JP2017087613A - タイヤ製造方法及びタイヤ成型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型を損傷させることなくスムーズに閉じる。【解決手段】上型、下型22及びセクタ20を有するタイヤ加硫用金型2内に、グリーンタイヤGTを、軸心方向が上下に向かうように配置し、内面をブラダ13で保持する第1工程と、グリーンタイヤGTを加熱しつつ、上型21及びセクタ20を降下させてタイヤ加硫用金型2を閉じる第2工程と、タイヤ加硫用金型2を型締めする第3工程と、を実行する。第2工程での上型21及びセクタ20の降下動作を、少なくとも第1降下速度で降下させる第1降下動作と、第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作とで行う。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ製造方法及びタイヤ成型装置に関するものである。
特許文献1には、セグメント金型の接合面とサイド金型の接合面との間の距離がゼロになるまでに、金型閉動作を2〜5秒間一時停止するようにした点が開示されている。
特許文献2には、上下のサイドモールドのそれぞれを、それらの中間位置に配置した生タイヤの表面に対する相対距離を相互に等しく維持しながら生タイヤに次第に近接変位させて加硫金型の型閉めを行うようにした点が開示されている。
特許文献3には、セクタ金型の凸部と、サイドウォール金型の凸条部とで、両金型を閉じる際の割面のバットレス部付近を押し込むようにした点が開示されている。
しかしながら、前記いずれの特許文献にも、金型を閉じた状態にするまでの金型の移動速度については考慮されていない。金型が閉じる直前の移動速度が大きいと、金型同士の衝突により損傷する恐れがある。一方、金型が閉じる速度を遅くすると、成型時間が長くなり、ゴムが変性する恐れがある。
特開2013−111859号公報 特開2008−290334号公報 特開平8−216620号公報
本発明は、金型を損傷させることなくスムーズに閉じることができるタイヤ製造方法及びタイヤ成型装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
上型、下型及びセクタを有するタイヤ加硫用金型内に、グリーンタイヤを、軸心方向が上下に向かうように配置し、内面をブラダで保持する第1工程と、
前記グリーンタイヤを加熱しつつ、上型及びセクタを降下させてタイヤ加硫用金型を閉じる第2工程と、
前記タイヤ加硫用金型を型締めする第3工程と、
を実行するタイヤ製造方法であって、
前記第2工程での上型及びセクタの降下動作を、少なくとも第1降下速度で降下させる第1降下動作と、前記第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作とで行うことを特徴とするタイヤ製造方法を提供する。
これによれば、第2降下動作によってセクタが降下しても、タイヤ加硫用金型を構成する下方側の部位に当接する際の速度を第2降下速度まで低減することができる。したがって、当接による衝撃力によってセクタ等が損傷に至ることを防止することが可能となる。また、第2降下動作に至るまでは、第1降下速度で降下する第1降下動作によってセクタを降下させることができるので、サイクル時間が長くなったり、グリーンタイヤが加熱され過ぎて加硫状態となったりといった不具合も発生しない。
前記第1降下動作から前記第2降下動作に移行する前に、上型及びセクタの降下動作を一旦停止させる中間停止動作を実行するのが好ましい。
これによれば、第1降下速度から第2降下速度への切替を、メリハリを付けて確実に行わせることができる。
前記上型及び前記セクタの停止位置は、ブラダで保持されたグリーンタイヤの軸心方向の幅寸法をLとしたとき、前記グリーンタイヤの上面から前記セクタの下端までの距離lが、1/2L<l<3/4Lを満足するのが好ましい。
前記中間停止動作の停止時間は2秒以下であるのが好ましい。
前記第2降下速度は、前記第1降下速度の30%以上80%以下であるのが好ましい。
前記タイヤ加硫用金型を閉じ切る直前に、前記セクタの内径側への移動動作を一旦停止させる直前停止動作を実行するのが好ましい。
これによれば、セクタが内径側に移動する際に適正な位置から位置ズレしたとしても、直前停止動作によって修正することができる。したがって、セクタの周方向の隙間にグリーンタイヤが噛み込むことを防止することが可能となる。
前記直前停止動作の停止時間は、2秒以下であるのが好ましい。
前記直前停止動作は、周方向に並設されるセクタ間の隙間が20mm以下の範囲で行うのが好ましい。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
グリーンタイヤの外面を形成する上型、下型及びセクタと、
前記グリーンタイヤの内面を支持するブラダと、
前記上型及び前記セクタを降下させる駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御して、前記上型及び前記セクタの降下動作を、少なくとも第1降下速度で降下させる第1降下動作と、前記第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作とで行わせる制御手段と、
を備えたことを特徴とするタイヤ成型装置を提供する。
本発明によれば、金型を閉じる際の上型及びセクタの降下速度を途中で遅くするようにしたので、金型同士が衝突して損傷に至ることを防止することができる。
本実施形態に係るタイヤ加硫用金型を装着した加硫成形機の一部を示す正面半断面図である。 図1のタイヤ加硫用金型の型締め動作を示す正面半断面図である。 図1に示すセクタのうち、周方向に隣接する一対のセクタの平面図である。 図1の加硫成形機のブロック図である。 図4の制御装置による駆動制御を示すフローチャートである。 図1の加硫成形機での上型及びセクタの降下速度を示すグラフである。 他の実施形態に係る上型及びセクタの降下速度を示すグラフである。 他の実施形態に係る上型及びセクタの降下速度を示すグラフである。 他の実施形態に係る上型及びセクタの降下速度を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、加硫成形機1に本実施形態に係るタイヤ加硫用金型2を装着した状態を示す。加硫成形機1の上プレート3及び上プラテン4と、下プラテン5との間に、コンテナ6を介してタイヤ加硫用金型2が取り付けられている。
上プレート3は昇降シリンダ7の下端部に固定されている。昇降シリンダ7の中心には昇降ロッド8が配置されている。昇降ロッド8の下端部には上プラテン4が固定されている。昇降シリンダ7と昇降ロッド8は駆動装置25(図4参照)によって昇降する。上プレート3と上プラテン4とは独立して昇降可能となるように構成されている。駆動装置25は制御装置26(図4参照)によって駆動制御され、上プレート3と上プラテン4を独立して昇降動作させ、停止させる。上プラテン4には流路4aが形成され、熱交換媒体(例えば、オイル)が流動することにより温調できるようになっている。
下プラテン5には、前記上プラテン4と同様に熱交換媒体が流動する流路5aが形成されている。そして、熱交換媒体の温度を調整することにより、上プラテン4及び下プラテン5を介してタイヤ加硫用金型2を所望の加硫温度にすることができるようになっている。下プラテン5の中心にはブラダユニット9が配置されている。
ブラダユニット9は、昇降可能な支軸10に固定した上クランプ11及び下クランプ12にブラダ13を取り付けたものである。上クランプ11、下クランプ12及びブラダ13によって囲まれた空間内には、図示しない給排気装置によって空気が供給及び排出される。ブラダ13は、空気が供給されて外周側に膨らみ、グリーンタイヤGTを内側から支持する。
コンテナ6は、セグメント14、ジャケットリング15、上コンテナプレート16、及び下コンテナプレート17で構成されている。
セグメント14は、後述するタイヤ加硫用金型2の各セクタ20をそれぞれネジ止めする複数個(ここでは、9個)で構成されている。各セグメント14の内面はセクタ20の外面に沿っており、外面は下方に向かうに従って徐々に外径側に膨らむ傾斜面(外周側円錐面)で構成されている。各セグメント14は上スライド18に径方向に往復移動可能に支持されている。
ジャケットリング15は中空円筒状で、上端面を上プレート3に固定されている。そして、昇降シリンダ7の昇降動作に従って昇降する。ジャケットリング15の内面は、下端側に向かうに従って徐々に外径側に傾斜する内周側円錐面で構成されている。ジャケットリング15の内周側円錐面と各セグメント14の外周側円錐面とは、その円錐面に沿ってスライドし、(例えば、ほぞと蟻溝のような構成により)互いに離れないようになっている。これにより、ジャケットリング15が降下すれば、その内周側円錐面で前記各セグメント14の外周側円錐面を押圧し、外径側に広がった状態のセグメント14を、内径側で環状に連なった状態へと移動させることができるようになっている。
上コンテナプレート16は、外周側下面に上スライド18が固定され、内周側下面に後述する上型21が固定されている。上コンテナプレート自体は上プラテン4の下面に固定されている。これにより、昇降ロッド8が昇降すれば、上プラテン4及び上コンテナプレート16と共に、上型21及びセグメント14(セグメント14に固定されたセクタ20を含む)が昇降することになる。
下コンテナプレート17は、外周側上面に下スライド19が固定され、内周側上面には後述する下型22が固定されている。下スライド19には、型締め時にセグメント14が載置され、径方向にスライド可能に支持する。下コンテナプレート17自体は下プラテン5の上面に固定されている。
タイヤ加硫用金型2は、セクタ20、上型21、及び下型22で構成されている。
セクタ20はアルミ合金からなり、タイヤ周方向に複数に分割され(ここでは、9分割)、内径側に移動した状態で環状に連なる。各セクタ20は、内面がタイヤのトレッド部を成形するためのトレッド成形面で構成されている。
上型21は環状に形成されており、内周部には上ビードリング23が固定されている。上型21は上コンテナプレート16に固定されており、昇降ロッド8の昇降動作に伴って昇降する。降下する際、上ビードリング23でグリーンタイヤGTのビード部を押さえることができるようになっている。これにより、上型21の下内面と、上ビードリング23の下面とで、タイヤのサイドウォール部とビード部とが形成される。
下型22は、前記上型21と同様に環状に形成されており、内周部には下ビードリング24が固定されている。
前記構成からなるタイヤ加硫用金型2を装着された加硫成形機1では、次のようにしてグリーンタイヤGTがセットされ、図5のフローチャートに従って、金型が閉じられた後、型締めされてグリーンタイヤGTの加硫成形が行われる。
すなわち、図2(a)に示す型開き状態で、グリーンタイヤGTをその軸心方向が上下に向かうようにして下型22上に載置する。このとき、下方側に位置するビード部を下ビードリング24に位置決めする。
そして、図2(b)に示すように、ブラダ13内に空気を供給して膨張させ、その外面でグリーンタイヤGTの内側面を保持する(ステップS1)。これにより、グリーンタイヤGTは、下ビードリング24とブラダ13によって支持され、下型22とは非接触状態となる。
続いて、駆動装置25を駆動することにより昇降ロッド8及び昇降シリンダ7によって上型21及びセクタ20を降下させる(ステップS2)。このとき、上型21及びセクタ20の降下動作は、第1降下速度で降下させる第1降下動作(ステップS2−1)と、一旦停止させる中間停止動作(ステップS2−2)と、第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作(ステップS2−3)とで行う。各動作での速度変化を図5のグラフに示す。
第1降下動作では、上型21及びセクタ20の降下速度は、従来と同様の標準速度に設定すればよい。具体的には、上型21及びセクタ20の降下を開始してから金型が閉じるまでの降下速度を、0.3m/s〜2.0m/sに設定すればよい。但し、以下に説明する中間停止動作と第2降下動作を実行するので、この速度範囲よりも速く設定することもできる。
中間停止動作では、図2(b)に示すように、ブラダ13で保持されたグリーンタイヤGTの軸心方向の幅寸法をLとしたとき、グリーンタイヤGTの上端(ビード部)からセクタ20の下端までの距離lが、l≦3/4L、好ましくは、l≦1/2Lを満足する停止位置で、一旦、上型21の降下動作を停止させる。このように停止位置を設定することで、セクタ20が第1降下速度のままで下スライド19に衝突することを防止することができる。また停止時間は、金型温度によってグリーンタイヤGTが加硫成型の前に加硫してしまわないように2秒以下としている。
第2降下動作では、上型21及びセクタ20の降下速度を、前記第1降下速度(標準速度)よりも低速の第2降下速度としている。第2降下速度は第1降下速度の30%以上80%以下である。第2降下速度が第1降下速度の30%未満であると、金型を閉じるまでに時間がかかり過ぎ、グリーンタイヤGTが型締め前に加硫されてしまう。一方、第2降下速度が第1降下速度の80%を超えると、セクタ20が下スライド19に当接する際の速度を十分に抑えることができず、損傷に至る恐れがある。但し、第1降下動作の第1降下速度を標準速度よりも速く設定する場合、第2降下速度の下限値(30%)及び下限値(80%)はより小さい割合に変更する必要がある。
第2降下動作中、図2(c)に示すように、上ビードリング23がグリーンタイヤGTの上方側に位置するビード部に当接する。そして、図2(d)に示すように、ビード部を介してグリーンタイヤGTが変形した後、上型21がグリーンタイヤGTに当接する。そして、上型21が型締め完了位置まで降下すると、図2(e)に示すように、グリーンタイヤGTは上型21と下型22とによって挟持された状態となる。
上型21が型締め完了位置まで降下した後も昇降シリンダ7による降下を続行し、上プレート3と共にジャケットリング15を下方側へと移動させる。これにより、ジャケットリング15の内周側円錐面がセグメント14の外周側円錐面を押圧する。そして、セグメント14に固定したセクタ20が内径側へと移動する。
周方向に並設されるセクタ20間の隙間gが20mm以下となった時点で(ステップS3)、昇降シリンダ7による降下を一旦停止させる直前停止動作を実行する(ステップS4)。セクタ20間の隙間が20mm以下となったか否かは、図2(e)に示すように、セグメント14の高さ寸法をHとしたとき、セグメント14の下端位置からジャケットリング15の下端位置までの距離hが、3/4H≧h≧1/2Hを満足しているか否かにより判断する。なお、昇降シリンダ7による降下寸法と、セクタ20間の隙間との関係を予め記録しておき、その結果に基づいて判断するようにしてもよい。
図3は、一部のセクタ20について、内径側に移動している途中の状態を示す。セクタ20は移動途中で、図3中、2点鎖線で示すように、位置ズレすることがある。このとき、図示した両セクタ20の隙間が内径側で広くなり、外径側に向かって狭くなる。このため、この姿勢のままでセクタ20が内径側に移動して行くことにより、グリーンタイヤGTがその隙間に挟まりやすくなる。直前停止動作を実行することで、セクタ20がグリーンタイヤGTの弾性力によって適正な位置からの位置ズレを修正される。
また直前停止動作では、停止時間が2秒を超えることによりグリーンタイヤGTが型締めを行う前に加硫されてしまう。そこで、停止時間は2秒以下とする(ステップS5)。
したがって、セクタ20の移動を再開すれば(ステップS6)、セクタ20間のゴム噛みを解消しつつ全てのセクタ20を一様に内径側へと移動させることができる。またグリーンタイヤGTが型締め前に加硫されてしまうこともない。
その後、上プレート3が上プラテン4に当接すれば(ステップS7)、昇降シリンダ7による降下を停止する(ステップS8)。これにより、グリーンタイヤGTは、図2(f)に示すように、外側は上型21、下型22及びセクタ20によって、内側はブラダ13によって押圧された状態となる。上プラテン4及び下プラテン5には、(型開き状態及び型締め状態の如何に拘わらず)常時、グリーンタイヤGTを所定の加硫温度で加硫できるように温調された熱交換媒体が流動している。これにより、グリーンタイヤGTが加硫成形され、タイヤが完成する。完成したタイヤは金型を開放して取り出す。
このように、前記加硫成形機1によるグリーンタイヤGTの加硫成型によれば、まず上型21及びセクタ20の降下を、第1降下動作、中間停止動作、及び、第2降下動作で行っている。そして、第2降下動作で、セクタ20が下スライド19に当接するときの速度は、十分に低下させた第2降下速度としている。したがって、セクタ20が下スライド19に当接しても大きな衝撃力が作用することがなく、その損傷を防止することができる。また型締めで、セクタ20を内径側に移動させる際、セクタ20間の隙間が20mm以下となった後、当接するまでの時点で一旦停止させている。したがって、各セクタ20の位置を適正な位置に修正して、グリーンタイヤGTがセクタ20間に噛み込むことを防止することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、第1降下動作と第2降下動作の間に中間停止動作を実行するようにしたが、この中間停止動作は必ずしも必要なものではなく、セクタ20が下スライド19に当接する際の速度が第2降下速度となっていれば十分である。例えば、図7に示すように、第1降下動作に続いて、中間停止動作を実行することなく第2降下動作を実行するようにしてもよい。また、図8に示すように、第2降下動作の第2降下速度は一定速度ではなく、徐々に遅くなるように設定することもできる。但し、中間停止動作を挟むことで、動作を確実なものとして、セクタ20を正確に第2降下速度で降下させることができる。さらに、図9に示すように、中間停止動作に代えて第1降下速度から第2降下速度に向かって徐々に速度を低下させる減速動作を実行することもできる。
前記実施形態では、セクタ20の降下速度を第1降下動作と第2降下動作の2段階に変化させるようにしたがこれに限らず、必要に応じて3段階以上(場合によっては無段階)で速度を変化(低下)させることもできる。
1…加硫成形機
2…タイヤ加硫用金型
3…上プレート
4…上プラテン
5…下プラテン
6…コンテナ
7…昇降シリンダ
8…昇降ロッド
9…ブラダユニット
10…支軸
11…上クランプ
12…下クランプ
13…ブラダ
14…セグメント
15…ジャケットリング
16…上コンテナプレート
17…下コンテナプレート
18…上スライド
19…下スライド
20…セクタ
21…上型
22…下型
23…上ビードリング
24…下ビードリング
GT…グリーンタイヤ

Claims (9)

  1. 上型、下型及びセクタを有するタイヤ加硫用金型内に、グリーンタイヤを、軸心方向が上下に向かうように配置し、内面をブラダで保持する第1工程と、
    前記グリーンタイヤを加熱しつつ、上型及びセクタを降下させてタイヤ加硫用金型を閉じる第2工程と、
    前記タイヤ加硫用金型を型締めする第3工程と、
    を実行するタイヤ製造方法であって、
    前記第2工程での上型及びセクタの降下動作を、少なくとも第1降下速度で降下させる第1降下動作と、前記第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作とで行うことを特徴とするタイヤ製造方法。
  2. 前記第1降下動作から前記第2降下動作に移行する前に、上型及びセクタの降下動作を一旦停止させる中間停止動作を実行することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ製造方法。
  3. 前記上型及び前記セクタの停止位置は、ブラダで保持されたグリーンタイヤの軸心方向の幅寸法をLとしたとき、前記グリーンタイヤの上面から前記セクタの下端までの距離lが、1/2L<l<3/4Lを満足することを特徴とする請求項2に記載のタイヤ製造方法。
  4. 前記中間停止動作の停止時間は2秒以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載のタイヤ製造方法。
  5. 前記第2降下速度は、前記第1降下速度の30%以上80%以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のタイヤ製造方法。
  6. 前記タイヤ加硫用金型を閉じ切る直前に、前記セクタの内径側への移動動作を一旦停止させる直前停止動作を実行することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のタイヤ製造方法。
  7. 前記直前停止動作の停止時間は、2秒以下であることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ製造方法。
  8. 前記直前停止動作は、周方向に並設されるセクタ間の隙間が20mm以下の範囲で行うことを特徴とする請求項6又は7に記載のタイヤ製造方法。
  9. グリーンタイヤの外面を形成する上型、下型及びセクタと、
    前記グリーンタイヤの内面を支持するブラダと、
    前記上型及び前記セクタを降下させる駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動制御して、前記上型及び前記セクタの降下動作を、少なくとも第1降下速度で降下させる第1降下動作と、前記第1降下速度よりも低速の第2降下速度で降下させる第2降下動作とで行わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ成型装置。
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