JP2017112031A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】接点当接形式のコネクタにおいて簡単な構造で以て大電流用途に適用できるようにする。
【解決手段】コネクタ10は、相手端子51に設けられた板状接点部53がその板厚方向に沿って進入可能な開口部41が設けられた合成樹脂製のハウジング30と、相手端子51の板状接点部53と対向する姿勢でかつ長さ方向の一部を開口部41に臨ませた形態でハウジング30内に収容されたバスバー11と、バスバー11における開口部41と対向した配置面16に配された導電性を有するライン状の斜め巻きコイルばね20と、が具備され、斜め巻きコイルばね20の両端には、ハウジング30に固定される被固定部25L,25Rが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】コネクタ10は、相手端子51に設けられた板状接点部53がその板厚方向に沿って進入可能な開口部41が設けられた合成樹脂製のハウジング30と、相手端子51の板状接点部53と対向する姿勢でかつ長さ方向の一部を開口部41に臨ませた形態でハウジング30内に収容されたバスバー11と、バスバー11における開口部41と対向した配置面16に配された導電性を有するライン状の斜め巻きコイルばね20と、が具備され、斜め巻きコイルばね20の両端には、ハウジング30に固定される被固定部25L,25Rが設けられている。
【選択図】図1
Description
本明細書によって開示される技術はコネクタに関し、特に対向する接点同士を当接させることで電気的接続を採る形式のコネクタに関する。
この種のコネクタの一例として、下記特許文献1に記載された給電装置が知られている。このものは、雌側ジャンクション内に、固定の内側端板と可動の外側端板とが対向して配されて、両端板の間にコイルばねが装着されるとともに、外側端板には板ばね部材が設けられ、この板ばね部材は、外側端板から外方に突出した一端側が折り曲げられることで、弾性変形が容易な斜め姿勢をなす雌側接点が形成されている。そして、相手の雄側ジャンクションが接近すると、同雄側ジャンクションに設けられた雄側接点が雌側接点に突き当って、コイルばねを弾縮しながら外側端板を押し込み、かつ雌側接点自身を弾性変形させつつ接触し、電気的接続が採られるようになっている。特に、雌雄の接点間のワイピング効果が期待される構造である。
しかしながら上記先行技術のものは、以下のような理由で大電流用途には適用し辛い。すなわち先行技術では、板ばね部材の他端にコード線が接続されて、コイルばねの内部を通ったのち雌側ジャンクションの外部に引き出された構造であるため、コード線の電線径に制限があって大電流用途には適さない。また、大電流用途の場合には、板ばね部材の板厚を大きくする必要があるが、それだけ板ばね部材の一端側の雌側接点の剛性が高くなり、自由に弾性変形できなくなるためである。
本明細書によって開示される技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、接点当接形式のコネクタにおいて簡単な構造で以て大電流用途に適用できるようにするところにある。
本明細書によって開示される技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、接点当接形式のコネクタにおいて簡単な構造で以て大電流用途に適用できるようにするところにある。
本明細書によって開示されるコネクタは、相手端子に設けられた板状接点部がその板厚方向に沿って進入可能な開口部が設けられた合成樹脂製のハウジングと、前記相手端子の前記板状接点部と対向する姿勢でかつ長さ方向の一部を前記開口部に臨ませた形態で前記ハウジング内に収容されたバスバーと、前記バスバーにおける前記開口部と対向した配置面に配された導電性を有するライン状の斜め巻きコイルばねと、が具備され、前記斜め巻きコイルばねの両端には、前記ハウジングに固定される被固定部が設けられている構成である。
相手端子の板状接点部がハウジングの開口部を通ってバスバーに接近すると、バスバーの配置面に配されたライン状の斜め巻コネクタばねが、バスバーの配置面と板状接点部との間で径方向に挟持され、すなわち同斜め巻きコイルばねが傾斜度合いを変えつつ押し潰されるように弾性変形し、その復元弾力でバスバーの配置面と相手の板状接点部とに接触することにより、バスバーと相手端子との間の電気的接続が採られる。
上記の導電構造を構築するに当たり、バスバーの板厚や、さらには同バスバーに接続される導電体である他のバスバーの板厚、あるいは電線の電線径に制限を受けることが無いから、大容量用途にも適用することができる。斜め巻きコイルばねを配設するに当たっては、ハウジング自身に固定する構造としたから、コネクタ全体としては、部品点数を少なく抑えて簡単な構造にまとめることができる。
上記の導電構造を構築するに当たり、バスバーの板厚や、さらには同バスバーに接続される導電体である他のバスバーの板厚、あるいは電線の電線径に制限を受けることが無いから、大容量用途にも適用することができる。斜め巻きコイルばねを配設するに当たっては、ハウジング自身に固定する構造としたから、コネクタ全体としては、部品点数を少なく抑えて簡単な構造にまとめることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
前記ハウジングが互いに結合される一対の分割ハウジングから構成され、一方の分割ハウジングにおける他方の分割ハウジングとの対向面には、前記バスバーが装着される装着溝が設けられるとともに、前記他方の分割ハウジングにおける前記一方の分割ハウジングとの対向面には、前記斜め巻きコイルばねが収容可能でかつ前記開口部と連通した収容室が形成され、かつ、前記斜め巻きコイルばねの両端には、前記一方の分割ハウジングの前記対向面と前記他方の分割ハウジングの前記対向面の間で挟持される線材が延出した形態で形成されている。
前記ハウジングが互いに結合される一対の分割ハウジングから構成され、一方の分割ハウジングにおける他方の分割ハウジングとの対向面には、前記バスバーが装着される装着溝が設けられるとともに、前記他方の分割ハウジングにおける前記一方の分割ハウジングとの対向面には、前記斜め巻きコイルばねが収容可能でかつ前記開口部と連通した収容室が形成され、かつ、前記斜め巻きコイルばねの両端には、前記一方の分割ハウジングの前記対向面と前記他方の分割ハウジングの前記対向面の間で挟持される線材が延出した形態で形成されている。
コネクタを組み立てるに当たっては、他方の分割ハウジングの収容室に斜め巻きコイルばねが収容されるとともに、両端の線材が他方の分割ハウジングの対向面に当てられた状態とされ、係る状態から装着溝にバスバーが装着された一方の分割ハウジングの対向面が、他方の分割ハウジングの対向面に合わせられて結合される。これに伴い、両線材が両分割ハウジングの対向面の間で挟持されることにより、ライン状の斜め巻きコイルばねがバスバーの配置面に沿った形態を採ってハウジング内に固定される。
斜め巻きコイルばねをハウジング内で固定する手段として、斜め巻きコイルばねの両端の線材を両分割ハウジングの対向面の間で挟持するといった簡単な手段を採用したから、斜め巻きコイルばねの配設作業が簡単となり、ひいてはコネクタの組立作業を能率良く行うことができる。
斜め巻きコイルばねをハウジング内で固定する手段として、斜め巻きコイルばねの両端の線材を両分割ハウジングの対向面の間で挟持するといった簡単な手段を採用したから、斜め巻きコイルばねの配設作業が簡単となり、ひいてはコネクタの組立作業を能率良く行うことができる。
前記他方の分割ハウジングの前記対向面における前記収容室の側縁部には、前記線材の延出端に設けられた被取付部を取り付ける取付部が設けられている。
斜め巻きコイルばねは、両線材の延出端の被取付部を、他方の分割ハウジングの対向面における収容室の側縁部に設けられた取付部に取り付けることにより、自身が収容室に収容された状態で他方の分割ハウジングに組み付けられる。斜め巻きコイルばねが、他方の分割ハウジングに対してサブアッシイされた形態が採られ、引き続く一方の分割ハウジングとの結合作業がよりスムーズに行える。
斜め巻きコイルばねは、両線材の延出端の被取付部を、他方の分割ハウジングの対向面における収容室の側縁部に設けられた取付部に取り付けることにより、自身が収容室に収容された状態で他方の分割ハウジングに組み付けられる。斜め巻きコイルばねが、他方の分割ハウジングに対してサブアッシイされた形態が採られ、引き続く一方の分割ハウジングとの結合作業がよりスムーズに行える。
前記線材の前記被取付部がL字形をなす差込部であり、前記他方のハウジングの前記取付部が、前記差込部が差し込まれる差込孔である。
前記線材の前記被取付部が、同線材を螺旋巻きしてなるコイルであり、前記他方のハウジングの前記取付部が、前記コイルが嵌合されるピンである。
本明細書によって開示される技術によれば、接点当接形式のコネクタにおいて簡単な構造で以て大電流用途に適用することができる。
<実施形態>
実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施形態では、電気自動車やハイブリッド車に装備されるPCU(Power Control Unit)とモータ間の給電装置に適用した場合を例示しており、図1に示すように、互いに嵌合されるPCU側コネクタ10(以下、コネクタ10)と、モータ側コネクタ50(以下、相手コネクタ50)とを備えている。
実施形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施形態では、電気自動車やハイブリッド車に装備されるPCU(Power Control Unit)とモータ間の給電装置に適用した場合を例示しており、図1に示すように、互いに嵌合されるPCU側コネクタ10(以下、コネクタ10)と、モータ側コネクタ50(以下、相手コネクタ50)とを備えている。
先に相手コネクタ50を説明する。相手コネクタ50は、L型バスバーからなる相手端子51と、同相手端子51が装着された相手ハウジング55とを備えて構成されている。相手端子51は例えば銅板製であって、帯状の端子本体52の上端に、板状接点部53が直角に屈曲形成された形状である。端子本体52の下端部には、他のバスバー(図示せず)と接続するための接続用孔54が形成されている。
相手ハウジング55は、いわゆる端子台として機能するものであって、合成樹脂材により概ねブロック状に形成され、上面における中央部よりも少し左端寄りの位置に、受け台56が突出形成されている。
相手ハウジング55は、いわゆる端子台として機能するものであって、合成樹脂材により概ねブロック状に形成され、上面における中央部よりも少し左端寄りの位置に、受け台56が突出形成されている。
上記の相手端子51は、インサート成形により相手ハウジング55に一体的に装着されており、詳細には、板状接点部53が受け台56上に載置され、端子本体52が相手ハウジング55を下方に貫通してその下端部が同相手ハウジング55の下面から突出した形態で装着されている。
この相手ハウジング55が、図示しないモータケースに対し、その上面から突出した形態で装着されている。
この相手ハウジング55が、図示しないモータケースに対し、その上面から突出した形態で装着されている。
コネクタ10について説明する。コネクタ10は、図1に示すように、バスバー11と、バスバー11の端子接続部15の下面に配されるライン状の斜め巻きコイルばね20と、バスバー11並びに斜め巻きコイルばね20が装着されたハウジング30とから構成されている。
バスバー11は、銅板製の帯材を略中央長さ位置で直角曲げすることにより、両辺が概ね等長のL字形に形成され、一辺(縦向きの辺)側が、他のバスバー(図示せず)と接続される導電体接続部12となっているとともに、他辺(横向きの辺)側が、相手端子51と接続される端子接続部15となっている。
導電体接続部12の先端部には、他のバスバー(図示せず;導電体の一例)と接続するための接続用孔13が形成されているとともに、略中央長さ位置には係止孔14が形成されている。
導電体接続部12の先端部には、他のバスバー(図示せず;導電体の一例)と接続するための接続用孔13が形成されているとともに、略中央長さ位置には係止孔14が形成されている。
バスバー11の端子接続部15の下面側には、ライン状の斜め巻きコイルばね20が配されている。
斜め巻きコイルばね20は、図2に示すように、導電性に優れた金属線を螺旋巻きすることによりコイル部21が形成されており、ただし一般のコイルばねとは違って、各コイル22の巻回面がコイル部21の軸線に対して予め傾斜するように巻かれることでライン状のコイル部21が形成されている。
上記したバスバー11の端子接続部15の下面における長さ方向の中央部には、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が当接して配される配置面16が設定されている(図1参照)。
斜め巻きコイルばね20は、図2に示すように、導電性に優れた金属線を螺旋巻きすることによりコイル部21が形成されており、ただし一般のコイルばねとは違って、各コイル22の巻回面がコイル部21の軸線に対して予め傾斜するように巻かれることでライン状のコイル部21が形成されている。
上記したバスバー11の端子接続部15の下面における長さ方向の中央部には、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が当接して配される配置面16が設定されている(図1参照)。
斜め巻きコイルばね20は、コイル部21に対して同コイル部21を径方向に挟むような荷重が加えられると、各コイル22の巻回面がコイル部21の軸線に対してさらに傾斜した状態に倒れて、コイル部21の高さ寸法(コイル部21の軸線方向と垂直な方向での寸法)が小さくなるように圧縮される。特に、荷重/撓み特性について、コイル部21の変位量(コイル部21の高さの変位量)が変化しても、ばね荷重の変化が小さく留められる領域を有する非線形特性を示す。
コイル部21の両端面における上部位置からは、同コイル部21を構成する金属線の両端部が、コイル部21の軸線と平行な線上で互いに反対方向を向いて延出形成されている。この左右に延出された金属線が、被挟持線部25L,25Rとなっている。
図2の左側の被挟持線部25Lの延出端には、下向きに直角曲げされた差込部26が形成されている。一方、同図の右側の被挟持線部25Rの延出端では、金属線が下方と右方に二度直角曲げされたクランク部27が形成され、さらにクランク部27の先端に、縦軸を有するコイル28が上方に突出した形態で形成されている。
図2の左側の被挟持線部25Lの延出端には、下向きに直角曲げされた差込部26が形成されている。一方、同図の右側の被挟持線部25Rの延出端では、金属線が下方と右方に二度直角曲げされたクランク部27が形成され、さらにクランク部27の先端に、縦軸を有するコイル28が上方に突出した形態で形成されている。
続いて、ハウジング30について説明する。ハウジング30は合成樹脂製であって、図1に示すように、上ハウジング31Uと下ハウジング31Lとを一体的に結合することで形成されている。
上ハウジング31Uは、右端部に突出部32が立ち上がり形成された正面視L字形をなすブロック状に形成されている。上ハウジング31Uの下面の中央部には、上記したバスバー11の端子接続部15が装着される装着溝33が形成されている。
上ハウジング31Uは、右端部に突出部32が立ち上がり形成された正面視L字形をなすブロック状に形成されている。上ハウジング31Uの下面の中央部には、上記したバスバー11の端子接続部15が装着される装着溝33が形成されている。
上ハウジング31Uの下面の装着溝33の右端部には、バスバー11の導電体接続部12が挿通される挿通溝36が、突出部32内を上方に向けて貫通するようにして形成されている。挿通溝36は、その下端部の所定高さ領域が、導電体接続部12の板厚にほぼ等しい狭間隔に形成されている一方、それより上方位置は広間隔に形成されている。挿通溝36の広間隔領域の一方(図1の左側)の壁面には、導電体接続部12に形成された係止孔14に弾性的に係止するランス38が形成されている。
下ハウジング31Lは、図2に示すように、比較的扁平なブロック状をなし、その上面における左端部寄りの広い領域に亘って、深い収容室40が凹み形成されている。この収容室40の底壁40Aには、上記した相手ハウジング55の受け台56並びに同受け台56に載置された相手端子51の板状接点部53(端子本体52の上端部を含む)が進入可能な開口部41が形成されている。開口部41の左右両端縁には、ガイド壁42が立ち上がり形成されている。
下ハウジング31Lの上面における収容室40の左右の側縁部には、それぞれ上記した斜め巻きコイルばね20の左右の被挟持線部25L,25Rが載せられる載置面44L,44Rが形成されている。
左側の載置面44Lには、斜め巻きコイルばね20の左側の被挟持線部25Lの延出端に設けられた差込部26が差し込まれる差込孔45が形成されている。
一方、右側の載置面44Rには、斜め巻きコイルばね20の右側の被挟持線部25Rの延出端に設けられたクランク部27が収容される凹部46が形成され、同凹部46の底面には、クランク部27の先端に設けられたコイル28内に嵌合されるピン47が立ち上がり形成されている。
左側の載置面44Lには、斜め巻きコイルばね20の左側の被挟持線部25Lの延出端に設けられた差込部26が差し込まれる差込孔45が形成されている。
一方、右側の載置面44Rには、斜め巻きコイルばね20の右側の被挟持線部25Rの延出端に設けられたクランク部27が収容される凹部46が形成され、同凹部46の底面には、クランク部27の先端に設けられたコイル28内に嵌合されるピン47が立ち上がり形成されている。
本実施形態は上記した構造であって、続いてその作用を説明する。
コネクタ10は、以下のようにして組み付けられる。まず、下ハウジング31Lに斜め巻きコイルばね20が装着される。詳細には、図2に示すように、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が収容室40内に入れられ、それとともに、左側の被挟持線部25Lが、差込部26を差込孔45に差し込みつつ左側の載置面44Lに載せられ、また、右側の被挟持線部25Rが、コイル28をピン47に嵌合させつつ右側の載置面44Rに載せられる。これにより、図1に示すように、斜め巻きコイルばね20は、コイル部21を収容室40内の上部位置において、開口部41の上方に対応して収容された状態にサブアッシイされる。
コネクタ10は、以下のようにして組み付けられる。まず、下ハウジング31Lに斜め巻きコイルばね20が装着される。詳細には、図2に示すように、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が収容室40内に入れられ、それとともに、左側の被挟持線部25Lが、差込部26を差込孔45に差し込みつつ左側の載置面44Lに載せられ、また、右側の被挟持線部25Rが、コイル28をピン47に嵌合させつつ右側の載置面44Rに載せられる。これにより、図1に示すように、斜め巻きコイルばね20は、コイル部21を収容室40内の上部位置において、開口部41の上方に対応して収容された状態にサブアッシイされる。
一方、上ハウジング31Uに対してバスバー11が装着される。それには、バスバー11の導電体接続部12が、上ハウジング31Uに形成された挿通溝36に下方から挿通される。導電体接続部12が挿通溝36に沿って所定量押し上げられると、図1に示すように、ランス38が係止孔14に弾性的に係止することで落下止めがなされ、このとき水平姿勢の端子接続部15が装着溝33内に装着される。
このようにバスバー11が装着された上ハウジング31Uの下面が、上記のように斜め巻きコイルばね20がサブアッシイされた下ハウジング31Lの上面に重ねられて結合され、ハウジング30が形成される。それに伴い、図1に示すように、斜め巻きコイルばね20の左側の被挟持線部25Lが、下ハウジング31Lの左側の載置面44Lと、上ハウジング31Uの下面における装着溝33の左側縁部34Lとの間で挟持され、また、右側の被挟持線部25Rが、下ハウジング31Lの右側の載置面44Rと、上ハウジング31Uの下面における装着溝33の右側縁部34Rとの間で挟持されることによって、斜め巻きコイルばね20がハウジング30内で固定される。このとき、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が、バスバー11の端子接続部15の配置面16に沿って配されて、開口部41の上方に臨んだ状態となる。
このように組み付けられたコネクタ10がPCUケースに装着され、バスバー11の導電体接続部12における上ハウジング31Uの突出部32の上面から突出した突出端に、PCUに配された他のバスバーが接続される。一方、相手コネクタ50はモータケースに装着され、相手端子51における端子本体52の下端部が、モータに配されたバスバーと接続される。
初期状態では、コネクタ10と相手コネクタ50とが、図1に示すように、所定距離離間した状態で上下に対向している。
初期状態では、コネクタ10と相手コネクタ50とが、図1に示すように、所定距離離間した状態で上下に対向している。
上記の初期状態から例えばPCUがモータに対して接近され、それに伴いコネクタ10が相手コネクタ50に対して嵌合されると、相手コネクタ50に設けられた相手端子51の板状接点部53が、コネクタ10におけるハウジング30の開口部41を通って収容室40内に進入し、バスバー11の端子接続部15における配置面16に配された斜め巻きコイルばね20のコイル部21に次第に接近してついには押圧する。
相手コネクタ50が所定量接近し、すなわち両コネクタ10,50が正規量嵌合されると、図3に示すように、端子接続部15の配置面16に配された斜め巻きコイルばね20のコイル部21が、同配置面16と、相手端子51の板状接点部53とで上下方向に挟持され、すなわちコイル部21が、各コイル22がさらに傾斜しつつ押し潰されるように弾性変形し、その復元弾力でバスバー11の端子接続部15の配置面16と、相手端子51の板状接点部53とに接触することにより、コネクタ10のバスバー11と、相手コネクタ50の相手端子51との間の電気的接続が採られる。
ここでより詳細には、バスバー11の端子接続部15と、相手端子51の板状接点部53とが、高さ方向に弾縮されて復元弾力を備えた斜め巻きコイルばね20のコイル部21を介して接続された形態となっている。斜め巻きコイルばね20(コイル部21)は、上記したように、荷重/撓みの非線形特性を備えているから、相手コネクタ50の相対的な進出量等に誤差があって、斜め巻きコイルばね20のコイル部21の変位量に誤差が出たとしても、荷重すなわち復元弾力がさほど変化せず、安定した接触圧を受けて導電性に優れたものとなる。
また、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が、バスバー11の端子接続部15(配置面16)と、相手端子51の板状接点部53とに接触する場合には、実際にはコイル部21を構成する各コイル22ごとに接触することになり、すなわち多点で接触することになるから、接触抵抗が低減されてこれも導電性の向上に寄与し得る。
両コネクタ10,50の嵌合と離脱とに伴い、斜め巻きコイルばね20のコイル部21が高さ方向に弾縮された形態(図3参照)と、自然状態に戻った形態(図1参照)とを交互に採ることになるが、この際、斜め巻きコイルばね20のコイル部21における各コイル22の接触点が、バスバー11の端子接続部15(配置面16)上、または相手端子51の板状接点部53上で、擦れながら摺動若しくは回動することから、いわゆるワイピング効果が得られ、接触点に付着した異物を除去して、接触抵抗を低減することができる。
以上のように本実施形態では、コネクタ10と相手コネクタ50との間で電気的接続を図る場合に、コネクタ10に装備されたバスバー11の端子接続部15と、相手コネクタ50に装備された相手端子51の板状接点部53とを、介在された斜め巻きコイルばね20(コイル部21)を弾縮しつつ突き合わせる構造を採っている。この構造であると、コネクタ10に装備されるバスバー11の板厚や、同バスバー11に接続される他のバスバーの板厚等に制限を受けることが無いから、大容量用途にも適用することができる。
斜め巻きコイルばね20を配設するに当たっては、ハウジング30自身に固定する構造としたから、コネクタ10全体としては、部品点数を少なく抑えて簡単な構造にまとめることができる。
斜め巻きコイルばね20を配設するに当たっては、ハウジング30自身に固定する構造としたから、コネクタ10全体としては、部品点数を少なく抑えて簡単な構造にまとめることができる。
斜め巻きコイルばね20をハウジング30内で固定する手段として、より具体的には、斜め巻きコイルばね20の両端の被挟持線部25L,25Rを、互いに結合される上下のハウジング31U,31Lの対向面の間で挟持するといった簡単な手段を採用したから、斜め巻きコイルばね20の配設作業が簡単となり、ひいてはコネクタ10の組立作業を能率良く行うことができる。
さらに、斜め巻きコイルばね20は、両被挟持線部25L,25Rの延出端に設けられた差込部26とコイル28とが、下ハウジング31Lの載置面44L,44Rに設けられた差込孔45とピン47とにそれぞれ嵌められることで、コイル部21が収容室40に収容された状態で下ハウジング31Lに組み付けられる。すなわち斜め巻きコイルばね20が、下ハウジング31Lに対してサブアッシイされた形態が採られ、引き続く上ハウジング31Uとの結合作業をよりスムーズに行うことができる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、コネクタに装備されたバスバーに接続される導電体として他のバスバーを例示したが、電線であってもよい。電線についても電線径に制限を受けることがなく、大電流用途を実現できる。
(2)ライン状の斜め巻きコイルばねにおけるコイル部の両端をハウジングに固定する手段としては、上記実施形態に例示した上下のハウジングの対向面で挟む構造に限らず、他の固定構造を採用してもよい。
本明細書によって開示される技術は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、コネクタに装備されたバスバーに接続される導電体として他のバスバーを例示したが、電線であってもよい。電線についても電線径に制限を受けることがなく、大電流用途を実現できる。
(2)ライン状の斜め巻きコイルばねにおけるコイル部の両端をハウジングに固定する手段としては、上記実施形態に例示した上下のハウジングの対向面で挟む構造に限らず、他の固定構造を採用してもよい。
(3)斜め巻きコイルばねの被挟持線部の延出端を下ハウジングに取り付ける手段としては、上記実施形態に例示した差込部と差込孔、あるいはコイルとピンに限らず、他の手段を採用してもよい。
(4)斜め巻きコイルばねの被挟持線部の延出端を下ハウジングに取り付ける手段は必ずしも必要ではなく、取付手段を備えないものも技術的範囲に含まれる。
(4)斜め巻きコイルばねの被挟持線部の延出端を下ハウジングに取り付ける手段は必ずしも必要ではなく、取付手段を備えないものも技術的範囲に含まれる。
10…PCU側コネクタ(コネクタ)
11…バスバー
15…端子接続部
16…配置面(開口部41と対向した面)
20…斜め巻きコイルばね
21…コイル部
25L,25R…被挟持線部(線材;被固定部)
26…差込部(被取付部)
28…コイル(被取付部)
30…ハウジング
31U…上ハウジング(一方の分割ハウジング)
31L…下ハウジング(他方の分割ハウジング)
33…装着溝
40…収容室
41…開口部
45…係止孔(取付部)
47…ピン(取付部)
51…相手端子
53…板状接点部
11…バスバー
15…端子接続部
16…配置面(開口部41と対向した面)
20…斜め巻きコイルばね
21…コイル部
25L,25R…被挟持線部(線材;被固定部)
26…差込部(被取付部)
28…コイル(被取付部)
30…ハウジング
31U…上ハウジング(一方の分割ハウジング)
31L…下ハウジング(他方の分割ハウジング)
33…装着溝
40…収容室
41…開口部
45…係止孔(取付部)
47…ピン(取付部)
51…相手端子
53…板状接点部
Claims (5)
- 相手端子に設けられた板状接点部がその板厚方向に沿って進入可能な開口部が設けられた合成樹脂製のハウジングと、
前記相手端子の前記板状接点部と対向する姿勢でかつ長さ方向の一部を前記開口部に臨ませた形態で前記ハウジング内に収容されたバスバーと、
前記バスバーにおける前記開口部と対向した配置面に配された導電性を有するライン状の斜め巻きコイルばねと、が具備され、
前記斜め巻きコイルばねの両端には、前記ハウジングに固定される被固定部が設けられているコネクタ。 - 前記ハウジングが互いに結合される一対の分割ハウジングから構成され、
一方の分割ハウジングにおける他方の分割ハウジングとの対向面には、前記バスバーが装着される装着溝が設けられるとともに、
前記他方の分割ハウジングにおける前記一方の分割ハウジングとの対向面には、前記斜め巻きコイルばねが収容可能でかつ前記開口部と連通した収容室が形成され、
かつ、前記斜め巻きコイルばねの両端には、前記一方の分割ハウジングの前記対向面と前記他方の分割ハウジングの前記対向面の間で挟持される線材が延出した形態で形成されている請求項1に記載のコネクタ。 - 前記他方の分割ハウジングの前記対向面における前記収容室の側縁部には、前記線材の延出端に設けられた被取付部を取り付ける取付部が設けられている請求項2に記載のコネクタ。
- 前記線材の前記被取付部がL字形をなす差込部であり、前記他方のハウジングの前記取付部が、前記差込部が差し込まれる差込孔である請求項3に記載のコネクタ。
- 前記線材の前記被取付部が、同線材を螺旋巻きしてなるコイルであり、前記他方のハウジングの前記取付部が、前記コイルが嵌合されるピンである請求項3に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015247371A JP2017112031A (ja) | 2015-12-18 | 2015-12-18 | コネクタ |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2015
- 2015-12-18 JP JP2015247371A patent/JP2017112031A/ja active Pending
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