-03-04 2019-10-02 Electronic component
US16/928,905 US11152149B2 (en) 2016-03-04 2020-07-14 Electronic component

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016041728A JP6536437B2 (ja) 2016-03-04 2016-03-04 電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017157770A true JP2017157770A (ja) 2017-09-07
JP6536437B2 JP6536437B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=59724324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016041728A Active JP6536437B2 (ja) 2016-03-04 2016-03-04 電子部品

Country Status (3)

Country Link
US (3) US10475570B2 (ja)
JP (1) JP6536437B2 (ja)
CN (1) CN107154300B (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198269A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 Tdk株式会社 積層電子部品
KR20190044262A (ko) * 2017-10-20 2019-04-30 삼성전기주식회사 코일 전자부품
JP2019153798A (ja) * 2017-10-18 2019-09-12 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. インダクタ
KR102176278B1 (ko) * 2019-08-12 2020-11-09 삼성전기주식회사 코일 부품
KR20200132115A (ko) * 2019-05-15 2020-11-25 삼성전기주식회사 코일 부품
JP2020194802A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
KR20210011042A (ko) * 2019-05-15 2021-01-29 삼성전기주식회사 코일 부품
JP2021019093A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 Tdk株式会社 積層コイル部品
JP2021022663A (ja) * 2019-07-27 2021-02-18 株式会社村田製作所 インダクタ
JP2021036569A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 太陽誘電株式会社 コイル部品
KR20210135734A (ko) * 2020-05-06 2021-11-16 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102678688B1 (ko) * 2019-08-14 2024-06-27 주식회사 모다이노칩 칩 소자
US12040122B2 (en) 2018-04-26 2024-07-16 Tdk Corporation Multilayer coil component

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6946721B2 (ja) * 2017-05-03 2021-10-06 Tdk株式会社 コイル部品
JP7174509B2 (ja) * 2017-08-04 2022-11-17 Tdk株式会社 積層コイル部品
JP7127287B2 (ja) * 2018-01-29 2022-08-30 Tdk株式会社 コイル部品
JP7243040B2 (ja) * 2018-05-08 2023-03-22 Tdk株式会社 積層コイル部品
JP6856059B2 (ja) * 2018-09-25 2021-04-07 株式会社村田製作所 インダクタ
KR102198534B1 (ko) * 2019-04-19 2021-01-06 삼성전기주식회사 코일 부품
JP2020194804A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
CN112071554A (zh) * 2020-09-03 2020-12-11 奇力新电子股份有限公司 电感组件

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012086397A1 (ja) * 2010-12-21 2012-06-28 株式会社村田製作所 積層コイル部品
JP2013153009A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2014039036A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd インダクタ及びインダクタ製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3500319B2 (ja) * 1998-01-08 2004-02-23 太陽誘電株式会社 電子部品
WO2005034151A1 (ja) * 2003-09-30 2005-04-14 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層セラミック電子部品およびその製造方法
EP1772878A4 (en) * 2004-07-23 2012-12-12 Murata Manufacturing Co METHOD FOR PRODUCING AN ELECTRONIC COMPONENT, NUT PLATE AND ELECTRONIC COMPONENT
JP4375402B2 (ja) * 2004-10-18 2009-12-02 株式会社村田製作所 積層型セラミック電子部品の製造方法および複合積層体
JP4816971B2 (ja) * 2006-01-16 2011-11-16 株式会社村田製作所 インダクタの製造方法
KR101219003B1 (ko) * 2011-04-29 2013-01-04 삼성전기주식회사 칩형 코일 부품
KR102004787B1 (ko) * 2014-04-02 2019-07-29 삼성전기주식회사 적층형 전자부품 및 그 제조방법
CN105609267B (zh) * 2014-11-14 2018-08-07 乾坤科技股份有限公司 无基板电子组件及其制造方法
KR101832589B1 (ko) * 2016-01-19 2018-02-26 삼성전기주식회사 코일 부품 및 그 제조 방법

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012086397A1 (ja) * 2010-12-21 2012-06-28 株式会社村田製作所 積層コイル部品
JP2013153009A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2014039036A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd インダクタ及びインダクタ製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198269A (ja) * 2017-05-24 2018-12-13 Tdk株式会社 積層電子部品
JP2019153798A (ja) * 2017-10-18 2019-09-12 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. インダクタ
US11476034B2 (en) 2017-10-20 2022-10-18 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil electronic component
KR20190044262A (ko) * 2017-10-20 2019-04-30 삼성전기주식회사 코일 전자부품
KR102494352B1 (ko) * 2017-10-20 2023-02-03 삼성전기주식회사 코일 전자부품
US12040122B2 (en) 2018-04-26 2024-07-16 Tdk Corporation Multilayer coil component
KR20200132115A (ko) * 2019-05-15 2020-11-25 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102208281B1 (ko) * 2019-05-15 2021-01-27 삼성전기주식회사 코일 부품
KR20210011042A (ko) * 2019-05-15 2021-01-29 삼성전기주식회사 코일 부품
US11923124B2 (en) 2019-05-15 2024-03-05 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Coil component
KR102482604B1 (ko) * 2019-05-15 2022-12-29 삼성전기주식회사 코일 부품
JP2020194802A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
JP7127610B2 (ja) 2019-05-24 2022-08-30 株式会社村田製作所 積層型コイル部品
JP7379898B2 (ja) 2019-07-19 2023-11-15 Tdk株式会社 積層コイル部品
JP2021019093A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 Tdk株式会社 積層コイル部品
JP7151655B2 (ja) 2019-07-27 2022-10-12 株式会社村田製作所 インダクタ
JP2021022663A (ja) * 2019-07-27 2021-02-18 株式会社村田製作所 インダクタ
KR102176278B1 (ko) * 2019-08-12 2020-11-09 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102678688B1 (ko) * 2019-08-14 2024-06-27 주식회사 모다이노칩 칩 소자
JP2021036569A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 太陽誘電株式会社 コイル部品
JP7306923B2 (ja) 2019-08-30 2023-07-11 太陽誘電株式会社 コイル部品
KR102393210B1 (ko) 2020-05-06 2022-05-02 삼성전기주식회사 코일 부품
KR20210135734A (ko) * 2020-05-06 2021-11-16 삼성전기주식회사 코일 부품

Also Published As

Publication number Publication date
US20200035405A1 (en) 2020-01-30
US20170256352A1 (en) 2017-09-07
US20200343039A1 (en) 2020-10-29
US10475570B2 (en) 2019-11-12
US10957478B2 (en) 2021-03-23
US11152149B2 (en) 2021-10-19
CN107154300A (zh) 2017-09-12
CN107154300B (zh) 2019-06-14
JP6536437B2 (ja) 2019-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6536437B2 (ja) 電子部品
JP6047934B2 (ja) 電子部品及びその製造方法
US10796837B2 (en) Electronic component, diaphragm, and electronic device
JP6465046B2 (ja) 電子部品
CN108288536B (zh) 电感元件
CN108288534B (zh) 电感部件
JP6760235B2 (ja) インダクタ
JP5807650B2 (ja) 積層コイル及びその製造方法
JP6436126B2 (ja) 電子部品及び電子部品の製造方法
JP6520801B2 (ja) 電子部品
JP5589982B2 (ja) 積層セラミック電子部品
JP7501594B2 (ja) インダクタ部品
KR101883046B1 (ko) 코일 전자 부품
JPWO2017018109A1 (ja) フレキシブルインダクタ
US11011300B2 (en) Electronic component
JP2021027228A (ja) インダクタ部品および電子部品
KR102545033B1 (ko) 코일 전자 부품
KR102545035B1 (ko) 코일 전자 부품
JP2018049999A (ja) 電子部品及び電子部品装置
JP6512161B2 (ja) 電子部品
JP2022181019A (ja) 電子部品及び電子機器
US20200075220A1 (en) Multilayer coil component and method of manufacturing multilayer coil component
JP2017168472A (ja) 多層基板
JP2015029142A (ja) 積層セラミック部品
JP7367713B2 (ja) インダクタ部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6536437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150