JP2017091761A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに対する嵌合検知部材の位置を把握しやすくすることができるコネクタを提供することを目的とする。【解決手段】コネクタ1は、相手方コネクタに嵌合可能であるハウジング3と、相手方コネクタとハウジング3とが完全に嵌合した状態で初期位置から嵌合補償位置に移動可能にハウジング3に組み付けられる嵌合検知部材4とを備え、ハウジング3は、嵌合検知部材4を初期位置と嵌合補償位置とに移動可能に保持する保持室35、嵌合検知部材4が係合される係合凹部32a、及び、係合凹部32aとは別に設けられ保持室35の内部と当該保持室35の外部とを連通する嵌合検知孔36を有し、嵌合検知孔36は、嵌合検知部材4が嵌合補償位置より初期位置側にある状態で当該嵌合検知部材4が退避し、嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材4が進出する位置に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
ワイヤハーネス等に適用される従来のコネクタとして、例えば、特許文献1には、相手ハウジングに嵌合可能なハウジング本体と、ハウジング本体に対して初期位置から検知位置へと移動可能に組み付けられる検知部材とを備えるコネクタが開示されている。検知部材は、ハウジング本体が相手ハウジングに嵌合される前は初期位置において検知位置側への移動を規制された状態とされ、ハウジング本体に相手ハウジングが正規嵌合されたときには初期位置から検知位置側に移動可能とされ、これにより、検知部材が検知位置に至ることをもって、ハウジング本体が相手ハウジングに正規嵌合されたことを検知することができるようになっている。
特開2013−187116号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のコネクタは、例えば、製品出荷時等に検知部材に物体が接触するなどした場合に当該検知部材が初期位置から検知位置側に移動してしまうおそれがある。この場合、当該コネクタは、ハウジング本体に相手ハウジングが正規嵌合される前に検知部材が検知位置側に移動してしまった状態であることを知らずに、ハウジング本体に相手ハウジングが嵌合されることで、正規嵌合されたことを当該検知部材によって適正に検知することができなくなるおそれがある。このような事態を避けるため、当該コネクタは、嵌合検知部材として機能する検知部材の位置を簡単に把握することができることが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ハウジングに対する嵌合検知部材の位置を把握しやすくすることができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、相手方コネクタに嵌合可能であるハウジングと、前記相手方コネクタと前記ハウジングとが完全に嵌合した状態で初期位置から嵌合補償位置に移動可能に前記ハウジングに組み付けられる嵌合検知部材とを備え、前記ハウジングは、前記嵌合検知部材を挿入可能であり当該嵌合検知部材を前記初期位置と前記嵌合補償位置とに移動可能に保持する保持室、前記嵌合検知部材が係合される係合凹部、及び、前記係合凹部とは別に設けられ前記保持室の内部と当該保持室の外部とを連通する嵌合検知孔を有し、前記嵌合検知孔は、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置より前記初期位置側にある状態で当該嵌合検知部材が退避し、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材が進出する位置に形成されることを特徴とする。
また、上記コネクタでは、前記ハウジングは、前記保持室に対する前記嵌合検知部材の挿入方向に沿って延在する大幅部と、前記挿入方向と交差する方向に沿った幅が前記大幅部より狭く形成され、前記大幅部と段差部を介して接続され前記挿入方向に沿って延在する小幅部とを含んで構成され、前記嵌合検知孔は、前記小幅部の前記段差部側の端部に形成されるものとすることができる。
また、上記コネクタでは、前記嵌合検知部材は、前記係合凹部と係合する係合突部を有し、前記係合凹部は、前記嵌合検知部材が前記初期位置にある状態で前記係合突部と係合する第1係合凹部と、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置にある状態で前記係合突部と係合する第2係合凹部とを含み、さらに、前記嵌合検知部材は、前記相手方コネクタと前記ハウジングとが完全に嵌合した状態で前記係合突部が前記相手方コネクタに押圧されることで前記第1係合凹部との係合が解除され前記初期位置から前記嵌合補償位置に移動可能となるものとすることができる。
本発明に係るコネクタは、嵌合検知部材が嵌合検知孔から退避している場合には嵌合検知部材が嵌合補償位置より初期位置側に位置していることを検知することができ、嵌合検知部材が嵌合検知孔に進出している場合には嵌合検知部材が嵌合補償位置に位置していることを検知することができる。これにより、コネクタは、係合凹部とは別にハウジングに設けられた嵌合検知孔を介して嵌合検知部材の位置を検知することができるので、ハウジングに対する嵌合検知部材の位置を把握しやすくすることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す分解斜視図である。 図2は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るコネクタのコネクタハウジングの断面斜視図である。 図4は、実施形態に係るコネクタのコネクタハウジングの側面図である。 図5は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す斜視図である。 図6は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す斜視図である。 図7は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面斜視図である。 図8は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面図である。 図9は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、幅方向に沿った断面斜視図である。 図10は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す斜視図である。 図11は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面斜視図である。 図12は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面図である。 図13は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、幅方向に沿った断面斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1、図2は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す分解斜視図である。図3は、実施形態に係るコネクタのコネクタハウジングの断面斜視図である。図4は、実施形態に係るコネクタのコネクタハウジングの側面図である。図5、図6、図10は、実施形態に係るコネクタの概略構成を表す斜視図である。図7、図11は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面斜視図である。図8、図12は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、高さ方向に沿った断面図である。図9、図13は、実施形態に係るコネクタの軸方向、及び、幅方向に沿った断面斜視図である。図5、図6、図7、図8、図9は、嵌合検知部材が初期位置にある状態を表しており、図10、図11、図12、図13は、嵌合検知部材が嵌合補償位置にある状態を表している。なお、図3、図8、図12は、端子、及び、当該端子に接続される電線を二点鎖線で図示している。
図1、図2等に示す本実施形態のコネクタ1は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネスWH等に適用される。ここでは、コネクタ1は、ワイヤハーネスWHを構成する電線W(図3、図8、図12参照)と他の電線とを接続する電線対電線接続用の接続機構や電線Wと電気機器とを接続する電線対電気機器接続用の接続機構に使用されるメス型のコネクタである。ここで、電線Wは、例えば、複数の導電性の金属素線を撚り合わせた導体部(芯線)と、当該導体部の外側を覆う絶縁性の被覆部とを含んで構成される。コネクタ1は、ワイヤハーネスWHを構成する電線Wの末端に接続され、相手方コネクタMCの嵌合空間部(フード部という場合がある。)MCSに嵌合され電気的に接続される。ここで、相手方コネクタMCは、オス型のコネクタであり、相手方端子としての複数のオス型の端子MCT(図8、12参照)と、当該端子MCTを保持するオス型のコネクタハウジングMCHとを備える。相手方コネクタMCは、コネクタハウジングMCHの内側に形成された嵌合空間部MCSに端子MCTが露出するようにして当該コネクタハウジングMCHに当該端子MCTが保持される。本実施形態のコネクタ1は、電線Wの末端に設けられたメス型の端子2(図3、図8、12参照)を保持するハウジングとしてのメス型のコネクタハウジング3と、コネクタハウジング3に組み付けられる嵌合検知部材4とを備え、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに嵌合し、端子2が相手方コネクタMCの端子MCTと電気的に接続される。以下、各図を参照してコネクタ1の構成について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸方向」といい、第2方向を「幅方向」といい、第3方向を「高さ方向」という。ここでは、軸方向と幅方向と高さ方向とは、相互に直交する。軸方向は、典型的には、コネクタハウジング3に形成される後述の端子挿入室33の延在方向に沿った方向、さらに言えば、端子挿入室33に端子2を挿入する際の挿入方向に沿った方向であり、軸方向(挿入方向)前側に相手方コネクタMCが位置し、軸方向(挿入方向)後側に電線Wが延在する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
コネクタハウジング3は、図1、図2、図3、図4に示すように、端子2を保持し、相手方コネクタMCの嵌合空間部MCSに嵌合可能なものである。コネクタハウジング3は、端子2を保持すると共に嵌合検知部材4が組み付けられる本体部31と、本体部31から延在するロックアーム32とを含んで構成される。本体部31は、軸方向に沿った辺が長辺となる略直方体形状に形成される。ロックアーム32は、当該本体部31の軸方向(長辺方向)の前側の端部から軸方向に沿って後側に向けて片持ち状に延在して形成される。コネクタハウジング3は、本体部31とロックアーム32とが絶縁性の合成樹脂材等によって一体成形される。
本体部31は、端子挿入室33と、係止爪としての可撓アームランス(以下、単に「ランス」という場合がある。)34と、保持室35とを有し、各部が一体的に形成される。本体部31は、端子挿入室33に対して軸方向後側から端子2が挿入され、これを保持する。また、本体部31は、保持室35に対して軸方向後側から嵌合検知部材4が挿入され、これを保持する。
具体的には、端子挿入室33は、端子2を軸方向に沿って挿入可能であり当該端子2を保持する空間部である。端子挿入室33は、キャビティとも呼ばれることがある。端子挿入室33は、本体部31の内部に延在して中空状に形成され、端子2を収容する。端子挿入室33は、軸方向に沿って延在する。端子挿入室33は、端子2の外形形状に応じて当該端子2が挿入可能な大きさ、形状の空間部として形成され、ここでは、軸方向と直交する断面形状が略矩形状に形成される。端子挿入室33は、軸方向後側に端子挿入開口部33aが形成され、軸方向前側に相手方端子挿入開口部33bが形成される。端子挿入開口部33aは、端子2が挿入される開口部として本体部31の外部に対して軸方向後側に向けて開口する。相手方端子挿入開口部33bは、端子2に電気的に接続される相手方コネクタMCの端子MCTが挿入される開口部として本体部31の外部に対して軸方向前側に向けて開口する。端子挿入室33は、コネクタ1に設けられる複数の端子2の数に応じて複数、ここでは幅方向に並んで2つ設けられる。本体部31は、端子挿入開口部33aを介して端子挿入室33に端子2が挿入される。ここで、コネクタ1に設けられる端子2は、コネクタハウジング3に形成された端子挿入室33に挿入され収容されるコネクタ用のメス型の端子金具である。端子2は、コネクタ1が設けられる電線Wの末端に接続され、全体が導電性の金属によって構成される。ここでは、端子2は、メス型の角型端子として構成される。端子2は、各端子挿入室33にそれぞれ1つずつ設けられる。
ランス34は、端子2を端子挿入室33内の正規位置に係止するための係止機構を構成するものである。ここで、端子2の端子挿入室33内での正規位置とは、当該ランス34によって適正な端子保持力で端子挿入室33内に係止され保持され、端子2と端子MCTとの適正な電気的な接続が確保される位置である。ランス34は、各端子挿入室33内にそれぞれ1つずつ設けられる。ランス34は、端子挿入室33を形成する内壁面から当該端子挿入室33の延在方向、すなわち、軸方向に沿って突出するようにして形成される。ランス34は、可撓性を有する片持ちアーム状に形成される。ランス34は、端子2が端子挿入室33に挿入される際、当該端子2の先端が当接することで押し下げられた後、端子2の正規位置にて弾性復帰した状態で当該端子2に係合し、端子2の離脱を規制し、これにより、端子2を端子挿入室33内の正規位置に係止する。
保持室35は、嵌合検知部材4を軸方向に沿って挿入可能であり当該嵌合検知部材4を保持する空間部である。保持室35は、本体部31においてロックアーム32が設けられる側の外面(後述する区画壁35b)と当該ロックアーム32との間に形成され、嵌合検知部材4を収容する。保持室35は、端子挿入室33と並行して軸方向に沿って延在する。ここでは、保持室35は、高さ方向に対して、2つの端子挿入室33とロックアーム32との間に形成される。保持室35は、コネクタ1に設けられる嵌合検知部材4の数に応じて1つ設けられる。保持室35は、嵌合検知部材4の外形形状に応じて当該嵌合検知部材4が挿入可能な大きさ、形状の空間部として形成され、ここでは、軸方向と直交する断面形状が略矩形状に形成される。保持室35は、軸方向後側に検知部材挿入開口部35aが形成される。保持室35は、軸方向前側が開口していてもよいし閉塞していてもよい。ここでは、保持室35は、軸方向前側も一部開口している。検知部材挿入開口部35aは、嵌合検知部材4が挿入される開口部として本体部31の外部に対して軸方向後側に向けて開口する。また、保持室35は、ロックアーム32の先端側(軸方向後側)において高さ方向に開口する。本体部31は、高さ方向に対してロックアーム32と対向する外面が保持室35を高さ方向において区画する区画壁35bとして機能する。区画壁35bは、軸方向後側の縁部に係止突起部35cが形成される。係止突起部35cは、嵌合検知部材4を保持室35内で係止し当該保持室35から脱落することを規制するものであり、区画壁35bから高さ方向に沿って突出して形成される。つまり、係止突起部35cは、区画壁35bから保持室35を構成する空間部側に突出する。係止突起部35cは、軸方向前側の端面が区画壁35bとほぼ垂直に形成され嵌合検知部材4を係止する係止面を構成し、軸方向後側の端面が区画壁35bに対して傾斜して形成され嵌合検知部材4を保持室35に挿入する際に当該嵌合検知部材4の先端を案内するテーパ面を構成する。
ここで、本実施形態の本体部31は、軸方向(保持室35に対する嵌合検知部材4の挿入方向)に沿って延在する大幅部31A、及び、小幅部31Bを含んで構成される。大幅部31Aと小幅部31Bとは、共に略直方体形状に形成され、大幅部31Aが軸方向後側に位置し小幅部31Bが軸方向前側に位置して軸方向に隣接して一体で形成される。小幅部31Bは、軸方向と交差する方向、ここでは、幅方向に沿った幅が大幅部31Aより狭く形成される。言い換えれば、大幅部31Aは、幅方向の両端部が小幅部31Bから幅方向外側に突出するようにして形成される。大幅部31Aと小幅部31Bとは、幅方向に沿った幅の相違に起因して形成される段差部31Cを介して接続される。段差部31Cは、本体部31の幅方向両側の面において、大幅部31Aと小幅部31Bとの境界部分(言い換えれば、大幅部31Aと小幅部31Bとの接続部分)に高さ方向に沿って延在すると共に、ここでは、軸方向後側に向けて軸方向に沿っても延在する。つまり、本体部31は、高さ方向に対する保持室35が形成される側でかつ軸方向後側に位置する角部において、大幅部31Aが小幅部31Bから幅方向両側に突出するようにして形成され、大幅部31Aと小幅部31Bとの境界部分に高さ方向、及び、軸方向に沿って略L字型に段差部31Cが形成される。さらに言い換えれば、本体部31は、略直方体形状に形成される小幅部31Bの上記角部に対して、相対的に幅広の略直方体形状に形成される大幅部31Aが食い込むような形状に形成される。ここで説明した小幅部31Bは、相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに嵌合される部分である一方、大幅部31Aは、相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSから露出する部分である。
ここでは、大幅部31Aは、本体部31において保持室35が形成されている部分の一部として形成される。本実施形態の保持室35は、本体部31において、軸方向に沿って大幅部31Aと小幅部31Bとに渡って延在する。ここでは、保持室35は、大幅部31A、小幅部31Bに対応して、幅方向に沿った幅が相対的に広い保持室大幅部35Aと、幅方向に沿った幅が相対的に狭い保持室小幅部35Bとを含んで構成される。保持室35は、大幅部31Aに形成された部分が保持室大幅部35Aを構成し、小幅部31Bに形成された部分が保持室小幅部35Bを構成する。
そして、大幅部31Aは、幅方向に対して保持室35の保持室大幅部35Aを挟んで両側に一対のガイド壁部35dが形成される。各ガイド壁部35dは、区画壁35bから高さ方向に突出すると共に軸方向に沿って延在し略矩形状に形成される。各ガイド壁部35dは、高さ方向の端面に後述する嵌合検知部材4の一部が当接し当該嵌合検知部材4を軸方向に沿って案内可能である。また、各ガイド壁部35dは、区画壁35b側の端部に幅方向外側に窪んだ凹部35eが形成されている。各凹部35eは、後述する嵌合検知部材4の一部が嵌合し当該嵌合検知部材4を軸方向に沿って案内可能である。一対のガイド壁部35dは、軸方向前側の端部で幅方向に沿った梁状部35fによって連結されている。
また、小幅部31Bは、幅方向に対して保持室35の保持室小幅部35Bを挟んで両側に一対のリブ壁部35gが形成される。各リブ壁部35gは、区画壁35bから高さ方向に突出すると共に軸方向に沿って延在し略矩形状に形成される。各リブ壁部35gは、幅方向に対してロックアーム32を挟んで位置し、当該ロックアーム32を保護するものである。
なお、上記で説明した保持室35は、言い換えれば、区画壁35b、一対のガイド壁部35d、及び、一対のリブ壁部35gによって区画される空間部であるということもできる。また、上記で説明した段差部31Cの一部は、各ガイド壁部35dと各リブ壁部35gとの境界部分(言い換えれば、接続部分)に形成されるものであるということもできる。
ロックアーム32は、コネクタハウジング3を相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに係止するための係止機構を構成するものである。ロックアーム32は、上述したように、本体部31の軸方向(長辺方向)の前側の端部から軸方向に沿って後側に向けて延在して形成される。ロックアーム32は、可撓性を有するアーム状の板片として形成される。ロックアーム32は、保持室35を形成する区画壁35bから当該保持室35の延在方向、すなわち、軸方向に沿って突出するようにして形成される。ロックアーム32は、高さ方向に対して区画壁35bと間隔をあけて対向し、当該区画壁35bとの間に保持室35が位置する。また、ロックアーム32は、幅方向に対して一対のリブ壁部35gの間に挟まれて位置し、当該一対のリブ壁部35gによって保護されている。ロックアーム32は、軸方向に沿って保持室35と並行して延在し、先端部が梁状部35fとラップする位置まで延在している。ロックアーム32は、軸方向前側が基端部となり、軸方向後側、すなわち、検知部材挿入開口部35a側が先端部となるように軸方向に沿って形成される。ロックアーム32は、軸方向前側の基端部で弾性変形可能な片持ち状に支持され、軸方向後側の先端部が自由端となる。これにより、ロックアーム32は、本体部31に対して、高さ方向に沿って撓みながら弾性変形可能に支持される。この場合、上述の保持室35は、後述の嵌合検知部材4が挿入されていない状態で、当該ロックアーム32が撓むための退避空間としても機能する。
ロックアーム32は、嵌合検知部材4が係合される係合凹部32aが形成される。ここでは、係合凹部32aは、嵌合検知部材4が後述する初期位置にある状態で嵌合検知部材4の係合突部42aと係合する第1係合凹部32bと、嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で嵌合検知部材4の係合突部42aと係合する第2係合凹部32cとを含んで構成される。係合凹部32aを構成する第1係合凹部32b、第2係合凹部32cは、ロックアーム32を高さ方向に貫通して略矩形状の貫通孔として形成される。第1係合凹部32bは、ロックアーム32の軸方向後側、言い換えれば、ロックアーム32の先端部側に形成される。第1係合凹部32bは、嵌合検知部材4が後述する初期位置にある状態で嵌合検知部材4の係合突部42aと高さ方向に対向し係合可能な位置に形成される。また、この第1係合凹部32bは、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに完全に嵌合した状態で、コネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCS内に突出して設けられたロック突起部MCA(図8、図12参照)が嵌合し係止されるロック受け部としても機能する。第2係合凹部32cは、ロックアーム32の軸方向前側、言い換えれば、ロックアーム32の基端部側に形成される。第2係合凹部32cは、嵌合検知部材4が後述する嵌合補償位置にある状態で嵌合検知部材4の係合突部42aと高さ方向に対向し係合可能な位置に形成される。なおここでは、係合凹部32aを構成する第1係合凹部32b、第2係合凹部32cは、ロックアーム32を高さ方向に貫通する貫通孔として形成されるが、これに限らず、保持室35側から高さ方向外側に向かって窪んだ有底の穴状に形成されてもよい。
嵌合検知部材4は、図1、図2に示すように、コネクタハウジング3の保持室35に組み付けられ、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合したことを検知するための部材であり、いわゆるCPA(Connector Position assurance:嵌合補償機能)を実現するための機能部材である。ここでは、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合した状態とは、コネクタハウジング3がコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに適正な嵌合保持力で嵌合した状態であり、典型的には、ロック突起部MCAがロック受け部として機能する第1係合凹部32bに嵌合されこれを係止し、端子2と端子MCTとの適正な電気的な接続が確保される嵌合状態である。
具体的には、嵌合検知部材4は、基端部41と、棒状突出部42とを含み、これらが絶縁性の合成樹脂材等によって一体で構成される。基端部41は、一対の基部41a、一対の柱状部41b、梁状部41c、一対の突部41d等を含んで構成される部分である。一対の基部41aは、嵌合検知部材4が保持室35に保持された状態で区画壁35b上に載置される部分である。一対の基部41aは、略矩形柱状に形成され、幅方向に間隔をあけて位置する。一対の柱状部41bは、略矩形柱状に形成され、各基部41aから1つずつ高さ方向に突出して延在する部分である。梁状部41cは、略矩形柱状に形成され、一対の柱状部41bの先端部(基部41aとは反対側の端部)を連結する部分であり、幅方向に沿って延在する。一対の突部41dは、略矩形柱状に形成され、各基部41aから1つずつ幅方向外側に突出して延在する部分である。
棒状突出部42は、略矩形柱状に形成され、基端部41から軸方向前側に向けて軸方向に沿って延在する部分である。棒状突出部42は、可撓性を有するアーム状の板片として形成される。棒状突出部42は、基端部41から保持室35の延在方向、すなわち、軸方向に沿って突出するようにして形成される。棒状突出部42は、軸方向後側が基端部41の一対の基部41aの間に一体接続され、軸方向前側が先端部となるように軸方向に沿って形成される。棒状突出部42は、軸方向後側の基端部41で弾性変形可能な片持ち状に支持され、軸方向前側の先端部が自由端となる。これにより、棒状突出部42は、基端部41に対して、高さ方向に沿って撓みながら弾性変形可能に支持される。そして、棒状突出部42は、軸方向前側の先端部に係合突部42aが形成される。係合突部42aは、上述の係合凹部32aと係合する部分であり、棒状突出部42の軸方向前側の先端部から高さ方向に沿って突出して形成される。係合突部42aは、嵌合検知部材4が保持室35に保持された状態で、高さ方向に沿ってロックアーム32側に突出する。係合突部42aは、嵌合検知部材4が後述する初期位置にある状態で第1係合凹部32b内に係合され、嵌合検知部材4が後述する嵌合補償位置にある状態で第2係合凹部32c内に係合される。
上記のように構成される嵌合検知部材4は、図5〜図13に示すように、保持室35に挿入され、当該保持室35内に保持される。より詳細には、嵌合検知部材4は、棒状突出部42が保持室小幅部35Bに挿入され当該保持室小幅部35B内に保持されると共に基端部41が保持室大幅部35Aに挿入され当該保持室大幅部35Aに挿入される。つまり、嵌合検知部材4は、棒状突出部42が軸方向前側に位置し、基端部41が軸方向後側に位置する位置関係で保持室35内に保持される。また、嵌合検知部材4は、梁状部41cの幅方向の各端部がそれぞれガイド壁部35dの高さ方向の端面に当接すると共に各突部41dが各凹部35eに嵌合する位置関係で、検知部材挿入開口部35aを介して軸方向に沿って保持室35に挿入され、当該保持室35内に保持される。そして、嵌合検知部材4は、保持室35内において、梁状部41cが各ガイド壁部35dの端面によって案内されると共に各突部41dが各凹部35eによって案内されながら軸方向に沿って移動可能である。ここでは、嵌合検知部材4は、保持室35内に、軸方向に沿って初期位置と嵌合補償位置とに移動可能に保持される。
ここで、嵌合検知部材4の初期位置とは、図5、図6、図7、図8、図9に示すように、コネクタ1のコネクタハウジング3が相手方コネクタMCに完全に嵌合される前に位置する位置であり、典型的には、係合突部42aが第1係合凹部32bと係合する位置である。嵌合検知部材4は、基本的には、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合する前の状態ではこの初期位置に位置している。嵌合検知部材4は、初期位置にある状態では、係合突部42aが第1係合凹部32bと係合し、当該係合突部42aが第1係合凹部32bの端面に軸方向後側から当接することで軸方向前側、言い換えれば、嵌合補償位置側への移動が規制された状態となる。また、嵌合検知部材4は、初期位置にある状態では、梁状部41cが各ガイド壁部35dの軸方向後側の端部に位置すると共に係止突起部35cが棒状突出部42の軸方向後側の端部と当接し保持室35からの脱落が規制される。
一方、嵌合検知部材4の嵌合補償位置とは、図10、図11、図12、図13に示すように、コネクタ1のコネクタハウジング3が相手方コネクタMCに完全に嵌合された後に移動可能となる位置であり、初期位置から軸方向前側に押し込まれた位置である。さらに言えば、嵌合検知部材4の嵌合補償位置とは、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合したことを検知し補償する位置であり、典型的には、係合突部42aと第1係合凹部32bとの係合が解除され当該係合突部42aが第2係合凹部32cと係合する位置である。嵌合検知部材4は、基本的には、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合した後の状態ではこの嵌合補償位置に移動される。嵌合検知部材4は、嵌合補償位置にある状態では、係合突部42aが第2係合凹部32cと係合した状態となる。また、嵌合検知部材4は、嵌合補償位置にある状態では、梁状部41cが各ガイド壁部35dの軸方向前側の端部に位置し、軸方向に対してコネクタハウジング3の梁状部35fと隣接して位置する。
そして、上記のようにしてコネクタハウジング3に組み付けられる嵌合検知部材4は、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合した状態で初期位置から嵌合補償位置に移動可能とされる。この場合、嵌合検知部材4は、初期位置にある状態で、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに完全に嵌合されると、図8に示すように、嵌合空間部MCS内に突出して設けられたロック突起部MCAが係合突部42aを押圧することで、係合突部42aと第1係合凹部32bとの係合が解除される。この結果、嵌合検知部材4は、初期位置から嵌合補償位置に移動可能となり、初期位置から軸方向前側に押圧されることで嵌合補償位置に移動することができる。なお、嵌合検知部材4において、初期位置、及び、初期位置から嵌合補償位置に至るまでの中間位置は、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3との完全嵌合が未だ補償されていない嵌合未補償位置に相当する。
上記のように構成されるコネクタ1は、コネクタハウジング3に形成された各端子挿入室33に対してそれぞれ軸方向後側から端子2が挿入され保持されると共に、保持室35に対して軸方向後側から嵌合検知部材4が挿入され保持される。この状態では、嵌合検知部材4は、初期位置に位置している。そして、コネクタ1は、嵌合検知部材4が初期位置にある状態で、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCのコネクタハウジングMCHの嵌合空間部MCSに嵌合される。コネクタ1は、コネクタハウジング3が嵌合空間部MCSに完全に嵌合されると、ロック突起部MCAが係合突部42aを押圧することで係合突部42aと第1係合凹部32bとの係合が解除されると共に、ロック突起部MCAがそのまま第1係合凹部32bに嵌合し係止される。これにより、コネクタ1は、嵌合検知部材4が初期位置から嵌合補償位置に移動可能な状態となると共にコネクタハウジング3とコネクタハウジングMCHとが完全に嵌合した状態で係止される。この状態で、コネクタ1は、端子2と端子MCTとの適正な電気的な接続が確保される。そして、コネクタ1は、嵌合検知部材4が初期位置から軸方向前側に押圧されることで嵌合補償位置に移動され、係合突部42aが第2係合凹部32cに係合される。ここで、コネクタ1は、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCと完全に嵌合しなければロック突起部MCAによって係合突部42aと第1係合凹部32bとの係合が解除されない構成となっている。このため、コネクタ1は、言い換えれば、嵌合検知部材4が初期位置から嵌合補償位置まで移動させられたことをもって、コネクタハウジング3と相手方コネクタMCとが完全に嵌合したことを補償することができる。また、嵌合検知部材4は、少なくとも嵌合補償位置にある状態ではロックアーム32が撓むための退避空間としても機能する保持室35に位置することで、ロックアーム32が撓むことを規制する部材としても機能し、これにより、ロックアーム32が撓み第1係合凹部32bとロック突起部MCAとの係止が解除されることを規制することができる。そして、コネクタ1は、コネクタハウジング3と相手方コネクタMCとの嵌合を解除する際には、例えば、まず嵌合検知部材4を初期位置に移動させ、ロックアーム32の先端側を区画壁35b側に撓ませてロック突起部MCAと第1係合凹部32bとの係止を解除した状態で、コネクタハウジング3が嵌合空間部MCSから引きぬかれることで、コネクタハウジング3と相手方コネクタMCとの嵌合が解除される。
そして、本実施形態のコネクタ1は、図1、図4、図6、図9、図10、図13に示すように、コネクタハウジング3に嵌合検知孔36を設けることで、コネクタハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置を把握しやすい構成を実現している。
具体的には、嵌合検知孔36は、係合凹部32aを構成する第1係合凹部32b、第2係合凹部32cとは別に設けられ保持室35の内部と当該保持室35の外部とを連通するものである。嵌合検知孔36は、本体部31において、保持室35を形成する壁体を貫通する貫通孔として形成され、これにより、保持室35の内部と当該保持室35の外部とを連通している。本実施形態の嵌合検知孔36は、コネクタハウジング3の本体部31を構成する小幅部31Bの段差部31C側の端部に形成される。より詳細には、嵌合検知孔36は、小幅部31Bの幅方向両面において、段差部31Cと隣接して高さ方向に沿って延在して形成される。なおここでは、嵌合検知孔36は、小幅部31Bの幅方向両側に1つずつ、合計2つが設けられるものとして図示しているがいずれか一方だけでもよい。
そして、各嵌合検知孔36は、図6、図9等に示すように嵌合検知部材4が嵌合補償位置より初期位置側にある状態、すなわち、初期位置を含む嵌合未補償位置にある状態で当該嵌合検知部材4が退避し、図10、図13等に示すように嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材4が進出する位置に形成される。ここでは、嵌合検知部材4は、嵌合未補償位置にある状態で基部41aの軸方向前側の端部が各嵌合検知孔36から軸方向後側に退避しており、当該各嵌合検知孔36が開放された状態、さらに言えば、当該各嵌合検知孔36を介して露出していない状態となる。また、嵌合検知部材4は、嵌合補償位置にある状態で基部41aの軸方向前側の端部が各嵌合検知孔36に進出しており、当該各嵌合検知孔36の少なくとも一部が当該基部41aによって閉塞された状態、さらに言えば、当該各嵌合検知孔36を介して基部41aが露出している状態となる。
以上で説明したコネクタ1によれば、相手方コネクタMCに嵌合可能であるコネクタハウジング3と、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合した状態で初期位置から嵌合補償位置に移動可能にコネクタハウジング3に組み付けられる嵌合検知部材4とを備え、コネクタハウジング3は、嵌合検知部材4を挿入可能であり当該嵌合検知部材4を初期位置と嵌合補償位置とに移動可能に保持する保持室35、嵌合検知部材4が係合される係合凹部32a、及び、係合凹部32aとは別に設けられ保持室35の内部と当該保持室35の外部とを連通する嵌合検知孔36を有し、嵌合検知孔36は、嵌合検知部材4が嵌合補償位置より初期位置側にある状態で当該嵌合検知部材4が退避し、嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材4が進出する位置に形成される。
したがって、コネクタ1は、嵌合検知部材4が嵌合検知孔36から退避している場合には嵌合検知部材4が嵌合補償位置より初期位置側に位置していることを検知することができ、嵌合検知部材4が嵌合検知孔36に進出している場合には嵌合検知部材4が嵌合補償位置に位置していることを検知することができる。これにより、コネクタ1は、係合凹部32aとは別にコネクタハウジング3に設けられた嵌合検知孔36を介して嵌合検知部材4の位置を検知することができるので、コネクタハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置を把握しやすくすることができる。
コネクタ1は、例えば、嵌合検知孔36を介して目視にて嵌合検知部材4の位置が確認されてもよいし、嵌合検知孔36近傍の画像を撮像し、当該画像に対して画像処理を施し種々の画像認識技術を用いて嵌合検知部材4の位置が確認されてもよい。また、コネクタ1は、例えば、嵌合検知孔36に棒状に形成された位置検知治具が挿入されることで嵌合検知部材4の位置が確認されてもよい。
この結果、コネクタ1は、コネクタハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置を把握しやすくすることができるので、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合する前の状態、例えば、製品出荷時等に嵌合検知部材4に物体が接触するなどして嵌合検知部材4が初期位置から嵌合補償位置側に移動してしまった場合であっても、相手方コネクタMCにコネクタハウジング3が嵌合される前に嵌合検知部材4が嵌合補償位置側に移動してしまった状態であることを知らずに不完全な状態で嵌合されてしまうことを防止することができる。
さらに、以上で説明したコネクタ1によれば、コネクタハウジング3は、保持室35に対する嵌合検知部材4の挿入方向に沿って延在する大幅部31Aと、挿入方向と交差する方向に沿った幅が大幅部31Aより狭く形成され、大幅部31Aと段差部31Cを介して接続され挿入方向に沿って延在する小幅部31Bとを含んで構成され、嵌合検知孔36は、小幅部31Bの段差部31C側の端部に形成される。したがって、コネクタ1は、樹脂成形の際に型抜きしにくく壁部が薄肉になり易いため、高い成形精度が必要となる傾向にある大幅部31Aと小幅部31Bとの境界部分を利用して嵌合検知孔36を設けることができるので、コネクタハウジング3自体に要求される必要な形状を利用して好適に嵌合検知孔36を設けることができ、例えば、製造効率を向上することができる。
さらに、以上で説明したコネクタ1によれば、嵌合検知部材4は、係合凹部32aと係合する係合突部42aを有し、係合凹部32aは、嵌合検知部材4が初期位置にある状態で係合突部42aと係合する第1係合凹部32bと、嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で係合突部42aと係合する第2係合凹部32cとを含み、さらに、嵌合検知部材4は、相手方コネクタMCとコネクタハウジング3とが完全に嵌合した状態で係合突部42aが相手方コネクタMCに押圧されることで第1係合凹部32bとの係合が解除され初期位置から嵌合補償位置に移動可能となる。したがって、コネクタ1は、コネクタハウジング3が相手方コネクタMCと完全に嵌合しなければ係合突部42aと第1係合凹部32bとの係合が解除されない構成となっていることから、嵌合検知部材4が初期位置から嵌合補償位置まで移動させられたことをもって、コネクタハウジング3と相手方コネクタMCとが完全に嵌合したことを補償することができ、このような構造において、上記のようにコネクタハウジング3に対する嵌合検知部材4の位置を把握しやすくすることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るコネクタは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、嵌合検知孔36は、コネクタハウジング3の小幅部31Bの段差部31C側の端部に形成されるものとして説明したがこれに限らない。嵌合検知孔36は、コネクタハウジング3において、嵌合検知部材4が嵌合補償位置より初期位置側にある状態で当該嵌合検知部材4が退避し、嵌合検知部材4が嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材4が進出する位置であれば、上記の位置に限られない。
また、以上の説明では、本体部31は、大幅部31A、及び、小幅部31Bを含んで構成されるものとして説明したがこれに限らない。
また、以上で説明したコネクタ1は、嵌合検知部材4が初期位置にある状態で嵌合検知孔36に挿入された移動規制用の部材を備えることで、意図せず嵌合検知部材4が嵌合補償位置側に移動することを規制することもできる。
また、以上の説明では、コネクタ1は、メス型のコネクタであるものとして説明したがこれに限らず、オス型のコネクタに適用されてもよく、端子2は、オス型の端子であってもよい。また、コネクタ1は、例えば、上述のような非防水コネクタであってもよいし、防水コネクタであってもよい。
1 コネクタ
3 コネクタハウジング(ハウジング)
4 嵌合検知部材
31A 大幅部
31B 小幅部
31C 段差部
32a 係合凹部
32b 第1係合凹部
32c 第2係合凹部
35 保持室
36 嵌合検知孔
42a 係合突部
MC 相手方コネクタ
W 電線
WH ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 相手方コネクタに嵌合可能であるハウジングと、
    前記相手方コネクタと前記ハウジングとが完全に嵌合した状態で初期位置から嵌合補償位置に移動可能に前記ハウジングに組み付けられる嵌合検知部材とを備え、
    前記ハウジングは、前記嵌合検知部材を挿入可能であり当該嵌合検知部材を前記初期位置と前記嵌合補償位置とに移動可能に保持する保持室、前記嵌合検知部材が係合される係合凹部、及び、前記係合凹部とは別に設けられ前記保持室の内部と当該保持室の外部とを連通する嵌合検知孔を有し、
    前記嵌合検知孔は、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置より前記初期位置側にある状態で当該嵌合検知部材が退避し、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置にある状態で当該嵌合検知部材が進出する位置に形成されることを特徴とする、
    コネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記保持室に対する前記嵌合検知部材の挿入方向に沿って延在する大幅部と、前記挿入方向と交差する方向に沿った幅が前記大幅部より狭く形成され、前記大幅部と段差部を介して接続され前記挿入方向に沿って延在する小幅部とを含んで構成され、
    前記嵌合検知孔は、前記小幅部の前記段差部側の端部に形成される、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記嵌合検知部材は、前記係合凹部と係合する係合突部を有し、
    前記係合凹部は、前記嵌合検知部材が前記初期位置にある状態で前記係合突部と係合する第1係合凹部と、前記嵌合検知部材が前記嵌合補償位置にある状態で前記係合突部と係合する第2係合凹部とを含み、
    さらに、前記嵌合検知部材は、前記相手方コネクタと前記ハウジングとが完全に嵌合した状態で前記係合突部が前記相手方コネクタに押圧されることで前記第1係合凹部との係合が解除され前記初期位置から前記嵌合補償位置に移動可能となる、
    請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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